JP2018162862A - ピン結合装置およびピン結合方法 - Google Patents

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Yasuhiro Nakajima
康博 中島
知和 中川
Tomokazu Nakagawa
知和 中川
保人 片岡
Yasuto Kataoka
保人 片岡
山田 岳史
Takeshi Yamada
岳史 山田
恭平 河本
Kyohei Kawamoto
恭平 河本
伸志 佐藤
Shinji Sato
伸志 佐藤
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Abstract

【課題】ピン結合の作業の時間および手間を抑制し、適切にピン結合し、既存のピンおよび既存のピン孔を利用しやすくする。【解決手段】ピン結合装置1は、ピン孔30と、第2側Z2(ピン先端側)の部分からピン孔30に差し込まれるピン40と、を備える。ピン40は、ピン本体50と、ピン本体50の第2側Z2(ピン先端側)の部分に脱着可能に取り付けられるガイド部60と、を備える。ガイド部60は、傾斜部63を備える。傾斜部63は、軸方向Zに直交する方向(径方向R)におけるピン40の幅が第2側Z2ほど小さくなるように、軸方向Zに対して傾斜する。【選択図】図1

Description

本発明は、部品どうしをピンで結合する、ピン結合装置、およびピン結合方法に関する。
例えば特許文献1などに、2つの部品どうしをピンで結合する、ピン結合装置が記載されている。同文献の図面などには、略円柱状のピンが記載されている。
特開平9−100550号公報
この技術では、2つの部品のピン孔の位置が合わされた状態で、ピンがピン孔に差し込まれる。ここで、2つの部品のピン孔の位置が適切に合わされていなければ、ピンがピン孔に入らない。そのため、2つの部品のピン孔の位置を合わせる作業に時間および手間がかかる。その結果、2つの部品どうしのピンによる結合(ピン結合)の作業に時間および手間がかかる。
一方、ピンとピン孔との隙間を大きくすれば、2つの部品のピン孔の位置がずれていても、ピンがピン孔に入りやすくはなる。しかし、2つの部品間で荷重および動力の少なくともいずれかがスムーズに伝達されなくなるなど、ピン結合が不適切になるおそれがある。
また、既存のピンおよび既存のピン孔を利用できることが望まれる場合がある。
そこで本発明は、ピン結合の作業の時間および手間を抑制でき、適切にピン結合でき、既存のピンおよび既存のピン孔を利用しやすい、ピン結合装置、およびピン結合方法を提供することを目的とする。
本発明のピン結合装置は、第1部品と、第2部品と、ピン孔と、ピンと、を備える。前記第1部品は、第1コネクタを有する。前記第2部品は、前記第1部品とは異なる部品であって、第2コネクタを有する。前記ピン孔は、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタに形成される。前記ピンは、ピン先端側の部分から前記ピン孔に差し込まれ、前記第1部品と前記第2部品とを結合する。前記ピンは、ピン本体と、ガイド部と、を備える。前記ピン本体は、ピン軸方向に延びる。前記ガイド部は、前記ピン本体のピン先端側の部分に脱着可能に取り付けられる。前記ガイド部は、傾斜部を備える。前記傾斜部は、ピン軸方向に直交する方向における前記ピンの幅がピン先端側ほど小さくなるように、ピン軸方向に対して傾斜する。
上記構成により、ピン結合の作業の時間および手間を抑制でき、適切にピン結合でき、既存のピンおよび既存のピン孔を利用しやすい。
ピン結合装置を示す図である。 図1のF2矢視図である。 図1に示すピン40の差込途中の状態を示す図1相当図である。 図3に示す状態よりもピン40が差し込まれた状態を示す図1相当図である。 第2実施形態の図1相当図である。 第3実施形態の図1相当図である。 第4実施形態の図1相当図である。 第5実施形態の図1相当図である。
(第1実施形態)
図1〜図4を参照して第1実施形態のピン結合装置1について説明する。
ピン結合装置1は、図1に示すように、第1部品10と第2部品20とをピン40で結合(ピン結合)する装置である。ピン結合装置1は、建設機械に設けられ、例えばクレーンに設けられる。例えば、このクレーンは、下部走行体と、下部走行体に旋回自在に取り付けられる上部旋回体と、上部旋回体に取り付けられるアタッチメントと、を備える。クレーンは、上部旋回体に起伏自在に取り付けられるとともにブームを起伏させるマストを備えてもよい。クレーンは、上部旋回体に取り付けられるとともにブームを起伏させるガントリを備えてもよい。上部旋回体は、旋回フレームと、旋回フレームに取り付けられる機器(エンジン、油圧機器など)と、旋回フレームに取り付けられるウェイトなどと、を備える。アタッチメントは、旋回フレームに起伏自在に取り付けられるブームを備える。アタッチメントは、ブームの先端部に起伏自在に取り付けられるジブを備えてもよい。ブームは、ラチス構造を有するラチスブーム、または伸縮可能な伸縮ブームである。ブームがラチスブームの場合、ブームは、複数のラチス構造体(ラチス構造を有する構造物)が連結されたものであり、旋回フレームに接続される下部ブームと、下部ブームに接続される中間ブームと、中間ブームに接続される上部ブームと、を備える。また、ジブやマストも、ラチス構造を有するものであり、ブームと同様に複数のラチス構造体が連結されたものである。例えばこのような、ブーム、ジブ、マストなどの、接続および連結に、下記のピン40、第1コネクタ13、および第2コネクタ23によるピン結合が用いられる。ピン結合装置1は、第1部品10と、第2部品20と、ピン孔30と、ピン40と、第1側抜止ピン71と、第2側抜止ピン73と、を備える。
(方向について)
ピン孔30に対してピン40が差込および引抜されるときのピン40の移動方向を、軸方向Z(ピン軸方向)とする。軸方向Zは、ピン40の中心軸(ピン中心軸40a)の方向である。軸方向Zには、第1側Z1(ピン基端側)と、第2側Z2(ピン先端側)と、がある。第1側Z1は、ピン40がピン孔30に差し込まれた状態のときの、ピン40の基端側(詳細は後述)である。第2側Z2は、ピン40がピン孔30に差し込まれた状態のときの、ピン40の先端側(詳細は後述)である。ピン中心軸40aに直交する平面上の仮想円であってピン中心軸40aを中心とする仮想円の直径方向を径方向Rとする。
第1部品10および第2部品20は、建設機械の部品である。第2部品20は、第1部品10とは異なる部品である。例えば、この建設機械は、輸送時に、質量および寸法の制約を受ける場合がある。そのため、この建設機械は、分解された状態で輸送され、建設機械の使用場所(建設現場など)で組み立てられる。この建設機械では、組立および分解が行われるため、部品どうしの結合箇所に、ピン結合が採用される。第1部品10と第2部品20とが、ピン40で互いに固定(剛結)されてもよい。第1部品10に対して第2部品20が、ピン40を中心に回転自在に結合されてもよい。第1部品10および第2部品20の具体例は次の通りである。[例1]第1部品10および第2部品20は、フレーム、および、フレームに取り付けられる物などである。例えば、第1部品10および第2部品20は、旋回フレーム、および、ブームなどである。例えば、第1部品10および第2部品20は、旋回フレーム、および、マストなどである。[例2]第1部品10および第2部品20それぞれは、アタッチメントやマストの部品(例えば互いに連結されるラチス構造体など)でもよい。例えば、第1部品10および第2部品20は、下部ブーム、および、中間ブームなどである。例えば、第1部品10および第2部品20は、中間ブーム、および、上部ブームでもよい。例えば、第1部品10および第2部品20は、ブーム、および、ジブでもよい。
第1部品10は、第1本体部11と、第1コネクタ13と、を備える。第1コネクタ13は、第1部品10と第2部品20との接続部に設けられる。第1コネクタ13は、第1本体部11から突出する。第1コネクタ13は、板状(略板状を含む)であり、例えば複数設けられ、例えば2つ(2枚)設けられる。第1コネクタ13は、第1側部分13a(コネクタ部材)と、第1側部分13aよりも第2側Z2に配置される第2側部分13b(コネクタ部材)と、を備える。第1側部分13aと第2側部分13bとは、軸方向Zに互いに対向し、互いに平行に配置される。なお、各図(図2を除く)では、第1コネクタ13のうちピン40の近傍部分を断面図で示す(第2コネクタ23も同様)。また、第1コネクタ13は、第1本体部11から突出しなくてもよい。第1コネクタ13は、第1本体部11に設けられたフランジ(輪状部)などでもよい。例えば、このフランジは、旋回フレームに設けられ(取り付けられ)、ブーム(例えば下部ブーム)と旋回フレームとを接続するためのものでもよい。
第2部品20は、第2本体部21と、第2コネクタ23(コネクタ部材)と、を備える。第2コネクタ23は、第1部品10と第2部品20との接続部に設けられる。第2コネクタ23は、第1コネクタ13にピン40で結合される。第2コネクタ23は、第2本体部21から突出する。第2コネクタ23は、板状(略板状を含む)である。第2コネクタ23は、第2本体部21から突出しなくてもよい。第1コネクタ13と第2コネクタ23とは、軸方向Zに互いに隣り合い、軸方向Zに互いに対向し、互いに平行に配置される。第2コネクタ23は、第1コネクタ13の第1側部分13aと第2側部分13bとの間に配置される。第2コネクタ23の第1側Z1の端は、第1コネクタ13の第1側Z1の端よりも第2側Z2に配置される。すなわち、第1コネクタ13の少なくとも一部(第1側部分13a)は、第2コネクタ23の第1側Z1の端よりも第1側Z1にある。ピン孔30よりも第1側Z1の位置からピン孔30にピン40が差し込まれるときに、ピン40が最初に差し込まれるコネクタが、第1コネクタ13である。このように、第1コネクタ13および第2コネクタ23は、軸方向Zに互いに対向する複数のコネクタ部材(13a・23・13b)により構成される。複数のコネクタ部材のうち、最も第1側Z1のコネクタ部材は、第1コネクタ13の第1側部分13aである。複数のコネクタ部材のうち、第1側Z1から2つ目のコネクタ部材は、第2コネクタ23である。複数のコネクタ部材のうち、第1側Z1から3つ目のコネクタ部材は、第1コネクタ13の第2側部分13bである。なお、各図では、第1コネクタ13と第2コネクタ23との隙間を、広く(強調して)示した。
ピン孔30は、ピン40が差し込まれる部分である。ピン孔30に囲まれた空間は、第1コネクタ13および第2コネクタ23を、軸方向Zに貫通する。ピン孔30の形状は、ピン中心軸40aを回転軸とする回転体状である。「回転体状」には略回転体状が含まれる(以下の「回転体状」について同様)。図2に示すように、ピン孔30は、軸方向Zから見たときに円形(円周状)である。図1に示すように、ピン孔30は、第1コネクタ13に形成される第1ピン孔31と、第2コネクタ23に形成される第2ピン孔32と、を備える。第1ピン孔31は、第1コネクタ13の第1側部分13aに形成される第1側第1ピン孔31aと、第1コネクタ13の第2側部分13bに形成される第2側第1ピン孔31bと、を備える。なお、各図では、ピン40の大きさに対して、ピン孔30とピン40との隙間を、広く(強調して)示した。
ピン40は、第1コネクタ13と第2コネクタ23とを結合し、第1部品10と第2部品20とを結合する。ピン40は、ピン40の先端側の部分(第2側Z2の部分)からピン孔30に差し込まれる(挿入される)。ピン40は、第1側Z1から第2側Z2にピン孔30に差し込まれる。第1部品10と第2部品20とが結合された状態のとき、ピン40は、ピン孔30の所定位置に差し込まれる(取り付けられる、配置される)。このときのピン孔30に対するピン40の位置を「ピン40所定位置」とする。以下では、特に断らない限り、ピン40がピン40所定位置に配置された状態について説明する。ピン40は、ピン中心軸40aに対して対称である。ピン40は、ピン中心軸40aを回転軸とする回転体状(略回転体状を含む)である。ピン40は、ピン本体50と、ガイド部60と、を備える。
ピン本体50は、軸方向Zに延びる。ピン本体50は、円柱状である。「円柱状」には略円柱状も含まれる(以下同様)。ピン本体50(結合部)は、第1部品10と第2部品20とが結合された状態のときに、ピン孔30(内面)に当たる(接触する)。ピン本体50の直径は、ピン孔30の直径(内径)とほぼ同じである。ピン本体50は、凸部51と、第1側抜止ピン孔57と、第2側抜止ピン孔58と、を備える。
凸部51は、ピン本体50の第2側Z2の端部に設けられる。凸部51は、ピン本体50の本体部(円柱部分)の第2側Z2端部から、第2側Z2に突出する。凸部51は、例えばテーパ状である。例えば、凸部51は、ピン本体50の直径が第2側Z2ほど小さくなるように、軸方向Zに対して傾斜する。ピン本体50からガイド部60が取り外された状態で、ピン結合装置1を有する機械が作動する場合、凸部51が第2側Z2に突出しすぎていると、凸部51が機械の作動の邪魔になる場合がある。そのため、凸部51は、第2側Z2に突出しすぎないことが好ましい。
第1側抜止ピン孔57は、第1側抜止ピン71が差し込まれる孔であり、ピン孔30よりも第1側Z1に配置される。
第2側抜止ピン孔58は、第2側抜止ピン73が差し込まれる孔であり、ピン孔30よりも第2側Z2に配置される。
ガイド部60は、ピン孔30にピン40を差し込みやすくするための部分である。ガイド部60は、ピン本体50よりも第2側Z2に配置され、ピン本体50の第2側Z2部分から第2側Z2に突出する。ガイド部60は、ピン本体50の第2側Z2の部分に脱着可能に取り付けられる。脱着可能とは、結合および分離が可能であることを意味する。例えば、脱着可能な取り付けは、磁石、ネジ、キー溝、冷やしばめ、および、接着剤による貼り付け、の少なくともいずれか等による取り付けである。ガイド部60とピン本体50とが別体なので、ピン本体50として既存の(従来の)ピンを利用しやすい。ピン本体50は、例えば、既存のピンをそのまま利用したものでもよく、既存のピンを加工などして利用したものでもよい。例えば、建設機械に用いられるピンは、寸法が大きく、質量が大きい。そのため、既存のピン全体を、新たなピン40に交換するとコストがかかる。一方、ピン本体50として既存のピンを利用すれば、コストを抑制できる。なお、既存のピンが利用されなくてもよく、ピン40全体が新たに設けられてもよい。ガイド部60は、凹部61と、傾斜部63と、を備える。
凹部61は、凸部51が差し込まれる部分である。凹部61は、ガイド部60の第1側Z1(ピン本体50側)の端部に設けられる。凹部61は、ガイド部60の第1側Z1端部から、第2側Z2に凹む。凹部61および凸部51の、軸方向Zから見た断面形状は、円形でもよく、円形以外でもよく、多角形でもよく、十字形などでもよい。凹部61および凸部51の、軸方向Zから見た断面形状を円形以外にした場合は、ピン本体50に対するガイド部60のピン中心軸40a回りの回転を抑制できる。なお、ピン本体50に凹部61と同様の凹部が設けられ、ガイド部60に凸部51と同様の凸部が設けられてもよい。凸部51は、ガイド部60に設けられるよりも、ピン本体50に設けられる方が好ましい。この理由は、ピン本体50は強度部材だからであり、さらに詳しくは、ピン本体50は、第1部品10と第2部品20との間で力を伝えるための強度を有する必要があるからである。凹部61および凸部51は設けられなくてもよい。
傾斜部63は、軸方向Zに直交する方向(径方向R)におけるピン40の幅(例えば直径)が第2側Z2ほど小さくなるように、軸方向Zに対して傾斜する。傾斜部63の形状は、ピン中心軸40aを回転軸とする回転体状である。ピン中心軸40aと平行な断面であって、ピン中心軸40aを通る断面において、傾斜部63は、直線状に延びる。この断面において、傾斜部63の全部または一部は、曲線状に延びてもよい。傾斜部63において、径方向Rにおけるピン40の幅の狭い側(第2側Z2)から広い側(第1側Z1)に向かう側を、ピン40の「基端側」とする。ピン40の「基端側」とは逆側を、ピン40の「先端側」とする。
[0026]
第1側抜止ピン71および第2側抜止ピン73は、ピン40がピン孔30から抜けることを防ぐ。第1側抜止ピン71は、第1側抜止ピン孔57に差し込まれる。第1側抜止ピン71は、第1コネクタ13の第1側Z1の端部に当たる(接触する)ことが可能である。第2側抜止ピン73は、第2側抜止ピン孔58に差し込まれる。第2側抜止ピン73は、第1コネクタ13および第2コネクタ23の、第2側Z2の端部に当たる(接触する)ことが可能であり、第2側部分13bの第2側Z2の端部に当たる(接触する)ことが可能である。
(作動)
第1部品10と第2部品20とが結合されていない状態(切り離された状態)から、第1部品10と第2部品20とがピン40で結合された状態にするときの手順は、次の通りである。
(ピン孔30の位置合わせ)
第1部品10に対する第2部品20の位置が、次のように調整される。図3に示す第1ピン孔31の位置に対する、第2ピン孔32の位置が、ほぼ合うように調整される。具体的には、軸方向Zから見たときに、第1ピン孔31に囲まれた領域と、第2ピン孔32に囲まれた領域と、ができるだけ重なるように調整される。さらに具体的には、第1ピン孔31の中心軸と、第2ピン孔32の中心軸と、がほぼ合うように調整される。このとき、第1ピン孔31の位置に対する、第2ピン孔32の位置のずれ(「ピン孔30のずれ」ともいう)が所定量あってもよい。例えば、この位置調整は、フォークリフトまたはクレーンなどの補助機械を用いて行われる。この補助機械は、第1部品10および第2部品20の少なくともいずれかを、保持する、または移動させる。なお、第1部品10および第2部品20の少なくともいずれかが、手作業で保持されてもよく、手作業で移動させられてもよい。
(ピン40の差込)
ピン本体50にガイド部60が取り付けられた状態で、ピン40が、ピン孔30に差し込まれる。ピン40が、ピン孔30よりも第1側Z1の位置から、第2側Z2に移動させられ、ピン孔30に差し込まれる。まず、ピン40は、第1側第1ピン孔31aに差し込まれ、次に、第2ピン孔32に差し込まれる。ここで、ピン40は、傾斜部63を備える。よって、ピン40の第2側Z2部分の径方向Rにおける寸法は、ピン本体50の径方向Rにおける寸法よりも小さい(細い)。具体的には、傾斜部63の第2側Z2端部の直径は、ピン本体50の直径よりも小さい。よって、従来技術であればピンを第2ピン孔32に差し込むことができない程度にピン孔30のずれがあっても、本実施形態では、ピン40が、第2ピン孔32に入りやすい。
図4に示すように、さらにピン40が第2側Z2に移動させられると、傾斜部63が、第2ピン孔32の第1側Z1端部に当たる(接触する)。さらにピン40が第2側Z2に移動させられると、第2部品20が、傾斜部63に沿いながら、第1部品10に対して移動する。このとき、ピン孔30のずれが減る向きに、第1部品10に対して第2部品20が移動する。具体的には、第1ピン孔31の中心軸に、第2ピン孔32の中心軸が近付く向きに、第2部品20が移動する。その結果、ピン孔30のずれが、ほぼ無くなる。図1に示すように、ピン40がピン40所定位置まで差し込まれると、ピン40のピン孔30への差込が完了する。
ピン40のピン孔30への差込が完了すると、ピン孔30の内側(径方向R内側)にピン本体50が配置され、ピン孔30の外側(ピン孔30よりも第2側Z2)にガイド部60が配置された状態になる。この状態で、ガイド部60が、ピン本体50から取り外される。なお、ガイド部60が、ピン本体50から取り外されなくてもよい。例えば、ピン結合装置1を有する機械が作動する際にガイド部60が邪魔にならない場合などには、ガイド部60がピン本体50に取り付けられた状態で、ピン結合装置1を有する機械が作動してもよい。
(抜止ピンの差込)
ピン40がピン40所定位置に配置された状態で、第1側抜止ピン71が第1側抜止ピン孔57に差し込まれ、第2側抜止ピン73が第2側抜止ピン孔58に差し込まれる。なお、例えば、ピン40を着脱するシリンダ(図示なし)がピン40に取り付けられる場合など、ピン40がピン孔30から意図せず抜けることが起こり得ない場合がある。このような場合には、第1側抜止ピン71および第2側抜止ピン73は設けられなくてもよい。主に、アタッチメント(ブームなど)のピン結合部では、ピン40がピン孔30から抜けて落下しないように、抜止ピン(第1側抜止ピン71および第2側抜止ピン73)が用いられる。
(ピン40などの寸法)
ピン中心軸40aと平行な断面であってピン中心軸40a通る断面において、軸方向Zに対する傾斜部63の角度を、傾斜角度θとする。軸方向Zにおける傾斜部63の長さ(幅、寸法)を長さL1とする。複数のコネクタ部材(13a・23・13b)のうち、最も第1側Z1のコネクタ部材(第1コネクタ13の第1側部分13a)の、軸方向Zにおける長さ(厚さ)を、長さL11(第1長さ)とする。最も第1側Z1のコネクタ部材(第1コネクタ13の第1側部分13a)の第1側Z1の端から、第1側Z1から2つ目のコネクタ部材(第2コネクタ23)の第1側Z1の端までの、軸方向Zにおける長さを、長さL12(第2長さ)とする。第1側Z1から2つ目のコネクタ部材(第2コネクタ23)の、軸方向Zにおける長さ(厚さ)を、長さL13(第3長さ)とする。第1側Z1から2つ目のコネクタ部材(第2コネクタ23)の第1側Z1の端から、第1側Z1から3つ目のコネクタ部材(第1コネクタ13の第2側部分13b)の第1側Z1の端までの、軸方向Zにおける長さを、長さL14(第4長さ)とする。第1コネクタ13および第2コネクタ23の、軸方向Zにおける長さを、長さL15(第5長さ)とする。長さL15は、最も第1側Z1のコネクタ部材(第1コネクタ13の第1側部分13a)の第1側Z1の端から、最も第2側Z2のコネクタ部材(第1コネクタ13の第2側部分13b)の第2側Z2の端までの、軸方向Zにおける長さである。傾斜部63の第2側Z2端部の、径方向Rにおける長さ(例えば直径または最大値)を、長さL25とする。ピン本体50の径方向Rにおける長さ(例えば直径または最大値)を、長さL26とする。
図4に示すように、ピン40が差し込まれる(第2側Z2に移動する)とき、傾斜部63と第2ピン孔32とが当たる(接触する)。このときに、図1に示す傾斜角度θが小さいほど、ピン40を差し込む(第2側Z2に押し込む)のに必要な力を小さくできる。傾斜角度θが大きいほど、ピン孔30のずれを減らす向きへの力が働きにくくなる。傾斜角度θが45°の場合は、ピン40を第2側Z2に押し込む力と、ピン孔30のずれを減らす向きへの力と、が同じになる。傾斜角度θが45°よりも大きくなると、ピン40を第2側Z2に押し込むのに必要な力が大きくなることにより、ピン孔30のずれを減らすことが困難になる場合がある。例えば、傾斜角度θは、45°未満であり、好ましくは、40°未満、35°未満、30°未満、25°未満、20°未満、15°未満、10°未満などである。
一方、長さL1を一定と考えたとき、傾斜角度θが小さいほど、長さL25が大きくなり、長さL26と長さL25との差が小さくなる。すると、ピン孔30のずれが大きい状態でピン孔30にピン40を差し込む場合に、ガイド部60の第2側Z2の端部が、第2コネクタ23の第1側Z1の端面に当たりやすくなる。そのため、第2ピン孔32にピン40を差し込めなくなる場合がある。そこで、傾斜角度θは、例えば5°以上であることが好ましい。なお、傾斜角度θが小さくても、長さL1を長くすれば、長さL25を小さくできる。そのため、傾斜角度θは、5°未満でもよい。
長さL25を一定と考えたとき、長さL1を長くするほど、傾斜角度θを小さくしやすい。また、傾斜角度θを一定と考えたとき、長さL1が長いほど、長さL25を短くでき、長さL26と長さL25との差を大きくできる。長さL1が長いほど、傾斜角度θの制約を少なくしつつ(傾斜角度θの条件を満足しつつ)、長さL25を短くできる。長さL1は、ピン孔30の軸方向Zにおける長さとは関係なく設定できる(依存しない)。長さL1は、長さL11以下でもよく、好ましくは長さL11よりも長く、さらに好ましくは長さL12よりも長く、さらに好ましくは長さL13よりも長く、さらに好ましくは長さL14よりも長い。第2実施形態(図5参照)において説明するように、長さL1は、さらに好ましくは長さL12と長さL13との和よりも長く、さらに好ましくは長さL12と長さL14との和よりも長く、さらに好ましくは長さL15よりも長い。長さL13は、長さL12よりも長い。長さL13は、長さL12と同じ長さでもよく、長さL12よりも短くてもよい(例えば図7参照)。
ピン本体50の軸方向Zにおける長さは、長さL15よりも長い。
長さL26に対して長さL25を短くするほど、ピン孔30にピン40を差し込む際に、ガイド部60の第2側Z2の端部が、第2コネクタ23の第1側Z1の面に当たりにくくなる。その結果、ピン孔30にピン40を差し込みやすくなる。例えば、長さL25は、長さL26の0.8倍以下であり、好ましくは、0.7倍以下であり、0.6倍以下であり、0.5倍以下であり、0.4倍以下であり、0.3倍以下などである。
(第1の発明の効果)
図1に示すピン結合装置1による効果は次の通りである。ピン結合装置1は、第1部品10と、第2部品20と、ピン孔30と、ピン40と、を備える。第1部品10は、第1コネクタ13を有する。第2部品20は、第1部品10とは異なる部品であり、第2コネクタ23を有する。ピン孔30は、第1コネクタ13および第2コネクタ23に形成される。ピン40は、第2側Z2の部分からピン孔30に差し込まれ、第1部品10と第2部品20とを結合する。
[構成1−1]ピン40は、ピン本体50と、ガイド部60と、を備える。ガイド部60は、ピン本体50の第2側Z2の部分に脱着可能に取り付けられる。
[構成1−2]ガイド部60は、傾斜部63を備える。傾斜部63は、軸方向Zに直交する方向(径方向R)におけるピン40の幅が第2側Z2ほど小さくなるように、軸方向Zに対して傾斜する。
ピン結合装置1は、上記[構成1−2]を備える。よって、傾斜部63の第2側Z2部分の径方向Rにおける寸法(長さL25)は、傾斜部63の第1側Z1の部分の径方向Rにおける寸法(長さL26)よりも小さい。よって、ピン40をピン孔30に差し込みやすい([作用α])。また、図4に示すように、傾斜部63が第2コネクタ23に当たった状態で、ピン40がピン孔30に差し込まれる(第2側Z2に移動する)と、次の作用が得られる。このとき、第2部品20が、傾斜部63に沿いながら、第1部品10に対して移動する。このとき、第2部品20が、ピン孔30のずれを減らす向きに、第1部品10に対して移動する([作用β])。上記[作用α]および[作用β]により、従来技術に比べ、ピン孔30のずれが大きくても、ピン40をピン孔30に差し込みやすい。よって、ピン孔30にピン40が差し込まれる前に、ピン孔30の位置合わせが行われるときの、ピン孔30のずれの許容範囲を広くできる(位置合わせの精度を低くできる、細かく位置合わせしなくてよい)。よって、ピン孔30の位置合わせに要する(費やす)時間を短縮でき、ピン孔30の位置合わせの手間を抑制できる。よって、第1部品10と第2部品20とのピン40による結合(ピン結合)の作業の時間および手間を抑制できる。その結果、第1部品10と第2部品20との組立性を向上させることができる。
ここで、図1に示すピン孔30とピン40との隙間を大きくすると、ピン孔30の位置合わせが行われるときのピン孔30のずれが大きくても、ピン孔30にピン40を差し込みやすくはなる。しかし、ピン孔30とピン40との隙間が大きいと、第1部品10と第2部品20との間で、荷重および動力の少なくともいずれかがスムーズに伝達されない場合がある(ガタが大きくなる場合がある)。そのため、例えば建設機械の能力が低下する場合がある。一方、本実施形態では、上記[構成1−2]により、ピン40がピン孔30に入りやすいので、ピン孔30とピン40との隙間を大きくする必要がない。よって、第1部品10と第2部品20とを適切にピン結合できる。具体的には例えば、第1部品10と第2部品20との間で、荷重および動力の少なくともいずれかがスムーズに伝達できるように、ピン結合できる。その結果、例えば建設機械の能力の低下を抑制できる。
上記[作用α]および[作用β]を得るために必要な傾斜部63は、ガイド部60に設けられる。このガイド部60は、ピン本体50に対して脱着可能である(上記[構成1−1])。よって、ピン本体50として、例えば既存のピンを利用しやすい。その結果、ピン孔30として、既存のピン孔を利用しやすい。なお、ピン結合装置1が建設機械(例えばクレーン)に設けられる場合などには、既存部品をそのまま使用できることが望まれる場合があるので、既存のピンおよび既存のピン孔を利用できることは有利である。また、ガイド部60がピン本体50に対して脱着可能である結果、次の効果が得られてもよい。第1コネクタ13および第2コネクタ23の形状に応じて、例えばピン孔30の軸方向Zの長さなどに応じて、ガイド部60を容易に交換できる。
(第2の発明の効果)
[構成2]ピン本体50の軸方向Zにおける長さは、第1コネクタ13および第2コネクタ23の、軸方向Zにおける長さL15よりも長い。
ピン結合装置1は、上記[構成2]を備える。よって、ピン孔30にピン40が差し込まれ、ピン孔30の内側にピン本体50が配置された状態のとき、ピン孔30の外側にガイド部60を配置させることができる。よって、ピン本体50からガイド部60を取り外しやすい。ガイド部60がピン本体50から取り外された場合は、ピン結合装置1が設けられる機械などを作動させる際に、ガイド部60が邪魔になることがない。
(第3の発明の効果)
第1コネクタ13および第2コネクタ23は、軸方向Zに互いに対向する複数のコネクタ部材(13a・23・13b)により構成される。複数のコネクタ部材のうち、最も第1側Z1のコネクタ部材(第1側部分13a)の軸方向Zにおける長さを、長さL11とする。
[構成3]軸方向Zにおける傾斜部63の長さL1は、長さL11よりも長い。
長さL1が長いほど、傾斜角度θを小さくしやすく、傾斜部63の第2側Z2端部の径方向Rにおける寸法(長さL25)を短くしやすい。傾斜角度θを小さくすれば、ピン40をピン孔30に差し込むのに必要な力を小さくできる。また、長さL25を短くすれば、ピン孔30のずれが大きくても、ガイド部60の第2側Z2端部が第2コネクタ23の第1側Z1端面に当たりにくくなる結果、ピン40をピン孔30に差し込みやすくなる。よって、この長さL1が長いほど、ピン結合の作業の時間および手間を、抑制できると言える。そこで、ピン結合装置1は、上記[構成3]を備える。よって、長さL1が、長さL11以下の場合に比べ、ピン結合の作業の時間および手間を、抑制できる。
(第4の発明の効果)
複数のコネクタ部材のうち最も第1側Z1のコネクタ部材(第1側部分13a)の第1側Z1の端から、複数のコネクタ部材のうち第1側Z1から2つ目のコネクタ部材(第2コネクタ23)の第1側Z1の端までの、軸方向Zにおける長さを、長さL12とする。
[構成4]軸方向Zにおける傾斜部63の長さL1は、長さL12よりも長い。
上記[構成4]により、長さL1が長さL12以下の場合よりも、長さL1を長くできる。よって、傾斜角度θをより小さくしやすく、また、傾斜部63の第2側Z2端部の径方向Rにおける寸法(長さL25)をより短くしやすい。よって、ピン結合の作業の時間および手間を、より抑制できる。また、上記[構成4]により次の効果が得られる。図3に示すピン40が、ピン孔30よりも第1側Z1の位置からピン孔30に差し込まれていき、ピン40の先端部(傾斜部63の第2側Z2の端部)が、ちょうど第2ピン孔32の第1側Z1の端部の位置に配置されたとする。このとき、第1側第1ピン孔31aには、傾斜部63が差し込まれており、ピン本体50は差し込まれていないことになる。また、ピン40のピン中心軸40aに直交する方向(径方向R)における寸法は、ピン本体50よりも傾斜部63の方が小さい。ここで、第1側第1ピン孔31aに傾斜部63が差し込まれたときに、ピン本体50が第1側第1ピン孔31aに差し込まれていると、第1側第1ピン孔31aに対してピン40を径方向Rに移動させることができない(またはほぼできない)(融通がきかない)。一方、上記[構成4]では、第1側第1ピン孔31aに傾斜部63が差し込まれたときに、ピン本体50が第1側第1ピン孔31aに差し込まれていない状態にでき、第1側第1ピン孔31aに対してピン40を径方向Rに移動させることができる(融通がきく)。よって、ピン孔30の位置合わせが行われるときの、ピン孔30のずれの許容範囲を広くできる。その結果、ピン結合の作業の時間および手間を抑制できる。
なお、第1コネクタ13の第1側部分13aと、第2コネクタ23と、の軸方向Zの隙間が微小である場合は、長さL11と長さL12とがほぼ等しい。この場合は、上記[構成3]により、上記「(第4の発明の効果)」とほぼ同様の効果が得られると言える。
(第5の発明の効果)
複数のコネクタ部材(13a・23・13b)のうち第1側Z1から2つ目のコネクタ部材の軸方向Zにおける長さを長さL13とする。
[構成5]長さL13は、長さL12よりも長い。軸方向Zにおける傾斜部63の長さL1は、長さL13よりも長い。
上記[構成5]により、長さL1が長さL13以下の場合よりも、長さL1を長くできる。よって、傾斜角度θをより小さくしやすく、また、傾斜部63の第2側Z2端部の径方向Rにおける寸法(長さL25)をより短くしやすい。その結果、ピン結合の作業の時間および手間を、より抑制できる。
(第10の発明の効果)
[構成10]ピン中心軸40aと平行な断面であってピン中心軸40aを通る断面における、軸方向Zに対する傾斜部63の傾斜角度θは、45°未満である。
上記[構成10]により、傾斜角度θが45°以上の場合に比べ、ピン40をピン孔30に差し込むために必要な力を小さくできる。その結果、ピン結合の作業の時間および手間を抑制できる。
(第11の発明の効果)
本実施形態のピン結合方法による効果は次の通りである。ピン結合方法は、ピン結合装置1を用いた方法である。
[構成11−1]ピン本体50にガイド部60が取り付けられた状態で、ピン孔30にピン40が差し込まれる。
[構成11−2]ピン孔30の内側にピン本体50が配置され、ピン孔30の外側にガイド部60が配置された状態で、ピン本体50からガイド部60が取り外される。
上記[構成11−1]により、ピン40がピン孔30に差し込まれるときに、上記「(第1の発明の効果)」と同様の効果が得られる。上記[構成11−2]により、ピン結合装置1が設けられる機械などを作動させる際に、ガイド部60が邪魔になることがない。
(第2実施形態)
図5を参照して、第2実施形態のピン結合装置201について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、第2実施形態のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した(共通点の説明を省略する点については他の実施形態の説明も同様)。図1に示す例では、長さL1は、長さL12と長さL13との和以下である。一方、図5に示すように、本実施形態では、長さL1は、長さL12と長さL13との和よりも長く、長さL12と長さL14との和よりも長く、長さL15よりも長い。
長さL1が、長さL12と長さL14との和よりも長い場合は、ピン本体50がピン孔30よりも第1側Z1にのみ配置された状態(図3参照)で、傾斜部63が第2側第1ピン孔31bに差し込まれた状態になり得る。ここで、第2側第1ピン孔31bに傾斜部63が差し込まれたときに、ピン本体50が第1側第1ピン孔31aに差し込まれていると、第1側第1ピン孔31aに対してピン40を径方向Rに移動させることができない(またはほぼできない)(融通がきかない)。一方、本実施形態では、第2側第1ピン孔31bに傾斜部63が差し込まれたときに、ピン本体50が第1側第1ピン孔31aに差し込まれていない状態にでき、第1側第1ピン孔31aに対してピン40を径方向Rに移動させることができる(融通がきく)。よって、ピン孔30の位置合わせが行われるときの、ピン孔30のずれの許容範囲を広くできる([作用γ])。
(第6の発明の効果)
図5に示すピン結合装置201による効果は次の通りである。
[構成6]軸方向Zにおける傾斜部63の長さL1は、長さL12と長さL13との和よりも長い。
ピン結合装置201は、上記[構成6]を備える。よって、長さL1が、長さL12と長さL13との和以下の場合よりも、長さL1を長くできる。よって、傾斜角度θをより小さくしやすく、また、傾斜部63の第2側Z2端部の径方向Rにおける寸法(長さL25)をより短くしやすい。その結果、ピン結合の作業の時間および手間を、より抑制できる。
なお、第1コネクタ13の第2側部分13bと、第2コネクタ23と、の軸方向Zの隙間が微小である場合は、長さL13と長さL14とがほぼ等しい。この場合は、上記[構成6]により、上記[作用γ]とほぼ同様の作用効果が得られると言える。
(第7の発明の効果)
[構成7]軸方向Zにおける傾斜部63の長さL1は、第1コネクタ13および第2コネクタ23の、軸方向Zにおける長さL15よりも長い。
上記[構成7]により、長さL1が長さL15以下の場合よりも、長さL1を長くできる。よって、傾斜角度θをより小さくしやすく、また、傾斜部63の第2側Z2端部の径方向Rにおける寸法(長さL25)をより短くしやすい。その結果、ピン結合の作業の時間および手間を、より抑制できる。
(第3実施形態)
図6を参照して、第3実施形態のピン結合装置301について、第1実施形態との相違点を説明する。相違点は、ガイド部360の構成である。ガイド部360は、軸方向延在部365を備える。
軸方向延在部365は、軸方向Zに延びる。軸方向延在部365は、傾斜部63よりも第1側Z1に設けられ、傾斜部63よりもピン本体50側に設けられる。軸方向Zから見た軸方向延在部365の断面は、軸方向Zから見たピン本体50の断面と、同じ形状および同じ寸法である。軸方向延在部365は、円筒状である。軸方向延在部365の直径(長さL26)は、円柱状であるピン本体50の直径(長さL26)と等しい。軸方向延在部365の径方向R外側の表面(例えば外周面)は、ピン本体50の径方向R外側の表面(例えば外周面)から、第2側Z2に連続するように設けられる。
(第8の発明の効果)
第3実施形態のピン結合装置301による効果は次の通りである。
[構成8]ガイド部60は、軸方向延在部365を備える。軸方向延在部365は、傾斜部63よりも第1側Z1に設けられるとともに軸方向Zに延びる。軸方向Zから見た軸方向延在部365の断面は、軸方向Zから見たピン本体50の断面と、同じ形状および同じ寸法である。
ピン40がピン孔30に差し込まれた状態のとき、ピン本体50の径方向R外側の表面は、ピン孔30と接触(例えば密着)するように構成される。また、ピン結合装置301は、上記[構成8]を備える。よって、ピン40がピン孔30に差し込まれている最中に、軸方向延在部365の径方向R外側の表面が、ピン孔30の内面に接触(例えば密着)する。よって、ガイド部60が、ピン孔30に沿って移動できる。よって、ピン本体50からガイド部360が外れることを抑制できる。その結果、次の効果が得られてもよい。例えば、ピン40がピン孔30に差し込まれるときに、ハンマなどの衝撃を加える手段により、ピン40に衝撃が加えられる場合がある。この様な衝撃がピン40に加えられる場合でも、ガイド部60が、ピン本体50から外れることを抑制できる。
(第9の発明の効果)
[構成9]ピン本体50は円柱状である。軸方向延在部365は円筒状である。軸方向延在部365の直径は、ピン本体50の直径と等しい。
上記[構成9]により、上記「(第8の発明の効果)」と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
図7を参照して、第4実施形態のピン結合装置401について、第1実施形態との相違点を説明する。相違点は、第1コネクタ413(コネクタ部材)の構成である。第1実施形態では、図1に示す第1コネクタ13は、2か所に(2枚)設けられ、第1側部分13aと、第2側部分13bと、を備えた。一方、本実施形態では、図7に示す第1コネクタ413は、1か所に(1枚)のみ設けられる。なお、図7に示す例では、長さL13は、長さL12よりも短く、長さL11と同じである(第5実施形態も同様)。長さL13は、長さL11よりも長くてもよく、長さL11よりも短くてもよい(第5実施形態も同様)。
(第5実施形態)
図8を参照して、第5実施形態のピン結合装置501について、第1実施形態との相違点を説明する。相違点は、第2コネクタ523の構成である。第1実施形態では、図1に示す第2コネクタ23は、1か所に(1枚)のみ設けられた。一方、本実施形態では、図8に示す第2コネクタ523は、2か所に(2枚)設けられる。第1側Z1から第2側Z2に、第1コネクタ13の第1側部分13a、第2コネクタ523の第1側部分523a(コネクタ部材)、第1コネクタ13の第2側部分13b、第2コネクタ523の第2側部分523b(コネクタ部材)、の順に配置される。複数のコネクタ部材のうち、第1側Z1から2つ目のコネクタ部材(第1側部分523a)の第1側Z1端部から、同3つ目のコネクタ部材(第2側部分13b)の第2側Z2端部までの、軸方向Zにおける長さを、長さL51とする。複数のコネクタ部材のうち、第1側Z1から2つ目のコネクタ部材(第1側部分523a)の第1側Z1端部から、同4つ目のコネクタ部材(第2側部分523b)までの、軸方向Zにおける長さを長さL52とする。このとき、長さL1は、長さL51よりも長くてもよい。長さL1は、長さL12と長さL51との和よりも長くてもよい。長さL1は、長さL52よりも長くてもよい。
(変形例)
上記の各実施形態は様々に変形されてもよい。互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。各実施形態の構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。構成要素の形状などが変形されてもよい。
例えば、第2実施形態のピン結合装置201(図5参照)に対して、図7に示す第4実施形態の第1コネクタ413または図8に示す第5実施形態の第2コネクタ523が適用されてもよい。図1に示す第1コネクタ13は、3か所(3枚)以上設けられてもよい(第2コネクタ23も同様)。
例えば、ガイド部60は、ピン中心軸40aを中心とする回転体状でなくてもよい。図6に示す軸方向延在部365のように軸方向Zに延びる部分が、傾斜部63よりも第2側Z2に設けられてもよい。
例えば、ガイド部60は、ピン本体50の第2側Z2部分および第1側Z1部分それぞれに、脱着可能に取り付けられてもよい。この場合、ピン40を、軸方向Zのどちら側からピン孔30に差し込んでも、上記「第1の発明の効果」が得られる。
1、201、301、401、501 ピン結合装置
10 第1部品
13、413 第1コネクタ
13a 第1側部分(コネクタ部材)
13b 第2側部分(コネクタ部材)
20 第2部品
23、523 第2コネクタ(コネクタ部材)
30 ピン孔
40 ピン
50 ピン本体
60、360 ガイド部
63 傾斜部
365 軸方向延在部
523a 第1側部分(コネクタ部材)
523b 第2側部分(コネクタ部材)
L11 長さ(第1長さ)
L12 長さ(第2長さ)
L13 長さ(第3長さ)
Z 軸方向(ピン軸方向)
Z1 第1側(ピン基端側)
Z2 第2側(ピン先端側)

Claims (11)

  1. 第1コネクタを有する第1部品と、
    前記第1部品とは異なる部品であって、第2コネクタを有する第2部品と、
    前記第1コネクタおよび前記第2コネクタに形成されるピン孔と、
    ピン先端側の部分から前記ピン孔に差し込まれ、前記第1部品と前記第2部品とを結合するピンと、
    を備え、
    前記ピンは、
    ピン軸方向に延びるピン本体と、
    前記ピン本体のピン先端側の部分に脱着可能に取り付けられるガイド部と、
    を備え、
    前記ガイド部は、ピン軸方向に直交する方向における前記ピンの幅がピン先端側ほど小さくなるように、ピン軸方向に対して傾斜する傾斜部を備える、
    ピン結合装置。
  2. 請求項1に記載のピン結合装置であって、
    前記ピン本体のピン軸方向における長さは、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタの、ピン軸方向における長さよりも長い、
    ピン結合装置。
  3. 請求項1または2に記載のピン結合装置であって、
    前記第1コネクタおよび前記第2コネクタは、ピン軸方向に互いに対向する複数のコネクタ部材により構成され、
    複数の前記コネクタ部材のうち最もピン基端側の前記コネクタ部材のピン軸方向における長さを第1長さとしたとき、
    ピン軸方向における前記傾斜部の長さは、前記第1長さよりも長い、
    ピン結合装置。
  4. 請求項3に記載のピン結合装置であって、
    複数の前記コネクタ部材のうち最もピン基端側の前記コネクタ部材のピン基端側の端から、複数の前記コネクタ部材のうちピン基端側から2つ目の前記コネクタ部材のピン基端側の端までの、ピン軸方向における長さを第2長さとしたとき、
    ピン軸方向における前記傾斜部の長さは、前記第2長さよりも長い、
    ピン結合装置。
  5. 請求項4に記載のピン結合装置であって、
    複数の前記コネクタ部材のうちピン基端側から2つ目の前記コネクタ部材のピン軸方向における長さを第3長さとしたとき、
    前記第3長さは、前記第2長さよりも長く、
    ピン軸方向における前記傾斜部の長さは、前記第3長さよりも長い、
    ピン結合装置。
  6. 請求項5に記載のピン結合装置であって、
    ピン軸方向における前記傾斜部の長さは、前記第2長さと前記第3長さとの和よりも長い、
    ピン結合装置。
  7. 請求項6に記載のピン結合装置であって、
    ピン軸方向における前記傾斜部の長さは、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタの、ピン軸方向における長さよりも長い、
    ピン結合装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のピン結合装置であって、
    前記ガイド部は、前記傾斜部よりもピン基端側に設けられるとともにピン軸方向に延びる軸方向延在部を備え、
    ピン軸方向から見た前記軸方向延在部の断面は、ピン軸方向から見た前記ピン本体の断面と、同じ形状および同じ寸法である、
    ピン結合装置。
  9. 請求項8に記載のピン結合装置であって、
    前記ピン本体は円柱状であり、
    前記軸方向延在部は円筒状であり、
    前記軸方向延在部の直径は、前記ピン本体の直径と等しい、
    ピン結合装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のピン結合装置であって、
    前記ピンの中心軸と平行な断面であって前記ピンの中心軸を通る断面における、ピン軸方向に対する前記傾斜部の傾斜の角度は、45°未満である、
    ピン結合装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のピン結合装置を用いたピン結合方法であって、
    前記ピン本体に前記ガイド部が取り付けられた状態で、前記ピン孔に前記ピンが差し込まれ、
    前記ピン孔の内側に前記ピン本体が配置され、前記ピン孔の外側に前記ガイド部が配置された状態で、前記ピン本体から前記ガイド部が取り外される、
    ピン結合方法。
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