JP2018155059A - 車両用扉開閉システム - Google Patents

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Abstract

【課題】トランクリッド、リアゲート又はドアを自動的に開閉するシステムを提供する。【解決手段】車両用扉を駆動して開閉する開閉用モータ50と、開閉用モータ50を動作させるための操作をユーザが行う操作部30と、操作部30を操作不能状態と操作可能状態とに切り替える状態切替機構70と、電子キー21との間で無線通信を行うアンテナ20と、アンテナ20で受信された信号に基づいて電子キー21を認証する認証システム11と、認証システム11により電子キー21が認証されると、操作部30を操作可能状態に切り替え、所定時間以内に操作部30より開閉用モータ50を動作させるためのユーザの操作があったときは、開閉用モータ50を駆動して車両用扉を開閉するコントローラ12を備えることにより、荷物で両手の塞がったユーザでも容易に車両用扉を通じて車内に荷物を搭載できる構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用扉開閉システムに関する。詳しくは、荷物で両手が塞がったユーザでも、トランクリッド、リアゲート又はドアを自動的に開閉するシステムに関する。
車両ドアのロックまたはアンロックを行うに当たり、ユーザが携帯するワイヤレス型の電子キーに備えられているドアロックボタンまたはドアアンロックボタンを操作すると、ドアロック(施錠)又はドアアンロック(開錠)を自動で行うことができるキーレスオペレーションシステム(KOS:Keyless Operation System)が広く使用されている。
また、KOSは、電子キーを携帯したユーザが車両に近づくと、車載の認証システムと電子キーとの間で無線通信を行い、この車両の正規の電子キーであることの認証を行い、正規の電子キーであると認証され、かつユーザがドアハンドルに手をかけたことを検知したときに、ドアのアンロックを行うこともできる。
更に、ユーザがドアハンドルに手をかけたことに代えて、電子キーを持つユーザの視線、身振り手振りまたは音声といった身体表現によって、選択されたドアを操作することができるスマートエントリーシステムも開発されている(特許文献1)。
同様な技術として、ユーザの手の動作を検出し、検出した動作が予め登録しておいた内容と一致すると、ドアの開閉を行う車両開閉体制御装置も開発されている(特許文献2)
特開2008−2095号公報 国際公開第2013/018333号
買い物終了後などに、大きな荷物を車のトランクリッドやゲート経由で荷室に搭載する際は、両手が塞がった状態でトランクやゲートを開錠(アンロック)しなければならず、このため、全ての荷物を片手で一旦持つなど負荷の大きな行為が必要であり、大変不便な思いをしていた。
その解決策としては、上述した特許文献1,2は、両手が塞がった状態での身振り手振り、手の動作となるため、確実な制御は期待できない。また、暗闇ではユーザの視線は検出困難であり、騒音のある場所では音声は聞き取りにくいという課題を有している。
一方、足を車の下に潜り込ませて、車体底面に設けたスイッチを押してゲートやリッドを開錠し、ゲートやリッド開ける技術が開発されているが、片足となり不安定で危険であり、また、動物等が車の下を通過する際に、誤動作するおそれがあった。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、KOSを活用し、荷物で両手が塞がった状態でも、車両のトランクリッド、ゲート又はドアのいずれかを自動的に開閉できるシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の請求項1に係る車両用扉開閉システムは、トランクリッド、リアゲート又はドア(以下、車両用扉と総称する)を自動的に開閉する車両用扉開閉システムにおいて、前記車両用扉を駆動して開閉する開閉用モータと、前記開閉用モータを動作させるための操作をユーザが行う操作部と、前記操作部を操作不能状態と操作可能状態とに切り替える状態切替機構と、前記ユーザが携帯するワイヤレス型の電子キーとの間で無線通信を行うアンテナと、前記アンテナで受信された信号に基づいて前記電子キーを認証する認証システムと、前記認証システムにより前記電子キーが認証されると、前記状態切替機構により前記操作部を操作不能状態から操作可能状態に切り替え、所定時間以内に前記操作部より前記開閉用モータを動作させるための前記ユーザの操作があったときは、前記開閉用モータを駆動して前記車両用扉を開閉するコントローラを備えることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項2に係る車両用扉開閉システムは、請求項1記載の車両用扉開閉システムにおいて、前記状態切替機構は、前記操作部であるスイッチをボディ側に対して面一の状態である操作不能状態と飛び出した状態である操作可能状態とに切り替えることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項3に係る車両用扉開閉システムは、請求項2記載の車両用扉開閉システムにおいて、前記スイッチは、飛び出した状態において前記ユーザにて押し込まれることにより前記開閉用モータを動作させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項4に係る車両用扉開閉システムは、請求項3記載の車両用扉開閉システムにおいて、前記スイッチは、前記ユーザの膝、お尻又は手によって押し込み易い高さに配置されることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項5に係る車両用扉開閉システムは、請求項1記載の車両用扉開閉システムにおいて、前記状態切替機構は、ボディ側に設けられた指挿入穴と、前記指挿入穴を開閉するカバーとからなり、前記カバーにより前記指挿入穴を閉じた状態である操作不能状態と前記カバーにより前記指挿入穴を開いた状態である操作可能状態とに切り替えることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項6に係る車両用扉開閉システムは、請求項5記載の車両用扉開閉システムにおいて、前記操作部は、前記カバーが開かれた状態において、前記指挿入穴に前記ユーザの指が挿入されたことを検知して前記開閉用モータを動作させるセンサであることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項7に係る車両用扉開閉システムは、請求項6記載の車両用扉開閉システムにおいて、前記指挿入穴は、前記ユーザの指が挿入できる程度の内径及び深さを有し、深くなるほど下向きに傾くことを特徴とする。
本発明の車両用扉開閉システムは、ユーザが携帯するワイヤレス型の電子キーとアンテナとの間で無線通信を行い、認証システムが、アンテナで受信された信号に基づいて電子キーを認証すると、コントローラが状態切替機構により操作部を操作可能状態に切り替え、所定時間以内に操作部に対して開閉用モータを動作させるためのユーザの操作があったときは、開閉用モータを駆動して車両用扉を開閉するので、両手が塞がったユーザでも、車両用扉を経由して荷物を車内に容易に搭載できるという効果を奏する。
本発明の実施例1に係る車両用扉開閉システムのブロック図である。 本発明の実施例1に係る車両用扉開閉システムの手順を示すフローチャートである。 図3(a)は本発明の実施例1に係る車両用扉開閉システムが適用される車両の斜視図、図3(b)は図3(a)中のA−A線で切断した操作可能状態の断面図、図3(c)は同図(b)と同様に図3(a)中のA−A線で切断した操作不能状態の断面図である。 本発明の実施例1に係る車両用扉開閉システムにおける操作部に対する指による押し込みを示す説明図である。 本発明の実施例2に係る車両用扉開閉システムのブロック図である。 本発明の実施例2に係る車両用扉開閉システムの手順を示すフローチャートである。 図7(a)は本発明の実施例2に係る車両用扉開閉システムが適用される車両の斜視図、図7(b)は図7(a)に示される車両の操作可能状態の指センシング部の斜視図、図7(c)は図7(a)に示される車両の操作不能状態の指センシング部の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1に係る車両用扉開閉システムのブロック図を図1に示す。
図1に示すように、本実施例の車両用扉開閉システムは、車両用扉を自動的に開閉するシステムであり、ECU(中央演算処理装置:CPU)10、KOS電波受信アンテナ20、トランクリッド/ゲート用開閉スイッチ(以下、SWと略す)30、トランクリッド/ゲート施錠開閉アクチュエータ40、トランクリッド/ゲート開閉用モータ50、確認用ハザード点滅回路60、SW用状態切替モータ70とから構成される。
ECU10は、認証システム11を備えており、この認証システム11は、KOSの車載認証システムと同様に、ワイヤレス型の電子キー(以下、キー発信機という)21を携帯したユーザが車両に近づくと、KOS電波受信アンテナ20で受信された信号に基づいて、この車両の正規のキー発信機21であることの認証(アクティベーション)を行う。
ECU10は、更に、コントローラ12を備えており、コントローラ12は、認証システム11によりキー発信機21が認証されると、状態切替機構であるSW用状態切替モータ70により操作部であるSW30を操作不能状態から操作可能状態に切り換え、所定時間以内にSW30によりトランクリッド/ゲート開閉用モータ50を動作させるためのユーザの操作があったときは、トランクリッド/ゲート開閉用モータ50を駆動して、トランクリッド/ゲートを開閉するものである。
即ち、ECU10は、認証システム11及びコントローラ12を備え、KOS電波受信アンテナ20を通じて、ユーザが携帯するキー発信機21との無線通信を行うものである。KOS電波受信アンテナ20には、受信した信号を処理する電子回路が含まれている。
SW30は、トランクリッド又はゲートを開閉する際に、トランクリッド/ゲート開閉用モータ50を動作させるための操作をユーザが行うための操作部であり、状態切替機構であるSW用状態切替モータ70により操作不能状態と操作可能状態とに切り換えられる。
ここで、トランクリッドとは、乗用車の後部に設けられた、荷物を積むためのトランクを開閉する蓋のことを言い、ゲートとは、ミニバン、ハッチバック、ステーションワゴンなど車体後部に設けられた荷室の開閉部を言い、リアゲートとも呼ばれる(図3参照)。
ゲートは、一般に後部窓(ガラスウィンドウ)を備えており、後部窓が別に開閉できるものもあり、そのような別に開閉可能な後部窓をガラスハッチと呼ぶことがある。
本発明の車両用扉は、トランクリッド、リアゲート又はドアの総称であり、ガラスハッチや車両に一般的に備えられるドア(例えば、スライドドア)も含まれる。開閉方法も、上下に開閉するタイプに限らず、水平に開く片持ち式や両側に開く観音開きでも良い。
トランクリッド/ゲート施錠開閉アクチュエータ40は、ECU10の認証システム11が車両の正規のキー発信機21であることの認証したときに、トランクリッド又はゲートを開錠するものである。キー発信機21のドアロックボタンまたはドアアンロックボタンの操作により、トランクリッド又はゲートを施錠又は開錠することも可能である。
トランクリッド/ゲート開閉用モータ50は、トランクリッド又はゲートを駆動して開閉するモータである。
確認用ハザード点滅回路60は、トランクリッド又はゲートが開閉する際に、確認のためにハザードランプ(非常点滅表示灯)を点滅するための回路である。
SW用状態切替モータ70は、SW30を車体から飛び出した状態、あるいは、SW30を車体に戻した状態(車体に対して面一の状態)とすることにより、SW30を操作可能状態と操作不能状態とに切り換える状態切替機構である。
即ち、図3(a)に示すように、後方から見たミニバン80には、車体後部に設けられた荷室を開閉するリアゲート81が上下方向に開閉自在に設けられ、図中一点鎖線で示す矢印のように、リアゲート81を上方に引き上げて開くことができ、また、図中の矢印とは逆向きにリアゲート81を引き下げて閉じることができる。
また、リアゲート81に隣接した位置において、バンパ82とリアコンビネーションランプ83の間のボディ側には、ユーザの膝、お尻又は手によって、押し込み易い高さとなるように、SW30が配置されている。SW30は、車両用扉を除くボディ側(車体又はバンパ)であれば、図3に示す位置に限られない。
SW30は、図3(a)(b)に示すように、SW用状態切替モータ70により車体から飛び出した状態が操作可能状態であり、また、図3(c)に示すように、SW用状態切替モータ70により戻されて車体に対して面一の状態となると操作不能状態である。
そして、SW用状態切替モータ70はECU10により制御され、ECU10がキー発信機21を認証するまでは、つまり、通常時は、図3(c)に示すようにSW30を車体に対して面一の状態である操作不能状態とする一方、ECU10が正規のキー発信機21であるとの認証が行われると、図3(a)(b)に示すようにSW30を飛び出した状態である操作可能状態とする。つまり、ユーザがミニバン80に近づくと、正規のキー発信機21であるとの認証が行われ、自動的に、図3(a)(b)に示すようにSW30が飛び出した状態となるのである。
SW30を操作可能状態においてユーザが押し込むという操作をすると、トランクリッド/ゲート開閉用モータ50が動作して、リアゲート81が開閉することとなる。一方、SW30は操作不能状態においては、操作することができず、トランクリッド/ゲート開閉用モータ50が動作することもなく、従って、リアゲート81が誤って開閉することもない。
ここで、SW30は、例えば、押し込まれた間だけその状態を保持し、押す力を取り除くとバネにより自動的に元の位置に復帰するモメンタリースイッチが使用される。そのため、SW30は、図3(a)(b)に示す飛び出した状態に自動的に復帰し、何回でも操作することができる。
そのため、SW30の操作により、リアゲート81の開閉を様々に設定することも可能である。
例えば、トランクリッド/ゲート開閉用モータ50の回転方向を記憶しておき、SW30の操作が2回目のときは、SW30の1回目の操作のときの回転方向と逆方向にトランクリッド/ゲート開閉用モータ50を回転させれば、リアゲート81の開→停止→閉→停止…を繰り返すこともできる。
また、リアゲート81が別に開閉可能な後部窓を備える場合には、SW30を1回押し込むと後部窓のみが開閉し、SW30を2回連続して押し込むと後部窓を含むリアゲート81が全体として開閉するようにしても良い。
更には、SW30の操作回数又は時間に応じて、リアゲート81を全開又は半開とすることも可能である。
その他にも、SW30の操作回数又は時間に応じて、リアゲート81以外のスライドドアなどを指定して開閉することも可能である。
上述した本実施例に係る車両用扉開閉システムについて、図2に示すフローチャートに従って手順を説明する。
先ず、KOS電波受信アンテナ20がキー発信機21から電波を正常に受信したか否か判定する(ステップS1)。即ち、KOS電波受信アンテナ20で受信された信号に基づいて、この車両の正規のキー発信機21であることの認証が行えたか否か判定する。
次いで、ステップS1にて、電波を正常に受信したとき、つまり、正規のキー発信機21であることの認証が行えたときは(Yes)、タイマー1を所定時間にセットし(ステップS2)、SW用状態切替モータ70を駆動して、SW30を飛び出した状態(操作可能状態)にする(ステップS3)。
引き続き、KOS電波受信アンテナ20がキー発信機21からの電波を継続して受信しているかを判定する(ステップS4)。つまり、電波の受信が途切れていないかを判定する。
ステップS4にて、電波の受信が継続しているとき、言い換えると、電波の受信が途切れていないときは(Yes)、タイマー1が所定時間を経過していないか否か判定する(ステップS5)。電波の受信が継続しているときは、車両の正規のキー発信機21であることの認証が確認できるためである。
ステップS5にて、タイマー1が所定時間を経過していないときは(No)、SW30が一定時間以上押されたか否か判定する(ステップS6)。タイマー1が所定時間を経過する前に、SW30が一定時間以上押されたときは、ユーザが車両用扉を自動的に開閉するという意思を確認できるからである。また、一定時間を判定の基準とするのは、ユーザがW30を誤って押した場合を排除するためである。
例えば、図4に示すように、荷物90で両手が塞がったユーザがミニバン80に近づくと、正規のキー発信機21であるとの認証が行われ、白抜きの矢印で示すようにSW30が飛び出した状態(操作可能状態)となり、湾曲した矢印で示すように、元の状態に自動的に復帰するモメンタリースイッチであるSW30をユーザの指91で1又は2回以上操作することが可能となる。なお、図4は、部分的に強調して描かれている。
ステップS6にて、SW30が一定時間以上押されたときは(Yes)、トランクリッド/ゲート施錠開閉アクチュエータ40を駆動して、ロックを開錠し、記憶したモータ方向と逆方向にモータ50を回転させ、リアゲート81を開閉する(ステップS7)。つまり、前回リアゲート81を開いたときは、今回はリアゲート81を閉じる。逆に、前回リアゲート81を閉じたときは、今回はリアゲート81を開く。
ステップS7に引き続き、トランクリッド/ゲート開閉用モータ50の回転方向の記憶を更新する(ステップS8)。即ち、今回、閉めたのか、開けたのかを記憶する。
その後は、ステップS4に戻り、ステップS4以降を繰り返す。
一方、ステップS1にて、電波を正常に受信できないとき、つまり、正規のキー発信機21であることの認証が行えないときは(No)、ステップS2以降の処理は行われず、システムを終了する。キー発信機21の認証が正常に行えたときのみ、車両用扉を自動的に開閉するためである。
また、ステップS4にて、電波の受信が継続していないとき、言い換えると、電波の受信が途切れたときは(No)、SW30を元の位置である車体に対して面一の状態(操作不能状態)に戻し、リアゲート81を閉めてシステムを終了する(ステップS9)。電波の受信が途切れたときは、ユーザがミニバン80から離れたことを意味し、ユーザが車両用扉を開閉するという意思が確認できないからである。
同様に、ステップS5にて、タイマー1が所定時間を経過したときは(Yes)、SW30を元の位置である車体に対して面一の状態(操作不能状態)に戻し、リアゲート81を閉めてシステムを終了する(ステップS9)。SW30が押されないまま、タイマー1が所定時間を経過したということは、ユーザが車両用扉を開閉するという意思を喪失したと考えられるからである。
更に、ステップS6にて、SW30が一定時間以上押されなかったときは(No)、ステップS4に戻り、ステップS4以降を繰り返す。SW30が一定時間以上押されなかったときは、誤操作の可能性が高いためである。
以上、実施例に基づいて具体的に説明した通り、本実施例に係る車両用扉開閉システムによれば、荷物で両手の塞がったユーザがミニバン80に近づいたとき、認証システム11により正規のキー発信機21であるとの認証が行われると、コントローラ12はSW30を飛び出した状態(操作可能状態)とし、SW30をユーザが操作することで、リアゲート81の開閉が行われる。モメンタリースイッチであるSW30を使用すると、リアゲート81のオープン・クローズが入れ替わる。そのため、両手が塞がったユーザでも、リアゲート81を経由して荷物90を車内に容易に搭載できるという効果を奏する。一方、KOS電波受信アンテナ20で正常に信号が受信なかった場合は、システムを終了し、同様に、電波が途切れたら、リアゲート81を閉めてシステムを終了する。
また、正規のキー発信機21であるとの認証が行われるまでは、SW30は操作不能状態であるため、リアゲート81を誤って開閉することもない。また、動物などによる誤動作のおそれはない。更には、SW30は、通常時、車体に対して面一状態であるため邪魔とならない。
更に、SW30は、操作可能状態が飛び出した状態であるため、荷物で両手の塞がったユーザの膝又はお尻によって、押し込み易い、つまり、操作し易いと共に、図3に示すように、ユーザの膝又はお尻によって、押し込み易い高さに配置されている。つまり、SW30の配置される高さは、成人の膝又はお尻より上であれば、ユーザの膝、お尻又は手によって押し込み易く好都合である。
もちろん、SW30は、図4に示すように、荷物90で両手の塞がったユーザでも、指91によっても操作することが可能である。
[実施例2]
本発明の実施例2に係る車両用扉開閉システムのブロック図を図5に示す。
図5に示すように、本実施例の車両用扉開閉システムは、実施例1と比較すると、実施例1におけるSW30、SW用状態切替モータ70に代えて、それぞれ、指検知用赤外線受光センサ(以下、指センサと言う)31、指センシング部用状態切替モータ71を設けた点に特徴があり、その他の構成については実施例1と同様である。
更に、図7(a)〜(c)に示すように、後方から見たミニバン80には、車体後部に設けられた荷室を開閉するリアゲート81が上下方向に開閉自在に設けられ、バンパ82とリアコンビネーションランプ83の間のボディ側には、指挿入穴として指センシング部32が設けられており、この指センシング部32内には指センサ31が配置され、この指センシング部32はカバー33により開閉可能となっている。
指センシング部32は、図7(c)に示すように、ユーザの指91、例えば、指の第一関節程度が挿入できる程度の内径及び深さを有しており、荷物90で両手が塞がったユーザの指91が挿入し易いように、深くなるほど下向きに傾いている。図中では、水平面から角度θだけ下向きに傾いている。
指センシング部32の配置は、車両用扉を除くボディ側(車体又はバンパ)であれば、図7に示す位置に限られない。
指センサ31は、トランクリッド又はゲートを開閉する際に、トランクリッド/ゲート開閉用モータ50を動作させるための操作をユーザが行うための操作部であり、指センシング部用状態切替モータ71により操作不能状態と操作可能状態とに切り換えられる。
指センシング部用状態切替モータ71は、カバー33を上下動させて、指センシング部32を閉じた状態、あるいは、指センシング部32を開いた状態とすることにより、指センサ31を操作不能状態と操作可能状態とに切り換える。
指センシング部32、カバー33及び指センシング部用状態切替モータ71は、状態切替機構を構成する。
指センサ31は、図7(a)に示すように、指センシング部用状態切替モータ71によりカバー33を下げて指センシング部32を閉じると操作不能状態となり、また、図7(b)(c)に示すように、指センシング部用状態切替モータ71によりカバー33を上げて指センシング部32を開くと操作可能状態となる。
そして、指センシング部用状態切替モータ71はECU10により制御され、ECU10がキー発信機21を認証するまでは、つまり、通常時は、図7(a)に示すように指センシング部32を閉じて指センサ31を操作不能状態とする一方、ECU10が正規のキー発信機21であるとの認証が行われると、図7(b)(c)に示すように指センシング部32を開いて指センサ31を操作可能状態とする。つまり、ユーザがミニバン80に近づくと、正規のキー発信機21であるとの認証が行われ、自動的に、図7(a)(b)に示すように指センシング部32を開いて指センサ31を操作可能状態とするのである。
指センサ31は、指センシング部32が開いた操作可能状態においてユーザの指を検知すると、即ち、ユーザの指により操作されると、トランクリッド/ゲート開閉用モータ50が動作して、リアゲート81が開閉することとなる。一方、指センサ31は、指センシング部32が閉じた操作不能状態においては、操作することができず、トランクリッド/ゲート開閉用モータ50が動作することもなく、従って、リアゲート81が誤って開閉することもない。
ここで、指センサ31は、図7(c)に示すように、ユーザの指91の挿入回数を検知することができるため、指センサ31の挿入回数により、リアゲート81の開閉を様々に設定することも可能である点については実施例1と同様である。
従って、ECU10のコントローラ12は、認証システム11によりキー発信機21が認証されると、状態切替機構である指センシング部用状態切替モータ71により操作部である指センサ31を操作不能状態から操作可能状態に切り換える。そして、所定時間以内に指センサ31によりトランクリッド/ゲート開閉用モータ50を動作させるためのユーザの操作(ユーザの指の検知)があったときは、トランクリッド/ゲート開閉用モータ50を駆動して、リアゲート81を開閉する。
上述した本実施例に係る車両用扉開閉システムの手順は、図6に示すフローチャートに従って行う。図6のフローチャートを図2に示すフローチャートと対比すれば、ステップS3、ステップS6、ステップS9に代えてステップT3、ステップT6、ステップT9を以下の通りに行う点に特徴がある。
即ち、ステップT3においては、指センシング部用状態切替モータ71を駆動してカバー33を下げて、指センシング部32を開いて指センサ31を操作可能状態にする。
また、ステップT6においては、指センサ31が一定時間以上検知したか否か判定し、指センサ31が一定時間以上検知したときは(Yes)、トランクリッド/ゲート施錠開閉アクチュエータ40を駆動して、ロックを開錠し、記憶したモータ方向と逆方向にモータ50を回転させ、リアゲート81を開閉する(ステップS7)。引き続き、トランクリッド/ゲート開閉用モータ50の回転方向の記憶を更新する(ステップS8)。
なお、ステップS4にて、電波の受信が継続していないとき、言い換えると、電波の受信が途切れたときは(No)、ステップT9において、指センシング部用状態切替モータ71を駆動してカバー33を上げて指センシング部32を閉じ、指センサ31を操作不能状態にし、リアゲート81を閉めてシステムを終了する。
同様に、ステップS5にて、タイマー1が所定時間を経過したときは(Yes)、ステップT9において、指センシング部用状態切替モータ71を駆動してカバー33を上げて指センシング部32を閉じ、指センサ31を操作不能状態にし、リアゲート81を閉めてシステムを終了する(ステップT9)。
更に、ステップT6にて、指センサ31が一定時間以上検知しなかったときは(No)、ステップS4に戻り、ステップS4以降を繰り返す。指センサ31が一定時間以上検知しなかったときは、誤操作の可能性が高いためである。
以上、実施例に基づいて具体的に説明した通り、本実施例に係る車両用扉開閉システムによれば、荷物で両手の塞がったユーザがミニバン80に近づいたとき、認証システム11により正規のキー発信機21であるとの認証が行われると、コントローラ12はカバー33を下げて指センシング部32を開けて、指センサ31を操作可能状態とし、指センサ31がユーザの指91を検知することで、リアゲート81の開閉が行われる。そのため、両手が塞がったユーザでも、リアゲート81を経由して荷物90を車内に容易に搭載できるという効果を奏する。一方、KOS電波受信アンテナ20で正常に信号が受信なかった場合は、システムを終了し、同様に、電波が途切れたら、リアゲート81を閉めてシステムを終了する。
また、正規のキー発信機21であるとの認証が行われるまでは、指センサ31は操作不能状態であるため、リアゲート81を誤って開閉することもない。また、動物などによる誤動作のおそれはない。
更に、指センサ31は、深くなるほど下向きに傾いた指センシング部32に配置されているため、図7(c)に示すように、荷物90で両手の塞がったユーザでも、指91によって容易に操作することが可能である。
本発明は、車両用扉開閉システムとして産業上広く利用可能なものである。
10 ECU(CPU)
11 認証システム
12 コントローラ
20 KOS電波受信アンテナ
21 ワイヤレス型の電子キー(キー発信機)
30 トランクリッド/ゲート用開閉スイッチ(SW)
31 指検知用赤外線受光センサ(指センサ)
32 指センシング部(指挿入穴)
33 カバー
40 トランクリッド/ゲート施錠開閉アクチュエータ
50 トランクリッド/ゲート開閉用モータ
60 確認用ハザード点滅回路
70 SW用状態切替モータ
80 ミニバン
81 リアゲート
82 バンパ
83 リアコンビネーションランプ
90 荷物
91 ユーザの指

Claims (7)

  1. トランクリッド、リアゲート又はドア(以下、車両用扉と総称する)を自動的に開閉する車両用扉開閉システムにおいて、
    前記車両用扉を駆動して開閉する開閉用モータと、
    前記開閉用モータを動作させるための操作をユーザが行う操作部と、
    前記操作部を操作不能状態と操作可能状態とに切り替える状態切替機構と、
    前記ユーザが携帯するワイヤレス型の電子キーとの間で無線通信を行うアンテナと、
    前記アンテナで受信された信号に基づいて前記電子キーを認証する認証システムと、
    前記認証システムにより前記電子キーが認証されると、前記状態切替機構により前記操作部を操作不能状態から操作可能状態に切り替え、所定時間以内に前記操作部より前記開閉用モータを動作させるための前記ユーザの操作があったときは、前記開閉用モータを駆動して前記車両用扉を開閉するコントローラを備える
    ことを特徴とする車両用扉開閉システム。
  2. 前記状態切替機構は、前記操作部であるスイッチをボディ側に対して面一の状態である操作不能状態と飛び出した状態である操作可能状態とに切り替えることを特徴とする請求項1記載の車両用扉開閉システム。
  3. 前記スイッチは、飛び出した状態において前記ユーザにて押し込まれることにより前記開閉用モータを動作させることを特徴とする請求項2記載の車両用扉開閉システム。
  4. 前記スイッチは、前記ユーザの膝、お尻又は手によって押し込み易い高さに配置されることを特徴とする請求項3記載の車両用扉開閉システム。
  5. 前記状態切替機構は、ボディ側に設けられた指挿入穴と、前記指挿入穴を開閉するカバーとからなり、前記カバーにより前記指挿入穴を閉じた状態である操作不能状態と前記カバーにより前記指挿入穴を開いた状態である操作可能状態とに切り替えることを特徴とする請求項1記載の車両用扉開閉システム。
  6. 前記操作部は、前記カバーが開かれた状態において、前記指挿入穴に前記ユーザの指が挿入されたことを検知して前記開閉用モータを動作させるセンサであることを特徴とする請求項5記載の車両用扉開閉システム。
  7. 前記指挿入穴は、前記ユーザの指が挿入できる程度の内径及び深さを有し、深くなるほど下向きに傾くことを特徴とする請求項6記載の車両用扉開閉システム。
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