JP2019201361A - 歪補償装置および歪補償方法 - Google Patents

歪補償装置および歪補償方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の帯域における電力増幅部の非線形歪を補償する際の回路規模および消費電力を削減する。【解決手段】歪補償装置は、生成部と、算出部と、変換部と、歪補償部とを有する。生成部は、複数の帯域の送信信号を増幅する電力増幅部の出力信号から、複数の帯域の送信信号が重畳された重畳信号を生成する。算出部は、重畳信号に基づいて、それぞれの帯域の送信信号に対応する電力増幅部の非線形歪の順特性を示す係数を算出する。変換部は、算出部によって算出された係数を、電力増幅部の非線形歪の逆特性を示す係数に変換する。歪補償部は、変換部によって変換された係数を用いて、それぞれの帯域の送信信号に対してプリディストーション処理を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、歪補償装置および歪補償方法に関する。
無線送信装置には、送信信号の電力を増幅する電力増幅器が設けられている。無線送信装置では、一般的に、電力増幅器の電力効率を高めるために、電力増幅器の飽和領域付近で電力増幅器を動作させる。しかし、電力増幅器を飽和領域付近で動作させる場合、電力増幅器の非線形歪が増大する。非線形歪が増大すると、隣接チャネルへの漏洩電力比等の信号品質が劣化する。そこで、この非線形歪を抑えるために、無線送信装置には、非線形歪を補償する歪補償装置が設けられる。
歪補償装置で用いられる歪補償方式の一つに「デジタルプリディストーション方式」がある。デジタルプリディストーション方式の歪補償装置では、電力増幅器の非線形歪の逆特性を有する歪補償係数が送信信号に乗算され、歪補償係数が乗算された送信信号が電力増幅器に入力され、電力増幅器によって増幅される。これにより、電力増幅器から出力された送信信号における非線形歪が抑制される。
また、異なる帯域の送信信号毎に電力増幅器により送信信号を増幅する場合や、複数の帯域の送信信号を含む広帯域の信号を1つの電力増幅器で増幅する場合には、離れた帯域の複数の信号を増幅するので、デジタル信号処理を行う際のサンプリングレートが高くなる。このように、複数の帯域の非線形歪を1つの歪補償装置で補償することは難しい。そのため、それぞれの帯域の送信信号毎に非線形歪を補償することが考えられる。しかし、それぞれの帯域の送信信号毎に歪補償装置が設けられると、歪補償装置の回路規模の増大や消費電力の増大を招く。
これに対し、複数の帯域の送信信号における電力増幅器の出力信号を1つのベースバンド信号に重畳させてフィードバックし、フィードバックした重畳信号を用いてそれぞれの帯域における電力増幅器の非線形歪を補償することが検討されている。これにより、電力増幅器の出力をベースバンド信号としてフィードバックさせるためのダウンコンバータ、および、フィードバック信号をアナログ信号からデジタルの信号に変換するためのADC(Analog to Digital Converter)等を削減することができる。
特開2009−213113号公報 特開2012−90158号公報
Yuelin Ma, Yasushi Yamao, "Spectra-Folding Feedback Architecture for Concurrent Dual-Band Power Amplifier Predistortion," IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques, vol. 63, no. 10, pp. 3164-3174, Oct. 2015. Youjiang Liu, Jonmei J. Yan, Peter M. Asbeck, "Concurrent Dual-Band Digital Predistortion With a Single Feedback Loop," IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques, vol. 63, no. 5, pp. 1556-1568, May 2015.
ところで、複数の帯域における電力増幅器の出力信号を1つのベースバンド信号に重畳させてフィードバックし、フィードバックした重畳信号を用いてそれぞれの帯域における電力増幅器の非線形歪を補償する従来方式には、以下の問題点がある。従来方式では、複数入力1出力モデルを表現する電力増幅器の順特性を求める処理と、各帯域の1入力1出力モデルを表現する電力増幅器の逆特性をそれぞれ求める処理とが実行される。これらの処理は、例えばLMS(Least Mean Square)アルゴリズム等を用いて行われる。即ち、従来方式では、LMSアルゴリズム等を用いて係数を更新する類似した処理が2回実行されることになる。
また、従来方式では、それぞれの帯域における電力増幅器のモデルにおいてモデル係数を乗算する処理と、それぞれの帯域における歪補償部において歪補償係数を乗算する処理とが実行される。即ち、係数を乗算する類似した処理が2回実行される。そのため、従来方式では、冗長な処理が行われており、回路規模の縮小および消費電力の削減という観点において、改善の余地が残っている。
本願に開示の技術は、複数の帯域における電力増幅器の非線形歪を補償する際の回路規模および消費電力を削減する。
1つの側面では、歪補償装置であって、生成部と、算出部と、変換部と、歪補償部とを有する。生成部は、複数の帯域の送信信号を増幅する電力増幅部の出力信号から、複数の帯域の送信信号が重畳された重畳信号を生成する。算出部は、重畳信号に基づいて、それぞれの帯域の送信信号に対応する電力増幅部の非線形歪の順特性を示す係数を算出する。変換部は、算出部によって算出された係数を、電力増幅部の非線形歪の逆特性を示す係数に変換する。歪補償部は、変換部によって変換された係数を用いて、それぞれの帯域の送信信号に対してプリディストーション処理を行う。
1実施形態によれば、複数の帯域における電力増幅部の非線形歪を補償する際の回路規模および消費電力を削減することができる。
図1は、実施例1における歪補償係数の更新方法の一例を説明するための図である。 図2は、実施例1における歪補償装置の一例を示すブロック図である。 図3は、実施例1における電力増幅部の一例を示す図である。 図4は、実施例1における歪補償部の一例を示す図である。 図5は、実施例1における順特性係数更新部の一例を示す図である。 図6は、実施例1における順特性係数変換部の一例を示す図である。 図7は、実施例1における歪補償処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、実施例2における歪補償部の一例を示す図である。 図9は、実施例2における順特性係数更新部の一例を示す図である。 図10は、実施例2における順特性係数変換部の一例を示す図である。 図11は、実施例2における歪補償処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、比較例における歪補償処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、実施例3における電力増幅部の一例を示す図である。 図14は、実施例3における歪補償部の一例を示す図である。 図15は、実施例3における順特性係数更新部の一例を示す図である。 図16は、実施例3における順特性係数変換部の一例を示す図である。 図17は、実施例4における歪補償装置の一例を示すブロック図である。 図18は、Hammersteinモデルを説明する図である。 図19は、Wienerモデルを説明する図である。 図20は、Wiener−Hammersteinモデルを説明する図である。 図21は、歪補償装置のハードウェアの一例を示す図である。
以下に、本願の開示する歪補償装置および歪補償方法の実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例は開示の技術を限定するものではない。また、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[歪補償係数の更新方法]
まず、本実施例における歪補償係数の更新方法の概要について説明する。図1は、実施例1における歪補償係数の更新方法の一例を説明するための図である。図1では、説明を簡単にするために、1つの帯域において送信される送信信号x(n)に着目して説明する。
歪補償装置10’は、DAC(Digital to Analog Converter)100、アップコンバータ101、発振器102、アンテナ103、カプラ104、ダウンコンバータ105、およびADC106を有する。また、歪補償装置10’は、歪補償部30、順特性係数更新部40、および順特性係数変換部50を有する。
歪補償部30は、図示しないBB(ベースバンド)処理部から出力された送信信号x(n)に、電力増幅部20の非線形歪の順特性に対する逆特性を適用することにより、電力増幅部20の非線形歪を補償するプリディストーション信号u(n)を生成する。送信信号x(n)からプリディストーション信号u(n)を生成する処理は、プリディストーション処理の一例である。
歪補償部30は、アドレス生成部300、LUT(Look Up Table)301、および乗算器302を有する。アドレス生成部300は、BB処理部から出力された送信信号x(n)の大きさに対応するアドレスiを生成する。本実施例において、アドレス生成部300は、送信信号x(n)の電力の大きさをアドレスiとして生成する。なお、アドレス生成部300は、送信信号x(n)の振幅の大きさをアドレスiとして生成してもよい。また、アドレスiの値は、送信信号x(n)の電力または振幅の大きさがデシベルに換算された値であってもよい。
LUT301は、アドレスiに対応付けて歪補償係数wiを格納している。アドレスiの数をK、アドレスiが算出される際の電力閾値をαiとすると、αi≦|x(n)|2<αi+1、0≦i<Kである。LUT301は、アドレス生成部300によって生成されたアドレスiに対応する歪補償係数wiを乗算器302へ出力する。また、LUT301は、順特性係数変換部50から出力された係数で、LUT301内の歪補償係数wiを更新する。
乗算器302は、BB処理部から出力された送信信号x(n)と、LUT301から出力された歪補償係数wiとを乗算することにより、プリディストーション信号u(n)を生成する。
乗算器302から出力されたプリディストーション信号u(n)は、DAC100によってデジタル信号からアナログ信号に変換される。アップコンバータ101は、アナログ信号に変換されたプリディストーション信号u(n)に対して、発振器102から出力された局発信号を用いて変調およびアップコンバート等の処理を行う。
電力増幅部20は、PA(Power Amplifier)21を有する。PA21は、アップコンバータ101から出力されるプリディストーション信号u(n)を所定の増幅率で増幅する。PA21によって増幅された信号は、アンテナ103を介して空間へ送信される。
カプラ104は、PA21によって増幅された信号の一部をフィードバック信号としてダウンコンバータ105へ出力する。ダウンコンバータ105は、発振器102から出力された局発信号を用いて、カプラ104から出力された信号に対して、復調およびダウンコンバート等の処理を行う。ADC106は、ダウンコンバータ105から出力された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。そして、ADC106は、デジタル信号に変換されたフィードバック信号y(n)を順特性係数更新部40へ出力する。
順特性係数更新部40は、フィードバック信号y(n)と、プリディストーション信号u(n)とに基づいて、電力増幅部20の非線形歪の順特性を示す係数を更新する。順特性係数更新部40は、LUT400、乗算器401、および減算器402を有する。
LUT400は、アドレスiに対応付けてPA21のモデル係数である順特性係数hiを格納している。LUT400は、アドレス生成部300によって生成されたアドレスiに対応する順特性係数hiを乗算器401へ出力する。また、LUT400は、減算器402から出力された誤差信号e(n)に基づいて、誤差信号e(n)が小さくなるように、アドレスiに対応する順特性係数hiを更新する。LUT400は、例えばLMSアルゴリズム等に基づいて、アドレスiに対応する順特性係数hiを更新する。更新された順特性係数hiは、順特性係数変換部50へ出力される。
乗算器401は、歪補償部30から出力されたプリディストーション信号u(n)と、LUT400から出力された順特性係数hiと乗算することにより、PA21の非線形歪の順特性が適用された送信信号y(n)のレプリカを生成する。減算器402は、ダウンコンバータ105から出力されたフィードバック信号y(n)と、乗算器401から出力された送信信号y(n)のレプリカとの差分を示す誤差信号e(n)をLUT400へ出力する。
順特性係数変換部50は、LUT400によって更新された順特性係数hiを、PA21の逆特性を示す係数に変換する。そして、順特性係数変換部50は、変換された係数で、LUT301内の歪補償係数wiを更新する。
ここで、乗算器302によって生成されるプリディストーション信号u(n)は、例えば下記の式(1)のように表される。
Figure 2019201361
PA21の出力信号をy(n)とすると、カプラ104を介してフィードバックされたフィードバック信号y(n)は、下記の式(2)で表される。
Figure 2019201361
上記式(2)における順特性係数hiは、プリディストーション信号u(n)と順特性係数hiとの乗算結果と、ADC106から出力されたフィードバック信号y(n)との誤差を示す誤差信号e(n)が小さくなるように調整される。誤差信号e(n)が0になるということは、y(n)=x(n)が成立することになるので、下記の式(3)が成立する。
Figure 2019201361
即ち、
Figure 2019201361
となる。上記式(4)により、順特性係数hiから歪補償係数wiを求めることができる。即ち、順特性係数hiの逆数を、歪補償係数wiとして算出することができる。
[歪補償装置10の構成]
図2は、実施例1における歪補償装置10の一例を示すブロック図である。本実施例における歪補償装置10は、デジタル部11、アナログ部12、およびアンテナ13を有する。デジタル部11は、DAC110、DAC111、ADC112、歪補償部30、順特性係数更新部40、および順特性係数変換部50を有する。アナログ部12は、アップコンバータ120、発振器121、アップコンバータ122、発振器123、カプラ124、発振器125、ダウンコンバータ126、および電力増幅部20を有する。
歪補償部30は、複数の帯域のそれぞれにおいて送信される送信信号について、プリディストーション信号をそれぞれ生成する。本実施例において、歪補償部30は、2つの異なる帯域の送信信号xL(n)およびxH(n)について、プリディストーション信号uL(n)およびuH(n)をそれぞれ生成する。プリディストーション信号uL(n)およびuH(n)を生成する処理は、プリディストーション処理の一例である。なお、歪補償部30は、3つ以上の異なる帯域の送信信号x(n)について、プリディストーション信号u(n)をそれぞれ生成してもよい。
DAC110は、歪補償部30から出力されたプリディストーション信号uL(n)をデジタル信号からアナログ信号に変換し、アナログ信号に変換された信号をアップコンバータ120へ出力する。DAC111は、歪補償部30から出力されたプリディストーション信号uH(n)をデジタル信号からアナログ信号に変換し、アナログ信号に変換された信号をアップコンバータ122へ出力する。
アップコンバータ120は、発振器121から出力された局発信号を用いて、DAC110から出力された信号に対して、変調およびアップコンバート等の処理を行う。そして、アップコンバータ120は、処理後の信号を電力増幅部20へ出力する。アップコンバータ122は、発振器123から出力された局発信号を用いて、DAC111から出力された信号に対して、変調およびアップコンバート等の処理を行う。そして、アップコンバータ122は、処理後の信号を電力増幅部20へ出力する。発振器121から出力される局発信号の周波数と、発振器123から出力される局発信号の周波数とは異なるため、送信信号xL(n)およびxH(n)は、それぞれ異なる帯域の信号にアップコンバートされる。
電力増幅部20は、アップコンバータ120およびアップコンバータ122によってそれぞれアップコンバートされた異なる帯域の信号を、所定の増幅率で増幅する。電力増幅部20によって増幅された信号はアンテナ13から空間に送信される。
カプラ124は、電力増幅部20によって増幅された信号の一部をダウンコンバータ126へ出力する。ダウンコンバータ126は、発振器125から出力された局発信号を用いて、カプラ124から出力された信号に対して、復調およびダウンコンバート等の処理を施す。本実施例において、発振器125は、発振器121から出力される局発信号の周波数fLと、発振器123から出力される局発信号の周波数fHとの中間の周波数をダウンコンバータ126へ出力する。発振器125は、例えば、f0=(fH+fL)/2となる周波数f0の局発信号をダウンコンバータ126へ出力する。
これにより、電力増幅部20から出力された信号のうち、中心周波数がfHの信号成分は、fH−f0=(fH−fL)/2の周波数にダウンコンバートされる。また、電力増幅部20から出力された信号のうち、中心周波数がfLの信号成分は、f0−fL=(fH−fL)/2の周波数にスペクトラムが反転してダウンコンバートされる。従って、(fH−fL)/2の周波数を中心とするベースバンドには、送信信号xL(n)の反転したスペクトラムと、送信信号xH(n)のスペクトラムとが重畳される。ダウンコンバータ126は、重畳された信号をADC112へ出力する。ダウンコンバータ126は、生成部の一例である。
ADC112は、ダウンコンバータ126から出力された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。そして、ADC112は、デジタル信号に変換された信号y(n)を順特性係数更新部40へ出力する。カプラ124を介してフィードバックされる信号には、電力増幅部20によって増幅された複数の帯域のそれぞれにおいて送信される送信信号が重畳されている。以下では、ADC112から出力される信号y(n)を、重畳フィードバック信号y(n)と記載する。重畳フィードバック信号y(n)は、重畳信号の一例である。
順特性係数更新部40は、重畳フィードバック信号y(n)と、プリディストーション信号uL(n)およびuH(n)とに基づいて、送信信号xL(n)およびxH(n)のそれぞれについて、電力増幅部20の非線形歪の順特性を示す係数を算出する。順特性係数更新部40は、第1の算出部の一例である。
順特性係数変換部50は、送信信号xL(n)およびxH(n)のそれぞれについて、順特性係数更新部40によって算出された係数を、電力増幅部20の非線形歪の逆特性を示す係数に変換する。そして、順特性係数変換部50は、送信信号xL(n)およびxH(n)のそれぞれについて、変換後の係数を歪補償部30へ出力する。順特性係数変換部50は、第1の変換部の一例である。歪補償部30は、送信信号xL(n)およびxH(n)のそれぞれについて、順特性係数変換部50から出力された係数を歪補償係数として用いて、プリディストーション信号uL(n)およびuH(n)をそれぞれ生成する。
[電力増幅部20]
図3は、実施例1における電力増幅部20の一例を示す図である。本実施例における電力増幅部20は、例えば図3に示されるように、PA22、PA23、および合成部24を有する。PA22は、アップコンバータ120から出力されるプリディストーション信号uL(n)を所定の増幅率で増幅する。PA23は、アップコンバータ122から出力されたプリディストーション信号uH(n)を所定の増幅率で増幅する。合成部24は、PA22によって増幅された信号と、PA23によって増幅された信号とを合成してアンテナ13へ出力する。
[歪補償部30]
図4は、実施例1における歪補償部30の一例を示す図である。本実施例における歪補償部30は、例えば図4に示されるように、アドレス生成部31、LUT32、乗算器33、アドレス生成部34、LUT35、および乗算器36を有する。
アドレス生成部31は、BB処理部から出力された送信信号xL(n)の大きさに対応するアドレスiLを生成し、生成されたアドレスiLをLUT32および順特性係数更新部40へ出力する。本実施例において、アドレス生成部31は、送信信号xL(n)の電力の大きさをアドレスiLとして生成する。なお、アドレス生成部31は、送信信号xL(n)の振幅の大きさをアドレスiLとして生成してもよい。
LUT32は、アドレスiLに対応付けてPA22の非線形歪の逆特性を示す歪補償係数LUTL,inv(iL)を格納している。アドレスiLの数をKL、アドレスiLが算出される際の電力閾値をαiLとすると、αiL≦|xL(n)|2<αiL+1、0≦iL<KLである。LUT32は、アドレス生成部31によって生成されたアドレスiLに対応する歪補償係数LUTL,inv(iL)を乗算器33へ出力する。また、LUT32は、順特性係数変換部50から出力された歪補償係数LUTL,inv(iL)で、LUT32内の歪補償係数LUTL,inv(iL)を更新する。
乗算器33は、BB処理部から出力された送信信号xL(n)と、LUT32から出力された歪補償係数LUTL,inv(iL)とを乗算することにより、プリディストーション信号uL(n)を生成する。プリディストーション信号uL(n)は、DAC110および順特性係数更新部40へ出力される。
アドレス生成部34は、BB処理部から出力された送信信号xH(n)の大きさに対応するアドレスiHを生成し、生成されたアドレスiHをLUT35および順特性係数更新部40へ出力する。本実施例において、アドレス生成部34は、送信信号xH(n)の電力の大きさをアドレスiHとして生成する。なお、アドレス生成部34は、送信信号xH(n)の振幅の大きさをアドレスiHとして生成してもよい。
LUT35は、アドレスiHに対応付けてPA23の非線形歪の逆特性を示す歪補償係数LUTH,inv(iH)を格納している。アドレスiHの数をKH、アドレスiHが算出される際の電力閾値をβiHとすると、βiH≦|xH(n)|2<βiH+1、0≦iH<KHである。LUT35は、アドレス生成部34によって生成されたアドレスiHに対応する歪補償係数LUTH,inv(iH)を乗算器36へ出力する。また、LUT35は、順特性係数変換部50から出力された歪補償係数LUTH,inv(iH)で、LUT35内の歪補償係数LUTH,inv(iH)を更新する。
乗算器36は、BB処理部から出力された送信信号xH(n)と、LUT35から出力された歪補償係数LUTH,inv(iH)と乗算することにより、プリディストーション信号uH(n)を生成する。プリディストーション信号uH(n)は、DAC111および順特性係数更新部40へ出力される。
[順特性係数更新部40]
図5は、実施例1における順特性係数更新部40の一例を示す図である。本実施例における順特性係数更新部40は、例えば図5に示されるように、演算部41、乗算器42、LUT43、乗算器44、LUT45、加算器46、および減算器47を有する。
LUT43は、アドレスiLに対応付けてPA22の非線形歪の順特性を示す順特性係数LUTL(iL)を格納している。LUT43は、歪補償部30のアドレス生成部31によって生成されたアドレスiLに対応する順特性係数LUTL(iL)を乗算器42へ出力する。また、LUT43は、減算器47から出力された誤差信号e(n)に基づいて、誤差信号e(n)が小さくなるように、LUT43内の順特性係数LUTL(iL)を更新する。そして、LUT43は、更新後の順特性係数LUTL(iL)を順特性係数変換部50へ出力する。LUT43内の順特性係数LUTL(iL)は、例えばLMSアルゴリズム等を用いて更新される。
演算部41は、歪補償部30から出力されたプリディストーション信号uL(n)の複素共役を算出する。乗算器42は、演算部41によって算出されたプリディストーション信号uL(n)の複素共役と、LUT43から出力された順特性係数LUTL(iL)とを乗算することにより、送信信号xL(n)の複素共役のレプリカを生成する。
LUT45は、アドレスiHに対応付けてPA23の非線形歪の順特性を示す順特性係数LUTH(iH)を格納している。LUT45は、歪補償部30のアドレス生成部34によって生成されたアドレスiHに対応する順特性係数LUTH(iH)を乗算器44へ出力する。また、LUT45は、減算器47から出力された誤差信号e(n)に基づいて、誤差信号e(n)が小さくなるように、LUT45内の順特性係数LUTH(iH)を更新する。そして、LUT45は、更新後の順特性係数LUTH(iH)を順特性係数変換部50へ出力する。LUT45内の順特性係数LUTH(iH)は、例えばLMSアルゴリズム等を用いて更新される。
乗算器44は、歪補償部30から出力されたプリディストーション信号uH(n)と、LUT45から出力された順特性係数LUTH(iH)とを乗算することにより、送信信号xH(n)のレプリカを生成する。
加算器46は、乗算器42によって生成された送信信号xL(n)の複素共役のレプリカと、乗算器44によって生成された送信信号xH(n)のレプリカとを加算することにより、重畳フィードバック信号y(n)のレプリカを生成する。
減算器47は、ADC112から出力された重畳フィードバック信号y(n)と、加算器46によって生成された重畳フィードバック信号y(n)のレプリカとの差分を示す誤差信号e(n)を生成する。そして、減算器47は、生成された誤差信号e(n)を、LUT43およびLUT45へそれぞれ出力する。
[順特性係数変換部50]
図6は、実施例1における順特性係数変換部50の一例を示す図である。本実施例における順特性係数変換部50は、例えば図6に示されるように、演算部51、逆数算出部52、および逆数算出部53を有する。
逆数算出部52は、順特性係数更新部40のLUT43から出力された順特性係数LUTL(iL)の逆数を算出する。演算部51は、逆数算出部52によって算出された順特性係数LUTL(iL)の逆数の複素共役を算出する。そして、演算部51は、算出された順特性係数LUTL(iL)の逆数の複素共役を、歪補償係数LUTL,inv(iL)として歪補償部30のLUT32へ出力する。逆数算出部53は、順特性係数更新部40のLUT45から出力された順特性係数LUTH(iH)の逆数を算出する。そして、逆数算出部53は、算出された順特性係数LUTH(iH)の逆数を、歪補償係数LUTH,inv(iH)として歪補償部30のLUT35へ出力する。
[歪補償処理]
図7は、実施例1における歪補償処理の一例を示すフローチャートである。
まず、電力増幅部20によって増幅された、複数の帯域の送信信号から、重畳フィードバック信号が生成される(S100)。ステップS100では、電力増幅部20によって増幅された信号の一部がカプラ124によってダウンコンバータ126へ出力され、ダウンコンバータ126によって重畳フィードバック信号y(n)が生成される。重畳フィードバック信号y(n)は、ADC112によってアナログ信号からデジタル信号に変換される。
次に、順特性係数更新部40は、重畳フィードバック信号y(n)、プリディストーション信号uL(n)、およびプリディストーション信号uH(n)を用いて、電力増幅部20の非線形歪の順特性を示す順特性係数を更新する(S101)。
例えば、図5に示された加算器46によって生成される重畳フィードバック信号y(n)のレプリカは、例えば下記の式(5)のように表される。
Figure 2019201361
上記式(5)において、「uL *(n)」は、uL(n)の複素共役を表す。
また、図5に示された減算器47によって生成される誤差信号e(n)は、例えば下記の式(6)のように表される。
Figure 2019201361
図5に示されたLUT43およびLUT45は、誤差信号e(n)が小さくなるように、順特性係数LUTL(iL)およびLUTH(iH)をそれぞれ更新する。例えばLMSアルゴリズム等を用いる場合には、順特性係数LUTL(iL)およびLUTH(iH)は、例えば下記の式(7)に示されるように更新される。
Figure 2019201361
上記式(7)において、μLおよびμHは、LMSアルゴリズムにおける各帯域のステップサイズパラメータである。
次に、順特性係数変換部50は、順特性係数更新部40によって更新された順特性係数の逆数を算出する(S102)。具体的には、順特性係数変換部50は、例えば下記の式(8)に基づいて、更新後の順特性係数LUTL(iL)から歪補償係数LUTL,inv(iL)を算出し、更新後の順特性係数LUTH(iH)から、歪補償係数LUTH,inv(iH)を算出する。
Figure 2019201361
次に、歪補償部30内の歪補償係数が更新される(S103)。具体的には、LUT32内の歪補償係数LUTL,inv(iL)が、順特性係数変換部50によって変換された歪補償係数LUTL,inv(iL)によって更新される。また、LUT35内の歪補償係数LUTH,inv(iH)が、順特性係数変換部50によって変換された歪補償係数LUTH,inv(iH)によって更新される。
次に、歪補償部30は、更新後の歪補償係数を用いて、各帯域の送信信号に対して、プリディストーション信号を生成する(S104)。具体的には、歪補償部30は、更新後の歪補償係数LUTL,inv(iL)およびLUTH,inv(iH)を用いて、例えば下記の式(9)に示されるように、プリディストーション信号uL(n)およびuH(n)をそれぞれ生成する。
Figure 2019201361
次に、送信が終了したか否かが判定される(S105)。送信が終了していない場合(S105:No)、送信信号に対して、再びステップS100に示された処理が実行される。一方、送信が終了した場合(S105:Yes)、本フローチャートに示された歪補償処理は終了する。
[実施例1の効果]
以上、実施例1について説明した。上記説明から明らかなように、本実施例の歪補償装置10は、ダウンコンバータ126と、順特性係数更新部40と、順特性係数変換部50と、歪補償部30とを有する。ダウンコンバータ126は、複数の帯域の送信信号を増幅する電力増幅部20の出力信号から、複数の帯域の送信信号が重畳されたベースバンドの重畳フィードバック信号を生成する。順特性係数更新部40は、重畳フィードバック信号に基づいて、それぞれの帯域の送信信号について、電力増幅部20の非線形歪の順特性を示す係数を算出する。順特性係数変換部50は、それぞれの帯域の送信信号について、順特性係数更新部40によって算出された係数を、電力増幅部20の非線形歪の逆特性を示す係数に変換する。歪補償部30は、それぞれの帯域の送信信号について、順特性係数変換部50によって変換された係数を用いてプリディストーション処理を行う。これにより、本実施例の歪補償装置10は、複数の帯域における電力増幅部20の非線形歪を補償する際の回路規模および消費電力を削減することができる。
また、本実施例の歪補償装置10において、順特性係数更新部40は、それぞれの帯域の送信信号について、送信信号の大きさ毎に電力増幅部20の非線形歪の順特性を示す係数を算出する。また、順特性係数変換部50は、それぞれの帯域の送信信号について、順特性係数更新部40によって算出された係数の逆数を、電力増幅部20の非線形歪の逆特性を示す係数として変換する。また、歪補償部30は、それぞれの帯域の送信信号について、順特性係数更新部40によって変換された係数を送信信号に乗算することにより、プリディストーション処理を行う。これにより、本実施例の歪補償装置10は、電力増幅部20の非線形歪の逆特性を示す係数を算出するための回路規模および消費電力を削減することができる。
また、本実施例の歪補償装置10において、順特性係数更新部40は、それぞれの帯域の送信信号について、送信信号の大きさ毎に電力増幅部20の非線形歪の順特性を示す係数を算出する。歪補償部30は、それぞれの帯域の送信信号について、送信信号の大きさに対応する係数であって、順特性係数変換部50によって変換された係数を送信信号に乗算することにより、プリディストーション処理を行う。これにより、本実施例の歪補償装置10は、それぞれの帯域の送信信号を個別に増幅する電力増幅部20(図3参照)の非線形歪を抑制することができる。
実施例1の歪補償装置10は、LUTを用いて電力増幅部20の非線形歪を補償するが、電力増幅部20の非線形歪を補償する方式には、LUTを用いる方式の他に、級数を用いる方式も存在する。本実施例の歪補償装置10は、級数を用いて電力増幅部20の非線形歪を補償する。なお、歪補償装置10の全体構成については、図2を用いて説明した実施例1の歪補償装置10と同様であるため、説明を省略する。また、電力増幅部20の構成についても、図3を用いて説明した実施例1の電力増幅部20と同様であるため、説明を省略する。
[歪補償部30]
図8は、実施例2における歪補償部30の一例を示す図である。本実施例における歪補償部30は、例えば図8に示されるように、歪補償処理部37および歪補償処理部38を有する。
歪補償処理部37は、BB処理部から出力された送信信号xL(n)を級数展開することにより、PA22の非線形歪の逆特性が適用されたプリディストーション信号uL(n)を生成する。プリディストーション信号uL(n)は、DAC110および順特性係数更新部40へ出力される。また、歪補償処理部37は、順特性係数変換部50から出力された歪補償係数ALによって、級数の各項の係数である歪補償係数ALを更新する。
歪補償処理部38は、BB処理部から出力された送信信号xH(n)を級数展開することにより、PA23の非線形歪の逆特性が適用されたプリディストーション信号uH(n)を生成する。プリディストーション信号uH(n)は、DAC111および順特性係数更新部40へ出力される。また、歪補償処理部38は、順特性係数変換部50から出力された歪補償係数BHによって、級数の各項の係数である歪補償係数BHを更新する。
[順特性係数更新部40]
図9は、実施例2における順特性係数更新部40の一例を示す図である。本実施例における順特性係数更新部40は、例えば図9に示されるように、演算部41、加算器46、減算器47、順特性適用部48、および順特性適用部49を有する。なお、以下に説明する点を除き、図9において、図5と同一の符号が付されたブロックは、図5において説明されたブロックと同様であるため、詳細な説明を省略する。
順特性適用部48は、演算部41によって算出されたプリディストーション信号uL(n)の複素共役を級数展開することにより、プリディストーション信号uL(n)に対してPA22の非線形歪の順特性が適用された信号を生成する。また、順特性適用部48は、減算器47から出力された誤差信号e(n)に基づいて、誤差信号e(n)が小さくなるように、級数の各項の係数である順特性係数aLを更新する。更新後の順特性係数aLは、順特性係数変換部50へ出力される。順特性係数aLの更新は、例えばLMSアルゴリズム等を用いて行われる。
順特性適用部49は、歪補償部30によって生成されたプリディストーション信号uH(n)を級数展開することにより、プリディストーション信号uH(n)に対してPA23の非線形歪の順特性が適用された信号を生成する。また、順特性適用部49は、減算器47から出力された誤差信号e(n)に基づいて、誤差信号e(n)が小さくなるように、級数の各項の係数である順特性係数bHを更新する。更新後の順特性係数bHは、順特性係数変換部50へ出力される。順特性係数bHの更新は、例えばLMSアルゴリズム等を用いて行われる。
[順特性係数変換部50]
図10は、実施例2における順特性係数変換部50の一例を示す図である。本実施例における順特性係数変換部50は、例えば図10に示されるように、演算部51、逆特性係数算出部54、および逆特性係数算出部55を有する。
逆特性係数算出部54は、順特性係数更新部40の順特性適用部48から出力された順特性係数aLに基づいて、級数展開により送信信号xL(n)にPA22の非線形歪の逆特性を適用する際に各項に設定される歪補償係数を算出する。演算部51は、逆特性係数算出部54によって算出された歪補償係数の複素共役を算出する。そして、演算部51は、算出された係数の複素共役を、歪補償係数ALとして歪補償部30の歪補償処理部37へ出力する。
逆特性係数算出部55は、順特性係数更新部40の順特性適用部49から出力された順特性係数bHに基づいて、級数展開により送信信号xH(n)にPA23の非線形歪の逆特性を適用する際に各項に設定される歪補償係数BHを算出する。そして、逆特性係数算出部55は、算出された歪補償係数BHを歪補償部30の歪補償処理部38へ出力する。
[歪補償処理]
図11は、実施例2における歪補償処理の一例を示すフローチャートである。
まず、電力増幅部20によって増幅された、複数の帯域の送信信号から、重畳フィードバック信号が生成される(S200)。ステップS200では、電力増幅部20によって増幅された信号の一部がカプラ124によってダウンコンバータ126へ出力され、ダウンコンバータ126によって重畳フィードバック信号y(n)が生成される。重畳フィードバック信号y(n)は、ADC112によってアナログ信号からデジタル信号に変換される。
次に、順特性係数更新部40は、重畳フィードバック信号y(n)、プリディストーション信号uL(n)、およびプリディストーション信号uH(n)を用いて、電力増幅部20の非線形歪の順特性を示す順特性係数を更新する(S201)。
次に、順特性係数変換部50は、順特性係数更新部40によって更新された順特性係数から、電力増幅部20の非線形歪の逆特性を示す歪補償係数を算出する(S202)。
ここで、級数を用いた歪補償方式における本実施例の各項の係数の更新方法について説明する。以下では、送信信号xL(n)の係数更新方法について説明するが、送信信号xH(n)の係数更新方法についても同様である。
送信信号xL(n)に対応する送信信号レプリカyL(n)は、電力増幅部20の順特性のモデルにおける3次メモリレス多項式を用いて、例えば下記の式(10)のように表される。
Figure 2019201361
上記式(10)において、aL1およびaL3は、PA22のモデル係数である。
一般的に、aL1≠0が成り立つので、式(10)は、下記の式(11)のように変形することができる。
Figure 2019201361
上記式(10)を、上記式(11)の右辺に逐次的に代入すると、上記式(11)は、下記の式(12)のように変形することができる。
Figure 2019201361
また、3次メモリレス多項式におけるPA22の逆特性のモデルは、例えば下記の式(13)のように表現できる。
Figure 2019201361
上記式(12)に示された級数の各項の係数と、上記式(13)に示された級数の各項の係数とを比較すると、それぞれの係数は、下記の式(14)に示される関係となっている。
Figure 2019201361
級数が3次メモリレス多項式である場合、順特性係数変換部50の逆特性係数算出部54は、上記式(14)を用いることにより、電力増幅部20の順特性を示す順特性係数aLから、電力増幅部20の逆特性を示す歪補償係数ALを算出することができる。5次以上の次数のメモリレス多項式においても同様である。
次に、歪補償部30内の歪補償処理部37および歪補償処理部38で用いられる歪補償係数がそれぞれ更新される(S203)。そして、歪補償処理部37および歪補償処理部38は、更新後の歪補償係数を用いて、各帯域の送信信号に対して、プリディストーション信号を生成する(S204)。
次に、送信が終了したか否かが判定される(S205)。送信が終了していない場合(S205:No)、送信信号に対して、再びステップS200に示された処理が実行される。一方、送信が終了した場合(S205:Yes)、本フローチャートに示された歪補償処理は終了する。
[比較例]
ここで、比較例における歪補償処理について説明する。図12は、比較例における歪補償処理の一例を示すフローチャートである。比較例では、それぞれの帯域について、電力増幅部20から出力される送信信号のレプリカが生成され、それぞれの帯域の送信信号のレプリカが合成されることにより、重畳フィードバック信号のレプリカが生成される。そして、重畳フィードバック信号と、重畳フィードバック信号のレプリカとの差分が小さくなるように、LMSアルゴリズム等を用いて、各帯域について、送信信号のレプリカを生成するための電力増幅部20の非線形歪の順特性を示す順特性係数が算出される。そして、順特性係数から、電力増幅部20の非線形歪の逆特性を示す逆特性係数が、LMSアルゴリズム等を用いて算出される。
まず、電力増幅部20によって増幅された、複数の帯域の送信信号から、重畳フィードバック信号が生成される(S300)。そして、電力増幅部20内のPA22およびPA23の非線形歪の順特性を示すモデル係数が算出される(S301)。
級数型のメモリレス多項式を用いて電力増幅部20の順特性のモデルを表現する場合、送信信号xL(n)に対応する送信信号レプリカyL(n)、および、送信信号xH(n)に対応する送信信号yH(n)は、例えば下記の式(15)のように表される。
Figure 2019201361
上記式(15)において、apはPA22の非線形歪の順特性のモデル係数を表し、bqはPA23の非線形歪の順特性のモデル係数を表す。また、自然数であるPおよびQは非線形歪の次数を表し、pおよびqは奇数である。
電力増幅部20の順特性のモデル係数は、送信信号xL(n)に対応するプリディストーション信号uL(n)と、送信信号xH(n)に対応するプリディストーション信号uH(n)とを入力とし、重畳フィードバック信号y(n)を出力として算出される。即ち、電力増幅部20の順特性のモデルは、2入力1出力モデルで表現される。電力増幅部20の逆特性のモデルは、重畳フィードバック信号y(n)を入力とし、プリディストーション信号uL(n)とプリディストーション信号uH(n)とを出力とする1入力2出力モデルとなり、入力数よりも出力数の方が多い条件となる。このように逆特性モデルは直接求めることが困難であるため、順特性モデルを求める。重畳フィードバック信号y(n)は、例えば下記の式(16)のように表される。
Figure 2019201361
上記式(16)は、例えば下記の式(17)のように、行列形式で表すことができる。
Figure 2019201361
ただし、上記式(17)に示された各要素の定義は、以下の通りである。
Figure 2019201361
重畳フィードバック信号y(n)と行列Zとに基づいて、未知の複素係数ベクトルhを下記の式(19)を用いて推定することにより、PA22の順特性のモデル係数apと、PA23の順特性のモデル係数bqとを算出することができる。
Figure 2019201361
次に、算出されたモデル係数apが、プリディストーション信号uL(n)にPA22の順特性を適用する演算部にコピーされ、算出されたモデル係数bqが、プリディストーション信号uH(n)にPA23の順特性を適用する演算部にコピーされる。そして、前述の式(15)を用いて、それぞれの帯域におけるフィードバック信号yL(n)およびyH(n)のレプリカが生成される(S302)。
次に、算出されたそれぞれの帯域のフィードバック信号のレプリカを用いて、PA22およびPA23のそれぞれの非線形歪の逆特性を示す歪補償係数が算出される(S303)。具体的には、フィードバック信号yL(n)のレプリカを入力とし、プリディストーション信号uL(n)を出力とする1入力1出力モデルに基づいて、例えば下記の式(20)を用いて、PA22の非線形歪の逆特性を示す歪補償係数Aが算出される。同様に、フィードバック信号yH(n)のレプリカを入力とし、プリディストーション信号uH(n)を出力とする1入力1出力モデルに基づいて、例えば下記の式(20)を用いて、PA23の非線形歪の逆特性を示す歪補償係数Bが算出される。
Figure 2019201361
ただし、上記式(20)に示された各要素の定義は、以下の通りである。
Figure 2019201361
次に、算出された歪補償係数Aが、プリディストーション信号uL(n)を生成する歪補償部にコピーされ、算出された歪補償係数Bが、プリディストーション信号uH(n)を生成する歪補償部にコピーされることにより、歪補償係数が更新される(S304)。そして、それぞれの歪補償部は、下記の式(22)を用いて、それぞれの帯域におけるプリディストーション信号uL(n)およびuH(n)を生成する(S305)。
Figure 2019201361
次に、送信が終了したか否かが判定される(S306)。送信が終了していない場合(S306:No)、送信信号に対して、再びステップS300に示された処理が実行される。一方、送信が終了した場合(S306:Yes)、本フローチャートに示された比較例における歪補償処理は終了する。
実施例2における歪補償処理と、比較例における歪補償処理とを比較すると、実施例2における歪補償処理では、各帯域におけるフィードバック信号のレプリカを生成する処理(S302)が不要である。また、実施例2における歪補償処理では、ステップS202において、順特性係数から電力増幅部20の逆特性を示す歪補償係数が算出される。これに対し、比較例では、ステップS303において、1入力1出力モデルを用いて、各帯域における電力増幅部20の逆特性を示す歪補償係数が算出される。
本実施例におけるステップS202の処理は、サンプル数に関係なく、各係数に対して一度ずつデジタル演算が行われる処理である。一方、ステップS302の処理およびステップS303の処理は、サンプル数分のデジタル演算が行われる処理であるため、演算量が多い。従って、ステップS302の処理およびステップS303の処理が不要となる実施例2の歪補償装置10は、比較例の歪補償装置に比べて、デジタル部の回路規模を削減でき、そのデジタル演算処理が減る分の消費電力を削減できる。
[実施例2の効果]
以上、実施例2について説明した。本実施例の歪補償装置10においても、回路規模を削減することができ、削減された回路分の電力消費を削減することができる。
実施例1では、それぞれの帯域のプリディストーション信号がPA22およびPA23によってそれぞれ増幅され、その後に合成されてアンテナ13から送信される。これに対し、本実施例3では、複数の帯域のプリディストーション信号が合成された後に、1つのPAによって増幅されてアンテナ13から送信される。なお、歪補償装置10の全体構成については、図2を用いて説明した実施例1の歪補償装置10と同様であるため、説明を省略する。
[電力増幅部20]
図13は、実施例3における電力増幅部20の一例を示す図である。本実施例における電力増幅部20は、例えば図13に示されるように、合成部25およびPA26を有する。合成部25は、アップコンバータ120から出力されるプリディストーション信号uL(n)と、アップコンバータ122から出力されたプリディストーション信号uH(n)とを合成する。PA26は、合成部25によって合成されたプリディストーション信号を所定の増幅率で増幅する。PA26によって増幅された信号は、アンテナ13を介して空間へ送信される。
[歪補償部30]
図14は、実施例3における歪補償部30の一例を示す図である。本実施例における歪補償部30は、例えば図14に示されるように、アドレス生成部31、乗算器33、アドレス生成部34、乗算器36、LUT310、およびLUT311を有する。なお、以下に説明する点を除き、図14において図4と同じ符号が付されたブロックは、図4において説明されたブロックと同様であるため、詳細な説明を省略する。
LUT310は、アドレスiLおよびiHの組み合わせに対応付けて、送信信号xL(n)が送信される帯域におけるPA26の非線形歪の逆特性を示す歪補償係数LUTL,inv(iL,iH)を格納している。LUT310は、アドレス生成部31によって生成されたアドレスiLと、アドレス生成部34によって生成されたアドレスiHとに対応する歪補償係数LUTL,inv(iL,iH)を乗算器33へ出力する。また、LUT310は、順特性係数変換部50から出力された歪補償係数LUTL,inv(iL,iH)で、LUT310内の歪補償係数LUTL,inv(iL,iH)を更新する。
LUT311は、アドレスiLおよびiHの組み合わせに対応付けて、送信信号xH(n)が送信される帯域におけるPA26の非線形歪の逆特性を示す歪補償係数LUTH,inv(iL,iH)を格納している。LUT311は、アドレス生成部31によって生成されたアドレスiLと、アドレス生成部34によって生成されたアドレスiHとに対応する歪補償係数LUTH,inv(iL,iH)を乗算器36へ出力する。また、LUT311は、順特性係数変換部50から出力された歪補償係数LUTH,inv(iL,iH)で、LUT311内の歪補償係数LUTH,inv(iL,iH)を更新する。
[順特性係数更新部40]
図15は、実施例3における順特性係数更新部40の一例を示す図である。本実施例における順特性係数更新部40は、例えば図15に示されるように、演算部41、乗算器42、乗算器44、加算器46、減算器47、LUT410、およびLUT411を有する。なお、以下に説明する点を除き、図15において図5と同じ符号が付されたブロックは、図5において説明されたブロックと同様であるため、詳細な説明を省略する。
LUT410は、アドレスiLおよびiHの組み合わせに対応付けてPA26の非線形歪の順特性を示す順特性係数LUTL(iL,iH)を格納している。LUT410は、アドレス生成部31によって生成されたアドレスiLと、アドレス生成部34によって生成されたアドレスiHとの組み合わせに対応する順特性係数LUTL(iL,iH)を乗算器42へ出力する。また、LUT410は、減算器47から出力された誤差信号e(n)に基づいて、誤差信号e(n)が小さくなるように、LUT410内の順特性係数LUTL(iL,iH)を更新する。そして、LUT410は、更新後の順特性係数LUTL(iL,iH)を順特性係数変換部50へ出力する。LUT410内の順特性係数LUTL(iL,iH)は、例えばLMSアルゴリズム等を用いて更新される。
LUT411は、アドレスiLおよびiHの組み合わせに対応付けてPA26の非線形歪の順特性を示す順特性係数LUTH(iL,iH)を格納している。LUT411は、アドレス生成部31によって生成されたアドレスiLと、アドレス生成部34によって生成されたアドレスiHとの組み合わせに対応する順特性係数LUTH(iL,iH)を乗算器44へ出力する。また、LUT411は、減算器47から出力された誤差信号e(n)に基づいて、誤差信号e(n)が小さくなるように、LUT411内の順特性係数LUTH(iL,iH)を更新する。そして、LUT411は、更新後の順特性係数LUTH(iL,iH)を順特性係数変換部50へ出力する。LUT411内の順特性係数LUTH(iL,iH)は、例えばLMSアルゴリズム等を用いて更新される。
[順特性係数変換部50]
図16は、実施例3における順特性係数変換部50の一例を示す図である。本実施例における順特性係数変換部50は、例えば図16に示されるように、演算部51、逆数算出部52、および逆数算出部53を有する。
逆数算出部52は、順特性係数更新部40のLUT410から出力された順特性係数LUTL(iL,iH)の逆数を算出する。演算部51は、逆数算出部52によって算出された順特性係数LUTL(iL,iH)の逆数の複素共役を算出する。そして、演算部51は、順特性係数LUTL(iL,iH)の逆数の複素共役を、歪補償係数LUTL,inv(iL,iH)として歪補償部30のLUT310へ出力する。逆数算出部53は、順特性係数更新部40のLUT411から出力された順特性係数LUTH(iL,iH)の逆数を算出する。そして、逆数算出部53は、順特性係数LUTH(iL,iH)の逆数を、歪補償係数LUTH,inv(iL,iH)として歪補償部30のLUT311へ出力する。
ここで、本実施例における歪補償係数の更新処理をまとめると、以下のようになる。例えば、図15に示された加算器46によって生成される重畳フィードバック信号y(n)のレプリカは、例えば下記の式(23)のように表される。
Figure 2019201361
また、図15に示された減算器47によって生成される誤差信号e(n)は、前述の式(6)のように表される。図15に示されたLUT410およびLUT411は、誤差信号e(n)が小さくなるように、順特性係数LUTL(iL,iH)およびLUTH(iL,iH)をそれぞれ更新する。例えばLMSアルゴリズム等を用いる場合には、順特性係数LUTL(iL,iH)およびLUTH(iL,iH)は、例えば下記の式(24)に示されるように更新される。
Figure 2019201361
次に、順特性係数変換部50は、例えば下記の式(25)に基づいて、更新後の順特性係数LUTL(iL,iH)から歪補償係数LUTL,inv(iL,iH)を算出し、更新後の順特性係数LUTH(iL,iH)から、歪補償係数LUTH,inv(iL,iH)を算出する。
Figure 2019201361
次に、歪補償部30内のLUT310内の歪補償係数LUTL,inv(iL,iH)が、順特性係数変換部50によって変換された歪補償係数LUTL,inv(iL,iH)によって更新される。また、LUT311内の歪補償係数LUTH,inv(iL,iH)が、順特性係数変換部50によって変換された歪補償係数LUTH,inv(iL,iH)によって更新される。
そして、歪補償部30は、更新後の歪補償係数LUTL,inv(iL,iH)およびLUTH,inv(iL,iH)を用いて、例えば下記の式(26)に示されるように、プリディストーション信号uL(n)およびuH(n)をそれぞれ生成する。
Figure 2019201361
[実施例3の効果]
以上、実施例3について説明した。上記説明から明らかなように、本実施例において、順特性係数更新部40は、それぞれの帯域の送信信号について、複数の帯域の送信信号のそれぞれの大きさの組み合わせ毎に電力増幅部20の非線形歪の順特性を示す係数を算出する。歪補償部30は、それぞれの帯域の送信信号について、複数の帯域の送信信号のそれぞれの大きさの組み合わせに対応する係数であって、順特性係数変換部50によって変換された係数を送信信号に乗算することにより、プリディストーション処理を行う。これにより、本実施例の歪補償装置10は、それぞれの帯域の送信信号をまとめて増幅する電力増幅部20(図13参照)の非線形歪を抑制することができる。
電力効率が高い電力増幅器においては、メモリ効果と呼ばれる現象が発生することが知られている。メモリ効果とは、ある時点の増幅器の入力に対する出力が過去の時点の入力の影響を受ける現象である。本実施例における歪補償装置10は、メモリ効果に起因する電力増幅部20の非線形歪も併せて補償する。
[歪補償装置10]
図17は、実施例4における歪補償装置10の一例を示すブロック図である。本実施例における歪補償装置10は、デジタル部11、アナログ部12、およびアンテナ13を有する。デジタル部11は、DAC110、DAC111、ADC112、歪補償部30、順特性係数更新部40、順特性係数変換部50、複数のフィルタ部60〜63、およびフィルタ係数変換部64を有する。アナログ部12は、アップコンバータ120、発振器121、アップコンバータ122、発振器123、カプラ124、発振器125、ダウンコンバータ126、および電力増幅部20を有する。なお、以下に説明する点を除き、図17において、図2と同一の符号が付されたブロックは、図2において説明されたブロックと同様であるため、詳細な説明を省略する。
フィルタ部60は、歪補償部30によって送信信号xL(n)に電力増幅部20の非線形歪の逆特性が適用されたプリディストーション信号uL(n)に、電力増幅部20のメモリ効果に起因する非線形歪の逆特性を適用する。また、フィルタ部60は、フィルタ係数変換部64からフィルタ係数が出力された場合、フィルタ係数変換部64から出力されたフィルタ係数で、電力増幅部20の非線形歪の逆特性をプリディストーション信号uL(n)に適用する際に用いられるフィルタ係数を更新する。
フィルタ部61は、歪補償部30によって送信信号xH(n)に電力増幅部20の非線形歪の逆特性が適用されたプリディストーション信号uH(n)に、電力増幅部20のメモリ効果に起因する非線形歪の逆特性を適用する。また、フィルタ部61は、フィルタ係数変換部64からフィルタ係数が出力された場合、フィルタ係数変換部64から出力されたフィルタ係数で、電力増幅部20の非線形歪の逆特性をプリディストーション信号uH(n)に適用する際に用いられるフィルタ係数を更新する。フィルタ部60および61は、適用部の一例である。
電力増幅器のメモリ効果に起因する非線形歪のモデルとしては、図18に示すHammersteinモデル、図19に示すWienerモデル、図20に示すWiener-Hammersteinモデル等が知られている。歪補償部30とフィルタ部60の関係、および、歪補償部30とフィルタ部61の関係は、Hammersteinモデルに相当する関係となっている。
フィルタ部63は、フィルタ部60によって電力増幅部20のメモリ効果に起因する非線形歪の逆特性が適用されたプリディストーション信号uL(n)に、電力増幅部20のメモリ効果に起因する非線形歪の順特性を適用する。電力増幅部20のメモリ効果に起因する非線形歪の順特性が適用されたプリディストーション信号uL(n)は、順特性係数更新部40内の演算部41(図5参照)に入力され、乗算器42(図5参照)によって電力増幅部20の非線形歪の順特性が適用される。また、フィルタ部63は、順特性係数更新部40内の減算器47(図5参照)から出力された誤差信号e(n)が小さくなるように、メモリ効果に起因する非線形歪の順特性を適用するためのフィルタ係数を更新する。更新されたフィルタ係数は、フィルタ係数変換部64へ出力される。
フィルタ部62は、フィルタ部61によって電力増幅部20のメモリ効果に起因する非線形歪の逆特性が適用されたプリディストーション信号uH(n)に、電力増幅部20のメモリ効果に起因する非線形歪の順特性を適用する。電力増幅部20のメモリ効果に起因する非線形歪の順特性が適用されたプリディストーション信号uH(n)は、順特性係数更新部40内の乗算器44(図5参照)に入力され、乗算器44によって電力増幅部20の非線形歪の順特性が適用される。また、フィルタ部62は、順特性係数更新部40内の減算器47(図5参照)から出力された誤差信号e(n)が小さくなるように、メモリ効果に起因する非線形歪の順特性を適用するためのフィルタ係数を更新する。更新されたフィルタ係数は、フィルタ係数変換部64へ出力される。
フィルタ部62と順特性係数更新部40の関係、および、フィルタ部63と順特性係数更新部40の関係は、Wienerモデルに相当する関係となっている。本実施例において、複数のフィルタ部60〜63のそれぞれは、例えばFIR(Finite Impulse Response)フィルタまたはIIR(Infinite Impulse Response)フィルタによって実現される。フィルタ係数は、例えばFIRフィルタまたはIIRフィルタのタップ係数である。フィルタ部62および63は、第2の算出部の一例である。
フィルタ係数変換部64は、フィルタ部62およびフィルタ部63によってそれぞれ更新されたメモリ効果に起因する非線形歪の順特性を適用するためのフィルタ係数を、メモリ効果の非線形歪の逆特性を適用するためのフィルタ係数にそれぞれ変換する。そして、フィルタ係数変換部64は、フィルタ部63から出力されたフィルタ係数から変換されたフィルタ係数をフィルタ部60へ出力し、フィルタ部62から出力されたフィルタ係数から変換されたフィルタ係数をフィルタ部61へ出力する。
フィルタ係数変換部64は、例えば、所定の逆特性変換式に基づいて、メモリ効果に起因する非線形歪の順特性を適用するためのフィルタ係数を、逆特性を適用するためのフィルタ係数に変換する。なお、フィルタ係数変換部64は、メモリ効果に起因する非線形歪の順特性を適用するためのフィルタ係数を、一旦時間領域から周波数領域に変換して各係数の逆数をとった上で、再び周波数領域から時間領域に変換してもよい。このようにしても、フィルタ係数変換部64は、メモリ効果に起因する非線形歪の順特性を適用するためのフィルタ係数を、逆特性を適用するためのフィルタ係数に変換することができる。フィルタ係数変換部64は、第2の変換部の一例である。
なお、本実施例では、メモリ効果に起因する非線形歪の順特性を適用する構成をWienerモデルに沿った構成とし、メモリ効果に起因する非線形歪の逆特性を適用する構成をHammersteinモデルに沿った構成とした。しかし、開示の技術はこれに限られない。例えば、メモリ効果に起因する非線形歪の順特性を適用する構成をHammersteinモデルに沿った構成とし、メモリ効果に起因する非線形歪の逆特性を適用する構成をWienerモデルに沿った構成としてもよい。また、メモリ効果に起因する非線形歪の順特性を適用する構成、および、メモリ効果に起因する非線形歪の逆特性を適用する構成の両方を、Wiener-Hammersteinモデルに沿った構成としてもよい。
[実施例4の効果]
以上、実施例4について説明した。上記説明から明らかなように、本実施例の歪補償装置10は、複数のフィルタ部60〜フィルタ部63と、フィルタ係数変換部64とを有する。フィルタ部62およびフィルタ部63は、それぞれの帯域の送信信号について、電力増幅部20のメモリ効果の順特性を示す係数を算出する。フィルタ係数変換部64は、それぞれの帯域の送信信号について、フィルタ部62およびフィルタ部63によってそれぞれ算出された係数を、電力増幅部20のメモリ効果の逆特性を示す係数に変換する。フィルタ部60およびフィルタ部61は、それぞれの帯域の送信信号に、フィルタ係数変換部64によって変換された係数を用いて電力増幅部20のメモリ効果の逆特性を適用する。これにより、歪補償装置10は、メモリ効果に起因する非線形歪を低減することができる。
また、上記した実施例において、電力増幅部20のメモリ効果の順特性および逆特性は、FIRフィルタまたはIIRにより実現される。また、メモリ効果の順特性の係数、および、メモリ効果の逆特性の係数は、FIRフィルタまたはIIRのタップ係数である。これにより、メモリ効果に起因する非線形歪を低減する回路を実現することができる。
[ハードウェア]
上記した実施例1から4の歪補償装置10は、例えば図21に示されるハードウェアにより実現される。図21は、歪補償装置10のハードウェアの一例を示す図である。歪補償装置10は、例えば図21に示されるように、アンテナ13、インターフェイス回路15、メモリ16、プロセッサ17、および無線回路18を有する。
無線回路18は、プロセッサ17から出力された信号にアップコンバート等の処理を行い、処理後の信号をアンテナ13を介して送信する。また、無線回路18は、電力増幅器を有し、電力増幅器から出力された信号の一部にダウンコンバート等の処理を行い、処理後の信号をプロセッサ17へフィードバックする。無線回路18は、例えば、DAC110、DAC111、ADC112、およびアナログ部12の機能を実現する。インターフェイス回路15は、BB処理部から送信信号を受信し、受信した送信信号をプロセッサ17へ出力する。
メモリ16には、例えば、歪補償部30、順特性係数更新部40、順特性係数変換部50、複数のフィルタ部60〜63、およびフィルタ係数変換部64の機能を実現するための各種プログラム等が格納される。プロセッサ17は、メモリ16から読み出したプログラムを実行することにより、例えば、歪補償部30、順特性係数更新部40、順特性係数変換部50、複数のフィルタ部60〜63、およびフィルタ係数変換部64の各機能を実現する。
なお、図21に例示された歪補償装置10には、アンテナ13、インターフェイス回路15、メモリ16、プロセッサ17、および無線回路18がそれぞれ1つずつ設けられているが、これらの要素は、歪補償装置10にそれぞれ2つ以上設けられていてもよい。
また、メモリ16内のプログラムやデータ等は、必ずしも全てが最初からメモリ16内に記憶されていなくてもよい。例えば、歪補償装置10に挿入されるメモリカードなどの可搬型記録媒体にプログラムやデータ等が記憶され、プロセッサ17がこのような可搬型記録媒体からプログラムやデータ等を取得して実行するようにしてもよい。また、プログラムやデータ等を記憶させた他のコンピュータまたはサーバ装置などから、無線通信回線、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介して、歪補償装置10がプログラムを取得して実行するようにしてもよい。
<その他>
なお、開示の技術は、上記した実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記した実施例1および3では、それぞれの帯域の送信信号のプリディストーション処理に対して、1つのLUTが割り当てられたが、開示の技術はこれに限られない。例えば、それぞれの帯域の送信信号に対して、互いに時間遅延量が異なる歪補償係数を保持する複数のLUTが用いられてもよい。これにより、電力増幅部20のメモリ効果を補償することができる。
また、上記した実施例2および4では、それぞれの帯域の送信信号がPA22およびPA23によって個別に増幅されるが、開示の技術はこれに限られない。実施例2および4においても、実施例3と同様に、複数の帯域のプリディストーション信号が合成された後に、1つのPAによって増幅するようにしてもよい。
10 歪補償装置
11 デジタル部
100 DAC
101 アップコンバータ
102 発振器
103 アンテナ
104 カプラ
105 ダウンコンバータ
106 ADC
110 DAC
111 DAC
112 ADC
12 アナログ部
120 アップコンバータ
121 発振器
122 アップコンバータ
123 発振器
124 カプラ
125 発振器
126 ダウンコンバータ
13 アンテナ
15 インターフェイス回路
16 メモリ
17 プロセッサ
18 無線回路
20 電力増幅部
21 PA
22 PA
23 PA
24 合成部
25 合成部
26 PA
30 歪補償部
31 アドレス生成部
32 LUT
33 乗算器
34 アドレス生成部
35 LUT
36 乗算器
37 歪補償処理部
38 歪補償処理部
300 アドレス生成部
301 LUT
302 乗算器
310 LUT
311 LUT
40 順特性係数更新部
41 演算部
42 乗算器
43 LUT
44 乗算器
45 LUT
46 加算器
47 減算器
48 順特性適用部
49 順特性適用部
400 LUT
401 乗算器
402 減算器
410 LUT
411 LUT
50 順特性係数変換部
51 演算部
52 逆数算出部
53 逆数算出部
54 逆特性係数算出部
55 逆特性係数算出部
60 フィルタ部
61 フィルタ部
62 フィルタ部
63 フィルタ部
64 フィルタ係数変換部

Claims (7)

  1. 複数の帯域の送信信号を増幅する電力増幅部の出力信号から、前記複数の帯域の送信信号が重畳された重畳信号を生成する生成部と、
    前記重畳信号に基づいて、それぞれの前記帯域の送信信号に対応する前記電力増幅部の非線形歪の順特性を示す係数を算出する第1の算出部と、
    前記第1の算出部によって算出された係数を、前記電力増幅部の非線形歪の逆特性を示す係数に変換する第1の変換部と、
    前記第1の変換部によって変換された係数を用いて、それぞれの前記帯域の送信信号に対してプリディストーション処理を行う歪補償部と
    を有することを特徴とする歪補償装置。
  2. 前記第1の算出部は、
    それぞれの前記帯域の送信信号に対応する前記送信信号の大きさ毎に前記電力増幅部の非線形歪の順特性を示す係数を算出し、
    前記第1の変換部は、
    前記第1の算出部によって算出された係数の逆数を、前記電力増幅部の非線形歪の逆特性を示す係数として変換し、
    前記歪補償部は、
    前記第1の変換部によって変換された係数を対応する前記送信信号に乗算することにより、前記プリディストーション処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の歪補償装置。
  3. 前記第1の算出部は、
    それぞれの前記帯域の送信信号に対応する前記送信信号の大きさ毎に前記電力増幅部の非線形歪の順特性を示す係数を算出し、
    前記歪補償部は、
    前記送信信号の大きさに対応する係数であって、前記第1の変換部によって変換された係数を前記送信信号に乗算することにより、前記プリディストーション処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の歪補償装置。
  4. 前記第1の算出部は、
    前記複数の帯域の送信信号のそれぞれの大きさの組み合わせ毎に前記電力増幅部の非線形歪の順特性を示す係数を算出し、
    前記歪補償部は、
    前記複数の帯域の送信信号のそれぞれの大きさの組み合わせに対応する係数であって、前記第1の変換部によって変換された係数を前記送信信号に乗算することにより、前記プリディストーション処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の歪補償装置。
  5. それぞれの前記帯域の送信信号に対応する前記電力増幅部のメモリ効果の順特性を示す係数を算出する第2の算出部と、
    前記第2の算出部によって算出された係数を、前記電力増幅部のメモリ効果の逆特性を示す係数に変換する第2の変換部と、
    それぞれの前記帯域の送信信号に、前記第2の変換部によって変換された係数を用いたメモリ効果の逆特性を適用する適用部と
    を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の歪補償装置。
  6. 前記電力増幅部のメモリ効果の順特性および逆特性は、FIR(Finite Impulse Response)フィルタまたはIIR(Infinite Impulse Response)により実現され、
    前記メモリ効果の順特性の係数、および、前記メモリ効果の逆特性の係数は、FIRフィルタまたはIIRのタップ係数であることを特徴とする請求項5に記載の歪補償装置。
  7. 歪補償装置が、
    複数の帯域の送信信号を増幅する電力増幅部の出力信号から、前記複数の帯域の送信信号が重畳された重畳信号を生成し、
    前記重畳信号に基づいて、それぞれの前記帯域の送信信号に対応する前記電力増幅部の非線形歪の順特性を示す係数を算出し、
    算出された係数を、前記電力増幅部の非線形歪の逆特性を示す係数に変換し、
    変換された係数を用いて、それぞれの前記帯域の送信信号に対してプリディストーション処理を行う
    ことを特徴とする歪補償方法。
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