JP6837885B2 - ピン結合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、部品どうしをピンで結合する、ピン結合装置に関する。
例えば特許文献1などに、2つの部品どうしをピンで結合する、ピン結合装置が記載されている。同文献の図面などには、略円柱状のピンが記載されている。
特開平9−100550号公報
この技術では、2つの部品のピン孔の位置が合わされた状態で、ピンがピン孔に差し込まれる。ここで、2つの部品のピン孔の位置が適切に合されていなければ、ピンがピン孔に入らない。そのため、2つの部品のピン孔の位置を合わせる作業に時間および手間がかかる。その結果、2つの部品どうしのピンによる結合(ピン結合)の作業に時間および手間がかかる。
一方、ピンとピン孔との隙間を大きくすれば、2つの部品のピン孔の位置がずれていても、ピンがピン孔に入りやすくはなる。しかし、2つの部品間で荷重および動力の少なくともいずれかがスムーズに伝達されなくなるなど、ピン結合が不適切になるおそれがある。
そこで本発明は、ピン結合の作業の時間および手間を抑制でき、適切にピン結合できる、ピン結合装置を提供することを目的とする。
本発明のピン結合装置は、第1部品と、第2部品と、ピン孔と、ピンと、を備える。前記第1部品は、第1コネクタを有する。前記第2部品は、前記第1部品とは異なる部品であって、第2コネクタを有する。前記ピン孔は、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタに形成される。前記ピンは、ピン先端側の部分から前記ピン孔に差し込まれ、前記第1部品と前記第2部品とを結合する。前記第2コネクタのピン基端側の端は、前記第1コネクタのピン基端側の端よりもピン先端側に配置される。前記ピン孔は、ピン軸方向に直交する方向における前記ピン孔の幅がピン先端側ほど小さくなるように、ピン軸方向に対して傾斜するピン孔側傾斜部を備える。前記ピン孔側傾斜部は、前記第2コネクタに設けられる。前記ピンは、前記ピン孔側傾斜部と平行に配置されるピン側傾斜部を備える。
上記構成により、ピン結合の作業の時間および手間を抑制でき、適切にピン結合できる。
ピン結合装置を示す図である。 図1のF2矢視図である。 図1に示すピン50の差込途中の状態を示す図1相当図である。 第2実施形態の図1相当図である。 第3実施形態の図1相当図である。 第4実施形態の図1相当図である。 第5実施形態の図1相当図である。 第6実施形態の図1相当図である。
(第1実施形態)
図1〜図3を参照して第1実施形態のピン結合装置1について説明する。
ピン結合装置1は、図1に示すように、第1部品10と第2部品20とをピン50で結合(ピン結合)する装置である。ピン結合装置1は、建設機械に設けられ、例えばクレーンに設けられる。例えば、このクレーンは、下部走行体と、下部走行体に旋回自在に取り付けられる上部旋回体と、上部旋回体に取り付けられるアタッチメントと、を備える。クレーンは、上部旋回体に起伏自在に取り付けられるとともにブームを起伏させるマストを備えてもよい。クレーンは、上部旋回体に取り付けられるとともにブームを起伏させるガントリを備えてもよい。上部旋回体は、旋回フレームと、旋回フレームに取り付けられる機器(エンジン、油圧機器など)と、旋回フレームに取り付けられるウェイトなどと、を備える。アタッチメントは、旋回フレームに起伏自在に取り付けられるブームを備える。アタッチメントは、ブームの先端部に起伏自在に取り付けられるジブを備えてもよい。ブームは、ラチス構造を有するラチスブーム、または伸縮可能な伸縮ブームである。ブームがラチスブームの場合、ブームは、複数のラチス構造体(ラチス構造を有する構造物)が連結されたものであり、旋回フレームに接続される下部ブームと、下部ブームに接続される中間ブームと、中間ブームに接続される上部ブームと、を備える。また、ジブやマストも、ラチス構造を有するものであり、ブームと同様に複数のラチス構造体が連結されたものである。例えばこのような、ブーム、ジブ、マストなどの、接続および連結に、下記のピン0、第1コネクタ13、および第2コネクタ23によるピン結合が用いられる。ピン結合装置1は、第1部品10と、第2部品20と、ピン孔30と、ピン50と、抜止ピン73と、を備える。
(方向について)
ピン孔30に対してピン50が差込および引抜されるときのピン50の移動方向を、軸方向Z(ピン軸方向)とする。軸方向Zは、ピン50の中心軸(ピン中心軸50a)の方向である。軸方向Zには、第1側Z1(ピン基端側)と、第2側Z2(ピン先端側)と、がある。第1側Z1は、ピン50がピン孔30に差し込まれた状態のときの、ピン50の基端側(詳細は後述)である。第2側Z2は、ピン50がピン孔30に差し込まれた状態のときの、ピン50の先端側(詳細は後述)である。ピン中心軸50aに直交する平面上の仮想円であってピン中心軸50aを中心とする仮想円の直径方向を径方向Rとする。
第1部品10および第2部品20は、建設機械の部品である。第2部品20は、第1部品10とは異なる部品である。例えば、この建設機械は、輸送時に、質量および寸法の制約を受ける場合がある。そのため、この建設機械は、分解された状態で輸送され、建設機械の使用場所(建設現場など)で組み立てられる。この建設機械では、組立および分解が行われるため、部品どうしの結合箇所に、ピン結合が採用される。第1部品10と第2部品20とが、ピン50で互いに固定(剛結)されてもよい。第1部品10に対して第2部品20が、ピン50を中心に回転自在に結合されてもよい。第1部品10および第2部品20の具体例は次の通りである。[例1]第1部品10および第2部品20は、フレーム、および、フレームに取り付けられる物などである。例えば、第1部品10および第2部品20は、旋回フレーム、および、ブームなどである。例えば、第1部品10および第2部品20は、旋回フレーム、および、マストなどである。[例2]第1部品10および第2部品20それぞれは、アタッチメントやマストの部品(例えば互いに連結されるラチス構造体など)でもよい。例えば、第1部品10および第2部品20は、下部ブーム、および、中間ブームなどである。例えば、第1部品10および第2部品20は、中間ブーム、および、上部ブームでもよい。例えば、第1部品10および第2部品20は、ブーム、および、ジブでもよい。
第1部品10は、第1本体部11と、第1コネクタ13と、を備える。第1コネクタ13は、第1部品10と第2部品20との接続部に設けられる。第1コネクタ13は、第1本体部11から突出する。第1コネクタ13は、板状(略板状を含む)であり、例えば複数設けられ、例えば2つ(2枚)設けられる。第1コネクタ13は、第1側部分13aと、第1側部分13aよりも第2側Z2に配置される第2側部分13bと、を備える。第1側部分13aと第2側部分13bとは、軸方向Zに互いに対向し、互いに平行に配置される。なお、各図(図2を除く)では、第1コネクタ13のうちピン50の近傍部分を断面図で示す(第2コネクタ23も同様)。また、第1コネクタ13は、第1本体部11から突出しなくてもよい。第1コネクタ13は、第1本体部11に設けられたフランジ(輪状部)などでもよい。例えば、このフランジは、旋回フレームに設けられ(取り付けられ)、ブーム(例えば下部ブーム)と旋回フレームとを接続するためのものでもよい。
第2部品20は、第2本体部21と、第2コネクタ23と、を備える。第2コネクタ23は、第1部品10と第2部品20との接続部に設けられる。第2コネクタ23は、第1コネクタ13にピン50で結合される。第2コネクタ23は、第2本体部21から突出する。第2コネクタ23は、板状(略板状を含む)である。第2コネクタ23は、第2本体部21から突出しなくてもよい。第1コネクタ13と第2コネクタ23とは、軸方向Zに互いに隣り合い、軸方向Zに互いに対向し、互いに平行に配置される。第2コネクタ23は、第1コネクタ13の第1側部分13aと第2側部分13bとの間に配置される。第2コネクタ23の第1側Z1の端は、第1コネクタ13の第1側Z1の端よりも第2側Z2に配置される。すなわち、第1コネクタ13の少なくとも一部(第1側部分13a)は、第2コネクタ23の第1側Z1の端よりも第1側Z1にある。ピン孔30よりも第1側Z1の位置からピン孔30にピン50が差し込まれるときに、ピン50が最初に差し込まれるコネクタが、第1コネクタ13である。第1側部分13aは、第1コネクタ13のうち、第2コネクタ23の第1側Z1の端よりも第1側Z1に配置される部分である。第2側部分13bは、第1コネクタ13のうち、第2コネクタ23の第2側Z2の端よりも第2側Z2に配置される部分である。なお、各図では、第1コネクタ13と第2コネクタ23との隙間を、広く(強調して)示した。
ピン孔30は、ピン50が差し込まれる部分である。ピン孔30に囲まれた空間は、第1コネクタ13および第2コネクタ23を、軸方向Zに貫通する。ピン孔30の形状は、ピン中心軸50aを回転軸とする回転体状である。「回転体状」には略回転体状が含まれる(以下の「回転体状」について同様)。ピン孔30は、第1コネクタ13に形成される第1ピン孔31と、第2コネクタ23に形成される第2ピン孔32と、を備える。第1ピン孔31は、第1コネクタ13の第1側部分13aに形成される第1側第1ピン孔31aと、第1コネクタ13の第2側部分13bに形成される第2側第1ピン孔31bと、を備える。ピン孔30の少なくとも一部は、ピン孔側傾斜部35を備える。なお、各図では、ピン50の大きさに対して、ピン孔30とピン50との隙間を、広く(強調して)示した。
ピン孔側傾斜部35は、ピン孔30にピン50を差し込みやすくするための部分である。ピン孔側傾斜部35は、径方向Rにおけるピン孔30の幅(例えば内径)が第2側Z2ほど小さくなるように、軸方向Zに対して傾斜する。ピン中心軸50aを通る断面であってピン中心軸50aと平行な断面において、ピン孔側傾斜部35は、直線状に延びる。この断面において、ピン孔側傾斜部35の全部または一部は、曲線状に延びてもよい。
このピン孔側傾斜部35は、第1コネクタ13および第2コネクタ23のうち、少なくとも第2コネクタ23に設けられる。本実施形態では、ピン孔側傾斜部35は、ピン孔30の全体に設けられる。ピン孔側傾斜部35は、ピン孔30の一部に設けられてもよい(第2実施形態を参照)。ピン孔30は、略円錐台状の孔である。
ピン50は、第1コネクタ13と第2コネクタ23とを結合し、第1部品10と第2部品20とを結合する。ピン50は、先端側の部分(第2側Z2の部分)からピン孔30に差し込まれる(挿入される)。ピン50は、第1側Z1から第2側Z2に、ピン孔30に差し込まれる。以下では、特に断らない限り、ピン50がピン孔30に差し込まれ、第1部品10と第2部品20とが結合された状態について説明する。ピン50は、ピン中心軸50aに対して対称である。ピン50は、ピン中心軸50aを回転軸とする回転体状(略回転体状を含む)である。ただし、抜止ピン孔58の部分は、ピン中心軸50aを回転軸とする回転体状ではない。軸方向Zから見たピン50の断面形状は、円形である。ピン50は、略円錐台状または略円錐状である。ピン50は、ピン孔30との間にわずかな隙間ができるように形成される。ピン50は、テーパ部51と、ピン側傾斜部55と、抜止ピン孔58と、を備える。
テーパ部51は、ピン50の第1側Z1の端部(端およびその近傍)に形成される。テーパ部51は、テーパ部51の直径(径方向Rにおける寸法)が第1側Z1ほど小さくなるように、軸方向Zに対して傾斜する。
ピン側傾斜部55は、ピン孔30にピン50を差し込みやすくするための部分である。ピン側傾斜部55は、軸方向Zに直交する方向におけるピン50の幅(例えば直径)が第2側Z2ほど小さくなるように、軸方向Zに対して傾斜する。ピン側傾斜部55は、ピン孔側傾斜部35と平行(略平行を含む)に配置される。ピン側傾斜部55とピン孔側傾斜部35とは平行曲面である。ピン中心軸50aを通る断面であってピン中心軸50aと平行な断面において、ピン側傾斜部55は、ピン孔側傾斜部35と平行な、直線および曲線の少なくともいずれかである。ピン側傾斜部55は、ピン孔側傾斜部35(の内面)に当たる(接触する)。ピン中心軸50aに直交する断面において、ピン側傾斜部55の直径は、ピン孔側傾斜部35の直径(内径)とほぼ同じである。ピン側傾斜部55において、径方向Rにおけるピン50の幅の狭い側(第2側Z2)から広い側(第1側Z1)に向かう側を、ピン50の「基端側」とする。ピン50の「基端側」とは逆側を、ピン50の「先端側」とする。
抜止ピン孔58は、抜止ピン73が差し込まれる孔であり、ピン孔30よりも第2側Z2に配置される。例えば、抜止ピン孔58は、ピン側傾斜部55に形成される。
抜止ピン73は、ピン50がピン孔30から抜けることを防ぐ。抜止ピン73は、抜止ピン孔58に差し込まれる。抜止ピン73は、第1コネクタ13および第2コネクタ23の、第2側Z2の端部に当たる(接触する)ことが可能であり、第2側部分13bの第2側Z2の端部に当たる(接触する)ことが可能である。
(作動)
第1部品10と第2部品20とが結合されていない状態(切り離された状態)から、第1部品10と第2部品20とがピン50で結合された状態にするときの手順は、次の通りである。
(ピン孔30の位置合わせ)
第1部品10に対する第2部品20の位置が、次のように調整される。図3に示す第1ピン孔31の位置に対する、第2ピン孔32の位置が、ほぼ合うように調整される。具体的には、軸方向Zから見たときに、第1ピン孔31に囲まれた領域と、第2ピン孔32に囲まれた領域と、ができるだけ重なるように調整される。さらに具体的には、第1ピン孔31の中心軸と、第2ピン孔32の中心軸と、がほぼ合うように調整される。このとき、第1ピン孔31の位置に対する、第2ピン孔32の位置のずれ(「ピン孔30のずれ」ともいう)が所定量あってもよい。例えば、この位置調整は、フォークリフトまたはクレーンなどの補助機械を用いて行われる。この補助機械は、第1部品10および第2部品20の少なくともいずれかを、保持する、または移動させる。なお、第1部品10および第2部品20の少なくともいずれかが、手作業で保持されてもよく、手作業で移動させられてもよい。
(ピン50の差込)
ピン50が、ピン孔30よりも第1側Z1の位置から、第2側Z2に移動させられ、ピン孔30に差し込まれる。まず、ピン50は、第1コネクタ13の第1側部分13aの第1ピン孔31に差し込まれ、次に、第2コネクタ23の第2ピン孔32に差し込まれる。ここで、ピン50は、ピン側傾斜部55を備える。よって、ピン50の第2側Z2部分の径方向Rにおける寸法(例えば直径)は、ピン50の第1側Z1部分の径方向Rにおける寸法よりも小さい(細い)。よって、従来技術であればピンを第2ピン孔32に差し込むことができない程度にピン孔30のずれがあっても、本実施形態では、ピン50が、第2ピン孔32に入りやすい。
さらにピン50が第2側Z2に移動させられると、傾斜部53が、第2ピン孔32に当たる(接触する)。さらにピン50が第2側Z2に移動させられると、第2部品20が、傾斜部53に沿いながら、第1部品10に対して移動する。このとき、ピン孔30のずれが減る向きに、第1部品10に対して第2部品20が移動する。具体的には、第1ピン孔31の中心軸に、第2ピン孔32の中心軸が近付く向きに、第2部品20が移動する。その結果、ピン孔30のずれが、ほぼ無くなる。ここで、ピン孔30の内面とピン50の表面との相対角度が大きいと、ピン孔30にピン50を差し込むのに必要な力が大きくなる。本実施形態では、ピン孔30にピン孔側傾斜部35があり、ピン50にピン側傾斜部55がある。よって、ピン孔側傾斜部35およびピン側傾斜部55の少なくともいずれかがない場合に比べ、ピン孔30にピン50を差し込むのに必要な力を抑制できる。ピン50が所定位置まで差し込まれると、ピン側傾斜部55のほぼ全面がピン孔側傾斜部35のほぼ全面に当たり、ピン50が第2側Z2に移動不可能となる。これにより、ピン50のピン孔30への差込が完了する。
(抜止ピンの差込)
図1に示すように、ピン50の差込が完了した状態で、抜止ピン73が抜止ピン孔58に差し込まれる。ここで、差込が完了したピン50は、ピン孔30に対して第2側Z2に移動不可能である。よって、ピン孔30よりも第1側Z1の部分に、抜止ピン73と同様の抜止ピンを設ける必要はない。よって、抜止ピン73の数を抑制できる。なお、例えば、ピン50を着脱するシリンダ(図示なし)がピン50に取り付けられる場合など、ピン50がピン孔30から意図せず抜けることが起こり得ない場合がある。このような場合には、抜止ピン73は設けられなくてもよい。主に、アタッチメント(ブームなど)のピン結合部では、ピン50がピン孔30から抜けて落下しないように、抜止ピン73が用いられる。
(第1の発明の効果)
図1に示すピン結合装置1による効果は次の通りである。ピン結合装置1は、第1部品10と、第2部品20と、ピン孔30と、ピン50と、を備える。第1部品10は、第1コネクタ13を有する。第2部品20は、第1部品10とは異なる部品であって、第2コネクタ23を有する。ピン孔30は、第1コネクタ13および第2コネクタ23に形成される。ピン50は、ピン50の先端側の部分(第2側Z2の部分)からピン孔30に差し込まれ、第1部品10と第2部品20とを結合する。第2コネクタ23の第1側Z1の端は、第1コネクタ13の第1側Z1の端よりも第2側Z2に配置される。
[構成1−1]ピン孔30は、軸方向Zに直交する方向(径方向R)におけるピン孔30の幅が第2側Z2ほど小さくなるように、軸方向Zに対して傾斜するピン孔側傾斜部35を備える。ピン孔側傾斜部35は、第2コネクタ23に設けられる。
[構成1−2]ピン50は、ピン孔側傾斜部35と平行に配置されるピン側傾斜部55を備える。
ピン結合装置1は、上記[構成1−1]を備える。よって、ピン側傾斜部55の第2側Z2部分の径方向Rにおける寸法は、ピン側傾斜部55の第1側Z1の部分の径方向Rにおける寸法よりも小さい。よって、ピン50をピン孔30に差し込みやすい([作用α])。また、図3に示すように、ピン側傾斜部55が、第2コネクタ23に設けられたピン孔側傾斜部35に当たった状態で、ピン50がピン孔30に差し込まれる(第2側Z2に移動する)と、次の作用が得られる。このとき、第2部品20が、ピン側傾斜部55に沿いながら、第1部品10に対して移動する。このとき、第2部品20が、ピン孔30のずれを減らす向きに、第1部品10に対して移動する([作用β])。上記[作用α]および[作用β]により、従来技術に比べ、ピン孔30のずれが大きくても、ピン50をピン孔30に差し込みやすい。よって、ピン孔30にピン50が差し込まれる前に、ピン孔30の位置合わせが行われるときの、ピン孔30のずれの許容範囲を広くできる(位置合わせの精度を低くできる、細かく位置合わせしなくてよい)。よって、ピン孔30の位置合わせに要する(費やす)時間を短縮でき、ピン孔30の位置合わせの手間を抑制できる。よって、第1部品10と第2部品20とのピン50による結合(ピン結合)の作業の時間および手間を抑制できる。その結果、第1部品10と第2部品20との組立性を向上させることができる。
ここで、図1に示すピン孔30とピン50との隙間を大きくすると、ピン孔30の位置合わせが行われるときのピン孔30のずれが大きくても、ピン孔30にピン50を差し込みやすくはなる。しかし、ピン孔30とピン50との隙間が大きいと、第1部品10と第2部品20との間で、荷重および動力の少なくともいずれかがスムーズに伝達されない場合がある(ガタが大きくなる場合がある)。そのため、例えば建設機械の能力が低下する場合がある。一方、本実施形態では、上記[構成1−1]により、ピン50がピン孔30に入りやすいので、ピン孔30とピン50との隙間を大きくする必要がない。また、ピン孔側傾斜部35とピン側傾斜部55とが、互いに平行に配置される(上記[構成1−2]参照)。よって、ピン孔30とピン50との隙間が大きくなることを抑制できる。よって、第1部品10と第2部品20とを適切にピン結合できる。具体的には例えば、第1部品10と第2部品20との間で、荷重および動力の少なくともいずれかがスムーズに伝達できるように、ピン結合できる。その結果、例えば建設機械の能力の低下を抑制できる。
ピン結合装置1は、上記[構成1−2]を備える。よって、ピン孔側傾斜部35とピン側傾斜部55とが互いに平行でない場合(相対角度が大きい場合)に比べ、ピン孔30にピン50を差し込むのに必要な力を小さくできる。その結果、ピン結合の作業の時間および手間を抑制できる。
(第2の発明の効果)
[構成2]ピン孔側傾斜部35は、第1コネクタ13のうち、第2コネクタ23の第1側Z1の端よりも第1側Z1の部分(第1側部分13a)に設けられる。
上記[構成2]により、第1側第1ピン孔31aの第2側Z2側部分よりも、第1側Z1部分(ピン50の入口)を広くできる。よって、第1側第1ピン孔31aの位置に対してピン50の位置がずれていても、第1側第1ピン孔31aにピン50を差し込みやすい。その結果、ピン結合の作業の時間および手間を抑制できる。
(第3の発明の効果)
[構成3]ピン50およびピン孔30それぞれの形状は、ピン中心軸50aを回転軸とする回転体状である。
上記[構成3]により、ピン50のピン中心軸50aまわりの角度を、どのような角度にしても、ピン孔30にピン50を差し込むことができる。よって、ピン結合の作業の時間および手間を抑制できる。
(第2実施形態)
図4を参照して、第2実施形態のピン結合装置201について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、第2実施形態のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した(共通点の説明を省略する点については他の実施形態の説明も同様)。相違点は、ピン孔230およびピン250の構成である。
第1実施形態では、図1に示すピン孔側傾斜部35は、ピン孔30の全体に設けられた。一方、本実施形態では、図4に示すピン孔側傾斜部235は、ピン孔230の一部にのみ設けられる。ピン孔230は、ピン孔側軸平行部237と、ピン孔側傾斜部235と、を備える。ピン孔側軸平行部237は、軸方向Zに延びる部分であり、ピン中心軸50aと平行に延びる部分である。図4に示す例では、ピン孔側軸平行部237は、第1側第1ピン孔31aの全体に設けられる。ピン孔側軸平行部237は、第1側第1ピン孔31aの一部に設けられてもよい。ピン孔側軸平行部237は、第2ピン孔32の一部に設けられてもよい(図示なし)。例えば、複数か所のピン孔側傾斜部235の間に、ピン孔側軸平行部237が配置されてもよい(図示なし)。
ピン250は、ピン孔230に対応するように形成される。ピン250は、ピン側軸平行部257と、ピン側傾斜部255と、を備える。ピン側軸平行部257は、ピン孔側軸平行部237と平行に配置される。ピン側傾斜部255は、ピン孔側傾斜部235と平行に配置される。
(第3実施形態)
図5を参照して、第3実施形態のピン結合装置301について、第2実施形態との相違点を説明する。相違点は、ピン孔330およびピン350の構成である。
第2実施形態では、図4に示すピン孔側傾斜部235は、第2ピン孔32および第2側第1ピン孔31bに設けられた。また、ピン孔側軸平行部237は、第1側第1ピン孔31aに設けられた。一方、本実施形態では、図5に示すピン孔側傾斜部235は、第1側第1ピン孔31aおよび第2ピン孔32に設けられる。また、ピン孔側軸平行部237は、第2側第1ピン孔31bに設けられる。図5に示す例では、ピン孔側軸平行部237は、第2側第1ピン孔31bの全体に設けられる。ピン孔側軸平行部237は、第2側第1ピン孔31bの一部に設けられてもよい(図示なし)。ピン350は、ピン孔330に対応するように形成される。
(第4実施形態)
図6を参照して、第4実施形態のピン結合装置401について、第3実施形態との相違点を説明する。相違点は、ピン孔430およびピン450の構成である。
第3実施形態では、図5に示すピン孔側傾斜部235は、第1側第1ピン孔31aおよび第2ピン孔32に設けられた。また、ピン孔側軸平行部237は、第2側第1ピン孔31bに設けられた。一方、本実施形態では、図6に示すピン孔側傾斜部235は、第2ピン孔32に設けられる。また、ピン孔側軸平行部237は、第1側第1ピン孔31aおよび第2側第1ピン孔31bに設けられる。ピン450は、ピン孔430に対応するように形成される。
(第5実施形態)
図7を参照して、第5実施形態のピン結合装置501について、第1実施形態との相違点を説明する。相違点は、第1コネクタ513の構成である。第1実施形態では、図1に示す第1コネクタ13は、2か所に(2枚)設けられ、第1側部分13aと、第2側部分13bと、を備えた。一方、本実施形態では、図7に示す第1コネクタ513は、1か所に(1枚)のみ設けられる。
(第6実施形態)
図8を参照して、第6実施形態のピン結合装置601について、第1実施形態との相違点を説明する。相違点は、第2コネクタ623の構成である。第1実施形態では、図1に示す第2コネクタ23は、1か所に(1枚)のみ設けられた。一方、本実施形態では、図8に示す第2コネクタ623は、2か所に(2枚)設けられる。第1側Z1から第2側Z2に、第1コネクタ13の第1側部分13a、第2コネクタ623の第1側部分623a、第1コネクタ13の第2側部分13b、第2コネクタ623の第2側部分623b、の順に配置される。
(変形例)
上記の各実施形態は様々に変形されてもよい。互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。各実施形態の構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。構成要素の形状などが変形されてもよい。
例えば、第2実施形態のピン結合装置201(図4参照)に対して、図7に示す第5実施形態の第1コネクタ513または図8に示す第6実施形態の第2コネクタ623が適用されてもよい。図1に示す第1コネクタ13は、3か所(3枚)以上設けられてもよい(第2コネクタ23も同様)。
例えば、図2に示す第1部品10に対して第2部品20が回転不可能にピン結合される場合、ピン50およびピン孔30は、ピン中心軸50aを回転軸とする回転体状でなくてもよい。図1に示すテーパ部51は、設けられなくてもよく、ピン50の第2側Z2端部に設けられてもよい。
1、201、301、401、501、601 ピン結合装置
10 第1部品
13、513 第1コネクタ
20 第2部品
23、623 第2コネクタ
30、230、330、430 ピン孔
35、235 ピン孔側傾斜部
50、250、350、450 ピン
55、255 ピン側傾斜部
Z 軸方向(ピン軸方向)
Z1 第1側(ピン基端側)
Z2 第2側(ピン先端側)

Claims (3)

  1. クレーンの部品であり、第1コネクタを有する第1部品と、
    前記クレーンの部品であるとともに前記第1部品とは異なる部品であって、第2コネクタを有する第2部品と、
    前記第1コネクタおよび前記第2コネクタに形成されるピン孔と、
    ピン先端側の部分から前記ピン孔に差し込まれ、前記第1部品と前記第2部品とを結合するピンと、
    を備え、
    前記第1部品および前記第2部品の少なくともいずれかは、ラチス構造を有するアタッチメントであり、
    1本の前記ピンは、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタのうち最もピン基端側の端から、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタのうち最もピン先端側の端までを貫通するように配置され、
    ピン軸方向に直交する方向における前記ピン孔の幅は、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタのうち最もピン基端側の端よりも、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタのうち最もピン先端側の端で小さく、
    前記第2コネクタのピン基端側の端は、前記第1コネクタのピン基端側の端よりもピン先端側に配置され、
    前記ピン孔は、ピン軸方向に直交する方向における前記ピン孔の幅がピン先端側ほど小さくなるように、ピン軸方向に対して傾斜するピン孔側傾斜部を備え、
    前記ピン孔側傾斜部は、前記第2コネクタに設けられ、
    前記ピンは、前記ピン孔側傾斜部と平行に配置されるピン側傾斜部を備える、
    ピン結合装置。
  2. 請求項1に記載のピン結合装置であって、
    前記ピン孔側傾斜部は、前記第1コネクタのうち、前記第2コネクタのピン基端側の端よりもピン基端側の部分に設けられる、
    ピン結合装置。
  3. 請求項1または2に記載のピン結合装置であって、
    前記ピンおよび前記ピン孔それぞれの形状は、前記ピンの中心軸を回転軸とする回転体状である、
    ピン結合装置。
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