JP7192835B2 - 上部スプレッダの格納構造、建設機械の組立ユニット、搬送方法及び上部スプレッダの格納方法 - Google Patents

上部スプレッダの格納構造、建設機械の組立ユニット、搬送方法及び上部スプレッダの格納方法 Download PDF

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本発明は、上部スプレッダの格納構造、建設機械の組立ユニット、搬送方法及び上部スプレッダの格納方法に関する。
比較的大型のクレーンは、重量が大きいため、複数の組立ユニットに分解され、これらの組立ユニット毎にトレーラー等に積載して搬送される。そのため、このクレーンは、作業現場において分解及び組み立てを行うことを要する。
このようなクレーンの組立ユニットとして、下部スプレッダと上部スプレッダとを一体的に保持したものが提案されている(特開2016-222397号公報参照)。
特開2016-222397号公報
特許文献1には、タワーブーム基礎部に搭載されているタワージブベイル(下部スプレッダ)にタワージブブライドル(上部スプレッダ)が一体的に固定された組立ユニットが記載されている。特許文献1には、タワージブベイルとタワージブブライドルとの間にタワージブ起伏ロープが掛け回された状態で、このタワージブ起伏ロープをメインフレームに設けられたタワージブ起伏ドラムによって巻き取ることでタワージブブライドルをタワージブベイルに近接させ、両者をピンで固定することが記載されている。特許文献1には、タワージブベイルとタワージブブライドルとを互いに固定することで、タワージブベイルを介してタワージブブライドルをタワーブーム基礎部に固定できることが記載されている。
特許文献1に記載の構成によると、タワージブベイルとタワージブブライドルとを互いに固定したうえで、タワージブベイル及びタワージブブライドルからタワージブ起伏ロープを取り外すことで、タワージブベイルとタワージブブライドルとをタワーブーム基礎部と共に、メインフレームから分離することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の構成によると、クレーンの分解の都度、タワージブベイル及びタワージブブライドルからタワージブ起伏ロープを取り外し、かつクレーンの組み立ての都度、タワージブベイル及びタワージブブライドルにタワージブ起伏ロープを掛け回すことを要する。
そのため、特許文献1に記載の構成によっては、クレーンの分解及び組み立て作業の効率化を十分に高め難い。
上記不都合に鑑みて、本発明は、建設機械の分解及び組み立て作業の効率化を図ることができる上部スプレッダの格納構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係る上部スプレッダの格納構造は、下部ブームと、上記下部ブームに搭載されているジブ起伏ウインチと、上記下部ブームに接続されている第1中間ブームと、上記ジブ起伏ウインチから繰り出されたジブ起伏ロープが掛け渡される第1シーブを有し、上記第1中間ブームに搭載されている下部スプレッダと、上記ジブ起伏ロープが上記第1シーブとの間に掛け回される第2シーブを有する上部スプレッダとを備え、上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダが、上記ジブ起伏ウインチによって上記ジブ起伏ロープが巻き取られることで、上記ジブ起伏ロープが上記第1シーブと上記第2シーブとの間に掛け回された状態で互いに連結されて一体的に保持される。
本発明の一態様に係る上部スプレッダの格納構造は、建設機械の分解及び組み立て作業の効率化を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る上部スプレッダの格納構造を備える建設機械の組立ユニットを示す模式的側面図である。 図2は、図1の上部スプレッダの格納構造の部分拡大図である。 図3は、図1の上部スプレッダの格納構造における支持部及び下部スプレッダを示す模式的側面図である。 図4は、図1の上部スプレッダの格納構造における上部スプレッダを示す模式的側面図である。 図5は、図3の支持部及び下部スプレッダの模式的平面図である。 図6は、図4の上部スプレッダの模式的平面図である。 図7は、図1の建設機械の組立ユニットを用いて組み立てられた建設機械の模式的側面図である。 図8は、図1の上部スプレッダの格納構造における上部スプレッダの格納手順を示す模式的側面図である。 図9は、図1の上部スプレッダの格納構造における上部スプレッダの図8の次の格納手順を示す模式的側面図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係る上部スプレッダの格納構造は、下部ブームと、上記下部ブームに搭載されているジブ起伏ウインチと、上記下部ブームに接続されている第1中間ブームと、上記ジブ起伏ウインチから繰り出されたジブ起伏ロープが掛け渡される第1シーブを有し、上記第1中間ブームに搭載されている下部スプレッダと、上記ジブ起伏ロープが上記第1シーブとの間に掛け回される第2シーブを有する上部スプレッダとを備え、上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダが、上記ジブ起伏ウインチによって上記ジブ起伏ロープが巻き取られることで、上記ジブ起伏ロープが上記第1シーブと上記第2シーブとの間に掛け回された状態で互いに連結されて一体的に保持される。
当該上部スプレッダの格納構造は、上記ジブ起伏ロープが上記下部スプレッダの第1シーブと上記上部スプレッダの第2シーブとの間に掛け回された状態で、上記下部スプレッダと上記上部スプレッダとを一体的に保持することができる。つまり、当該上部スプレッダの格納構造は、上記下部ブームに搭載されている上記ジブ起伏ウインチを備えているので、上記下部ブームを建設機械の上部旋回体から取り外した場合でも、上記ジブ起伏ウインチと上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダとを1つのユニットとして取り扱うことができる。そのため、当該上部スプレッダの格納構造は、建設機械の分離及び組み立て作業時に、上記ジブ起伏ロープを上記第1シーブ及び上記第2シーブに掛け回す作業を要しない。従って、当該上部スプレッダの格納構造は、建設機械の分解及び組み立て作業の効率化を図ることができる。
上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダが、上記ジブ起伏ロープの巻取り状態で互いに重なり合うピン穴を有し、重なり合った上記ピン穴に挿入される結合ピンをさらに備えるとよい。このように、上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダが、上記ジブ起伏ロープの巻取り状態で互いに重なり合うピン穴を有し、重なり合った上記ピン穴に挿入される結合ピンをさらに備えることによって、上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダを容易かつ確実に結合することができる。
上記第1中間ブームが、4本の主桁と、隣接する上記主桁同士を接続する複数の補桁とを有する四角筒状のラチス構造を有する本体と、隣接する一対の上記主桁の先端部同士の間に取り付けられ、この一対の主桁同士を接続する方向を回転軸として、上記下部スプレッダを回転可能に支持する支持部とを有し、上記下部スプレッダが、少なくとも上記本体の先端部開口に沿って折り畳まれた第1状態と、上記本体の軸方向に沿うよう立ち上げられた第2状態との間を揺動可能に構成されているとよい。このように、上記第1中間ブームが、隣接する一対の上記主桁の先端部同士の間に取り付けられ、この一対の主桁同士を接続する方向を回転軸として、上記下部スプレッダを回転可能に支持する支持部とを有し、上記下部スプレッダが、少なくとも上記本体の先端部開口に沿って折り畳まれた第1状態と、上記本体の軸方向に沿うよう立ち上げられた第2状態との間を揺動可能に構成されていることによって、上記第2状態において上記下部スプレッダと上記上部スプレッダとの連結を容易に行うことができる。また、上記上部スプレッダを上記下部スプレッダと連結した後に、上記下部スプレッダを上記第1状態に折り畳むことで、上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダを安全かつコンパクトに格納することができる。
上記下部スプレッダが、上記本体の軸と垂直な方向に起立した第3状態まで揺動可能に構成されているとよい。このように、上記下部スプレッダが、上記本体の軸と垂直な方向に起立した第3状態まで揺動可能に構成されていることによって、上記第1中間ブームと、この第1中間ブームの先端に接続される他のブームとの切り離しを容易に行うことができる。その結果、建設機械の分解及び組み立て作業の効率化を促進することができる。
上記第1中間ブームの先端に着脱可能に接続される第2中間ブームをさらに備え、上記第2中間ブームが、上記上部スプレッダを上記下部スプレッダとの連結位置に誘導可能な誘導部材を有するとよい。このように、上記第1中間ブームの先端に着脱可能に接続される第2中間ブームをさらに備え、上記第2中間ブームが、上記上部スプレッダを上記下部スプレッダとの連結位置に誘導可能な誘導部材を有することによって、上記下部スプレッダと上記上部スプレッダとの連結をより容易かつ確実に行うことができる。
当該上部スプレッダの格納構造は、上記第1状態の下部スプレッダに連結されている上記上部スプレッダを上記補桁に固定する固定部材をさらに備えるとよい。このように、当該上部スプレッダの格納構造は、上記第1状態の下部スプレッダに連結されている上記上部スプレッダを上記補桁に固定する固定部材をさらに備えることによって、上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダを上記第1中間ブームの本体の先端部開口に沿って安全かつ確実に格納することができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の他の一態様に係る建設機械の組立ユニットは、当該上部スプレッダの格納構造を備える。
当該建設機械の組立ユニットは、当該上部スプレッダの格納構造を備えるので、建設機械の分解及び組み立て作業の効率化を図ることができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の他の一態様に係る組立ユニットの搬送方法は、上記下部ブームを建設機械の上部旋回体から取り外す工程と、上記取り外し工程で取り外された組立ユニットを搬送する工程とを備える。
当該搬送方法は、上記組立ユニットを建設機械の上部旋回体から切り離すことで、この組立ユニットを輸送制限等に抵触しない態様で容易に搬送することができる。また、この構成によると、建設機械の分解及び組み立て作業の効率化を図ることができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の他の一態様に係る上部スプレッダの格納方法は、下部ブームと、上記下部ブームに搭載されているジブ起伏ウインチと、上記下部ブームに接続されている第1中間ブームと、上記ジブ起伏ウインチから繰り出されたジブ起伏ロープが掛け渡される第1シーブを有し、上記第1中間ブームに搭載されている下部スプレッダと、上記ジブ起伏ロープが上記第1シーブとの間に掛け回される第2シーブを有する上部スプレッダとを備える建設機械における上部スプレッダの格納方法であって、上記ジブ起伏ウインチによる上記ジブ起伏ロープの巻取りによって、上記ジブ起伏ロープが上記第1シーブと上記第2シーブとの間に掛け回された状態で上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダを連結する工程と、上記連結工程後に、上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダを上記第1中間ブームの先端部開口に沿って折り畳む工程と、上記折り畳み工程による折り畳み状態で、上記上部スプレッダを上記第1中間ブームに固定する工程とを備える。
当該上部スプレッダの格納方法は、上記ジブ起伏ロープが上記下部スプレッダの第1シーブと上記上部スプレッダの第2シーブとの間に掛け回された状態で、上記下部スプレッダと上記上部スプレッダとを一体的に格納することができる。従って、当該上部スプレッダの格納方法は、建設機械の分解及び組み立て作業の効率化を図ることができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<上部スプレッダの格納構造>
図1及び図2に示すように、当該上部スプレッダの格納構造は、下部ブーム2と、下部ブーム2に搭載されているジブ起伏ウインチ1と、下部ブーム2に接続されている第1中間ブーム3と、ジブ起伏ウインチ1から繰り出されたジブ起伏ロープ4が掛け渡される第1シーブ11を有し、第1中間ブーム3に搭載されている下部スプレッダ5と、ジブ起伏ロープ4が第1シーブ11との間に掛け回される第2シーブ12を有する上部スプレッダ6とを備える。下部スプレッダ5及び上部スプレッダ6は、ジブ起伏ウインチ1によってジブ起伏ロープ4が巻き取られることで、ジブ起伏ロープ4が第1シーブ11と第2シーブ12との間に掛け回された状態で互いに連結されて一体的に保持される。
図3及び図4に示すように、下部スプレッダ5及び上部スプレッダ6は、ジブ起伏ロープ4の巻取り状態で互いに重なり合うピン穴13a、14aを有する。また、図1及び図2に示すように、当該上部スプレッダの格納構造は、重なり合ったピン穴13a、14aに挿入される結合ピン7と、上部スプレッダ6を第1中間ブーム3に固定する固定部材8とを備える。
当該上部スプレッダの格納構造は、建設機械の分解及び組み立て時の最小単位を構成する1つの組立ユニット10に含まれ得る。換言すると、上部スプレッダ6は、結合ピン7によって下部スプレッダ5と結合された状態で、ジブ起伏ウインチ1、下部ブーム2、第1中間ブーム3及びジブ起伏ロープ4と共に建設機械の組立ユニット10(以下、単に「組立ユニット10」ともいう)を構成し得る。当該組立ユニット10は、それ自体本発明の一実施形態である。
当該組立ユニット10は、例えば図7の建設機械20の構成部材として用いられる。建設機械20としてはクレーンが挙げられる。建設機械20は、下部走行体21と、下部走行体21上に水平回転可能に搭載される上部旋回体22と、上部旋回体22に起伏可能に取り付けられる起伏部材23とを備える。起伏部材23は、上部旋回体22に起伏可能に取り付けられるブーム24と、ブーム24の先端部に起伏可能に連結されるジブ25と、ブーム24の先端かつジブ25の後方に連結される三角環状のストラット26とを有する。ブーム24は、上部旋回体22に着脱可能に取り付けられる下部ブーム2と、下部ブーム2の先端に接続される第1中間ブーム3と、第1中間ブーム3の先端側に接続される1又は複数の他の中間ブーム24aと、他の中間ブーム24aの先端側に接続されるタワーキャップ24bとを有する。他の中間ブーム24aとしては、例えば第1中間ブーム3の先端に接続される後述の第2中間ブーム17が挙げられる。ストラット26は、ブーム24の先端から後方かつジブ25寄りに延びるフロントストラット26aと、ブーム24の先端から後方かつブーム24寄りに延びるリアストラット26bとを有する。
また、起伏部材23は、下部ブーム2に搭載されているジブ起伏ウインチ1と、ジブ起伏ウインチ1から繰り出されたジブ起伏ロープ4が掛け渡される第1シーブ11を有し、第1中間ブーム3に搭載されている下部スプレッダ5と、第1シーブ11との間にジブ起伏ロープ4が掛け回される第2シーブ12を有し、下部スプレッダ5と離間して配置される上部スプレッダ6と、上部スプレッダ6とリアストラット26bの先端部(後端部)とを接続するストラットガイライン27と、ジブ25の先端部とフロントストラット26aの先端部(後端部)とを接続するジブガイライン28とを有する。
当該組立ユニット10は、下部ブーム2の基端部を上部旋回体22に取り付け、ストラットガイライン27に上部スプレッダ6を接続することで、建設機械20に組み込まれる。当該組立ユニット10は、ピン穴13a、14aから結合ピン7を抜き出して下部スプレッダ5と上部スプレッダ6との結合を解除したうえで、ジブ起伏ウインチ1からジブ起伏ロープ4を繰り出し、下部スプレッダ5と上部スプレッダ6との間隔を調整することでジブ25の起伏姿勢を制御する。
以下、図1~図9を参照しつつ、当該上部スプレッダの格納構造について詳説する。
(下部ブーム)
下部ブーム2は、4本の主桁と、隣接する主桁同士を接続する複数の補桁とを有するラチス構造を有している。下部ブーム2は、上部旋回体22に取り付けられた状態で起伏方向に隣接する主桁同士が基端側から先端側に向けて互いに離間するようV字状に配置されている。下部ブーム2は、基端部に幅方向に貫通する連結孔2aを有する。下部ブーム2は、この連結孔2aによって上部旋回体22に起伏可能に取り付けられる。なお、ブームにおける「基端側」とは、建設機械において上部旋回体と接続される側をいい、「先端側」とは、その反対側をいう。
(第1中間ブーム)
第1中間ブーム3は、下部ブーム2の先端側に着脱可能に連接される。第1中間ブーム3は、4本の主桁15aと、隣接する主桁15a同士を接続する複数の補桁15bとを有する四角筒状のラチス構造を有する本体15と、隣接する一対の主桁15aの先端部同士の間に取り付けられ、この一対の主桁15a同士を接続する方向を回転軸として、下部スプレッダ5を回転可能に支持する支持部16とを有する。
本体15は、先端部開口及び基端部開口を有する。
支持部16は、本体15の背側(建設機械20においてブーム24を倒伏した状態で上になる側)に位置する一対の主桁15a同士の間に取り付けられる。図3及び図5に示すように、支持部16は、本体15の幅方向に対向するように本体15の隣接する一対の主桁15a間に取り付けられる一対のブラケット16aと、一対のブラケット16a同士に回転可能に接続されるガイドシーブ16bと、下部スプレッダ5を回転可能に軸支する軸部16cとを有する。また、支持部16は、後述のように下部スプレッダ5を起立させた際に下部スプレッダ5のピン穴5cと同軸に重なり合うピン穴16dを有する。一対のブラケット16aは、本体15に接続される接続孔16eを有する。接続孔16eにはピン等の棒部材(不図示)が挿入される。支持部16は、この棒部材を介して本体15に接続される。一対のブラケット16a同士の間には接続バー16fが架け渡されている。図1及び図2に示すように、ガイドシーブ16bの回転軸は、本体15の先端部開口よりも先端側に突出している。また、ガイドシーブ16bの回転軸と軸部16cとは同軸上に位置している。
(下部スプレッダ)
下部スプレッダ5は、直接的には支持部16に接続されており、支持部16を介して本体15に接続されている。下部スプレッダ5は、支持部16の軸部16cに回転可能に接続されている。これにより、下部スプレッダ5は、図1及び図2に示すように、軸部16cを回転軸として、第1中間ブーム3の本体15の先端部開口に沿う第1状態に折り畳み可能に構成されている。当該上部スプレッダの格納構造において、下部スプレッダ5と上部スプレッダ6とは、結合ピン7で結合された状態で、通常上記第1状態で保持されている。
図8に示すように、下部スプレッダ5は、上記第1状態と、第1中間ブーム3の本体15の軸方向に沿うように立ち上げられた第2状態との間を揺動可能に構成されている。さらには、図9に示すように、下部スプレッダ5は、上記第1状態から、第1中間ブーム3の本体15の軸と垂直な方向に起立した第3状態まで揺動可能に構成されている。換言すると、下部スプレッダ5は、上記第2状態を基準として、回転方向両側にそれぞれ略90°揺動可能に構成されている。
図3及び図5に示すように、下部スプレッダ5は、本体15の幅方向に対向する一対のブラケット5aと、一対のブラケット5a同士に回転可能に接続される第1シーブ11とを備える。一対のブラケット5aは長板状である。一対のブラケット5aは、長手方向の一方側の端部に支持部16の軸部16cに回転可能に軸支される支持穴5bを有する。一対のブラケット5aは、長手方向の他方側の端部に上述の結合ピン7によって上部スプレッダ6と結合される一対のピン穴13aを有する。また、一対のブラケット5aは、上記第3状態で、支持部16に設けられた上述のピン穴16dと同軸に重なり合うピン穴5cと、上記第2状態で、後述の支持台部17cに支持される突起5dとを有する。
(上部スプレッダ)
図4及び図6に示すように、上部スプレッダ6は、第1中間ブーム3の本体15の幅方向に間隔を空けて対向する一対のブラケット6aと、一対のブラケット6a同士に回転可能に接続される第2シーブ12と、一対のブラケット6a同士に接続される接続バー6bとを有する。
一対のブラケット6aは、下部スプレッダ5との対向方向を長手方向とする概略長板状である。一対のブラケット6aは、下部スプレッダ5と隣接する側の端部に結合ピン7によって下部スプレッダ5と結合される一対のピン穴14aを有する。一対のブラケット6aは、上部スプレッダ6の下部スプレッダ5への近接を、下部スプレッダ5のピン穴13aと上部スプレッダ6のピン穴14aとが同軸に重なり合った位置で押し止めるための干渉用の段差部6cを有する。また、一対のブラケット6aは、下部スプレッダ5と隣接する側と反対側の端部に建設機械20において上述のストラットガイライン27に連結される連結部6dを有する。さらに、一対のブラケット6aは、後述の第2中間ブーム17の誘導部材17bに載置され、この誘導部材17b上を移動可能に構成される被誘導部材6eと、誘導部材17bを側方から支持し、被誘導部材6eを誘導部材17b上に案内するための脚部6fとを有する。
(固定部材)
固定部材8は、上記第1状態において下部スプレッダ5に連結されている上部スプレッダ6を第1中間ブーム3の本体15に固定する。より詳しくは、固定部材8は、上部スプレッダ6を本体15の補桁15bに固定する。当該上部スプレッダの格納構造は、固定部材8を備えることで、上部スプレッダ6及び上部スプレッダ6に連結されている下部スプレッダ5を第1中間ブーム3の本体15の先端部開口に沿って安全かつ確実に格納することができる。
固定部材8は、例えば固定バンドである。固定部材8は、例えば上部スプレッダ6の接続バー6bと本体15の補桁15bとの間を掛け回される。これにより、固定部材8は、上部スプレッダ6の接続バー6bと本体15の補桁15bとを結束する。なお、固定部材8は、上部スプレッダ6を第1中間ブーム3に固定できればよく、上部スプレッダ6の接続バー6bと本体15の補桁15bとの間に掛け回されなくてもよい。例えば固定部材8は、上部スプレッダ6のブラケット6aと本体15の補桁15bとを結束してもよく、上部スプレッダ6のブラケット6aと本体15の主桁15aとを結束してもよい。
<上部スプレッダの格納方法>
次に、図8及び図9を参照して上部スプレッダ6の格納方法の一例について説明する。
上部スプレッダ6の格納方法は、下部スプレッダ5と上部スプレッダ6とを連結する工程(連結工程)と、上記連結工程後に、下部スプレッダ5及び上部スプレッダ6を折り畳む工程(折り畳み工程)と、上記折り畳み工程による折り畳み状態で、上部スプレッダ6を第1中間ブーム3に固定する工程(固定工程)とを備える。
<連結工程>
上記連結工程では、ジブ起伏ウインチ1によるジブ起伏ロープ4の巻取りによって、ジブ起伏ロープ4が第1シーブ11と第2シーブ12との間に掛け回された状態で下部スプレッダ5及び上部スプレッダ6を連結する。上記連結工程は、第1中間ブーム3の先端に、他の中間ブームとして第2中間ブーム17が接続された状態で行う。図8を参照して上記連結工程について説明する。
(第2中間ブーム)
第2中間ブーム17は、4本の主桁と、隣接する主桁同士を接続する複数の補桁とを有する四角筒状のラチス構造を有する本体17aと、本体17aの隣接する一対の主桁同士の間に取り付けられ、これらの主桁と平行に配置される誘導部材17bとを有する。本体17aは、第1中間ブーム3の本体15の先端に着脱可能に接続される。誘導部材17bは、第2中間ブーム17の本体17aが第1中間ブーム3の本体15に接続された状態で支持部16と同一面側(つまり背側)に配置される。誘導部材17bは、本体17aの長手方向に延びている。誘導部材17bは、上部スプレッダ6を下部スプレッダ5との連結位置に誘導可能に構成されている。また、本体15の背側には上記第2状態の下部スプレッダ5の突起5dを支持する支持台部17cが設けられている。支持台部17cは、下部スプレッダ5の突起5dを支持することで、下部スプレッダ5を上部スプレッダ6との連結が容易な位置で位置決めする。
(下部スプレッダと上部スプレッダとの連結)
下部スプレッダ5と上部スプレッダ6との連結は、ブーム24を倒伏した状態で行う。まず、支持台部17cによって下部スプレッダ5の突起5dを支持し、上部スプレッダ6とストラットガイライン27との連結を解除したうえで、ジブ起伏ウインチ1によってジブ起伏ロープ4を巻き取る。これにより、上部スプレッダ6が下部スプレッダ5に近接してゆく。上部スプレッダ6が下部スプレッダ5に一定程度近接すると、上部スプレッダ6は誘導部材17b上に案内される。さらにジブ起伏ウインチ1によってジブ起伏ロープ4を巻き取っていくと、上部スプレッダ6の一対のブラケット6aの段差部6cと下部スプレッダ5の一対のブラケット5aとが干渉し、上部スプレッダ6のピン穴14aと下部スプレッダ5のピン穴13aとが同軸に重なり合った状態で上部スプレッダ6の移動が停止する。この状態で、上部スプレッダ6のピン穴14a及び下部スプレッダ5のピン穴13aに結合ピン7を挿入することで、下部スプレッダ5及び上部スプレッダ6が互いに結合される。なお、図8に示すように、第1中間ブーム3の先端に第2中間ブーム17が着脱可能に接続された状態で下部スプレッダ5と上部スプレッダ6とが連結されている構造は、本発明の一実施形態である。
当該上部スプレッダの格納構造は、第1中間ブーム3の先端に着脱可能に接続される第2中間ブーム17を備えており、この第2中間ブーム17が誘導部材17bを有しているので、下部スプレッダ5と上部スプレッダ6との連結を容易かつ確実に行うことができる。
<折り畳み工程>
上記折り畳み工程では、下部スプレッダ5及び上部スプレッダ6を第1中間ブーム3の先端部開口に沿って折り畳む。上記折り畳み工程では、まず図9に示すように、上部スプレッダ6と連結された状態で下部スプレッダ5を上記第3状態に揺動する。続いて、同軸に重なり合った支持部16のピン穴16d及び下部スプレッダ5のピン穴5cに仮止めピン18を挿入する。これにより、下部スプレッダ5及び上部スプレッダ6が上記第3状態で固定される。次に、下部スプレッダ5及び上部スプレッダ6が上記第3状態で固定された状態で、第1中間ブーム3と第2中間ブーム17との接続を解除する。その後、ピン穴16d、5cから仮止めピン18を抜き出し、下部スプレッダ5及び上部スプレッダ6を上記第1状態まで揺動する。
当該上部スプレッダの格納構造は、下部スプレッダ5が、上記第1状態と上記第2状態との間を揺動可能に構成されているので、上記第2状態において下部スプレッダ5と上部スプレッダ6との連結を容易に行うことができる。また、この第2状態で上部スプレッダ6を下部スプレッダ5と連結した後に、下部スプレッダ5を上記第1状態に折り畳むことで、下部スプレッダ5及び上部スプレッダ6を第1中間ブーム3に沿って安全かつコンパクトに格納することができる。
当該上部スプレッダの格納構造は、下部スプレッダ5が上記第3状態まで揺動可能に構成されているので、第1中間ブーム3と、第1中間ブーム3の先端に接続される第2中間ブーム17との切り離しを容易に行うことができる。
<固定工程>
上記固定工程では、上記第1状態で、上部スプレッダ6と第1中間ブーム3とを固定部材8で固定する。
<搬送方法>
続いて、当該組立ユニットの搬送方法について説明する。当該搬送方法は、上記固定工程後の状態の組立ユニットを搬送する方法として好適に適用することができる。当該搬送方法は、下部ブーム2を建設機械20の上部旋回体22から取り外す工程(取り外し工程)と、上記取り外し工程で取り外された組立ユニットを搬送する工程(搬送工程)とを備える。なお、図1の組立ユニット10は、上記取り外し工程後の状態を示している。上記搬送工程では、例えば相判機等を用いて組立ユニット10をトレーラーに載せ、組立ユニット10をトレーラーに固定した状態で搬送する。
<利点>
当該上部スプレッダの格納構造は、ジブ起伏ロープ4が下部スプレッダ5の第1シーブ11と上部スプレッダ6の第2シーブ12との間に掛け回された状態で、下部スプレッダ5と上部スプレッダ6とを一体的に保持することができる。つまり、当該上部スプレッダの格納構造は、下部ブーム2に搭載されているジブ起伏ウインチ1を備えているので、下部ブーム2を建設機械20の上部旋回体22から取り外した場合でも、ジブ起伏ウインチ1と下部スプレッダ5及び上部スプレッダ6とを1つのユニットとして取り扱うことができる。そのため、当該上部スプレッダの格納構造は、建設機械20の分離及び組み立て作業時に、ジブ起伏ロープ4を第1シーブ11及び第2シーブ12に掛け回す作業を要しない。従って、当該上部スプレッダの格納構造は、建設機械20の分解及び組み立て作業の効率化を図ることができる。
当該上部スプレッダの格納構造は、下部スプレッダ5及び上部スプレッダ6が、ジブ起伏ロープ4の巻取り状態で互いに重なり合うピン穴13a、14aを有しており、重なり合ったピン穴13a、14aに結合ピン7が挿入されるので、下部スプレッダ5及び上部スプレッダ6を容易かつ確実に結合することができる。
当該組立ユニット10は、当該上部スプレッダの格納構造を備えるので、建設機械20の分解及び組み立て作業の効率化を図ることができる。
当該上部スプレッダの格納方法は、ジブ起伏ロープ4が下部スプレッダ5の第1シーブ11と上部スプレッダ6の第2シーブ12との間に掛け回された状態で、下部スプレッダ5と上部スプレッダ6とを一体的に格納することができる。従って、当該上部スプレッダの格納方法は、建設機械20の分解及び組み立て作業の効率化を図ることができる。
当該搬送方法は、組立ユニット10を建設機械20の上部旋回体22から切り離すことで、この組立ユニット10を輸送制限等に抵触しない態様で容易に搬送することができる。また、この構成によると、建設機械20の分解及び組み立て作業の効率化を図ることができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
例えば上記実施形態では、下部ブームと第1中間ブームとが着脱可能に接続される構成について記載したが、当該上部スプレッダの格納構造は、上記下部ブームと上記第1中間ブームとが着脱不能に(つまり一体的に)形成されていてもよい。
上記第1中間ブームは、上述の支持部を有しない構成とすることも可能である。この場合、上記下部スプレッダは、他の部材を介して第1中間ブームの本体に接続されてもよく、直接的に上記本体に接続されてもよい。
当該上部スプレッダの格納構造では、下部スプレッダと上部スプレッダとは、結合ピン以外の部材によって互いに結合されてもよい。例えば上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダは、ボルト及びナットを用いて結合されてもよく、フックを用いて結合されてもよい。
当該上部スプレッダの格納構造は、例えば上記第2中間ブームと上記第1中間ブームとが接続された状態で、上記上部スプレッダを上記第2中間ブームに固定部材によって固定することも可能である。この場合、上記下部スプレッダは上述の第1状態まで揺動可能に構成されていなくてもよい。
当該建設機械の組立ユニットは、上記第1中間ブームに上記第2中間ブームが接続されたものであってもよい。
当該上部スプレッダの格納構造は、上部スプレッダを第1中間ブーム又は第2中間ブームに固定する固定部材を備えていなくてもよい。また、当該上部スプレッダの格納構造が上記固定部材を備える場合でも、この固定部材の具体的な構成は特に限定されるものではない。例えば上記上部スプレッダは、フック等を用いた引っ掛けによって第1中間ブーム又は第2中間ブームに固定されてもよい。
上記実施形態では、第2中間ブームが誘導部材を有し、かつ上部スプレッダがこの誘導部材上を移動する被誘導部材を有する構成について説明した。上記誘導部材及び上記被誘導部材の組み合わせとしては、特に限定されるものではないが、例えばレールとローラ、板とローラ等が挙げられる。
上記実施形態では、上記固定工程後の状態(図1の状態)の組立ユニットを搬送する場合について説明した。但し、当該搬送方法は、例えば上記第1中間ブームに上記第2中間ブームが接続された状態(図8の状態)の組立ユニットの搬送方法等として用いることも可能である。
本発明の一態様に係る上部スプレッダの格納構造は、クレーンの分解及び組み立て作業の効率化に適している。
1 ジブ起伏ウインチ
2 下部ブーム
2a 連結孔
3 第1中間ブーム
4 ジブ起伏ロープ
5 下部スプレッダ
5a、6a、16a ブラケット
5b 支持穴
5c、13a、14a、16d ピン穴
5d 突起
6 上部スプレッダ
6b、16f 接続バー
6c 段差部
6d 連結部
6e 被誘導部材
6f 脚部
7 結合ピン
8 固定部材
10 組立ユニット
11 第1シーブ
12 第2シーブ
15、17a 本体
15a 主桁
15b 補桁
16 支持部
16b ガイドシーブ
16c 軸部
16e 接続孔
17 第2中間ブーム
17b 誘導部材
17c 支持台部
18 仮止めピン
20 建設機械
21 下部走行体
22 上部旋回体
23 起伏部材
24 ブーム
24a 中間ブーム
24b タワーキャップ
25 ジブ
26 ストラット
26a フロントストラット
26b リアストラット
27 ストラットガイライン
28 ジブガイライン

Claims (10)

  1. 下部ブームと、
    上記下部ブームに搭載されているジブ起伏ウインチと、
    上記下部ブームに接続されている第1中間ブームと、
    上記ジブ起伏ウインチから繰り出されたジブ起伏ロープが掛け渡される第1シーブを有し、上記第1中間ブームに搭載されている下部スプレッダと、
    上記ジブ起伏ロープが上記第1シーブとの間に掛け回される第2シーブを有する上部スプレッダと
    上記第1中間ブームの先端に着脱可能に接続される第2中間ブームと
    を備え、
    上記第1中間ブームが、
    4本の主桁と、隣接する上記主桁同士を接続する複数の補桁とを有する四角筒状のラチス構造を有する本体と、
    隣接する一対の上記主桁の先端部同士の間に取り付けられ、この一対の主桁同士を接続する方向を回転軸として、上記下部スプレッダを回転可能に支持する支持部と
    を有し、
    上記下部スプレッダが、少なくとも上記本体の先端部開口に沿って折り畳まれた第1状態と、上記本体の軸方向に沿うよう立ち上げられた第2状態との間を揺動可能に構成されており、
    上記第2中間ブームが、上記上部スプレッダを上記下部スプレッダとの連結位置に誘導可能な誘導部材を有し、
    上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダが、上記ジブ起伏ウインチによって上記ジブ起伏ロープが巻き取られることで、上記ジブ起伏ロープが上記第1シーブと上記第2シーブとの間に掛け回された状態で互いに連結されて一体的に保持される上部スプレッダの格納構造。
  2. 下部ブームと、
    上記下部ブームに搭載されているジブ起伏ウインチと、
    上記下部ブームに接続されている第1中間ブームと、
    上記ジブ起伏ウインチから繰り出されたジブ起伏ロープが掛け渡される第1シーブを有し、上記第1中間ブームに搭載されている下部スプレッダと、
    上記ジブ起伏ロープが上記第1シーブとの間に掛け回される第2シーブを有する上部スプレッダと
    を備え、
    上記第1中間ブームが、
    4本の主桁と、隣接する上記主桁同士を接続する複数の補桁とを有する四角筒状のラチス構造を有する本体と、
    隣接する一対の上記主桁の先端部同士の間に取り付けられ、この一対の主桁同士を接続する方向を回転軸として、上記下部スプレッダを回転可能に支持する支持部と
    を有し、
    上記下部スプレッダが、少なくとも上記本体の先端部開口に沿って折り畳まれた第1状態と、上記本体の軸方向に沿うよう立ち上げられた第2状態と、上記本体の軸と垂直で上記第1状態とは反対の方向に起立した第3状態との間を揺動可能に構成されており、
    上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダが、上記ジブ起伏ウインチによって上記ジブ起伏ロープが巻き取られることで、上記ジブ起伏ロープが上記第1シーブと上記第2シーブとの間に掛け回された状態で互いに連結されて一体的に保持される上部スプレッダの格納構造。
  3. 上記下部スプレッダが、上記本体の軸と垂直で上記第1状態とは反対の方向に起立した第3状態まで揺動可能に構成されている請求項に記載の上部スプレッダの格納構造。
  4. 上記第1中間ブームの先端に着脱可能に接続される第2中間ブームをさらに備え、
    上記第2中間ブームが、上記上部スプレッダを上記下部スプレッダとの連結位置に誘導可能な誘導部材を有する請求項に記載の上部スプレッダの格納構造。
  5. 上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダが、上記ジブ起伏ロープの巻取り状態で互いに重なり合うピン穴を有し、
    重なり合った上記ピン穴に挿入される結合ピンをさらに備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の上部スプレッダの格納構造。
  6. 上記第1状態の下部スプレッダに連結されている上記上部スプレッダを上記補桁に固定する固定部材をさらに備える請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の上部スプレッダの格納構造。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の上部スプレッダの格納構造を備える建設機械の組立ユニット。
  8. 請求項7に記載の組立ユニットの搬送方法であって、
    上記下部ブームを建設機械の上部旋回体から取り外す工程と、
    上記取り外し工程で取り外された組立ユニットを搬送する工程と
    を備える搬送方法。
  9. 下部ブームと、
    上記下部ブームに搭載されているジブ起伏ウインチと、
    上記下部ブームに接続されている第1中間ブームと、
    上記ジブ起伏ウインチから繰り出されたジブ起伏ロープが掛け渡される第1シーブを有し、上記第1中間ブームに搭載されている下部スプレッダと、
    上記ジブ起伏ロープが上記第1シーブとの間に掛け回される第2シーブを有する上部スプレッダと
    上記第1中間ブームの先端に着脱可能に接続される第2中間ブームと
    を備え
    上記第1中間ブームが、
    4本の主桁と、隣接する上記主桁同士を接続する複数の補桁とを有する四角筒状のラチス構造を有する本体と、
    隣接する一対の上記主桁の先端部同士の間に取り付けられ、この一対の主桁同士を接続する方向を回転軸として、上記下部スプレッダを回転可能に支持する支持部と
    を有し、
    上記下部スプレッダが、少なくとも上記本体の先端部開口に沿って折り畳まれた第1状態と、上記本体の軸方向に沿うよう立ち上げられた第2状態との間を揺動可能に構成されており、
    上記第2中間ブームが、上記上部スプレッダを上記下部スプレッダとの連結位置に誘導可能な誘導部材を有している建設機械における上部スプレッダの格納方法であって、
    上記ジブ起伏ウインチによる上記ジブ起伏ロープの巻取りによって、上記ジブ起伏ロープが上記第1シーブと上記第2シーブとの間に掛け回された状態で上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダを連結する工程と、
    上記連結工程後に、上記第1中間ブームと上記第2中間ブームとの接続を解除し、上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダを上記第1中間ブームの先端部開口に沿って折り畳む工程と、
    上記折り畳み工程による折り畳み状態で、上記上部スプレッダを上記第1中間ブームに固定する工程と
    を備える上部スプレッダの格納方法。
  10. 下部ブームと、
    上記下部ブームに搭載されているジブ起伏ウインチと、
    上記下部ブームに接続されている第1中間ブームと、
    上記ジブ起伏ウインチから繰り出されたジブ起伏ロープが掛け渡される第1シーブを有し、上記第1中間ブームに搭載されている下部スプレッダと、
    上記ジブ起伏ロープが上記第1シーブとの間に掛け回される第2シーブを有する上部スプレッダと
    を備え、
    上記第1中間ブームが、
    4本の主桁と、隣接する上記主桁同士を接続する複数の補桁とを有する四角筒状のラチス構造を有する本体と、
    隣接する一対の上記主桁の先端部同士の間に取り付けられ、この一対の主桁同士を接続する方向を回転軸として、上記下部スプレッダを回転可能に支持する支持部と
    を有し、
    上記下部スプレッダが、少なくとも上記本体の先端部開口に沿って折り畳まれた第1状態と、上記本体の軸方向に沿うよう立ち上げられた第2状態と、上記本体の軸と垂直で上記第1状態とは反対の方向に起立した第3状態との間を揺動可能に構成されている建設機械における上部スプレッダの格納方法であって、
    上記ジブ起伏ウインチによる上記ジブ起伏ロープの巻取りによって、上記ジブ起伏ロープが上記第1シーブと上記第2シーブとの間に掛け回された状態で上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダを連結する工程と、
    上記連結工程後に、上記下部スプレッダ及び上記上部スプレッダを上記第1中間ブームの先端部開口に沿って折り畳む工程と、
    上記折り畳み工程による折り畳み状態で、上記上部スプレッダを上記第1中間ブームに固定する工程と
    を備える上部スプレッダの格納方法。
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