JP2023064980A - クレーン - Google Patents

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Koji Sumimoto
鉄兵 前藤
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Abstract

【課題】ストラットガイライン接続作業及びストラットガイライン取り外し作業の作業性を向上させることが可能なクレーンを提供する。【解決手段】クレーン100は、ブーム3及びジブ4が倒伏姿勢で配置された状態でブーム3の下部に位置する部位である倒伏時下側部位P1とストラット6との間に張り渡されたガイライン7であってブーム3の倒伏時下側部位P1に接続される端部であるブーム側接続部70を有するストラットガイライン7を備え、複数のコネクタ80は、倒伏時下側部位P1に対応する位置に配置されたコネクタである特定コネクタを含み、複数の連結ピンは、特定コネクタ80Aのピン孔に挿入される連結ピンであってストラットガイライン7のブーム側接続部70が着脱可能に取り付けられる部分であるガイライン取付部53,65を有する特定連結ピン50A,60を含む。【選択図】図4

Description

本開示は、クレーンに関する。
特許文献1は、下部走行体と、下部走行体に旋回可能に支持された上部旋回体と、上部旋回体に起伏可能に支持されたブームと、ブームの先端部に支持されたジブと、ストラットと、ストラットとブームとの間に張り渡されたストラットガイラインと、を備えるクレーンを開示している。特許文献1のような従来のクレーンでは、ストラットガイラインの一端部であってブームに接続される接続リンクは、ブーム及びジブが倒伏姿勢で配置された状態でブームの上部に位置する部位(以下、この部位を倒伏時上側部位と称する。)に接続されている。
クレーンは、当該クレーンを輸送する際には複数の部分に分解され、輸送先である目的地において組み立てられる。クレーンの組立作業には、ストラットガイラインをブームに接続する作業であるストラットガイライン接続作業が含まれる。クレーンの分解作業には、ストラットガイラインをブームから取り外す作業であるストラットガイライン取り外し作業が含まれる。ストラットガイライン接続作業及びストラットガイライン取り外し作業のそれぞれは、ブーム及びジブが倒伏姿勢で配置された状態で行われる。
特開2019-099352号公報
ストラットガイライン接続作業及びストラットガイライン取り外し作業において、作業者は、ブーム及びジブが倒伏姿勢で配置された状態で、ブームの倒伏時上側部位に昇ること及びブームの倒伏時上側部位から降りることが必要になる。このため、これらの作業に時間がかかる。また、ストラットガイラインの前記接続リンクは重量物であるので、当該接続リンクをブームの倒伏時上側部位に対応する高い位置に補助クレーンを用いて移動させるために長い時間を要する。
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ストラットガイライン接続作業及びストラットガイライン取り外し作業の作業性を向上させることが可能なクレーンを提供することを目的とする。
提供されるクレーンは、機体と、前記機体に起伏可能に支持されたブームであって前記ブームの長手方向に並ぶように配置された第1ブーム部材及び第2ブーム部材と前記第1ブーム部材及び前記第2ブーム部材を連結する複数のコネクタと前記複数のコネクタのピン孔にそれぞれ挿入される複数の連結ピンとを有するブームと、前記ブームに支持されたジブであって前記ブームの先端部に取り付けられた基端部を有するジブと、前記ブームの前記先端部又は前記ジブの前記基端部に支持されたストラットと、前記ブーム及び前記ジブが倒伏姿勢で配置された状態で前記ブームの下部に位置する部位である倒伏時下側部位と前記ストラットとの間に張り渡されたガイラインであって前記ブームの前記倒伏時下側部位に接続される端部であるブーム側接続部を有するストラットガイラインと、を備え、前記複数のコネクタは、前記倒伏時下側部位に対応する位置に配置されたコネクタである特定コネクタを含み、前記複数の連結ピンは、前記特定コネクタの前記ピン孔に挿入される連結ピンであって前記ストラットガイラインの前記ブーム側接続部が着脱可能に取り付けられる部分であるガイライン取付部を有する特定連結ピンを含む。
このクレーンでは、ストラットガイラインのブーム側接続部は、ブーム及びジブが倒伏姿勢で配置された状態でブームの下部に位置する倒伏時下側部位に対応する位置に配置される特定連結ピンに取り付けられる。従って、ストラットガイライン接続作業及びストラットガイライン取り外し作業において、ブーム及びジブが倒伏姿勢で配置された状態で、作業者がブームの倒伏時上側部位に昇ること及びブームの倒伏時上側部位から降りることが不要になる。すなわち、作業者は、ストラットガイライン接続作業及びストラットガイライン取り外し作業を、ブームの倒伏時下側部位の近傍において行うことができる。このため、ストラットガイライン接続作業及びストラットガイライン取り外し作業が従来に比べて短縮される。また、ブーム側接続部をブームの倒伏時上側部位に対応する高い位置に補助クレーンを用いて移動させる必要がなくなる。よって、このクレーンは、ストラットガイライン接続作業及びストラットガイライン取り外し作業の作業性を向上させることができる。
前記ストラットガイラインの前記ブーム側接続部は、前記特定コネクタに対して前記ブームの幅方向の外側において当該特定コネクタに隣り合うような位置に配置されることが好ましい。この構成では、ストラットガイラインのブーム側接続部を特定コネクタに対してブームの幅方向の外側の位置に配置し、その位置からストラットガイラインをストラットに向けて延ばすことができるので、ストラットガイラインがブームと干渉することを回避しやすくなる。
前記クレーンは、前記機体に支持された支持部材と、前記ブームの前記先端部から前記支持部材に向かって延びるブームガイラインと、をさらに備え、前記ストラットガイラインは、前記ブーム側接続部とは反対側の端部であって前記ストラットに接続されるストラット側接続部を有し、前記ストラットは、前記ブームの前記先端部又は前記ジブの前記基端部から延びる支柱を含むストラット本体と、前記ストラット本体に支持されたリンク部材であって、前記ストラット側接続部を前記支柱よりも前記ブームの幅方向の外側に位置させることが可能なリンク部材と、を有することが好ましい。この構成では、ストラットガイラインがブームガイラインと干渉することを回避しやすくなる。
本開示によれば、ストラットガイライン接続作業及びストラットガイライン取り外し作業の作業性を向上させることが可能なクレーンが提供される。
本開示の実施形態に係るクレーンを示す側面図である。 前記クレーンにおけるブーム、ジブ、ストラット及びストラットガイラインを示す斜視図である。 前記クレーンにおける前記ブーム、前記ジブ、前記ストラット及び前記ストラットガイラインを上方から見た図である。 前記ストラットガイラインの端部を前記ブームに接続する接続構造を示す図であり、当該接続構造を上方から見た図である。 前記接続構造を側方から見た図である。 2種類の連結ピンを示す平面図である。 前記実施形態の変形例に係るクレーンにおけるストラットガイラインの端部をブームに接続する接続構造を示す斜視図であり、当該接続構造を斜め上から見た図である。 前記変形例に係るクレーンにおける前記接続構造を斜め下から見た図である。 前記変形例に係るクレーンにおける前記接続構造の断面図である。 前記変形例に係るクレーンにおける前記接続構造に使用される連結ピンを示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態に係るクレーンについて説明する。
図1~図3に示すように、クレーン100は、自走可能な下部走行体1と、この下部走行体1に対して上下方向の軸回りに旋回可能に下部走行体1に搭載された上部旋回体2と、上部旋回体2に対して起伏可能なように上部旋回体2に支持された起伏部材と、を備える。前記起伏部材は、ブーム3と、ジブ4と、を備える。下部走行体1は、一対のクローラ走行装置と、これらの走行装置に支持された下部フレームと、を備える。上部旋回体2は、前記下部フレームに回動可能に支持された上部フレームと、上部フレームの前部に支持されたキャビンと、上部フレームの後部に支持されたカウンタウエイトと、を備える。下部走行体1及び上部旋回体2は、機体の一例である。本実施形態に係るクレーン100は、いわゆる固定ジブ仕様のクレーンである。固定ジブ仕様では、ブーム3に対するジブ4の角度が固定された状態でジブ4がブーム3に取り付けられている。なお、図中の「前」、「後」、「右」、「左」は、上部旋回体2の向きを基準とするものである。
ブーム3は、左右方向に延びる回転中心軸回りに回動可能なように上部旋回体2に支持される基端部であるブーム基端部(ブームフット)と、ブーム3の長手方向においてブーム基端部とは反対側に位置する先端部であるブーム先端部と、を備える。ブーム3は、複数のブーム部材を備える。ブーム3は、複数のブーム部材がブーム3の長手方向に並ぶように配置されて連結された構造を備える。
具体的には、本実施形態では、複数のブーム部材は、前記ブーム基端部を含む下ブーム部材3Aと、複数の中間ブーム部材3B,3Cと、前記ブーム先端部を含む上ブーム部材3Dと、を備える。下ブーム部材3A、中間ブーム部材3B、中間ブーム部材3C、及び上ブーム部材3Dは、ブーム3の長手方向にこの順に並ぶように配置されている。中間ブーム部材3Cは、ブーム3のブーム先端部に向かうにつれて前記幅方向の寸法が小さくなるような先細りの形状を有する。上ブーム部材3Dには、ガイドシーブS1,S2と、ブームポイントシーブS3と、が回転可能にそれぞれ取り付けられている。複数のブーム部材は、必ずしも複数の中間ブーム部材を備えていなくてもよい。また、中間ブーム部材は、一つであってもよく、省略することも可能である。中間ブーム部材3Bは、第1ブーム部材の一例であり、中間ブーム部材3Cは、第2ブーム部材の一例である。
ブーム3は、いわゆるラチス型のブームであり、複数のブーム部材の少なくとも一つは、いわゆるラチス型の構造物である。具体的には、図2及び図3に示すように、例えば中間ブーム部材3B,3Cのそれぞれは、4つの主パイプ31と、複数の傾斜パイプ32と、複数の横パイプ33と、を備える。
中間ブーム部材3B,3Cのそれぞれにおいて、4つの主パイプ31は、その中間ブーム部材の長手方向に垂直な平面で当該中間ブーム部材を切断したときの断面において長方形の4つの頂点に対応するような位置にそれぞれ配置されている。4つの主パイプ31のそれぞれは、当該中間ブーム部材の長手方向に沿った方向に延びるような姿勢で配置されている。4つの主パイプ31のそれぞれは、その長手方向の基端部である主パイプ基端部311と、その長手方向の先端部である主パイプ先端部312と、を有する。各中間ブーム部材において、主パイプ基端部311は、主パイプ先端部312よりもブーム基端部に近い位置に配置される端部である。
中間ブーム部材3B,3Cのそれぞれにおいて、複数の傾斜パイプ32のそれぞれは、4つの主パイプ31のうちの隣り合う2つの主パイプ31をつなぐように配置されている。複数の傾斜パイプ32は、2つの主パイプ31の間においてジグザグに連続するように配置されている。複数の傾斜パイプ32のそれぞれは、中間ブーム部材の長手方向に対して傾斜するような姿勢で配置されている。
中間ブーム部材3Bにおいて、複数の横パイプ33のそれぞれは、4つの主パイプ31のうちの隣り合う2つの主パイプ31の主パイプ先端部312同士をつなぐように配置されている。中間ブーム部材3Bにおいて、複数の横パイプ33のそれぞれは、中間ブーム部材3Bの長手方向に対して直交するような姿勢で配置されている。
中間ブーム部材3Cにおいて、複数の横パイプ33のそれぞれは、4つの主パイプ31のうちの隣り合う2つの主パイプ31の主パイプ基端部311同士をつなぐように配置されている。中間ブーム部材3Cにおいて、複数の横パイプ33のそれぞれは、中間ブーム部材3Cの長手方向に対して直交するような姿勢で配置されている。
ブーム3は、中間ブーム部材3Bと中間ブーム部材3Cとを連結するための4つのコネクタ80をさらに備える。4つのコネクタ80は、中間ブーム部材3Bの4つの主パイプ31と、中間ブーム部材3Cの4つの主パイプ31と、を連結する。図4及び図5に示すように、4つのコネクタ80のそれぞれは、第1コネクタ部81と、第2コネクタ部82と、を備える。第1コネクタ部81は、中間ブーム部材3Bの主パイプ31の主パイプ先端部312に取り付けられ、第2コネクタ部82は、中間ブーム部材3Cの主パイプ31の主パイプ基端部311に取り付けられている。
第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82の一方は、雄型の形状を有する雄型コネクタ部であり、第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82の他方は、雌型の形状を有する雌型コネクタ部である。本実施形態では、第1コネクタ部81が雌型コネクタ部であり、第2コネクタ部82が雄型コネクタ部であるが、これらは、逆の形状を有していてもよい。
第1コネクタ部81は、中間ブーム部材3Bの主パイプ31の主パイプ先端部312に取り付けられる部分である取付部81Aと、取付部81Aから当該主パイプ31の長手方向に突出する板状の一対の突出部81Bと、を有する。一対の突出部81Bは、互いに左右方向に間隔をおいて配置されている。
第2コネクタ部82は、中間ブーム部材3Cの主パイプ31の主パイプ基端部311に取り付けられる部分である取付部82Aと、取付部82Aから当該主パイプ31の長手方向に突出する板状の突出部82Bと、を有する。突出部82Bの厚みは、一対の突出部81Bの間隔よりもわずかに小さい。これにより、突出部82Bを一対の突出部81Bの間に配置することができる。
ブーム3は、4つのコネクタ80に用いられる4つの連結ピン50をさらに備える。第1コネクタ部81の一対の突出部81Bのそれぞれは、連結ピン50が挿入される孔であるピン孔81Hを有し、第2コネクタ部82の突出部82Bは、連結ピン50が挿入される孔であるピン孔82Hを有する。ピン孔81Hは、突出部81Bを左右方向に貫通する貫通孔であり、ピン孔82Hは、突出部82Bを左右方向に貫通する貫通孔である。突出部82Bが一対の突出部81Bの間に配置された状態で、一対の突出部81Bのピン孔81Hと突出部82Bのピン孔82Hとは、側面視で同じ位置に配置される。この状態で、連結ピン50がこれらのピン孔81H,82Hに挿入されることにより、第1コネクタ部81と第2コネクタ部82が互いに結合される。4つのコネクタ80が4つの連結ピン50によりそれぞれ結合されることにより、中間ブーム部材3Bと中間ブーム部材3Cとが互いに連結される。連結ピン50の構造については後述する。
図1に示すように、ジブ4は、左右方向に延びる回転中心軸回りに回動可能なようにブーム3に支持される基端部であるジブ基端部(ジブフット)と、ジブ4の長手方向においてジブ基端部とは反対側に位置する先端部であるジブ先端部と、を有する。ジブ4は、いわゆるラチス型のジブであり、複数のジブ部材を備える。ジブ4は、複数のジブ部材がジブ4の長手方向に並ぶように配置されて連結された構造を備える。複数のジブ部材は、前記ジブ基端部を含む下ジブ部材4Aと、中間ジブ部材4Bと、ジブ先端部を含む上ジブ部材4Cと、を備える。ジブ先端部には、ジブポイントシーブS4が回転可能に取り付けられている。複数のジブ部材は、複数の中間ジブ部材を備えていてもよい。また、中間ジブ部材は、省略することも可能である。
本実施形態では、クレーン100は、さらに、マスト5と、ストラット6と、左右一対のストラットガイライン7と、左右一対のブームガイライン8と、左右一対のジブガイライン17と、主巻ロープ9と、補巻ロープ10と、ブーム起伏ロープ18と、主巻フック11と、補巻フック12と、主巻ウインチ13と、補巻ウインチ14と、ブーム起伏ウインチ15と、を備える。
マスト5は、ブーム3の後方において上部旋回体2に支持されている。マスト5の先端部にはシーブブロック19Aが接続されており、シーブブロック19Aの下方に間隔をおいてシーブブロック19Bが配置されている。シーブブロックには、複数のシーブが幅方向(左右方向)に配列されている。左右一対のブームガイライン8は、マスト5の先端部とブーム先端部とを接続している。
ストラット6は、ジブ4の後方においてジブ4のジブ基端部又はブーム3のブーム先端部に支持されている。ストラット6は、ジブ4のジブ基端部又はブーム3のブーム先端部に接続される起伏部材接続部と、ストラットガイライン7が接続されるガイライン接続部と、を有する。ストラット6は、左右方向に延びる回転中心軸回りに回動可能なようにジブ基端部又はブーム先端部に支持されていてもよい。図2に示すように、本実施形態では、ストラット6は、ストラット本体6Aと、リンク部材6Bと、を有する。
ストラット本体6Aは、左右方向に間隔をおいて配置された左右一対の支柱601,601と、これらの支柱を接続するように左右方向に延びる少なくとも一つの梁部材と、を有する。一対の支柱601,601のそれぞれは、ジブ4のジブ基端部(下ジブ部材4Aの基端部)に接続された基端部である支柱基端部(前記起伏部材接続部の一例)と、支柱基端部の反対側に位置する先端部である支柱先端部と、を有する。具体的には、右側の支柱601の支柱基端部は、ジブ4のジブ基端部の右側の部分に接続され、左側の支柱601の支柱基端部は、ジブ4のジブ基端部の左側の部分に接続されている。一対の支柱601,601のそれぞれは、ジブ4のジブ基端部から遠ざかる方向に延びている。一対の支柱601,601のそれぞれは、ブーム3及びジブ4が倒伏姿勢で配置された状態で、ジブ4のジブ基端部から上方に起立するような姿勢で配置される。
リンク部材6Bは、左右一対のアーム部602,602と、これらのアーム部602,602を連結するように左右方向に延びる連結部603と、を有する。リンク部材6Bは、前記ガイライン接続部の一例である。一対のアーム部602,602のそれぞれは、一対の支柱601,601の支柱先端部にそれぞれ接続された基端部であるアーム基端部と、アーム基端部に対してアーム部602の長手方向の反対側に位置する先端部であるアーム先端部と、を有する。図3に示すように、右側のアーム部602のアーム先端部と左側のアーム部602のアーム先端部との左右方向の間隔は、ストラット本体6Aの先端部における左右方向の幅(右側の支柱601の支柱先端部と左側の支柱601の支柱先端部との間隔)よりも大きい。連結部603は、右側のアーム部602のアーム先端部と左側のアーム部602のアーム先端部とを連結している。
図1~図3に示すように、一対のストラットガイライン7は、ブーム3とストラット6との間に張り渡されている。具体的には、一対のストラットガイライン7のそれぞれは、ブーム3の中間部と、ストラット6のリンク部材6Bと、の間に張り渡されている。ブーム3の中間部は、ブーム3における前記ブーム基端部と前記ブーム先端部との間に位置する何れかの部位である。本実施形態では、ブーム3の中間部は、中間ブーム部材3Bと中間ブーム部材3Cとが互いに接続される部分又はその近傍の部位である。
一対のストラットガイライン7のそれぞれは、ブーム3の中間部に接続されるブーム側接続部70(接続リンク)と、ストラット6のリンク部材6Bに接続されるストラット側接続部74と、これらの接続部70,74の間のロープ部分であるガイライン本体と、を有する。ブーム側接続部70とブーム3の中間部との接続構造については後述する。なお、リンク部材6Bは省略可能であり、この場合、一対のストラットガイライン7のストラット側接続部74は、ストラット6のストラット本体6Aに接続されてもよい。
一対のジブガイライン17は、ストラット6とジブ4との間に張り渡されている。具体的には、一対のジブガイライン17のそれぞれは、ストラット6のストラット本体6Aとジブ4のジブ先端部との間に張り渡されている。
図1に示すブーム起伏ロープ18は、ブーム起伏ウインチ15から引き出され、シーブブロック19Aとシーブブロック19Bとの間で複数回掛け回されている。
ブーム起伏ウインチ15は、上部旋回体2に配置されている。ブーム起伏ウインチ15は、ブーム起伏ロープ18の巻き取り及び繰り出しを行うことでシーブブロック19Aとシーブブロック19Bとの間の距離を変化させる。これにより、ブーム3は、上部旋回体2に対して起伏する。
主巻ウインチ13は、主巻ロープ9の巻き取り及び繰り出しを行うことで、主巻フック11の巻き上げ及び巻き下げを行う。主巻ウインチ13から引き出された主巻ロープ9は、ガイドシーブS1及びジブポイントシーブS4を介してジブ4のジブ先端部から下方に延び、主巻フック11を支持している。本実施形態では、主巻ウインチ13は、上部旋回体2に配置されているが、ブーム3に配置されていてもよい。
補巻ウインチ14は、補巻ロープ10の巻き取り及び繰り出しを行うことで、補巻フック12の巻き上げ及び巻き下げを行う。補巻ウインチ14から引き出された補巻ロープ10は、ガイドシーブS2及びブームポイントシーブS3を介してブーム3のブーム先端部から下方に延び、補巻フック12を支持している。本実施形態では、補巻ウインチ14は、上部旋回体2に配置されているが、ブーム3に配置されていてもよい。
クレーン100は、当該クレーン100を輸送する際には複数の部分に分解され、輸送先である目的地において組み立てられる。クレーン100の組立作業には、一対のストラットガイライン7のそれぞれをブーム3の前記中間部に接続する作業であるストラットガイライン接続作業が含まれる。クレーン100の分解作業には、一対のストラットガイライン7のそれぞれをブーム3の前記中間部から取り外す作業であるストラットガイライン取り外し作業が含まれる。以下では、ストラットガイライン接続作業及びストラットガイライン取り外し作業を接続作業及び取り外し作業と称することがある。接続作業及び取り外し作業のそれぞれは、ブーム3及びジブ4を倒伏させた状態で行われる。すなわち、接続作業及び取り外し作業のそれぞれでは、ブーム3及びジブ4の長手方向が地面に沿った方向に向くようにブーム3及びジブ4が倒伏姿勢で配置される。ブーム3及びジブ4の倒伏姿勢は、例えば図2に示すブーム3及びジブ4の姿勢よりもさらに地面に近づくように倒伏した姿勢である。
従来のクレーンでは、左右一対のストラットガイラインの一端部は、通常、ブーム及びジブが倒伏姿勢で配置された状態でブームの上部に位置する左右の部位(倒伏時上側部位)に接続される。一対のストラットガイラインの一端部のそれぞれは、いわゆるバナナリンクを介して倒伏時上側部位に接続される。バナナリンクは、中間ブーム部材の主パイプとの干渉を回避するために、直線形状ではなく折れ曲がった形状を有する。従来のクレーンの接続作業及び取り外し作業では、ブーム及びジブが倒伏姿勢で配置された状態で、作業者はブームの倒伏時上側部位に昇ること及びブームの倒伏時上側部位から降りることが必要になる。このため、接続作業及び取り外し作業に時間がかかる。また、ストラットガイラインの一端部であるブーム側接続部(接続リンク)は重量物であるので、当該接続リンクをブームの倒伏時上側部位に対応する高い位置に補助クレーンを用いて移動させるために長い時間を要する。また、ブームの倒伏時上側部位に対応する高い位置での接続作業及び取り外し作業の安全を確保するために、費用と時間を要する。
一方、本実施形態に係るクレーン100では、左右一対のストラットガイライン7の一端部であるブーム側接続部70,70(接続リンク)は、ブーム3及びジブ4が倒伏姿勢で配置された状態でブーム3の下部に位置する部位である倒伏時下側部位P1,P1(図2参照)に接続される。従って、本実施形態に係るクレーン100の接続作業及び取り外し作業では、作業者は、ブーム3及びジブ4が倒伏姿勢で配置された状態でブーム3の上部に位置する部位である倒伏時上側部位P2に昇らなくてもよい。このため、接続作業及び取り外し作業が従来に比べて短縮される。また、ブーム側接続部70(接続リンク)をブーム3の倒伏時上側部位P2に対応する高い位置に補助クレーンを用いて移動させる必要がなくなる。さらに、ブーム3の倒伏時上側部位P2に対応する高い位置での接続作業及び取り外し作業が不要になるので、安全対策にかかる費用と時間を従来に比べて削減することができる。
前記4つのコネクタ80は、ブーム3及びジブ4が倒伏姿勢で配置された状態で、右下に配置される右下コネクタ80と、左下に配置される左下コネクタ80と、右上に配置される右上コネクタ80と、左上に配置される左上コネクタ80と、を含む。右下コネクタ80及び左下コネクタ80のそれぞれは、特定コネクタの一例である。右下コネクタ80及び左下コネクタ80のそれぞれを特定コネクタ80Aと称することがある。右下コネクタ80及び左下コネクタ80は、ブーム3の左右の倒伏時下側部位P1,P1(図2参照)に対応する位置にそれぞれ配置され、右上コネクタ80及び左上コネクタ80は、ブーム3の左右の倒伏時上側部位P2,P2に対応する位置にそれぞれ配置される。
本実施形態では、4つの連結ピン50は、図6の上図に示す2つの第1連結ピン50A,50Aと、図6の下図に示す2つの第2連結ピン50B,50Bと、を含む。2つの第1連結ピン50A,50Aは、ブーム3の倒伏時下側部位P1,P1に対応する位置に配置され、2つの第2連結ピン50B,50Bは、ブーム3の倒伏時上側部位P2,P2に対応する位置に配置される。第1連結ピン50A,50Aのそれぞれは、特定連結ピンの一例である。
第1連結ピン50A,50Aのそれぞれは、第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82Hに挿入されるとともに、ストラットガイライン7のブーム側接続部70を当該第1連結ピン50Aに位置決めする。これにより、第1コネクタ部81と第2コネクタ部82とが互いに結合されるとともに、ストラットガイライン7のブーム側接続部70が第1連結ピン50Aに固定され、ストラットガイライン7がブーム3とストラット6との間に張り渡される。一方、第2連結ピン50B,50Bのそれぞれは、第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82Hに挿入されるが、ストラットガイライン7のブーム側接続部70を位置決めするものではない。
図6の上図に示すように、第1連結ピン50A,50Aのそれぞれは、ヘッド部51と、ピン孔配置部52と、ガイライン取付部53と、抜け止め部材取付部54と、を備える。ヘッド部51、ピン孔配置部52、ガイライン取付部53、及び抜け止め部材取付部54は、第1連結ピン50Aの軸方向に沿ってこの順に並んでいる。本実施形態では、ヘッド部51は、第1連結ピン50Aの基端部に位置し、抜け止め部材取付部54は、第1連結ピン50Aの先端部に位置する。第1連結ピン50Aは、第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82に対してブーム3の幅方向の内側(図4では左側)から前記幅方向の外側(図4では右側)に向かって、第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82Hに挿入される。これにより、第1連結ピン50Aは、当該第1連結ピン50Aの軸方向が左右方向に向いた姿勢で特定コネクタ80Aに支持される。
図4に示すように、第1連結ピン50Aの軸方向に直交する方向のヘッド部51の寸法(外径)は、第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82Hよりも大きい。これにより、ヘッド部51は、第1連結ピン50Aがピン孔81H,82Hから第1連結ピン50Aの軸方向の一方(図4では右側)に抜けるのを防ぐことができる。本実施形態では、ヘッド部51は、円盤形状を有するが、ヘッド部51の形状は、円盤形状に限られない。
ピン孔配置部52は、第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82H内に配置される部分を含む。ピン孔配置部52は、ヘッド部51から第1連結ピン50Aの軸方向に延びる円柱形状の部分であり、第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82Hよりもわずかに小さな外径を有する。ピン孔配置部52は、第1連結ピン50Aが第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82Hに挿入された状態で、ピン孔配置部52の先端部がピン孔81H,82Hの外に配置される程度の軸方向の長さを有する。また、ピン孔配置部52の外径は、ブーム側接続部70における後述するピン接続部73のピン孔73Hの内径よりも大きい。これにより、ストラットガイライン7のブーム側接続部70を、当該ブーム側接続部70とコネクタ80の外側面、具体的には第1コネクタ部81の外側面(図4では右側面)との間に隙間を形成した状態で第1連結ピン50Aに固定することができる。なお、図4は、ブーム3における左右の倒伏時下側部位P1,P1のうち、右側の倒伏時下側部位P1に対応する部分の平面図であり、図5は、右側の倒伏時下側部位P1に対応する部分の側面図である。
ガイライン取付部53は、ストラットガイライン7のブーム側接続部70が着脱可能に取り付けられる部分である。ガイライン取付部53は、ヘッド部51とは反対側にピン孔配置部52から第1連結ピン50Aの軸方向に突出する部分である。本実施形態では、ガイライン取付部53は、円柱形状を有し、ピン孔配置部52よりも小さな外径を有する。なお、ガイライン取付部53の形状は、円柱形状に限られず、ブーム側接続部70を取り付けることが可能な他の形状(例えば角柱形状など)であってもよい。
図4及び図5に示すように、ストラットガイライン7のブーム側接続部70(接続リンク)は、前記ガイライン本体の一端部が固定される部分である固定部71と、第1連結ピン50Aのガイライン取付部53に接続される部分であるピン接続部73と、を有する。本実施形態では、ピン接続部73は、固定部71からストラットガイライン7の長手方向に突出する一対の突出片を含む。これら突出片には、第1連結ピン50Aのガイライン取付部53が挿入されるピン孔73Hがそれぞれ形成されている。ピン孔73Hは、ピン接続部73の突出片を左右方向に貫通する貫通孔である。ブーム側接続部70のピン接続部73のピン孔73Hは、ガイライン取付部53の外径よりもわずかに大きな内径を有する。
ブーム3は、少なくとも一つの抜け止め部材をさらに備える。抜け止め部材取付部54は、前記少なくとも一つの抜け止め部材が取り付けられる部分である。抜け止め部材取付部54は、ヘッド部51とは反対側にガイライン取付部53から第1連結ピン50Aの軸方向に突出する部分である。抜け止め部材取付部54は、図4に示すように、ヘッド部51がコネクタ80の内側面、具体的には第1コネクタ部81の内側面(図4では左側面)に接触又は近接し、ピン孔配置部52が第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82H内に配置され、ガイライン取付部53がピン接続部73のピン孔73H内に配置された状態で、ピン接続部73よりもブーム3の幅方向の外側(図4では右側)に突出している。
本実施形態では、前記少なくとも一つの抜け止め部材は、ワッシャー101と、ナット102と、を含み、抜け止め部材取付部54は、ボルト(雄ねじ)のような形状を有する。すなわち、抜け止め部材取付部54の外周面には、ねじ山が形成されている。図4及び図5に示すように、第1連結ピン50Aが第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82H、並びにピン接続部73のピン孔73Hに挿入された状態で、ワッシャー101が抜け止め部材取付部54に取り付けられ、ナット102が抜け止め部材取付部54に螺合される。これにより、ストラットガイライン7のブーム側接続部70が第1連結ピン50Aに位置決めされるとともに、ブーム側接続部70が第1連結ピン50Aから抜けて脱落することが防止される。
図4に示すように、本実施形態では、右側のストラットガイライン7のブーム側接続部70は、右下コネクタ80(特定コネクタ80A)に対して右側、すなわち、右下コネクタ80に対してブーム3の幅方向の外側において、右下コネクタ80に隣り合うような位置に配置される。また、図示は省略するが、左側のストラットガイライン7のブーム側接続部70は、左下コネクタ80(特定コネクタ80A)に対して左側、すなわち、左下コネクタ80に対してブーム3の幅方向の外側において、左下コネクタ80に隣り合うような位置に配置される。このことは、左右のストラットガイライン7がブーム3の中間ブーム部材3Cに干渉することなく、左右のブーム側接続部70が右下コネクタ80に隣り合う位置及び左下コネクタ80に隣り合う位置にそれぞれ固定されることを可能にする。
なお、上述したように、第2連結ピン50B,50Bのそれぞれは、第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82Hに挿入されるが、ストラットガイライン7のブーム側接続部70を位置決めする必要はない。従って、図6の下図に示すように、第2連結ピン50B,50Bのそれぞれは、第1連結ピン50Aと同様に、ヘッド部51と、ピン孔配置部52と、抜け止め部材取付部54と、を備えるが、第1連結ピン50Aにおけるガイライン取付部53を備えていない。従って、第2連結ピン50B,50Bのそれぞれでは、抜け止め部材取付部54は、ヘッド部51とは反対側にピン孔配置部52から第2連結ピン50Bの軸方向に突出している。
以上説明したように、本実施形態に係るクレーン100では、ストラットガイライン接続作業及びストラットガイライン取り外し作業の作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、ストラットガイライン7のブーム側接続部70は、特定コネクタ80Aに対してブーム3の幅方向の外側において当該特定コネクタ80Aに隣り合うような位置に配置される。従って、ストラットガイライン7のブーム側接続部70を特定コネクタ80Aに対してブーム3の幅方向の外側の位置に配置し、その位置からストラットガイライン7のガイライン本体をストラット6に向けて延ばすことができるので、図3に示すようにストラットガイライン7がブーム3と干渉することを回避しやすくなる。
また、本実施形態では、ストラット本体6Aの先端部における左右方向の幅は、右側のストラットガイライン7のブーム側接続部70と左側のストラットガイライン7のブーム側接続部70との間隔よりも小さい。ストラット6は、ストラット本体6Aと、ストラット本体6Aに支持されたリンク部材6Bと、を有する。当該リンク部材6Bは、ストラット側接続部74をストラット本体6Aの支柱601よりもブーム3の幅方向の外側に位置させることができる。これにより、ストラットガイライン7がブームガイライン8と干渉することを回避しやすくなる。
また、本実施形態では、第1連結ピン50A(特定連結ピン)が、特定コネクタ80Aの第1コネクタ部81と第2コネクタ部82とを結合するとともに、ストラットガイライン7のブーム側接続部70を位置決めするので、部品点数の増加を抑制できる。
図7~図10は、本実施形態の変形例を示す。図7は、変形例に係るクレーン100におけるストラットガイライン7のブーム側接続部70をブーム3に接続する接続構造を斜め上から見た図であり、図8は、当該接続構造を斜め下から見た図であり、図9は、当該接続構造の断面図である。図10は、当該接続構造に使用される第1連結ピン60を示す斜視図である。なお、変形例に係るクレーン100では、当該接続構造以外の構造は、図1~図6に示した実施形態に係るクレーン100と同様である。従って、以下では、変形例に係る前記接続構造について主に説明する。
図10に示す変形例に係る第1連結ピン60は、図6に示す第1連結ピン50Aと同様の位置、すなわち、ブーム3及びジブ4が倒伏姿勢で配置された状態でブーム3の下部に位置する倒伏時下側部位P1,P1に対応する位置にそれぞれ配置される。
図10に示すように、第1連結ピン60は、ピン本体と、固定部材65と、を備える。前記ピン本体は、ヘッド部61と、ピン孔配置部62と、抜け止め部材取付部64と、を備える。ヘッド部61、ピン孔配置部62、及び抜け止め部材取付部64は、第1連結ピン60の軸方向に沿ってこの順に並んでいる。ヘッド部61は、第1連結ピン60の基端部に位置し、抜け止め部材取付部64は、第1連結ピン60の先端部に位置する。この変形例では、固定部材65は、ピン本体とは別の部材として構成され、ヘッド部61に装着される。第1連結ピン60は、第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82に対してブーム3の幅方向の外側(図9では右側)から前記幅方向の内側(図9では左側)に向かって、第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82Hに挿入される。
図9に示すように、第1連結ピン60の前記ピン本体の軸方向に直交する方向のヘッド部61の寸法は、第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82Hよりも大きい。これにより、ヘッド部61は、第1連結ピン60が前記ピン孔81H,82Hから第1連結ピン60の軸方向の一方(図9では左側)に抜けるのを防ぐことができる。ヘッド部61は、第1連結ピン60の軸方向に直交する方向にヘッド部61を貫通する貫通孔63を有する。貫通孔63には、固定部材65が挿入される。
ピン孔配置部62及び抜け止め部材取付部64は、第1連結ピン60の軸方向に並ぶ部分であり、円柱形状を有する。ピン孔配置部62は、第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82H内に配置される部分を含む。ピン孔配置部62及び抜け止め部材取付部64は、第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82Hよりもわずかに小さな外径を有する。
抜け止め部材取付部64は、ピン孔配置部62が第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82H内に配置された状態でこれらのピン孔81H,82Hの外(図9では左側)に配置される。抜け止め部材取付部64は、ヘッド部61とは反対側にピン孔配置部62から第1連結ピン60の軸方向に突出する部分である。抜け止め部材取付部64は、図9に示すように、ヘッド部61が特定コネクタ80Aの外側面、具体的には第1コネクタ部81の外側面(図9では右側面)に接触又は近接し、ピン孔配置部62が第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82H内に配置された状態で、特定コネクタ80Aの内側面、具体的には第1コネクタ部81の内側面(図9では左側面)よりも前記幅方向の内側(図9では左側)に突出している。
変形例に係るクレーン100のブーム3は、抜け止め部材66をさらに備える。抜け止め部材取付部64は、抜け止め部材66が取り付けられる部分である。抜け止め部材取付部64には、第1連結ピン60の前記ピン本体の軸方向に直交する方向に抜け止め部材取付部64を貫通する貫通孔64Aが形成されている。
この変形例では、抜け止め部材66は、抜け止め部材取付部64の貫通孔64Aに挿入される部分である挿入部と、当該挿入部の一端につながるとともに抜け止め部材取付部64の外周を囲むような形状を有する環状部と、を有する。図8及び図9に示すように、第1連結ピン60が第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82のピン孔81H,82Hに挿入された状態で、抜け止め部材66の挿入部が抜け止め部材取付部64の貫通孔64Aに挿入され、抜け止め部材66の環状部が抜け止め部材取付部64の外周を囲むように配置される。これにより、第1連結ピン60が第1コネクタ部81及び第2コネクタ部82に固定される。
ガイライン取付部は、ストラットガイライン7のブーム側接続部70が着脱可能に取り付けられる部分である。この変形例では、ガイライン取付部は、ピン本体のヘッド部61と、固定部材65と、を含む。固定部材65は、ヘッド部61の貫通孔63に挿入される円柱形状(ピン形状)の部材である。本実施形態では、固定部材65は、ピン(つば付きのピン)と、抜け止め部材と、を含む。固定部材65は、ヘッド部61の貫通孔63に挿入されたときに当該貫通孔63内に配置される中間部65Aと、中間部65Aから固定部材65の軸方向の一方に延びて貫通孔63の外に配置される一端部である取付端部65Bと、中間部65Aから固定部材65の軸方向の他方に延びて貫通孔63の外に配置される他端部である取付端部65Cと、を有する。
図7及び図8に示すように、ストラットガイライン7のブーム側接続部70(接続リンク)は、前記ガイライン本体の一端部が固定される部分である固定部71と、第1連結ピン60の固定部材65に接続される部分であるピン接続部73と、を有する。ピン接続部73は、固定部71からストラットガイライン7の長手方向に突出する一対の突出片を含む。これら突出片には、第1連結ピン60の固定部材65の取付端部65B及び取付端部65Cが挿入される貫通孔がそれぞれ形成されている。図10に示すように、取付端部65Bは、ピン接続部73の突出片の貫通孔よりも大きな外径を有する。中間部65A及び取付端部65Cは、ピン接続部73における突出片の貫通孔及びヘッド部61の貫通孔63よりもわずかに小さな外径を有する。ピン接続部73における一対の突出片の貫通孔及びヘッド部61の貫通孔63に固定部材65の中間部65A及び取付端部65Cが挿入され、突出片の貫通孔及びヘッド部61の貫通孔63の外に配置された取付端部65Cに形成された貫通孔65D(図10参照)に抜け止め部材65E(図8参照)が挿入される。これにより、ストラットガイライン7のブーム側接続部70が第1連結ピン60に位置決めされる。
この変形例では、特定連結ピンは、ピン形状を有する前記ピン本体と、ピン形状を有する固定部材65と、を含み、ピン本体は、その軸回りに回動可能に特定コネクタに支持され、ストラットガイライン7のブーム側接続部70は、固定部材65回りに回動可能に支持される。このことは、ストラットガイライン7の延びる方向を上下方向だけでなく左右方向にも調節することを可能にする。従って、この変形例では、図4に示す前記実施形態に比べて、ストラットガイライン接続作業及びストラットガイライン取り外し作業の作業性をさらに向上させることができる。また、リンク部材6Bを省略してもストラットガイライン7がブーム3(具体的には中間ブーム部材3C)と干渉しない場合には、ブーム側接続部70を固定部材65回りに左右方向に回動させることでストラットガイライン7の延びる方向を調節してストラット側接続部74をストラット6のストラット本体6Aに容易に接続することができる。
本開示は、以上説明した実施形態に限定されない。本開示は、例えば次のような態様を包含する。
(A)ストラットガイラインのブーム側接続部の位置について
前記実施形態では、ストラットガイライン7のブーム側接続部70は、特定コネクタ80Aに対してブーム3の幅方向の外側において当該特定コネクタ80Aに隣り合うような位置に配置されているが、特定コネクタ80Aに対してブーム3の幅方向の内側において当該特定コネクタ80Aに隣り合うような位置に配置されていてもよい。具体的には、右側のストラットガイライン7のブーム側接続部70は、右下コネクタ80(特定コネクタ雄80A)に対して左側、すなわち、右下コネクタ80に対してブーム3の幅方向の内側において、右下コネクタ80に対して左右方向に隣り合うような位置に配置されてもよい。また、左側のストラットガイライン7のブーム側接続部70は、左下コネクタ80(特定コネクタ80A)に対して右側、すなわち、左下コネクタ80に対してブーム3の幅方向の内側において、左下コネクタ80に対して左右方向に隣り合うような位置に配置されてもよい。この場合、第1連結ピン50の向きは、図4とは左右反対の方向になる。変形例に係るクレーン100においても同様に、ストラットガイライン7のブーム側接続部70は、特定コネクタ80Aに対してブーム3の幅方向の内側において当該特定コネクタ80Aに隣り合うような位置に配置されていてもよい。
(B)特定連結ピンについて
前記実施形態では、ヘッド部51、ピン孔配置部52、ガイライン取付部53、及び抜け止め部材取付部54が、第1連結ピン50Aの軸方向に沿ってこの順に並んでいるが、これらの部分の並び順は、前記実施形態に限られない。例えば、ヘッド部51、ガイライン取付部53、ピン孔配置部52、及び抜け止め部材取付部54が、第1連結ピン50A(特定連結ピン50A)の軸方向に沿ってこの順に並んでいてもよい。この場合、ストラットガイライン7のブーム側接続部70は、ヘッド部51と特定コネクタ80Aとの間において、ガイライン取付部53に取り付けられる。この場合、特定連結ピン50Aの挿入方向は、ヘッド部51が特定コネクタ80Aに対してブーム3の幅方向の内側に位置するような方向(内から外への方向)であってもよく、ヘッド部51が特定コネクタ80Aに対してブーム3の幅方向の外側に位置するような方向(外から内への方向)であってもよい。挿入方向が内から外への方向である場合、ストラットガイライン7のブーム側接続部70は、特定コネクタ80Aに対してブーム3の幅方向の内側において、ヘッド部51と特定コネクタ80Aとの間に配置される。挿入方向が外から内への方向である場合、ストラットガイライン7のブーム側接続部70は、特定コネクタ80Aに対してブーム3の幅方向の外側において、ヘッド部51と特定コネクタ80Aとの間に配置される。この変形例では、抜け止め部材取付部54に取り付けられる抜け止め部材は、図4に示すようなワッシャー101とナット102とを含むものであってもよく、図8に示すような抜け止め部材66を含むものであってもよい。
(C)ストラットについて
前記実施形態では、ストラット本体6Aの先端部における左右方向の幅は、右側のストラットガイライン7のブーム側接続部70と左側のストラットガイライン7のブーム側接続部70との間隔よりも小さいが、ストラット本体6Aの先端部における左右方向の幅は、左右のブーム側接続部70同士の間隔と同程度であってもよい。この場合、ストラット6のリンク部材6Bは省略可能である。
(D)クレーンの仕様について
前記実施形態では、機体が下部走行体を含む自走可能なクレーンであるが、機体は、例えば地盤に固定されて自走不可能なものであってもよい。また、本実施形態に係るクレーン100は、いわゆる固定ジブ仕様のクレーンであるが、ブーム3に対するジブ4の角度を変えることが可能なクレーンであってもよい。
(E)支持部材について
前記実施形態では、支持部材がマスト5により構成されるが、支持部材は、例えばガントリであってもよい。ガントリは、ブーム3の後方において上部旋回体2に支持され、例えばブームガイラインを介してブーム3の先端部に接続される。
1 :下部走行体
2 :上部旋回体
3 :ブーム
3B :中間ブーム部材(第1ブーム部材の一例)
3C :中間ブーム部材(第2ブーム部材の一例)
4 :ジブ
5 :マスト(支持部材の一例)
6 :ストラット
6A :ストラット本体
6B :リンク部材
7 :ストラットガイライン
8 :ブームガイライン
50 :連結ピン
50A :第1連結ピン(特定連結ピン)
53 :ガイライン取付部
60 :第1連結ピン(特定連結ピン)
65 :ガイライン取付部
70 :ブーム側接続部
74 :ストラット側接続部
80 :コネクタ
80A :特定コネクタ
81H :ピン孔
82H :ピン孔
100 :クレーン
P1 :倒伏時下側部位
P2 :倒伏時上側部位

Claims (3)

  1. 機体と、
    前記機体に起伏可能に支持されたブームであって前記ブームの長手方向に並ぶように配置された第1ブーム部材及び第2ブーム部材と前記第1ブーム部材及び前記第2ブーム部材を連結する複数のコネクタと前記複数のコネクタのピン孔にそれぞれ挿入される複数の連結ピンとを有するブームと、
    前記ブームに支持されたジブであって前記ブームの先端部に取り付けられた基端部を有するジブと、
    前記ブームの前記先端部又は前記ジブの前記基端部に支持されたストラットと、
    前記ブーム及び前記ジブが倒伏姿勢で配置された状態で前記ブームの下部に位置する部位である倒伏時下側部位と前記ストラットとの間に張り渡されたガイラインであって前記ブームの前記倒伏時下側部位に接続される端部であるブーム側接続部を有するストラットガイラインと、を備え、
    前記複数のコネクタは、前記倒伏時下側部位に対応する位置に配置されたコネクタである特定コネクタを含み、
    前記複数の連結ピンは、前記特定コネクタの前記ピン孔に挿入される連結ピンであって前記ストラットガイラインの前記ブーム側接続部が着脱可能に取り付けられる部分であるガイライン取付部を有する特定連結ピンを含む、クレーン。
  2. 請求項1に記載のクレーンであって、
    前記ストラットガイラインの前記ブーム側接続部は、前記特定コネクタに対して前記ブームの幅方向の外側において当該特定コネクタに隣り合うような位置に配置される、クレーン。
  3. 請求項1又は2に記載のクレーンであって、
    前記機体に支持された支持部材と、
    前記ブームの前記先端部から前記支持部材に向かって延びるブームガイラインと、をさらに備え、
    前記ストラットガイラインは、前記ブーム側接続部とは反対側の端部であって前記ストラットに接続されるストラット側接続部を有し、
    前記ストラットは、
    前記ブームの前記先端部又は前記ジブの前記基端部から延びる支柱を含むストラット本体と、
    前記ストラット本体に支持されたリンク部材であって、前記ストラット側接続部を前記支柱よりも前記ブームの幅方向の外側に位置させることが可能なリンク部材と、を有する、クレーン。
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