JP2003163385A - 熱電変換素子の製造方法 - Google Patents

熱電変換素子の製造方法

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JP2003163385A
JP2003163385A JP2001362894A JP2001362894A JP2003163385A JP 2003163385 A JP2003163385 A JP 2003163385A JP 2001362894 A JP2001362894 A JP 2001362894A JP 2001362894 A JP2001362894 A JP 2001362894A JP 2003163385 A JP2003163385 A JP 2003163385A
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thermoelectric conversion
manufacturing
thermoelectric
extrusion
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JP2001362894A
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English (en)
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Kentaro Kobayashi
健太郎 小林
Koichi Yoshioka
浩一 吉岡
Junji Imai
順二 今井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】溶製材を粉砕して粉末化し、これを固化して焼
結することによってBiTe系の熱電材料を作製する際
に、結晶の配向性を高め、かつ、ヒビや割れの発生を防
止するとともに、性能指数の向上を図る。 【解決手段】 回転ロール1上に溶融した熱電材料2を
ノズル3から噴出し、液体急冷法で箔片粉末4を作製
し、箔片粉末4をダイス5に充填し、1軸加圧あるいは
等方加圧によって1次成形体を作製し、この1次成形体
に、たとえば押し出し加工を施し、2軸加圧によって2
次成形体を作製した後、2次成形体をダイヤモンドカッ
ターで所定の大きさに切断して熱電変換素子を作製す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電変換素子を安
価に、且つ歩留まり良く高い性能指数を有し、効率的な
熱電変換素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱電材料の製造方法は、チョクラルスキ
ー法またはゾーンメルティング法によって、溶製材を得
る方法がある。一般に性能指数Zは、Z=α2/(ρ×
κ)(ただしαは熱起電力,ρは比抵抗,κは熱伝導
率)で規定されていて、このようにして作製された溶製
材では結晶方向が一方向に揃っており、抵抗を減少させ
ることができるため、高い性能指数が得られる。しかし
ながら、BiTe系熱電材料の場合、結晶のc面方向に
強い劈開性を有しており、機械的強度が著しく低い。
【0003】この課題を解決する方法として、溶製材を
粉砕して、粉末化し、これを固化して焼結する熱電材料
の製造方法があり、このようにして作製された熱電材料
は機械的強度に優れている。また、結晶粒を微細化する
ことによって、熱伝導率κを低減させることができる。
加えて、ホットプレスなどの成形方法を用いることによ
って結晶方向を揃えることができるため、比抵抗ρも低
減させることができ、性能指数の向上も期待できる。し
かし、実際はホットプレスを用いた焼結法では、結晶粒
成長を起こしやすく、熱伝導率κの増大、結晶配向の乱
れなどを招くため、性能指数は一方向凝固した溶製材に
比べて低下する場合が多い。また、粉末界面の酸化膜も
比抵抗ρの増大を引き起こし、性能指数低下の要因とな
っている。
【0004】このような問題を解決する方法として、熱
電材料を粉末化し、これを押出し成形することによって
熱電材料を製造する方法が提案されている(特開平8−
186299,特開平10−56210)。この方法に
よると、押出し成形時、粉末に大きな剪断力がかかるた
め、粉末の破砕が起こり、酸化膜の影響を受けなくな
る。また剪断力によって、結晶においてc面のすべりが
生じるため、結晶c軸が押出し方向と垂直方向に向き、
押出し方向の比抵抗ρが減少し、性能指数が向上でき
る。また特開平10−112558では熱電材料を液体
急冷法によって結晶粒をさらに微細化することによっ
て,熱伝導率κを低減させ,かつ押し出し法によって大
きな結晶配向性を得て,性能指数が向上することを述べ
ている。
【0005】しかしながら,素子密度が十分に向上せ
ず,機械的強度も低くなってしまう。また密度が低いこ
とから,比抵抗ρは増大し,性能指数の低下を招いてし
まう。また,粉末の状態では扱いが容易ではなく,押し
出し加工時の粉末充填において,酸化などの不純物混入
による性能の低下を引き起こしやすい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するためになされたもので、液体急冷法によって得
られた箔片粉末を,不活性ガス雰囲気中で1軸加圧,も
しくは等方加圧にてプレ成形を行い,得られた成形体を
2軸加圧によって熱電素子を作製する。本方法によって
得られた熱電素子は,素子密度も十分に得られ(相対密
度99%以上),かつ性能指数も2.8×10-3(/
K)以上の素子が得られる方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
熱電変換素子の製造方法は、回転ロール上に溶融した熱
電材料を滴下する液体急冷法で作製された箔片粉末を固
化することによって、微細構造を有する熱電変換素子を
得る熱電変換素子の製造方法において、箔片粉末を1軸
加圧、あるいは等方加圧による1次成形工程と、1次成
形した材料を2軸加圧による2次成形工程から構成され
ることを特徴とする。
【0008】したがって、素子相対密度が99%以上、
かつ性能指数が2.8×10-3/K以上の熱電変換素子
を得ることができる。
【0009】本発明の請求項2記載の熱電変換素子の製
造方法は、請求項1記載において、1次成形にホットプ
レス法を用いることを特徴とする。
【0010】したがって、結晶配向性の高い、高性能な
熱電素子を得ることができる。また、素子密度も向上す
る。
【0011】本発明の請求項3記載の熱電変換素子の製
造方法は、請求項2記載において、1次成形のホットプ
レス時にカーボン製のダイスを用いることを特徴とす
る。
【0012】したがって、カーボンの還元作用によっ
て、素子中の酸素を除去し、酸素濃度を100ppm以
下に抑えて高い性能指数を有する熱電素子を得ることが
できる。
【0013】本発明の請求項4記載の熱電変換素子の製
造方法は、請求項3記載において、Bi、Te、Sbを
含んだP型素子の場合、ホットプレスの温度を400℃
〜500℃で行うことを特徴とする。
【0014】したがって、性能指数が2.8×10-3/
K以上のP型熱電素子を得ることができる。
【0015】本発明の請求項5記載の熱電変換素子の製
造方法は、請求項3記載において、Bi、Te、Sb、
Seを含んだN型素子の場合、ホットプレスの温度を3
50℃〜450℃で行うことを特徴とする。
【0016】したがって、性能指数が2.8×10-3/
K以上のN型熱電素子を得ることができる。
【0017】本発明の請求項6記載の熱電変換素子の製
造方法は、請求項2記載において、水素雰囲気中にてホ
ットプレスを行うことを特徴とする。
【0018】したがって、酸素濃度を100ppm以下
に抑えて高い性能指数を有する熱電素子を得る。
【0019】本発明の請求項7記載の熱電変換素子の製
造方法は、請求項1記載において、2次成形する2軸加
工工程に押出し法を用いることを特徴とする。
【0020】したがって、高い性能指数の有するBiT
e系の熱電素子が得られる。
【0021】本発明の請求項8記載の熱電変換素子の製
造方法は、請求項7記載において、Bi、Te、Sbを
含んだP型素子の場合、押出し温度を400℃〜500
℃で押出しを行うことを特徴とする。
【0022】したがって、性能指数が2.8×10-3/
K以上のP型熱電素子を得ることができる。
【0023】本発明の請求項9記載の熱電変換素子の製
造方法は、請求項7記載において、Bi、Te、Sb、
Seを含んだN型素子の場合、押出し温度を350℃〜
500℃で押出しを行うことを特徴とする。
【0024】したがって、性能指数が2.8×10-3/
K以上のN型熱電素子を得ることができる。
【0025】本発明の請求項10記載の熱電変換素子の
製造方法は、請求項7記載において、押出し比を10以
上にすることを特徴とする。
【0026】したがって、性能指数が2.8×10-3/
K以上の熱電素子を得ることができる。
【0027】本発明の請求項11記載の熱電変換素子の
製造方法は、請求項7記載において、ダイス内壁の形状
をすべて曲面にすることを特徴とする。
【0028】したがって、割れやヒビのない良好な形状
の熱電素子が得られる。
【0029】本発明の請求項12記載の熱電変換素子の
製造方法は、請求項1記載において、1次成形した熱電
素子を金属製のカプセルに挿入して2次成形を行うこと
を特徴とする。
【0030】したがって、金属製カプセルに入れること
によって、ダイスからの不純物の混入を防ぎ、性能の劣
化を防いで性能が安定する。また、ヒビや割れなく安定
形状の熱電素子が得られる。
【0031】本発明の請求項13記載の熱電変換素子の
製造方法は、請求項12記載において、金属製カプセル
にアルミニウムを用い、2次成形工程と切断工程の間
に、熱電素子とともに加工されたアルミニウムを酸によ
って除去することを特徴とするものである。
【0032】したがって、切断工程時のカッターの刃の
摩耗を防止できる。
【0033】本発明の請求項14記載の熱電変換素子の
製造方法は、請求項12記載において、金属製カプセル
と1次成形後の素子との間に、金属製カプセルの材料と
熱電素子よりも低い融点を有する材料の層を設けること
を特徴とする。
【0034】したがって、より簡便な方法で、カプセル
材料を除去できる。
【0035】本発明の請求項15記載の熱電変換素子の
製造方法は、請求項12記載において、同一の金属製カ
プセルに、2種類、もしくはそれ以上の性質の異なる熱
電素子を、金属製の板材を介して充填することを特徴と
する。
【0036】したがって、異種熱電材料を製造すること
により、生産性を向上させることができる。
【0037】本発明の請求項16記載の熱電変換素子の
製造方法は、請求項12記載において、金属製カプセル
に1次成形した熱電素子を真空封入することを特徴とす
る。したがって、熱電素子への酸素混入を防ぎ、高い性
能指数の有する熱電素子を得ることができる。
【0038】本発明の請求項17記載の熱電変換素子の
製造方法は、請求項16記載において、熱電素子を水素
還元後、金属製カプセルに真空封入することを特徴とす
る。したがって、熱電素子への酸素混入を防ぎ、高い性
能指数の有する熱電素子を得ることができる。
【0039】本発明の請求項18記載の熱電変換素子の
製造方法は、請求項16記載において、金属製カプセル
の蓋の上面と金属製カプセルの上面が同一面内になるよ
うに熱電素子と蓋の厚さを調整して、金属製カプセルと
蓋を電子ビーム溶接を行うことを特徴とする。
【0040】したがって、より簡便に1次成形体の真空
封入ができ、熱電素子への酸素混入を防ぐことができ
る。
【0041】本発明の請求項19記載の熱電変換素子の
製造方法は、請求項16記載において、2次成形する2
軸加工工程に静水圧押出し法を用いることを特徴とす
る。したがって、性能のばらつきが少ない、安定した品
質の熱電素子が得られる。本発明の請求項20記載の熱
電変換素子の製造方法は、請求項19記載において、B
i、Te、Sbを含んだP型素子の場合、温度を300
℃〜400℃で静水圧押出しを行うことを特徴とする。
【0042】したがって、性能指数が3.0×10-3/
K以上のP型熱電素子が得られる。本発明の請求項21
記載の熱電変換素子の製造方法は、請求項19記載にお
いて、Bi、Te、Sb、Seを含んだN型素子の場
合、温度を350℃〜450℃で静水圧押出しを行うこ
とを特徴とする。
【0043】したがって、性能指数が2.8×10-3/
K以上のN型熱電素子が得られる。本発明の請求項22
記載の熱電変換素子の製造方法は、請求項1記載におい
て、2次成形工程後に、熱処理工程を行うことを特徴と
する。
【0044】したがって、押出しによって生じた結晶の
歪みを除去することによって、高い性能指数を有する熱
電素子が得られる。
【0045】本発明の請求項23記載の熱電変換素子の
製造方法は、請求項22記載において、Bi、Te、S
bを含んだP型熱電素子の場合、温度を375℃〜45
0℃で熱処理を行うことを特徴とする。
【0046】したがって、高い性能指数の有するBiT
e系のP型熱電素子が得られる。
【0047】本発明の請求項24記載の熱電変換素子の
製造方法は、請求項22記載において、Bi、Te、S
b、Seを含んだN型熱電素子の場合、温度を425℃
〜475℃で熱処理を行うことを特徴とする。
【0048】したがって、高い性能指数の有するBiT
e系のN型熱電素子が得られる。
【0049】本発明の請求項25記載の熱電変換素子の
製造方法は、請求項1記載において、2次成形の塑性加
工の工程後に、等方ガス加圧処理を行うことを特徴とす
る。したがって、熱電素子の密度を向上させ、性能指数
を向上させる。
【0050】本発明の請求項26記載の熱電変換素子の
製造方法は、請求項25記載において、熱間で等方ガス
加圧処理を行うことを特徴とする。
【0051】したがって、素子密度の向上と、結晶歪み
の除去を同時に行うことができる。
【発明の実施の形態】図1乃至21は、請求項1乃至2
1に対応する実施形態に係り、以下に実施例について説
明する。
【0052】(実施例1)
【0053】まずBiTe系の熱電材料2のインゴット
を回転ロール1の上のノズル3に投入し、アルゴン雰囲
気中にて金属製の回転ロール1の上に溶融した熱電材料
2をノズル3から噴出する。このとき液体急冷するため
の回転ロール1の回転速度は5〜20m/sec、噴出
圧は0.15〜2MPaである。これによって作製され
た箔片粉末4(厚さ:10〜20μm)を開口径1mmの
ふるいを通して粒度調整を行う。その箔片粉末4をダイ
ス5に充填する。ダイス5の径は20〜60mmである。
ダイス5のパンチをプレスして、1次成形体Aを作製す
る。例えばホットプレスの場合、温度は400〜500
℃、加圧は30〜60MPaが望ましい。また、1次成
形法として、冷間1軸プレス、冷間及び熱間等方ガス加
圧成形を行ってもよい。この1次成形体Aを、例えば押
出し加工によって、2軸加工成形を行う。このときの押
出し温度は300〜500℃、ステム6の速度は0.1
〜10mm/s、押出し比は5〜40が望ましい。また、
熱電変換素子硬化体8を2次成形体Bとして、ロール圧
延、スウェージングなどであってもかまわない。その
後、作製された素子をダイヤモンドカッター7にて、所
定の大きさに切断し、熱電素子を得る。この素子相対密
度が99%以上、かつ性能指数が2.8×10-3/K以
上の熱電変換素子を得ることができる。
【0054】このとき、1次成形法としてのホットプレ
ス法によると、図2(a)に示したように、液体急冷す
るための回転ロール1に析出される箔片粉末4は、Bi
Te系熱電変換素子の場合、ある所定の条件において液
体急冷法で箔片粉末を作製すると、箔片の厚み方向に結
晶軸のa軸が揃う。一般に、BiTe系の熱電素子では
このa軸方向の性能が高いことが知られている。この箔
片粉末4を(b)のようにホットプレス用のダイスに積
層して、ホットプレスを行うと、プレス方向にa軸が揃
った成形体ができる。このときのホットプレスは、温度
は400〜500℃、加圧力は30〜60MPa、加圧
時間は0.5〜3hの条件で行うことが望ましい。この
成形体をホットプレスのプレス方向と押出し方向を一致
させるようにセットし、これを例えば(c)のような押
出し法によって押し出すことによって、a軸はさらに押
出し方向に配向し、押出し方向の性能指数は高くなる。
また、ホットプレスにより1次成形時に、すでに十分な
素子密度が得られるため、押出し後の素子密度も高くな
るものである。したがって、結晶配向性の高い、高性能
な熱電素子を得ることができる。
【0055】さらに、図3に示したように、このホット
プレス時にカーボン製のダイス5を用いて1次成形体A
を製作すると、カーボンの還元効果により、素子中の酸
素が除去されるため、素子の酸化を防ぐことができ、性
能が向上する。カーボンによる還元効果を十分に発揮で
きるホットプレスの条件は、温度400℃以上、加圧力
は30MPa以上、加圧時間は1時間以上が好ましい。
カーボンダイスを使用したホットプレスによる成形体の
酸素濃度は100ppm以下に抑えることができる。
【0056】又、請求項4に対応した図4は(Bi2T
e3)0.25(Sb2Te3)0.75の組成を持つ熱電材料か
ら得られたP型の熱電的性質を示す箔片粉末を押出し法
で作製した素子の性能指数の結果で、ホットプレス温度
に対する性能指数を示している。ダイス5にはカーボン
ダイスを使用している。またこのときの押出し条件は、
押出し温度350℃、ステム速度10mm/s、押出し比
20である。図4の結果から、ホットプレス温度400
℃〜500℃で、2.8×10-3/K以上の性能指数を
示すP型熱電素子を得ることができる。
【0057】前記同様に請求項5に対応した図5は(B
i2Te3)0.90(Bi2Se3)0.05(Sb2Te3)0.05
+SbI0.05wt%の組成を持つ熱電材料から得られた
N型の熱電的性質を示す箔片粉末4を押出し法で作製し
た素子の性能指数の結果で、ホットプレス温度に対する
性能指数を示している。ダイス5にはカーボンダイスを
使用している。またこのときの押出し条件は、押出し温
度350℃、ステム速度10mm/s、押出し比20であ
る。図5の結果から、ホットプレス温度350℃〜45
0℃で、2.8×10-3/K以上の性能指数を示すN型
熱電素子を得ることができる。
【0058】図6は、請求項6に対応し、水素雰囲気中
にてホットプレスを行うものである。ホットプレス装置
9のチャンバー10内に水素100%、あるいは他の不
活性ガス、例えばアルゴンガスとの混合ガスを流す。水
素中のヒータ11の加熱による還元効果によって、素子
中の酸素は除去される。このとき、ホットプレスの温度
は300℃以上が好ましい。この方法によって作製され
た素子の酸素濃度は50ppm以下になる。このため
に、酸素濃度を100ppm以下に抑えて高い性能指数
を有する1次成形体Aである熱電素子を得ることができ
る。
【0059】図7は、請求項7に対応し、請求項1記載
において、2次成形する2軸加工工程に押出し法を用い
るもので押出し成形の概略図を示す。このときの押出し
条件は、BiTe系の熱電素子であった場合、高性能で
かつ形状が良好な素子を得るには、押出し温度は300
〜500℃、ステム6のステム速度は0.1〜10mm/
s、押出し比は5〜40であることが望ましい。又、押
出し加工では、ダイス5の出口付近で素子に大きな剪断
力がかかる。そのとき、結晶のc面ですべりが生じ、c
面に垂直なa軸が押出し方向に揃う。これによって、結
晶方向が揃った高性能なBiTe系の熱電素子が得られ
る。
【0060】図8は、請求項8に対応し、(Bi2Te
3)0.25(Sb2Te3)0.75の組成を持つ熱電材料から
得られたP型の熱電的性質を示す箔片粉末4を1次成形
後、押出し法で作製した熱電素子の性能指数の結果で、
押出し温度に対する性能指数を示している。1次成形に
はホットプレス法を使用し、ダイス5にはカーボンダイ
スを使用している。ホットプレス条件は温度500℃、
加圧力50MPa、加圧時間は1.5hである。又、こ
のときの温度以外の押出し条件は、ステム速度0.2mm
/s、押出し比20である。図8の結果から、押出し温
度400℃〜500℃で、2.8×10-3/K以上の性
能指数を示すP型熱電素子を得ることができた。最大性
能を示したのは押出し温度が450℃のときで、性能指
数が3.0×10-3/Kを超える値が得られた。
【0061】図9は、請求項9に対応し、(Bi2Te
3)0.90(Bi2Se3)0.05(Sb2Te3)0.05+Sb
I0.05wt%の組成を持つ熱電材料から得られたN型の
熱電的性質を示す箔片粉末4を1次成形後、押出し法で
作製した素子の性能指数の結果で、押出し温度に対する
性能指数を示している。1次成形にはホットプレス法を
使用し、ダイス5にはカーボンダイスを使用している。
ホットプレス条件は温度450℃、加圧力50MPa、
加圧時間は1.5hである。又、このときの温度以外の
押出し条件は、ステム速度0.2mm/s、押出し比20
である。図9の結果から、押出し温度350℃〜450
℃で、2.8×10-3/K以上の性能指数を示すN型熱
電素子を得ることができた。最大性能を示したのは押出
し温度が400℃のときで、性能指数が2.9×10-3
/Kの値が得られた。
【0062】図10は、請求項10に対応し、(Bi2
Te3)0.25(Sb2Te3)0.75の組成を有するP型
と、(Bi2Te3)0.90(Bi2Se3)0.05(Sb2T
e3)0.05+SbI0.05wt%の組成を有するN型の熱
電的性質を示す箔片粉末4を1次成形後、押出し加工し
たときの性能指数の結果で、押出し比に対する性能指数
を示している。1次成形にはホットプレス法を使用し、
ダイス5にはカーボンダイスを使用している。ホットプ
レス条件の温度は、P型450℃、N型450℃、加圧
力50MPa、加圧時間は1.5hである。又、押出し
比以外の押出し条件は、押出し比を大きくすると、加圧
力が大きくなり、より大きな剪断力を粉末に付加でき
る。その結果熱電材料の結晶配向度は増加し、抵抗を減
少させることができるため性能指数も向上する。しか
し、ある押出し比より飽和の傾向を示す。図10の結果
は、押出し比は10以上に設定すると、P型、N型とも
2.8×10-3/K以上の性能指数が得られた。
【0063】図11は、請求項11に対応するダイス5
の断面図である。図のように、ダイス5の内壁に曲面
(R)を設けると、押し出す材料が流れない、いわゆる
デッドメタルを無くし、メタルフローが均一になって割
れ・ヒビのない良好な形状の熱電素子が得られる。押し
出す材料の径(D1)が70mm、ダイスの出口の径(D
2)が20mmの場合、曲率半径Rは10〜30mmに設定
するのが好ましい。
【0064】図12(a)、(b)、(c)は、請求項
12に対応するもので、(a)のように1次成形した1
次成形体Aである熱電素子を、(b)のような金属製の
カプセル37に挿入して(c)のようにステム6で金属
製カプセル12を押圧し、2次成形を行うものである。
液体急冷法によって作製された熱電材料の箔片粉末4を
1次成形後、1次成形体Aを金属製カプセル12に挿入
し、蓋13をする。このときの金属製カプセル12のサ
イズは、1次成形体Aの直径をd、金属カプセルの外形
をDとすると、D/dの値は1.5〜3程度が望まし
い。D/dの値が1.5よりも小さくなると押し出され
たとき金属製カプセル12が破損し、それとともに熱電
素子も割れる恐れがある。又、D/dが大きくなると、
金属製カプセル12の材料のコスト、また金属製カプセ
ル12の金属材料を除去するときのコストも大きくなっ
てしまう。カプセル37に入れることによって、ダイス
5からの熱電素子への不純物の混入を防ぎ、熱電性能の
劣化を防止する。又、塑性変形しやすい金属材料を選択
することによって、脆性材料であるBiTe系の熱電材
料の成形は容易になり、安定形状の熱電素子が得られ
る。金属材料としては、アルミニウム、銅、鉄などが好
ましい。このように、金属製カプセル12に入れること
によって、ダイス5からの不純物の混入を防ぎ、性能の
劣化を防いで性能が安定する。また、ヒビや割れなく安
定形状の熱電素子が得られる。
【0065】図13(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)は、請求項13に対応し、(a)のようにアルミ
ニウム製の金属製カプセル12をダイス5内でステム6
で押圧し、(b)のように2次成形体Bを形成し,
(c)のように酸によりアルミニウムを除去し,(d)
のように、厚み方向にカッターで切断し,さらに(e)
のように熱電素子をチップ状に切断する工程を示すもの
である。このとき、アルミニウム製の金属製カプセル1
2に挿入した1次成形体Aを2次成形によって成形後,
アルミニウムを酸,例えば塩化第二鉄などで除去する。
これによって,切断時に熱電材料だけの切断でよいの
で,刃の摩耗を防ぐことができる。アルミニウム部分が
多いならば,酸によるエッチングする前に,所定量(肉
厚0.5〜1mm程度)までアルミニウムを削り,その後
にエッチングすると,酸の量は最小限ですむので効率的
である。
【0066】図14は、請求項14に対応し、金属製カ
プセル12の内壁に、肉厚1mm程度の、金属製カプセル
12の材料と熱電材料よりも低い融点を有する材料(材
料C)の層を設けておく。2次成形後、シースとなるア
ルミニウムと熱電材料を、低融点材料を溶解させること
によって、容易に分離することができる。これによっ
て、人体に有害な酸を使用せずにカプセル材料を除去す
ることができ,熱電材料切断時のカッターの刃の摩耗を
防ぐことができる。したがって、より簡便な方法で、カ
プセル材料を除去できる。
【0067】図15は、請求項15に対応し、同一のカ
プセルに異なる熱電材料、例えば熱電材料1として(B
i2Te3)0.25(Sb2Te3)0.75の組成を有するP型
材料、熱電材料2としてBi2Te3)0.90(Bi2Se
3)0.05(Sb2Te3)0.05+SbI30.05wt%の
組成を有するN型材料を、カプセルと同一材料の板材を
介して充填する。このようにすることによって、一回の
成形で、同時に複数の熱電素子を作製することができる
ので、生産性を向上させることができる。
【0068】図16(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)、(f)は、請求項16に対応し、金属製カプセ
ル12の真空脱気の工程概略図を示すものである。ま
ず,1次成形体Aを金属製カプセル12に挿入後,脱気
管14のついた蓋13を溶接する。脱気管14を通じて
真空ポンプで排気する。このときの真空度の目安は0.
1Pa以下である。所定真空度に達したら脱気管14を
圧接して脱気管14を圧接部分で切断する。そしてダミ
ーカプセル15を溶接する。このダミーカプセル15は
2次成形時の初期変形を円滑に行うためのものである。
ダミーカプセル15の溶接後,2次成形して2次成形体
Bとしての熱電素子を得る。真空脱気を行うことによっ
て,カプセルの内部に残る酸素を取り除き,熱電素子の
酸化を防ぐことができる。したがって、熱電素子への酸
素混入を防ぎ、高い性能指数の有する熱電素子を得るこ
とができる。
【0069】図17は、請求項17に対応し、水素によ
る還元を脱気工程にて行う。まずバルブ17を閉じてお
き、バルブ16を開いて水素ボンベ18から水素を導入
する。大気圧程度の水素を導入して、バルブ16を閉
じ、金属製カプセル12をヒーター19で300℃×2
hにて加熱し、還元処理を行う。その後、バルブ17を
開いてビレット内を300℃×0.1Pa×2hにて脱
気する。脱気後は脱気管の圧接,ダミーカプセル15の
溶接を経て2次成形を行う。尚,20はロータリーポン
プである。水素還元によって残留酸素を完全に取り除く
ことができ,より性能の劣化を防ぐことができる。
【0070】図18(a)、(b)、(c)は、請求項
18に対応し、(a)のように1次成形体Aを挿入後
に,金属製カプセル12の内径と同じ径の蓋13を挿入
する。そして、(b)のように蓋13の挿入後は金属製
カプセル12の上面22と,蓋13の上面が同一面内に
なるようにする。(c)は、金属製カプセル12の上面
と蓋13の上面の高低許容差は±1mmにすることが望ま
しい。その後,真空チャンバー21内に金属製カプセル
12を入れて,真空排気し,0.1Paの真空度に到達
後,金属製カプセル12と蓋13の境界に沿って電子ビ
ーム溶接23を行う。溶接後はそのまま2次成形を行
う。このようにすることによって,より簡便に1次成形
体Aの真空封入ができる。
【0071】図19は、請求項19に対応し、静水圧押
出しの概略図を示す。1次成形体Aが充填された金属製
カプセル12を静水圧押出し機のコンテナ24に圧媒と
ともに挿入後,ステム6で圧媒を圧縮し,金属製カプセ
ル12を押し出す。このときの押出し温度は300℃〜
500℃,ステム速度は1〜20mm/s,押出し比は
5〜40が望ましい。静水圧押出しでは圧媒を介してい
るため,ダイス5と被押出し材の間に摩擦が生じずに,
メタルフローが均一となり,性能のばらつきの少ない熱
電素子が作製可能となる。
【0072】図20は、請求項20に対応し、(Bi2
Te3)0.25(Sb2Te3)0.75の組成を持つ熱電材料
から得られたP型の熱電的性質を示す箔片粉末4を1次
成形後,静水圧押出し法で作製した素子の性能指数の結
果で、静水圧押出し温度に対する性能指数を示してい
る。1次成形にはホットプレス法を使用し,ダイス5に
はカーボンダイスを使用している。ホットプレス条件は
温度500℃,加圧力50MPa,加圧時間は1.5h
である。又、このときの温度以外の押出し条件は,ステ
ム速度10mm/s,押出し比20である。図20の結果
から,押出し温度300℃〜400℃で、3.0×10
-3/K以上の性能指数を示すP型熱電素子が得られる。
最大性能を示したのは押出し温度が300℃のときで,
性能指数が3.1×10-3/KのP型熱電素子が得られ
た。
【0073】図21は、請求項21に対応し、(Bi2
Te3)0.90(Bi2Se3)0.05(Sb2Te3)0.05+
SbI0.05wt%の組成を持つ熱電材料から得られたN
型の熱電的性質を示す箔片粉末4を1次成形後,押出し
法で作製した素子の性能指数の結果で、押出し温度に対
する性能指数を示している。1次成形にはホットプレス
法を使用し,ダイス5にはカーボンダイスを使用してい
る。ホットプレス条件は温度450℃,加圧力50MP
a,加圧時間は1.5hである。又、このときの温度以
外の押出し条件は,ステム速度10mm/s,押出し比2
0である。図21の結果から,押出し温度350℃〜4
50℃で、2.8×10-3/K以上の性能指数を示すN
型熱電素子が得られる。最大性能を示したのは押出し温
度が400℃のときで,性能指数が2.9×10-3/K
を超える値のN型熱電素子が得られた。
【0074】図22乃至44は、請求項22乃至26に
対応する実施形態に係り、以下に実施例について説明す
る。
【0075】(実施例2)
【0076】図22(a)、(b)は、請求項22に対
応し、(a)のように液体急冷法によって作製された粉
末をダイス5に投入し,ステム6で押圧して1次成形体
Aが形成され、1次成形後,さらに2次成形を行った
後、(b)のように押し出された熱電材料を長さ100
mm程度に切断し、炉に入れて窒素、もしくはアルゴン中
で熱処理装置25で熱処理を行う。熱処理条件は325
℃〜475℃の温度で2〜10hである。熱処理後の熱
電材料を所定の厚みに切断し、その後ダイヤモンドカッ
ターにて切断し素子部分を切り出す。
【0077】このような熱処理によって、熱電素子中の
結晶歪みを取り除くことができ、抵抗が減少し、熱電性
能指数は向上する。また、焼結の効果もあり、機械的強
度も向上できる。
【0078】図23は、請求項23に対応し、(Bi2
Te3)0.25(Sb2Te3)0.75の組成を持つ熱電材料
から得られたP型の熱電的性質を示す箔片粉末4を1次
成形後,押出しによって2次成形を行った結果で、熱処
理温度に対する性能指数を示している。1次成形にはホ
ットプレス法を使用し,ダイス5にはカーボンダイスを
使用している。ホットプレス条件は温度500℃,加圧
力50MPa,加圧時間は1.5hである。また,この
ときの押出し条件は,押出し温度450℃,ステム速度
0.2mm/s,押出し比20である。温度が300℃〜
350℃では逆に熱処理することによって性能指数は低
下しているが、熱処理温度が375〜450℃では熱処
理前よりも高い性能を示す。最大性能を示すのは熱処理
温度が400℃のときで,性能指数が3.1×10-3/
Kを超える値が得られる。したがって、高い性能指数の
有するBiTe系のP型熱電素子が得られる。
【0079】図24は、請求項24に対応し、(Bi2
Te3)0.90(Bi2Se3)0.05(Sb2Te3)0.05+
SbI0.05wt%の組成を持つ熱電材料から得られたN
型の熱電的性質を示す箔片粉末4を1次成形後,押出し
によって2次成形を行った結果で、熱処理温度に対する
性能指数を示している。1次成形にはホットプレス法を
使用し,ダイス5にはカーボンダイスを使用している。
ホットプレス条件は温度450℃,加圧力50MPa,
加圧時間は1.5hである。また,このときの押出し条
件は,押出し温度450℃,ステム速度0.2mm/s,
押出し比20である。温度が400℃まではほとんど性
能指数に変化がないが、熱処理温度が425〜475℃
では熱処理前よりも高い性能を示す。最大性能を示すの
は熱処理温度が450℃のときで,性能指数が3.0×
10-3/Kの値が得られる。したがって、高い性能指数
の有するBiTe系のN型熱電素子が得られる。
【0080】図25(a)、(b)は、請求項25に対
応し、(a)のように液体急冷法によって作製された粉
末をダイス5に投入し,ステム6で押圧して1次成形体
Aが形成され、1次成形後、押し出された熱電材料を長
さ100mm程度に切断し、これを(b)のような等方ガ
ス加圧処理装置26を用いて等方ガス加圧処理を行う。
このときの処理条件は加圧力50MPa以上,処理時間
1h以上であることが望ましい。大きな加圧力で,かつ
等方的に圧力を加えることができるため,2次成形によ
って作製された結晶構造を変えることなく,密度のみを
向上させることができ,機械的強度が向上する。
【0081】図26(a)、(b)は、請求項26に対
応し、(a)のように液体急冷法によって作製された粉
末をダイス5に投入し,ステム6で押圧して1次成形体
Aが形成され、1次成形後、押し出された熱電材料を長
さ100mm程度に切断し、これを(b)のような等方ガ
ス加圧処理装置26を用いて熱間等方ガス加圧処理を行
う。このときの処理条件は処理温度300〜500℃,
加圧力50MPa以上,処理時間1h以上であることが
望ましい。大きな加圧力で,かつ等方的に圧力を加える
ことができるため,2次成形によって作製された結晶構
造を変えることなく,密度のみを向上させることがで
き,機械的強度が向上する。また,ヒータの熱間で処理
しているため,結晶の歪み除去も同時に行うことができ
る。
【0082】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の熱
電変換素子の製造方法は、回転ロール上に溶融した熱電
材料を滴下する液体急冷法で作製された箔片粉末を固化
することによって、微細構造を有する熱電変換素子を得
る熱電変換素子の製造方法において、箔片粉末を1軸加
圧、あるいは等方加圧による1次成形工程と、1次成形
した材料を2軸加圧による2次成形工程から構成される
ので、素子相対密度が99%以上、かつ性能指数が2.
8×10-3/K以上の熱電変換素子を得ることができ
る。
【0083】本発明の請求項2記載の熱電変換素子の製
造方法は、1次成形にホットプレス法を用いるているの
で、結晶配向性の高い、高性能な熱電素子を得る。又、
素子密度も向上する。
【0084】本発明の請求項3記載の熱電変換素子の製
造方法は、1次成形のホットプレス時にカーボン製のダ
イスを用いるているので、カーボンの還元作用によっ
て、素子中の酸素を除去し、酸素濃度を100ppm以
下に抑えて高い性能指数を有する熱電素子を得ることが
できる。
【0085】本発明の請求項4記載の熱電変換素子の製
造方法は、Bi、Te、Sbを含んだP型素子の場合、
ホットプレスの温度を400℃〜500℃で行うので、
性能指数が2.8×10-3/K以上のP型熱電素子を得
ることができる。
【0086】本発明の請求項5記載の熱電変換素子の製
造方法は、Bi、Te、Sb、Seを含んだN型素子の
場合、ホットプレスの温度を350℃〜450℃で行う
ので、性能指数が2.8×10-3/K以上のN型熱電素
子を得ることができる。
【0087】本発明の請求項6記載の熱電変換素子の製
造方法は、水素雰囲気中にてホットプレスを行うので、
酸素濃度を100ppm以下に抑えて高い性能指数を有
する熱電素子を得る。
【0088】本発明の請求項7記載の熱電変換素子の製
造方法は、2次成形する2軸加工工程に押出し法を用い
ているので、高い性能指数の有するBiTe系の熱電素
子が得られる。
【0089】本発明の請求項8記載の熱電変換素子の製
造方法は、Bi、Te、Sbを含んだP型素子の場合、
押出し温度を400℃〜500℃で押出しているので、
性能指数が2.8×10-3/K以上のP型熱電素子を得
ることができる。
【0090】本発明の請求項9記載の熱電変換素子の製
造方法は、Bi、Te、Sb、Seを含んだN型素子の
場合、押出し温度を350℃〜500℃で押出している
ので、性能指数が2.8×10-3/K以上のN型熱電素
子を得ることができる。
【0091】本発明の請求項10記載の熱電変換素子の
製造方法は、押出し比を10以上にするので、性能指数
が2.8×10-3/K以上の熱電素子を得ることができ
る。
【0092】本発明の請求項11記載の熱電変換素子の
製造方法は、ダイス内壁の形状をすべて曲面にするの
で、割れやヒビのない良好な形状の熱電素子が得られ
る。
【0093】本発明の請求項12記載の熱電変換素子の
製造方法は、1次成形した熱電素子を金属製のカプセル
に挿入して2次成形を行うので、金属製カプセルに入れ
ることによって、ダイスからの不純物の混入を防ぎ、性
能の劣化を防いで性能が安定する。また、ヒビや割れな
く安定形状の熱電素子が得られる。
【0094】本発明の請求項13記載の熱電変換素子の
製造方法は、金属製カプセルにアルミニウムを用い、2
次成形工程と切断工程の間に、熱電素子とともに加工さ
れたアルミニウムを酸によって除去するので、切断工程
時のカッターの刃の摩耗を防止できる。
【0095】本発明の請求項14記載の熱電変換素子の
製造方法は、金属製カプセルと1次成形後の素子との間
に、金属製カプセルの材料と熱電素子よりも低い融点を
有する材料の層を設けているので、より簡便な方法で、
カプセル材料を除去できる。本発明の請求項15記載の
熱電変換素子の製造方法は、同一の金属製カプセルに、
2種類、もしくはそれ以上の性質の異なる熱電素子を、
金属製の板材を介して充填しているので、異種熱電材料
を製造することにより、生産性を向上させることができ
る。
【0096】本発明の請求項16記載の熱電変換素子の
製造方法は、金属製カプセルに1次成形した熱電素子を
真空封入しているので、熱電素子への酸素混入を防ぎ、
高い性能指数の有する熱電素子を得ることができる。
【0097】本発明の請求項17記載の熱電変換素子の
製造方法は、熱電素子を水素還元後、金属製カプセルに
真空封入するので、熱電素子への酸素混入を防ぎ、高い
性能指数の有する熱電素子を得ることができる。
【0098】本発明の請求項18記載の熱電変換素子の
製造方法は、金属製カプセルの蓋の上面と金属製カプセ
ルの上面が同一面内になるように熱電素子と蓋の厚さを
調整して、金属製カプセルと蓋を電子ビーム溶接を行う
ので、より簡便に1次成形体の真空封入ができ、熱電素
子への酸素混入を防ぐことができる。
【0099】本発明の請求項19記載の熱電変換素子の
製造方法は、2次成形する2軸加工工程に静水圧押出し
法を用いているので、性能のばらつきが少ない、安定し
た品質の熱電素子が得られる。
【0100】本発明の請求項20記載の熱電変換素子の
製造方法は、Bi、Te、Sbを含んだP型素子の場
合、温度を300℃〜400℃で静水圧押出しを行うの
で、性能指数が3.0×10-3/K以上のP型熱電素子
が得られる。
【0101】本発明の請求項21記載の熱電変換素子の
製造方法は、Bi、Te、Sb、Seを含んだN型素子
の場合、温度を350℃〜450℃で静水圧押出しを行
うので、性能指数が2.8×10-3/K以上のN型熱電
素子が得られる。
【0102】本発明の請求項22記載の熱電変換素子の
製造方法は、2次成形工程後に、熱処理工程を行うの
で、押出しによって生じた結晶の歪みを除去することに
よって、高い性能指数を有する熱電素子が得られる。
【0103】本発明の請求項23記載の熱電変換素子の
製造方法は、Bi、Te、Sbを含んだP型熱電素子の
場合、温度を375℃〜450℃で熱処理を行うので、
高い性能指数の有するBiTe系のP型熱電素子が得ら
れる。
【0104】本発明の請求項24記載の熱電変換素子の
製造方法は、Bi、Te、Sb、Seを含んだN型熱電
素子の場合、温度を425℃〜475℃で熱処理を行う
ので、高い性能指数の有するBiTe系のN型熱電素子
が得られる。
【0105】本発明の請求項25記載の熱電変換素子の
製造方法は、2次成形の塑性加工の工程後に、等方ガス
加圧処理を行うので、熱電素子の密度を向上させ、性能
指数を向上させることができる。本発明の請求項26記
載の熱電変換素子の製造方法は、熱間で等方ガス加圧処
理を行うので、熱電素子密度の向上と、結晶歪みの除去
を同時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1次成形及び2次成形した熱電変換素
子の製造方法を示す概略の工程図である。
【図2】(a)は本発明の液体急冷法を示し,(b)は
1次成形にホットプレス法を用いた要部の縦断面図、
(c)は、押出し法を示す要部の縦断面図である。
【図3】本発明のホットプレス時にカーボン製のダイス
を用いた要部の縦断面図である。
【図4】本発明のP型熱電変換素子のホットプレス温度
と性能指数との関係を示すグラフである。
【図5】本発明のN型熱電変換素子のホットプレス温度
と性能指数との関係を示すグラフである。
【図6】本発明の水素雰囲気中にてホットプレスを行う
要部の縦断面図である。
【図7】本発明の2軸加工工程に押出し法を用いた要部
の縦断面図である。
【図8】本発明のP型熱電変換素子の押出し温度と性能
指数との関係を示すグラフである。
【図9】本発明のN型熱電変換素子の押出し温度と性能
指数との関係を示すグラフである。
【図10】本発明の熱電変換素子の押出し比と性能指数
との関係を示すグラフである。
【図11】本発明のダイス内壁の要部の縦断面図であ
る。
【図12】(a)は本発明の1次成形、(b)は金属カ
プセルに挿入、(c)は2次成形を示す要部の縦断面図
である。
【図13】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)
は、本発明の熱電変換素子の2次成形を示す概略図であ
って、(a)は2次成形を示し、(b)は金属製カプセ
ル付きの2次成形体を示し、(c)は酸によりアルミニ
ウムを除去し,(d)は厚み方向にカッターで切断し,
(e)は熱電素子をチップ状に切断する工程を示すもの
である。
【図14】本発明の低融点材料層を金属製カプセルに設
けた要部の縦断面図である。
【図15】本発明の異種熱電材料を金属製カプセルに設
けた要部の縦断面図である。
【図16】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、
(f)は、本発明の熱電変換素子の真空封入の過程を示
す概略図である。
【図17】本発明の熱電変換素子の水素還元後の真空封
入の過程を示す概略図である。
【図18】(a)、(b)、(c)は、本発明の金属製
カプセルを蓋で真空封入する過程を示す概略図である。
【図19】本発明の熱電変換素子の静水圧押出し法を示
す要部の縦断面図である。
【図20】本発明のP型熱電変換素子の静水圧押出し温
度と性能指数との関係を示すグラフである。
【図21】本発明のN型熱電変換素子の静水圧押出し温
度と性能指数との関係を示すグラフである。
【図22】本発明の製造方法で、(a)は2次成形を示
す概略図、(b)は2次成形体の熱処理を示す概略図で
ある。
【図23】本発明のP型熱電変換素子の熱処理温度と性
能指数との関係を示すグラフである。
【図24】本発明のN型熱電変換素子の熱処理温度と性
能指数との関係を示すグラフである。
【図25】本発明の製造方法で、(a)は2次成形を示
す概略図、(b)は2次成形体の等方ガス加圧処理を示
す概略図である。
【図26】本発明の製造方法で、(a)は2次成形を示
す概略図、(b)は2次成形体の熱間等方ガス加圧処理
を示す概略図である。
【符号の説明】
1 回転ロール 2 熱電材料 3 ノズル 4 箔片粉末 5 ダイス 6 ステム 7 ダイヤモンドカッター 8 熱電変換素子硬化体 9 ホットプレス装置 10 チャンバー 11 ヒーター 12 金属製カプセル 13 蓋 14 脱気管 15 ダミーカプセル 16 バルブ 17 バルブ 18 水素ボンベ 19 ヒーター 20 ロータリーポンプ 21 真空チャンバー 22 上面 25 熱処理装置 26 等方ガス加圧処理装置 A 1次成形体 B 2次成形体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22F 3/24 B22F 3/24 C 101 101Z H01L 35/16 H01L 35/16 (72)発明者 今井 順二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4K018 EA02 EA03 EA11 EA12 EA32 EA34 FA02 FA09 KA32

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ロール上に溶融した熱電材料を滴下
    する液体急冷法で作製された箔片粉末を固化することに
    よって、微細構造を有する熱電変換素子を得る熱電変換
    素子の製造方法において、箔片粉末を1軸加圧、あるい
    は等方加圧による1次成形工程と、1次成形した材料を
    2軸加圧による2次成形工程から構成されることを特徴
    とした熱電変換素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記1次成形にホットプレス法を用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱電変換素子の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 1次成形のホットプレス時にカーボン製
    のダイスを用いることを特徴とする請求項2に記載の熱
    電変換素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、Bi、Te、Sbを
    含んだP型素子の場合、ホットプレスの温度を400℃
    〜500℃で行うことを特徴とする熱電変換素子の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項3において、Bi、Te、Sb、
    Seを含んだN型素子の場合、ホットプレスの温度を3
    50℃〜450℃で行うことを特徴とする熱電変換素子
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2において、水素雰囲気中にてホ
    ットプレスを行うことを特徴とする熱電変換素子の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 2次成形する2軸加工工程に押出し法を
    用いることを特徴とする請求項1に記載の熱電変換素子
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、Bi、Te、Sbを
    含んだP型素子の場合、押出し温度を400℃〜500
    ℃で押出しを行うことを特徴とする熱電変換素子の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項7において、Bi、Te、Sb、
    Seを含んだN型素子の場合、押出し温度を350℃〜
    500℃で押出しを行うことを特徴とする熱電変換素子
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7において、押出し比を10以
    上にすることを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項7において、ダイス内壁の形状
    をすべて曲面にすることを特徴とする熱電変換素子の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 1次成形した熱電素子を金属製のカプ
    セルに挿入して2次成形を行うことを特徴とする請求項
    1に記載の熱電変換素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12において、金属製カプセル
    にアルミニウムを用い、2次成形工程と切断工程の間
    に、熱電素子とともに加工されたアルミニウムを酸によ
    って除去することを特徴とする熱電変換素子の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項12において、金属製カプセル
    と1次成形後の素子との間に、金属製カプセルの材料と
    熱電素子よりも低い融点を有する材料の層を設けること
    を特徴とする熱電変換素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項12において、同一の金属製カ
    プセルに、2種類、もしくはそれ以上の性質の異なる熱
    電素子を、金属製の板材を介して充填することを特徴と
    する熱電変換素子の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項12において、金属製カプセル
    に1次成形した熱電素子を真空封入することを特徴とす
    る熱電変換素子の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項16において、熱電素子を水素
    還元後、金属製カプセルに真空封入することを特徴とす
    る熱電変換素子の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項16において、金属製カプセル
    の蓋の上面と金属製カプセルの上面が同一面内になるよ
    うに熱電素子と蓋の厚さを調整して、金属製カプセルと
    蓋を電子ビーム溶接を行うことを特徴とする熱電変換素
    子の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項12において、2次成形する2
    軸加工工程に静水圧押出し法を用いることを特徴とする
    熱電変換素子の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項19において、Bi、Te、S
    bを含んだP型素子の場合、温度を300℃〜400℃
    で静水圧押出しを行うことを特徴とする熱電変換素子の
    製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項19において、Bi、Te、S
    b、Seを含んだN型素子の場合、温度を350℃〜4
    50℃で静水圧押出しを行うことを特徴とする熱電変換
    素子の製造方法。
  22. 【請求項22】 2次成形工程後に、熱処理工程を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱電変換素子の製造
    方法。
  23. 【請求項23】 請求項22において、Bi、Te、S
    bを含んだP型素子の場合、温度を375℃〜450℃
    で熱処理を行うことを特徴とする熱電変換素子の製造方
    法。
  24. 【請求項24】 請求項22において、Bi、Te、S
    b、Seを含んだN型素子の場合、温度を425℃〜4
    75℃で熱処理を行うことを特徴とする熱電変換素子の
    製造方法。
  25. 【請求項25】 2次成形の塑性加工の工程後に、等方
    ガス加圧処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    熱電変換素子の製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項25において、熱間で等方ガス
    加圧処理を行うことを特徴とする熱電変換素子の製造方
    法。
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