JP6837885B2 - ピン結合装置 - Google Patents
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Description
図1〜図3を参照して第1実施形態のピン結合装置1について説明する。
ピン孔30に対してピン50が差込および引抜されるときのピン50の移動方向を、軸方向Z(ピン軸方向)とする。軸方向Zは、ピン50の中心軸(ピン中心軸50a)の方向である。軸方向Zには、第1側Z1(ピン基端側)と、第2側Z2(ピン先端側)と、がある。第1側Z1は、ピン50がピン孔30に差し込まれた状態のときの、ピン50の基端側(詳細は後述)である。第2側Z2は、ピン50がピン孔30に差し込まれた状態のときの、ピン50の先端側(詳細は後述)である。ピン中心軸50aに直交する平面上の仮想円であってピン中心軸50aを中心とする仮想円の直径方向を径方向Rとする。
第1部品10と第2部品20とが結合されていない状態(切り離された状態)から、第1部品10と第2部品20とがピン50で結合された状態にするときの手順は、次の通りである。
第1部品10に対する第2部品20の位置が、次のように調整される。図3に示す第1ピン孔31の位置に対する、第2ピン孔32の位置が、ほぼ合うように調整される。具体的には、軸方向Zから見たときに、第1ピン孔31に囲まれた領域と、第2ピン孔32に囲まれた領域と、ができるだけ重なるように調整される。さらに具体的には、第1ピン孔31の中心軸と、第2ピン孔32の中心軸と、がほぼ合うように調整される。このとき、第1ピン孔31の位置に対する、第2ピン孔32の位置のずれ(「ピン孔30のずれ」ともいう)が所定量あってもよい。例えば、この位置調整は、フォークリフトまたはクレーンなどの補助機械を用いて行われる。この補助機械は、第1部品10および第2部品20の少なくともいずれかを、保持する、または移動させる。なお、第1部品10および第2部品20の少なくともいずれかが、手作業で保持されてもよく、手作業で移動させられてもよい。
ピン50が、ピン孔30よりも第1側Z1の位置から、第2側Z2に移動させられ、ピン孔30に差し込まれる。まず、ピン50は、第1コネクタ13の第1側部分13aの第1ピン孔31に差し込まれ、次に、第2コネクタ23の第2ピン孔32に差し込まれる。ここで、ピン50は、ピン側傾斜部55を備える。よって、ピン50の第2側Z2部分の径方向Rにおける寸法(例えば直径)は、ピン50の第1側Z1部分の径方向Rにおける寸法よりも小さい(細い)。よって、従来技術であればピンを第2ピン孔32に差し込むことができない程度にピン孔30のずれがあっても、本実施形態では、ピン50が、第2ピン孔32に入りやすい。
図1に示すように、ピン50の差込が完了した状態で、抜止ピン73が抜止ピン孔58に差し込まれる。ここで、差込が完了したピン50は、ピン孔30に対して第2側Z2に移動不可能である。よって、ピン孔30よりも第1側Z1の部分に、抜止ピン73と同様の抜止ピンを設ける必要はない。よって、抜止ピン73の数を抑制できる。なお、例えば、ピン50を着脱するシリンダ(図示なし)がピン50に取り付けられる場合など、ピン50がピン孔30から意図せず抜けることが起こり得ない場合がある。このような場合には、抜止ピン73は設けられなくてもよい。主に、アタッチメント(ブームなど)のピン結合部では、ピン50がピン孔30から抜けて落下しないように、抜止ピン73が用いられる。
図1に示すピン結合装置1による効果は次の通りである。ピン結合装置1は、第1部品10と、第2部品20と、ピン孔30と、ピン50と、を備える。第1部品10は、第1コネクタ13を有する。第2部品20は、第1部品10とは異なる部品であって、第2コネクタ23を有する。ピン孔30は、第1コネクタ13および第2コネクタ23に形成される。ピン50は、ピン50の先端側の部分(第2側Z2の部分)からピン孔30に差し込まれ、第1部品10と第2部品20とを結合する。第2コネクタ23の第1側Z1の端は、第1コネクタ13の第1側Z1の端よりも第2側Z2に配置される。
[構成2]ピン孔側傾斜部35は、第1コネクタ13のうち、第2コネクタ23の第1側Z1の端よりも第1側Z1の部分(第1側部分13a)に設けられる。
[構成3]ピン50およびピン孔30それぞれの形状は、ピン中心軸50aを回転軸とする回転体状である。
図4を参照して、第2実施形態のピン結合装置201について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、第2実施形態のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した(共通点の説明を省略する点については他の実施形態の説明も同様)。相違点は、ピン孔230およびピン250の構成である。
図5を参照して、第3実施形態のピン結合装置301について、第2実施形態との相違点を説明する。相違点は、ピン孔330およびピン350の構成である。
図6を参照して、第4実施形態のピン結合装置401について、第3実施形態との相違点を説明する。相違点は、ピン孔430およびピン450の構成である。
図7を参照して、第5実施形態のピン結合装置501について、第1実施形態との相違点を説明する。相違点は、第1コネクタ513の構成である。第1実施形態では、図1に示す第1コネクタ13は、2か所に(2枚)設けられ、第1側部分13aと、第2側部分13bと、を備えた。一方、本実施形態では、図7に示す第1コネクタ513は、1か所に(1枚)のみ設けられる。
図8を参照して、第6実施形態のピン結合装置601について、第1実施形態との相違点を説明する。相違点は、第2コネクタ623の構成である。第1実施形態では、図1に示す第2コネクタ23は、1か所に(1枚)のみ設けられた。一方、本実施形態では、図8に示す第2コネクタ623は、2か所に(2枚)設けられる。第1側Z1から第2側Z2に、第1コネクタ13の第1側部分13a、第2コネクタ623の第1側部分623a、第1コネクタ13の第2側部分13b、第2コネクタ623の第2側部分623b、の順に配置される。
上記の各実施形態は様々に変形されてもよい。互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。各実施形態の構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。構成要素の形状などが変形されてもよい。
10 第1部品
13、513 第1コネクタ
20 第2部品
23、623 第2コネクタ
30、230、330、430 ピン孔
35、235 ピン孔側傾斜部
50、250、350、450 ピン
55、255 ピン側傾斜部
Z 軸方向(ピン軸方向)
Z1 第1側(ピン基端側)
Z2 第2側(ピン先端側)
Claims (3)
- クレーンの部品であり、第1コネクタを有する第1部品と、
前記クレーンの部品であるとともに前記第1部品とは異なる部品であって、第2コネクタを有する第2部品と、
前記第1コネクタおよび前記第2コネクタに形成されるピン孔と、
ピン先端側の部分から前記ピン孔に差し込まれ、前記第1部品と前記第2部品とを結合するピンと、
を備え、
前記第1部品および前記第2部品の少なくともいずれかは、ラチス構造を有するアタッチメントであり、
1本の前記ピンは、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタのうち最もピン基端側の端から、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタのうち最もピン先端側の端までを貫通するように配置され、
ピン軸方向に直交する方向における前記ピン孔の幅は、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタのうち最もピン基端側の端よりも、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタのうち最もピン先端側の端で小さく、
前記第2コネクタのピン基端側の端は、前記第1コネクタのピン基端側の端よりもピン先端側に配置され、
前記ピン孔は、ピン軸方向に直交する方向における前記ピン孔の幅がピン先端側ほど小さくなるように、ピン軸方向に対して傾斜するピン孔側傾斜部を備え、
前記ピン孔側傾斜部は、前記第2コネクタに設けられ、
前記ピンは、前記ピン孔側傾斜部と平行に配置されるピン側傾斜部を備える、
ピン結合装置。 - 請求項1に記載のピン結合装置であって、
前記ピン孔側傾斜部は、前記第1コネクタのうち、前記第2コネクタのピン基端側の端よりもピン基端側の部分に設けられる、
ピン結合装置。 - 請求項1または2に記載のピン結合装置であって、
前記ピンおよび前記ピン孔それぞれの形状は、前記ピンの中心軸を回転軸とする回転体状である、
ピン結合装置。
Priority Applications (1)
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JP2017053263A JP6837885B2 (ja) | 2017-03-17 | 2017-03-17 | ピン結合装置 |
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JP2018155344A JP2018155344A (ja) | 2018-10-04 |
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Family Applications (1)
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