JP6221518B2 - 電力増幅装置、送信機および電力増幅装置制御方法 - Google Patents

電力増幅装置、送信機および電力増幅装置制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電力増幅装置、送信機および電力増幅装置制御方法に関する。
近年、無線通信の高速化に伴い、送信信号の広帯域化と高ダイナミックレンジ化が進んでいる。このような状況下で、信号品質の劣化を最小限に抑えるために、電力増幅器に高い線形性が要求されている。また、それと同時に、装置の小型化、運用コストの削減及び環境問題等の観点から、高い電力変換効率で動作する電力増幅器のニーズが高まっている。
一般的な電力増幅器では、線形性と電力変換効率とが相反関係にある。例えば、飽和電力からバックオフした線形領域で電力増幅器を動作させることで、帯域外歪の発生を小さくすることができる。しかし、この場合、電力変換効率が著しく低下し、電力増幅器の消費電力が増加してしまう。そこで、線形性と電力変換効率とを両立させるために、電力変換効率の高い非線形領域で電力増幅器を動作させ、その際に発生する非線形歪を除去する歪補償を使用して線形性を維持することが行われている。この歪補償の一形態であるプリディストーション方式(以下、「PD方式」と言う。)は、電力増幅器の非線形歪の逆特性を予め送信信号に乗算することで電力増幅器の出力での線形性を高める技術である。
ここで、PD方式を用いた従来の電力増幅装置の一例を説明する。図18は、PD方式を採用した従来の電力増幅装置の構成例を示す図である。図18に示す電力増幅装置は、送信信号生成部11、歪補償部12、D/A(Digital to Analog)変換器13、直交変調器(QMOD:Quadrature Modulator)14、発振器15、電力増幅器16およびアンテナ17を有する。また、電力増幅装置は、直交復調器(QDEM:Quadrature Demodulator)18、発振器19、A/D(Analog to Digital)変換器20、減算器21および係数生成部22を有する。
送信信号生成部11によって生成された送信信号は、歪補償部12に入力され、歪補償部12において歪補償係数と乗算される。そして、送信信号と歪補償係数とが乗算されて得られた信号が、プリディストーション信号として生成される。このプリディストーション信号は、電力増幅器16の非線形歪の逆特性を有する歪成分を含んでいる。プリディストーション信号は、D/A変換器13によってアナログ信号に変換され、QMOD14および発振器15によってアップコンバートされ、電力増幅器16に入力される。プリディストーション処理により非線形歪が除去された電力増幅器16の出力信号は、方向性結合器等によって2つに分岐される。2つに分岐された出力信号の一方は、アンテナ17を介して外部の受信装置に向けて送信され、出力信号の他方は、QDEM18および発振器19によってダウンコンバートされ、A/D変換器20によってディジタル信号に変換され、フィードバック信号となる。フィードバック信号と送信信号生成部11によって生成された送信信号とは、減算器21に入力される。そして、減算器21によってフィードバック信号と送信信号との差分である誤差信号が算出され、係数生成部22によって誤差信号が最小となるように歪補償係数が生成され、生成された歪補償係数が歪補償部12に出力される。
特許第4086133号公報
しかしながら、従来技術では、歪補償部によってプリディストーション信号を生成するためのサンプリングレートを、D/A変換器によって信号をアナログ信号に変換するためのサンプリングレートと同等に設定している。このため、サンプリングレートが比較的に低いD/A変換器を用いた場合、歪補償部のサンプリングレートも低下する。したがって、歪補償部のサンプリングレートに応じた周波数帯域(以下「歪補償帯域」という)が、プリディストーション信号に現れる、電力増幅器の非線形歪の逆特性の歪成分のうち高次歪成分を収容することが困難となる。プリディストーション信号に現れる高次歪成分が歪補償帯域に収容されない場合、収容されない高次歪成分が、歪補償帯域内に折り返る。補償帯域内に折り返った高次歪成分(以下「折り返り歪」という)は、プリディストーション処理により非線形歪が除去された電力増幅器の出力信号に残存し、結果として、歪補償性能が劣化してしまうという問題があった。
図19および図20は、従来技術の問題点を説明するための図である。図19は、プリディストーション信号に現れる高次歪成分が歪補償帯域に収容されない場合のプリディストーション信号の波形を示している。図20は、プリディストーション信号に現れる高次歪成分が歪補償帯域に収容されない場合の電力増幅器の出力信号の波形を示している。図19および図20において、横軸は周波数を示しており、縦軸はパワーを示している。
図19に示す例では、プリディストーション信号が、歪成分として、送信信号S11の3次歪成分および5次歪成分を含む歪成分D131,D132と、送信信号S11の5次歪成分D151,D152とを含む。ここで、歪補償帯域BF11が、プリディストーション信号に現れる歪成分のうち歪成分D131,D132のみを収容するものとする。この場合、図19に示すように、歪補償帯域BF11に収容されない5次歪成分D151,D152が、歪補償帯域BF11内に折り返り、折り返り歪ID151,ID152となる。折り返り歪ID151,ID152は、図20に示すように、電力増幅器の出力信号に残存し、結果として、歪補償性能の劣化を招く。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、D/A変換器のサンプリングレートが低い場合でも、歪補償性能の劣化を抑えることができる電力増幅装置、送信機および電力増幅装置制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する電力増幅装置は、一つの態様において、増幅部と、歪補償部と、除去部と、第1レート変換部と、第1信号変換部とを備えた。増幅部は、アナログ信号に変換された入力信号を増幅する。歪補償部は、前記入力信号をアナログ信号に変換するための第1サンプリングレートよりも高い第2サンプリングレートで前記入力信号にプリディストーション処理を施す。除去部は、前記プリディストーション処理が施された前記入力信号から、前記第1サンプリングレートに応じた周波数帯域を超える周波数成分を除去する。第1レート変換部は、前記周波数成分が除去された前記入力信号のサンプリングレートを前記第2サンプリングレートから前記第1サンプリングレートへ変換する。第1信号変換部は、サンプリングレートが変換された前記入力信号を前記第1サンプリングレートでアナログ信号に変換し、変換された前記入力信号を前記増幅部へ出力する。
本願の開示する電力増幅装置の一つの態様によれば、D/A変換器のサンプリングレートが低い場合でも、歪補償性能の劣化を抑えることができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る送信機の構成例を示す図である。 図2は、実施例1における歪補償部から出力されるプリディストーション信号の波形を示す図である。 図3は、実施例1におけるLPFから出力されるプリディストーション信号の波形を示す図である。 図4は、実施例1におけるサンプリングレート変換部から出力されるプリディストーション信号の波形を示す図である。 図5は、実施例1における電力増幅器から出力される出力信号の波形を示す図である。 図6は、実施例1に係る送信機による信号送信における処理を示すフローチャートである。 図7は、実施例2に係る送信機の構成例を示す図である。 図8は、実施例2に係る送信機による信号送信における処理を示すフローチャートである。 図9は、実施例3に係る送信機の構成例を示す図である。 図10は、実施例3に係る送信機による信号送信における処理を示すフローチャートである。 図11は、実施例4に係る送信機の構成例を示す図である。 図12は、実施例4に係る送信機による信号送信における処理を示すフローチャートである。 図13は、実施例5に係る送信機の構成例を示す図である。 図14は、実施例5に係る送信機による信号送信における処理を示すフローチャートである。 図15は、実施例2の変形例1に係る送信機の構成例を示す図である。 図16は、実施例1の変形例2に係る送信機の構成例を示す図である。 図17は、実施例1の変形例3に係る送信機の構成例を示す図である。 図18は、PD方式を採用した従来の電力増幅装置の構成例を示す図である。 図19は、従来技術の問題点を説明するための図である。 図20は、従来技術の問題点を説明するための図である。 図21は、残留歪が発生する場合の電力増幅器の出力信号の波形を示す図である。 図22は、実施例6に係る送信機の構成例を示す図である。 図23は、実施例6に係る送信機による信号送信における処理の一例について説明するための図である。 図24は、実施例6による信号送信における処理を示すフローチャートである。 図25は、実施例7に係る送信機の構成例を示す図である。 図26は、実施例7に係る送信機による信号送信における処理を示すフローチャートである。 図27は、実施例7の変形例に係る送信機の構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する電力増幅装置、送信機および電力増幅装置制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により開示技術が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る送信機の構成例を示す図である。図1に示すように、本実施例に係る送信機100は、送信信号生成部101、歪補償部102、LPF(Low Pass Filter)103、サンプリングレート変換部104およびD/A(Digital to Analog)変換器105を有する。また、送信機100は、直交変調器(QMOD:Quadrature Modulator)106、発振器107、電力増幅器108、BPF(Band Pass Filter)108aおよびアンテナ109を有する。また、送信機100は、直交復調器(QDEM:Quadrature Demodulator)110、発振器111、A/D(Analog to Digital)変換器112、歪補償部113、減算器114および係数生成部115を有する。このうち、歪補償部102、LPF103、サンプリングレート変換部104、D/A変換器105、QMOD106、発振器107および電力増幅器108が「電力増幅装置」の一例である。
送信信号生成部101は、ベースバンド信号を変調することによって送信信号となるキャリア(搬送波)を生成する。そして、送信信号生成部101は、生成した送信信号を歪補償部102へ出力する。
歪補償部102は、後述するD/A変換器105のサンプリングレートR1よりも高いサンプリングレートR2で送信信号にプリディストーション処理を施す。詳細には、歪補償部102は、送信信号の入力を送信信号生成部101から受け付ける。以下では、歪補償部102に入力される送信信号を適宜「入力信号」と呼ぶ。歪補償部102は、歪補償係数の入力を係数生成部115から受け付ける。そして、歪補償部102は、サンプリングレートR2で入力信号をサンプリングし、サンプリングされた入力信号に歪補償係数を乗算することによって、プリディストーション処理が施された入力信号(以下「プリディストーション信号」という)を生成する。プリディストーション信号には、電力増幅器108の非線形歪の逆特性を有する歪成分が現れる。歪補償部102によって用いられるサンプリングレートR2は、例えば、サンプリングレートR2に応じた周波数帯域(以下「歪補償帯域」という)がプリディストーション信号に現れる歪成分を収容し得るように、選定される。そして、歪補償部102は、生成したプリディストーション信号をLPF103および減算器114へ出力する。
図2は、実施例1における歪補償部から出力されるプリディストーション信号の波形を示す図である。図2において、横軸は周波数を示しており、縦軸はパワーを示している。図2に示すように、歪補償部102から出力されるプリディストーション信号は、歪成分として、送信信号S1の3次歪成分および5次歪成分を含む歪成分D31,D32と、送信信号S1の5次歪成分D51,D52とを含む。仮に、プリディストーション信号に現れる歪成分のうち高次歪成分である5次歪成分D51,D52が歪補償帯域BF2に収容されない場合、収容されない5次歪成分D51,D52が、折り返り歪として発現する。そこで、歪補償部102は、D/A変換器105と比較して高いサンプリングレートR2、好ましくは、歪補償帯域BF2が5次歪成分D51,D52を収容し得るように選定されたサンプリングレートR2でプリディストーション信号を生成する。なお、図2では、歪補償帯域BF2が5次歪成分D51,D52を収容し得るようにサンプリングレートR2が選定される例を示したが、サンプリングレートR2は、5次歪成分よりも高次の歪成分を収容し得るように選定されても良い。
LPF103は、プリディストーション信号の入力を歪補償部102から受け付ける。LPF103は、プリディストーション信号から、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域を超える周波数成分を除去し、周波数成分が除去されたプリディストーション信号をサンプリングレート変換部104へ出力する。
図3は、実施例1におけるLPFから出力されるプリディストーション信号の波形を示す図である。図3において、横軸は周波数を示しており、縦軸はパワーを示している。図3に示すように、LPF103は、図2に示したプリディストーション信号から、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域BF1を超える周波数成分である5次歪成分D51,D52を除去する。換言すれば、LPF103は、図2に示したプリディストーション信号のうち、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域BF1内に存在する送信信号S1および送信信号S1の歪成分D31,D32のみを透過させる。
サンプリングレート変換部104は、周波数成分が除去されたプリディストーション信号の入力をLPF103から受け付ける。サンプリングレート変換部104は、周波数成分が除去されたプリディストーション信号のサンプリングレートを、歪補償部102のサンプリングレートR2からD/A変換器105のサンプリングレートR1へ変換する。詳細には、サンプリングレート変換部104は、プリディストーション信号を間引くことでプリディストーション信号のサンプリングレートを歪補償部102のサンプリングレートR2からD/A変換器105のサンプリングレートR1へ変換する。なお、プリディストーション信号を間引くことには、プリディストーション信号に対して補間処理を施し、補間処理が施されたプリディストーション信号を間引くことも含まれる。そして、サンプリングレート変換部104は、サンプリングレートが変換されたプリディストーション信号をD/A変換器105へ出力する。
図4は、実施例1におけるサンプリングレート変換部から出力されるプリディストーション信号の波形を示す図である。図4において、横軸は周波数を示しており、縦軸はパワーを示している。サンプリングレート変換部104は、図3に示したプリディストーション信号のサンプリングレートを歪補償部102のサンプリングレートR2からD/A変換器105のサンプリングレートR1へ変換する。これにより、プリディストーション信号の存在する最低の周波数から最高の周波数に至る周波数帯域が、図4に示すように、歪補償帯域BF2から、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域BF1に調整される。
D/A変換器105は、サンプリングレートが変換されたプリディストーション信号の入力をサンプリングレート変換部104から受け付ける。D/A変換器105は、サンプリングレートR1でプリディストーション信号をアナログ信号に変換し、アナログ信号に変換されたプリディストーション信号をQMOD106へ出力する。
QMOD106は、アナログ信号に変換されたプリディストーション信号の入力をD/A変換器105から受け付ける。QMOD106は、発振器107から入力される信号を用いてプリディストーション信号を無線周波数にアップコンバートし、アップコンバートしたプリディストーション信号を電力増幅器108へ出力する。
電力増幅器108は、プリディストーション信号の入力をQMOD106から受け付ける。電力増幅器108は、プリディストーション信号を増幅し、出力信号を生成する。そして、電力増幅器108から出力される出力信号は、2つに分岐される。そして、2つに分岐された出力信号のうち一方は、BPF108aおよびアンテナ109を介して外部の受信装置に向けて無線信号として送信され、他方は、QDEM110へ出力される。
図5は、実施例1における電力増幅器から出力される出力信号の波形を示す図である。図5において、横軸は周波数を示しており、縦軸はパワーを示している。電力増幅器108に入力されるプリディストーション信号は、電力増幅器108の非線形歪の逆特性を有する歪成分として、図4に示した送信信号S1の歪成分D31,D32を含んでおり、折り返り歪を含んでいない。そして、歪成分D31,D32と電力増幅器108の非線形歪とが相殺される。このため、電力増幅器108から出力される出力信号は、図5に示すように、送信信号S1と、5次歪成分D51,D52とを含む。すなわち、電力増幅器108から出力される出力信号には、折り返り歪が残存しない。
BPF108aは、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域BF1を透過帯域として有する。BPF108aは、電力増幅器108から出力された出力信号から、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域BF1を超える周波数成分を除去し、周波数成分が除去された出力信号をアンテナ109へ出力する。例えば、BPF108aは、図5に示した出力信号から、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域BF1を超える周波数成分である5次歪成分D51,D52を除去し、5次歪成分が除去された出力信号をアンテナ109へ出力する。
QDEM110は、電力増幅器108から出力された出力信号の入力を受け付ける。電力増幅器108からQDEM110へ出力された出力信号を、以下では「フィードバック信号」と呼ぶ。QDEM110は、発振器111から入力される信号を用いてフィードバック信号をベースバンド信号の周波数にダウンコンバートし、ダウンコンバートしたフィードバック信号をA/D変換器112へ出力する。
A/D変換器112は、ベースバンド信号の周波数にダウンコンバートされたフィードバック信号の入力をQDEM110から受け付ける。A/D変換器112は、歪補償部102と同一のサンプリングレート、すなわち、サンプリングレートR2でフィードバック信号をディジタル信号に変換し、ディジタル信号に変換されたフィードバック信号を歪補償部113へ出力する。
歪補償部113は、歪補償部102と同様に、D/A変換器105のサンプリングレートR1よりも高いサンプリングレートR2でフィードバック信号にプリディストーション処理を施す。詳細には、歪補償部113は、ディジタル信号に変換されたフィードバック信号の入力をA/D変換器112から受け付ける。歪補償部113は、歪補償係数の入力を係数生成部115から受け付ける。そして、歪補償部113は、サンプリングレートR2でフィードバック信号をサンプリングし、サンプリングされたフィードバック信号に歪補償係数を乗算することによって、プリディストーション処理が施されたフィードバック信号を生成する。プリディストーション処理が施されたフィードバック信号を、以下では「FB(Feed Back)系プリディストーション信号」と呼ぶ。歪補償部113は、生成したFB系プリディストーション信号を減算器114へ出力する。
減算器114は、プリディストーション信号の入力を歪補償部102から受け付ける。減算器114は、FB系プリディストーション信号の入力を歪補償部113から受け付ける。そして、減算器114は、プリディストーション信号とFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を生成する。そして、減算器114は、生成した誤差信号を係数生成部115へ出力する。
係数生成部115は、誤差信号の入力を減算器114から受け付ける。係数生成部115は、誤差信号に基づいて歪補償係数を生成する。例えば、係数生成部115は、LMS(Least Mean Square)アルゴリズム等を用いた適応信号処理によって誤差信号が最小となるように、歪補償係数を求める。そして、係数生成部115は、求めた歪補償係数を歪補償部102および歪補償部113へ出力する。これにより、歪補償部102および歪補償部113によって用いられる歪補償係数が更新される。
次に、図6を参照して、本実施例に係る送信機100による信号送信における処理について説明する。図6は、実施例1に係る送信機による信号送信における処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、歪補償部113は、D/A変換器105のサンプリングレートR1よりも高いサンプリングレートR2でFB系プリディストーション信号を生成する(ステップS101)。歪補償部113は、生成したFB系プリディストーション信号を減算器114へ出力する。減算器114は、歪補償部102から入力されるプリディストーション信号と、歪補償部113から入力されるFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を生成する。減算器114は、生成した誤差信号を係数生成部115へ出力する。
係数生成部115は、減算器114から入力される誤差信号に基づいて歪補償係数を生成する(ステップS102)。係数生成部115は、歪補償係数を歪補償部102および歪補償部113へ出力する。
歪補償部102は、D/A変換器105のサンプリングレートR1よりも高いサンプリングレートR2で入力信号をサンプリングし、サンプリングされた入力信号に歪補償係数を乗算することによって、プリディストーション信号を生成する(ステップS103)。歪補償部102は、生成したプリディストーション信号をLPF103および減算器114へ出力する。
LPF103は、歪補償部102から入力されるプリディストーション信号から、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域を超える周波数成分を除去する(ステップS104)。LPF103は、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域を超える周波数成分が除去されたプリディストーション信号をサンプリングレート変換部104へ出力する。
サンプリングレート変換部104は、LPF103から入力されるプリディストーション信号のサンプリングレートを歪補償部102のサンプリングレートR2からD/A変換器105のサンプリングレートR1へ変換する(ステップS105)。サンプリングレート変換部104は、サンプリングレートが変換されたプリディストーション信号をD/A変換器105へ出力する。
D/A変換器105は、サンプリングレート変換部104から入力されるプリディストーション信号をサンプリングレートR1でアナログ信号に変換する(ステップS106)。D/A変換器105は、アナログ信号に変換されたプリディストーション信号を出力する。
プリディストーション信号は、QMOD106および発振器107によりアップコンバートされて電力増幅器108へ入力される。電力増幅器108は、入力されるプリディストーション信号を増幅し、出力信号を生成する(ステップS107)。
電力増幅器108は、生成した出力信号を、BPF108aおよびアンテナ109を介して外部装置に向けて送信する(ステップS108)。
上述したように、本実施例に係る送信機100は、D/A変換器105のサンプリングレートR1よりも高いサンプリングレートR2でプリディストーション信号を生成する。そして、送信機100は、生成したプリディストーション信号から、サンプリングレートR1に応じた周波数帯域を超える周波数成分を除去し、周波数成分が除去されたプリディストーション信号のサンプリングレートをサンプリングレートR1に変換する。そして、送信機100は、D/A変換器105においてプリディストーション信号をサンプリングレートR1でアナログ信号に変換し、変換されたプリディストーション信号を電力増幅器108へ出力する。これにより、D/A変換器105のサンプリングレートR1が比較的に低い場合でも、電力増幅器108から出力される出力信号に折り返り歪が発生することを回避することができる。結果として、D/A変換器105のサンプリングレートR1が比較的に低い場合でも、歪補償性能の劣化を抑えることができる。
実施例1では、A/D変換器112を用いて歪補償部102のサンプリングレートR2でフィードバック信号をディジタル信号に変換し、FB系プリディストーション信号とプリディストーション信号との誤差信号を基に歪補償係数を生成する例を示した。しかしながら、サンプリングレートR2よりも低いサンプリングレートR3でフィードバック信号をディジタル信号に変換し、FB系プリディストーション信号とプリディストーション信号との誤差信号を基に歪補償係数を生成してもよい。そこで、実施例2では、サンプリングレートR2よりも低いサンプリングレートR3でフィードバック信号をディジタル信号に変換し、FB系プリディストーション信号とプリディストーション信号との誤差信号を基に歪補償係数を生成する例について説明する。
図7は、実施例2に係る送信機の構成例を示す図である。図7において、図1と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図7に示すように、本実施例に係る送信機200は、図1に示したA/D変換器112、歪補償部113、減算器114および係数生成部115それぞれに代えて、A/D変換器212、歪補償部213、減算器214および係数生成部215を有する。さらに、送信機200は、A/D変換器212と歪補償部213との間にサンプリングレート変換部216を新規に有する。
A/D変換器212は、ベースバンド信号の周波数にダウンコンバートされたフィードバック信号の入力をQDEM110から受け付ける。仮に、A/D変換器212が歪補償部102のサンプリングレートR2と同一のサンプリングレートでフィードバック信号をディジタル信号に変換する場合を想定する。この場合、A/D変換器212に適用されるサンプリング処理のスペックは歪補償部213と同程度に高くなり、A/D変換器212の設置コストも増大する。そこで、本実施例におけるA/D変換器212は、歪補償部102のサンプリングレートR2よりも低いサンプリングレートR3でフィードバック信号をディジタル信号に変換し、変換されたフィードバック信号をサンプリングレート変換部216へ出力する。
サンプリングレート変換部216は、ディジタル信号に変換されたフィードバック信号の入力をA/D変換器212から受け付ける。サンプリングレート変換部216は、ディジタル信号に変換されたフィードバック信号のサンプリングレートを、A/D変換器212のサンプリングレートR3から歪補償部102のサンプリングレートR2に変換する。詳細には、サンプリングレート変換部216は、フィードバック信号を補間することでフィードバック信号のサンプリングレートをA/D変換器212のサンプリングレートR3から歪補償部102のサンプリングレートR2に変換する。そして、サンプリングレート変換部216は、サンプリングレートが変換されたフィードバック信号を歪補償部213へ出力する。
歪補償部213は、歪補償部102と同様に、D/A変換器105のサンプリングレートR1よりも高いサンプリングレートR2でフィードバック信号にプリディストーション処理を施す。詳細には、歪補償部213は、サンプリングレートがサンプリングレートR2に変換されたフィードバック信号の入力をサンプリングレート変換部216から受け付ける。歪補償部213は、歪補償係数の入力を係数生成部215から受け付ける。そして、歪補償部213は、サンプリングレートR2でフィードバック信号をサンプリングし、サンプリングされたフィードバック信号に歪補償係数を乗算することによって、FB系プリディストーション信号を生成する。歪補償部213は、生成したFB系プリディストーション信号を減算器214へ出力する。
減算器214は、プリディストーション信号の入力を歪補償部102から受け付ける。減算器214は、FB系プリディストーション信号の入力を歪補償部213から受け付ける。そして、減算器214は、プリディストーション信号とFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を生成する。そして、減算器214は、生成した誤差信号を係数生成部215へ出力する。
係数生成部215は、誤差信号の入力を減算器214から受け付ける。係数生成部215は、誤差信号に基づいて歪補償係数を生成し、生成した歪補償係数を歪補償部102および歪補償部213へ出力する。これにより、歪補償部102および歪補償部213によって用いられる歪補償係数が更新される。
歪補償部102は、係数生成部215から入力される歪補償係数を用いて入力信号にプリディストーション処理を施す。
次に、図8を参照して、本実施例に係る送信機200による信号送信における処理について説明する。図8は、実施例2に係る送信機による信号送信における処理を示すフローチャートである。なお、図8に示したステップS205〜S210は、図6に示したステップS103〜S108と同様であるので、その説明を省略する。
図8に示すように、A/D変換器212は、歪補償部102のサンプリングレートR2よりも低いサンプリングレートR3でフィードバック信号をディジタル信号に変換する(ステップS201)。A/D変換器212は、ディジタル信号に変換されたフィードバック信号をサンプリングレート変換部216へ出力する。
サンプリングレート変換部216は、A/D変換器212から入力されるフィードバック信号のサンプリングレートを、A/D変換器212のサンプリングレートR3から歪補償部102のサンプリングレートR2へ変換する(ステップS202)。サンプリングレート変換部216は、サンプリングレートが変換されたフィードバック信号を歪補償部213へ出力する。
歪補償部213は、サンプリングレートR2でフィードバック信号をサンプリングし、サンプリングされたフィードバック信号に歪補償係数を乗算することによって、FB系プリディストーション信号を生成する(ステップS203)。歪補償部213は、生成したFB系プリディストーション信号を減算器214へ出力する。減算器214は、歪補償部102から入力されるプリディストーション信号と、歪補償部213から入力されるFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を生成し、生成した誤差信号を係数生成部215へ出力する。
係数生成部215は、減算器214から入力される誤差信号に基づいて歪補償係数を生成する(ステップS204)。係数生成部215は、歪補償係数を歪補償部102および歪補償部213へ出力する。
上述したように、本実施例に係る送信機200は、歪補償部102のサンプリングレートR2よりも低いサンプリングレートR3でフィードバック信号をディジタル信号に変換する。そして、送信機200は、ディジタル信号に変換されたフィードバック信号のサンプリングレートを歪補償部102のサンプリングレートR2へ変換する。そして、送信機200は、サンプリングレートR2へ変換されたフィードバック信号とプリディストーション信号とから算出される誤差信号を基に歪補償係数を生成する。これにより、フィードバック信号をディジタル信号に変換するA/D変換器212のサンプリングレートR3が比較的に低い場合でも、誤差信号を適切に算出し、かつ、歪補償係数を適切に更新することができる。結果として、D/A変換器105のサンプリングレートR1およびA/D変換器212のサンプリングレートR3が比較的に低い場合でも、歪補償性能の劣化を適切に抑えることができる。
実施例2では、歪補償部102から出力されるプリディストーション信号と歪補償部213から出力されるFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を基に歪補償係数を生成する例を示した。しかしながら、LPF103から出力されるプリディストーション信号と歪補償部213から出力されるFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を基に歪補償係数を生成するようにしてもよい。そこで、実施例3では、LPF103から出力されるプリディストーション信号と歪補償部213から出力されるFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を基に歪補償係数を生成する例について説明する。
図9は、実施例3に係る送信機の構成例を示す図である。図9において、図7と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図9に示すように、本実施例に係る送信機300は、図7に示した減算器214および係数生成部215それぞれに代えて、減算器314および係数生成部315を有する。
減算器314は、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域を超える周波数成分が除去されたプリディストーション信号の入力をLPF103から受け付ける。減算器314は、FB系プリディストーション信号の入力を歪補償部213から受け付ける。そして、減算器314は、周波数成分が除去されたプリディストーション信号とFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を生成する。そして、減算器314は、生成した誤差信号を係数生成部315へ出力する。
係数生成部315は、周波数成分が除去されたプリディストーション信号とFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号の入力を減算器314から受け付ける。係数生成部315は、誤差信号に基づいて歪補償係数を生成し、生成した歪補償係数を歪補償部102および歪補償部213へ出力する。これにより、歪補償部102および歪補償部213によって用いられる歪補償係数が更新される。
歪補償部102は、係数生成部315から入力される歪補償係数を用いて入力信号にプリディストーション処理を施す。
次に、図10を参照して、本実施例に係る送信機300による信号送信における処理について説明する。図10は、実施例3に係る送信機による信号送信における処理を示すフローチャートである。なお、図10に示したステップS301〜S303およびステップS305〜S310は、それぞれ、図8に示したステップS201〜S203およびステップS205〜S210と同様であるので、その説明を省略する。
減算器314は、LPF103から入力されるプリディストーション信号と、歪補償部213から入力されるFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を生成し、生成した誤差信号を係数生成部315へ出力する。
係数生成部315は、図10に示すように、減算器314から入力される誤差信号に基づいて歪補償係数を生成する(ステップS304)。係数生成部315は、歪補償係数を歪補償部102および歪補償部213へ出力する。
上述したように、本実施例に係る送信機300は、歪補償部102のサンプリングレートR2よりも低いサンプリングレートR3でフィードバック信号をディジタル信号に変換する。そして、送信機300は、ディジタル信号に変換されたフィードバック信号のサンプリングレートを歪補償部102のサンプリングレートR2へ変換する。送信機300は、サンプリングレートR2へ変換されたフィードバック信号と、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域を超える周波数成分が除去されたプリディストーション信号とから算出される誤差信号を基に歪補償係数を生成する。これにより、フィードバック信号をディジタル信号に変換するA/D変換器212のサンプリングレートR3が比較的に低い場合でも、誤差信号をより適切に算出することができ、歪補償係数をより適切に更新することができる。結果として、A/D変換器212のサンプリングレートR3が比較的に低い場合でも、歪補償性能の劣化をより適切に抑えることができる。
実施例2では、サンプリングレートR2よりも低いサンプリングレートR3でフィードバック信号をディジタル信号に変換し、FB系プリディストーション信号とプリディストーション信号との誤差信号を基に歪補償係数を生成する例を示した。しかしながら、プリディストーション信号のサンプリングレートをサンプリングレートR3へ変換し、FB系プリディストーション信号とプリディストーション信号との誤差信号を基に歪補償係数を生成するようにしてもよい。そこで、実施例4では、プリディストーション信号のサンプリングレートをサンプリングレートR3へ変換し、FB系プリディストーション信号とプリディストーション信号との誤差信号を基に歪補償係数を生成する例について説明する。
図11は、実施例4に係る送信機の構成例を示す図である。図11において、図7と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図11に示すように、本実施例に係る送信機400は、図7に示した歪補償部213、減算器214および係数生成部215それぞれに代えて、歪補償部413、減算器414および係数生成部415を有する。さらに、送信機400は、サンプリングレート変換部216に代えて、歪補償部102と減算器414との間にサンプリングレート変換部416を有する。
歪補償部413は、歪補償部102のサンプリングレートR2よりも低い、A/D変換器212のサンプリングレートR3でフィードバック信号にプリディストーション処理を施す。詳細には、歪補償部413は、サンプリングレートR3でディジタル信号に変換されたフィードバック信号の入力をA/D変換器212から受け付ける。歪補償部413は、歪補償係数の入力を係数生成部415から受け付ける。そして、歪補償部413は、サンプリングレートR3でフィードバック信号をサンプリングし、サンプリングされたフィードバック信号に歪補償係数を乗算することによって、FB系プリディストーション信号を生成する。歪補償部413は、生成したFB系プリディストーション信号を減算器414へ出力する。
サンプリングレート変換部416は、プリディストーション信号の入力を歪補償部102から受け付ける。サンプリングレート変換部416は、プリディストーション信号のサンプリングレートを、歪補償部102のサンプリングレートR2から歪補償部102のサンプリングレートR2よりも低いサンプリングレートR3へ変換する。詳細には、サンプリングレート変換部416は、プリディストーション信号を間引くことでプリディストーション信号のサンプリングレートをサンプリングレートR3へ変換する。なお、プリディストーション信号を間引くことには、プリディストーション信号に対して補間処理を施し、補間処理が施されたプリディストーション信号を間引くことも含まれる。サンプリングレート変換部416は、サンプリングレートが変換されたプリディストーション信号を減算器414へ出力する。
減算器414は、サンプリングレートがサンプリングレートR3へ変換されたプリディストーション信号の入力をサンプリングレート変換部416から受け付ける。減算器414は、FB系プリディストーション信号の入力を歪補償部413から受け付ける。そして、減算器414は、プリディストーション信号とFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を生成する。そして、減算器414は、生成した誤差信号を係数生成部415へ出力する。
係数生成部415は、誤差信号の入力を減算器414から受け付ける。係数生成部415は、誤差信号に基づいて歪補償係数を生成し、生成した歪補償係数を歪補償部102および歪補償部413へ出力する。これにより、歪補償部102および歪補償部413によって用いられる歪補償係数が更新される。
歪補償部102は、係数生成部415から入力される歪補償係数を用いて入力信号にプリディストーション処理を施す。
次に、図12を参照して、本実施例に係る送信機400による信号送信における処理について説明する。図12は、実施例4に係る送信機による信号送信における処理を示すフローチャートである。なお、図12に示したステップS405〜S410は、図8に示したステップS205〜S210と同様であるので、その説明を省略する。
図12に示すように、A/D変換器212は、歪補償部102のサンプリングレートR2よりも低いサンプリングレートR3でフィードバック信号をディジタル信号に変換する(ステップS401)。A/D変換器212は、ディジタル信号に変換されたフィードバック信号を歪補償部413へ出力する。
歪補償部413は、サンプリングレートR3でフィードバック信号をサンプリングし、サンプリングされたフィードバック信号に歪補償係数を乗算することによって、FB系プリディストーション信号を生成する(ステップS402)。歪補償部413は、生成したFB系プリディストーション信号を減算器414へ出力する。
サンプリングレート変換部416は、歪補償部102から入力されるプリディストーション信号のサンプリングレートを、歪補償部102のサンプリングレートR2からA/D変換器212のサンプリングレートR3へ変換する(ステップS403)。サンプリングレート変換部416は、サンプリングレートが変換されたプリディストーション信号を減算器414へ出力する。減算器414は、サンプリングレート変換部416から入力されるプリディストーション信号と、歪補償部413から入力されるFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を生成し、生成した誤差信号を係数生成部415へ出力する。
係数生成部415は、減算器414から入力される誤差信号に基づいて歪補償係数を生成する(ステップS404)。係数生成部415は、歪補償係数を歪補償部102および歪補償部413へ出力する。
上述したように、本実施例に係る送信機400は、歪補償部102のサンプリングレートR2よりも低いサンプリングレートR3でフィードバック信号をディジタル信号に変換する。そして、送信機400は、プリディストーション信号のサンプリングレートを歪補償部102のサンプリングレートR2からサンプリングレートR3へ変換する。そして、送信機400は、サンプリングレートR3へ変換されたプリディストーション信号とサンプリングレートR3でディジタル信号に変換されたフィードバック信号とから算出される誤差信号を基に歪補償係数を生成する。これにより、フィードバック信号をディジタル信号に変換するA/D変換器212のサンプリングレートR3が比較的に低い場合でも、誤差信号を適切に算出し、かつ、歪補償係数を適切に更新することができる。結果として、D/A変換器105のサンプリングレートR1およびA/D変換器212のサンプリングレートR3が比較的に低い場合でも、歪補償性能の劣化を適切に抑えることができる。
実施例2では、歪補償部102のサンプリングレートR2よりも低いサンプリングレートR3でフィードバック信号をディジタル信号に変換し、FB系プリディストーション信号とプリディストーション信号との誤差信号を基に歪補償係数を生成する例を示した。しかしながら、D/A変換器105のサンプリングレートR1でフィードバック信号をディジタル信号に変換し、FB系プリディストーション信号とプリディストーション信号との誤差信号を基に歪補償係数を生成してもよい。そこで、実施例5では、D/A変換器105のサンプリングレートR1でフィードバック信号をディジタル信号に変換し、FB系プリディストーション信号とプリディストーション信号との誤差信号を基に歪補償係数を生成する例について説明する。
図13は、実施例5に係る送信機の構成例を示す図である。図13において、図7と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図13に示すように、本実施例に係る送信機500は、図7に示したA/D変換器212、歪補償部213、減算器214および係数生成部215それぞれに代えて、A/D変換器512、歪補償部513、減算器514および係数生成部515を有する。また、送信機500は、図7に示したサンプリングレート変換部216を有さない。
A/D変換器512は、ベースバンド信号の周波数にダウンコンバートされたフィードバック信号の入力をQDEM110から受け取る。A/D変換器512は、D/A変換器105のサンプリングレートR1でフィードバック信号をディジタル信号に変換し、変換されたフィードバック信号を歪補償部513へ出力する。
歪補償部513は、D/A変換器105のサンプリングレートR1でフィードバック信号にプリディストーション処理を施す。詳細には、歪補償部513は、D/A変換器105のサンプリングレートR1でディジタル信号に変換されたフィードバック信号の入力をA/D変換器512から受け付ける。歪補償部513は、歪補償係数の入力を係数生成部515から受け付ける。そして、歪補償部513は、D/A変換器105のサンプリングレートR1でフィードバック信号をサンプリングし、サンプリングされたフィードバンク信号に歪補償係数を乗算することによって、FB系プリディストーション信号を生成する。歪補償部513は、生成したFB系プリディストーション信号を減算器514へ出力する。
減算器514は、サンプリングレートがD/A変換器105のサンプリングレートR1へ変換されたプリディストーション信号の入力をサンプリングレート変換部104から受け付ける。減算器514は、FB系プリディストーション信号の入力を歪補償部513から受け付ける。そして、減算器514は、プリディストーション信号とFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を生成する。そして、減算器514は、生成した誤差信号を係数生成部515へ出力する。
係数生成部515は、誤差信号の入力を減算器514から受け付ける。係数生成部515は、誤差信号に基づいて歪補償係数を生成し、生成した歪補償係数を歪補償部102および歪補償部513へ出力する。これにより、歪補償部102および歪補償部513によって用いられる歪補償係数が更新される。
歪補償部102は、係数生成部515から入力される歪補償係数を用いて入力信号にプリディストーション処理を施す。
次に、図14を参照して、本実施例に係る送信機500による信号送信における処理について説明する。図14は、実施例5に係る送信機による信号送信における処理を示すフローチャートである。なお、図14に示したステップS504〜S509は、図8に示したステップS205〜S210と同様であるので、その説明を省略する。
図14に示すように、A/D変換器512は、D/A変換器105のサンプリングレートR1でフィードバック信号をディジタル信号に変換する(ステップS501)。A/D変換器512は、ディジタル信号に変換されたフィードバック信号を歪補償部513へ出力する。
歪補償部513は、D/A変換器105のサンプリングレートR1でフィードバック信号をサンプリングし、サンプリングされたフィードバック信号に歪補償係数を乗算することによって、FB系プリディストーション信号を生成する(ステップS502)。歪補償部513は、生成したFB系プリディストーション信号を減算器514へ出力する。減算器514は、サンプリングレート変換部104から入力されるプリディストーション信号と、歪補償部513から入力されるFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を生成し、生成した誤差信号を係数生成部515へ出力する。
係数生成部515は、減算器514から入力される誤差信号に基づいて歪補償係数を生成する(ステップS503)。係数生成部515は、歪補償係数を歪補償部102および歪補償部513へ出力する。
上述したように、本実施例に係る送信機500は、D/A変換器105のサンプリングレートR1でフィードバック信号をディジタル信号に変換する。送信機500は、D/A変換器105のサンプリングレートR1でディジタル信号に変換されたフィードバック信号と、サンプリングレートがサンプリングレートR1へ変換されたプリディストーション信号とから算出される誤差信号を基に歪補償係数を生成する。これにより、フィードバック信号をディジタル信号に変換するA/D変換器512のサンプリングレートR3が比較的に低い場合でも、誤差信号を適切に算出し、かつ、歪補償係数を適切に更新することができる。結果として、D/A変換器105のサンプリングレートR1およびA/D変換器512のサンプリングレートR3が比較的に低い場合でも、歪補償性能の劣化を適切に抑えることができる。
(変形例1)
上記実施例1〜5では、プリディストーション信号とFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を用いて歪補償係数を生成する例を示した。しかしながら、送信信号とフィードバック信号との差分を示す誤差信号を用いて歪補償係数を生成してもよい。そこで、実施例1〜5の変形例1では、送信信号とフィードバック信号との差分を示す誤差信号を用いて歪補償係数を生成する例について説明する。以下では、実施例1〜5の変形例1を代表して、実施例2に係る送信機200の変形例1を説明する。
図15は、実施例2の変形例1に係る送信機の構成例を示す図である。図15において、図7と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図15に示すように、実施例2の変形例1に係る送信機200は、図7に示した減算器214および係数生成部215それぞれに代えて、減算器214aおよび係数生成部215aを有する。また、実施例2の変形例1に係る送信機200は、図7に示した歪補償部213を有さない。
減算器214aは、送信信号の入力を送信信号生成部101から受け付ける。減算器214aは、フィードバック信号の入力をサンプリングレート変換部216から受け付ける。そして、減算器214aは、送信信号とフィードバック信号との差分を示す誤差信号を生成する。そして、減算器214aは、生成した誤差信号を係数生成部215aへ出力する。
係数生成部215aは、誤差信号の入力を減算器214aから受け付ける。係数生成部215aは、誤差信号に基づいて歪補償係数を生成し、生成した歪補償係数を歪補償部102へ出力する。これにより、歪補償部102によって用いられる歪補償係数が更新される。
上述したように、本変形例1に係る送信機200は、送信信号とフィードバック信号との差分を示す誤差信号を用いて歪補償係数を生成する。このため、フィードバック信号に対してプリディストーション処理を施すなどの処理を削減することができ、結果として、送信機の処理負荷および処理回路の規模を削減することができる。
(変形例2)
上記実施例1〜5および変形例1では、電力増幅器108から出力される出力信号を2つに分岐する分岐点と、アンテナ109との間にBPF108aを設置する例を示した。しかしながら、電力増幅器108から出力される出力信号を2つに分岐する分岐点と、QDEM110との間にさらにBPFを設置してもよい。そこで、実施例1〜5の変形例2では、電力増幅器108から出力される出力信号を2つに分岐する分岐点と、QDEM110との間にさらにBPFを設置する例について説明する。以下では、実施例1〜5の変形例2を代表して、実施例1に係る送信機100の変形例2を説明する。
図16は、実施例1の変形例2に係る送信機の構成例を示す図である。図16において、図1と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図16に示すように、実施例1の変形例2に係る送信機100は、電力増幅器108から出力される出力信号を2つに分岐する分岐点と、QDEM110との間に設置されたBPF108bをさらに有する。
BPF108bは、BPF108aと同様に、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域BF1を透過帯域として有する。BPF108bは、電力増幅器108から出力されたフィードバック信号から、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域BF1を超える周波数成分を除去し、周波数成分が除去されたフィードバック信号をQDEM110へ出力する。例えば、BPF108aは、フィードバック信号から、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域BF1を超える周波数成分である5次歪成分を除去し、5次歪成分が除去されたフィードバック信号をアンテナ109へ出力する。
上述したように、本変形例2に係る送信機100は、フィードバック信号から余分な歪成分を除去することができる。
(変形例3)
上記実施例1〜5および変形例1では、電力増幅器108から出力される出力信号を2つに分岐する分岐点と、アンテナ109との間にBPF108aを設置する例を示した。しかしながら、電力増幅器108と、電力増幅器108から出力される出力信号を2つに分岐する分岐点との間にBPFを設置してもよい。そこで、実施例1〜5の変形例3では、電力増幅器108と、電力増幅器108から出力される出力信号を2つに分岐する分岐点との間にBPFを設置する例について説明する。以下では、実施例1〜5の変形例3を代表して、実施例1に係る送信機100の変形例3を説明する。
図17は、実施例1の変形例3に係る送信機の構成例を示す図である。図17において、図1と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図17に示すように、実施例1の変形例3に係る送信機100は、電力増幅器108と、電力増幅器108から出力される出力信号を2つに分岐する分岐点との間に設置されたBPF108cを有する。また、実施例1の変形例3に係る送信機100は、図1に示したBPF108aを有さない。
BPF108cは、BPF108aと同様に、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域BF1を透過帯域として有する。BPF108cは、電力増幅器108から出力される出力信号から、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域BF1を超える周波数成分を除去し、周波数成分が除去された出力信号を生成する。そして、BPF108cによって生成された出力信号は、分岐点において2つに分岐される。そして、2つに分岐された出力信号のうち一方は、アンテナ109を介して外部の受信装置へ向けて送信され、他方は、フィードバック信号としてQDEM110へ出力される。
上述したように、本変形例3に係る送信機100は、1つのBPF108cを用いて、電力増幅器108から出力される出力信号と、フィードバック信号との両方の信号から余分な歪成分を除去することができる。
実施例1〜5では、LPFによってプリディストーション信号から周波数成分が除去される例を示した。しかしながら、実施例1〜5のように単にプリディストーション信号から周波数成分が除去される場合、除去される周波数成分が多くなるほど、プリディストーション信号の歪特性と、電力増幅器108の非線形歪の歪特性とのずれが生じる可能性が高い。プリディストーション信号の歪特性と、電力増幅器108の非線形歪の歪特性とのずれが生じると、電力増幅器108から出力される出力信号に折り返り歪以外の歪(以下「残留歪」という)が残存し、結果として、歪補償性能の劣化を招く。
図21は、残留歪が発生する場合の電力増幅器の出力信号の波形を示す図である。図21において、横軸は周波数を示しており、縦軸はパワーを示している。図21に示す例では、LPFによりプリディストーション信号から周波数帯域BF1を超える周波数成分が除去された結果、電力増幅器108に入力されるプリディストーション信号の歪特性と、電力増幅器の非線形歪の歪特性とのずれが生じている場合を想定する。このような場合、電力増幅器から出力される出力信号には、図21に示すように、送信信号S1の帯域のエッジからLPFの透過帯域である周波数帯域BF1のエッジに向けて増大する歪成分R71,R72が残留歪として発生する。
ここで、残留歪を抑制するためには、残留歪に相当する信号を予め生成し、LPFにより周波数成分が除去されたプリディストーション信号から残留歪に相当する信号を減算し、減算後のプリディストーション信号を電力増幅器へ入力させることが考えられる。残留歪に相当する信号は、例えば、図21に示した歪成分R71,R72を残留歪として含む信号である。そこで、実施例6では、残留歪に相当する信号を予め生成し、LPFにより周波数成分が除去されたプリディストーション信号から残留歪に相当する信号を減算し、減算後のプリディストーション信号を電力増幅器へ入力させる例について説明する。
図22は、実施例6に係る送信機の構成例を示す図である。図22において、図13に示した送信機500と同じ部分には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図22に示すように、実施例6に係る送信機600は、図13に示した送信機500の各部に加えて、歪付与部601、LPF602、減算器603、減算器604、歪付与部605、減算器606および歪付与係数生成部607をさらに有する。
本実施例における送信信号生成部101は、送信信号を生成し、生成した送信信号を歪補償部102及び減算器603へ出力する。LPF103は、周波数成分が除去されたプリディストーション信号を歪付与部601および減算器604へ出力する。
歪付与部601は、周波数成分が除去されたプリディストーション信号の入力をLPF103から受け付ける。歪付与部601は、歪付与係数の入力を後述する歪付与係数生成部607から受け付ける。そして、歪付与部601は、周波数成分が除去されたプリディストーション信号に歪付与係数を乗算することによって、電力増幅器108の非線形歪の歪特性を模擬する歪特性が付与されたプリディストーション信号を生成する。電力増幅器108の非線形歪の歪特性を模擬する歪特性が付与されたプリディストーション信号を、以下では「歪特性信号」と呼ぶ。歪付与部601は、生成した歪特性信号をLPF602へ出力する。
LPF602は、歪特性信号の入力を歪付与部601から受け付ける。LPF602は、歪特性信号から、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域を超える周波数成分を除去し、周波数成分が除去された歪特性信号を減算器603へ出力する。
減算器603は、歪特性信号の入力をLPF602から受け付ける。減算器603は、プリディストーション処理が未だ施されていない入力信号、すなわち、送信信号の入力を送信信号生成部101から受け付ける。そして、減算器603は、歪特性信号から送信信号を減算することによって、歪特性信号と送信信号との差分を示す残差信号を生成する。ここで、歪特性信号は、電力増幅器108の非線形歪の歪特性を模擬する歪特性が付与されたプリディストーション信号である。したがって、歪特性信号と送信信号との差分を示す残差信号は、電力増幅器108の非線形歪の歪特性と、電力増幅器108に入力されるプリディストーション信号の歪特性とのずれに起因して発生する残留歪に相当する信号である。つまり、減算器603は、電力増幅器108の非線形歪のうちプリディストーション信号により除去されない残留歪に相当する残差信号を生成する。減算器603は、残差信号生成部の一例である。減算器603は、生成した残差信号を減算器604へ出力する。
減算器604は、残差信号の入力を減算器603から受け付ける。減算器604は、周波数成分が除去されたプリディストーション信号の入力をLPF103から受け付ける。LPF103により周波数成分が除去されたプリディストーション信号には、送信信号の帯域のエッジからLPF103の透過帯域である周波数帯域のエッジに向けて増大する歪成分が残留歪として現れる。減算器604は、LPF103により周波数成分が除去されたプリディストーション信号から、残留歪に相当する残差信号を減算する。言い換えれば、減算器604は、残留歪に相当する残差信号の符号を反転し、符号の反転された残差信号をプリディストーション信号に加算することによって、プリディストーション信号に残留歪として含まれる歪成分と、残留歪に相当する残差信号とを相殺させる。プリディストーション信号に残留歪として含まれる歪成分と、残留歪に相当する残差信号とが相殺されると、電力増幅器108に入力されるプリディストーション信号の歪特性と、電力増幅器108の非線形歪の歪特性とのずれが軽減される。そして、減算器604は、残差信号が減算されたプリディストーション信号をサンプリングレート変換部104へ出力する。
サンプリングレート変換部104は、周波数成分が除去され、かつ、残差信号が減算されたプリディストーション信号の入力を減算器604から受け付ける。サンプリングレート変換部104は、周波数成分が除去され、かつ、残差信号が減算されたプリディストーション信号のサンプリングレートを、歪補償部102のサンプリングレートR2からD/A変換器105のサンプリングレートR1へ変換する。そして、サンプリングレート変換部104は、サンプリングレートが変換されたプリディストーション信号をD/A変換器105へ出力する。サンプリングレート変換部104から出力されたプリディストーション信号は、D/A変換器105によってアナログ信号に変換され、QMOD106によってアップコンバートされ、電力増幅器108へ出力される。ここで、プリディストーション信号から既に残留歪に相当する残差信号が減算されているので、電力増幅器108に入力されるプリディストーション信号の歪特性と、電力増幅器108の非線形歪の歪特性とのずれが軽減されている。したがって、プリディストーション信号により電力増幅器108の非線形歪が除去され、結果として、電力増幅器108からの出力信号に現れる残留歪が抑制される。
歪付与部605は、サンプリングレートがD/A変換器105のサンプリングレートR1へ変換されたプリディストーション信号の入力をサンプリングレート変換部104から受け付ける。歪付与部605は、歪付与係数の入力を後述する歪付与係数生成部607から受け付ける。そして、歪付与部605は、サンプリングレートがD/A変換器105のサンプリングレートR1へ変換されたプリディストーション信号に歪付与係数を乗算することによって、歪特性信号を生成する。歪付与部605は、生成した歪特性信号を減算器606へ出力する。
減算器606は、歪特性信号の入力を歪付与部605から受け付ける。減算器606は、D/A変換器105のサンプリングレートR1でディジタル信号に変換されたフィードバック信号の入力をA/D変換器512から受け付ける。そして、減算器606は、歪特性信号とフィードバック信号との差分を示す誤差信号を生成する。そして、減算器606は、生成した誤差信号を歪付与係数生成部607へ出力する。
歪付与係数生成部607は、誤差信号の入力を減算器606から受け付ける。歪付与係数生成部607は、誤差信号に基づいて、電力増幅器108の非線形歪の歪特性を模擬する歪特性をプリディストーション信号に付与するための歪付与係数を生成する。例えば、歪付与係数生成部607は、LMSアルゴリズム等を用いた適応信号処理によって誤差信号が最小となるように、歪付与係数を生成する。そして、歪付与係数生成部607は、生成した歪付与係数を歪付与部601および歪付与部605へ出力する。これにより、歪付与部601および歪付与部605によって用いられる歪付与係数が更新される。
次に、図23を参照して、本実施例に係る送信機600による信号送信における処理の一例について説明する。図23は、実施例6に係る送信機による信号送信における処理の一例について説明するための図である。図23では、プリディストーション信号から送信信号の5次歪成分が除去された結果、電力増幅器108に入力されるプリディストーション信号の歪特性と、電力増幅器108の非線形歪の歪特性とのずれが生じるものとする。
図23に示すように、送信信号生成部101は、送信信号S1を生成し、生成した送信信号S1を歪補償部102および減算器603へ出力する。歪補償部102は、D/A変換器105のサンプリングレートR1よりも高いサンプリングレートR2で入力信号としての送信信号S1をサンプリングし、サンプリングした送信信号S1に歪補償係数を乗算することによって、プリディストーション信号を生成する。歪補償部102は、生成したプリディストーション信号をLPF103へ出力する。歪補償部102から出力されるプリディストーション信号には、送信信号S1と、送信信号S1の3歪成分および5次歪成分を含む歪成分D31,D32と、送信信号S1の5次歪成分D51,D52とが含まれる。
続いて、LPF103は、歪補償部102から入力されるプリディストーション信号から、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域BF1を超える周波数成分である5次歪成分D51,D52を除去する。そして、LPF103は、5次歪成分D51,D52が除去されたプリディストーション信号を歪付与部601および減算器604へ出力する。LPF103から出力されるプリディストーション信号には、電力増幅器108の非線形歪の歪特性とプリディストーション信号の歪特性とのずれに起因して発生した残留歪と、歪成分D31,D32とを含む歪成分D31a,D32aが含まれる。
続いて、歪付与部601は、5次歪成分D51,D52が除去されたプリディストーションに歪付与係数を乗算することによって、電力増幅器108の非線形歪の歪特性を模擬する歪特性が付与されたプリディストーション信号、すなわち、歪特性信号を生成する。歪付与部601は、生成した歪特性信号をLPF602へ出力する。歪付与部601から出力される歪特性信号には、電力増幅器108の非線形歪の歪特性を模擬する歪特性の歪成分として、送信信号S1の5次歪成分D51,D52が含まれる。さらに、歪付与部601から出力される歪特性信号には、送信信号S1の帯域のエッジからLPF103の透過帯域である周波数帯域BF1のエッジに向けて増大する歪成分R71,R72が残留歪として含まれる。
続いて、LPF602は、歪付与部601から入力される歪特性信号から、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域BF1を超える周波数成分である5次歪成分D51,D52を除去する。そして、LPF602は、5次歪成分D51,D52が除去された歪特性信号を減算器603へ出力する。
続いて、減算器603は、歪特性信号から送信信号S1を減算することによって、歪特性信号と送信信号S1との差分を示す残差信号を生成する。減算器603は、生成した残差信号を減算器604へ出力する。減算器603から出力される残差信号には、残留歪である歪成分R71,R72のみが含まれる。
続いて、減算器604は、LPF103により5次歪成分D51,D52が除去されたプリディストーション信号から、残留歪に相当する残差信号を減算する。これにより、プリディストーション信号に含まれる歪成分D31a,D32aのうち残留歪としての歪成分と、残留歪に相当する残差信号とが相殺される。プリディストーション信号に残留歪として含まれる歪成分と、残留歪に相当する残差信号とが相殺されると、電力増幅器108に入力されるプリディストーション信号の歪特性と、電力増幅器108の非線形歪の歪特性とのずれが軽減される。減算器604は、残差信号が減算されたプリディストーション信号をサンプリングレート変換部104へ出力する。
サンプリングレート変換部104は、5次歪成分D51,D52が除去され、かつ、残差信号が減算されたプリディストーション信号のサンプリングレートを、歪補償部102のサンプリングレートR2からD/A変換器105のサンプリングレートR1へ変換する。そして、サンプリングレート変換部104は、サンプリングレートが変換されたプリディストーション信号をD/A変換器105へ出力する。サンプリングレート変換部104から出力されたプリディストーション信号は、D/A変換器105によってアナログ信号に変換され、QMOD106によってアップコンバートされ、電力増幅器108へ出力される。ここで、プリディストーション信号から既に残留歪に相当する残差信号が減算されているので、電力増幅器108に入力されるプリディストーション信号の歪特性と、電力増幅器108の非線形歪の歪特性とのずれが軽減されている。したがって、プリディストーション信号により電力増幅器108の非線形歪が除去され、結果として、電力増幅器108からの出力信号に現れる残留歪が抑制される。例えば、図23では、電力増幅器108からの出力信号に残留歪として現れる歪成分R81,R82は、図21に示した、歪成分R71,R72よりも抑制される。
次に、図24を参照して、本実施例に係る送信機600による信号送信における処理について説明する。図24は、実施例6による信号送信における処理を示すフローチャートである。なお、図24に示したステップS601〜S603、S606、S607、及びS613〜S615は、それぞれ、図14に示したステップS501〜S503、S504、S505、及びS507〜S509と同様であるので、その説明を省略する。
図24に示すように、歪付与部605は、サンプリングレートがD/A変換器105のサンプリングレートR1へ変換されたプリディストーション信号に歪付与係数を乗算することによって、歪特性信号を生成する(ステップS604)。歪付与部605は、生成した歪特性信号を減算器606へ出力する。減算器606は、歪特性信号とフィードバック信号との差分を示す誤差信号を生成し、生成した誤差信号を歪付与係数生成部607へ出力する。
歪付与係数生成部607は、歪特性信号とフィードバック信号との差分を示す誤差信号に基づいて、電力増幅器108の非線形歪の歪特性を模擬する歪特性をプリディストーション信号に付与するための歪付与係数を生成する(ステップS605)。歪付与係数生成部607は、歪付与係数を歪付与部601および歪付与部605へ出力する。
その後、歪付与部601は、周波数成分が除去されたプリディストーション信号の入力をLPF103から受け付ける。歪付与部601は、歪付与係数の入力を歪付与係数生成部607から受け付ける。そして、歪付与部601は、周波数成分が除去されたプリディストーション信号に歪付与係数を乗算することによって、歪特性信号を生成する(ステップS608)。
LPF602は、歪特性信号から、D/A変換器105のサンプリングレートR1に応じた周波数帯域を超える周波数成分を除去する(ステップS609)。LPF602は、周波数成分が除去された歪特性信号を減算器603へ出力する。
減算器603は、歪特性信号と送信信号との差分を示す残差信号を生成する(ステップS610)。減算器603は、残差信号を減算器604へ出力する。
減算器604は、LPF103により周波数成分が除去されたプリディストーション信号から、残留歪に相当する残差信号を減算する(ステップS611)。減算器604は、残差信号が減算されたプリディストーション信号をサンプリングレート変換部104へ出力する。
サンプリングレート変換部104は、残差信号が減算されたプリディストーション信号のサンプリングレートを、歪補償部102のサンプリングレートR2からD/A変換器105のサンプリングレートR1へ変換する(ステップS612)。そして、サンプリングレート変換部104は、サンプリングレートが変換されたプリディストーション信号をD/A変換器105へ出力する。サンプリングレート変換部104から出力されたプリディストーション信号は、D/A変換器105によってアナログ信号に変換され(ステップS613)、QMOD106によってアップコンバートされ、電力増幅器108へ出力される。
上述したように、本実施例に係る送信機600は、電力増幅器108の非線形歪を模擬する歪特性が付与されたプリディストーション信号である歪特性信号と、送信信号との差分を示す残差信号を残留歪に相当する信号として予め生成する。そして、送信機600は、LPF103により周波数成分が除去されたプリディストーション信号から残差信号を減算し、減算後のプリディストーション信号を電力増幅器108へ出力する。これにより、電力増幅器108に入力されるプリディストーション信号の歪特性と、電力増幅器108の非線形歪の歪特性とのずれが軽減されるので、電力増幅器108からの出力信号に現れる残留歪が抑制される。結果として、折り返り歪以外の歪の影響による歪補償性能の劣化を抑えることができる。
実施例6では、D/A変換器105のサンプリングレートR1でディジタル信号に変換されたフィードバック信号と、歪特性信号との誤差信号を基に歪付与係数を生成する例を示した。しかしながら、サンプリングレートが歪補償部102のサンプリングレートR2へ変換されたフィードバック信号と、歪特性信号との誤差信号を基に歪付与係数を生成してもよい。そこで、実施例7では、サンプリングレートが歪補償部102のサンプリングレートR2へ変換されたフィードバック信号と、歪特性信号との誤差信号を基に歪付与係数を生成する例について説明する。
図25は、実施例7に係る送信機の構成例を示す図である。図25において、図22に示した送信機600と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図25に示すように、実施例7に係る送信機700は、図22に示したA/D変換器512、歪付与部605および減算器606それぞれに代えて、A/D変換器212、歪付与部705および減算器706を有する。また、送信機700は、図22に示した歪付与係数生成部607に代えて、歪付与係数生成部707を有する。また、送信機700は、図22に示した歪補償部513、減算器514および係数生成部515それぞれに代えて、歪補償部213、減算器214および係数生成部215を有する。さらに、送信機700は、A/D変換器212と歪補償部213との間にサンプリングレート変換部216を新規に有する。
なお、A/D変換器212、歪補償部213および減算器214は、基本的には、図7に示したA/D変換器212、歪補償部213および減算器214に対応するので、ここではその詳細な説明を省略する。係数生成部215およびサンプリングレート変換部216は、基本的には、図7に示した係数生成部215およびサンプリングレート変換部216に対応するので、ここではその詳細な説明を省略する。
歪付与部705は、プリディストーション信号の入力を歪補償部102から受け付ける。歪付与部705は、歪付与係数の入力を後述する歪付与係数生成部707から受け付ける。そして、歪付与部705は、プリディストーション信号に歪付与係数を乗算することによって、歪特性信号を生成する。歪付与部705は、生成した歪特性信号を減算器706へ出力する。
減算器706は、歪特性信号の入力を歪付与部705から受け付ける。減算器706は、サンプリングレートが歪補償部102のサンプリングレートR2に変換されたフィードバック信号の入力をサンプリングレート変換部216から受け付ける。そして、減算器706は、サンプリングレートが歪補償部102のサンプリングレートR2に変換されたフィードバック信号と、歪特性信号との差分を示す誤差信号を生成する。そして、減算器706は、生成した誤差信号を歪付与係数生成部707へ出力する。
歪付与係数生成部707は、誤差信号の入力を減算器706から受け付ける。歪付与係数生成部707は、誤差信号に基づいて、電力増幅器108の非線形歪の歪特性を模擬する歪特性をプリディストーション信号に付与するための歪付与係数を生成する。例えば、歪付与係数生成部707は、LMSアルゴリズム等を用いた適応信号処理によって誤差信号が最小となるように、歪付与係数を生成する。そして、歪付与係数生成部707は、生成した歪付与係数を歪付与部601および歪付与部705へ出力する。これにより、歪付与部601および歪付与部705によって用いられる歪付与係数が更新される。
歪付与部601は、歪付与係数生成部707から入力される歪付与係数を用いて歪付与信号を生成する。
次に、図26を参照して、本実施例に係る送信機700による信号送信における処理について説明する。図26は、実施例7に係る送信機による信号送信における処理を示すフローチャートである。なお、図26に示したステップS707〜S716は、図24に示したステップS606〜S615と同様であるので、その説明を省略する。
図26に示すように、A/D変換器212は、歪補償部102のサンプリングレートR2よりも低いサンプリングレートR3でフィードバック信号をディジタル信号に変換する(ステップS701)。A/D変換器212は、ディジタル信号に変換されたフィードバック信号をサンプリングレート変換部216へ出力する。
サンプリングレート変換部216は、A/D変換器212から入力されるフィードバック信号のサンプリングレートを、A/D変換器212のサンプリングレートR3から歪補償部102のサンプリングレートR2へ変換する(ステップS702)。サンプリングレート変換部216は、サンプリングレートがサンプリングレートR2へ変換されたフィードバック信号を歪補償部213および減算器706へ出力する。
歪補償部213は、サンプリングレートR2でフィードバック信号をサンプリングし、サンプリングされたフィードバック信号に歪補償係数を乗算することによって、FB系プリディストーション信号を生成する(ステップS703)。歪補償部213は、生成したFB系プリディストーション信号を減算器214へ出力する。減算器214は、歪補償部102から入力されるプリディストーション信号と、歪補償部213から入力されるFB系プリディストーション信号との差分を示す誤差信号を生成し、生成した誤差信号を係数生成部215へ出力する。
係数生成部215は、減算器214から入力される誤差信号に基づいて歪補償係数を生成する(ステップS704)。係数生成部215は、歪補償係数を歪補償部102および歪補償部213へ出力する。
歪付与部705は、歪補償部102から入力されるプリディストーション信号に歪付与係数を乗算することによって、歪特性信号を生成する(ステップS705)。歪付与部705は、生成した歪特性信号を減算器706へ出力する。減算器706は、サンプリングレート変換部216から入力される、サンプリングレートがサンプリングレートR2へ変換されたフィードバック信号と、歪付与部705から入力される歪特性信号との差分を示す誤差信号を生成し、生成した誤差信号を歪付与係数生成部707へ出力する。
歪付与係数生成部707は、減算器706から入力される誤差信号に基づいて歪付与係数を生成する(ステップS706)。歪付与係数生成部707は、歪付与係数を歪付与部601および歪付与部705へ出力する。
上述したように、本実施例に係る送信機700は、歪補償部102のサンプリングレートR2よりも低いサンプリングレートR3でフィードバック信号をディジタル信号に変換する。そして、送信機700は、ディジタル信号に変換されたフィードバック信号のサンプリングレートを歪補償部102のサンプリングレートR2へ変換する。そして、送信機700は、サンプリングレートがサンプリングレートR2へ変換されたフィードバック信号と歪特性信号との誤差信号を基に歪付与係数を生成する。これにより、フィードバック信号をディジタル信号に変換するA/D変換器212のサンプリングレートR3が比較的に低い場合でも、誤差信号を適切に算出し、かつ、歪付与係数を適切に更新することができる。結果として、D/A変換器105のサンプリングレートR1およびA/D変換器212のサンプリングレートR3が比較的に低い場合でも、電力増幅器108に現れる残留歪を適切に抑制することができる。
(変形例)
上記実施例6および7では、2つの歪補償部を用いて歪補償係数を生成し、かつ、2つの歪付与部を用いて歪付与係数を生成する、いわゆるインダイレクトラーニング構成の例を示した。しかしながら、1つの歪補償部を用いて歪補償係数を生成し、かつ、1つの歪付与部を用いて歪付与係数を生成してもよい。1つの歪補償部を用いて歪補償係数を生成し、かつ、1つの歪付与部を用いて歪付与係数を生成する構成は、ダイレクトラーニング構成とも呼ばれる。そこで、実施例6および7の変形例では、1つの歪補償部を用いて歪補償係数を生成し、かつ、1つの歪付与部を用いて歪付与係数を生成する例について説明する。以下では、実施例6および7の変形例を代表して、実施例7の変形例を説明する。
図27は、実施例7の変形例に係る送信機の構成例を示す図である。図27において、図25と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図27に示すように、実施例7の変形例に係る送信機700は、図25に示した減算器214および係数生成部215それぞれに代えて、減算器214aおよび係数生成部215aを有する。また、送信機700は、図25に示した減算器706および歪付与係数生成部707それぞれに代えて、減算器706aおよび歪付与係数生成部707aを有する。また、送信機700は、電力増幅器108とQDEM110との間に、LPF602と同様の機能を持つLPF602aを新たに有する。また、送信機700は、図25に示した歪補償部213および歪付与部705を有さない。
減算器214aは、送信信号の入力を送信信号生成部101から受け付ける。減算器214aは、フィードバック信号の入力をサンプリングレート変換部216から受け付ける。そして、減算器214aは、送信信号とフィードバック信号との差分を示す誤差信号を生成する。そして、減算器214aは、生成した誤差信号を係数生成部215aへ出力する。
係数生成部215aは、誤差信号の入力を減算器214aから受け付ける。係数生成部215aは、誤差信号に基づいて歪補償係数を生成し、生成した歪補償係数を歪補償部102へ出力する。これにより、歪補償部102によって用いられる歪補償係数が更新される。
減算器706aは、周波数成分が除去された歪特性信号の入力をLPF602から受け付ける。減算器706aは、周波数成分が除去されたフィードバック信号の入力をサンプリングレート変換部216から受け付ける。そして、減算器706aは、歪特性信号とフィードバック信号との差分を示す誤差信号を生成する。そして、減算器706aは、生成した誤差信号を歪付与係数生成部707aへ出力する。
歪付与係数生成部707aは、誤差信号の入力を減算器706aから受け付ける。歪付与係数生成部707aは、誤差信号に基づいて歪付与係数を生成し、生成した歪付与係数を歪付与部601へ出力する。これにより、歪付与部601によって用いられる歪付与係数が更新される。
上述したように、実施例7の変形例に係る送信機700は、1つの歪補償部102を用いて歪補償係数を生成し、かつ、1つの歪付与部601を用いて歪付与係数を生成する。このため、送信機の処理負荷および処理回路の規模を削減することができる。
100、200、300、400、500、600、700 送信機
101 送信信号生成部
102 歪補償部
103 LPF
104 サンプリングレート変換部
105 D/A変換器
106 QMOD
107 発振器
108 電力増幅器
109 アンテナ
110 QDEM
111 発振器
112、212、512 A/D変換器
113、213、413、513 歪補償部
114、214、314、414、514 減算器
115、215、315、415、515 係数生成部
216 サンプリングレート変換部
416 サンプリングレート変換部
601 歪付与部
603 減算器
604 減算器
607、707 歪付与係数生成部

Claims (9)

  1. アナログ信号に変換された入力信号を増幅する増幅部と、
    入力信号をアナログ信号に変換するための第1サンプリングレートよりも高い第2サンプリングレートで前記入力信号にプリディストーション処理を施す歪補償部と、
    前記プリディストーション処理が施された前記入力信号から、前記第1サンプリングレートに応じた周波数帯域を超える周波数成分を除去する除去部と、
    前記周波数成分が除去された前記入力信号のサンプリングレートを前記第2サンプリングレートから前記第1サンプリングレートへ変換する第1レート変換部と、
    サンプリングレートが変換された前記入力信号を前記第1サンプリングレートでアナログ信号に変換し、変換された前記入力信号を前記増幅部へ出力する第1信号変換部と
    前記第2サンプリングレートよりも低い第3サンプリングレートで前記増幅部からの出力信号をディジタル信号に変換する第2信号変換部と、
    ディジタル信号に変換された前記出力信号のサンプリングレートを前記第3サンプリングレートから前記第2サンプリングレートへ変換する第2レート変換部と、
    サンプリングレートが前記第2サンプリングレートへ変換された前記出力信号と、前記周波数成分が除去された前記入力信号とから算出される誤差信号を基に歪補償係数を生成する係数生成部と
    を備え、
    前記歪補償部は、前記係数生成部によって生成された前記歪補償係数を用いて前記入力信号にプリディストーション処理を施すことを特徴とする電力増幅装置。
  2. アナログ信号に変換された入力信号を増幅する増幅部と、
    入力信号をアナログ信号に変換するための第1サンプリングレートよりも高い第2サンプリングレートで前記入力信号にプリディストーション処理を施す歪補償部と、
    前記プリディストーション処理が施された前記入力信号から、前記第1サンプリングレートに応じた周波数帯域を超える周波数成分を除去する除去部と、
    前記周波数成分が除去された前記入力信号のサンプリングレートを前記第2サンプリングレートから前記第1サンプリングレートへ変換する第1レート変換部と、
    サンプリングレートが変換された前記入力信号を前記第1サンプリングレートでアナログ信号に変換し、変換された前記入力信号を前記増幅部へ出力する第1信号変換部と
    前記第1サンプリングレートで前記増幅部からの出力信号をディジタル信号に変換する第2信号変換部と、
    前記第1サンプリングレートでディジタル信号に変換された前記出力信号と、サンプリングレートが前記第1サンプリングレートへ変換された前記入力信号とから算出される誤差信号を基に歪補償係数を生成する係数生成部と
    を備え、
    前記歪補償部は、前記係数生成部によって生成された前記歪補償係数を用いて前記入力信号にプリディストーション処理を施すことを特徴とする電力増幅装置。
  3. 前記除去部によって前記周波数成分が除去された前記入力信号に対して、前記増幅部の歪特性を模擬する歪特性を付与する歪付与部と、
    前記歪特性が付与された前記入力信号と、前記プリディストーション処理が施されていない前記入力信号との差分を示す残差信号を生成する残差信号生成部と、
    前記除去部によって前記周波数成分が除去された前記入力信号から前記残差信号を減算する減算部と
    をさらに備え、
    前記第1レート変換部は、前記除去部によって前記周波数成分が除去され、かつ、前記減算部によって前記残差信号が減算された前記入力信号のサンプリングレートを前記第2サンプリングレートから前記第1サンプリングレートへ変換し、
    前記第1信号変換部は、サンプリングレートが変換された前記入力信号を前記第1サンプリングレートでアナログ信号に変換し、変換された前記入力信号を前記増幅部へ出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力増幅装置。
  4. 前記第1サンプリングレートでディジタル信号に変換された前記出力信号と、サンプリングレートが前記第1サンプリングレートへ変換され、かつ、前記歪特性が付与された前記入力信号とから算出される誤差信号を基に、前記歪特性を前記入力信号に付与するための歪付与係数を生成する歪付与係数生成部をさらに備え、
    前記歪付与部は、前記歪付与係数生成部によって生成された前記歪付与係数を用いて、前記除去部によって前記周波数成分が除去された前記入力信号に前記歪特性を付与することを特徴とする請求項に記載の電力増幅装置。
  5. サンプリングレートが前記第2サンプリングレートへ変換された前記出力信号と、前記第2サンプリングレートで前記プリディストーション処理が施され、かつ、前記歪特性が付与された前記入力信号とから算出される誤差信号を基に、前記歪特性を前記入力信号に付与するための歪付与係数を生成する歪付与係数生成部をさらに備え、
    前記歪付与部は、前記歪付与係数生成部によって生成された前記歪付与係数を用いて、前記除去部によって前記周波数成分が除去された前記入力信号に前記歪特性を付与することを特徴とする請求項に記載の電力増幅装置。
  6. 送信信号を生成する送信信号生成部と、
    アナログ信号に変換された送信信号を増幅する増幅部と、
    送信信号をアナログ信号に変換するための第1サンプリングレートよりも高い第2サンプリングレートで前記送信信号にプリディストーション処理を施す歪補償部と、
    前記プリディストーション処理が施された前記送信信号から、前記第1サンプリングレートに応じた周波数帯域を超える周波数成分を除去する除去部と、
    前記周波数成分が除去された前記送信信号のサンプリングレートを前記第2サンプリングレートから前記第1サンプリングレートへ変換する第1レート変換部と、
    サンプリングレートが変換された前記送信信号を前記第1サンプリングレートでアナログ信号に変換し、変換された前記送信信号を前記増幅部へ出力する第1信号変換部と
    前記第2サンプリングレートよりも低い第3サンプリングレートで前記増幅部からの出力信号をディジタル信号に変換する第2信号変換部と、
    ディジタル信号に変換された前記出力信号のサンプリングレートを前記第3サンプリングレートから前記第2サンプリングレートへ変換する第2レート変換部と、
    サンプリングレートが前記第2サンプリングレートへ変換された前記出力信号と、前記周波数成分が除去された前記送信信号とから算出される誤差信号を基に歪補償係数を生成する係数生成部と
    を備え、
    前記歪補償部は、前記係数生成部によって生成された前記歪補償係数を用いて前記送信信号にプリディストーション処理を施すことを特徴とする送信機。
  7. 送信信号を生成する送信信号生成部と、
    アナログ信号に変換された送信信号を増幅する増幅部と、
    送信信号をアナログ信号に変換するための第1サンプリングレートよりも高い第2サンプリングレートで前記送信信号にプリディストーション処理を施す歪補償部と、
    前記プリディストーション処理が施された前記送信信号から、前記第1サンプリングレートに応じた周波数帯域を超える周波数成分を除去する除去部と、
    前記周波数成分が除去された前記送信信号のサンプリングレートを前記第2サンプリングレートから前記第1サンプリングレートへ変換する第1レート変換部と、
    サンプリングレートが変換された前記送信信号を前記第1サンプリングレートでアナログ信号に変換し、変換された前記送信信号を前記増幅部へ出力する第1信号変換部と
    前記第1サンプリングレートで前記増幅部からの出力信号をディジタル信号に変換する第2信号変換部と、
    前記第1サンプリングレートでディジタル信号に変換された前記出力信号と、サンプリングレートが前記第1サンプリングレートへ変換された前記送信信号とから算出される誤差信号を基に歪補償係数を生成する係数生成部と
    を備え、
    前記歪補償部は、前記係数生成部によって生成された前記歪補償係数を用いて前記送信信号にプリディストーション処理を施すことを特徴とする送信機。
  8. 増幅部へ入力される入力信号をアナログ信号に変換するための第1サンプリングレートよりも高い第2サンプリングレートで前記入力信号にプリディストーション処理を施し、
    前記プリディストーション処理が施された前記入力信号から、前記第1サンプリングレートに応じた周波数帯域を超える周波数成分を除去し、
    前記周波数成分が除去された前記入力信号のサンプリングレートを前記第2サンプリングレートから前記第1サンプリングレートへ変換し、
    サンプリングレートが変換された前記入力信号を前記第1サンプリングレートでアナログ信号に変換し、変換された前記入力信号を前記増幅部へ出力し、
    アナログ信号に変換された前記入力信号を前記増幅部により増幅し、
    前記第2サンプリングレートよりも低い第3サンプリングレートで前記増幅部からの出力信号をディジタル信号に変換し、
    ディジタル信号に変換された前記出力信号のサンプリングレートを前記第3サンプリングレートから前記第2サンプリングレートへ変換し、
    サンプリングレートが前記第2サンプリングレートへ変換された前記出力信号と、前記周波数成分が除去された前記入力信号とから算出される誤差信号を基に歪補償係数を生成し、
    前記入力信号にプリディストーション処理を施す処理は、生成された前記歪補償係数を用いて前記入力信号にプリディストーション処理を施すことを特徴とする電力増幅装置制御方法。
  9. 増幅部へ入力される入力信号をアナログ信号に変換するための第1サンプリングレートよりも高い第2サンプリングレートで前記入力信号にプリディストーション処理を施し、
    前記プリディストーション処理が施された前記入力信号から、前記第1サンプリングレートに応じた周波数帯域を超える周波数成分を除去し、
    前記周波数成分が除去された前記入力信号のサンプリングレートを前記第2サンプリングレートから前記第1サンプリングレートへ変換し、
    サンプリングレートが変換された前記入力信号を前記第1サンプリングレートでアナログ信号に変換し、変換された前記入力信号を前記増幅部へ出力し、
    アナログ信号に変換された前記入力信号を前記増幅部により増幅し、
    前記第1サンプリングレートで前記増幅部からの出力信号をディジタル信号に変換し、
    前記第1サンプリングレートでディジタル信号に変換された前記出力信号と、サンプリングレートが前記第1サンプリングレートへ変換された前記入力信号とから算出される誤差信号を基に歪補償係数を生成し、
    前記入力信号にプリディストーション処理を施す処理は、生成された前記歪補償係数を用いて前記入力信号にプリディストーション処理を施すことを特徴とする電力増幅装置制御方法。
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