JP7373783B2 - ショーケース - Google Patents
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Description
従来、このようなショーケースとして、棚に備えられた回動軸に回動自在に取り付けられ、前端の操作部と後端のフック部とを具備したロック部材と、ブラケット若しくはそれに取り付けられた部材に設けられ、棚が押し込まれた際にロック部材のフック部が係脱自在に係合する係合部と、フック部を常時係合部に係合する方向に付勢する板バネとを備え、棚を引き出し自在に構成した技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
これによれば、検出装置により作業者が検出された場合に、電気的にロック機構のロックを解除するので、作業者は、力を入れることなく、容易に可動棚の引き出しを行うことができる。その結果、作業者の負担を低減させることができる。
これによれば、各検出装置により同時に検出された場合にのみ、ロック機構のロックを解除するので、作業者以外の者が誤って検出装置で検出された場合でも、ロックの解除が行われてしまうことを防止することができる。
これによれば、2つの検出装置により同時に作業者の接触を検出した場合にのみ、ロックを解除するので、作業者は、検出装置に接触するだけで、容易にロック機構のロックを解除することができる。
これによれば、照明灯による陳列室内の照明効果の維持と、可動棚の引き出しの負担の軽減とを両立することができる。
これによれば、スペースの少ない可動棚の前部において、各検出装置の配置位置の制約が少なくなり、設計の自由度が向上する。
これによれば、検出装置により作業者を検出した場合に、ソレノイドを駆動することにより、ロックレバーを回動させてロック部材のロックを解除することができる。
図1は本発明に係るショーケースの実施形態を示す正面図である。図2は本実施形態のショーケースの側面断面図である。
本実施形態のショーケース1は、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗内に据え付けられるオープンショーケースである。
内側パネル12の下端には、デッキパン20が配置されており、内側パネル12およびデッキパン20の内側は、前面開口13を有する陳列室15とされている。
また、棚板21およびデッキパン20は、前方に引き出し自在とされており、棚板21およびデッキパン20の上面に商品を補充する際には、陳列室15の前面開口13より前方に引き出して作業を行うことができるように構成されている。なお、デッキパン20が前方に引き出される際には、デッキパン20は陳列室15の前面開口13の下縁に対して所定の間隙をもって引き出される。
キャノピー23の前側には、陳列室15の内部温度を表示するための温度計や操作ボタンが設けられたパネル25が取り付けられている。
また、キャノピー23の後方には、ダクト16に連通し、ダクト16の内部の空気を陳列室15に吹き出す吐出口26が形成されている。また、デッキパン20の前端部には、ダクト16に連通する吸込口27が形成されている。
また、デッキパン20の下方には、冷却装置の蒸発器28が収容されている。
なお、内側パネル12には、図示しない冷気吹出口が形成されており、冷気のエアカーテンの一部とこれら冷気吹出口から吹き出される冷気によって陳列室15の内部は所定温度に冷却される。
図3は、棚板部分の底面図である。図4は、棚板部分の可動棚を収容した状態を示す側面図である。図5は、棚板部分の可動棚を引き出した状態を示す側面図である。
図3から図5に示すように、棚板21は、内側パネル12に取り付けられる一対の支持部材30,30を備えている。支持部材30の後端部には、内側パネル12に取り付けるためのフック31が形成されている。各支持部材30の間には、固定棚32が設けられており、各支持部材30の上部には、前後方向に延在するレール支持部材33,33が設けられている。レール支持部材33の内側には、レール部材34がレール支持部材33に沿って前後方向に摺動自在に設けられている。
棚板21は、可動棚35を備えている。可動棚35の両側には、レール受け部材36,36が設けられており、レール受け部材36には、レール部材34が挿入されている。
そして、可動棚35を前方に引き出すことにより、レール支持部材33からレール部材34が引き出されるとともに、レール部材34から可動棚35のレール受け部材36が引き出され、これにより、可動棚35を、図5に示す位置まで引き出すことができる。
検出装置40は、それぞれ所定の間隔をもって配置されており、各検出装置40は、作業者の両手を伸ばした幅に対応する位置に配置することが好ましい。
棚板21(可動棚35)の先端下面には、照明灯41が設けられている。検出装置40は、照明灯41より下方で、照明灯41に干渉しない位置に配置されている。これによれば、照明灯41による陳列室15内の照明効果の維持と、可動棚35の引き出しの負担の軽減とを両立することができる。干渉しない位置は、例えば、照明灯41の照射範囲外の位置である。なお、例えば、検出装置40を透明な樹脂などの透明材料で構成するようにすれば、検出装置40が照明灯41の照射範囲内に含まれても、照明灯41による照明を検出装置40が遮光してしまうことがないため、検出装置40は照明灯41に干渉しない。これによれば、検出装置40を照明灯41の照射範囲内に配置することもできるため、設計の自由度が向上する。
また、可動棚35の下面中央部には、ロック部材46が突出形成されている。可動棚35が固定棚32の上方に収容された状態で、ロック部材46にロックレバー42のフック43が係合されており、可動棚35の移動を規制している。
本実施形態においては、ロックレバー42、ロック部材46およびソレノイド44により、本発明のロック機構が構成される。
そして、ソレノイド44を駆動して、ピン45を介してロックレバー42を回動させることにより、ロックレバー42のフック43とロック部材46との係合が解除され、可動棚35が引き出し可能となる。
この場合に、各検出装置40を作業者が両手を伸ばした幅に対応する位置に配置することで、自然に手を伸ばした状態で、各検出装置40への接触操作を行うことが可能となる。例えば、図3に示すように、各検出装置40が、可動棚35の両端ではなく中心側に配置され、作業者の肩幅程度(数10cm程度)離れた位置に配置されていれば、作業者の各検出装置40への接触操作がより容易になる。
また、2つの検出装置40により同時に検出された場合にのみ、ソレノイド44を動作させるようにしたのは、いずれか一方のみで検出した場合に、ソレノイド44が動作してしまうと、例えば、買い物客など作業者以外の者が誤って検出装置40に触れてしまった場合に、ロックの解除が行われてしまうおそれがあるためである。
本実施形態のショーケースにおいては、送風機を駆動することにより、蒸発器28と熱交換した冷気がダクト16の内部を上昇し、吐出口26から前面開口13に向けて吐出される。前面開口13に吐出された冷気は、吸込口27からダクト16の内部に吸い込まれ、これにより、前面開口13には冷気によるエアカーテンが形成されるとともに、この冷気のエアカーテンの一部が陳列室15の内部に循環される。
また、内側パネル12の冷気吹出口からダクト16の冷気が陳列室15に吹き出され、これにより、陳列室15の内部が所定温度に冷却される。
このように本実施形態においては、作業者が各検出装置40に接触するだけで、容易にロックレバー42のフック43とロック部材46との係合を解除して、可動棚35の引き出しを行うことができる。
また、ロック機構は、固定棚32に設けられ検出装置40により検出された場合に駆動されるソレノイド44と、ソレノイド44により回動されるロックレバー42と、可動棚35に設けられロックレバー42によりロックされるロック部材46と、から構成されている。
10 断熱壁
11 側板
12 内側パネル
13 前面開口
15 陳列室
20 デッキパン
21 棚板
23 キャノピー
25 パネル
30 支持部材
31 フック
32 固定棚
33 レール支持部材
34 レール部材
35 可動棚
36 レール受け部材
40 検出装置
41 照明灯
42 ロックレバー
43 フック
44 ソレノイド
45 ピン
46 ロック部材
Claims (4)
- 商品の陳列室に棚板を設置してなるショーケースにおいて、
前記棚板は、固定棚と、この固定棚に対して前方に引き出し可能な可動棚とから構成され、
前記棚板には、前記可動棚を前記固定棚に対して固定するロック機構が設けられ、
前記可動棚には、作業者の接触または近接を検出する検出装置が配置され、
前記検出装置は、前記可動棚の前部下面の2箇所に配置されるとともに、前記可動棚の前部下面の中心側において、離れて配置され、
前記ロック機構は、2箇所の前記検出装置により作業者の接触または近接が検出された場合にのみ、電気的にロックを解除することを特徴とするショーケース。 - 前記検出装置は、作業者の肩幅程度離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
- 前記各検出装置は、前記可動棚の前部下面に配置された照明灯より下方に配置され、透明材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
- 前記ロック機構は、固定棚に設けられ前記検出装置により検出された場合に駆動されるソレノイドと、前記ソレノイドにより回動されるロックレバーと、可動棚に設けられ前記ロックレバーによりロックされるロック部材と、から構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のショーケース。
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