JP2011176689A - 算出装置、歪み補正装置、増幅装置および算出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】増幅器の歪み特性の計算量を低減すること。
【解決手段】温度モデル算出部121、ゲートラグモデル算出部122、ドレインラグモデル算出部123、ゲートバイアス電圧モデル算出部124およびドレインバイアス電圧モデル算出部125は、信号に歪み特性を与える増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出する。特性算出部130は、算出された各状態変数に基づいて増幅器による信号の歪み特性を算出する。特性算出部130は、算出された歪み特性を出力する。
【選択図】図1−1
【解決手段】温度モデル算出部121、ゲートラグモデル算出部122、ドレインラグモデル算出部123、ゲートバイアス電圧モデル算出部124およびドレインバイアス電圧モデル算出部125は、信号に歪み特性を与える増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出する。特性算出部130は、算出された各状態変数に基づいて増幅器による信号の歪み特性を算出する。特性算出部130は、算出された歪み特性を出力する。
【選択図】図1−1
Description
本発明は、増幅器による信号の歪み特性を算出する算出装置、歪み補正装置、増幅装置および算出方法に関する。
無線通信における基地局や移動局などのRF(Radio Frequency)信号の送信設備では、デジタル信号の段階で信号の歪み補正処理を行うDPD(Digital Pre−distorter)が用いられている(たとえば、下記特許文献1参照。)。また、近年、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)などの広帯域通信が普及している。
広帯域通信の普及に伴い、パワーアンプ(PA:Power Amplifier)が有する歪み特性のメモリ効果を補正することが求められている。パワーアンプの歪み特性を表現する汎用の歪みモデルには、メモリ効果の表現を組み合わせるモデルがある。たとえば、時間間隔をΔとすると、メモリ多項式(Volterra級数の二次の項)を用いて、パワーアンプの歪み特性を表現する汎用歪みモデルは下記(1)式により示される。
上記(1)式において、v0(t)はパワーアンプにより増幅された信号の歪みを示している。tは時間を示している。ak,nは、信号に歪み特性を与える増幅器の要因ごとの係数を示している。vinは、パワーアンプにより増幅される前の信号を示している。t−kΔは、パワーアンプのメモリ効果を示している。
しかしながら、上述した従来技術では、増幅器の歪み特性を表現するモデルにおいて、より高次の級数を使用することが求められており、補正信号を生成するためにメモリ効果と歪み特性の膨大な組み合わせを計算することになるため、計算量が大きくなるという問題がある。特に、W−CDMAやOFDMなど、平均パワーに対してピークパワーが大きい変調方式においては歪み特性のメモリ効果が大きく、計算量がさらに大きくなる。このため、増幅器の歪み特性の計算に時間がかかり、補正信号の収束性が悪くなる。また、計算量が大きくなることで、消費電力が大きくなる。
また、計算量を低減するためにモデルの次数を小さくすると、増幅器のメモリ効果が十分に補正係数に反映されなくなり、メモリ効果を有する増幅器による信号の歪み特性を精度よく補正することができないという問題がある。
開示技術は、上述した問題点を解消するものであり、増幅器の歪み特性の計算量を低減することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、開示技術は、信号に歪み特性を与える増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出し、算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出し、算出された歪み特性を出力することを要件とする。
開示技術によれば、増幅器の歪み特性の計算量を低減することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、開示技術の好適な実施の形態を詳細に説明する。開示技術は、メモリ効果を有する増幅器の複数の状態変数をそれぞれ算出し、算出した各状態変数に基づいて増幅器による信号の歪み特性を算出することで、メモリ効果を有する増幅器の歪み特性の計算量を低減する。
(実施の形態)
図1−1は、実施の形態にかかる算出装置の構成例1を示す図である。図1−1に示す算出装置101は、増幅器(たとえば図2のマイクロ波電力増幅器240)による信号の歪み特性の予測値を算出する算出装置である。算出装置101は、エンベロープ信号生成部110と、温度モデル算出部121と、ゲートラグモデル算出部122と、ドレインラグモデル算出部123と、ゲートバイアス電圧モデル算出部124と、ドレインバイアス電圧モデル算出部125と、特性算出部130と、を備えている。
図1−1は、実施の形態にかかる算出装置の構成例1を示す図である。図1−1に示す算出装置101は、増幅器(たとえば図2のマイクロ波電力増幅器240)による信号の歪み特性の予測値を算出する算出装置である。算出装置101は、エンベロープ信号生成部110と、温度モデル算出部121と、ゲートラグモデル算出部122と、ドレインラグモデル算出部123と、ゲートバイアス電圧モデル算出部124と、ドレインバイアス電圧モデル算出部125と、特性算出部130と、を備えている。
マイクロ波電力増幅器は、増幅する信号に線形または非線形の歪み特性を与える複数の状態変数(要因)を有する。信号に歪み特性を与える状態変数には、メモリ効果を有する状態変数と、メモリ効果を有さない状態変数と、がある。メモリ効果は、入出力特性がそれ以前の信号の履歴によって変化する現象である。
メモリ効果を有する状態変数には、たとえば、マイクロ波電力増幅器の温度(熱的メモリ効果)、マイクロ波電力増幅器の内部のトランジスタのゲートラグ、トランジスタのドレインラグ、トランジスタのゲート(ベース)バイアス電圧、トランジスタのドレイン(コレクタ)バイアス電圧などがある。これらの状態変数が変化すると、半導体の電気的特性が変化し、マイクロ波電力増幅器による信号の歪み特性が変動する。
マイクロ波電力増幅器の温度は、自己発熱によるデバイス温度の上昇や、半導体基板、パッケージ、配線基板、筐体を通した放熱によるデバイス温度の変化である。ゲートラグは、マイクロ波電力増幅器のトランジスタにおけるゲート電圧の時間的推移による半導体のキャリアトラップのキャリア捕獲、脱捕獲により発生する。ドレインラグは、マイクロ波電力増幅器のトランジスタにおけるドレイン電圧の時間的推移による半導体のキャリアトラップのキャリア捕獲、脱捕獲により発生する。
ゲート(ベース)バイアス電圧は、RFエンベロープに応じてマイクロ波電力増幅器のトランジスタにおけるゲート電流が変化することによって生じる。ゲート電流の変化の履歴はバイアス回路に蓄積されてバイアス電圧を複雑に変化させ、マイクロ波電力増幅器のメモリ歪みを発生させる。
ドレイン(コレクタ)バイアス電圧は、RFエンベロープに応じてマイクロ波電力増幅器のトランジスタにおけるドレイン(コレクタ)電流が変化することによって生じる。ドレイン電流の変化の履歴はバイアス回路に蓄積されてバイアス電圧を複雑に変化させ、マイクロ波電力増幅器のメモリ歪みを発生させる。
エンベロープ信号生成部110には、マイクロ波増幅器へ入力されるIchおよびQcnの信号(I,Q)が入力される。エンベロープ信号生成部110は、入力された信号のエンベロープenvを生成する。エンベロープ信号生成部110は、生成したエンベロープenvを、ゲートラグモデル算出部122、ゲートバイアス電圧モデル算出部124、ドレインバイアス電圧モデル算出部125および特性算出部130へ出力する。
温度モデル算出部121、ゲートラグモデル算出部122、ドレインラグモデル算出部123、ゲートバイアス電圧モデル算出部124およびドレインバイアス電圧モデル算出部125は、状態変数算出部である。状態変数算出部は、信号に歪み特性を与えるマイクロ波増幅器の各状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出する。
具体的には、温度モデル算出部121は、特性算出部130から出力された消費電力pddに基づいてマイクロ波増幅器の接合温度tjを算出する。温度モデル算出部121は、算出した接合温度tjを、マイクロ波電力増幅器の状態変数としてゲートバイアス電圧モデル算出部124および特性算出部130へ出力する。
ゲートラグモデル算出部122は、特性算出部130から出力された実効エンベロープeenvに基づいてマイクロ波電力増幅器のゲートラグを示すゲートラグ信号geを算出する。また、ゲートラグモデル算出部122は、エンベロープ信号生成部110から出力されたエンベロープenvに基づいてマイクロ波電力増幅器のゲートラグ信号geを算出してもよい。ゲートラグモデル算出部122は、算出したゲートラグ信号geをマイクロ波電力増幅器の状態変数として特性算出部130へ出力する。
ドレインラグモデル算出部123は、特性算出部130から出力された出力エンベロープenvoutに基づいてマイクロ波電力増幅器のドレインラグを示すドレインラグ信号deを算出する。ドレインラグモデル算出部123は、算出したドレインラグ信号deをマイクロ波電力増幅器の状態変数として特性算出部130へ出力する。
ゲートバイアス電圧モデル算出部124は、温度モデル算出部121から出力された接合温度tjと、エンベロープ信号生成部110から出力されたエンベロープenvと、に基づいてマイクロ波電力増幅器のゲートバイアス電圧Vbgを算出する。また、ゲートバイアス電圧モデル算出部124は、ドレインバイアス電圧モデル算出部125によって算出されたドレインバイアス電圧Vbdを加味してゲートバイアス電圧Vbgを算出してもよい。ゲートバイアス電圧モデル算出部124は、算出したゲートバイアス電圧Vbgをマイクロ波電力増幅器の状態変数として特性算出部130へ出力する。
ドレインバイアス電圧モデル算出部125は、特性算出部130から出力されたドレイン電流iddに基づいてマイクロ波電力増幅器のドレインバイアス電圧Vbdを算出する。また、ドレインバイアス電圧モデル算出部125は、エンベロープ信号生成部110から出力されたエンベロープenvに基づいてマイクロ波電力増幅器のドレインバイアス電圧Vbdを算出してもよい。ドレインバイアス電圧モデル算出部125は、算出したドレインバイアス電圧Vbdをマイクロ波電力増幅器の状態変数として特性算出部130へ出力する。
特性算出部130は、温度モデル算出部121、ゲートラグモデル算出部122、ドレインラグモデル算出部123、ゲートバイアス電圧モデル算出部124およびドレインバイアス電圧モデル算出部125から出力された各状態変数を取得する。また、特性算出部130は、取得した各状態変数に基づいてマイクロ波電力増幅器から出力される信号の歪み特性を算出する特性算出部である。たとえば、特性算出部130は、マイクロ波電力増幅器から出力される信号の利得歪特性gainや位相歪特性phaseを算出する。また、特性算出部130は、算出した利得歪特性gainや位相歪特性phaseを後段へ出力する出力部である。
また、特性算出部130は、マイクロ波電力増幅器の状態変数であってメモリ効果を有さない状態変数を算出する第二状態変数算出部としての機能を有する。たとえば、特性算出部130は、マイクロ波電力増幅器の消費電力pddを算出し、算出した消費電力pddを温度モデル算出部121へ出力する。また、特性算出部130は、マイクロ波電力増幅器のトランジスタのゲートに加わる実効的な実効エンベロープeenvを算出し、算出した実効エンベロープeenvをゲートラグモデル算出部122へ出力する。
また、特性算出部130は、マイクロ波電力増幅器の出力エンベロープenvoutを算出し、算出した出力エンベロープenvoutをドレインラグモデル算出部123へ出力する。また、特性算出部130は、マイクロ波電力増幅器のトランジスタのドレイン電流iddを算出し、算出したドレイン電流iddをドレインバイアス電圧モデル算出部125へ出力する。
このように、算出装置101は、メモリ効果を有するマイクロ波電力増幅器の各状態変数をそれぞれ算出し、算出した各状態変数に基づいてマイクロ波電力増幅器による信号の歪み特性を算出する。これにより、メモリ効果と歪み特性のすべての組み合わせを計算しなくても、メモリ効果を有するマイクロ波電力増幅器の歪み特性を得ることができる。このため、メモリ効果を有するマイクロ波電力増幅器の歪み特性の計算量を低減することができる。したがって、消費電力の低減や歪み特性の算出の高速化を図ることができる。
また、計算量を低減することができるため、メモリ効果を有する多くの状態変数を反映させた歪み特性を得ることが可能になる。また、計算量を低減することができるため、長い期間に渡るメモリ効果を反映させた歪み特性を得ることが可能になる。このため、メモリ効果を有するマイクロ波電力増幅器の歪み特性を精度よく算出することができる。
また、メモリ効果を有する各状態変数の少なくともいずれかを、マイクロ波電力増幅器へ入力される信号(I,Q)に基づいて算出することで、メモリ効果を有する各状態変数を精度よく算出することができる。具体例には、マイクロ波電力増幅器へ入力される信号(I,Q)のエンベロープenvに基づいて状態変数を算出する。または、マイクロ波電力増幅器へ入力される信号(I,Q)の振幅に基づいて状態変数を算出してもよい。
また、メモリ効果を有する各状態変数に含まれる第一状態変数を、算出した各状態変数のうちの第一状態変数と異なる第二状態変数に基づいて算出することで、第一状態変数が第二状態変数によって変化する場合に第一状態変数を精度よく算出することができる。たとえば、算出した接合温度tj(第二状態変数)に基づいてゲートバイアス電圧Vbg(第一状態変数)を算出することで、接合温度tjによって変化するダイオードの順方向電圧を用いてゲートバイアス電圧Vbgを精度よく算出することができる。
また、マイクロ波電力増幅器の状態変数であってメモリ効果を有さない状態変数を算出し、メモリ効果を有する各状態変数の少なくともいずれかを、メモリ効果を有さない状態変数に基づいて算出する。これにより、メモリ効果を有する状態変数がメモリ効果を有さない状態変数によって変化する場合に、メモリ効果を有する状態変数を精度よく算出することができる。
たとえば、消費電力pddに基づいて接合温度tjを算出することで、消費電力pddの履歴によって変化する接合温度tjを精度よく算出することができる。また、実効エンベロープeenvに基づいてゲートラグ信号geを算出することで、実効エンベロープeenvによって変化するゲートラグ信号geを精度よく算出することができる。また、出力エンベロープenvoutに基づいてドレインラグ信号deを算出することで、出力エンベロープenvoutによって変化するドレインラグ信号deを精度よく算出することができる。また、ドレイン電流iddに基づいてゲートバイアス電圧Vbgを算出することで、ドレイン電流iddによって変化するゲートバイアス電圧Vbgを精度よく算出することができる。
また、マイクロ波電力増幅器へ入力される信号(I,Q)およびメモリ効果を有する各状態変数に基づいてマイクロ波電力増幅器による信号の歪み特性を算出する。このように、マイクロ波電力増幅器へ入力される信号(I,Q)を加味することで、マイクロ波電力増幅器による信号の歪み特性をさらに精度よく算出することができる。
また、マイクロ波電力増幅器の状態変数であってメモリ効果を有さない状態変数を算出し、マイクロ波電力増幅器による信号の歪み特性を、メモリ効果を有する各状態変数と、メモリ効果を有さない状態変数と、に基づいて算出してもよい。このように、メモリ効果を有さない状態変数を加味することで、マイクロ波電力増幅器による信号の歪み特性をさらに精度よく算出することができる。
図1−2は、実施の形態にかかる算出装置の構成例2を示す図である。図1−2において、図1−1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。算出装置102は、図1に示した算出装置101の構成に加えて補正係数算出部140を備えている。特性算出部130は、算出した利得歪特性gainおよび位相歪特性phaseを補正係数算出部140へ出力する。
補正係数算出部140は、特性算出部130から出力された利得歪特性gainおよび位相歪特性phaseの逆特性を算出することで、マイクロ波電力増幅器によって増幅される信号の補正係数を算出する。具体的には、補正係数算出部140は、利得歪特性gainの逆数を計算することにより利得補正係数n−gain’を算出する。また、補正係数算出部140は、位相歪特性phaseの位相を反転させた位相補正係数−phaseを算出する。補正係数算出部140は、算出した利得補正係数n−gain’および位相補正係数−phaseを出力する。
このように、算出装置102は、特性算出部130によって算出された歪み特性に基づく補正係数を算出することで、メモリ効果と歪み特性の組み合わせを計算しなくても、マイクロ波電力増幅器によって増幅される信号の補正係数を得ることができる。このため、マイクロ波電力増幅器によって増幅される信号の補正係数の計算量を低減することができる。したがって、消費電力の低減や補正係数の算出の高速化を図ることができる。
また、計算量を低減することができるため、メモリ効果を有する多くの状態変数を反映させた補正係数を得ることが可能になる。また、計算量を低減することができるため、長い期間に渡るメモリ効果を反映させた補正係数を得ることが可能になる。このため、メモリ効果を有するマイクロ波電力増幅器によって増幅される信号を精度よく補正する補正係数を算出することができる。
図1−1および図1−2に示した算出装置101および算出装置102は、たとえばFPGA(Field Programmable Gate Array)などの演算手段によって実現することができる。
図2は、実施の形態にかかる増幅装置および歪み補正装置の構成例を示す図である。図2においては、図1−2に示した算出装置102をマイクロ波電力増幅器の歪み補正に用いる構成について説明する。図2に示すように、実施の形態にかかる増幅装置200は、歪み補正装置210と、DAC221,222と、直交変調部230と、マイクロ波電力増幅器240と、カプラ251と、減衰器252と、周波数変換部253と、ADC254と、直交復調部255と、パラメータ更新部260と、を備えている。
増幅装置200へ入力される各信号は、ここでは、IchとQchの直交ベースバンド信号(I,Q)である。増幅装置200へ入力された各信号は、歪み補正装置210およびパラメータ更新部260へ入力される。歪み補正装置210は、算出装置102(図1−2参照)と、利得補正部211と、位相補正部212と、を備えている。
算出装置102は、入力された各信号に基づいて、利得歪特性gain、位相歪特性phase、利得補正係数n−gain’および位相補正係数−phaseを算出する。算出装置102は、算出した利得補正係数n−gain’を利得補正部211へ出力する。また、算出装置102は、算出した位相補正係数−phaseを位相補正部212へ出力する。また、算出装置102は、算出した利得歪特性gainおよび位相歪特性phaseをパラメータ更新部260へ出力する。
利得補正部211(gain)は、算出装置102から出力された利得補正係数n−gain’に基づいて、入力された各信号に対してプリディストーションを行う。具体的には、利得補正部211は、各信号に利得補正係数n−gain’を乗算する。これにより、各信号に対してマイクロ波電力増幅器240の利得歪み特性の逆特性が与えられ、マイクロ波電力増幅器240の出力信号の利得歪み特性を補正することができる。利得補正部211は、プリディストーションを行った各信号を位相補正部212へ出力する。
位相補正部212(Rot)は、算出装置102から出力された位相補正係数−phaseに基づいて、利得補正部211から出力された各信号に対してプリディストーションを行う。具体的には、位相補正部212は、各信号に位相補正係数−phaseを乗算する。これにより、各信号に対してマイクロ波電力増幅器240の位相歪み特性の逆特性が与えられ、マイクロ波電力増幅器240の出力信号の位相歪み特性を補正することができる。位相補正部212は、プリディストーションを行った各信号をそれぞれDAC221,222へ出力する。
DAC221,222(Digital/Analog Converter:デジタル/アナログ変換器)のそれぞれは、歪み補正装置210から出力された各信号をデジタル信号からアナログ信号に変換する。DAC221,222のそれぞれは、変換した各信号を直交変調部230へ出力する。直交変調部230(Q−MOD:Quadrature MODulator)は、DAC221,222から出力された各信号を直交変調する。直交変調部230は、直交変調した信号をマイクロ波電力増幅器240へ出力する。
マイクロ波電力増幅器240は、直交変調部230から出力された信号を増幅する。マイクロ波電力増幅器240は、たとえば、FET(Field Effect Transistor)などのトランジスタを用いたパワーアンプ(PA)である。マイクロ波電力増幅器240は、増幅した信号をカプラ251へ出力する。
カプラ251、減衰器252、周波数変換部253、ADC254および直交復調部255は、マイクロ波電力増幅器240によって増幅された信号を帰還させる帰還系である。具体的には、カプラ251は、マイクロ波電力増幅器240から出力された信号を分岐し、分岐した各信号の一方を後段へ出力(PA out)する。また、カプラ251は、分岐した各信号の他方を減衰器252へ出力する。
減衰器252(ATT:ATTenuator)は、カプラ251から出力された信号を減衰させる。減衰器252は、減衰させた信号を周波数変換部253へ出力する。周波数変換部253は、減衰器252から出力された信号を直交ベースバンド信号にダウンコンバートし、ダウンコンバートした信号をADC254へ出力する。
ADC254(Analog/Digital Converter:アナログ/デジタル変換器)は、周波数変換部253から出力された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。ADC254は、変換した信号を直交復調部255へ出力する。直交復調部255(Q−DEM:Quadrature DEModulator)は、ADC254から出力された信号を直交変調する。直交復調部255は、直交変調により得られたIchとQchの各信号(I’,Q’)をパラメータ更新部260へ出力する。
パラメータ更新部260は、増幅装置200へ入力された直交ベースバンド信号の各信号(I,Q)と、直交復調部255から出力された各信号(I’,Q’)と、を比較し、比較結果の差分(誤差)が小さくなるように算出装置102のパラメータを更新する。算出装置102のパラメータは、たとえば、算出装置102において状態変数または歪み特性の算出に用いられるLUT(ルックアップテーブル)の値や演算部の係数である。
このように、マイクロ波電力増幅器240によって増幅された信号を帰還させた信号に基づいて状態変数または歪み特性の算出に用いられるパラメータを更新することで、状態変数または歪み特性の算出の適応制御を行うことができる。これにより、状態変数または歪み特性の算出に用いられるパラメータを環境変化に応じて適応的に制御し、マイクロ波電力増幅器240による信号の歪み特性をさらに精度よく行うことができる。
ただし、増幅装置200において、カプラ251、減衰器252、周波数変換部253、ADC254、直交復調部255およびパラメータ更新部260を省き、状態変数または歪み特性の算出の適応制御を行わない構成にしてもよい。
このように、増幅装置200によれば、算出装置102によって補正係数を高速に算出することができるため、利得補正部211や位相補正部212における信号の補正の収束性を向上させることができる。このため、マイクロ波電力増幅器240の出力信号の品質を向上させることができる。
図3は、マイクロ波電力増幅器の具体例を示す図である。図3においては、GaN HEMT(窒化ガリウム High Electron Mobility Transistor)を用いたマイクロ波電力増幅器240の構成例について説明する。図3に示すように、マイクロ波電力増幅器240は、入力部310と、供給線t1,t2と、トランスミッションラインt3〜t8と、バイパス容量c1〜c4と、コンデンサc5〜c7と、トランジスタ320と、抵抗330と、を備えている。
ゲートバイアス電圧源Vggは、供給線t1を通じてゲートバイアス電圧Vbgを供給する。抵抗rt1は、供給線t1の(寄生)抵抗である。抵抗rc1、バイパス容量c1およびバイパス容量c2は、ゲートバイアス電圧Vbgを平滑する。λ/4トランスミッションラインt3は、安定化抵抗rbgを通じてトランジスタ320のゲート電極にゲートバイアス電圧Vbgを供給する。
バイパス容量c1の内部抵抗である抵抗rt1の抵抗値はたとえば0.05[Ω]である。抵抗rc1の抵抗値はたとえば2[Ω]である。バイパス容量c1の容量はたとえば1[μF]である。バイパス容量c2の容量はたとえば3000[pF]である。安定化抵抗rbgの抵抗値はたとえば15[Ω]である。
電源電圧供給源Vddは、供給線t2を通じてドレインバイアス電圧Vbdを供給する。抵抗rt2は供給線t2の(寄生)抵抗である。バイパス容量c3の内部抵抗rc3を通じて、バイパス容量c3またバイパス容量c4は、ドレインバイアス電圧Vbdを平滑する。λ/4トランスミッションラインt4は、トランスミッションラインt7を通じてトランジスタ320のドレイン電極にドレインバイアス電圧Vbdを供給する。
抵抗rt2の抵抗値はたとえば0.05[Ω]である。バイパス容量c3の内部抵抗である抵抗rc3の抵抗値はたとえば2[Ω]である。バイパス容量c3の容量はたとえば2.2[μF]である。バイパス容量c4の容量はたとえば20000[pF]である。トランスミッションラインt7の長さはたとえば1.9[cm]である。トランスミッションラインt7の特性インピーダンスはたとえば50[Ω]である。
入力部310(input)には、直交変調部230から出力された信号が入力される。トランスミッションラインt5、コンデンサc5およびトランスミッションラインt6は整合回路を構成している。入力部310に入力された信号は、トランスミッションラインt5、コンデンサc5およびトランスミッションラインt6を通じてトランジスタ320のゲート電極へ供給される。
トランスミッションラインt5の長さはたとえば1.8[cm]である。トランスミッションラインt5の特性インピーダンスはたとえば16[Ω]である。コンデンサc5の容量はたとえば7[pF]である。トランスミッションラインt6の長さはたとえば9[mm]である。トランスミッションラインt6の抵抗値はたとえば16[Ω]である。
また、トランジスタ320のドレイン電極には、トランスミッションラインt7、コンデンサc6、トランスミッションラインt8、コンデンサc7および抵抗330が接続されている。トランスミッションラインt7、コンデンサc6、トランスミッションラインt8およびコンデンサc7は出力整合回路を構成している。
コンデンサc6の容量はたとえば0.5[pF]である。トランスミッションラインt8の長さはたとえば3.4[cm]である。トランスミッションラインt8の特性インピーダンスはたとえば50[Ω]である。コンデンサc7の容量はたとえば5.7[pF]である。抵抗330の抵抗値はたとえば50[Ω]である。
中〜大電力のパワーアンプであるマイクロ波電力増幅器240では、電力効率を得るためにAB級以上のバイアス級が用いられる。したがって、入力信号がAM変調されている場合は、電源電流は信号エンベロープにより大きく変化する。このため、基板上のドレインバイアス電圧Vbdも変動し、ドレインバイアス電圧Vbdをバイパス容量c3,c4によっても完全に取り除くことができない。また、基板上のゲートバイアス電圧Vbgも信号エンベロープとデバイス特性の関係で変動することが知られている。
ドレインバイアス電圧Vbdやゲートバイアス電圧Vbgの変動により、非線型素子である半導体デバイスの特性が変化してマイクロ波電力増幅器240による信号の歪み特性も変化する。信号エンベロープに応じて発生したドレインバイアス電圧Vbdやゲートバイアス電圧Vbgの変動は、供給線t1,t2、抵抗rt1,rt2、バイパス容量c1〜c4、抵抗rc1,rc3により時間的な緩和または緩和振動特性を示す。
このため、マイクロ波電力増幅器240の歪み特性はメモリ効果を有する。また、マイクロ波電力増幅器240の状態変数のメモリ効果としては、熱的メモリ効果や半導体素子のトラップ順位によるメモリ効果もある。
図4は、温度モデル算出部の具体例を示す図である。図4に示す温度モデル算出部121は、3次の線形IIR(Innite Impulse Response)フィルタによってメモリ効果を算出する。温度モデル算出部121は、乗算部411〜417と、加算部421〜427と、遅延部431〜433(ts)と、を備えている。
温度モデル算出部121へ入力された消費電力pddは、乗算部411へ入力される。乗算部411は、入力された信号(ここでは消費電力pdd)にフィルタ係数を乗算して加算部421へ出力する。加算部421は、乗算部411から出力された信号と、加算部424から出力された信号と、を加算する。加算部421は、加算した信号を遅延部431および加算部426へ出力する。
遅延部431は、加算部421から出力された信号を1クロック遅延させ、遅延させた信号を遅延部432および乗算部416,417へ出力する。遅延部432は、遅延部431から出力された信号を1クロック遅延させ、遅延させた信号を遅延部433および乗算部414,415へ出力する。遅延部433は、遅延部432から出力された信号を1クロック遅延させ、遅延させた信号を乗算部412,413へ出力する。
乗算部412は、遅延部433から出力された信号にフィルタ係数を乗算して加算部422へ出力する。乗算部413は、遅延部433から出力された信号にフィルタ係数を乗算して加算部423へ出力する。乗算部414は、遅延部432から出力された信号にフィルタ係数を乗算して加算部422へ出力する。乗算部415は、遅延部432から出力された信号にフィルタ係数を乗算して加算部423へ出力する。乗算部416は、遅延部431から出力された信号にフィルタ係数を乗算して加算部424へ出力する。乗算部417は、遅延部431から出力された信号にフィルタ係数を乗算して加算部425へ出力する。
加算部422は、乗算部412から出力された信号と、乗算部414から出力された信号と、を加算して加算部424へ出力する。加算部423は、乗算部413から出力された信号と、乗算部415から出力された信号と、を加算して加算部425へ出力する。加算部424は、加算部422から出力された信号と、乗算部416から出力された信号と、を加算して加算部421へ出力する。加算部425は、加算部423から出力された信号と、乗算部417から出力された信号と、を加算して加算部426へ出力する。加算部426は、加算部421から出力された信号と、加算部425から出力された信号と、を加算して加算部427へ出力する。
加算部427は、加算部426から出力された信号と、外界温度ta(ambient temperature)と、を加算する。外界温度taは、たとえば増幅装置200の外部に設けられた温度モニタによって測定される外部温度やケース温度である。または、外界温度taは、常用温度が定数として歪み補正装置210のメモリに記憶されていてもよい。加算部427は、加算結果をマイクロ波電力増幅器240の接合温度tjとして出力する。
図5は、ドレインバイアス電圧モデル算出部の具体例を示す図である。図5において、図4に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図5に示すドレインバイアス電圧モデル算出部125は、3次のIIRフィルタによってメモリ効果を算出する。ドレインバイアス電圧モデル算出部125は、図4に示した温度モデル算出部121の構成に加えて乗算部511および加算部521を備えている。
ドレインバイアス電圧モデル算出部125へ入力されたドレイン電流iddは、乗算部511および乗算部411へ入力される。乗算部511は、入力された信号(ここではドレイン電流idd)にフィルタ係数を乗算して加算部521へ出力する。乗算部411は、入力された信号(ここではドレイン電流idd)にフィルタ係数を乗算して加算部421へ出力する。加算部426は、加算した信号を加算部521へ出力する。
加算部521は、加算部426から出力された信号と、乗算部511から出力された信号と、を加算し、加算した信号を加算部427へ出力する。加算部427は、加算部521から出力された信号と、電源電圧Vddと、を加算する。電源電圧Vddは、たとえば定数として歪み補正装置210のメモリに記憶されている。加算部427は、加算結果をマイクロ波電力増幅器240のドレインバイアス電圧Vbdとして出力する。
図6は、ゲートバイアス電圧モデル算出部の具体例を示す図である。図6において、図5に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図6に示すゲートバイアス電圧モデル算出部124は、3次のIIRフィルタによってメモリ効果を算出する。ゲートバイアス電圧モデル算出部124は、図5に示したドレインバイアス電圧モデル算出部125の構成に加えて、加算部611〜616と、乗算部621〜623と、LUT631,632と、を備えている。
ゲートバイアス電圧モデル算出部124へ入力されたエンベロープenvは、加算部611および乗算部621へ入力される。ゲートバイアス電圧モデル算出部124へ入力された接合温度tjは、乗算部622,623へ入力される。ゲートバイアス電圧モデル算出部124へ入力されたドレインバイアス電圧Vbdは、加算部613へ入力される。
乗算部621は、入力されたエンベロープenvに係数kenvgdを乗算する。乗算部621は、乗算した信号を加算部613へ出力する。乗算部622は、入力された接合温度tjに係数ktgを乗算する。乗算部622は、乗算した信号を加算部611へ出力する。乗算部623は、入力された接合温度tjに係数ktgdを乗算する。乗算部623は、乗算した信号を加算部614へ出力する。
加算部611は、入力されたエンベロープenvと、乗算部622から出力された信号と、を加算する。加算部611は、加算した信号を加算部612へ出力する。加算部612は、加算部611から出力された信号と、加算部427から出力されたゲートバイアス電圧Vbgと、を加算する。加算部611は、加算した信号を、トランジスタ320のゲート−ソース間の実効電圧である電圧VgeとしてLUT631へ出力する。
加算部613は、乗算部621から出力された信号と、入力されたドレインバイアス電圧Vbdと、を加算する。加算部613は、加算した信号を加算部614へ出力する。加算部614は、加算部613から出力された信号と、乗算部623から出力された信号と、を加算する。加算部614は、加算した信号を加算部615へ出力する。加算部615は、加算部614から出力された信号と、加算部427から出力されたゲートバイアス電圧Vbgと、を加算する。加算部615は、加算した信号を、トランジスタ320のゲート−ドレイン間の実効電圧としてLUT632へ出力する。
LUT631は、トランジスタ320のゲート−ソース間の電圧Vgeと、トランジスタ320のゲート−ソース間電流igと、を対応付けたLUTである(非線形モデル)。LUT631は、加算部612から出力された電圧Vgeに対応するゲート−ソース間電流igを加算部616へ出力する。
LUT632は、トランジスタ320のゲート−ドレイン間の電圧と、トランジスタ320のゲート−ドレイン間dgdと、を対応付けたLUTである(非線形モデル)。LUT632は、加算部615から出力された電圧に対応するゲート−ドレイン間dgdを加算部616へ出力する。
加算部616は、LUT631から出力されたゲート−ソース間電流igと、LUT632から出力されたゲート−ドレイン間dgdと、を加算する。加算部616は、加算した信号を乗算部411および乗算部511へ出力する。乗算部411および乗算部511は、加算部616から出力された信号にフィルタ係数を乗算する。
加算部427は、加算部521から出力された信号と、ゲートバイアス電圧源Vggと、を加算する。ゲートバイアス電圧源Vggは、たとえば定数として歪み補正装置210のメモリに記憶されている。加算部427は、加算結果をマイクロ波電力増幅器240のゲートバイアス電圧Vbgとして加算部612および加算部615へ出力する。また、加算部427は、ゲートバイアス電圧Vbgを後段へ出力する。
このように、ゲートバイアス電圧モデル算出部124は、ゲートバイアス電圧源Vggを、加算部616の出力信号によって変化したゲートバイアス電圧Vbgを出力する。ここでは、LUT631を用いて非線型なゲート−ソース間電流igを求める構成について説明したが、下記(2)式を演算することによってゲート−ソース間電流igを求めてもよい。下記(2)式において、Isは飽和電流を示している。Vfは順方向電圧を示している。また、LUT632を用いて非線型なゲート−ドレイン間dgdを求める構成について説明したが、ゲート−ソース間電流igと同様に所定の演算によってゲート−ドレイン間dgdを求めてもよい。
なお、ゲートバイアス電圧モデル算出部124の構成は図6に示した構成に限らない。たとえば、広バンドギャップ半導体であるGaNHEMTをマイクロ波電力増幅器240に適用する場合は、ゲートドレイン間の順方向の導通が動作中にほとんど発生しない。このため、図6に示したゲートバイアス電圧モデル算出部124において、加算部613〜615、乗算部621,623およびLUT632および加算部616を省いた構成にしてもよい。
図7は、ドレインラグモデル算出部の具体例を示す図である。図7に示すように、ドレインラグモデル算出部123は、LUT711,712と、乗算部411a〜417a,411b〜417bと、加算部421a〜426a,421b〜426bと、遅延部431a〜433a,431b〜433bと、加算器720と、を備えている。ドレインラグモデル算出部123へ入力された出力エンベロープenvoutは、LUT711およびLUT712へ入力される。
LUT711は、出力エンベロープenvoutとトラップ率dtとを対応付けたLUTである。LUT711は、入力された出力エンベロープenvoutに対応するトラップ率dtを乗算部411aへ出力する。LUT712は、出力エンベロープenvoutとデトラップ率ddとを対応付けたLUTである。LUT712は、入力された出力エンベロープenvoutに対応するデトラップ率ddを乗算部411bへ出力する。
乗算部411a〜417a、加算部421a〜426aおよび遅延部431a〜433aは、それぞれ図4に示した乗算部411〜417、加算部421〜426および遅延部431〜433と同様の構成である。乗算部411aは、LUT711から出力された信号(ここではトラップ率dt)にフィルタ係数を乗算して加算部421aへ出力する。加算部426aは、加算した信号を加算器720へ出力する。
乗算部411b〜417b、加算部421b〜426bおよび遅延部431b〜433bは、それぞれ図4に示した乗算部411〜417、加算部421〜426および遅延部431〜433と同様の構成である。乗算部411bは、LUT712から出力された信号(ここではデトラップ率dd)にフィルタ係数を乗算して加算部421bへ出力する。加算部426bは、加算した信号を加算器720へ出力する。
加算器720は、加算部426aから出力された信号と、加算部426bから出力された信号と、を加算する。加算器720は、加算した信号をドレインラグ信号deとして後段へ出力する。このように、ドレイン電圧波形(出力エンベロープenvout)に応じたトラップ率dtとデトラップ率ddをそれぞれ算出し、算出結果を加算することによってドレインラグ信号deを得ることができる。
ドレインラグ信号deに関係するトランジスタ320のトラップ率dtとデトラップ率ddは、トランジスタ320のドレイン電圧により変化することが知られている。電荷の捕獲と開放はそれぞれ異なる時定数に従うため、図6に示した構成のように別々の時定数を用いることで、ドレインラグ信号deに伴うトランジスタ320の特性変化を精度よく算出することができる。ただし、一つの時定数を用いてより簡単な構成としてもよい。なお、ここでは、低周波分散と呼ばれる現象もドレインラグ信号deに含めている。
図8は、ゲートラグモデル算出部の具体例を示す図である。図8において、図7に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図8に示すように、ゲートラグモデル算出部122は、LUT811,812と、乗算部411a〜417a,411b〜417bと、加算部421a〜426a,421b〜426bと、遅延部431a〜433a,431b〜433bと、加算器820と、を備えている。ゲートラグモデル算出部122へ入力された実効エンベロープeenvは、LUT811およびLUT812へ入力される。
LUT811は、実効エンベロープeenvとトラップ率gtとを対応付けたLUTである。LUT811は、入力された実効エンベロープeenvに対応するトラップ率gtを乗算部411aへ出力する。LUT812は、実効エンベロープeenvとデトラップ率gdとを対応付けたLUTである。LUT812は、入力された実効エンベロープeenvに対応するデトラップ率gdを乗算部411bへ出力する。
乗算部411aは、LUT811から出力された信号(ここではトラップ率gt)にフィルタ係数を乗算して加算部421aへ出力する。加算部426aは、加算した信号を加算器820へ出力する。乗算部411bは、LUT812から出力された信号(ここではデトラップ率gd)にフィルタ係数を乗算して加算部421bへ出力する。加算部426bは、加算した信号を加算器820へ出力する。
加算器820は、加算部426aから出力された信号と、加算部426bから出力された信号と、を加算する。加算器820は、加算した信号をゲートラグ信号geとして出力する。このように、ゲート電圧波形(実効エンベロープeenv)に応じたトラップ率gtとデトラップ率gdをそれぞれ算出し、算出結果を加算してゲートラグ信号geを得る。
ゲートラグ信号geに関係するトランジスタ320のトラップ率gtは、トランジスタ320のゲート電圧で変化するホール生成とトラップの捕獲断面積、密度に関係していることが知られている。また、ゲートラグ信号geに関係するトランジスタ320のデトラップ率gdも、トランジスタ320のゲート電圧に応じて変化することが知られている。また、電荷の捕獲と開放はそれぞれ異なる時定数に従うため、図7に示した構成のように別々の時定数を用いることで、ゲートラグ信号geに伴うトランジスタ320の特性変化を精度よく算出することができる。ただし、一つの時定数を用いてより簡単な構成としてもよい。
図9は、特性算出部の具体例を示す図である。図9に示す特性算出部130は、エンベロープenvに基づいて、非線型LUTを用いてマイクロ波電力増幅器240のメモリ歪特性を再構築する。図9に示すように、特性算出部130は、加算部911〜915と、減算部921〜924と、乗算部931〜936と、LUT941〜947と、乗算部951〜954と、を備えている。
特性算出部130へ入力されたドレインバイアス電圧Vbdは、減算部923および乗算部936へ入力される。特性算出部130へ入力された接合温度tjは、乗算部951へ入力される。特性算出部130へ入力されたゲートバイアス電圧Vbgは、減算部921へ入力される。特性算出部130へ入力されたゲートラグ信号geは、加算部912へ入力される。特性算出部130へ入力されたドレインラグ信号deは、乗算部931へ入力される。特性算出部130へ入力されたエンベロープenvは、減算部922および乗算部933へ入力される。
乗算部951は、入力された接合温度tjに比例係数ktthを乗算する。使用温度範囲内で温度変化は基準温度からの温度変化と概ね比例関係にあり、比例係数ktthは温度変化の比例係数である。乗算部951は、乗算した信号を加算部911へ出力する。加算部911は、乗算部951から出力された信号と、基準温度Vth0とを加算する。加算部911は、加算した信号Vthを、基準温度Vth0からの温度変化として減算部921へ出力する。
減算部921は、加算部911から出力された信号Vthを、入力されたゲートバイアス電圧Vbgから減算する。減算部921は、減算した信号を、実効ゲートバイアス電圧として加算部912へ出力する。加算部912は、減算部921から出力された実効ゲートバイアス電圧とゲートラグ信号geとを加算する。加算部912は、加算した信号を、ゲートバイアス電圧源VggとしてLUT941および減算部922へ出力する。
LUT941は、ゲートバイアス電圧源Vggと、バイアス電流iqと、を対応付けたLUTである。LUT941は加算部912から出力されたゲートバイアス電圧源Vggに対応するバイアス電流iqを加算部913へ出力する。
減算部922は、入力されたエンベロープenvから、加算部912から出力されたゲートバイアス電圧源Vggを減算する。減算部922は、減算した信号をLUT942へ出力する。LUT942(wff:Wave Form Factor)は、ゲートバイアス電圧源Vggが差し引かれたエンベロープenvと、信号の有効振幅とを対応付けたLUTである。LUT942に含まれる信号の有効振幅は、たとえばマイクロ波電力増幅器240の動作クラスによる信号の有効振幅である。LUT942は減算部922から出力された信号に対応する歪み特性を加算部913へ出力する。
加算部913は、LUT941から出力されたバイアス電流iqと、LUT942から出力された歪み特性と、を加算する。加算部913は、加算した信号をLUT943および加算部914へ出力する。
LUT943は、加算部913の出力と、ドレインラグ信号deの効果と、を対応付けたLUTである。LUT943は加算部913から出力された信号に対応するドレインラグ信号deを加算部914へ出力する。乗算部931は、LUT943から出力された信号と、入力されたドレインラグ信号deと、を乗算する。乗算部931は、乗算した信号を、注目時刻での実効エンベロープの変更量として加算部914へ出力する。
加算部914は、加算部913の出力と、乗算部931から出力された実効エンベロープの変更量と、を加算する。加算部914は、加算した信号を、実効エンベロープeenvとしてLUT944、LUT945、LUT946、LUT947および後段へ出力する。
LUT944は、実効エンベロープeenvと、小信号の利得すなわちノーマライズゲインg0で正規化されたマイクロ波電力増幅器240の利得のメモリレス非線型振幅歪n−gainと、を対応付けたLUTである。LUT944は、加算部914から出力された実効エンベロープeenvに対応するメモリレス非線型振幅歪n−gainを乗算部932および後段へ出力する。
LUT945は、実効エンベロープeenvと、利得歪みの補正値n−gain’と、を対応付けたLUTである。LUT945は、加算部914から出力された実効エンベロープeenvに対応する補正値n−gain’を後段へ出力する。
LUT946は、実効エンベロープeenvと、ドレイン電流iddと、を対応付けたLUTである。LUT946は、加算部914から出力された実効エンベロープeenvに対応するドレイン電流iddを乗算部935へ出力する。
LUT947は、実効エンベロープeenvと、位相歪特性phaseと、を対応付けたLUTである。LUT947は、加算部914から出力された実効エンベロープeenvに対応する位相歪特性phaseを、乗算部952で反転した位相補正係数−phaseとともに出力する。乗算部952は、LUT947から出力された位相歪特性phaseの符号を反転させて位相補正係数−phaseとして出力する。
乗算部932は、LUT944から出力されたメモリレス非線型振幅歪n−gainと、ノーマライズゲインg0と、を乗算する。乗算部932は、乗算した信号を利得歪特性gainとして乗算部933および後段へ出力する。乗算部932から後段へ出力された利得歪特性gainは、たとえばパラメータ更新部260へ入力され、パラメータ更新部260によるパラメータの適応制御に用いられてもよい。
乗算部933は、入力されたエンベロープenvと、乗算部932から出力された利得歪特性gainと、を乗算する。乗算部933は、乗算した信号を出力エンベロープenvoutとして後段へ出力する。また、乗算部933は、出力エンベロープenvoutを乗算部934へ出力する。
乗算部934は、乗算部933から出力された出力エンベロープenvoutを二乗する。乗算部934は、二乗した信号を出力電力指標として乗算部954へ出力する。乗算部954は、乗算部934から出力された出力電力指標に係数kpoを乗算する。乗算部954は、乗算して得た出力電力を減算部924へ出力する。
減算部923は、入力されたドレインバイアス電圧Vbdから基準ドレインバイアス電圧Vbd0を減算する。減算部923は、減算した信号を、ドレインバイアス電圧Vbdの変化分として乗算部953へ出力する。乗算部953は、減算部923から出力されたドレインバイアス電圧Vbdの変化分に比例係数kgdを乗算する。乗算部953は、乗算した信号を、ドレイン電流iddのドレインバイアス電圧Vbdに対する依存性を示す信号として加算部915へ出力する。
また、乗算部953に代えて、ドレインバイアス電圧Vbdの変化分と、ドレイン電流iddのドレインバイアス電圧Vbdに対する依存性と、を対応付けたLUTを設けてもよい。同様に、ドレイン電流iddの実効エンベロープ依存性を加えることもできる。また、乗算部953に代えて、多項式などの非線形関数によって、ドレインバイアス電圧Vbdの変化分からドレイン電流iddのドレインバイアス電圧Vbdに対する依存性を算出する算出部を設けてもよい。加算部915は、乗算部953から出力された信号に1を加算する。加算部915は、加算した信号を乗算部935へ出力する。
乗算部935は、LUT946から出力されたドレイン電流iddと、加算部915から出力された信号と、を乗算する。乗算部935は、乗算した信号をドレイン電流iddとして乗算部936および後段へ出力する。乗算部936は、乗算部935から出力されたドレイン電流iddと、入力されたドレインバイアス電圧Vbdと、を乗算する。
乗算部936は、乗算した信号を消費電力idd*Vbdとして減算部924へ出力する。減算部924は、乗算部936から出力された消費電力idd*Vbdから、乗算部954から出力された出力電力を減算する。減算部924は、減算した信号を消費電力pddとして後段へ出力する。
なお、各メモリ効果を算出するために3次のIIRフィルタを用いる構成について説明したが、フィルタの次数は3次に限らない。また、図9に示した特性算出部130の構成は一例であり、図9に示した各モデルは適宜、変更、追加または省略することができる。たとえば、GaN HEMTをマイクロ波電力増幅器240に適用する場合に発生するドレインラグ信号deやゲートラグ信号geによる歪みは、GaAsMESFET(Gallium Arsenide Metal−Semiconductor FET)やHBT(Heterojunction Bipolar Transistor)をマイクロ波電力増幅器240に適用する場合は無視できることもある。この場合は、ドレインラグ信号deやゲートラグ信号geに関する加算部912や乗算部931などを省いた構成にしてもよい。
図4〜図9に示した係数、フィルタ係数、LUTなどが、算出装置102において状態変数または歪み特性の算出に用いられるパラメータとなる。これらのパラメータの算出には、マイクロ波電力増幅器240に適用するパワーアンプの実測あるいは回路シミュレーションにより自然勾配法などを用いることができる。自然勾配法などを用いたパラメータの算出には、たとえば特許文献(特開2004−186258号公報または特開2006−227847号公報)に開示された方法を用いることができる。
また、これらのパラメータの一部または全部について、図2に示したように、マイクロ波電力増幅器240によって増幅された信号を帰還させた信号に基づいて更新する適応制御を行ってもよい。この場合は、たとえば、使用する半導体素子とパワーアンプによる代表値をパラメータの初期値とし、適応制御によってパラメータを更新する。
図10は、歪み補正装置による信号の歪み補正を示すグラフである。図10において、横軸は相対的な周波数[MHz](relative frequency)を示している。縦軸は正規化された応答[dB]を示している(中心を0[dB]とする)。スペクトル1001は、増幅装置200への入力信号を示している。
スペクトル1002は、歪み補正装置210による補正を行わないと仮定した場合におけるマイクロ波電力増幅器240の出力信号を示している。スペクトル1003は、従来の歪み補正装置による補正を行うと仮定した場合におけるマイクロ波電力増幅器240の出力信号を示している。スペクトル1004は、歪み補正装置210による補正を行う場合におけるマイクロ波電力増幅器240の出力信号を示している。スペクトル1004に示すように、歪み補正装置210によれば、マイクロ波電力増幅器240の出力信号の歪みを精度よく補正することができる。
以上説明したように、開示技術によれば、増幅器の歪み補正の計算量を増大することなく、高精度の補正を行うことができる。なお、図1に示した算出装置101は、歪み補正装置210に限らず、増幅器による信号の歪み特性に基づく処理を行う各種の装置に適用することができる。上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)信号に歪み特性を与える増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出する状態変数算出部と、
前記状態変数算出部によって算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出する特性算出部と、
前記特性算出部によって算出された歪み特性を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする算出装置。
前記状態変数算出部によって算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出する特性算出部と、
前記特性算出部によって算出された歪み特性を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする算出装置。
(付記2)前記状態変数算出部は、前記各状態変数の少なくともいずれかを、前記増幅器へ入力される信号に基づいて算出することを特徴とする付記1に記載の算出装置。
(付記3)前記状態変数算出部は、前記各状態変数の少なくともいずれかを、前記増幅器へ入力される信号のエンベロープまたは振幅に基づいて算出することを特徴とする付記2に記載の算出装置。
(付記4)前記状態変数算出部は、前記各状態変数に含まれる第一状態変数を、算出した前記各状態変数のうちの前記第一状態変数と異なる第二状態変数に基づいて算出することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の算出装置。
(付記5)前記増幅器の状態変数であってメモリ効果を有さない状態変数を算出する第二状態変数算出部を備え、
前記状態変数算出部は、前記各状態変数の少なくともいずれかを、前記第二状態変数算出部によって算出された状態変数に基づいて算出することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の算出装置。
前記状態変数算出部は、前記各状態変数の少なくともいずれかを、前記第二状態変数算出部によって算出された状態変数に基づいて算出することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の算出装置。
(付記6)前記特性算出部は、前記増幅器へ入力される信号および前記各状態変数に基づいて前記歪み特性を算出することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の算出装置。
(付記7)前記増幅器の状態変数であってメモリ効果を有さない状態変数を算出する第二状態変数算出部を備え、
前記特性算出部は、前記各状態変数と、前記第二状態変数算出部によって算出された状態変数と、に基づいて前記歪み特性を算出することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の算出装置。
前記特性算出部は、前記各状態変数と、前記第二状態変数算出部によって算出された状態変数と、に基づいて前記歪み特性を算出することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の算出装置。
(付記8)前記状態変数算出部は、非線形の状態変数を含む前記各状態変数を算出することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の算出装置。
(付記9)信号に歪み特性を与える増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出する状態変数算出部と、
前記状態変数算出部によって算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出する特性算出部と、
前記特性算出部によって算出された歪み特性に基づく補正係数を算出する補正係数算出部と、
前記補正係数算出部によって算出された補正係数に基づいて、前記増幅器へ入力される信号を補正する補正部と、
を備えることを特徴とする歪み補正装置。
前記状態変数算出部によって算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出する特性算出部と、
前記特性算出部によって算出された歪み特性に基づく補正係数を算出する補正係数算出部と、
前記補正係数算出部によって算出された補正係数に基づいて、前記増幅器へ入力される信号を補正する補正部と、
を備えることを特徴とする歪み補正装置。
(付記10)信号を増幅する増幅器と、
前記信号に歪み特性を与える前記増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出する状態変数算出部と、
前記状態変数算出部によって算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出する特性算出部と、
前記特性算出部によって算出された歪み特性に基づく補正係数を算出する補正係数算出部と、
前記補正係数算出部によって算出された補正係数に基づいて、前記増幅器へ入力される信号を補正する補正部と、
を備えることを特徴とする増幅装置。
前記信号に歪み特性を与える前記増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出する状態変数算出部と、
前記状態変数算出部によって算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出する特性算出部と、
前記特性算出部によって算出された歪み特性に基づく補正係数を算出する補正係数算出部と、
前記補正係数算出部によって算出された補正係数に基づいて、前記増幅器へ入力される信号を補正する補正部と、
を備えることを特徴とする増幅装置。
(付記11)前記増幅器によって増幅された信号を帰還させる帰還系と、
前記帰還系によって帰還された信号に基づいてパラメータを更新する更新部と、
を備え、前記状態変数算出部および前記特性算出部の少なくともいずれかは、前記更新部によって更新されたパラメータに基づいて算出することを特徴とする付記10に記載の増幅装置。
前記帰還系によって帰還された信号に基づいてパラメータを更新する更新部と、
を備え、前記状態変数算出部および前記特性算出部の少なくともいずれかは、前記更新部によって更新されたパラメータに基づいて算出することを特徴とする付記10に記載の増幅装置。
(付記12)信号に歪み特性を与える増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出し、
算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出し、
算出された歪み特性を出力する、
ことを特徴とする算出方法。
算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出し、
算出された歪み特性を出力する、
ことを特徴とする算出方法。
(付記13)信号に歪み特性を与える増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出し、
算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出し、
算出された歪み特性に基づく補正係数を算出し、
算出された補正係数に基づいて、前記増幅器へ入力される信号を補正する、
ことを特徴とする歪み補正方法。
算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出し、
算出された歪み特性に基づく補正係数を算出し、
算出された補正係数に基づいて、前記増幅器へ入力される信号を補正する、
ことを特徴とする歪み補正方法。
(付記14)増幅器により信号を増幅し、
前記信号に歪み特性を与える前記増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出し、
算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出し、
歪み特性に基づく補正係数を算出し、
算出された補正係数に基づいて、前記増幅器へ入力される信号を補正する、
ことを特徴とする増幅方法。
前記信号に歪み特性を与える前記増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出し、
算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出し、
歪み特性に基づく補正係数を算出し、
算出された補正係数に基づいて、前記増幅器へ入力される信号を補正する、
ことを特徴とする増幅方法。
110 エンベロープ信号生成部
121 温度モデル算出部
122 ゲートラグモデル算出部
123 ドレインラグモデル算出部
124 ゲートバイアス電圧モデル算出部
125 ドレインバイアス電圧モデル算出部
211 利得補正部
212 位相補正部
221,222 DAC
230 直交変調部
240 マイクロ波電力増幅器
251 カプラ
252 減衰器
253 周波数変換部
254 ADC
255 直交復調部
310 入力部
320 トランジスタ
330 抵抗
411〜417,411a〜417a,411b〜417b,511,621〜623,931〜936,951〜954 乗算部
421〜427,421a〜426a,421b〜426b,521,611〜616,911〜915 加算部
431〜433 遅延部
631,632,711,712,811,812,941〜947 LUT
720,820 加算器
921〜924 減算部
1001〜1004 スペクトル
Vth0 基準温度
g0 ノーマライズゲイン
Vbd0 基準ドレインバイアス電圧
t1,t2 供給線
t3〜t8 トランスミッションライン
c1〜c4 バイパス容量
c5〜c7 コンデンサ
121 温度モデル算出部
122 ゲートラグモデル算出部
123 ドレインラグモデル算出部
124 ゲートバイアス電圧モデル算出部
125 ドレインバイアス電圧モデル算出部
211 利得補正部
212 位相補正部
221,222 DAC
230 直交変調部
240 マイクロ波電力増幅器
251 カプラ
252 減衰器
253 周波数変換部
254 ADC
255 直交復調部
310 入力部
320 トランジスタ
330 抵抗
411〜417,411a〜417a,411b〜417b,511,621〜623,931〜936,951〜954 乗算部
421〜427,421a〜426a,421b〜426b,521,611〜616,911〜915 加算部
431〜433 遅延部
631,632,711,712,811,812,941〜947 LUT
720,820 加算器
921〜924 減算部
1001〜1004 スペクトル
Vth0 基準温度
g0 ノーマライズゲイン
Vbd0 基準ドレインバイアス電圧
t1,t2 供給線
t3〜t8 トランスミッションライン
c1〜c4 バイパス容量
c5〜c7 コンデンサ
Claims (8)
- 信号に歪み特性を与える増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出する状態変数算出部と、
前記状態変数算出部によって算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出する特性算出部と、
前記特性算出部によって算出された歪み特性を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする算出装置。 - 前記状態変数算出部は、前記各状態変数の少なくともいずれかを、前記増幅器へ入力される信号に基づいて算出することを特徴とする請求項1に記載の算出装置。
- 前記状態変数算出部は、前記各状態変数に含まれる第一状態変数を、算出した前記各状態変数のうちの前記第一状態変数と異なる第二状態変数に基づいて算出することを特徴とする請求項1または2に記載の算出装置。
- 前記増幅器の状態変数であってメモリ効果を有さない状態変数を算出する第二状態変数算出部を備え、
前記状態変数算出部は、前記各状態変数の少なくともいずれかを、前記第二状態変数算出部によって算出された状態変数に基づいて算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の算出装置。 - 前記特性算出部は、前記増幅器へ入力される信号および前記各状態変数に基づいて前記歪み特性を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の算出装置。
- 信号に歪み特性を与える増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出する状態変数算出部と、
前記状態変数算出部によって算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出する特性算出部と、
前記特性算出部によって算出された歪み特性に基づく補正係数を算出する補正係数算出部と、
前記補正係数算出部によって算出された補正係数に基づいて、前記増幅器へ入力される信号を補正する補正部と、
を備えることを特徴とする歪み補正装置。 - 信号を増幅する増幅器と、
前記信号に歪み特性を与える前記増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出する状態変数算出部と、
前記状態変数算出部によって算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出する特性算出部と、
前記特性算出部によって算出された歪み特性に基づく補正係数を算出する補正係数算出部と、
前記補正係数算出部によって算出された補正係数に基づいて、前記増幅器へ入力される信号を補正する補正部と、
を備えることを特徴とする増幅装置。 - 信号に歪み特性を与える増幅器の複数の状態変数であってメモリ効果を有する各状態変数を算出し、
算出された各状態変数に基づいて前記増幅器による信号の歪み特性を算出し、
算出された歪み特性を出力する、
ことを特徴とする算出方法。
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- 2011-02-01 US US13/018,741 patent/US8390375B2/en not_active Expired - Fee Related
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Date | Code | Title | Description |
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