JP2018167935A - ペンダント装置 - Google Patents

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祐人 畑中
Yuto Hatanaka
祐人 畑中
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Abstract

【課題】 ワッシャの脱落や付け忘れを防止することにより、分解作業、組立作業の作業性を向上する。
【解決手段】 連結ピン42の鍔部42Bに対面するマスト側ペンダントバー32の左側の一側リンク34と鍔部42Bとの間に配置される環体部48Aと、環体部48Aと一体に形成された腕部48Bとからなる第1の腕部付きワッシャ48を備え、ストッパ43に対面するマスト側ペンダントバー32の右側の一側リンク34とストッパ43との間に配置される環体部49Aと、環体部49Aと一体に形成された腕部49Bとからなる第2の腕部付きワッシャ49を備えている。この上で、第1,第2の腕部付きワッシャ48,49の腕部48B,49Bには、各腕部48B,49Bにそれぞれ連結されてマスト側ペンダントバー32に各腕部付きワッシャ48,49を抜止め状態で保持するワッシャ抜止め部材50が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば建設現場等において地上と高所との間で荷物を運搬する油圧クレーンに設けられているペンダント装置に関する。
一般に、高層ビルの建設現場においては、地上と高所との間で資材等の荷物を運搬するために油圧クレーンが用いられる。この油圧クレーンは、例えば、自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体に設けられたフロントアタッチメントとにより構成されている。
フロントアタッチメントは、基端が上部旋回体に起伏可能に取付けられたブームと、上部旋回体に回動可能に設けられ後側に延びたマストと、上部旋回体の後側に設けられたブーム起伏ウインチと、一端がブームの先端に連結され他端がマストの先端に連結されたブーム起伏用のペンダント装置と、ブーム起伏ウインチに巻回されると共にマストに接続され、このマストおよびペンダント装置を介してブームを起伏させるブーム起伏ロープとを備えている。
ブーム起伏用のペンダント装置は、ブームの先端とマストの先端との間を一定の間隔を保った状態で連結するために用いられている。ペンダント装置は、ブームの先端とマストの先端との間に直線状に連なるように配置される複数本のペンダント部材と、各ペンダント部材を連結する連結ピンとを含んで構成されている(特許文献1参照)。
例えば、各ペンダント部材は、棒状体または索条体からなるペンダント本体と、各ペンダント本体の長さ方向の一端に設けられ板厚方向に貫通するピン挿通孔を有する板体からなる一側リンクと、各ペンダント本体の長さ方向の他端に設けられ板厚方向に貫通するピン挿通孔を有する板体からなる他側リンクとにより構成されている。
一方、連結ピンは、隣合う各ペンダント部材のうち、一方のペンダント部材の一側リンクのピン挿通孔と他方のペンダント部材の他側リンクのピン挿通孔に挿通されることにより、一方のペンダント部材と他方のペンダント部材とを回動可能に連結している軸部と、軸部の長さ方向の基端を拡径して形成された鍔部と、軸部の長さ方向の先端側に形成されたストッパ挿通孔とにより構成されている。この連結ピンには、各ピン挿通孔から突出した先端側のストッパ挿通孔にストッパが挿通して取付けられている。
特開2013−28453号公報
ところで、隣合う各ペンダント部材のリンクを連結するために、連結ピンを各ピン挿通孔に挿通した場合には、鍔部とストッパがリンクに当接することで、連結ピンの抜止めとして機能している。ここで、各ペンダント部材の連結作業を容易にするために、少なくとも一方のピン挿通孔が連結ピンの軸部よりも必要以上に大きく形成されていたり、長孔に形成されていたりする場合がある。このような場合には、鍔部やストッパがピン挿通孔を通過しないように、リンクと鍔部との間、リンクとストッパとの間にそれぞれワッシャが配置されている。
しかし、ワッシャは、リンクや連結ピンと別部材として設けられているから、各ペンダント部材の分解作業では、ピン挿通孔から連結ピンを引き抜いたときに、ワッシャが脱落しないように、手を添えながら作業しなくてはならない。また、取外したワッシャを置くためのスペースを確保する必要がある。さらに、各ペンダント部材の組立作業では、ワッシャの付け忘れが発生する虞がある。従って、各ペンダント部材の分解作業、組立作業では、これらの注意点を考慮しながら作業することになるため、作業性が低下するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ワッシャの脱落や付け忘れを防止することにより、分解作業、組立作業の作業性を向上できるようにしたペンダント装置を提供することにある。
本発明は、油圧クレーンに搭載される第1の部材と第2の部材との間を一定の間隔を保った状態で連結するために用いられ、前記第1の部材と前記第2の部材との間に直線状に連なるように配置される複数本のペンダント部材と、前記各ペンダント部材を連結する連結ピンとを含んで構成され、前記各ペンダント部材は、棒状体または索条体からなるペンダント本体と、前記各ペンダント本体の長さ方向の一端に設けられ板厚方向に貫通するピン挿通孔を有する板体からなる一側リンクと、前記各ペンダント本体の長さ方向の他端に設けられ板厚方向に貫通するピン挿通孔を有する板体からなる他側リンクとにより構成され、前記連結ピンは、隣合う前記各ペンダント部材のうち、一方のペンダント部材の前記一側リンクのピン挿通孔と他方のペンダント部材の前記他側リンクのピン挿通孔に挿通されることにより前記一方のペンダント部材と前記他方のペンダント部材とを回動可能に連結している軸部と、前記軸部の長さ方向の基端を拡径して形成された鍔部と、前記軸部の長さ方向の先端側に形成されたストッパ挿通孔とにより構成され、前記連結ピンには、前記各ピン挿通孔から突出した先端側の前記ストッパ挿通孔にストッパが挿通して取付けられてなるペンダント装置において、前記ペンダント部材を形成する前記一側リンクと他側リンクのうち、前記連結ピンの前記鍔部に対面するリンクと前記鍔部との間に配置される環体部と、前記環体部と一体に形成された腕部とからなる第1の腕部付きワッシャと、前記ペンダント部材を形成する前記一側リンクと他側リンクのうち、前記ストッパに対面するリンクと前記ストッパとの間に配置される環体部と、前記環体部と一体に形成された腕部とからなる第2の腕部付きワッシャとを備え、前記第1,第2の腕部付きワッシャの前記腕部には、当該各腕部にそれぞれ連結されて前記ペンダント本体に前記各腕部付きワッシャを抜止め状態で保持するワッシャ抜止め部材が設けられている。
本発明によれば、分解作業、組立作業を行うときのワッシャの脱落や付け忘れを防止できるから、この分解作業、組立作業の作業性を向上することができる。
本発明の第1の実施の形態に適用されるタワークレーンを示す側面図である。 図1中のブーム起伏用ペンダント装置を拡大して示す正面図である。 マスト側ペンダントバー、枠部材側ペンダントバー、連結ピン、ストッパ、各腕部付きワッシャおよびワッシャ抜止め部材を示す斜視図である。 図3中の各ペンダントバー間の連結部分を拡大して示す斜視図である。 図3中の各ペンダントバー間の連結部分を拡大して示す正面図である。 各ペンダントバー間の連結部分を構成する一側リンク、他側リンク、連結ピンおよびストッパを分解して示す分解斜視図である。 各腕部付きワッシャと各ワッシャ抜止め部材とを分解して示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態による腕部付きワッシャとワッシャ抜止め部材を各ペンダントバーの一部、連結ピンおよびストッパと一緒に示す斜視図である。 変形例によるワッシャ抜止め部材を各ペンダントバーの一部、連結ピン、ストッパおよび腕部付きワッシャと一緒に図5と同様位置から見た正面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るペンダント装置を、油圧クレーンとしての移動式のタワークレーンに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1ないし図7は本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、本実施の形態による移動式のタワークレーン1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前側に起伏可能に取付けられた後述のフロントアタッチメント7とを含んで構成されている。
上部旋回体3は、前,後方向に延びる旋回フレーム4を有している。旋回フレーム4の前側にはブーム取付部4Aが設けられ、このブーム取付部4Aには、フロントアタッチメント7のタワーブーム8の基端が起伏可能に取付けられている。また、旋回フレーム4のうち、ブーム取付部4Aの後側近傍には、マスト取付部4Bが設けられている。このマスト取付部4Bには、後述するマスト20の基端が回動可能に取付けられている。
旋回フレーム4の後側には、フロントアタッチメント7および吊荷との重量バランスをとるためのカウンタウエイト5が配設されている。また、旋回フレーム4の後側には、ブーム起伏ウインチ(図示せず)等が配設されている。一方、旋回フレーム4の前部右側には、運転席、各種の操作装置(いずれも図示せず)が配置されたキャブ6が設けられている。
フロントアタッチメント7は、上部旋回体3に設けられ、地上と高所との間で資材等の荷物を運搬するものである。フロントアタッチメント7は、後述のタワーブーム8、タワージブ10、タワーストラット13、ジブ側ペンダント装置14、ジブ起伏ロープ16およびブーム起伏用ペンダント装置31を含んで構成されている。
タワーブーム8は、上部旋回体3に起伏可能に取付けられている。タワーブーム8は、長さ方向で連結された下部ブーム8A、中間ブーム8Bおよび上部ブーム8Cにより構成されている。上部ブーム8Cには、タワーブーム8の起立姿勢(図1に示す姿勢)で上部前側に後述のタワージブ10が起伏可能に取付けられている。また、上部ブーム8Cの上部後側には、三角形状のシーブブラケット9が取付けられている。このシーブブラケット9には、タワーガイドシーブ9Aとトップシーブ9Bが回転可能に取付けられている。一方、中間ブーム8Bは、例えば上,下方向に3個連ねて配置されている。この中間ブーム8Bの個数は、作業内容(吊上げる高さ等)によって適宜に変更することができる。
タワージブ10は、タワーブーム8を構成する上部ブーム8Cの前側に起伏可能に取付けられている。タワージブ10は、下部ジブ10A、中間ジブ10Bおよび上部ジブ10Cにより構成されている。上部ジブ10Cの先端側には、ガイドシーブ11とポイントシーブ12が回転可能に取付けられている。ガイドシーブ11とポイントシーブ12は、後述の主巻ロープ18が巻回されるものである。
タワーストラット13は、タワーブーム8の上部ブーム8Cの上部後側位置に揺動可能に取付けられている。タワーストラット13は、第1角部13A、第2角部13Bおよび第3角部13Cを有する三角形状の構造体として構成されている。第1角部13Aは、上部ブーム8Cの上部位置に取付けられている。第2角部13Bには、ジブ側ペンダント装置14の基端側が連結されている。さらに、第3角部13Cには、ジブ起伏ロープ16のジブ起伏用ブーム側ペンダント装置16Dの先端側が連結されている。
ジブ側ペンダント装置14は、タワーストラット13とタワージブ10の先端との間を一定の間隔を保った状態で連結するものである。ジブ側ペンダント装置14は、一端側がタワージブ10の上部ジブ10Cの先端に連結され、他端側がタワーストラット13の第2角部13Bに連結されている。
ジブ起伏ウインチ15は、例えばタワーブーム8の下部ブーム8Aの下側位置に設けられている。このジブ起伏ウインチ15は、上部旋回体3に設けることもできる。ジブ起伏ロープ16は、ジブ起伏ウインチ15に巻回されると共に先端がタワーストラット13の第3角部13Cに連結されている。ジブ起伏ロープ16は、タワーストラット13、ジブ側ペンダント装置14を介してタワージブ10をタワーブーム8に対して起伏させるものである。
ジブ起伏ロープ16は、タワーブーム8の中間ブーム8Bに取付けられ、複数枚のシーブを有する下部スプレッダ16Aと、下部スプレッダ16Aに対向して設けられ、複数枚のシーブを有する上部スプレッダ16Bと、下部スプレッダ16Aのシーブと上部スプレッダ16Bのシーブに順次巻回された状態でジブ起伏ウインチ15に巻取られる巻回ロープ16Cと、一端がタワーストラット13の第3角部13Cに連結され、他端が上部スプレッダ16Bに連結されたジブ起伏用ブーム側ペンダント装置16Dとにより構成されている。
主巻ウインチ17は、ジブ起伏ウインチ15の上側近傍に位置してタワーブーム8の下部ブーム8Aに取付けられている。この主巻ウインチ17には、主巻ロープ18が巻回されている。一方、主巻ウインチ17から巻き出された主巻ロープ18の先端側は、シーブブラケット9のトップシーブ9B、タワージブ10のガイドシーブ11、ポイントシーブ12を介してフック19に取付けられている。従って、主巻ウインチ17による主巻ロープ18の巻取り、巻出しに応じてフック19を昇降させることができる。
マスト20は、門型状の強度部材として形成され、その基端側は、旋回フレーム4のマスト取付部4Bに回動可能に取付けられている。また、自由端となったマスト20の先端側は後斜め上側に延びている。このマスト20の先端側には、ブーム起伏用上部スプレッダ21が設けられ、マスト20の先端側とタワーブーム8の上部ブーム8Cとの間には、後述のブーム起伏用ペンダント装置31が設けられている。また、ブーム起伏用上部スプレッダ21と旋回フレーム4側に設けられたブーム起伏用下部スプレッダ(図示せず)とに亘って順次巻回されたブーム起伏ロープ22は、旋回フレーム4の後側に設けられたブーム起伏ウインチ(図示せず)に巻回されている。
従って、ブーム起伏ウインチによってブーム起伏ロープ22を巻取ったときには、マスト20の先端側と一緒にブーム起伏用ペンダント装置31を引張ってタワーブーム8を起こすことができる。一方、ブーム起伏ウインチによってブーム起伏ロープ22を巻出したときには、ブーム起伏用ペンダント装置31を緩めてタワーブーム8を地面側に伏せる(倒す)ことができる。
次に、タワークレーン1に設けられたブーム起伏用ペンダント装置31の構成について詳細に述べる。
ブーム起伏用ペンダント装置31は、ペンダント装置を構成するものである(以下、単にペンダント装置31という)。ペンダント装置31は、油圧クレーン1に搭載される第1の部材としてのマスト20と第2の部材としてのタワーブーム8の上部ブーム8Cとの間を一定の間隔を保った状態で連結するために用いられている。ペンダント装置31は、マスト20とタワーブーム8の上部ブーム8Cとの間に直線状に連なるように配置される複数本のペンダント部材と、各ペンダント部材を連結する連結ピンとを含んで構成されている。
即ち、図2に示すように、ペンダント装置31は、ペンダント部材としての左,右のマスト側ペンダントバー32、左,右の枠部材側ペンダントバー38、中間枠部材44、左,右のペンダントロープ46と、各マスト側ペンダントバー32と各枠部材側ペンダントバー38とを連結する連結ピン42と、各枠部材側ペンダントバー38と中間枠部材44とを連結する連結ピン45と、中間枠部材44と各ペンダントロープ46とを連結する連結ピン47とを含んで構成されている。
マスト側ペンダントバー32は、ペンダント装置31の基端側に位置するペンダント部材の1つを構成するもので、左,右方向に間隔をもって2本設けられている。左,右のマスト側ペンダントバー32は、棒状体からなるペンダント本体33と、ペンダント本体33の長さ方向の一端(中間枠部材44側)に設けられた一側リンク34と、ペンダント本体33の長さ方向の他端(マスト20側)に設けられた他側リンク35とにより構成されている。
図3に示すように、ペンダント本体33は、板体を狭幅で長尺に形成することにより棒状体をなしている。ペンダント本体33の長さ方向の一端側は、左,右方向に広幅な拡幅部33Aとなっている。また、ペンダント本体33の他端側は、後述の他側リンク35となっている。
一側リンク34は、ペンダント本体33の拡幅部33Aに左,右方向に間隔をもって平行に配置された2枚の板体により形成されている。この2枚の一側リンク34には、それぞれ板厚方向(左,右方向)に貫通してピン挿通孔34Aが設けられている。ここで、一側リンク34のピン挿通孔34Aは、ペンダント本体33の長さ方向に長尺な長孔として形成されている。これにより、ピン挿通孔34Aは、枠部材側ペンダントバー38の他側リンク41のピン挿通孔41Aを位置合わせするときに、長孔として形成した分だけ容易に位置合わせすることができる。
他側リンク35は、ペンダント本体33の他端部と一体的に形成されている。この他側リンク35は、板厚方向(一側リンク34のピン挿通孔34Aと直交する方向)に貫通するピン挿通孔(図示せず)を有している。他側リンク35は、連結ピン37を介してマスト側ブラケット36に回動可能に連結されている。このマスト側ブラケット36は、マスト20の先端部に回動可能に連結される。
枠部材側ペンダントバー38は、マスト側ペンダントバー32と隣合うペンダント部材を構成するもので、マスト側ペンダントバー32と同様に、左,右方向に間隔をもって2本設けられている。ここで、左,右の枠部材側ペンダントバー38は、マスト側ペンダントバー32の長さ方向を軸線とし、このマスト側ペンダントバー32を90度回転させた形状に近い形状となっている。
即ち、枠部材側ペンダントバー38は、板体を狭幅で長尺に形成することにより棒状体をなし、その長さ方向の一端側が左,右方向と直交する上,下方向に広幅な拡幅部39Aとなったペンダント本体39と、ペンダント本体39の拡幅部39Aに上,下方向に間隔をもって平行に配置された2枚の板体からなり、板厚方向に貫通してピン挿通孔40Aが設けられた一側リンク40と、ペンダント本体39の他端部と一体的に形成され、その板厚方向(左,右方向)に貫通してピン挿通孔41Aが設けられた他側リンク41とにより構成されている。この他側リンク41のピン挿通孔41Aは、マスト側ペンダントバー32の各一側リンク34のピン挿通孔34Aに対応している。また、一側リンク40は、後述する中間枠部材44に連結されている。
図4、図5に示すように、連結ピン42は、隣合う各ペンダント部材、即ち、マスト側ペンダントバー32を構成する各一側リンク34のピン挿通孔34Aと枠部材側ペンダントバー38を構成する他側リンク41のピン挿通孔41Aに挿通されるものである。図6に示すように、連結ピン42は、マスト側ペンダントバー32の各一側リンク34(ピン挿通孔34A)と枠部材側ペンダントバー38の他側リンク41(ピン挿通孔41A)とを回動可能に連結している円柱状の軸部42Aと、軸部42Aの長さ方向の基端を拡径して形成された円環状の鍔部42Bと、軸部42Aの長さ方向の先端側に直径方向に貫通して形成されたストッパ挿通孔42Cとにより構成されている。
ストッパ43は、各一側リンク34のピン挿通孔34Aと他側リンク41のピン挿通孔41Aに挿通された連結ピン42の脱落を防止するものである。ストッパ43は、連結ピン42の先端側が一側リンク34のピン挿通孔34Aから突出した状態で、連結ピン42のストッパ挿通孔42Cに挿通される軸体43Aと、軸体43Aがストッパ挿通孔42Cに挿通された状態で抜止め状態に保持する保持具43Bとにより構成されている。保持具43Bは、例えば、軸体43Aの一端から弾性変形可能に延びた金属線の先端部を軸体43Aの他端側に掛止めする構造となっている。ストッパ43としては、この他にも割ピン、βピン、スプリングピン等を用いることができる。
図2に示すように、中間枠部材44は、各枠部材側ペンダントバー38、後述の各ペンダントロープ46と隣合うペンダント部材を構成している。この中間枠部材44は、左,右方向に離間した左,右の枠体44Aと、左,右方向に延びた両端が各枠体44Aの一端に連結される一側連結枠44Bと、左,右方向に延びた両端が各枠体44Aの他端に連結される他側連結枠44Cとにより構成されている。
中間枠部材44は、左,右の枠体44Aの他端と他側連結枠44Cの両端とが連結ピン45を介して左,右の枠部材側ペンダントバー38の一側リンク40に連結されている。また、左,右の枠体44Aの一端と一側連結枠44Bの両端とが後述の連結ピン47を介して左,右のペンダントロープ46の他側リンク46Cに連結されている。
左,右のペンダントロープ46は、中間枠部材44(左,右の枠体44A)と隣合うペンダント部材を構成するもので、左,右方向に間隔をもって2本設けられている。左,右のペンダントロープ46は、2本の索状体(ワイヤ)からなるペンダント本体46Aと、ペンダント本体46Aの長さ方向の一端(タワーブーム8の先端側)に設けられた一側リンク46Bと、ペンダント本体46Aの長さ方向の他端(中間枠部材44側)に設けられた他側リンク46Cとにより構成されている。
各ペンダントロープ46の他側リンク46Cは、中間枠部材44の各枠体44Aの一端と一側連結枠44Bの両端とに対して連結ピン47を介して連結されている。一方、一側リンク46Bは、タワーブーム8を構成する上部ブーム8Cの先端側に連結ピン(図示せず)を介して連結される。
次に、本実施の形態の特徴部分となる第1の腕部付きワッシャ48、第2の腕部付きワッシャ49およびワッシャ抜止め部材50の構成について説明する。
本実施の形態では、各腕部付きワッシャ48,49とワッシャ抜止め部材50を、マスト側ペンダントバー32の各一側リンク34と枠部材側ペンダントバー38の他側リンク41とを連結ピン42によって連結した部位に設けた場合を例示している。
しかし、各腕部付きワッシャ48,49とワッシャ抜止め部材50は、リンク間を連結ピンで連結する構成であれば、他の連結部位に適用することもできる。例えば、各枠部材側ペンダントバー38の一側リンク40と中間枠部材44の各枠体44Aの他端および他側連結枠44Cの両端とを連結ピン45によって連結している部位、中間枠部材44の各枠体44Aの一端および一側連結枠44Bの両端と各ペンダントロープ46の他側リンク45Cとを連結ピン47によって連結している部位を含む連結部位にも適用することができる。
図4ないし図7に示すように、第1の腕部付きワッシャ48は、例えば、マスト側ペンダントバー32を構成するペンダント本体33の拡幅部33Aおよび一側リンク34の左側に設けられている。第1の腕部付きワッシャ48は、連結ピン42の鍔部42Bに対面するマスト側ペンダントバー32の左側の一側リンク34と連結ピン42の鍔部42Bとの間に配置される環状円板からなる環体部48Aと、この環体部48Aと一体に形成された腕部48Bとにより構成されている。
環体部48Aは、連結ピン42の軸部42Aの直径寸法よりも僅かに大きな内径寸法と、一側リンク34のピン挿通孔34Aの孔径(溝幅)寸法よりも大きな外径寸法とを有するワッシャとして形成されている。
一方、腕部48Bは、環体部48Aから径方向の外向きに延びた板状体からなり、その先端部には、ペンダント本体33の拡幅部33Aの板厚寸法よりも離れた位置に2個のピン孔48B1が形成されている。さらに、腕部48Bは、拡幅部33Aの幅方向の端部よりも一側リンク34が左,右方向の内側に配置されていることから、長さ方向の途中部位が一側リンク34側に折り曲げられており、環体部48Aとの境界部位が途中部位の折曲げ方向と逆に折り曲げられている。これにより、第1の腕部付きワッシャ48は、環体部48Aを一側リンク34の外側面に沿うように配置することができる。
第2の腕部付きワッシャ49は、第1の腕部付きワッシャ48と左,右方向で対面するように、マスト側ペンダントバー32を構成するペンダント本体33の拡幅部33Aおよび一側リンク34の右側に設けられている。第2の腕部付きワッシャ49は、第1の腕部付きワッシャ48を左,右方向で反転させたもので、第1の腕部付きワッシャ48と同一部材が用いられている。第2の腕部付きワッシャ49は、ストッパ43に対面する右側の一側リンク34とストッパ43との間に配置される環状円板からなる環体部49Aと、この環体部49Aと一体に形成された腕部49Bとにより構成されている。腕部49Bの先端部には、2個のピン孔49B1が形成されている。
ワッシャ抜止め部材50は、第1の腕部付きワッシャ48の腕部48Bと第2の腕部付きワッシャ49の腕部49Bとに亘って設けられている。ワッシャ抜止め部材50は、マスト側ペンダントバー32に対して各腕部付きワッシャ48,49を抜止め状態で保持するものである。ワッシャ抜止め部材50は、マスト側ペンダントバー32を構成するペンダント本体33の拡幅部33Aを板厚方向から挟む位置に左,右方向に延びて設けられ、左端部が腕部48Bのピン孔48B1に挿通され、右端部が腕部49Bのピン孔49B1に挿通された2本のピン部材50Aと、各腕部48B,49Bのピン孔48B1,49B1よりも左,右方向の外側に突出した端部側に径方向に貫通して設けられた貫通孔50Bと、各貫通孔50Bにそれぞれ挿着される割ピン50Cとにより構成されている。
次に、第1の腕部付きワッシャ48、第2の腕部付きワッシャ49およびワッシャ抜止め部材50をマスト側ペンダントバー32に取付ける場合の作業手順の一例について述べる。
第1の腕部付きワッシャ48と第2の腕部付きワッシャ49とを向い合わせで配置する。この状態で、各腕部48B,49Bに設けられた2個のピン孔48B1,49B1のうち、対向する1組のピン孔48B1,49B1に対し、一方の貫通孔50Bに割ピン50Cが挿着されたピン部材50Aを他端側から挿通する。ピン部材50Aをピン孔48B1,49B1に挿通したら、ピン部材50Aの他端側の貫通孔50Bに割ピン50Cを挿着する。
1本のピン部材50Aによって第1の腕部付きワッシャ48の腕部48Bと第2の腕部付きワッシャ49の腕部49Bとを連結したら、ピン部材50Aをペンダント本体33の拡幅部33Aの上面に押付けると共に、各腕部48B,49Bを拡幅部33Aの左,右方向の両側に配置する。この状態で、残りのピン孔48B1,49B1に一方の貫通孔50Bに割ピン50Cが挿着されたピン部材50Aを挿通し、ピン部材50Aの他方の貫通孔50Bに割ピン50Cを挿着する。
これにより、第1の腕部付きワッシャ48と第2の腕部付きワッシャ49とは、ワッシャ抜止め部材50によって、ペンダント本体33の拡幅部33Aに抜止め状態で保持することができる。しかも、ワッシャ抜止め部材50は、2本のピン部材50Aによってペンダント本体33の拡幅部33Aを上面側と下面側とから挟む構成としているから、環体部48A,49Aをマスト側ペンダントバー32の各一側リンク34に形成された長孔からなるピン挿通孔34Aに沿って移動することができる。
次に、第1の腕部付きワッシャ48、第2の腕部付きワッシャ49およびワッシャ抜止め部材50が取付けられたマスト側ペンダントバー32の各一側リンク34に対し、枠部材側ペンダントバー38の他側リンク41を取付ける場合の作業手順の一例について述べる。
マスト側ペンダントバー32の各一側リンク34間に枠部材側ペンダントバー38の他側リンク41を配置し、各一側リンク34のピン挿通孔34Aと他側リンク41のピン挿通孔41Aとの位置を合わせる。この状態で、左側に位置する第1の腕部付きワッシャ48の環体部48A、左側に位置する一側リンク34のピン挿通孔34A、他側リンク41のピン挿通孔41A、右側に位置する一側リンク34のピン挿通孔34A、右側に位置する第2の腕部付きワッシャ49の環体部49Aに連結ピン42の軸部42Aを挿入する。このときには、予め各一側リンク34のピン挿通孔34Aに対応する位置に各腕部付きワッシャ48,49の環体部48A,49Aが保持されおり、2枚のワッシャを手で支える必要がないから、これらに対して連結ピン42を容易に挿入することができる。
そして、連結ピン42を環体部48A、ピン挿通孔34A,41A、環体部49Aに挿入したら、連結ピン42のストッパ挿通孔42Cにストッパ43を挿着する。これにより、マスト側ペンダントバー32の各一側リンク34に対し、枠部材側ペンダントバー38の他側リンク41を連結ピン42を用いて回動可能に連結することができる。
一方、マスト側ペンダントバー32の各一側リンク34と枠部材側ペンダントバー38の他側リンク41とを分解(分離)する場合には、連結ピン42からストッパ43を取外し、連結ピン42を鍔部42B側に引き抜く。このときには、マスト側ペンダントバー32に各腕部付きワッシャ48,49(環体部48A,49A)が保持されているから、環体部48A,49Aを手で支える必要がなく、また、外したワッシャを置くスペースを探す必要もない。これにより、マスト側ペンダントバー32の各一側リンク34と枠部材側ペンダントバー38の他側リンク41を容易に分解することができる。
かくして、本実施の形態によれば、連結ピン42の鍔部42Bに対面するマスト側ペンダントバー32の左側の一側リンク34と鍔部42Bとの間に配置される環体部48Aと、環体部48Aと一体に形成された腕部48Bとからなる第1の腕部付きワッシャ48を備え、ストッパ43に対面するマスト側ペンダントバー32の右側の一側リンク34とストッパ43との間に配置される環体部49Aと、環体部49Aと一体に形成された腕部49Bとからなる第2の腕部付きワッシャ49を備えている。この上で、第1,第2の腕部付きワッシャ48,49の腕部48B,49Bには、当該各腕部48B,49Bにそれぞれ連結されてマスト側ペンダントバー32に各腕部付きワッシャ48,49を抜止め状態で保持するワッシャ抜止め部材50が設けられている。
従って、マスト側ペンダントバー32の各一側リンク34と枠部材側ペンダントバー38の他側リンク41とを連結ピン42を用いて連結する作業では、ワッシャを構成する各腕部付きワッシャ48,49の環体部48A,49Aが予め保持されている。これにより、ワッシャを手で支える作業を省略することができる。また、ワッシャの付け忘れを防止することができる。一方、マスト側ペンダントバー32の各一側リンク34と枠部材側ペンダントバー38の他側リンク41とを分解(分離)する作業では、環体部48A,49Aが落下しないように手で支える必要がなく、また、外したワッシャを置くスペースを探す必要もない。この結果、マスト側ペンダントバー32と枠部材側ペンダントバー38の分解作業、組立作業の作業性を向上することができる。
また、マスト側ペンダントバー32の各一側リンク34のピン挿通孔34Aは、ペンダント本体33の長さ方向に長尺な長孔として形成されている。これにより、ピン挿通孔34Aに対し、枠部材側ペンダントバー38の他側リンク41のピン挿通孔41Aを容易に位置合わせすることができる。
しかも、各腕部付きワッシャ48,49は、ピン挿通孔41A(長孔)に沿って移動可能に設けられている。従って、連結ピン42の移動に合わせて各腕部付きワッシャ48,49を移動することができる。
次に、図8は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、各腕部付きワッシャをワッシャ抜止め部材によってペンダント部材のリンクに保持する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図8において、第2の実施の形態によるマスト側ペンダントバー51は、板体を狭幅で長尺に形成することにより棒状体をなす2本のペンダント本体52と、各ペンダント本体52の長さ方向の一端に一体的に設けられた一側リンク53と、各ペンダント本体52の長さ方向の他端に一体的に設けられた他側リンク(図示せず)とにより構成されている。
ここで、一側リンク53は、ペンダント本体52の幅寸法よりも大きな幅寸法をもって形成されている。これにより、ペンダント本体52と一側リンク53との間には、先端側に向けて広幅となる傾斜縁部53Aが形成されている。また、一側リンク53の先端側には、板厚方向(左,右方向)に貫通してピン挿通孔(図示せず)が設けられている。このピン挿通孔は、ペンダント本体52の長さ方向に長尺な長孔として形成されている。
次に、第2の実施の形態の特徴部分となる第1の腕部付きワッシャ54、第2の腕部付きワッシャ55およびワッシャ抜止め部材56の構成について説明する。
第1の腕部付きワッシャ54と第2の腕部付きワッシャ55とは、同一部材として形成されている。そこで、第2の腕部付きワッシャ55について説明し、第1の腕部付きワッシャ54の説明を省略するものとする。第2の腕部付きワッシャ55は、環体部55Aと腕部55Bとにより形成されている。第2の腕部付きワッシャ55は、その腕部55Bが第1の実施の形態による各腕部付きワッシャ48,49の腕部48B,49Bに比較して短く、環体部55Aと腕部55Bとにより三角形状に形成されている。また、腕部55Bには、ペンダント本体52の幅寸法よりも大きく、一側リンク53の幅寸法よりも小さな離間寸法をもって2個のピン孔55B1が形成されている。なお、第1の腕部付きワッシャ54も、環体部(図示せず)、腕部54B、ピン孔54B1(1個のみ図示)を備えている。
ワッシャ抜止め部材56は、第1の腕部付きワッシャ54の腕部54Bと第2の腕部付きワッシャ55の腕部55Bとに亘って設けられている。ワッシャ抜止め部材56は、第1の実施の形態によるワッシャ抜止め部材50と同様に、ピン部材56A、貫通孔(図示せず)および割ピン56Cにより構成されている。
次に、第1の腕部付きワッシャ54、第2の腕部付きワッシャ55およびワッシャ抜止め部材56をマスト側ペンダントバー51に取付ける場合の作業手順の一例について述べる。
第1の腕部付きワッシャ54と第2の腕部付きワッシャ55とを向い合わせで配置する。この状態で、各腕部54B,55Bに設けられた2個のピン孔54B1,55B1のうち、対向する1組のピン孔54B1,55B1にピン部材56Aを挿入して連結する。
1本のピン部材56Aによって第1の腕部付きワッシャ54の腕部54Bと第2の腕部付きワッシャ55の腕部55Bとを連結したら、ピン部材56Aを各一側リンク53の一方の傾斜縁部53Aに当接させた状態で、残りのピン孔54B1,55B1にピン部材56Aを挿通して連結する。これにより、第1の腕部付きワッシャ54と第2の腕部付きワッシャ55とは、ワッシャ抜止め部材56によって、各一側リンク53に抜止め状態で保持することができる。
かくして、このように構成された第2の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用および効果を得ることができる。特に、第2の実施の形態によれば、ワッシャ抜止め部材56は、各腕部付きワッシャ54,55を各一側リンク53に対して抜止め状態で保持することができる。
なお、第1の実施の形態では、ワッシャ抜止め部材50として、ピン部材50Aの両端側に割ピン50Cを取付ける構成を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図9に示す変形例のように構成してもよい。即ち、図9において、ワッシャ抜止め部材61を、長尺ボルト61Aと、2個のナット61B(ダブルナット)とにより構成してもよい。この構成は、第2の実施の形態にも同様に適用することができる。
第1の実施の形態では、第1の腕部付きワッシャ48、第2の腕部付きワッシャ49およびワッシャ抜止め部材50は、ペンダント本体33が棒状体からなるマスト側ペンダントバー32とペンダント本体39が棒状体からなる枠部材側ペンダントバー38との連結部分に設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、ペンダント本体が索条体(ワイヤ)からなるペンダント部材とペンダント本体が棒状体からなるペンダント部材との連結部分に、各腕部付きワッシャ48,49およびワッシャ抜止め部材50を設ける構成としてもよい。また、ペンダント本体が索条体(ワイヤ)からなるペンダント部材同士の連結部分に、各腕部付きワッシャ48,49およびワッシャ抜止め部材50を設ける構成としてもよい。これらの構成は、第2の実施の形態にも同様に適用することができる。
第1の実施の形態では、マスト側ペンダントバー32の各一側リンク34のピン挿通孔34Aを長孔として形成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、枠部材側ペンダントバー38の他側リンク41のピン挿通孔41Aを長孔として形成する構成としてもよい。この構成は、第2の実施の形態にも同様に適用することができる。
さらに、各実施の形態では、タワーブーム8の上側にタワージブ10が設けられたタワー式のフロントアタッチメント7を備えた自走式のタワークレーン1を油圧クレーンの代表例として挙げ、そのタワークレーン1のペンダント装置31について説明している。しかし、本発明はこれに限らず、例えばブームだけを備えた油圧クレーン、鉄塔の上に搭載された油圧クレーン等に設けられたペンダント装置に適用してもよい。
1 タワークレーン(油圧クレーン)
7 フロントアタッチメント
8 タワーブーム
8C 上部ブーム(第2の部材)
20 マスト(第1の部材)
31 ブーム起伏用ペンダント装置(ペンダント装置)
32,51 マスト側ペンダントバー(ペンダント部材)
33,39,52 ペンダント本体
34,40,53 一側リンク
34A ピン挿通孔(長孔)
35,41 他側リンク
38 枠部材側ペンダントバー(ペンダント部材)
40A ピン挿通孔
42 連結ピン
42A 軸部
42B 鍔部
42C ストッパ挿通孔
43 ストッパ
48,54 第1の腕部付きワッシャ
48A,49A,55A 環体部
48B,49B,54B,55B 腕部
49,55 第2の腕部付きワッシャ
50,56,61 ワッシャ抜止め部材

Claims (2)

  1. 油圧クレーンに搭載される第1の部材と第2の部材との間を一定の間隔を保った状態で連結するために用いられ、前記第1の部材と前記第2の部材との間に直線状に連なるように配置される複数本のペンダント部材と、前記各ペンダント部材を連結する連結ピンとを含んで構成され、
    前記各ペンダント部材は、棒状体または索条体からなるペンダント本体と、前記各ペンダント本体の長さ方向の一端に設けられ板厚方向に貫通するピン挿通孔を有する板体からなる一側リンクと、前記各ペンダント本体の長さ方向の他端に設けられ板厚方向に貫通するピン挿通孔を有する板体からなる他側リンクとにより構成され、
    前記連結ピンは、隣合う前記各ペンダント部材のうち、一方のペンダント部材の前記一側リンクのピン挿通孔と他方のペンダント部材の前記他側リンクのピン挿通孔に挿通されることにより前記一方のペンダント部材と前記他方のペンダント部材とを回動可能に連結している軸部と、前記軸部の長さ方向の基端を拡径して形成された鍔部と、前記軸部の長さ方向の先端側に形成されたストッパ挿通孔とにより構成され、
    前記連結ピンには、前記各ピン挿通孔から突出した先端側の前記ストッパ挿通孔にストッパが挿通して取付けられてなるペンダント装置において、
    前記ペンダント部材を形成する前記一側リンクと他側リンクのうち、前記連結ピンの前記鍔部に対面するリンクと前記鍔部との間に配置される環体部と、前記環体部と一体に形成された腕部とからなる第1の腕部付きワッシャと、
    前記ペンダント部材を形成する前記一側リンクと他側リンクのうち、前記ストッパに対面するリンクと前記ストッパとの間に配置される環体部と、前記環体部と一体に形成された腕部とからなる第2の腕部付きワッシャとを備え、
    前記第1,第2の腕部付きワッシャの前記腕部には、当該各腕部にそれぞれ連結されて前記ペンダント本体に前記各腕部付きワッシャを抜止め状態で保持するワッシャ抜止め部材が設けられていることを特徴とするペンダント装置。
  2. 隣合う前記各リンクのうち、少なくとも一方のリンクのピン挿通孔は、前記ペンダント本体の長さ方向に長尺な長孔として形成されており、
    前記各腕部付きワッシャは、前記長孔に沿って移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のペンダント装置。
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