JP6212995B2 - 熱電変換素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、押出成形法を用いて熱電変換素子を成形する方法に関する。
熱電変換素子(所謂ペルチェ素子)は、ペルチェ効果を利用したものであり、電力の供給を受けて発熱または吸熱する。したがって熱電変換素子は、このような発熱および吸熱効果を利用した冷却・加熱装置に用いられている。
熱電変換素子を製造する方法としては、ビスマス−テルル系に代表される熱電半導体材料をブリッジマン法またはゾーンメルト法で一方向凝固させる方法が公知である。しかし、一方向凝固した熱電半導体の多結晶体は、劈開性を有するため非常に脆く、機械的強度を高め難い問題があった。そこで、機械的強度の高い熱電変換素子を製造するために、熱電半導体の結晶体を粉末化し、当該粉末を一方向に加圧し焼結する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種の製造方法によれば、熱電半導体結晶の粉末を一方向に加圧することで、結晶体の持つ電気的異方性を活かすことができる。さらに、加圧した粉末(圧粉体)を焼結することにより、機械的強度に優れる熱電変換素子を得ることができる。
ところで、上記の熱電半導体結晶粉末を加圧する方法としては、例えば、熱電半導体結晶粉末を含む成形体材料を熱間押出成形するのが有効である。この場合、成形体材料を押出成形型に入れ、加熱しつつ押し出すことで、押出成形体を得ることができる。この押出成形体は、成形直後には、押出成形型の内部に残存する成形体材料と繋がっている。このため、押出成形後に、押出成形型の内部に残存する成形体材料から押出成形体を切り離す工程が必要になる。押出成形体はそのまま熱電変換素子として使用することもできる。或いは、押出成形体からさらに所定形状の分割成形体を一または複数個切り出して、各々の分割成形体を熱電変換素子として仕様することもできる。
ところで、上記したように押出成形体を切り離す工程においては、カッター等の切断要素を用いるのが一般的である。しかし、押出成形体を切断する場合、切断要素から押出成形体には比較的大きな力が加わる。そして、この力によって、押出成形体が曲げ変形や破損等(以下、単に曲げ変形と略す)する場合がある。この場合には、押出成形体の外形が不均一になり、所定形状の分割成形体を効率良く切り出し難くなり、歩留まり良く熱電変換素子を製造するのが困難になる場合がある。
特に、押出成形型の出口径が大きい場合には、押出成形体を切り離すために比較的大きな力が必要となる。この場合には、押出成形体に作用する曲げ方向の力もまた大きくなり、曲げ変形を抑制しつつ押出成形体を切り離すのがさらに困難になる。
特開2003−163385号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、曲げ変形を抑制しつつ押出成形体を得ることのできる熱電変換素子の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の熱電変換素子の製造方法は、熱電変換素子材料を含む第1材料を押出成形型に入れる第1の成形工程と、
前記第1の成形工程後に、前記押出成形型内において、前記熱電変換素子材料よりも250℃以上融点の高い高融点材料を含む第2材料を前記第1材料に重ねるとともに、前記第1材料に重ねられた前記第2材料にさらに前記第1材料を重ねる第2の成形工程と、
前記第2の成形工程後に、前記押出成形型内の前記第1材料および前記第2材料を熱間押出成形して、前記熱電変換素子材料を含む押出成形体を得る第3の成形工程と、を備える方法である。
本発明の熱電変換素子の製造方法によれば、2つの第1材料の層の間に、第2材料の層を介在させている。そして、第2材料としては、熱間押出成形時に溶融し難い高融点材料を含むものを用いている。このため、第2材料の層と第1材料の層とは、押出成形型内で融着し難い。つまり、熱間押出成形をおこなった後に押出成形機内部に残存する第1材料の層と、吐出口から吐出された押出成形体とは、第2材料の層で分断される。また、押出成形体と第2材料の層とは熱間押出成形時にも融着し難く、容易に分離する。例えば、押出成形体が押出成形型から押し出され、自重により落下する際に、押出成形体と第2材料の層とが分離する。このため、押出成形体を切り離す工程が必須でなくなる。また、カッター等を用いて押出成形体を切り離す場合に比べて、押出成形体の押出方向に対して直交する方向に向けて押出成形体に加わる力は著しく小さい。よって、本発明の製造方法によると、曲げ変形を抑制しつつ押出成形体を得ることが可能である。
本発明の熱電変換素子の製造方法は、下記の(1)〜(7)の何れか一つを備えるのが好ましく、(1)〜(7)の複数を備えるのがより好ましい。
(1)前記高融点材料として、カーボン、酸化物セラミックス、窒化物セラミックス、珪化物セラミックス、炭化物セラミックスからなる群から選ばれる少なくとも一種の無機材料を用いる。
(2)前記高融点材料として、アルミナ、ジルコニア、シリカ、窒化ホウ素、窒化ケイ素、ケイ化モリブデン、ケイ化ホウ素、ケイ化チタン、炭化ホウ素からなる群から選ばれる少なくとも一種の無機材料を用いる。
(3)前記第1材料として圧粉体状に成形したものを用いる。
(4)前記第2の成形工程は、
圧粉成形型内において、前記第2材料および前記第1材料を重ねるとともに加圧し、前記第2材料と前記第1材料とが一体化してなる圧粉体を得る圧粉体成形工程を含む。
(5)前記第2の成形工程は、
前記熱電変換素子に重ねられた前記第2材料の表面のなかで、さらに前記第1材料が重ねられる領域を均す工程を含む。
(6)前記圧粉体成形工程は、前記圧粉成形型内において前記加圧前に前記第2材料の表面を均す工程を含む。
(7)前記第2材料は前記高融点材料のみからなる。
本発明の熱電変換素子の製造方法によると、2つの第1材料の層の間に第2材料の層を介在させ、かつ、第1材料に含まれる熱電変換素子材料よりも融点の高い高融点材料で第2材料を構成することで、曲げ変形を抑制しつつ押出成形体を得ることが可能である。
実施例1の熱電変換素子の製造方法における第1の成形工程を模式的に表す説明図である。 実施例1の熱電変換素子の製造方法における第1の成形工程を模式的に表す説明図である。 実施例1の熱電変換素子の製造方法における第1の成形工程を模式的に表す説明図である。 実施例1の熱電変換素子の製造方法における第1の成形工程を模式的に表す説明図である。 実施例1の熱電変換素子の製造方法における第2の成形工程を模式的に表す説明図である。 実施例1の熱電変換素子の製造方法における第2の成形工程を模式的に表す説明図である。 実施例1の熱電変換素子の製造方法における第3の成形工程を模式的に表す説明図である。 実施例1の熱電変換素子の製造方法における第3の成形工程を模式的に表す説明図である。 実施例1の熱電変換素子の製造方法における第1の成形工程〜第3の成形工程により得られた押出成形体から分割成形体を切り出している様子を模式的に表す説明図である。 実施例1の熱電変換素子の製造方法における第3の成形工程に送り台を併用した変形例を模式的に表す説明図である。 実施例1の熱電変換素子の製造方法における第3の成形工程に送り台を併用した変形例を模式的に表す説明図である。 実施例1の熱電変換素子の製造方法における第3の成形工程にカッターを併用した変形例を模式的に表す説明図である。 実施例2の熱電変換素子の熱電変換素子の製造方法における第1の成形工程を模式的に表す説明図である。 実施例2の熱電変換素子の熱電変換素子の製造方法における第2の圧粉化工程を模式的に表す説明図である。 実施例2の熱電変換素子の熱電変換素子の製造方法における第2の圧粉化工程を模式的に表す説明図である。 実施例2の熱電変換素子の熱電変換素子の製造方法における第2の圧粉化工程を模式的に表す説明図である。 実施例2の熱電変換素子の熱電変換素子の製造方法における第2の圧粉化工程を模式的に表す説明図である。 実施例2の熱電変換素子の熱電変換素子の製造方法における第2の成形工程を模式的に表す説明図である。 実施例2の熱電変換素子の熱電変換素子の製造方法における第2の成形工程を模式的に表す説明図である。 実施例2の熱電変換素子の熱電変換素子の製造方法における第3の成形工程を模式的に表す説明図である。 比較例の熱電変換素子の製造方法における第1の成形工程を模式的に表す説明図である。 比較例の熱電変換素子の製造方法における第1の成形工程を模式的に表す説明図である。 比較例の熱電変換素子の製造方法における第2の成形工程を模式的に表す説明図である。 比較例の熱電変換素子の製造方法における第3の成形工程を模式的に表す説明図である。
本発明の熱電変換素子の製造方法で得られる熱電変換素子は特に限定されない。例えば、ビスマス−テルル系、鉛−テルル系、シリコン−ゲルマニウム系等に代表される、種々の熱電変換素子の製造に供することができる。熱電変換素子材料としては、ビスマス、テルル、アンチモン、セレンからなる群から選ばれる少なくとも一種を含むのが好ましい。また熱電変換素子材料はN型であっても良いしP型であっても良い。
さらには、熱電変換素子材料はBiTe、BiSbTe、BiTeSe、BiSbTeSe、BiSe、SbTeからなる群から選ばれる少なくとも一種を用いるのが好ましい。なお、x、y、z、wはそれぞれモル比(原子数比)を意味する。xとしては、0.35≦x≦0.65、または、1.35≦x≦2.05が例示される。yとしては、1.35<y≦1.6、または、0<y≦0.65が例示される。zとしては、2.65≦z≦3.3が例示される。wとしては、0<w≦0.35、殊に、0<w≦0.3が例示される。
より具体的には、P型としては、Bi0.5Sb1.5Te3.05、BiTe、Bi1.6、Sb0.4Te2.85Se0.15が例示される。N型としては、BiTe2.7Se0.3、BiTe2.85Se0.15が例示される。但し、上記したx、y、z、wの範囲を含め、上記したモル比は例示であり、これらに限定されるものではない。
上述したように、熱電変換素子材料は熱電半導体結晶(結晶合金)の粒体または粉末であるのが良く、取り扱い性の観点からは、熱電変換素子材料の粒径は150μm以下であるのが好ましく、90μm以下であるのがより好ましい。なお、ここでいう粒径は最大粒径を指し、例えば、該当する大きさの篩目を通過可能であるか否かによって測定可能である。但し、本発明においては、熱電変換素子材料の形状(粒径等)は特に限定しない。
第1材料は、熱電変換素子材料のみからなっても良いし、或いは、熱電変換素子材料に添加剤として例えばPVA(ポリビニルアルコール)やPVB(ポリビニルブチラール)等の樹脂バインダを加えたものであっても良い。添加剤は熱電変換素子材料よりも融点が低く、かつ、焼結工程における加熱温度よりも低い温度で昇華、燃焼等して消失するのが好ましい。より好ましくは、第2の成形工程における熱間押出成形時の温度よりも融点が低く、かつ、熱間押出成形時に消失するのが良い。
第2材料を構成する高融点材料は、熱電変換素子材料よりも250℃以上融点の高いものであれば良く、その種類は特に限定しない。本発明の熱電変換素子の製造方法に使用すべき高融点材料は、使用すべき熱電変換素子材料に応じて適宜選択すれば良い。また、上記の熱電変換素子材料と同様に、粒体状または粉体状であるのが好ましいが、その形状も特に限定しない。取り扱い性の観点からは、高融点材料の平均粒径は100μm以下であるのが好ましく、10μm以下であるのがより好ましい。
高融点材料としては、例えば無機材料を好ましく用いることができる。具体的には、カーボン、酸化物セラミックス、窒化物セラミックス、珪化物セラミックス等が例示される。より具体的には、酸化物セラミックスとして、アルミナ(酸化アルミニウム、融点2046℃)、ジルコニア(酸化ジルコニウム、融点2700℃)、シリカ(酸化シリコン、融点1500℃)、カルシア(酸化カルシウム、融点2572℃)、マグネシア(酸化マグネシウム、融点2800℃)を例示できる。窒化物セラミックスとして、窒化ホウ素(融点2730℃以下)、窒化ケイ素(融点1900℃)、窒化アルミニウム(融点2200℃)を例示できる。珪化物セラミックスとして、二珪化モリブデン(融点1980℃)、珪化ホウ素、珪化チタン(融点1540℃)を例示できる。その他、炭化ホウ素(融点2350℃)も好ましく使用できる。さらに、カーボンの融点は3727℃程度であり非常に高温である。これらの高融点材料は、使用すべき熱電変換素子材料の融点に応じて適宜選択できる。更には、熱間押出成形時における熱電変換素子材料との反応性や、経済性等を勘案するのも好ましい。参考までに、ビスマス−テルル系の熱電変換素子材料の融点は580℃〜630℃程度である。具体的には、BiTeの融点は584.85℃であり、SeTeの融点は620.85℃であり、SbTeの融点は611.85℃である。また、その他の熱電変換素子材料の融点を例示すると、PbTeの融点は916.85℃であり、Si80Ge20の融点は1349.85℃である。したがって、ビスマステルル系の熱電変換素子を用いる場合には、上記した無機高融点材料の何れを高融点材料として使用しても良い。また、PbTeを熱電変換素子材料として用いる場合には融点1166.85℃以上の高融点材料を選択すれば良い。したがって、この場合にも、上記した無機高融点材料の何れを高融点材料として使用しても良い。また、Si80Ge20を熱電変換素子材料として用いる場合には、融点1599.85℃以上の高融点材料を選択すれば良い。例えば、上記したアルミナ、ジルコニア、カルシア、マグネシア、窒化物セラミックス全般、二珪化モリブデン、炭化ホウ素、カーボン等である。
なお、熱間押出成形時における成形温度は、熱電変換素子材料の融点(絶対温度〔K〕)の55%〜95%の範囲であるのが好ましく、70%〜90%の範囲であるのがより好ましい。
第2材料は、高融点材料のみからなっても良いし、他の材料を含んでも良い。例えば第2材料は、上述した熱電変換素子材料と同様に、樹脂バインダ等の添加剤を含み得る。添加剤は、好ましくは、第2の成形工程において熱間押出成形する際に燃焼等して消失するのが良い。このような添加剤を選択することで、第3の成形工程で熱間押出成形をする際に、熱電変換素子材料と第2材料との境界が分離し易く、熱電変換素子材料のみからなる押出成形体を比較的容易に得ることができる。また、熱電変換素子材料のみからなる押出成形体を容易に得るためには、第2材料を高融点材料のみで構成するのがより好ましい。
以下、具体例を挙げて本発明の熱電変換素子の製造方法を説明する。
(実施例1)
<第1材料の準備>
(結晶合金製造工程)
ビスマス−テルル系合金、つまり、Bi(Te0.95Se0.05からなる熱電半導体の結晶合金を作製すべく、以下の工程をおこなった。なお、実施例1においては、第1材料として熱電変換素子材料のみからなるものを用いた。
先ず、ビスマス(Bi)、テルル(Te)、セレン(Se)を原材料として準備した。各原材料としては、それぞれ、純度3N(99.999%)以上のものを用いた。この各種原材料を、Bi:Te:Se=2:2.85:0.15の比となるように秤量し、混合して混合原料を得た。
次いで、この混合原料にヨウ化アンチモン(SbI)を添加してさらに混合した。ヨウ化アンチモンは、キャリア濃度を調節するための添加剤として機能する。ヨウ化アンチモンの添加量は、混合原料を100質量%としたときに0.1質量%となる量である。ヨウ化アンチモンを添加した混合原料を石英管に入れ、真空ポンプにより石英管内を減圧(管内圧力が10〜3Pa程度になる程度)した後に封管した。この石英管を加熱炉内にて所定温度(実施例においては800℃)で所定時間(実施例においては1時間)加熱した。このとき、ヨウ化アンチモンを添加した混合原料は石英管内で溶融し、加熱炉内で揺動攪拌された。1時間の経過後に、溶融原料を加熱炉内で徐冷し結晶化させた。以上の工程で、Bi(Te0.95Se0.05の組成を持つ熱電半導体結晶(結晶合金)を得た。
(粉末化工程)
上記の結晶合金作製工程で得た結晶合金を、粉砕器(カッターミル)で粉砕し、結晶合金の粉末を得た。
(分級工程)
上記の粉末化工程で得た結晶合金の粉末を篩にかけて、粒子径90μm以下の粉末状の第1材料を得た。
<第2材料の準備>
実施例1においては、第2材料を高融点材料のみで構成した。高融点材料としては、平均粒子径5μm程度のカーボン粉末を用いた。
上記の各工程で得た第1材料および第2材料を用いて、以下のように熱間押出成形をおこなった。実施例1の熱電変換素子の製造方法を模式的に表す説明図を図1〜図12に示す。詳しくは、図1〜図4は第1の成形工程を模式的に表す。図5、図6は第2の成形工程を模式的に表す。図7〜図8は第3の成形工程を模式的に表す。図9は第1の成形工程〜第3の成形工程により得られた押出成形体から分割成形体を切り出している様子を模式的に表す説明図である。図10は実施例1の熱電変換素子の製造方法における第3の成形工程に送り台を併用した変形例を模式的に表す説明図である。図11は実施例1の熱電変換素子の製造方法における第3の成形工程に送り台を併用した変形例を模式的に表す説明図である。図12は実施例1の熱電変換素子の製造方法における第3の成形工程にカッターを併用した変形例を模式的に表す説明図である。
<第1の成形工程>
図1に示すように、第1の成形工程〜第3の成形工程で用いる熱間押出成形機1は、押出ダイス10および押出パンチ11を備える。押出ダイス10および押出パンチ11は、本発明の熱電変換素子の製造方法における押出成形型に相当する。押出ダイス10は、略中央部にキャビティ12を持つ略円筒状をなす。キャビティ12は、大径部13、小径部14、およびテーパ部15で構成されている。大径部13、小径部14、およびテーパ部15は、押出方向の後側から先側(図1中上側から下側)に向けて、大径部13→テーパ部15→小径部14の順に配列し、互いに連絡している。大径部13はキャビティ12において最も径(キャビティ12の直径、図1中上下方向に対して直交する方向の径)の大きな部分である。小径部14は大径部13よりも小径である。テーパ部15は、大径部13と小径部14とを連絡する。テーパ部15における大径部13との境界部分15xは、大径部13と略同径であり、テーパ部15における小径部14との境界部分15yは、小径部14と略同径である。つまり、テーパ部15は大径部13側から小径部14側に向けて徐々に小径になるテーパ状をなす。押出ダイス10の外周側には、図略のリングヒータが設けられている。リングヒータは図略の電源から給電されて、押出ダイス10を加熱する。なお、押出ダイス10を加熱する方法はこれに限定されず、種々の方法をとり得る。
押出パンチ11は大径部13と略同径の円柱状をなす。押出パンチ11の軸方向長さ(図1中上下方向の長さ)は、大径部13の軸方向長さよりもやや長い。押出パンチ11には図略の押圧駆動要素が取り付けられている。したがって押出パンチ11は押圧駆動要素に駆動され、押出ダイス10の内部(すなわちキャビティ12)に対して進退可能である。
第1の成形工程においては、先ず、押出ダイス10のキャビティ12内に第1材料20の圧粉体(第1の圧粉体21と呼ぶ)を入れる。第1の圧粉体21は以下の方法で製造できる。なお、実施例1においては、第1の成形工程において圧粉体状の第1材料20をキャビティ12内に入れたが、成形材料として圧粉体状のものを用いなくても良い。例えば単なる粉末状の第1材料20を用いても良い。
(第1の圧粉体成形工程)
上記の分級工程で得た第1材料20を図2に示す圧粉成形型3に投入した。圧粉成形型3は、圧粉ダイス30および圧粉パンチ31を備える。圧粉ダイス30は、略中央部にキャビティ32を持つ略有底円筒状をなす。圧粉ダイス30のキャビティ32の径は軸方向に一定である。つまり、圧粉ダイス30は有底の略直筒状をなす。圧粉ダイス30におけるキャビティ32の直径は、押出ダイス10における大径部13の直径と略同じである。圧粉ダイス30におけるキャビティ32の軸方向長さは、押出ダイス10における大径部13の軸方向長さよりもやや短い。
圧粉パンチ31は圧粉ダイス30におけるキャビティ32と略同径の円柱状をなす。圧粉パンチ31の軸方向長さは圧粉ダイス30におけるキャビティ32の軸方向長さよりもやや長い。圧粉パンチ31には図略の圧粉駆動要素が取り付けられている。したがって圧粉パンチ31は、押出パンチ11と同様に、圧粉駆動要素に駆動される。
第1の圧粉体成形工程においては、圧粉成形型3のキャビティ32内に第1材料20を入れ、圧粉パンチ31によって第1材料20に約400kg/cmの圧力を加えて、直径20mm、高さ30mmの円柱形状をなす圧粉体を得た。
図略のヒータに通電し、押出ダイス10を予め所定温度(実施例1では450℃)に昇温しておいた。昇温完了後、上記の第1の圧粉体成形工程で得た第1の圧粉体21を押出ダイス10のキャビティ12に入れた(図3)。押出パンチ11を押出ダイス10のキャビティ12内部に前進(図1中下方に進行)させた。このとき第1の圧粉体21に作用した圧力は約2t/cmであった。押出パンチ11によって加圧された第1の圧粉体21(成形材料20)は、大径部13からテーパ部15および小径部14に向けて流動した(図4)。この過程で成形材料20に含まれる熱電変換素子材料が熱および圧力を受けて焼結した。焼結された熱電変換素子材料の一部は、押出ダイス10の吐出口18から押し出された。このときの押出圧縮比、すなわち、キャビティ12における大径部13の径方向断面を小径部14の径方向断面で除した値は4であった。参考までに、小径部14の直径は約10mmであり、大径部13の直径は20mmであった。また、押出速度(吐出口から押し出される押出成形体の吐出速度)は100mm/分であった。
<第2の成形工程>
上記の第1の成形工程後に、押出パンチ11をキャビティ12の外側に後退させた。そして、キャビティ12内において、第1の成形工程後の成形材料20(より具体的には、焼結した熱電変換素子材料)の上に、第2材料40を重ねた(図5)。第2材料40は、圧粉体における上面のほぼ全面を覆った。次いで、押出パンチ11をキャビティ12の内部に前進させ、第2材料40の上面に接触させた。この工程により、第2材料40の表面(具体的には第2材料40の上面、第2材料40における押出パンチ11側の面)が均された。その後、第1の成形工程で用いたものと同じ第1の圧粉体21を第2材料40に重ねた(図6)。したがって、このとき押出ダイス10のキャビティ12内部において、各材料は、押出方向の後側から先側に向けて、成形材料20(第1の圧粉体21、熱電変換素子材料)→第2材料40(高融点材料)→成形材料20(第1の圧粉体21、熱電変換素子材料)の3層を構成した。
<第3の成形工程>
上記の第2の成形工程後に、押出パンチ11を押出ダイス10のキャビティ12内部に前進させた。このときの圧力、速度等は第1の成形工程と同じであった。これにより、第1の成形工程で押出ダイス10のキャビティ12内に入れた第1材料20のほぼ全部が焼結されつつ吐出口18から吐出された。ところで、このとき第1材料20に隣接する第2材料40もまた押し出され、吐出口18に向けて流動する(図7)。しかし、第2材料40は高融点材料で構成されているため、第3の成形工程においても溶融せず、第1材料20と一体化されない。したがって吐出口18から押し出された成形材料20(つまり押出成形体22)は、第2材料40との境界面付近で第2材料40から分離して、自重により落下する(図8)。したがって、実施例1の熱電変換素子の製造方法においては、押出成形体22を切り離す工程が不要であり、またカッター等の切断要素も不要である。つまり、押出成形体22には曲げ方向の外力を作用させなくても良く、押出成形体22の曲げ変形が抑制される。なお、押出成形体22および後述する分割成形体23は、必要に応じて研磨処理等を施しても良い。
<その他>
第3の成形工程後、図9に示すように、得られた押出成形体22から所定形状の分割成形体23を、一または複数個切り出すこともできる。この場合、カッター、マルチワイヤーソー等の一般的な切断要素を用いれば良い。このようにすることで、例えば直方体状の熱電変換素子を同時にかつ数多く製造できる利点がある。そして本発明の製造方法によると、曲げ変形を抑制しつつ断面積の比較的大きな押出成形体22を得ることができるため、分割成形体23を歩留まり良く切り出すことが可能である。
また、図10〜図12に示すように、第3の成形工程において分離補助要素を併用しても良い。例えば、図10に示すように、押出ダイス10における吐出口18の下方に、傾斜面81を持つ送り台80(分離補助要素)を配設し、押出成形体22を所定方向(送り台80における傾斜方向の先側)に倒しつつ搬送する(図11)ことも可能である。この場合には、重力により、押出成形体22に倒れ方向の力が加わるため、押出成形体22と第2材料40とをより効率良く分離させ得る利点がある。換言すると、このとき押出成形体22には、第2材料40との境界を中心とした曲げモーメントが作用する。このため押出成形体22と第2材料40との境界には、両者が分離する方向に比較的大きな力が加わる。よって、押出成形体22と第2材料40とが効率良く分離する。参考までに、第3の成形工程において熱間押出成形を行なっているために、押出成形体22の剛性はある程度高くなっている。このため、上述したように押出成形体22に倒れ方向の力を作用させる場合にも、押出成形体22自体が変形(屈曲、湾曲等)する可能性は低い。したがって、この場合にも押出成形体22の曲げ変形を抑制できる。
さらに、図12に示すように、第2材料40の層と押出成形体22との境界部分に分離補助要素を当接させ、第2材料40の層と押出成形体22との分離を促進しても良い。この場合、分離補助要素はカッター82等であっても良いが、分離補助要素は第2材料40の層と押出成形体22との境界部分に力を加えれば良く、切断しなくても良い。したがって分離補助要素としては、刃(ブレード)のないものを用いても良い。
なお、第1の成形工程および第2の成形工程において用いる第1材料20は、圧粉体状でなくても良い。しかし、予め圧粉体状に成形した第1材料20を用いることで、第1材料20の取り扱いが容易になる。また、第1材料20の圧粉体化を別工程(つまり圧粉体成形工程)でおこなうことで、押出成形型を用いる第1の成形工程および第2の成形工程を迅速に行うことができ、ひいては熱電変換素子の製造効率が向上する利点もある。
押出成形機の加圧力(つまり押出パンチ11の加圧力)は特に限定せず、押出成形体22を得ることができれば良い。また押出成形時の温度もまた特に限定しないが、均質に焼結された押出成形体22を得ることを考慮すると、押出成形時の好ましい温度は200℃〜550℃程度であり、より好ましくは、300℃〜500℃程度である。なお、本発明の熱電変換素子の製造方法においては、必ずしも第3の成形工程で押出成形体22を焼結しなくても良い。つまり、比較的低温で熱間押出成形をおこない、得られた押出成形体22を第3の成形工程後に焼結しても良い。何れの場合にも、2つの第1材料20の間に第2材料40を挟んだ状態で熱間押出成形をおこなうことで、押出成形体22を切り離す工程を省くことができ、押出成形体22の曲げ変形を抑制できる。
さらに、本発明の熱電変換素子の製造方法は、上記した第1の成形工程、第2の成形工程および第3の成形工程のみで構成しても良いし、この3つの工程を行なった上で、何れかの工程を繰り返しても良い。例えば、第1の成形工程→第2の成形工程→第3の成形工程が完了した後に、押出成形型内に残存する第2材料40を除去し、新たに第1の成形工程→第2の成形工程→第3の成形工程を繰り返しても良い。或いは、第1の成形工程→第2の成形工程→第3の成形工程後に、押出成形型内に第1材料20が残存した状態で、第2の成形工程→第3の成形工程を繰り返しても良い。つまり、この場合には第1の成形工程→第2の成形工程→第3の成形工程→第2の成形工程…というように第2の成形工程と第3の成形工程とを繰り返す。なお、この場合には、第3の成形工程が実質的に第1の成形工程を兼ねるともいえる。
(実施例2)
実施例2の熱電変換素子の熱電変換素子の製造方法は、第1の成形工程において圧粉体状に成形した第1材料を用い、第2の成形工程が圧粉体成形工程を含むこと以外は実施例1と同様である。実施例2の製造方法を以下に説明する。なお、<第1材料の準備>および<第2材料の準備>は実施例1と同じであるため省略する。実施例2の熱電変換素子の製造方法を模式的に表す説明図を図13〜図20に示す。図13は第1の成形工程を模式的に表す。図14〜図17は第2の成形工程における第2の圧粉体成形工程を模式的に表す。図18、図19は第2の成形工程を模式的に表す。図20は第3の成形工程を模式的に表す。
<第1の成形工程>
実施例1と同様の圧粉成形工程により得られた第1の圧粉体21を、実施例1と同様の熱間押出成形機1に入れた(図13)。そして、実施例1の第1の成形工程と同様に、第1の圧粉体21を押し出して、大径部13からテーパ部15および小径部14に向けて流動させた。
<第2の成形工程>
上記の第1の成形工程後に、押出パンチ11を後退させた。そして、押出ダイス10のキャビティ12内において、第1の成形工程後の第1の圧粉体21(第1材料20、より具体的には焼結した熱電変換素子材料)の上に、以下の第2の圧粉体成形工程で得られた第2の圧粉体25を重ねた。
(第2の圧粉体成形工程)
第2の圧粉体成形工程においては、実施例1における第1の成形工程で用いたものと略同じ圧粉成形型3を用いた。圧粉成形型3の圧粉ダイス30のキャビティ32の内部に第2材料40を入れた(図14)。次いで、圧粉パンチ31をキャビティ32の内部に前進させ、第2材料40の表面(上面、圧粉パンチ31側の面)を均した。そして、圧粉パンチ31をキャビティ32の外部に一旦後退させた。さらに、キャビティ32内において、第2材料40に第1材料20を重ねた(図15)。その後圧粉パンチ31を再度キャビティ32の内部に前進させた(図16)以上の工程で、第2材料40の層と第1材料20の層とが積層され、第2材料40と第1材料20とが一体化してなる第2の圧粉体25が得られた(図17)。なお、このときの圧力、温度、速度等は第1の圧粉体成形工程と同様である。
図18に示すように、第1の成形工程後の成形材料20の上に、第2の圧粉体25を重ねた。したがって、このとき押出ダイス10のキャビティ12内部において、各材料は、押出方向の後側から先側に向けて、第1材料20(熱電変換素子材料)→第2材料40(高融点材料)→第1材料20(熱電変換素子材料)の3層を構成した(図19)。
<第3の成形工程>
上記の第2の成形工程後に、実施例1における第2の成形工程と同様に、押出ダイス10を所定温度に昇温した上で、押出パンチ11を押出ダイス10のキャビティ12内部に前進させた。押出パンチ11によって加圧された第2の圧粉体25(つまり、第2材料40および第1材料20)は、大径部13からテーパ部15および小径部14に向けて流動した。第2の圧粉体25に含まれる第1材料20(特に熱電変換材料)は、この過程で熱および圧力を受けて焼結した。一方、高融点の第2材料40には、大きな変化はなかった。焼結された第1材料20の一部は、押出ダイス10の吐出口18から押し出された。このときの押出条件(速度、温度等)は実施例1と同じである。
これにより、実施例1と同様の押出成形体22が得られた。そして、このときにも、第2材料40は第1材料20と一体化されないため、吐出口18から押し出された押出成形体22は、第2材料40との境界面付近で第2材料40から分離して、自重により落下した。したがって、実施例2の熱電変換素子の製造方法においても、実施例1と同様に、押出成形体22を切り離す工程が不要である。したがって、実施例2の熱電変換素子の製造方法によっても、曲げ変形の抑制された押出成形体22が得られる。
実施例2の熱電変換素子の製造方法においては、第2の成形工程でキャビティ12に入れる第2材料40および第1材料20として、予め成形した第2の圧粉体25を用いたことで、これらの材料の取り扱い性が向上して、熱電変換素子の製造効率が向上する。
(比較例)
比較例の熱電変換素子の製造方法は、第2材料を用いず、第1材料のみを用いる方法である。第1材料としては、実施例1および実施例2と同じものを用いた。比較例の熱電変換素子の製造方法を以下に説明する。なお、<第1材料の準備>は実施例1および実施例2と同じであるため省略する。比較例の熱電変換素子の製造方法を模式的に表す説明図を図21〜図24に示す。図21、図22は第1の成形工程を模式的に表す。図23は第2の成形工程を模式的に表す。図24は第3の成形工程を模式的に表す。
<第1の成形工程>
実施例1と同様の圧粉成形工程により得られた第1の圧粉体21を、実施例1と同様の熱間押出成形機1に入れた(図21)。そして、実施例1の第1の成形工程と同様に、第1の圧粉体21を熱間押出成形することで、第1材料20を大径部13からテーパ部15および小径部14に向けて流動させた(図22)。
<第2の成形工程>
上記の第1の成形工程後に、押出パンチ11を後退させた。そして、図23に示すように、押出ダイス10のキャビティ12内において、第1の成形工程後の第1材料20の上に、第1の成形工程で用いた物と同じ第1の圧粉体21を重ねた。つまり、比較例の第2の成形工程においては、同種の2つの成形材料(つまり、第1材料20からなる第1の圧粉体21)を重ねた。
<第3の成形工程>
上記の第2の成形工程後に、実施例1における第2の成形工程と同様に、押出ダイス10を所定温度に昇温した上で、押出パンチ11を押出ダイス10のキャビティ12内部に前進させた。押出パンチ11によって加圧された第1の圧粉体21(つまり第1材料20)は、大径部13からテーパ部15および小径部14に向けて流動した。第1材料20に含まれる熱電変換素子材料は、この過程で熱および圧力を受けて焼結した。ところで、比較例においては、同種の2つの第1材料20(第1の圧粉体21)を重ねて押出成形した。2つの第1の圧粉体21は、何れも第3の成形工程で溶融する第1材料20を含むため、このとき2つの第1の圧粉体21(焼結体)は境界面で一体に混ざり合った。したがって、吐出口18から吐出された押出成形体22(焼結体)は、キャビティ12内の第1材料20と一体化し、そのままでは分離しない。このため、比較例の熱電変換素子の製造方法においては、押出成形体22を切り離す工程が必要になる。具体的には、図24に示すように、吐出口18付近に配設した切断要素99(比較例ではカッター)を押出成形体22に向けて前進させ、押出成形体22を径方向に切断した。つまりこのとき、押出成形体22には径方向に向けた力が作用した。したがって押出成形体22は、切断要素99の逆方向に向けて曲げ変形した。
(その他)本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。
1:熱間押出成形機 3:圧粉成形型
10:押出ダイス(押出成形型) 11:押出パンチ(押出成形型)
12:キャビティ 18:吐出口
20:第1材料 21:第1の圧粉体
22:押出成形体 23:分割成形体
25:第2の圧粉体 30:圧粉ダイス
31:圧粉パンチ 32:キャビティ
40:第2材料

Claims (8)

  1. 熱電変換素子材料を含む第1材料を押出成形型に入れる第1の成形工程と、
    前記第1の成形工程後に、前記押出成形型内において、前記熱電変換素子材料よりも250℃以上融点の高い高融点材料を含む第2材料を前記第1材料に重ねるとともに、前記第1材料に重ねられた前記第2材料にさらに前記第1材料を重ねる第2の成形工程と、
    前記第2の成形工程後に、前記押出成形型内の前記第1材料および前記第2材料を熱間押出成形して、前記熱電変換素子材料を含む押出成形体を得る第3の成形工程と、を備える熱電変換素子の製造方法。
  2. 前記高融点材料として、カーボン、酸化物セラミックス、窒化物セラミックス、珪化物セラミックス、炭化物セラミックスからなる群から選ばれる少なくとも一種の無機材料を用いる請求項1に記載の熱電変換素子の製造方法。
  3. 前記高融点材料として、アルミナ、ジルコニア、シリカ、窒化ホウ素、窒化ケイ素、ケイ化モリブデン、ケイ化ホウ素、ケイ化チタン、炭化ホウ素からなる群から選ばれる少なくとも一種の無機材料を用いる請求項1または請求項2に記載の熱電変換素子の製造方法。
  4. 前記第1材料として圧粉体状に成形したものを用いる請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の熱電変換素子の製造方法。
  5. 前記第2の成形工程は、
    圧粉成形型内において、前記第2材料および前記第1材料を重ねるとともに加圧し、前記第2材料と前記第1材料とが一体化してなる圧粉体を得る圧粉体成形工程を含む請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の熱電変換素子の製造方法。
  6. 前記第2の成形工程は、
    前記第1材料に重ねられた前記第2材料の表面のなかで、さらに前記第1材料が重ねられる領域を均す工程を含む請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の熱電変換素子の製造方法。
  7. 前記圧粉体成形工程は、前記圧粉成形型内において前記加圧前に前記第2材料の表面を均す工程を含む請求項に記載の熱電変換素子の製造方法。
  8. 前記第2材料は前記高融点材料のみからなる請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の熱電変換素子の製造方法。
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