JP6212824B2 - アウトドアハンドル装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2に記載のアウトドアハンドルは、把持部の車体側に2個のセンサを備え、携帯キーを所持するユーザーがそれらのセンサに所定の順で接触したことを検知してドアの施解錠を行う。
また、特許文献2に記載のアウトドアハンドルは、施解錠を行う際には2個のセンサ電極に対して所定の順で接触しなければならないため、操作が煩わしい。
本発明によれば、アンロック用センサによりユーザーの手の接近が検知され、かつ、ロック用センサによりユーザーの手の接近が検知された場合に、制御手段がアンロック信号およびロック信号のうち一方のみを出力する。そのためユーザーは、アンロック信号およびロック信号のうち他方に対応する動作を行うときのみ、その動作用センサの位置に相当する把持部に手を接近させればよい。これにより、ドアの施解錠を的確かつ簡単に行うことができる。さらに、アンロック用センサおよびロック用センサは把持部の内部に設けられるため、アウトドアハンドル装置の美観性を維持することができる。したがって、ドアの施解錠を的確かつ簡単に行える、美観性に優れたアウトドアハンドル装置を得ることができる。
この構成によれば、センサが複数の検知電極を有することで、ロック検知パターンやアンロック検知パターンなど、動作信号出力パターンを細かく設定することが可能となる。したがって、ドアロックの施解錠をより的確に行える車両用ドアのアウトドアハンドル装置を得ることができる。
この構成によれば、雨滴やノイズなどユーザーの操作以外の要因により、1個の検知電極がユーザーの手の接近を誤検知した場合に誤作動することを防止できる。したがって、誤作動を防止できる車両用ドアのアウトドアハンドル装置を得ることができる。
この構成によれば、回動可能に形成された把持部の回動軸に近い領域にロック用センサが設けられ、回動軸から遠い領域にアンロック用センサが設けられる。一般的にユーザーはドアを開ける際に把持部の回動軸から遠い領域を握ることが多いため、その領域にアンロック用センサを設けることで、ユーザーが解錠動作を意識的に行わなくても、ドアを解錠することができる。また、一般的にユーザーが握ることが少ない把持部の回動軸に近い領域にロック用センサが設けられるため、ユーザーが施錠動作を意識的に行った場合に、ドアを施錠することができる。したがって、ドアの施解錠をより的確に行えるアウトドアハンドル装置を得ることができる。
この構成によれば、ユーザーがアンロック用センサおよびロック用センサの位置を突起により明確に認識することが可能となる。したがって、ドアの施解錠をより的確に行えるアウトドアハンドル装置を得ることができる。
図3に示すように、本実施形態のアウトドアハンドル装置1は、車両用ドア(以下、単にドアという。)が備えるアウタパネル2の車外側の表面に配置される。アウトドアハンドル装置1の車外露出部は、正面視において前後方向に長い長円形状に形成されている。またアウトドアハンドル装置1は、後方に設けられアウタパネル2に固定されるベース部20と、前方に設けられアウタパネル2に対して回動する把持部10と、を有する。ベース部20および把持部10は、アウトドアハンドル装置1の正面形状における中心から後方側の所定位置において、前後方向に垂直な面にて分断されて形成され、その後方側がベース部20、前方側が把持部10となっている。アウタパネル2には、把持部10と対向する領域に窪み2aが設けられている。この窪み2aにより、ユーザーは把持部10を握る際に手を挿入しやすくなる。
図1に示すように、把持部10は、前後方向に延びるとともに車内側に配置されるハンドル11と、ハンドル11の車外側を覆うハンドルカバー19と、を有する。
把持部10は、硬質の合成樹脂により形成される。
グリップ部11aは、車外方向へ凸となるように湾曲し、車内側が開口した略U字形状に形成される。グリップ部11aの前後方向の長さは、アウタパネル2の窪み2aの前後方向の寸法に略一致する。このハンドル11のグリップ部11aおよびアウタパネル2の窪み2aにより、ユーザーの手が挿入される空間5が形成される。またハンドル11には、車外側が開口し、グリップ部11aを底部とする凹状の断面形状を有する収容部12が形成される。この収容部12には、後述するプリント回路基板30が収容される。
支持腕部15は、前端部11bの車内側からアウタパネル2の車内側に延び、さらに前方側に延びている。支持腕部15の前方側端部には、回動軸(不図示)が挿入される凹部15aが形成されている。回動軸は、ドアの内部に設けられ、上下方向に延びている。この回動軸および支持腕部15により、ハンドル11はその回動軸を回動中心として車両内外方向に回動可能となる。
操作腕部17は、後端部11cの車内側からアウタパネル2の車内側に延び、さらにその車内側端部において前方に突出した連結部17aを有する。この連結部17aは、図示しないドアロック機構に連結される。ドアが閉状態において、ユーザーは把持部10とともに連結部17aを車外方向へ回動させることでドアロック機構を動作させ、ドアの閉状態を解除することになる。
次に、ユーザーがアウトドアハンドル装置1を操作する際の制御手段37の制御内容について説明する。
アンロック信号を受信したドアロック機構は、ユーザーが携帯している携帯キーと送信アンテナ39を介して通信し、ドアロック機構に記憶されたIDと携帯キーに記憶されたIDとの照合を行う。そして携帯キーのIDが認証されると、ドアが解錠される。
ロック信号を受信したドアロック機構は、ユーザーが携帯している携帯キーと送信アンテナ39を介して通信し、ドアロック機構に記憶されたIDと携帯キーに記憶されたIDとの照合を行う。そして携帯キーのIDが認証されると、ドアが施錠される。
例えば、上記実施形態のアウトドアハンドル装置1において、アンロック用センサ33a〜33fおよびロック用センサ33g,33hの両方で同時に手の挿入を検知した場合に、施解錠動作以外の動作を行うように構成してもよい。その一例として、アンロック用センサ33a〜33fおよびロック用センサ33g,33hの両方で同時に手の挿入を所定時間以上検知した場合に、制御手段37は窓を閉めるための動作信号を出力してもよい。この構成によれば、窓を閉め忘れたときに車外から窓を閉めることができる。
Claims (5)
- 車両用ドアが備えるアウタパネルの車外側の表面に配置され、把持部を有するアウトドアハンドル装置であって、
前記把持部の内部に設けられ、前記把持部の前記アウタパネル側の表面に対するユーザーの手の接近を検知するセンサと、
前記センサによりユーザーの手の接近が検知された場合に、動作信号を出力する制御手段と、
前記センサが設けられた基板と、を備え、
前記センサは、
ドアを解錠するためのユーザーの手の接近を検知するアンロック用センサと、
ドアを施錠するためのユーザーの手の接近を検知するロック用センサと、
を有し、
前記アンロック用センサおよび前記ロック用センサは、前記基板の車内側に設けられ、
前記制御手段は、前記アンロック用センサによりユーザーの手の接近が検知された場合にアンロック信号を出力し、また、前記ロック用センサによりユーザーの手の接近が検知された場合にロック信号を出力し、
前記制御手段は、前記アンロック用センサによりユーザーの手の接近が検知され、かつ、前記ロック用センサによりユーザーの手の接近が検知された場合に、前記アンロック信号および前記ロック信号のうち一方のみを出力する、
ことを特徴とするアウトドアハンドル装置。 - 請求項1に記載のアウトドアハンドル装置において、
前記アンロック用センサおよび前記ロック用センサのうち少なくとも一方は、複数の検知電極を備えている、
ことを特徴とするアウトドアハンドル装置。 - 請求項2に記載のアウトドアハンドル装置において、
前記制御手段は、前記複数の検知電極のうち隣接する2個以上の前記検知電極によりユーザーの手の接近が検知された場合に、前記動作信号を出力する、
ことを特徴とするアウトドアハンドル装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のアウトドアハンドル装置において、
前記把持部は、車両前後方向に延設されるとともに、車両前後方向の一方側に配置された回動軸の周りを回動可能に形成され、
前記センサは、車両前後方向の前記一方側に前記ロック用センサを備え、車両前後方向の他方側に前記アンロック用センサを備える、
ことを特徴とするアウトドアハンドル装置。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のアウトドアハンドル装置において、
前記把持部は、前記アウタパネル側に突出した突起を有し、
前記突起は、前記アンロック用センサと前記ロック用センサとの間に相当する領域に配置されている、
ことを特徴とするアウトドアハンドル装置。
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