JP2011176686A - 前置歪み補償回路及び電力増幅器のメモリ効果歪み補償方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電力増幅器50のメモリ効果歪みを補償するメモリ効果歪み補償部20を電力増幅器50の前段に設け、またメモリ効果歪み補償部20に与えるメモリ効果歪み補償係数C2を算出するメモリ効果歪み補償係数演算部40を設け、メモリ効果歪み補償部20は、メモリ効果歪み補償係数演算部40で算出されたメモリ効果歪み補償係数C2を格納するルックアップテーブルを有し、非線形歪み補償された変調波信号X2(t)の振幅成分を算出するとともに、算出した振幅成分を所定時間だけ遅延させた遅延成分を求め、求めた振幅成分とその遅延成分の差を計算して振幅成分の勾配を求め、求めた勾配に応じたメモリ効果歪み補償係数C2を非線形歪み補償された変調波信号X2(t)に加算する。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明の一実施の形態に係る前置歪み補償回路の概略構成を示すブロック図である。同図において、本実施の形態の前置歪み補償回路1は、主にルックアップテーブルと加減算器を使用し、電力増幅器50におけるメモリ効果歪みを低減させるものであり、非線形歪み補償部10と、メモリ効果歪み補償部20と、非線形歪み補償係数演算部30と、メモリ効果歪み補償係数補償部40とを備えて構成される。
電力増幅を行う目的の信号である変調波信号X1(t)が、非線形歪み補償部10に与えられると、非線形歪み補償部10は、電力増幅器50の非線形特性(電力増幅器50の入力電力に対する利得特性)に起因する成分の逆特性を変調波信号X1(t)に付加する。変調波信号X1(t)に付加する非線形歪み補償係数C1は非線形歪み補償係数演算部30により与えられる。
10 非線形補償部
20 メモリ効果歪み補償部
21 第1の振幅成分検出回路
22 第1の遅延器
23 第1の減算器
24 ルックアップテーブル
25 加算器
30 非線形補償係数演算部
40 メモリ効果歪み補償係数演算部
41 非線形歪み補償回路
42 第2の振幅成分検出回路
43 第2の遅延器
44 第2の減算器
45 第3の減算器
46 統計処理回路
50 電力増幅器
Claims (10)
- 入力した変調波信号に非線形歪み補償係数を付加して電力増幅器の入力信号レベルに対する利得の変化である前記電力増幅器の非線形特性を補償する非線形歪み補償部と、
予め変調波振幅成分の勾配に応じた前記電力増幅器のメモリ効果歪みと逆の特性を有するメモリ効果歪み補償係数を有し、前記非線形歪み補償部で非線形歪み補償された変調波信号の振幅成分を算出するとともに、算出した振幅成分を所定時間だけ遅延させた遅延成分を求め、さらに前記振幅成分と前記遅延成分の差を計算して前記振幅成分の勾配を求め、求めた勾配に応じた前記メモリ効果歪み補償係数を前記非線形歪み補償された変調波信号に加算するメモリ効果歪み補償部と、
入力した変調波信号及び前記電力増幅器の出力信号に基づき前記非線形歪み補償係数を算出する非線形歪み補償係数演算部と、
を備えた前置歪み補償回路。 - 前記メモリ効果歪み補償部は、
予め変調波振幅成分の勾配に応じた前記電力増幅器のメモリ効果歪みと逆の特性を有するメモリ効果歪み補償係数を格納したルックアップテーブルと、
前記非線形歪み補償部で非線形歪み補償された変調波信号の振幅成分を算出する第1の振幅成分検出回路と、
前記第1の振幅成分検出回路で算出された前記変調波信号の振幅成分を所定時間だけ遅延させる第1の遅延器と、
前記第1の振幅成分検出回路で算出された前記変調波信号の振幅成分と前記第1の遅延器で得られた前記遅延成分との差を計算して前記変調波信号の振幅成分の勾配を得る第1の減算器と、
前記第1の減算器で得られた前記変調波信号の振幅成分の勾配に応じたメモリ効果歪み補償係数を前記ルックアップテーブルから読み出し、それを前記非線形歪み補償された変調波信号に加算する加算器と、
を備えた請求項1に記載の前置歪み補償回路。 - 前記非線形歪み補償された変調波信号、前記非線形歪み補償係数及び前記電力増幅器の出力信号に基づいて前記メモリ効果歪み補償係数を算出し、それを前記メモリ効果歪み補償部に与えるメモリ効果歪み補償係数演算部
を備えた請求項1又は請求項2に記載の前置歪み補償回路。 - 前記メモリ効果歪み補償係数演算部は、
前記電力増幅器の出力信号に前記非線形歪み補償部で算出された非線形歪み補償係数を付加して前記電力増幅器の入力信号レベルに対する利得の変化である前記電力増幅器の非線形特性を補償する非線形歪み補償回路と、
前記非線形歪み補償部で非線形歪み補償された変調波信号の振幅成分を算出する第2の振幅成分検出回路と、
前記第2の振幅成分検出回路で算出された前記変調波信号の振幅成分を所定時間だけ遅延させる第2の遅延器と、
前記第2の振幅成分検出回路で算出された前記変調波信号の振幅成分と前記第2の遅延器で得られた前記遅延成分との差を計算して前記変調波信号の振幅成分の勾配を得る第2の減算器と、
前記非線形歪み補償部で非線形歪み補償された変調波信号と前記非線形歪み補償回路で非線形歪み補償された前記電力増幅器の出力信号との差を計算する第3の減算器と、
前記第2の減算器で計算された変調波信号の振幅成分の勾配と前記第3の減算器で計算された前記電力増幅器の入出力信号の誤差信号について統計処理を施し、メモリ効果歪み補償係数を得る統計処理回路と、
を備えた請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の前置歪み補償回路。 - 前記統計処理回路は、
変調波振幅成分の勾配に対する誤差信号のデータを多数保持し、前記変調波振幅成分の勾配と誤差信号との関係をN(N:整数)次の関数として近似して前記電力増幅器のメモリ効果歪みの伝達関数を求め、求めた伝達関数の逆特性となるメモリ効果歪み補償係数を得る請求項4に記載の前置歪み補償回路。 - 入力した変調波信号に非線形歪み補償係数を付加して電力増幅器の入力信号レベルに対する利得の変化である前記電力増幅器の非線形特性を補償する第1の非線形歪み補償工程と、
予め変調波振幅成分の勾配に応じた前記電力増幅器のメモリ効果歪みと逆の特性を有するメモリ効果歪み補償係数を有し、前記第1の非線形歪み補償工程で非線形歪み補償された変調波信号の振幅成分を算出するとともに、算出した振幅成分を所定時間だけ遅延させた遅延成分を求め、さらに前記振幅成分と前記遅延成分の差を計算して前記振幅成分の勾配を求め、求めた勾配に応じた前記メモリ効果歪み補償係数を前記非線形歪み補償された変調波信号に加算するメモリ効果歪み補償工程と、
入力した変調波信号及び前記電力増幅器の出力信号に基づき前記非線形歪み補償係数を算出する非線形歪み補償係数演算工程と、
を備えた電力増幅器のメモリ効果歪み補償方法。 - 前記メモリ効果歪み補償工程は、
予め変調波振幅成分の勾配に応じた前記電力増幅器のメモリ効果歪みと逆の特性を有するメモリ効果歪み補償係数を記憶するメモリ効果歪み補償係数記憶工程と、
前記第1の非線形歪み補償工程で非線形歪み補償された変調波信号の振幅成分を算出する第1の振幅成分検出工程と、
前記第1の振幅成分検出工程で算出された前記変調波信号の振幅成分を所定時間だけ遅延させる第1の遅延工程と、
前記第1の振幅成分検出工程で算出された前記変調波信号の振幅成分と前記第1の遅延工程で得られた前記遅延成分との差を計算して前記変調波信号の振幅成分の勾配を得る第1の減算工程と、
前記第1の減算工程で得られた前記変調波信号の振幅成分の勾配に応じたメモリ効果歪み補償係数を前記メモリ効果歪み補償係数記憶工程より取得し、それを前記第1の非線形歪み補償工程で非線形歪み補償された変調波信号に加算する第1の加算工程と、
を備えた請求項6に記載の電力増幅器のメモリ効果歪み補償方法。 - 前記非線形歪み補償された変調波信号、前記非線形歪み補償係数及び前記電力増幅器の出力信号に基づいて前記メモリ効果歪み補償係数を算出し、それを前記メモリ効果歪み補償工程に与えるメモリ効果歪み補償係数演算工程を備えた請求項6又は請求項7に記載の電力増幅器のメモリ効果歪み補償方法。
- 前記メモリ効果歪み補償係数演算工程は、
前記電力増幅器の出力信号に前記第1の非線形歪み補償工程で算出された非線形歪み補償係数を付加して前記電力増幅器の入力信号レベルに対する利得の変化である前記電力増幅器の非線形特性を補償する第2の非線形歪み補償工程と、
前記第1の非線形歪み補償工程で非線形歪み補償された変調波信号の振幅成分を算出する第2の振幅成分検出工程と、
前記第2の振幅成分検出工程で算出された前記変調波信号の振幅成分を所定時間だけ遅延させる第2の遅延工程と、
前記第2の振幅成分検出工程で算出された前記変調波信号の振幅成分と前記第2の遅延工程で得られた前記遅延成分との差を計算して前記変調波信号の振幅成分の勾配を得る第2の減算工程と、
前記第1の非線形歪み補償工程で非線形歪み補償された変調波信号と前記第2の非線形歪み補償工程で非線形歪み補償された前記電力増幅器の出力信号との差を計算する第3の減算工程と、
前記第2の減算工程で計算された変調波信号の振幅成分の勾配と前記第3の減算工程で計算された前記電力増幅器の入出力信号の誤差信号について統計処理を施し、メモリ効果歪み補償係数を得る統計処理工程と、
を備えた請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の電力増幅器のメモリ効果歪み補償方法。 - 前記統計処理工程は、変調波振幅成分の勾配に対する誤差信号のデータを多数保持し、前記変調波振幅成分の勾配と誤差信号との関係をN(N:整数)次の関数として近似して前記電力増幅器のメモリ効果歪みの伝達関数を求め、求めた伝達関数の逆特性となるメモリ効果歪み補償係数を得る請求項9に記載の電力増幅器のメモリ効果歪み補償方法。
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