JP6499953B2 - 作業機 - Google Patents
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特許文献1に開示された作業機は、走行装置と、走行装置上に上下軸回りに旋回自在に支持された旋回台と、旋回台の前部に支持された作業装置とを有する。作業装置は、ブーム、アーム、バケットを有する。ブームは、旋回台の前部に設けられたスイングブラケットに基部が枢支されている。アームは、ブームの先端部に基部が枢支されている。バケットは、アームの先端部に枢支されている。
枢支ブラケットは、第1枢支板と、第1枢支板と機体幅方向で対向する第2枢支板とを有する。第1枢支板は、上板上の第1側板に対応する部位に固定されている。第2枢支板は、上板の第2側板に対応する部位に固定されている。
本発明の一態様に係る作業機は、第1側板と、前記第1側板と機体幅方向で対向する第2側板と、前記第1側板と前記第2側板の上端同士を連結する上板と、前記第1側板と前記第2側板の下端同士を連結する下板とを有するブームと、前記上板上に固定された第1枢支板と、前記第1枢支板と機体幅方向で対向し且つ前記上板上に固定された第2枢支板と、一端が前記第1枢支板と前記第2枢支板との間で枢支された油圧シリンダと、前記第1枢支板及び前記第2枢支板の後部を下支えする第1補強板と、を備え、前記ブームは、機体に揺動可能に取り付けられる基部と、アームが枢支される先端部と、前記基部と前記先端部との間で屈曲して形成された屈曲部とを有し、前記第1枢支板及び前記第2枢支板の後部は、前記屈曲部よりも前記先端部寄りに位置し、前記第1補強板は、前記第1側板及び前記第2側板に固定された主壁と、前記上板の内面側に設けられた上壁と、前記主壁と前記上壁とを接続し且つ前記第1枢支板及び前記第2枢支板の後端に対応する位置に設けられたコーナー壁とを有し、
前記上壁は、前記主壁の上端から前記コーナー壁を介して延出されていると共に前記屈曲部よりも前記先端部寄りに位置していて前記第1枢支板の後部から前記第2枢支板の後部にわたって設けられ且つ前記上板の内面側に重ね合わせて固定されており、前記上板は、前記第1枢支板の後部と前記第2枢支板の後部との間で前記上板を貫通して形成された第1貫通穴を有し、前記第1貫通穴の内周面と前記上壁とを溶接によって接続しており、前記第1貫通穴の前方側において前記上板に固定され且つ前記第1枢支板と第2枢支板の後部同士を連結する連結部材を備えている。
また、前記第1枢支板及び前記第2枢支板の前部に対応する部位である第2部位を下支えする第2補強板を備えている。
また、前記第2補強板は、前記第1側板及び前記第2側板に固定された縦板部と、前記縦板部の上端から延出され且つ前記第2部位の内面に配置されて前記上板に固定された横板部とを有する。
また、前記第1側板及び第2側板に固定された第1壁と、前記第1壁の上端から前記第1貫通穴の下方に延出されていて前記上壁の下面に固定される第2壁とを有する第3補強板を備えている。
第1枢支板は、第1側板より機体内方に位置し、第2枢支板は、第2側板より機体内方に位置している。これによって、第1枢支板と第2枢支板との間隔が、従来に比べて、狭くすることができ、油圧シリンダから枢支ブラケットに作用する荷重に対する応力を低くすることができる。
また、第1補強板のコーナー壁を、第1枢支板及び第2枢支板の後端部に対応する位置に設けている。これにより、応力が最も集中する第1枢支板及び第2枢支板の後端を剛性のあるコーナー壁で支えることができ、上板の変形を有効に防止することができる。
また、第1枢支板及び第2枢支板の前部に対応する部位である第2部位を下支えする第2補強板を備えているので、油圧シリンダから作用する荷重によって応力が集中する部位である第1枢支板及び第2枢支板の前部を第2補強板で支持することができる。これによって、上板の変形を防止することができる。
また、上板は、第2貫通穴を有し、第2貫通穴の内周面と横板部とを溶接によって接続している。これにより、横板部を上板に固定でき、上板の強度を確保することができる。また、第2貫通穴は、第1枢支板の前端と第2枢支板の前端との間で、上板と横板部とを固定している。これにより、第1枢支板の前端と第2枢支板の前端に作用する応力を第2
補強板によって効果的に支持することができる。
図9及び図10は本発明に係る作業機(旋回作業機)1の全体構成を示す概略図である。本実施形態では、作業機1としてバックホーを例示している。
作業機1は、機体2とキャビン3と走行装置4と作業装置5とを備えている。
以下、キャビン3の運転席6に着座した運転者の前側(図9の左側)を前方、運転者の後側(図9の右側)を後方、運転者の左側(図9の手前側)を左方、運転者の右側(図9の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向K1(図8参照)に直交する方向である水平方向K2(図10参照)を機体幅方向として説明する。また、機体2の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向K2であって機体2から離れる方向のことである。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向K2であって機体2に近づく方向である。
旋回台7の後部には、ウエイト9が設けられている。また、旋回台7の後部には、エンジン10が搭載されている。キャビン3は、旋回台7の左前部に搭載されている。キャビン3の内部には運転席6が設けられている。走行装置4は、クローラ式の走行装置とされている。走行装置4の前部には、ドーザ48が設けられている。
が装着されている。バケットに代えて或いは加えて、他の作業具を装着してもよい。
ブームシリンダ34は、旋回台7の前部とブーム31の長手方向中途部とにわたって設けられている。旋回台7の前部には、枢支ブラケット(第1枢支ブラケットという)41が設けられている。この第1枢支ブラケット41にブームシリンダ34の一端側がシリンダピン(第1シリンダピンという)56を介して枢支されている。ブーム31の長手方向中途部の下面側には、枢支ブラケット(第2枢支ブラケットという)57が設けられている。この第2枢支ブラケット57にブームシリンダ34の他端側がシリンダピン(第2シリンダピンという)58を介して枢支されている。ブームシリンダ34を伸縮させることにより、ブーム31が第1枢軸38回りに揺動する。
図1、図9に示すように、第3枢支ブラケット59は、ブーム本体53の屈曲部分(屈曲部)71の前側であって、屈曲部分の71の近傍に設けられている。図7に示すように、第1枢支板63は、上板69の左部で且つ第1側板67より機体内方側に設けられている。第2枢支板64は、上板69の右部で且つ第2側板67より機体内方側に設けられている。第1枢支板63及び第2枢支板64は、上板69から上方に突出状に設けられている。
から後方に延びる。また、後部63cは、後方にいくに従って上板からの突出高さが徐々に低くなるように形成されている。第1枢支板63の下端は、前後方向にわたって上板69に接当している。また、第1枢支板63の下端は、上板69に溶接されて固定されている。
図6、図7、図8に示すように、第1枢支板63の機体外方(左方)であって、上板69の上方には、第1配管81が配策されている。また、第2枢支板64の機体外方(右方)であって、上板69の上方には、第2配管82が配策されている。
第1枢支板63を第1側板67よりも機体内方に配置することで、第1側板67の機体外方であって、上板69の上方に第1配管81を配策するための経路が確保される。また、第2枢支板64を第2側板68よりも機体内方に配置することで、第2側板68の機体外方であって、上板69の上方に第2配管82を配策するための経路が確保される。これによって、第1配管81及び第2配管82の配策が容易で且つ第1配管81及び第2配管82が他のものに接触するおそれも少ないという効果を奏する。
第1補強板83は、第1枢支板63及び第2枢支板64の後部63c,64cを下方から支持する上壁89を有している。また、第1補強板83は、主壁88と、コーナー壁90とを有する。
ている。主壁88の上端は、コーナー壁90に接続されている。主壁88の上端部88bの機体幅方向K2の幅は、上端部88bと下端部88aとの間の幅より幅狭に形成されている。コーナー壁90及び上壁89の機体幅方向K2の幅は、主壁88の上端部88bの前記幅と同幅に形成されている。
第2壁97は、第1壁96の上端から後方に延出されている。また、第2壁97は、上壁89の下面側に設けられている。第2壁の上面は、上壁89の左側縁及び右側縁に溶接によって固定されている。
図1、図3に示すように、第4補強板86は、第3補強板85の前方であって、第2補強板84の下方に配置されている。第4補強板86は、下板70の内面(上面)上に重ね合わされて、下板70、第1側板67及び第2側板68に溶接によって固定されている。この第4補強板86の前後中途部に第2補強板84の縦板部92の下端が溶接によって固定されている。
図1に示すように、第2ブラケット99の前部99aは、第4補強板86の中途部に対応する位置まで延設されている。第1ブラケット98の前部も同様である。ブームシリンダ34から作用する荷重に対する応力の集中する部分である第2枢支ブラケット57の前部が第4補強板によって補強されている。
52 先端部
32 アーム
35 アームシリンダ
63 第1枢支板
63c 後部
64 第2枢支板
64c 後部
67 第1側板
68 第2側板
69 上板
70 下板
78 第1貫通穴
79 連結部材
80 第2貫通穴
83 第1補強板
84 第2補強板
85 第3補強板
88 主壁
89 上壁
90 コーナー壁
91 溶接
92 縦板部
93 横板部
95 溶接
96 第1壁
97 第2壁
K2 機体幅方向
Claims (7)
- 第1側板と、前記第1側板と機体幅方向で対向する第2側板と、前記第1側板と前記第2側板の上端同士を連結する上板と、前記第1側板と前記第2側板の下端同士を連結する下板とを有するブームと、
前記上板上に固定された第1枢支板と、
前記第1枢支板と機体幅方向で対向し且つ前記上板上に固定された第2枢支板と、
一端が前記第1枢支板と前記第2枢支板との間で枢支された油圧シリンダと、
前記第1枢支板及び前記第2枢支板の後部を下支えする第1補強板と、
を備え、
前記ブームは、機体に揺動可能に取り付けられる基部と、アームが枢支される先端部と、前記基部と前記先端部との間で屈曲して形成された屈曲部とを有し、
前記第1枢支板及び前記第2枢支板の後部は、前記屈曲部よりも前記先端部寄りに位置し、
前記第1補強板は、前記第1側板及び前記第2側板に固定された主壁と、前記上板の内面側に設けられた上壁と、前記主壁と前記上壁とを接続し且つ前記第1枢支板及び前記第2枢支板の後端に対応する位置に設けられたコーナー壁とを有し、
前記上壁は、前記主壁の上端から前記コーナー壁を介して延出されていると共に前記屈曲部よりも前記先端部寄りに位置していて前記第1枢支板の後部から前記第2枢支板の後部にわたって設けられ且つ前記上板の内面側に重ね合わせて固定されており、
前記上板は、前記第1枢支板の後部と前記第2枢支板の後部との間で前記上板を貫通して形成された第1貫通穴を有し、前記第1貫通穴の内周面と前記上壁とを溶接によって接続しており、
前記第1貫通穴の前方側において前記上板に固定され且つ前記第1枢支板と第2枢支板の後部同士を連結する連結部材を備えている作業機。 - 前記上板に対する前記連結部材の固定部分は、前記上壁と前記上板の板厚方向においてオーバーラップしている請求項1に記載の作業機。
- 前記第1補強板の前記上壁は、前記連結部材から第1枢支板及び第2枢支板の後端近傍にわたって設けられ、
連結部材は、機体幅方向に長い四角棒で形成され、
前記第1貫通穴は、機体幅方向に長い長穴に形成されている請求項1又は2に記載の作業機。 - 前記第1枢支板及び前記第2枢支板の前部に対応する部位である第2部位を下支えする第2補強板を備えている請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機。
- 前記第2補強板は、前記第1側板及び前記第2側板に固定された縦板部と、前記縦板部の上端から延出され且つ前記第2部位の内面に配置されて前記上板に固定された横板部とを有する請求項4に記載の作業機。
- 前記上板は、前記第1枢支板の前端と前記第2枢支板の前端との間で前記上板を貫通して形成された第2貫通穴を有し、前記第2貫通穴の内周面と前記横板部とを溶接によって接続しており、
前記横板部は、前記第1枢支板及び前記第2枢支板の前端より前方に突出していて、前部が前記第2貫通穴の前方に位置しており、
前記第1枢支板及び前記第2枢支板の前端は、前記第2貫通穴の前端よりも後方寄り且つ前記第2貫通穴の後端よりも前方寄りに位置している請求項5に記載の作業機。 - 前記第1側板及び第2側板に固定された第1壁と、前記第1壁の上端から前記第1貫通穴の下方に延出されていて前記上壁の下面に固定される第2壁とを有する第3補強板を備えている請求項1〜6のいずれか1項に記載の作業機。
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