JP2012114688A - 歪補償装置及び歪補償方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】非線形歪を補償するにあたって、消費電力の増大を抑制する。
【解決手段】第1の演算部11は、処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が所定の周波数以下の次数の項について、処理対象の信号に対するべき級数演算を行う。第1の補間部12は処理対象の信号に対して補間処理を行う。第2の演算部13は、処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が所定の周波数を超える次数の項について、第1の補間部12の出力信号に対するべき級数演算を行う。第1の除去部14は第2の演算部13の出力信号から、所定の周波数を超える周波数成分を除去する。第1の間引き部15は第1の除去部14の出力信号に対して間引き処理を行ってサンプリング周波数を処理対象の信号と同じにする。第1の加算部16は第1の演算部11の出力信号と第1の間引き部15の出力信号とを加算する。
【選択図】図1

Description

この発明は、歪補償装置及び歪補償方法に関する。
従来、増幅器には、入力する電力が大きくなるのに連れて出力が飽和し、入力信号に対して線形な信号を出力することができなくなる、という非線形特性がある。例えば無線通信装置に用いられる送信アンプの場合、非線形特性により非線形歪が生じることがある。非線形歪によって、送信すべき変調信号に帯域外輻射電力が生じると、隣接する送信チャネルに影響が及ぶ。つまり、帯域外の周波数を用いている別システムの特性が劣化してしまう。また、自システムの信号帯域内に不要なスペクトラムが放射されることがあり、自システムの信号自体の特性が劣化してしまうことがある。
このような帯域外輻射や不要なスペクトラムの放射を抑圧する方式の一つに、プリディストーション方式がある。プリディストーション方式は、送信アンプへの入力信号に送信アンプの非線形歪特性の逆特性を有する歪信号を付加することにより、送信アンプにおける非線形歪を補償する方式である。プリディストーション方式によれば、線形特性が得られる。
従来、べき級数を用いたプリディストーション方式がある。べき級数を用いたプリディストーション方式は、送信アンプへの入力信号に対するべき級数演算を行うことによって非線形歪を補償する方式である。送信アンプでの非線形歪については、奇数次べき乗項のみからなるべき級数によってモデル化することができる場合がある。この場合、演算されるべき級数は、奇数次べき乗項を含むが、偶数次べき乗項を含まないことがある。
べき級数を用いたデジタルプリディストーション方式では、送信アンプの非線形歪は離散サンプリング値の系列で表される。高次の非線形歪成分を補償する場合、高次のべき級数演算結果がナイキスト定理による折り返し周波数を超えてしまうことがあり、その場合には折り返し成分による雑音が発生することがある。
図12に、入力信号の帯域幅を±10MHzとし、サンプリング周波数を122.88MHzとし、べき級数のべき乗項を1次、3次、5次及び7次とした場合の従来のべき級数演算結果のスペクトラムの一例を示す。図12に示す例では、ナイキスト定理による折り返し周波数は61.44MHzである。図12において、符号1は入力信号(±10MHz)であり、符号2は3次の項(±30MHz)であり、符号3は5次の項(±50MHz)である。符号4は、ナイキスト定理による折り返し周波数を考慮しない場合の7次の項(±70MHz)である(以上、図10においても同じ)。符号5は、ナイキスト定理による折り返し周波数を考慮した場合の7次の項、すなわち折り返し周波数で折り返された7次の項(±52.88MHz)である。
図12に示す例では、5次の項までは、ナイキスト定理による折り返し周波数以下である。それに対して、7次の項では、ナイキスト定理による折り返し周波数を超えてしまうため、折り返し成分が発生する。折り返し成分が発生すると、折り返し成分による雑音が発生するため、歪補償特性が劣化してしまう。
従来、非線形処理される信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項に対して十分に高い周波数でオーバーサンプリングを行った後に元のサンプリング周波数の信号に戻すことによって、折り返し成分による雑音を低減する技術がある。また、非線形処理を行った後にサンプリングポイントをシフトした信号と、サンプリングポイントをシフトした後に非線形処理を行った信号と、を加算することによって、折り返し成分による雑音を低減する技術がある。
特開2010−147805号公報 特開2000−99022号公報 特開平8−79011号公報 特開2005−217714号公報
しかしながら、従来の歪補償装置及び歪補償方法では、全ての次数の項について十分に高い周波数でオーバーサンプリングを行ったり、サンプリングポイントをシフトする前に非線形処理を行い、さらにサンプリングポイントをシフトした後に非線形処理を行うので、演算量が多くなる。そのため、消費電力が増大するという問題点がある。
消費電力の増大を抑制することができる歪補償装置及び歪補償方法を提供することを目的とする。
歪補償装置は、第1の演算部、第1の補間部、第2の演算部、第1の除去部、第1の間引き部及び第1の加算部を備えている。第1の演算部は、処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が所定の周波数以下の次数の項について、処理対象の信号に対するべき級数演算を行う。第1の補間部は、処理対象の信号に対して補間処理を行う。第2の演算部は、処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が所定の周波数を超える次数の項について、第1の補間部の出力信号に対するべき級数演算を行う。第1の除去部は、第2の演算部の出力信号から、所定の周波数を超える周波数成分を除去する。第1の間引き部は、第1の除去部の出力信号に対して間引き処理を行ってサンプリング周波数を処理対象の信号と同じにする。第1の加算部は、第1の演算部の出力信号と第1の間引き部の出力信号とを加算する。
歪補償装置及び歪補償方法によれば、消費電力の増大を抑制することができるという効果を奏する。
実施例1にかかる歪補償装置を示すブロック図である。 実施例1にかかる歪補償方法を示すフローチャートである。 実施例2にかかる歪補償装置を示すブロック図である。 実施例2にかかる歪補償装置の歪補償部を示すブロック図である。 実施例2にかかる歪補償装置の歪補償部を示すブロック図である。 実施例2にかかる歪補償装置のべき級数係数算出部を示すブロック図である。 実施例2にかかる歪補償装置のべき級数係数算出部を示すブロック図である。 実施例2にかかる歪補償方法における歪補償処理を示すフローチャートである。 実施例2にかかる歪補償方法における係数算出処理を示すフローチャートである。 実施例2によるべき級数演算結果のスペクトラムの一例を示す図である。 実施例3にかかる歪補償装置を示すブロック図である。 従来のべき級数演算結果のスペクトラムの一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この歪補償装置及び歪補償方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。歪補償装置及び歪補償方法は、所定の周波数以下の次数の項(低次の項)についてそのままべき級数演算を行い、一方、所定の周波数を超える次数の項(高次の項)については、補間処理後にべき級数演算を行い、所定の周波数を超える周波数成分を除去した後、間引き処理で元のサンプリング周波数に戻し、高次の項の演算結果と低次の項の演算結果とを加算するものである。以下の各実施例の説明においては、同様の構成要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
(実施例1)
・歪補償装置の説明
図1は、実施例1にかかる歪補償装置を示すブロック図である。図1に示すように、歪補償装置は、第1の演算部11、第1の補間部12、第2の演算部13、第1の除去部14、第1の間引き部15及び第1の加算部16を備えている。
第1の演算部11は、処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、所定の周波数以下の次数の項について、処理対象の信号に対するべき級数演算を行う。第1の補間部12は、処理対象の信号に対して補間処理を行う。第2の演算部13は、処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、所定の周波数を超える次数の項について、第1の補間部12の出力信号に対するべき級数演算を行う。第1の除去部14は、第2の演算部13の出力信号から、所定の周波数を超える周波数成分を除去する。第1の間引き部15は、第1の除去部14の出力信号に対して間引き処理を行ってサンプリング周波数を処理対象の信号と同じにする。第1の加算部16は、第1の演算部11の出力信号と第1の間引き部15の出力信号とを加算する。
・歪補償方法の説明
図2は、実施例1にかかる歪補償方法を示すフローチャートである。図2に示すように、歪補償処理が開始されると、まず、第1の演算部11は、処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、所定の周波数以下の次数の項について、処理対象の信号に対するべき級数演算、すなわち低次の項のべき級数演算を行う(ステップS1)。
また、第1の補間部12は、処理対象の信号に対して補間処理を行う(ステップS2)。次いでステップS2の後に、第2の演算部13は、処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、所定の周波数を超える次数の項について、ステップS2での補間処理後の信号に対するべき級数演算、すなわち高次の項のべき級数演算を行う(ステップS3)。
次いでステップS3の後に、第1の除去部14は、ステップS3でのべき級数演算後の信号から所定の周波数を超える周波数成分、すなわち高周波成分を除去する(ステップS4)。次いでステップS4の後に、第1の間引き部15は、ステップS4での高周波成分除去後の信号に対して間引き処理を行ってサンプリング周波数を処理対象の信号と同じにする(ステップS5)。つまり、ステップS2で補間してサンプリング周波数を高くした分、サンプリング周波数を元に戻す。なお、ステップS2からステップS5までの処理をステップS1の処理と同時に行うことができる。また、ステップS1の処理を、ステップS2からステップS5までの処理の間のいずれのタイミングで行ってもよい。
次いでステップS1及びステップS5の後に、第1の加算部16は、ステップS1でのべき級数演算後の信号とステップS5での間引き処理後の信号とを加算する(ステップS6)。ステップS6での加算後の信号は、例えば図示しない増幅器で増幅されてもよい。
実施例1によれば、べき級数演算の演算結果が所定の周波数を超える次数の項について、処理対象の信号を補間した信号に対するべき級数演算を行うので、全ての次数の項について、補間後の信号に対するべき級数演算を行う場合に比べて、演算量が少なくなる。従って、消費電力の増大を抑制することができる。
(実施例2)
・歪補償装置の説明
図3は、実施例2にかかる歪補償装置を示すブロック図である。図3に示すように、歪補償装置は、歪補償部21、デジタル/アナログ変換器(DAC:Digital to Analog Converter)22、フィルタ23、直交変調器(QMOD:Quadrature Modulator)24及び局部発振器25を備えている。歪補償装置は、増幅部として例えばアンプ26を備えている。
歪補償部21は、入力信号に対するべき級数演算を行う。このべき級数演算によって、処理対象の信号に後段のアンプ26の特性の逆特性が印加される。歪補償部21は、例えばDSP(Digital Signal Processor、デジタルシグナルプロセッサ)などのプロセッサにより実現されてもよい。歪補償部21の詳細については後述する。
デジタル/アナログ変換器22は歪補償部21に接続されている。デジタル/アナログ変換器22は歪補償部21のデジタルの出力信号をアナログ信号に変換する。フィルタ23はデジタル/アナログ変換器22に接続されている。フィルタ23はデジタル/アナログ変換器22の出力信号から不要な周波数成分(折り返し成分)を除去して、所望の周波数成分を抽出する。
直交変調器24はフィルタ23に接続されている。局部発振器25は直交変調器24に接続されている。直交変調器24は、局部発振器25から出力された搬送波信号に対しフィルタ23の出力信号によって直交変調を施す。アンプ26は直交変調器24に接続されている。アンプ26は直交変調器24の出力信号の電力を増幅する。例えば図3に示す歪補償装置が移動体通信システムの基地局や移動局や中継局などの無線送信装置に含まれている場合、アンプ26により増幅された信号は図示しない送信アンテナから送信される。
また、歪補償装置は、直交復調器(QDEM:Quadrature Demodulator)31、局部発振器32、フィルタ33、アナログ/デジタル変換器(ADC:Analog to Digital Converter)34、べき級数係数算出部35及び誤差算出部36を備えている。アンプ26の出力端には図示省略したカップラが接続されている。直交復調器31は、アンプ26の出力端に接続されているカップラに接続されている。直交復調器31は、局部発振器32から出力された搬送波信号によってカップラの出力信号、すなわちアンプ26の出力信号をベースバンド信号に復調する。
フィルタ33は直交復調器31に接続されている。フィルタ33は直交復調器31の出力信号から不要な周波数成分(ナイキスト周波数以上の成分)を除去して、所望の周波数成分を抽出する。アナログ/デジタル変換器34はフィルタ33に接続されている。アナログ/デジタル変換器34は、フィルタ33のアナログの出力信号をデジタル信号に変換する。
べき級数係数算出部35はアナログ/デジタル変換器34に接続されている。べき級数係数算出部35は、歪補償部21でのべき級数演算に用いられる各次数の項の係数を算出する。べき級数係数算出部35は、算出した係数を歪補償部21に複写する。べき級数係数算出部35は、算出した係数を用いて歪補償部21と同様に、アナログ/デジタル変換器34の出力信号に対するべき級数演算を行う。べき級数係数算出部35の詳細については後述する。
誤差算出部36は歪補償部21及びべき級数係数算出部35に接続されている。誤差算出部36は、べき級数係数算出部35でのべき級数演算結果と歪補償部21でのべき級数演算結果との誤差を算出する。べき級数係数算出部35は、誤差算出部36で算出された誤差が最小になるように、べき級数演算に用いられる各次数の項の係数を算出する。誤差を最小化する際には、例えば最小自乗法(Least Mean Square)などの演算を用いることができる。べき級数係数算出部35は、例えばDSPなどのプロセッサにより実現されてもよい。
・歪補償部の説明
図4は、実施例2にかかる歪補償装置の歪補償部を示すブロック図である。特に限定しないが、ここでは、一例として1次、3次及び5次の各項の周波数は所定の周波数以下であり、7次の項の歪成分が所定の周波数を超えるとして説明する。ここでは、一例としてべき級数の数式を[ax+bx3+cx5+dx7]という単純なべき級数式で表すとするが、Volterra級数や、遅延成分を考慮したより複雑な形の級数を用いてもよい(例えば、特開2007−282066号公報、特開2004−320598号公報を参照)。xは処理対象の信号であり、a、b、c及びdは各次数の項の係数である。なお、所定の周波数を超える次数の項が3次や5次や9次以上の項であってもよい。所定の周波数は、処理対象の信号に対するナイキスト定理による折り返し周波数である。
図4に示すように、歪補償部21は、第1の演算部として例えば低次項べき級数演算部41を備えており、第2の演算部として例えば高次項べき級数演算部42を備えており、第1の加算部として例えば加算部43を備えている。低次項べき級数演算部41は、ナイキスト定理による折り返し周波数以下の次数の項、すなわち低次の項について、処理対象の信号に対するべき級数演算を行う。高次項べき級数演算部42は、ナイキスト定理による折り返し周波数を超える次数の項、すなわち高次の項について、処理対象の信号を補間した後の信号に対するべき級数演算を行う。
加算部43は、低次項べき級数演算部41の出力信号と高次項べき級数演算部42の出力信号とを加算する。低次項べき級数演算部41の出力信号には、後述する低次項べき級数演算部41の乗算器51、乗算器54及び乗算器57の出力信号が含まれている。高次項べき級数演算部42の出力信号には、後述する高次項べき級数演算部42の乗算器66の出力信号が含まれている。
低次項べき級数演算部41は例えば7個の乗算器51〜57を備えている。乗算器51は処理対象の信号に1次の係数h1を乗算して、べき級数演算の1次の項を出力する。乗算器52は処理対象の信号と処理対象の共役との乗算を行い、振幅の二乗を求める。乗算器53は乗算器52の出力信号に処理対象の信号を乗算する。乗算器54は乗算器53の出力信号に3次の係数h3を乗算して、べき級数演算の3次の項を出力する。乗算器55は乗算器52の出力信号をと当該出力信号の共役との乗算を行い、振幅の二乗を求める。乗算器56は乗算器55の出力信号に処理対象の信号を乗算する。乗算器57は乗算器56の出力信号に5次の係数h5を乗算して、べき級数演算の5次の項を出力する。
高次項べき級数演算部42は、第1の補間部として例えば補間部61を備えており、例えば5個の乗算器62〜66を備えており、第1の除去部として例えばフィルタ67を備えており、第1の間引き部として例えば間引き部68を備えている。つまり、特に限定しないが、実施例2では、高次項べき級数演算部42に補間部61もフィルタ67も間引き部68も含まれている。
補間部61は処理対象の信号に対して補間処理を行い、処理対象の信号よりも高いサンプリング周波数、例えば処理対象の信号の2倍のサンプリング周波数の信号を生成する。なお、2倍に限らず、3倍や4倍でもよいし、それ以外の倍率でもよい。乗算器62は補間部61の出力信号と当該出力信号の共役との乗算を行い、振幅の二乗を求める。乗算器63は乗算器62の出力信号と当該出力信号の共役との乗算を行い、振幅の二乗を求める。乗算器64は乗算器63の出力信号に乗算器62の出力信号を乗算する。乗算器65は乗算器64に補間部61の出力信号を乗算する。フィルタ67は乗算器65に接続されている。フィルタ67は乗算器65の出力信号から、ナイキスト定理による折り返し周波数を超える周波数成分を除去する。
間引き部68はフィルタ67に接続されている。間引き部68はフィルタ67の出力信号に対して間引き処理を行ってサンプリング周波数を元の処理対象の信号と同じにする。例えば補間部61が処理対象の信号の2倍のサンプリング周波数の信号を生成した場合には、間引き部68はフィルタ67の出力信号に対して1/2の間引き処理を行う。乗算器66は間引き部68の出力信号に7次の係数h7を乗算して、べき級数演算の7次の項を出力する。歪補償部21がべき級数演算に用いる各次数の項の係数h1、h3、h5及びh7は、べき級数係数算出部35から与えられる。なお、図5に示すように、歪補償部21は複数の高次項べき級数演算部42を備えていてもよい。
・べき級数係数算出部の説明
図6は、実施例2にかかる歪補償装置のべき級数係数算出部を示すブロック図である。図6に示すように、べき級数係数算出部35は、第3の演算部として例えば低次項係数演算部71を備えており、第4の演算部として例えば高次項係数演算部72を備えており、第2の加算部として例えば加算部73を備えている。
低次項係数演算部71は、アナログ/デジタル変換器34の出力信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、低次の項について、アナログ/デジタル変換器34の出力信号に対するべき級数演算を行う。低次の項の周波数は、歪補償部21での処理対象の信号に対するナイキスト定理による折り返し周波数以下である。
高次項係数演算部72は、アナログ/デジタル変換器34の出力信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、高次の項について、アナログ/デジタル変換器34の出力信号を補間した後の信号に対するべき級数演算を行う。高次の項の周波数は、歪補償部21での処理対象の信号に対するナイキスト定理による折り返し周波数よりも高い。
加算部73は、低次項係数演算部71の出力信号と高次項係数演算部72の出力信号とを加算する。低次項係数演算部71の出力信号には、後述する低次項係数演算部71の乗算器81、乗算器84及び乗算器87の出力信号が含まれている。高次項係数演算部72の出力信号には、後述する高次項係数演算部72の乗算器96の出力信号が含まれている。
低次項係数演算部71は例えば7個の乗算器81〜87を備えている。乗算器81はアナログ/デジタル変換器34の出力信号に1次の係数h1を乗算して、べき級数演算の1次の項を出力する。乗算器82はアナログ/デジタル変換器34の出力信号と当該出力信号の共役との乗算を行い、振幅の二乗を求める。乗算器83は乗算器82の出力信号にアナログ/デジタル変換器34の出力信号を乗算する。乗算器84は乗算器83の出力信号に3次の係数h3を乗算して、べき級数演算の3次の項を出力する。乗算器85は乗算器82の出力信号と当該出力信号の共役との乗算を行い、振幅の二乗を求める。乗算器86は乗算器85の出力信号にアナログ/デジタル変換器34の出力信号を乗算する。乗算器87は乗算器86の出力信号に5次の係数h5を乗算して、べき級数演算の5次の項を出力する。
高次項係数演算部72は、第2の補間部として例えば補間部91を備えており、例えば5個の乗算器92〜96を備えており、第2の除去部として例えばフィルタ97を備えており、第2の間引き部として例えば間引き部98を備えている。つまり、特に限定しないが、実施例2では、高次項係数演算部72に補間部91もフィルタ97も間引き部98も含まれている。
補間部91はアナログ/デジタル変換器34の出力信号に対して補間処理を行い、アナログ/デジタル変換器34の出力信号の例えば2倍のサンプリング周波数の信号を生成する。乗算器92は補間部91の出力信号と当該出力信号の共役との乗算を行い、振幅の二乗を求める。乗算器93は乗算器92の出力信号と当該出力信号の共役との乗算を行い、振幅の二乗を求める。乗算器94は乗算器93の出力信号に乗算器92の出力信号を乗算する。乗算器95は乗算器94に補間部91の出力信号を乗算する。フィルタ97は乗算器95に接続されている。フィルタ97は乗算器95の出力信号から、ナイキスト定理による折り返し周波数を超える周波数成分を除去する。
間引き部98はフィルタ97に接続されている。間引き部98はフィルタ97の出力信号に対して間引き処理を行ってサンプリング周波数をアナログ/デジタル変換器34の出力信号と同じにする。乗算器96は間引き部98の出力信号に7次の係数h7を乗算して、べき級数演算の7次の項を出力する。べき級数係数算出部35は、低次項係数演算部71の出力信号と高次項係数演算部72の出力信号とを加算した結果と、歪補償部21の低次項べき級数演算部41の出力信号と高次項べき級数演算部42の出力信号とを加算した結果との誤差が最小になるような各次数の項の係数h1、h3、h5及びh7を算出する。べき級数係数算出部35は、算出した係数h1、h3、h5及びh7を歪補償部21に複写する。なお、図7に示すように、べき級数係数算出部35は複数の高次項係数演算部72を備えていてもよい。
・歪補償方法における歪補償処理の説明
図8は、実施例2にかかる歪補償方法における歪補償処理を示すフローチャートである。図8に示すように、歪補償部21において歪補償処理が開始されると、まず、歪補償部21は歪補償装置の稼働後、一回目の歪補償処理であるか否かを判断する(ステップS11)。一回目である場合(ステップS11:Yes)、歪補償部21は、歪補償部21におけるべき級数演算の各次数の項の係数h1、h3、h5及びh7を初期化してそれぞれの初期値に設定する(ステップS12)。
一方、一回目でない場合(ステップS11:No)、歪補償部21はべき級数演算の各次数の項の係数h1、h3、h5及びh7を、それぞれべき級数係数算出部35から複写された値に設定する(ステップS13)。次いでステップS12またはステップS13の後に、低次項べき級数演算部41は、処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、低次の項について、処理対象の信号に対するべき級数演算を行う(ステップS14)。
また、補間部61は、処理対象の信号に対して補間処理を行う(ステップS15)。次いでステップS15の後に、高次項べき級数演算部42の各乗算器62〜65は、処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、高次の項について、ステップS15での補間処理後の信号に対するべき級数演算を行う(ステップS16)。次いでステップS16の後に、フィルタ67は、ステップS16でのべき級数演算後の信号から、処理対象の信号に対するナイキスト定理による折り返し周波数を超える周波数成分、すなわち高周波成分を除去する(ステップS17)。
次いでステップS17の後に、間引き部68は、ステップS17での高周波成分除去後の信号に対して間引き処理を行ってサンプリング周波数を処理対象の信号と同じにする(ステップS18)。つまり、ステップS15で補間してサンプリング周波数を高くした分、サンプリング周波数を元に戻す。なお、ステップS15からステップS18までの処理をステップS14の処理と同時に行うことができる。また、ステップS14の処理を、ステップS15からステップS18までの処理の間のいずれのタイミングで行ってもよい。
次いでステップS14及びステップS18の後に、加算部43は、ステップS14でのべき級数演算後の信号と、ステップS18での間引き処理後、7次の係数h7が乗算された信号とを加算する(ステップS19)。ステップS19での加算後の信号は、誤差算出部36に送られる。また、ステップS19での加算後の信号は、例えば図示しない増幅器で増幅されてもよい。そして、歪補償部21は、一回のべき級数演算処理を終了する。歪補償部21は、以上のステップS11からステップS19までの処理を繰り返す。
・歪補償方法における係数算出処理の説明
図9は、実施例2にかかる歪補償方法における係数算出処理を示すフローチャートである。図9に示すように、べき級数係数算出部35において係数算出処理が開始されると、まず、べき級数係数算出部35は歪補償装置の稼働後、一回目の係数算出処理であるか否かを判断する(ステップS21)。一回目である場合(ステップS21:Yes)、べき級数係数算出部35は、べき級数係数算出部35におけるべき級数演算の各次数の項の係数h1、h3、h5及びh7を初期化してそれぞれの初期値に設定する(ステップS22)。べき級数係数算出部35における係数h1、h3、h5及びh7の初期値は、それぞれ例えば歪補償部21における係数h1、h3、h5及びh7の初期値と同じであってもよい。
一方、一回目でない場合(ステップS21:No)、べき級数係数算出部35はべき級数演算の各次数の項の係数h1、h3、h5及びh7を、それぞれ後述するステップS30で算出した値に設定する(ステップS23)。次いでステップS22またはステップS23の後に、低次項係数演算部71は、アナログ/デジタル変換器34の出力信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、低次の項について、アナログ/デジタル変換器34の出力信号に対するべき級数演算を行う(ステップS24)。
また、補間部91は、アナログ/デジタル変換器34の出力信号に対して補間処理を行う(ステップS25)。次いでステップS25の後に、高次項係数演算部72は、アナログ/デジタル変換器34の出力信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、高次の項について、ステップS25での補間処理後の信号に対するべき級数演算を行う(ステップS26)。
次いでステップS26の後に、フィルタ97は、ステップS26でのべき級数演算後の信号から、歪補償部21での処理対象の信号に対するナイキスト定理による折り返し周波数を超える周波数成分、すなわち高周波成分を除去する(ステップS27)。次いでステップS27の後に、間引き部98は、ステップS27での高周波成分除去後の信号に対して間引き処理を行ってサンプリング周波数をアナログ/デジタル変換器34の出力信号と同じにする(ステップS28)。つまり、ステップS25で補間してサンプリング周波数を高くした分、サンプリング周波数を元に戻す。なお、ステップS25からステップS28までの処理をステップS24の処理と同時に行うことができる。また、ステップS24の処理を、ステップS25からステップS28までの処理の間のいずれのタイミングで行ってもよい。
次いでステップS24及びステップS28の後に、加算部73は、ステップS24でのべき級数演算後の信号とステップS28での間引き処理後の信号とを加算する(ステップS29)。ステップS29での加算後の信号は、誤差算出部36に送られる。次いでステップS29の後に、べき級数係数算出部35は、誤差算出部36により算出された歪補償部21の出力信号とべき級数係数算出部35の出力信号との誤差が最小になるように、歪補償部21及びべき級数係数算出部35の係数h1、h3、h5及びh7を算出する(ステップS30)。べき級数係数算出部35は、算出した係数h1、h3、h5及びh7を歪補償部21に複写するとともに、べき級数係数算出部35の各係数h1、h3、h5及びh7の値に設定する。そして、べき級数係数算出部35は、一回の係数算出処理を終了する。べき級数係数算出部35は、以上のステップS21からステップS30までの処理を繰り返す。
図10に、入力信号の帯域幅を±10MHzとし、サンプリング周波数を122.88MHzとし、べき級数のべき乗項を1次、3次、5次及び7次とした場合の実施例2のべき級数演算結果のスペクトラムの一例を示す。図10に示す例では、ナイキスト定理による折り返し周波数は61.44MHzである。図10において、符号1は入力信号(±10MHz)であり、符号2は3次の項(±30MHz)であり、符号3は5次の項(±50MHz)である。符号4は、ナイキスト定理による折り返し周波数を考慮しない場合の7次の項(±70MHz)である。
図10に示す例では、ナイキスト定理による折り返し周波数を超える7次の項がフィルタ67により除去されているので、7次の項の折り返しによる雑音成分が出現しない。例えば歪補償装置が移動体通信システムの基地局や移動局や中継局などの無線送信装置に用いられる場合、歪補償部21に処理対象の信号として入力される信号の電力は、±10MHz帯域においてほぼフラットである。そのため、7次の項については、フィルタ67により−70MHz〜−61.44MHzの帯域及び61.44MHz〜70MHzの帯域が除去される。−61.44MHz〜61.44MHzの帯域については、歪補償部21により歪補償が行われる。
実施例2によれば、実施例1と同様の効果が得られる。また、アンプ26の非線形歪特性が温度や周波数の影響により変動しても、べき級数係数算出部35により、その変動量を補う方向にべき級数演算の各次数の項の係数が算出されるので、非線形歪特性の変動を動的に補償することができる。
(実施例3)
図11は、実施例3にかかる歪補償装置を示すブロック図である。図11に示すように、実施例3にかかる歪補償装置は、歪補償部21への入力信号及びアナログ/デジタル変換器34の出力信号に基づいて、歪補償部21において、べき級数演算に用いられる各次数の項の係数を算出するようにしたものである。従って、実施例3にかかる歪補償装置には、実施例2において設けられているべき級数係数算出部がなくてもよい。誤差算出部36には、歪補償部21への入力信号とアナログ/デジタル変換器34の出力信号とが入力される。誤差算出部36は、アナログ/デジタル変換器34の出力信号と歪補償部21への入力信号との誤差を算出する。歪補償部21は、誤差算出部36で算出された誤差が最小になるように、べき級数演算に用いられる各次数の項の係数を算出する。
その他の構成は実施例2と同様であるので、重複する説明を省略する。また、歪補償部21における歪補償処理については図8に示すフローチャートと同様であり、べき級数係数算出部35における係数算出処理については図9に示すフローチャートと同様である。実施例3によれば、実施例2と同様の効果が得られる。なお、上述した実施例1〜3の各構成は、複素信号に対する構成を有する。
上述した実施例1〜3に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が所定の周波数以下の次数の項について、前記処理対象の信号に対するべき級数演算を行う第1の演算部と、前記処理対象の信号に対して補間処理を行う第1の補間部と、前記処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が前記所定の周波数を超える次数の項について、前記第1の補間部の出力信号に対するべき級数演算を行う第2の演算部と、前記第2の演算部の出力信号から、前記所定の周波数を超える周波数成分を除去する第1の除去部と、前記第1の除去部の出力信号に対して間引き処理を行ってサンプリング周波数を前記処理対象の信号と同じにする第1の間引き部と、前記第1の演算部の出力信号と前記第1の間引き部の出力信号とを加算する第1の加算部と、を備えることを特徴とする歪補償装置。
(付記2)前記第1の加算部の出力信号を増幅する増幅部と、前記増幅部の出力信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が前記所定の周波数以下の次数の項について、前記増幅部の出力信号に対するべき級数演算を行う第3の演算部と、前記増幅部の出力信号に対して補間処理を行う第2の補間部と、前記増幅部の出力信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が前記所定の周波数を超える次数の項について、前記第2の補間部の出力信号に対するべき級数演算を行う第4の演算部と、前記第4の演算部の出力信号から、前記所定の周波数を超える周波数成分を除去する第2の除去部と、前記第2の除去部の出力信号に対して間引き処理を行ってサンプリング周波数を前記増幅部の出力信号と同じにする第2の間引き部と、前記第3の演算部の出力信号と前記第2の間引き部の出力信号とを加算する第2の加算部と、を備え、前記第3の演算部及び前記第4の演算部は、前記第1の加算部の出力信号に対する前記第2の加算部の出力信号の誤差に基づいて、前記第1の演算部及び前記第2の演算部がそれぞれのべき級数演算に用いる各次数の項の係数を求めることを特徴とする付記1に記載の歪補償装置。
(付記3)前記第3の演算部及び前記第4の演算部は、前記誤差が最小になるように前記係数を求めることを特徴とする付記2に記載の歪補償装置。
(付記4)前記第1の加算部の出力信号を増幅する増幅部、を備え、前記第1の演算部及び前記第2の演算部は、前記処理対象の信号に対する前記増幅部の出力信号の誤差に基づいて、前記第1の演算部及び前記第2の演算部がそれぞれのべき級数演算に用いる各次数の項の係数を求めることを特徴とする付記1に記載の歪補償装置。
(付記5)前記第1の演算部及び前記第2の演算部は、前記誤差が最小になるように前記係数を求めることを特徴とする付記4に記載の歪補償装置。
(付記6)前記所定の周波数は、前記処理対象の信号に対するナイキスト定理による折り返し周波数であることを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の歪補償装置。
(付記7)処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が所定の周波数以下の次数の項について、前記処理対象の信号に対する第1のべき級数演算を行う工程と、前記処理対象の信号に対して第1の補間処理を行う工程と、前記第1の補間処理を行う工程の後に、前記処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が前記所定の周波数を超える次数の項について、前記第1の補間処理後の信号に対する第2のべき級数演算を行う工程と、前記第2のべき級数演算を行う工程の後に、該第2のべき級数演算後の信号から前記所定の周波数を超える第1の周波数成分を除去する工程と、前記第1の周波数成分を除去する工程の後に、該第1の周波数成分除去後の信号に対して第1の間引き処理を行ってサンプリング周波数を前記処理対象の信号と同じにする工程と、前記第1のべき級数演算を行う工程及び前記第1の間引き処理を行う工程の後に、前記第1のべき級数演算後の信号と前記第1の間引き処理後の信号とを加算する工程と、を含むことを特徴とする歪補償方法。
(付記8)前記第1のべき級数演算後の信号と前記第1の間引き処理後の信号とを加算する工程で生成された信号を増幅した後の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、前記所定の周波数以下の次数の項について、前記増幅後の信号に対する第3のべき級数演算を行う工程と、前記第1のべき級数演算後の信号と前記第1の間引き処理後の信号とを加算する工程で生成された信号を増幅した後の信号に対して第2の補間処理を行う工程と、前記第2の補間処理を行う工程の後に、前記増幅後の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、前記所定の周波数を超える次数の項について、前記第2の補間処理後の信号に対する第4のべき級数演算を行う工程と、前記第4のべき級数演算を行う工程の後に、該第4のべき級数演算後の信号から前記所定の周波数を超える第2の周波数成分を除去する工程と、前記第2の周波数成分を除去する工程の後に、該第2の周波数成分除去後の信号に対して第2の間引き処理を行ってサンプリング周波数を前記増幅後の信号と同じにする工程と、前記第3のべき級数演算を行う工程及び前記第2の間引き処理を行う工程の後に、前記第3のべき級数演算後の信号と前記第2の間引き処理後の信号とを加算する工程と、前記第1のべき級数演算後の信号と前記第1の間引き処理後の信号との加算後の信号に対する、前記第3のべき級数演算後の信号と前記第2の間引き処理後の信号との加算後の信号の誤差に基づいて、前記第1のべき級数演算及び前記第2のべき級数演算にそれぞれ用いられる各次数の項の係数を求める工程と、を含むことを特徴とする付記7に記載の歪補償方法。
(付記9)前記第1のべき級数演算後の信号と前記第1の間引き処理後の信号とを加算する工程の後に、前記処理対象の信号に対する、前記加算する工程で生成された信号を増幅した後の信号の誤差に基づいて、前記第1のべき級数演算及び前記第2のべき級数演算にそれぞれ用いられる各次数の項の係数を求める工程と、を含むことを特徴とする付記7に記載の歪補償方法。
(付記10)前記第1のべき級数演算及び前記第2のべき級数演算にそれぞれ用いられる各次数の項の係数を求める工程では、前記誤差が最小になるように前記係数を求めることを特徴とする付記8または9に記載の歪補償方法。
(付記11)前記所定の周波数は、前記処理対象の信号に対するナイキスト定理による折り返し周波数であることを特徴とする付記7〜10のいずれか一つに記載の歪補償方法。
11,41 第1の演算部
12,61 第1の補間部
13,42 第2の演算部
14,67 第1の除去部
15,68 第1の間引き部
16,43 第1の加算部
26 増幅部
71 第3の演算部
72 第4の演算部
73 第2の加算部
91 第2の補間部
97 第2の除去部
98 第2の間引き部

Claims (7)

  1. 処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が所定の周波数以下の次数の項について、前記処理対象の信号に対するべき級数演算を行う第1の演算部と、
    前記処理対象の信号に対して補間処理を行う第1の補間部と、
    前記処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が前記所定の周波数を超える次数の項について、前記第1の補間部の出力信号に対するべき級数演算を行う第2の演算部と、
    前記第2の演算部の出力信号から、前記所定の周波数を超える周波数成分を除去する第1の除去部と、
    前記第1の除去部の出力信号に対して間引き処理を行ってサンプリング周波数を前記処理対象の信号と同じにする第1の間引き部と、
    前記第1の演算部の出力信号と前記第1の間引き部の出力信号とを加算する第1の加算部と、
    を備えることを特徴とする歪補償装置。
  2. 前記第1の加算部の出力信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部の出力信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が前記所定の周波数以下の次数の項について、前記増幅部の出力信号に対するべき級数演算を行う第3の演算部と、
    前記増幅部の出力信号に対して補間処理を行う第2の補間部と、
    前記増幅部の出力信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が前記所定の周波数を超える次数の項について、前記第2の補間部の出力信号に対するべき級数演算を行う第4の演算部と、
    前記第4の演算部の出力信号から、前記所定の周波数を超える周波数成分を除去する第2の除去部と、
    前記第2の除去部の出力信号に対して間引き処理を行ってサンプリング周波数を前記増幅部の出力信号と同じにする第2の間引き部と、
    前記第3の演算部の出力信号と前記第2の間引き部の出力信号とを加算する第2の加算部と、
    を備え、
    前記第3の演算部及び前記第4の演算部は、前記第1の加算部の出力信号に対する前記第2の加算部の出力信号の誤差に基づいて、前記第1の演算部及び前記第2の演算部がそれぞれのべき級数演算に用いる各次数の項の係数を求めることを特徴とする請求項1に記載の歪補償装置。
  3. 前記第3の演算部及び前記第4の演算部は、前記誤差が最小になるように前記係数を求めることを特徴とする請求項2に記載の歪補償装置。
  4. 前記第1の加算部の出力信号を増幅する増幅部、を備え、
    前記第1の演算部及び前記第2の演算部は、前記処理対象の信号に対する前記増幅部の出力信号の誤差に基づいて、前記第1の演算部及び前記第2の演算部がそれぞれのべき級数演算に用いる各次数の項の係数を求めることを特徴とする請求項1に記載の歪補償装置。
  5. 前記第1の演算部及び前記第2の演算部は、前記誤差が最小になるように前記係数を求めることを特徴とする請求項4に記載の歪補償装置。
  6. 前記所定の周波数は、前記処理対象の信号に対するナイキスト定理による折り返し周波数であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の歪補償装置。
  7. 処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が所定の周波数以下の次数の項について、前記処理対象の信号に対する第1のべき級数演算を行う工程と、
    前記処理対象の信号に対して第1の補間処理を行う工程と、
    前記第1の補間処理を行う工程の後に、前記処理対象の信号に対するべき級数演算によって生成される次数の項のうち、演算結果が前記所定の周波数を超える次数の項について、前記第1の補間処理後の信号に対する第2のべき級数演算を行う工程と、
    前記第2のべき級数演算を行う工程の後に、該第2のべき級数演算後の信号から前記所定の周波数を超える第1の周波数成分を除去する工程と、
    前記第1の周波数成分を除去する工程の後に、該第1の周波数成分除去後の信号に対して第1の間引き処理を行ってサンプリング周波数を前記処理対象の信号と同じにする工程と、
    前記第1のべき級数演算を行う工程及び前記第1の間引き処理を行う工程の後に、前記第1のべき級数演算後の信号と前記第1の間引き処理後の信号とを加算する工程と、
    を含むことを特徴とする歪補償方法。
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