JP6499953B2 - 作業機 - Google Patents

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本発明は、バックホー等の作業機に関する。
従来、特許文献1に開示された作業機が知られている。
特許文献1に開示された作業機は、走行装置と、走行装置上に上下軸回りに旋回自在に支持された旋回台と、旋回台の前部に支持された作業装置とを有する。作業装置は、ブーム、アーム、バケットを有する。ブームは、旋回台の前部に設けられたスイングブラケットに基部が枢支されている。アームは、ブームの先端部に基部が枢支されている。バケットは、アームの先端部に枢支されている。
ブームは、基部と、先端部と、基部と先端部との間のブーム本体とを有する。ブーム本体は、第1側板と、第1側板と機体幅方向で対向する第2側板と、第1側板と第2側板の上端同士を連結する上板と、第1側板と第2側板の下端同士を連結する下板とを有する。さらに、作業装置は、ブームを駆動するブームシリンダ、アームを駆動するアームシリンダ、バケットを駆動するバケットシリンダを有する。
アームシリンダの一端側は、ブーム本体の上板外面に設けられた枢支ブラケットに枢支されている。アームシリンダの他端側は、アームの基部に枢支されている。
枢支ブラケットは、第1枢支板と、第1枢支板と機体幅方向で対向する第2枢支板とを有する。第1枢支板は、上板上の第1側板に対応する部位に固定されている。第2枢支板は、上板の第2側板に対応する部位に固定されている。
アームシリンダの一端側は、第1枢支板と第2枢支板との間に配置されて、ピンによって枢支されている。第1枢支板は、第1側板の上方に対応する位置に設けられている。第2枢支板は、第2側板の上方に対応する位置に設けられている。
特開2015−63842号公報
枢支ブラケットは、第1枢支板と第2枢支板との間隔が狭いほど、アームシリンダから枢支ブラケットに作用する荷重に対する応力が低くなる。そこで、第1枢支板と第2枢支板との間隔を狭くすることが考えられている。しかしながら、第1枢支板と第2枢支板との間隔を狭くすると、第1枢支板が、第1側板の上方位置から機体内方側に外れてしまい且つ第2枢支板が、第2側板の上方位置から機体内方側に外れてしまう。そうすると、第1枢支板及び第2枢支板の下からの支えがなくなってしまうこととなる。第1枢支板及び第2枢支板に下からの支えがないと、アームシリンダから作用する大きな荷重が第1枢支板及び第2枢支板を介して上板に作用して、上板が変形する虞がある。
そこで、本発明は、油圧シリンダを枢支する第1枢支板と第2枢支板との間隔を狭くしたとしても、上板を支持することができる作業機を提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
本発明の一態様に係る作業機は、第1側板と、前記第1側板と機体幅方向で対向する第2側板と、前記第1側板と前記第2側板の上端同士を連結する上板と、前記第1側板と前記第2側板の下端同士を連結する下板とを有するブームと、前記上板上に固定された第1枢支板と、前記第1枢支板と機体幅方向で対向し且つ前記上板上に固定された第2枢支板と、一端が前記第1枢支板と前記第2枢支板との間で枢支された油圧シリンダと、前記第1枢支板及び前記第2枢支板の後部を下支えする第1補強板と、を備え、前記ブームは、機体に揺動可能に取り付けられる基部と、アームが枢支される先端部と、前記基部と前記先端部との間で屈曲して形成された屈曲部とを有し、前記第1枢支板及び前記第2枢支板の後部は、前記屈曲部よりも前記先端部寄りに位置し、前記第1補強板は、前記第1側板及び前記第2側板に固定された主壁と、前記上板の内面側に設けられた上壁と、前記主壁と前記上壁とを接続し且つ前記第1枢支板及び前記第2枢支板の後端に対応する位置に設けられたコーナー壁とを有し、
前記上壁は、前記主壁の上端から前記コーナー壁を介して延出されていると共に前記屈曲部よりも前記先端部寄りに位置していて前記第1枢支板の後部から前記第2枢支板の後部にわたって設けられ且つ前記上板の内面側に重ね合わせて固定されており、前記上板は、前記第1枢支板の後部と前記第2枢支板の後部との間で前記上板を貫通して形成された第1貫通穴を有し、前記第1貫通穴の内周面と前記上壁とを溶接によって接続しており、前記第1貫通穴の前方側において前記上板に固定され且つ前記第1枢支板と第2枢支板の後部同士を連結する連結部材を備えている。
また、前記上板に対する前記連結部材の固定部分は、前記上壁と前記上板の板厚方向においてオーバーラップしている。
また、前記第1補強板の前記上壁は、前記連結部材から第1枢支板及び第2枢支板の後端近傍にわたって設けられ、連結部材は、機体幅方向に長い四角棒で形成され、前記第1貫通穴は、機体幅方向に長い長穴に形成されている。
また、前記第1枢支板及び前記第2枢支板の前部に対応する部位である第2部位を下支えする第2補強板を備えている。
また、前記第2補強板は、前記第1側板及び前記第2側板に固定された縦板部と、前記縦板部の上端から延出され且つ前記第2部位の内面に配置されて前記上板に固定された横板部とを有する。
また、前記上板は、前記第1枢支板の前端と前記第2枢支板の前端との間で前記上板を貫通して形成された第2貫通穴を有し、前記第2貫通穴の内周面と前記横板部とを溶接によって接続しており、前記横板部は、前記第1枢支板及び前記第2枢支板の前端より前方に突出していて、前部が前記第2貫通穴の前方に位置しており、前記第1枢支板及び前記第2枢支板の前端は、前記第2貫通穴の前端よりも後方寄り且つ前記第2貫通穴の後端よりも前方寄りに位置している。
また、前記第1側板及び第2側板に固定された第1壁と、前記第1壁の上端から前記第1貫通穴の下方に延出されていて前記上壁の下面に固定される第2壁とを有する第3補強板を備えている。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
第1枢支板は、第1側板より機体内方に位置し、第2枢支板は、第2側板より機体内方に位置している。これによって、第1枢支板と第2枢支板との間隔が、従来に比べて、狭くすることができ、油圧シリンダから枢支ブラケットに作用する荷重に対する応力を低くすることができる。
一方、油圧シリンダから作用する荷重によって応力が集中する部位である第1枢支板及び第2枢支板の後部を第1補強板で支持しているため、第1枢支板及び第2枢支板に応力が掛かっても、第1枢支板及び第2枢支板を設けた上板を支持することができる。
また、第1補強板のコーナー壁を、第1枢支板及び第2枢支板の後端部に対応する位置に設けている。これにより、応力が最も集中する第1枢支板及び第2枢支板の後端を剛性のあるコーナー壁で支えることができ、上板の変形を有効に防止することができる。
また、上板に形成された第1貫通穴の内周面と上壁とを溶接によって接続している。これにより、第1補強板の上壁を上板に固定でき、上板の強度を確保することができる。また、第1貫通孔は、第1枢支板の後部と第2枢支板の後部との間に形成されており、第1枢支板の後部と第2枢支板の後部との間で、上板と上壁とを固定している。これにより、第1枢支板の後部と第2枢支板の後部に作用する応力を第1補強板によって効果的に支持することができる。
また、上板に固定され且つ第1枢支板と第2枢支板の後部同士を連結する連結部材を備えている。これにより、第1枢支板と第2枢支板の後部の強度を確保することができると共に、第1枢支板と第2枢支板の後部の応力を分散することができる。
また、第1枢支板及び第2枢支板の前部に対応する部位である第2部位を下支えする第2補強板を備えているので、油圧シリンダから作用する荷重によって応力が集中する部位である第1枢支板及び第2枢支板の前部を第2補強板で支持することができる。これによって、上板の変形を防止することができる。
また、第2補強板は、第1側板及び第2側板に固定された縦板部と、縦板部の上端から延出され且つ第2部位の内面に配置されて上板に固定された横板部とを有する。これにより、第1枢支板及び第2枢支板の前部の応力を有効に支持することができる。
また、上板は、第2貫通穴を有し、第2貫通穴の内周面と横板部とを溶接によって接続している。これにより、横板部を上板に固定でき、上板の強度を確保することができる。また、第2貫通穴は、第1枢支板の前端と第2枢支板の前端との間で、上板と横板部とを固定している。これにより、第1枢支板の前端と第2枢支板の前端に作用する応力を第2
補強板によって効果的に支持することができる。
また、第1側板及び第2側板に固定された第1壁と、第1壁の上端から延出されていて第1補強板の上壁の下面に固定される第2壁とを有する第3補強板を備えている。この第3補強板により、第1補強板の上壁の強度を向上することができる。
要部の側面断面図である。 要部を下方から見た斜視図である。 要部を上方から見た斜視図である。 第1枢支板及び第2枢支板の後部の側面断面図である。 第1枢支板及び第2枢支板の前部の側面断面図である。 アームシリンダの一端側の取付部分を上方から見た斜視図である。 ブームの断面図である。 作業装置の斜視図である。 バックホーの側面図である。 バックホーの正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図9及び図10は本発明に係る作業機(旋回作業機)1の全体構成を示す概略図である。本実施形態では、作業機1としてバックホーを例示している。
作業機1は、機体2とキャビン3と走行装置4と作業装置5とを備えている。
以下、キャビン3の運転席6に着座した運転者の前側(図9の左側)を前方、運転者の後側(図9の右側)を後方、運転者の左側(図9の手前側)を左方、運転者の右側(図9の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向K1(図8参照)に直交する方向である水平方向K2(図10参照)を機体幅方向として説明する。また、機体2の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向K2であって機体2から離れる方向のことである。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向K2であって機体2に近づく方向である。
機体2は、走行装置4上に、支持された旋回台7を有している。旋回台7は、走行装置4に、旋回ベアリング8を介して上下方向(鉛直方向)の旋回軸心X1回りに左右に旋回自在に支持されている。
旋回台7の後部には、ウエイト9が設けられている。また、旋回台7の後部には、エンジン10が搭載されている。キャビン3は、旋回台7の左前部に搭載されている。キャビン3の内部には運転席6が設けられている。走行装置4は、クローラ式の走行装置とされている。走行装置4の前部には、ドーザ48が設けられている。
作業装置5は、旋回台7の右前部に装着されている。図9、図10に示すように、この作業装置5は、ブーム31と、アーム32と、作業具33とを有している。さらに作業装置5は、これらブーム31、アーム32、作業具33の駆動機構(アクチュエータ等)として、ブームシリンダ34と、アームシリンダ35と、作業具シリンダ36とを有している。これらブームシリンダ34、アームシリンダ35及び作業具シリンダ36は、油圧シリンダにより構成されている。
図8、図9に示すように、ブーム31は、基部(ブーム基部という)51と、先端部(ブーム先端部という)52と、本体(ブーム本体という)53とを有する。ブーム本体53は、ブーム基部51とブーム先端部52との間に設けられている。ブーム基部51は、旋回台7の前部に設けられたブームブラケット37に第1枢軸38を介して横軸心(機体幅方向K2の軸心)回りに回転自在に枢支されている。ブーム先端部52は、アーム32の基部(アーム基部という)54に、第2枢軸39を介して横軸心回りに回転自在に枢支されている。
アーム32の先端部(アーム先端部という)55に、作業具33が第3枢軸40を介して横軸心回りに回転自在に枢支されている。本実施形態では、作業具33としてバケット
が装着されている。バケットに代えて或いは加えて、他の作業具を装着してもよい。
ブームシリンダ34は、旋回台7の前部とブーム31の長手方向中途部とにわたって設けられている。旋回台7の前部には、枢支ブラケット(第1枢支ブラケットという)41が設けられている。この第1枢支ブラケット41にブームシリンダ34の一端側がシリンダピン(第1シリンダピンという)56を介して枢支されている。ブーム31の長手方向中途部の下面側には、枢支ブラケット(第2枢支ブラケットという)57が設けられている。この第2枢支ブラケット57にブームシリンダ34の他端側がシリンダピン(第2シリンダピンという)58を介して枢支されている。ブームシリンダ34を伸縮させることにより、ブーム31が第1枢軸38回りに揺動する。
アームシリンダ35は、ブーム31の長手方向中途部とアーム基部54とにわたって設けられている。ブーム31の長手方向中途部の上面側には、枢支ブラケット(第3枢支ブラケットという)59が設けられている。図6に示すように、第3枢支ブラケットは、第1枢支板63と第2枢支板64とを有する。第1枢支板63と第2枢支板64の間に、アームシリンダ35の一端側(本実施形態では、シリンダチューブのボトム側)が配置されている。アームシリンダ35の一端側、第1枢支板63、第2枢支板64を貫通するシリンダピン(第3シリンダピンという)60によって、アームシリンダ35の一端側が第3枢支ブラケット59に枢支されている。
図9に示すように、アーム基部54には、枢支ブラケット(第4枢支ブラケットという)61が設けられている。この第4枢支ブラケット61は、第3枢支板65と第4枢支板66とを有する。第3枢支板65と第4枢支板66の間に、アームシリンダ35の他端側(本実施形態では、ピストンロッドの先端側)が配置されている。アームシリンダ35の他端側、第3枢支板65、第4枢支板66を貫通するシリンダピン(第4シリンダピンという)62によって、アームシリンダ35の他端側が第43枢支ブラケット61に枢支されている。アームシリンダ35を伸縮させることにより、アーム32が第2枢軸39回りに揺動する。
作業具シリンダ36は、アーム基部54と第1リンク42及び第2リンク43の一端側とにわたって設けられている。作業具シリンダ36の一端側は、アーム基部54に設けられた枢支ブラケット(第5枢支ブラケットという)67に枢支されている。第1リンク42の他端側は、作業具33に枢支されている。第2リンク43の他端側は、アーム32の先端部に枢支されている。作業具シリンダ36を伸縮させることにより、作業具33が第3枢軸40回りに揺動する。
図8、図9に示すように、ブーム本体53は、長手方向中途部で上側に凸となるように屈曲されている。図7、図8に示すように、ブーム本体53は、第1側板67と、第2側板68と、上板69と、下板70とを有する。第1側板67は、ブーム本体53の左部に位置する側板である。第2側板68は、ブーム本体53の右部に位置する側板であって、第1側板67と機体幅方向K2で対向する。上板69は、第1側板67と第2側板68の上端同士を連結している。下板70は、第1側板67と第2側板68の下端同士を連結している。
また、第1側板67の下端は、下板70の左端側に溶接されている。第1側板67の上端は、上板69の左端側に溶接されている。第2側板68の下端は、下板70の右端側に溶接されている。第2側板68の上端は、上板69の右端側に溶接されている。
図1、図9に示すように、第3枢支ブラケット59は、ブーム本体53の屈曲部分(屈曲部)71の前側であって、屈曲部分の71の近傍に設けられている。図7に示すように、第1枢支板63は、上板69の左部で且つ第1側板67より機体内方側に設けられている。第2枢支板64は、上板69の右部で且つ第2側板67より機体内方側に設けられている。第1枢支板63及び第2枢支板64は、上板69から上方に突出状に設けられている。
図3に示すように、第1枢支板63は、枢支部63aと、前部63bと、後部63cとを有する。枢支部63aは、アームシリンダ35の一端側を支持する部位である。枢支部63aには、第3シリンダピン60が挿通される第1ピン孔72が形成されている。前部63bは、枢支部63aの前下部から前方に延びる。後部63cは、枢支部63aの後部
から後方に延びる。また、後部63cは、後方にいくに従って上板からの突出高さが徐々に低くなるように形成されている。第1枢支板63の下端は、前後方向にわたって上板69に接当している。また、第1枢支板63の下端は、上板69に溶接されて固定されている。
第2枢支板64は、枢支部64aと、前部64bと、後部64cとを有する。枢支部64aは、アームシリンダ45の一端側を支持する部位である。枢支部64aには、第3シリンダピン60が挿通される第2ピン孔73が形成されている。前部64bは、枢支部64aの前下部から前方に延びる。後部64cは、枢支部64aの後部から後方に延びる。また、後部64cは、後方にいくに従って上板からの突出高さが徐々に低くなるように形成されている。第2枢支板64の下端は、前後方向にわたって上板69に接当している。また、第2枢支板64の下端は、上板69に溶接されて固定されている。
図7に示すように、第1枢支板63の機体内方側の面には、第1補強部材74が溶接されて固定されている。第2枢支板64の機体内方側の面には、第2補強部材75が溶接されて固定されている。第1補強部材74には、第3シリンダピン60が挿通される第3ピン孔が形成され、第2補強部材75には、第3シリンダピン60が挿通される第4ピン孔が形成されている。
図1、図3に示すように、上板78は、第1枢支板63の後部63cと第2枢支板64の後部64cとの間に形成された貫通穴(第1貫通穴78という)を有する。この第1貫通穴78は、機体幅方向K2に長い長穴であって、上板69を貫通して形成されていて、環状の縁部(内周面)によって形成されている。この第1貫通穴78の前側であって且つ近傍には、連結部材79が設けられている。連結部材79は、機体幅方向K2に長い四角棒で形成されている。連結部材79は、第1枢支板63の後部63cと第2枢支板64の後部64cとを連結している。また、連結部材は、上板78の外面に溶接によって固定されている。
上板69は、第1枢支板63の前部63b(前端63e)と第2枢支板64の前部64b(前端63e)との間に形成された貫通穴(第2貫通穴80という)を有する。この第2貫通穴80は、機体幅方向K2に長い長穴であって、上板69を貫通して形成されていて、環状の縁部(内周面)によって形成されている。
図6、図7、図8に示すように、第1枢支板63の機体外方(左方)であって、上板69の上方には、第1配管81が配策されている。また、第2枢支板64の機体外方(右方)であって、上板69の上方には、第2配管82が配策されている。
第1配管81及び第2配管82は、作業具シリンダ36に対して給排される作動油を流通させるための油圧配管である。
第1枢支板63を第1側板67よりも機体内方に配置することで、第1側板67の機体外方であって、上板69の上方に第1配管81を配策するための経路が確保される。また、第2枢支板64を第2側板68よりも機体内方に配置することで、第2側板68の機体外方であって、上板69の上方に第2配管82を配策するための経路が確保される。これによって、第1配管81及び第2配管82の配策が容易で且つ第1配管81及び第2配管82が他のものに接触するおそれも少ないという効果を奏する。
図1、図2、図3、図8に示すように、ブーム本体の内部の長手方向中途部であって、第3枢支ブラケット59の下方側には、第1補強板83と、第2補強板84と、第3補強板85と、第4補強板86とが設けられている。
第1補強板83は、第1枢支板63及び第2枢支板64の後部63c,64cを下方から支持する上壁89を有している。また、第1補強板83は、主壁88と、コーナー壁90とを有する。
第1補強板83は、一枚の板材によって形成され、この板材を屈曲することにより、主壁88と、上壁89と、コーナー壁90とを形成している。主壁88は、下板70から上板69へ向けて延びている。主壁88の下端部88aは、下方にいくに従って漸次幅狭に形成されている。主壁88の下端は、下板70に溶接によって固定されている。主壁88の左側縁は、第1側板67に溶接されている。主壁88の右側縁は、第2側板に溶接され
ている。主壁88の上端は、コーナー壁90に接続されている。主壁88の上端部88bの機体幅方向K2の幅は、上端部88bと下端部88aとの間の幅より幅狭に形成されている。コーナー壁90及び上壁89の機体幅方向K2の幅は、主壁88の上端部88bの前記幅と同幅に形成されている。
上壁89は、コーナー壁90から前方に突出している。したがって、コーナー壁90は、主壁88の上端と上壁89の後端とを接続している。図4、図7に示すように、上壁89は、上板69の第1部位87の内面(下面)側に位置している。図4に示すように、上壁89は、前後方向K1において、連結部材79から第1枢支板63及び第2枢支板64の後端63d,64dの近傍にわたって設けられている。図7に示すように、上壁89は、機体幅方向K2において、第1枢支板63の外端(機体外方側の端部)から第2枢支板64の外端にわたって設けられている。
また、図4に示すように、第1貫通穴78の内周面と、上壁89の上面とは溶接91によって接続されている。溶接91は、第1貫通穴78の内周面の全周にわたって設けられている。本実施形態では、ブーム本体53を組み立てるに際し、下板70に、第1側板67の下端と、第2側板68の下端とを溶接した後、上板69が、第1側板67の上端と第2側板68の上端に溶接される。また、第1補強板83は、上板69を溶接する前にブーム本体53の内部に固定される。したがって、第1貫通穴78の内周面と上壁89の上面とを溶接91によって接続することで、上壁89を上板69に固定することができ、上板69の強度を確保することができる。
第1枢支板63と第2枢支板64との間隔は、狭いほど、アームシリンダ35から第3枢支ブラケット59に作用する荷重に対する応力が低くなる。そのため、第1枢支板63を第1側板67より機体内方に位置させ、第2枢支板64を第2側板64より機体内方に位置させている。しかし、そうすると、アームシリンダ35から第3枢支ブラケット59に作用する荷重が、すべて上板69にかかることとなる。そこで、本実施形態では、アームシリンダ35から作用する荷重によって応力が集中する部位である第1枢支板63及び第2枢支板64の後部63c,64cを第1補強板83によって下支え(下から支持)している。これによって、上板69の変形を防止することができる。言い換えれば、上板69を変形させることなく第1枢支板63と第2枢支板64との間隔を狭くすることができる。
また、本実施形態では、第1補強板83のコーナー壁90を、第1枢支板63及び第2枢支板64の後端63d,64dに対応する位置に設けている。これにより、応力が最も集中する第1枢支板63及び第2枢支板64の後端部63d,64dを剛性のあるコーナー壁90(第1補強板83の屈曲部分)で支えることができ、上板69の変形を有効に防止することができる。
図1、図2に示すように、第2補強板84は、上板69の一部位であって、第1枢支板63及び第2枢支板64の前部63b,64bに対応する部位(第2部位という)94と、下板70とにわたって設けられ、第2部位を下支えする。第2補強板84は、縦板部92と、横板部93とを有する。第2補強板84は、一枚の板材によって形成され、この板材を屈曲させることにより、縦板部92と、横板部93とが形成されている。第2補強板84は、全体において、第1側板67から第2側板68にわたる幅に形成されている。縦板部92は、下板70から上板69へ向けて延びている。縦板部92の左側縁は、第1側板67に溶接により固定されている。縦板部92の右側縁は、第2側板68に溶接により固定されている。縦板部92の上端は、横板部93の後端に接続されている。したがって、横板部93は、縦板部の92上端から前方に突出している。
図5に示すように、横板部93は、上板69の第2部位94の内面(下面)側に位置している。第2補強板92は、アームシリンダ35から作用する荷重によって応力が集中する部位である第1枢支板63及び第2枢支板64の前部63b,64bを下支え(下から支持)している。これによって、上板69の変形を防止することができる。言い換えれば、上板69を変形させることなく第1枢支板63と第2枢支板64との間隔を狭くすることができる。
また、横板部93は、第1枢支板63及び第2枢支板64の前端63e,64eより前方に突出していて、前部が第2貫通穴80の前方に位置している。第2貫通穴80の内周面と、横板部93の上面とは溶接95によって接続されている。溶接95は、第2貫通穴80の内周面の全周にわたって設けられている。第2貫通穴80の内周面と横板部93の上面とを溶接95によって接続することで、横板部93を上板69に固定することができ、上板69の強度を確保することができる。また、第1枢支板63及び第2枢支板64の前部63b,64bにおいては、に最も応力が集中するが、第1枢支板63の前端63eと第2枢支板64の前端64eとの間に第2貫通穴80を形成し、第2貫通穴80の内周面と横板部93の上面とを溶接95によって接続することで、第1枢支板63及び第2枢支板64の前端63e,64eを第2補強板92によって有効に支持することができる。
図1、図2に示すように、第3補強板85は、第1補強板83の上壁89と下板70とにわたって設けられている。第3補強板85は、第1壁96と、第2壁97とを有する。第3補強板85は、一枚の板材によって形成され、この板材を屈曲させることにより、第1壁96と、第2壁97とが形成されている。第3補強板85は、全体において、第1側板67から第2側板68にわたる幅に形成されている。
第1壁96は、下板70から第1補強板83の上壁89へ向けて、上方にいくに従って後方に移行する斜め方向に延びている。第1壁96の左側縁は、第1側板67に溶接により固定されている。第1壁96の右側縁は、第2側板68に溶接により固定されている。
第2壁97は、第1壁96の上端から後方に延出されている。また、第2壁97は、上壁89の下面側に設けられている。第2壁の上面は、上壁89の左側縁及び右側縁に溶接によって固定されている。
この第3補強板85によって、第1補強板83の上壁89の強度をアップさせることができる。
図1、図3に示すように、第4補強板86は、第3補強板85の前方であって、第2補強板84の下方に配置されている。第4補強板86は、下板70の内面(上面)上に重ね合わされて、下板70、第1側板67及び第2側板68に溶接によって固定されている。この第4補強板86の前後中途部に第2補強板84の縦板部92の下端が溶接によって固定されている。
また、第4補強板86は、第2枢支ブラケット57の前部に対応する位置に設けられている。図7に示すように、第2枢支ブラケット57は、第1ブラケット98と、第2ブラケット99とを有する。第1ブラケット98は、第1側板67に対応する位置に設けられている。第2ブラケット99は、第2側板68に対応する位置に設けられている。
図1に示すように、第2ブラケット99の前部99aは、第4補強板86の中途部に対応する位置まで延設されている。第1ブラケット98の前部も同様である。ブームシリンダ34から作用する荷重に対する応力の集中する部分である第2枢支ブラケット57の前部が第4補強板によって補強されている。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
31 ブーム
52 先端部
32 アーム
35 アームシリンダ
63 第1枢支板
63c 後部
64 第2枢支板
64c 後部
67 第1側板
68 第2側板
69 上板
70 下板
78 第1貫通穴
79 連結部材
80 第2貫通穴
83 第1補強板
84 第2補強板
85 第3補強板
88 主壁
89 上壁
90 コーナー壁
91 溶接
92 縦板部
93 横板部
95 溶接
96 第1壁
97 第2壁
K2 機体幅方向

Claims (7)

  1. 第1側板と、前記第1側板と機体幅方向で対向する第2側板と、前記第1側板と前記第2側板の上端同士を連結する上板と、前記第1側板と前記第2側板の下端同士を連結する下板とを有するブームと、
    前記上板上に固定された第1枢支板と、
    前記第1枢支板と機体幅方向で対向し且つ前記上板上に固定された第2枢支板と、
    一端が前記第1枢支板と前記第2枢支板との間で枢支された油圧シリンダと、
    前記第1枢支板及び前記第2枢支板の後部を下支えする第1補強板と、
    を備え
    前記ブームは、機体に揺動可能に取り付けられる基部と、アームが枢支される先端部と、前記基部と前記先端部との間で屈曲して形成された屈曲部とを有し、
    前記第1枢支板及び前記第2枢支板の後部は、前記屈曲部よりも前記先端部寄りに位置し、
    前記第1補強板は、前記第1側板及び前記第2側板に固定された主壁と、前記上板の内面側に設けられた上壁と、前記主壁と前記上壁とを接続し且つ前記第1枢支板及び前記第2枢支板の後端に対応する位置に設けられたコーナー壁とを有し、
    前記上壁は、前記主壁の上端から前記コーナー壁を介して延出されていると共に前記屈曲部よりも前記先端部寄りに位置していて前記第1枢支板の後部から前記第2枢支板の後部にわたって設けられ且つ前記上板の内面側に重ね合わせて固定されており、
    前記上板は、前記第1枢支板の後部と前記第2枢支板の後部との間で前記上板を貫通して形成された第1貫通穴を有し、前記第1貫通穴の内周面と前記上壁とを溶接によって接続しており、
    前記第1貫通穴の前方側において前記上板に固定され且つ前記第1枢支板と第2枢支板の後部同士を連結する連結部材を備えている作業機。
  2. 前記上板に対する前記連結部材の固定部分は、前記上壁と前記上板の板厚方向においてオーバーラップしている請求項1に記載の作業機。
  3. 前記第1補強板の前記上壁は、前記連結部材から第1枢支板及び第2枢支板の後端近傍にわたって設けられ、
    連結部材は、機体幅方向に長い四角棒で形成され、
    前記第1貫通穴は、機体幅方向に長い長穴に形成されている請求項1又は2に記載の作業機。
  4. 前記第1枢支板及び前記第2枢支板の前部に対応する部位である第2部位を下支えする第2補強板を備えている請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機。
  5. 前記第2補強板は、前記第1側板及び前記第2側板に固定された縦板部と、前記縦板部の上端から延出され且つ前記第2部位の内面に配置されて前記上板に固定された横板部とを有する請求項4に記載の作業機。
  6. 前記上板は、前記第1枢支板の前端と前記第2枢支板の前端との間で前記上板を貫通して形成された第2貫通穴を有し、前記第2貫通穴の内周面と前記横板部とを溶接によって接続しており、
    前記横板部は、前記第1枢支板及び前記第2枢支板の前端より前方に突出していて、前部が前記第2貫通穴の前方に位置しており、
    前記第1枢支板及び前記第2枢支板の前端は、前記第2貫通穴の前端よりも後方寄り且つ前記第2貫通穴の後端よりも前方寄りに位置している請求項5に記載の作業機。
  7. 前記第1側板及び第2側板に固定された第1壁と、前記第1壁の上端から前記第1貫通穴の下方に延出されていて前記上壁の下面に固定される第2壁とを有する第3補強板を備えている請求項〜6のいずれか1項に記載の作業機。
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