JP2022091375A - ピン抜け止め機構、および、それを備えた作業機械 - Google Patents

ピン抜け止め機構、および、それを備えた作業機械 Download PDF

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Ryuichi Arita
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Abstract

【課題】ピン抜け止め機構、および、それを備えた作業機械を提供する。【解決手段】第1の穴11の直径は、ピン大径部4aの直径と同じか、大きく、第2の穴12は、直径がピン大径部4aの直径と同じか、大きい穴大径部12aと、穴大径部12aの径方向に穴大径部12aからずれた位置に設けられ、直径がピン大径部4aの直径よりも小さく、且つ、ピン小径部4bの直径と同じか、それよりも大きい穴小径部12bと、穴大径部12aと穴小径部12bとの間をピン小径部4bが移動可能なように、穴大径部12aと穴小径部12bとを繋ぐ中間部と、を有している。第1部材と第2部材とがピンで連結された際に、第1の穴11の内側にピン大径部4aが位置するとともに、第2の穴12の内側にピン小径部4bが位置する。第1部材と第2部材とがピンで連結された状態で、第2部材に荷重が作用した際に、穴小径部12bの内周がピン小径部4bの外周に当接する。【選択図】図6

Description

本発明は、ピン穴に挿通されたピンを抜け止めする、ピン抜け止め機構、および、それを備えた作業機械に関する。
従来、特許文献1に記載されているように、作業機械には、穴部材が有するピン穴に挿通されたピンが、ピン穴から抜け出すのを阻止するための抜け止め装置が設けられている。
特許文献2,3には、ピン穴にピンを挿入しやすくするために、大径の円孔と小径の円孔を重ね合わせた形状の長孔に、ピン穴を形成することが開示されている。
特開2019-94960号公報 特開平10-316367号公報 特開2004-315234号公報
ところで、作業機械において、ピンの抜け止め作業は、高所や狭所で行われることも多く、落下や挟まれ等の危険を伴っている。そこで、ピンが抜け出すのを簡易且つ容易に阻止できることが望まれている。
本発明の目的は、ピンが抜け出すのを簡易且つ容易に阻止することが可能なピン抜け止め機構、および、それを備えた作業機械を提供することである。
本発明のピン抜け止め機構は、第1の穴が形成された第1部材と、第2の穴が形成されて、荷重が作用する第2部材と、前記第1の穴と前記第2の穴とが重なり合った際に、前記第1の穴および前記第2の穴に挿通されることで、前記第1部材と前記第2部材とを連結するピンと、を有し、前記第1部材および前記第2部材の一方は、他方の両側に設けられており、前記ピンは、前記ピンの軸方向に、ピン大径部と、前記ピン大径部よりも小径のピン小径部とを連続して有し、前記第1の穴の直径は、前記ピン大径部の直径と同じか、それよりも大きくされており、前記第2の穴は、その直径が前記ピン大径部の直径と同じか、それよりも大きい穴大径部と、前記穴大径部の径方向に前記穴大径部からずれた位置に設けられ、その直径が前記ピン大径部の直径よりも小さく、且つ、前記ピン小径部の直径と同じか、それよりも大きい穴小径部と、前記穴大径部と前記穴小径部との間を前記ピン小径部が移動可能なように、前記穴大径部と前記穴小径部とを繋ぐ中間部と、を有しており、前記第1部材と前記第2部材とが前記ピンで連結された際に、前記第1の穴の内側に前記ピン大径部が位置するとともに、前記第2の穴の内側に前記ピン小径部が位置し、前記第1部材と前記第2部材とが前記ピンで連結された状態で、前記第2部材に荷重が作用した際に、前記穴小径部の内周が前記ピン小径部の外周に当接することを特徴とする。
また、本発明の作業機械は、下部走行体と、前記下部走行体の上部に旋回可能に取り付けられた上部旋回体と、前記上部旋回体に起伏可能に取り付けられた起伏部材と、前記上部旋回体に設けられ、前記起伏部材の背面側から前記起伏部材を支持する支持部材と、上記のピン抜け止め機構と、を有することを特徴とする。
本発明によると、第1部材と第2部材とがピンで連結された状態で、第2部材に荷重が作用した際に、第2の穴の穴小径部の内周が、ピンのピン小径部の外周に当接する。この状態で、ピンが抜ける方向にピンが動こうとしても、ピン大径部とピン小径部との境目の段部が穴小径部の側面に当接することで、ピンの動きが抑制される。また、穴小径部の内周が、外力荷重によってピン小径部の外周に押し付けられることで、ピンが穴大径部の方に移動するのが抑制される。これにより、第1の穴および第2の穴からピンが抜け出すのを簡易且つ容易に阻止することができる。一方、第2部材に荷重が作用していないときには、穴大径部の中心とピンの中心とを合わせることで、第1の穴および第2の穴からピンを抜き出すことができる。
クレーンの側面図である。 クレーンの側面図であり、使用時のガントリの状態を示す図である。 クレーンの側面図であり、不使用時のガントリの状態を示す図である。 図2の要部Aの拡大図である。 図4をB方向から見た図である。 図5の要部Cの拡大図である。 第2の穴の斜視図である。 図3の要部Dの拡大図である。 変形例のピン抜け止め機構の側面図である。 別の変形例のピン抜け止め機構の側面図である。 図10をE方向から見た図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(クレーンの構成)
本実施形態のピン抜け止め機構は、クレーン20の側面図である図1に示すように、クレーン20に設けられている。クレーン(作業機械)20は、クローラ式の下部走行体21に上部旋回体22が旋回可能に搭載された構成となっている。なお、クレーン20は、クローラ以外の移動手段(例えばホイール)を用いた移動式クレーンであってもよいし、移動手段を持たない固定式クレーンであってもよい。また、後述するブーム24の先端部にジブが設けられた構成であってもよい。なお、図1において、右側が前方であり、左側が後方である。
上部旋回体22は、運転室23と、ブーム24と、ガントリ26と、下部スプレッダ28と、フック用ウインチ(図示せず)と、ブーム起伏用ウインチ(図示せず)と、カウンタウエイト29と、バックストップ装置30と、を有している。
運転室23は、上部旋回体22の前部に設けられている。ブーム(起伏部材)24は、上部旋回体22の前部に、上部旋回体22に対して起伏可能に連結されている。ブーム24の先端には、ブームガイライン39の一端が接続されている。また、ブーム24の先端には、ポイントシーブ31が設けられている。このポイントシーブ31からは巻上ロープ32を介してフック装置33が吊り下げられている。本実施形態のブーム24は、ラチス構造である。
ガントリ(支持部材)26は、上部旋回体22の後部に取り付けられている。ガントリ26は、ブームガイライン39、および、後述するブーム起伏ロープ41を介して、ブーム24の背面側からブーム24を支持している。ここで、ブーム24の背面とは、ブーム24を構成する面のうち、ブーム24が作業時に起立した状態で、上部旋回体22の後ろ側(後方)を向いた面である。なお、ガントリ26の代わりにマストを備えた構成であってもよい。
クレーン20の側面図である図2に示すように、ガントリ26は、コンプレッションメンバ26aと、テンションメンバ26bと、を有している。コンプレッションメンバ26aは、上部旋回体22に起伏可能に取り付けられる。テンションメンバ26bは、コンプレッションメンバ26aの先端部と上部旋回体22の後端部とに接続される。図2では、使用時のガントリ26の状態を示している。
クレーン20の側面図である図3に示すように、テンションメンバ26bは、折り畳み(折り曲げ)可能であり、例えばクレーン20の不使用時などに折り畳まれる。図3では、不使用時のガントリ26の状態を示している。
図1に戻って、下部スプレッダ28は、ガントリ26の上端に取り付けられている。下部スプレッダ28と、ブームガイライン39の他端に連結した上部スプレッダ40との間には、ブーム起伏ロープ41が掛け渡されている。
フック用ウインチ、および、ブーム起伏用ウインチは、上部旋回体22の中央部や、ブーム24、ガントリ26などに配置されている。フック用ウインチは、巻上ロープ32を巻き取り又は繰り出してフック装置の巻き上げ又は巻き下げを行う。ブーム起伏用ウインチは、ブーム起伏ロープ41を巻き取り又は繰り出すことで、ブーム24を、その支点であるブームフットピン回りに起伏させる。
カウンタウエイト29は、上部旋回体22の後部に搭載されている。バックストップ装置30は、ブーム24の下部背面側に設けられている。バックストップ装置30は、上部旋回体22に設けられたバックストップ受け(図示せず)に受けられることで、ブーム24の後側への回動を規制する。
(ピン抜け止め機構の構成)
図2の要部Aの拡大図である図4に示すように、本実施形態のピン抜け止め機構1は、ガントリ26のテンションメンバ26bの下端部と、上部旋回体22の後端部との接続部に設けられている。ピン抜け止め機構1は、雌リンク2と、雄リンク3と、ピン4と、を有している。雌リンク2は、上部旋回体22の後端部に設けられている。雄リンク3は、テンションメンバ26bの下端部に設けられている。
図1に示すように、ブームガイライン39およびブーム起伏ロープ41がブーム24の荷重で上方に引っ張られる。その結果、テンションメンバ26bには、上方に引っ張る方向に荷重が作用する。つまり、図4に示すように、雄リンク3には、上方に引っ張る方向に荷重が作用する。
雌リンク2は、雄リンク3を挟むように配置された一対の板部2aを有している。つまり、板部2aは、雄リンク3の両側に設けられており、雄リンク3は、一対の板部2aの間に挿入される。本実施形態では、一対の板部2aの各々が第1部材に相当し、雄リンク3が第2部材に相当する。なお、図4では、一対の板部2aの一方しか図示していない。
一対の板部2aの各々には、第1の穴が形成されている。雄リンク3には、第2の穴12が形成されている。
ピン4は、第1の穴および第2の穴12に挿通されている。第1の穴と第2の穴12とが重なり合った際に、第1の穴および第2の穴12にピン4が挿通されることで、雌リンク2と雄リンク3とが連結される。
図4をB方向から見た図である図5に示すように、ピン抜け止め機構1は、シリンダ5を有している。シリンダ5は、ピン4を進退させる。
ピン4の先端部は、先端側に向かって径が漸減するテーパ形状である。これにより、第1の穴11および第2の穴12にピン4を挿入しやすくすることができる。
図5の要部Cの拡大図である図6に示すように、ピン4は、ピン4の軸方向に、ピン大径部4aと、ピン大径部4aよりも小径のピン小径部4bとを連続して有している。本実施形態のピン4は、ピン小径部4bの両側にピン大径部4aを有している。
一対の板部2aの各々に形成された第1の穴11は、その直径が、ピン大径部4aの直径と同じか、それよりも大きくされている。第1の穴11の両縁には、第1の穴11の奥に向かって傾斜する面取りが施されている。これにより、第1の穴11に対してピン4を挿抜しやすくすることができる。
一方、第2の穴12の斜視図である図7に示すように、第2の穴12は、穴大径部12aと、穴小径部12bと、中間部12cと、を有している。穴大径部12aは、その直径がピン大径部4aの直径と同じか、それよりも大きい。穴小径部12bは、穴大径部12aの径方向に穴大径部12aからずれた位置に設けられ、その直径がピン大径部の直径よりも小さく、且つ、ピン小径部4bの直径と同じか、それよりも大きい。中間部12cは、穴大径部12aと穴小径部12bとの間をピン小径部4bが移動可能なように、穴大径部12aと穴小径部12bとを繋いでいる。
穴大径部12aの両縁には、穴大径部12aの奥に向かって傾斜する面取りが施されている。これにより、穴大径部12aに対してピン4を挿抜しやすくすることができる。
図6に示すように、雌リンク2と雄リンク3とがピン4で連結された際に、第1の穴11の内側にピン大径部4aが位置するとともに、第2の穴12の内側にピン小径部4bが位置する。この状態で、雄リンク3に荷重が作用した際に、雄リンク3が移動することで、穴小径部12bの内周がピン小径部4bの外周に当接する。この状態で、ピン4が抜ける方向にピン4が動こうとしても、ピン大径部4aとピン小径部4bとの境目の段が穴小径部12bの側面に当接することで、ピン4の動きが抑制される。また、穴小径部12bの内周が、外力荷重によってピン小径部4bの外周に押し付けられることで、ピン4が穴大径部12aの方に移動するのが抑制される。これにより、第1の穴11および第2の穴12からピン4が抜け出すのを簡易且つ容易に阻止することができる。なお、外力荷重とは、テンションメンバ26bが引っ張られたときに発生する荷重である。
ここで、雄リンク3に荷重が作用した際に、ピン小径部4bの外周の1/3以上1/2以下の範囲に、穴小径部12bの内周が当接する。ピン小径部4bの外周の1/3以上の範囲に穴小径部12bの内周を当接させることで、ピン小径部4bの外周の1/3未満の範囲に穴小径部12bの内周を当接させる場合に比べて、両者の接触面積を増大させることができる。これにより、ピン小径部4bと穴小径部12bとの接触面圧を低減させることができる。また、ピン小径部4bの外周の1/2以下の範囲に穴小径部12bの内周を当接させることで、ピン4を抜く際に、穴小径部12bの内周に当接していたピン小径部4bを、穴大径部12aの方に好適に動かすことができる。
一方、図3の要部Dの拡大図である図8に示すように、テンションメンバ26bの折り畳み(折り曲げ)時など、雄リンク3に荷重が作用していないときには、穴大径部12aの中心とピン4の中心とを合わせることで、第1の穴11および第2の穴12からピン4を抜き出すことができる。なお、図8は、左右が図3とは逆向きである。
なお、ピン4の位置決めは、シリンダ5で行っているが、ピン4の挿抜を手動で行う場合には、ピン4の後端に鍔を設けて、この鍔を板部2aの側面に磁石で吸着させることで、ピン4の位置決めを行ってもよい。また、ピン4の後端に設けた鍔に、ボールフランジャを嵌めることが可能な穴を形成しておき、ピン4を完全に挿入した際に、ボールフランジャのボールを穴に嵌めることで、ピン4の位置決めを行ってもよい。
ここで、図8に示すように、ピン抜け止め機構1は、ストッパ6と、ストッパ7と、を有している。ストッパ6およびストッパ7は、雌リンク2にそれぞれ固定されている。ストッパ6は、雄リンク3の図中左側に配置され、ストッパ7は、雄リンク3の図中右側に配置されている。ストッパ6およびストッパ7は、雌リンク2に対して雄リンク3が所定の姿勢にされた際に、雄リンク3に当接することで、第2の穴12の穴大径部12aの中心とピン4の中心とを一致させる。本実施形態において、所定の姿勢は、テンションメンバ26bが折り畳まれた(折り曲げられた)際の姿勢である。また、ストッパ7は、雄リンク3の半円状の外周面をガイドする。雌リンク2に対して雄リンク3を所定の姿勢にした際に、ストッパ6およびストッパ7で、第2の穴12の穴大径部12aの中心とピン4の中心とを一致させることで、第1の穴11および第2の穴12に対してピン4を挿抜しやすくすることができる。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るピン抜け止め機構1によると、雌リンク2と雄リンク3とがピン4で連結された状態で、雄リンク3に荷重が作用した際に、第2の穴12の穴小径部12bの内周が、ピン4のピン小径部4bの外周に当接する。この状態で、ピン4が抜ける方向にピン4が動こうとしても、ピン大径部4aとピン小径部4bとの境目の段部が穴小径部12bの側面に当接することで、ピン4の動きが抑制される。また、穴小径部12bの内周が、外力荷重によってピン小径部4bの外周に押し付けられることで、ピン4が穴大径部12aの方に移動するのが抑制される。これにより、第1の穴11および第2の穴12からピン4が抜け出すのを簡易且つ容易に阻止することができる。一方、雄リンク3に荷重が作用していないときには、穴大径部12aの中心とピン4の中心とを合わせることで、第1の穴11および第2の穴12からピン4を抜き出すことができる。
また、ピン小径部4bの外周の1/3以上1/2以下の範囲に、穴小径部12bの内周が当接する。ピン小径部4bの外周の1/3以上の範囲に穴小径部12bの内周を当接させることで、ピン小径部4bの外周の1/3未満の範囲に穴小径部12bの内周を当接させる場合に比べて、両者の接触面積を増大させることができる。これにより、ピン小径部4bと穴小径部12bとの接触面圧を低減させることができる。また、ピン小径部4bの外周の1/2以下の範囲に穴小径部12bの内周を当接させることで、ピン4を抜く際に、穴小径部12bの内周に当接していたピン小径部4bを、穴大径部12aの方に好適に動かすことができる。
また、ピン4の先端部は、先端側に向かって径が漸減するテーパ形状である。これにより、第1の穴11および第2の穴12にピン4を挿入しやすくすることができる。
また、第1の穴11の両縁には、第1の穴11の奥に向かって傾斜する面取りが施されている。これにより、第1の穴11に対してピン4を挿抜しやすくすることができる。
また、穴大径部12aの両縁には、穴大径部12aの奥に向かって傾斜する面取りが施されている。これにより、穴大径部12aに対してピン4を挿抜しやすくすることができる。
また、雌リンク2に対して雄リンク3が所定の姿勢にされた際に、ストッパ6およびストッパ7が雄リンク3に当接することで、第2の穴12の穴大径部12aの中心とピン4の中心とが一致する。これにより、雌リンク2に対して雄リンク3を所定の姿勢にした際に、第1の穴11および第2の穴12に対してピン4を挿抜しやすくすることができる。
また、雄リンク3が、ガントリ26のテンションメンバ26bに設けられている。本実施形態のピン抜け止め機構1を用いることで、ガントリ26の組立作業や分解作業を容易に行うことができる。
(変形例)
なお、変形例のピン抜け止め機構101の側面図である図9に示すように、上部旋回体22の後端部に雄リンク102が設けられ、テンションメンバ26bの下端部に雌リンク103が設けられていてもよい。雌リンク103は、雄リンク102を挟むように配置された一対の板部103aを有している。雄リンク102は、一対の板部103aの間に挿入される。この変形例では、雄リンク102が第1部材に相当し、一対の板部103aの各々が第2部材に相当する。雌リンク103には、上方に引っ張る方向に荷重が作用する。
一対の板部103aの各々には、第2の穴12が形成されている。雄リンク102には、第1の穴11が形成されている。
この変形例のピン104は、ピン大径部4aの両側にピン小径部4bを有している。雄リンク102と雌リンク103とがピン104で連結された際に、第1の穴11の内側にピン大径部4aが位置するとともに、第2の穴12の内側にピン小径部4bが位置する。ピン小径部4bの割合が多くなることで、ピン104が軽量化されているので、ピン104の取り扱いが容易になる。
このような構成であっても、同様の効果を奏する。
また、別の変形例のピン抜け止め機構201の側面図である図10に示すように、図9の構成とは一部が異なり、雌リンク203の一対の板部203aのうち、ピン4の挿入方向の下流側に位置する方には、第2の穴12の代わりに、長穴212が形成されている。
この変形例のピン204は、先端側から後端側に向かって、長穴212に対応するピン大径部4aと、第1の穴11に対応するピン大径部4aと、第2の穴12に対応するピン小径部4bと、をこの順番で有している。つまり、ピン204の先端部は、ピン小径部4bの代わりに、ピン大径部4aにされている。ピン204の長手方向において、ピン204の左右の形状が異なるので、ピン204の挿入方向を間違えにくい。
図10をE方向から見た図である図11に示すように、長穴212の長手方向に直交する方向における長穴212の幅および内径は、ピン大径部4aの直径と同じか、それよりも大きい。
ピン204の先端部のピン大径部4aの外周と、長穴212の内周とを接触させることで、ピン小径部4bの外周と穴小径部12bの内周とを接触させるのに比べて、両者の接触面積を増大させることができる。これにより、ピン大径部4aと長穴212との接触面圧を低減させることができる。
なお、図10に示すように、ピン204の先端部をピン大径部4aとしても、シリンダ5のストローク長には限界があるので、シリンダ5とは反対側にピン4が抜けることはない。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、ピン抜け止め機構1が、ガントリ26のテンションメンバ26bの下端部と、上部旋回体22の後端部との接続部に設けられた構成について説明したが、これに限定されず、ブーム24の下端部と上部旋回体22の前部とを接続するブームフットピンの抜け止めなどにピン抜け止め機構1を適用してもよい。
1,101,201 ピン抜け止め機構
2 雌リンク
2a 板部
3 雄リンク
4,104,204 ピン
4a ピン大径部
4b ピン小径部
5 シリンダ
6 ストッパ
7 ストッパ
11 第1の穴
12 第2の穴
12a 穴大径部
12b 穴小径部
12c 中間部
20 クレーン(作業機械)
21 下部走行体
22 上部旋回体
23 運転室
24 ブーム(起伏部材)
26 ガントリ(支持部材)
26a コンプレッションメンバ
26b テンションメンバ
28 下部スプレッダ
29 カウンタウエイト
30 バックストップ装置
31 ポイントシーブ
32 巻上ロープ
33 フック装置
39 ブームガイライン
40 上部スプレッダ
41 ブーム起伏ロープ
102 雄リンク
103,203 雌リンク
103a,203a 板部
212 長穴

Claims (10)

  1. 第1の穴が形成された第1部材と、
    第2の穴が形成されて、荷重が作用する第2部材と、
    前記第1の穴と前記第2の穴とが重なり合った際に、前記第1の穴および前記第2の穴に挿通されることで、前記第1部材と前記第2部材とを連結するピンと、
    を有し、
    前記第1部材および前記第2部材の一方は、他方の両側に設けられており、
    前記ピンは、前記ピンの軸方向に、ピン大径部と、前記ピン大径部よりも小径のピン小径部とを連続して有し、
    前記第1の穴の直径は、前記ピン大径部の直径と同じか、それよりも大きくされており、
    前記第2の穴は、
    その直径が前記ピン大径部の直径と同じか、それよりも大きい穴大径部と、
    前記穴大径部の径方向に前記穴大径部からずれた位置に設けられ、その直径が前記ピン大径部の直径よりも小さく、且つ、前記ピン小径部の直径と同じか、それよりも大きい穴小径部と、
    前記穴大径部と前記穴小径部との間を前記ピン小径部が移動可能なように、前記穴大径部と前記穴小径部とを繋ぐ中間部と、
    を有しており、
    前記第1部材と前記第2部材とが前記ピンで連結された際に、前記第1の穴の内側に前記ピン大径部が位置するとともに、前記第2の穴の内側に前記ピン小径部が位置し、
    前記第1部材と前記第2部材とが前記ピンで連結された状態で、前記第2部材に荷重が作用した際に、前記穴小径部の内周が前記ピン小径部の外周に当接することを特徴とするピン抜け止め機構。
  2. 前記第2部材は、前記第1部材の両側に設けられており、
    前記ピンの先端部は、前記ピン小径部の代わりに、前記ピン大径部にされており、
    2つの前記第2部材のうち、前記ピンの挿入方向の下流側に位置する方には、前記第2の穴の代わりに、長穴が形成され、
    前記長穴の長手方向に直交する方向における前記長穴の幅および内径は、前記ピン大径部の直径と同じか、それよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のピン抜け止め機構。
  3. 前記ピンの先端部は、先端側に向かって径が漸減するテーパ形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のピン抜け止め機構。
  4. 前記第1の穴の両縁には、前記第1の穴の奥に向かって傾斜する面取りが施されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のピン抜け止め機構。
  5. 前記穴大径部の両縁には、前記穴大径部の奥に向かって傾斜する面取りが施されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のピン抜け止め機構。
  6. 前記第1部材に対して前記第2部材が所定の姿勢にされた際に、前記第2部材に当接することで、前記第2の穴の前記穴大径部の中心と前記ピンの中心とを一致させるストッパを有することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のピン抜け止め機構。
  7. 前記ピン小径部の外周の1/3以上1/2以下の範囲に、前記穴小径部の内周が当接することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のピン抜け止め機構。
  8. 下部走行体と、
    前記下部走行体の上部に旋回可能に取り付けられた上部旋回体と、
    前記上部旋回体に起伏可能に取り付けられた起伏部材と、
    前記上部旋回体に設けられ、前記起伏部材の背面側から前記起伏部材を支持する支持部材と、
    請求項1~7のいずれか1項に記載のピン抜け止め機構と、
    を有することを特徴とする作業機械。
  9. 前記第1部材が、前記上部旋回体に設けられており、
    前記第2部材が、前記支持部材に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の作業機械。
  10. 前記支持部材がガントリであり、
    前記第2部材は、前記ガントリのテンションメンバに設けられていることを特徴とする請求項9に記載の作業機械。
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