JP2017159744A - 車両用ドア装置 - Google Patents

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家田 清一
Seiichi Ieda
清一 家田
康生 貴傳名
Yasuo Kidena
康生 貴傳名
梶野 浩司
Koji Kajino
浩司 梶野
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Abstract

【課題】より簡便に、所望の開動作角度にスイングドアが固定された状態で、そのスイングドアを開操作する乗員が乗降車することのできる車両用ドア装置を提供すること。【解決手段】車両用ドア装置は、ドアECUに制御されることにより作動してスイングドアの開動作角度を固定するドアチェック装置を備える。そして、ドアECUは、そのスイングドアが開状態で乗員に保持され(ステップ102:YES)、且つこの乗員がスイングドアの閉動作軌跡内に位置することを検知した場合(ステップ103:YES)に、スイングドアの開動作角度を固定すべく、ドアチェック装置の作動を制御する(ステップ104)。【選択図】図5

Description

本発明は、車両用ドア装置に関するものである。
通常、車両のスイングドアには、所謂ドアチェック装置が設けられている。そして、このドアチェック装置の機能に基づいて、そのスイングドアが全開位置及び半開位置で保持(固定)される構成が一般的になっている。
また、例えば、特許文献1に記載のドアチェック装置は、ドアハンドルスイッチがオンとなることにより、そのスイングドアの開閉動作を許容し、ドアハンドルスイッチがオフとなることにより、そのスイングドアの開動作角度を固定するように構成されている。そして、これにより、所望の開動作角度にスイングドアが固定されたままの状態で、そのスイングドアを操作する乗員が車両に乗車し、及び車両から降車することのできる構成になっている。
特許第5541075号公報
しかしながら、多くの場合、スイングドアを操作する乗員は、ドアロックを解除した後、そのスイングドアの保持位置を、例えば、スイングドア後端の窓枠部等、ドアハンドル以外の部位に持ち替える。このため、上記従来技術では、そのスイングドアの開動作角度を固定するために、再度、ドアハンドルスイッチ操作する、或いは所望の開動作角度に達するまで、ドアハンドルを把持したままの状態でスイングドアの開閉操作を行う等、通常とは異なる操作が求められる可能性があることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、より簡便に、所望の開動作角度にスイングドアが固定された状態で、そのスイングドアを開操作する乗員が乗降車することのできる車両用ドア装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用ドア装置は、車両のスイングドアが開操作されたことを検知する開操作検知部と、前記スイングドアが開状態で乗員に保持されていることを検知する開保持状態検知部と、前記スイングドアの閉動作軌跡内に前記乗員が位置することを検知する閉動作軌跡内乗員検知部と、前記スイングドアが開状態で前記乗員に保持されていることが検知され、且つ前記スイングドアの閉動作軌跡内に前記乗員が位置することが検知された場合に、該スイングドアの開動作角度を固定する開動作角度固定部と、を備えることが好ましい。
即ち、車両の乗員は、その開操作したスイングドアを自ら所望の開動作角度に保持した状態で乗降車する。そして、このとき、その乗員は、スイングドアと当該スイングドアが設けられたドア開口部との間、即ちスイングドアの閉動作軌跡内を通過する。従って、上記構成によれば、より簡便に、所望の開動作角度にスイングドアが固定された状態で、そのスイングドアを開操作する乗員が乗降車することができる。そして、これにより、例えば、路面の傾斜や強風等によりスイングドアが閉動作して、そのスイングドアと車体(ドア開口部の周縁部)との間に乗員が挟み込まれる、或いは開動作したスイングドアが、例えば、壁や隣の車両等、車外の障害物に接触するような事態の発生を回避することができる。
上記課題を解決する車両用ドア装置は、開状態にある前記スイングドアを前記乗員が保持する位置に設けられた接触センサを備え、前記開保持状態検知部は、前記スイングドアが開操作された後、前記接触センサがオン状態となった場合に、前記スイングドアが開状態で保持されていると判定することが好ましい。
即ち、スイングドアの開操作後、その開状態にあるスイングドアを乗員が保持する位置に設けられた接触センサがオン作動した場合には、このスイングドアを開操作した乗員によって、当該スイングドアが開状態で保持されていると推定することができる。従って、上記構成によれば、簡素な構成にて、精度よく、スイングドアが開状態で保持されていること検知することができる。
上記課題を解決する車両用ドア装置は、前記スイングドアが前記車両に取り付けられる側とは反対側における前記スイングドアの端部に設けられた前記接触センサを備えることが好ましい。
即ち、スイングドアが設けられたドア開口部を介して車両に乗降する乗員の多くは、そのスイングドアの保持位置を当該スイングドアが車両に取り付けられる側とは反対側の端部に持ち替える。従って、上記構成によれば、簡素な構成にて、より精度よく、スイングドアが開状態で保持されていること検知することができる。
上記課題を解決する車両用ドア装置は、前記スイングドアと該スイングドアが設けられたドア開口部との間に位置する物体を検知可能な非接触センサを備え、前記閉動作軌跡内乗員検知部は、前記スイングドアが開状態で保持されている場合において、前記非接触センサの出力信号に基づき前記スイングドアと前記ドア開口部との間に物体を検知した場合に、前記スイングドアの閉動作軌跡内に前記乗員が位置すると判定することが好ましい。
即ち、スイングドアが開状態で保持されている場合に、その非接触センサがスイングドアと当該スイングドアが設けられたドア開口部との間に検知する物体は、そのスイングドアを開操作する乗員(の足)であると推定することができる。従って、上記構成によれば、簡素な構成にて、精度よく、スイングドアの閉動作軌跡内に乗員が位置することを検知することができる。
上記課題を解決する車両用ドア装置は、前記スイングドアの開動作角度が固定された後、該スイングドアの閉動作軌跡内に前記乗員が位置していない場合には、前記開動作角度の固定を解除する開動作角度固定解除部を備えることが好ましい。
即ち、スイングドアの開動作角度が固定された後、このスイングドアの閉動作軌跡内に乗員が位置していない場合には、そのスイングドアを開操作した乗員の乗降車が完了したものと推定することができる。そして、これにより、より簡便に、所望の開動作角度にスイングドアが固定された状態で、そのスイングドアを開操作する乗員が乗降車することができる。
本発明によれば、より簡便に、所望の開動作角度にスイングドアが固定された状態で、そのスイングドアを開操作する乗員が乗降車することができる。
スイングドアを備えた車両の平面図。 開操作されたスイングドアの斜視図。 車両用ドア装置の概略構成図。 スイングドアを備えた車両の斜視図。 開動作角度固定制御の処理手順を示すフローチャート。 開動作角度固定解除制御の処理手順を示すフローチャート。
以下、車両用ドア装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の車両1は、車体2の側面に形成されたドア開口部3を開閉する4つのスイングドア10(10A〜10D)を備えている。即ち、この車両1は、所謂4ドアセダンとしての構成を有しており、これらの各スイングドア10は、それぞれ、その車室内に配置された前後左右の各座席(図示略)に対応する位置に設けられている。また、これらの各スイングドア10は、それぞれ、その前端10a側がヒンジ11を介して車体2に支持されている。そして、これにより、それぞれ、そのヒンジ11周りに回動することで、これらの各スイングドア10が設けられたドア開口部3を開閉する構成になっている。
また、図2及び図3に示すように、本実施形態の車両1において、これらの各スイングドア10には、それぞれ、当該各スイングドア10の開動作角度θ(図1参照)を固定することが可能なドアチェック装置20が設けられている。更に、本実施形態のドアチェック装置20は、ドアECU21により、その作動が制御されている。そして、本実施形態の車両1では、これにより、乗降車時、そのスイングドア10を乗員が所望する開動作角度θに固定することが可能な車両用ドア装置30が形成されている。
詳述すると、図3に示すように、本実施形態のドアチェック装置20は、ヒンジ31を介して車体2に支持されることによりスイングドア10と一体に回動するチェックバー41と、このチェックバー41に挿通された状態でスイングドア10に固定されるチェックアクチュエータ42と、を備えている。
即ち、このドアチェック装置20は、スイングドア10の開閉動作に伴って、見かけ上、チェックバー41上を、その長手方向(図3中、左右方向)に沿ってチェックアクチュエータ42が摺動する構成になっている。また、このドアチェック装置20において、チェックアクチュエータ42は、上記ドアECU21に制御されることによりチェックバー41に係合する。そして、本実施形態のドアチェック装置20は、このチェックアクチュエータ42がチェックバー41に係合する長手方向位置において、そのスイングドア10の開動作角度θを固定することが可能になっている。
具体的には、本実施形態のチェックバー41は、その長手方向に沿って略均等間隔に並んで設けられた複数の係合凹部43を備えている。本実施形態では、これらの係合凹部43は、それぞれ、チェックバー41の外周面を周方向に切り欠くことにより形成されている。また、チェックアクチュエータ42は、図示しない弾性部材に付勢されることにより、そのチェックバー41側の各係合凹部43内に突出する係合突部44を備えている。そして、本実施形態のチェックアクチュエータ42は、チェックバー41側の係合凹部43内に突出した係合突部44が、その係合凹部43から脱出し、更に隣の係合凹部43内に没入する動作を繰り返すかたちで、そのチェックバー41上を摺動する構成になっている。
また、本実施形態のドアチェック装置20において、チェックアクチュエータ42は、ドアECU21に制御されることにより、その係合突部44がチェックバー41側の係合凹部43内に突出した状態を保持する。そして、本実施形態のドアチェック装置20は、これにより、そのチェックバー41の延伸方向に沿ったチェックアクチュエータ42の摺動を規制することで、そのスイングドア10の開動作角度θを固定することが可能になっている。
さらに詳述すると、図2〜図4に示すように、本実施形態の車両1は、スイングドア10に設けられた複数の接触センサ51(51a〜51c)を備えている。具体的には、本実施形態のスイングドア10において、これらの接触センサ51は、アウトサイドドアハンドル52、そのスイングドア10の後端部10b、及びインナーパネル53に形成された把持部54に設けられている。また、本実施形態では、これらの各接触センサ51には、静電容量センサが用いられている。更に、スイングドア10の後端部10bに設けられた接触センサ51bについては、ドア本体65の上方に設けられた窓枠部66の後端部分に配置されている。そして、本実施形態のドアECU21には、これら各接触センサ51の出力信号St1〜St3が入力されるようになっている。
また、本実施形態の車両1において、ドア開口部3の下縁3aには、そのドア開口部3とスイングドア10との間に位置する物体を検知可能な非接触センサ61aが設けられている。更に、スイングドア10のインナーパネル53にも、そのインサイドドアハンドル62に近接する物体を検知可能な非接触センサ61bが設けられている。尚、本実施形態では、これらの各非接触センサ61にも、静電容量センサが用いられている。そして、本実施形態の車両1においては、これら各非接触センサ61の出力信号Snt1,Snt2もまた、ドアECU21に入力されるようになっている。
更に、本実施形態のドアECU21には、図示しない車内ネットワークを介してスイングドア10のロック/アンロック状態を示すドアロック信号Sdlが入力されるようになっている。そして、本実施形態のドアECU21は、このドアロック信号Sdl、及び上記各接触センサ51の出力信号St1〜St3、並びに各非接触センサ61の出力信号Snt1,Snt2に基づいて、そのドアチェック装置20の作動を制御する構成になっている。
具体的には、本実施形態のドアECU21は、ドアロック信号Sdlに基づいて、そのスイングドア10が開操作されたことを検知する。また、ドアECU21は、各接触センサ51の出力信号St1〜St3に基づいて、そのスイングドア10が開状態で乗員に保持されていることを検知する。そして、ドアECU21は、その非接触センサ61aの出力信号Snt1に基づいて、スイングドア10の閉動作軌跡α(図1参照)内に乗員が位置することを検知する。
即ち、車両1に乗車する乗員の多くは、ドアロックを解除してスイングドア10を開操作した後、そのスイングドア10の保持位置を、アウトサイドドアハンドル52から当該スイングドア10の後端部10b(特に、窓枠部66の後端部分)、つまりはスイングドア10が車両1に取り付けられる側(前端10a側)とは反対側の端部に持ち替える。そして、この状態を維持したまま、その開状態にあるスイングドア10の内側、つまり当該スイングドア10の閉動作軌跡α内に足を踏み入れるかたちで、そのドア開口部から乗車することが多い。
更に、車両から降車する乗員もまた、多くの場合、インサイドドアハンドル62を操作してドアロックを解除した後、そのスイングドア10の保持位置を、当該スイングドア10の後端部10b、或いはインナーパネル53に形成された把持部54に持ち替える。そして、この状態を維持したまま、そのドア開口部3とスイングドア10との間、つまり当該スイングドア10の閉動作軌跡α内に足を踏み出すかたちで、そのドア開口部から車外に降車することが多い。従って、スイングドア10が開操作された後、その開状態にあるスイングドア10を乗員が保持する位置、即ちスイングドア10の後端部10b及びインナーパネル53の把持部54に設けられた接触センサ51b,51cの何れかがオン状態となっている場合には、そのスイングドア10が開状態で乗員に保持されていると推定することができる。
また、例えば、車外からスイングドア10を開操作した乗員がアウトサイドドアハンドル52を握り直すかたちで、その開状態にあるスイングドア10を保持する場合がある。従って、スイングドア10が開操作された後、そのアウトサイドドアハンドル52に設けられた接触センサ51aがオン状態となっている場合にも、そのスイングドア10が開状態で乗員に保持されていると推定することができる。
更に、このようにスイングドア10が開状態で保持されている場合に、上記非接触センサ61aがスイングドア10と当該スイングドア10が設けられたドア開口部3との間に検知する物体は、そのスイングドア10を開操作する乗員(の足)であると推定することができる。そして、このとき、そのスイングドア10の開動作角度θは、このスイングドア10を開操作する乗員が所望する開動作角度θであると推定することができる。
この点を踏まえ、本実施形態のドアECU21は、スイングドア10が開状態で乗員に保持されていることが検知され、且つこの乗員がスイングドア10の閉動作軌跡α内に位置することが検知された場合に、そのスイングドア10の開動作角度θを固定すべく、ドアチェック装置20の作動を制御する。また、このドアECU21は、スイングドア10の開動作角度θが固定された後、スイングドア10の閉動作軌跡α内に乗員が位置していない場合に、その開動作角度θの固定を解除すべく、ドアチェック装置20の作動を制御する。そして、本実施形態の車両用ドア装置30は、これにより、より簡便に、所望の開動作角度θにスイングドア10が固定された状態で、容易にそのスイングドア10を開操作する乗員が乗降車することのできる構成になっている。
尚、本実施形態の車両1は、例えば、所謂電子キー等のセキュリティ要件を満たすことを条件として、アウトサイドドアハンドル52に設けられた接触センサ51aがオン状態となった場合に、そのスイングドア10のドアロックが解除される構成になっている。また、本実施形態のドアECU21は、インサイドドアハンドル62の近傍に設けられた非接触センサ61bの出力信号Snt2に基づいて、そのインサイドドアハンドル62に対する乗員の操作入力を検知する。そして、本実施形態のドアECU21は、これら接触センサ51a及び非接触センサ61bのオン作動をトリガとして、そのドアチェック装置20の制御を開始する構成になっている。
次に、本実施形態のドアECU21によるドア開動作角度固定制御(及び固定解除制御)の処理手順について説明する。
図5のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU21は、先ず、ドアロック信号Sdlに基づきスイングドア10が開操作されたか否かを判定する(ステップ101)。そして、スイングドア10が開操作されたと判定した場合(ステップ101:YES)には、各接触センサ51a〜51cの出力信号St1〜St3に基づいて、そのスイングドア10が開状態で乗員に保持されているか否かを判定する(ステップ102)。
更に、ドアECU21は、上記ステップ102において、スイングドア10が開状態で乗員に保持されていると判定した場合(ステップ102:YES)、非接触センサ61aの出力信号Snt1に基づいて、スイングドア10の閉動作軌跡α内に乗員が位置するか否かを判定する(ステップ103)。そして、スイングドア10の閉動作軌跡α内に乗員が位置すると判定した場合(ステップ103:YES)に、そのスイングドア10について、開動作角度θの固定処理を実行する構成になっている(ステップ104)。
また、図6のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU21は、スイングドア10について、既に、その開動作角度θを固定しているか否かを判定し(ステップ201)、既に開動作角度θを固定している場合(ステップ201:YES)には、そのスイングドア10の閉動作軌跡α内に乗員が位置するか否かを判定する(ステップ202)。そして、ドアECU21は、スイングドア10の閉動作軌跡α内に乗員が位置しない場合(ステップ202:NO)には、そのスイングドア10について、開動作角度θの固定解除処理を実行する構成になっている(ステップ203)。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)車両用ドア装置30は、ドアECU21に制御されることにより作動してスイングドア10の開動作角度θを固定することが可能なドアチェック装置20を備える。そして、ドアECU21は、そのスイングドア10が開状態で乗員に保持され、且つこの乗員がスイングドア10の閉動作軌跡α内に位置することを検知した場合に、スイングドア10の開動作角度θを固定すべく、ドアチェック装置20の作動を制御する。
即ち、車両1の乗員は、その開操作したスイングドア10を自ら所望の開動作角度θに保持した状態で乗降車する。そして、このとき、その乗員は、このスイングドア10と当該スイングドア10が設けられたドア開口部3との間、即ちスイングドア10の閉動作軌跡α内を通過する。従って、上記構成によれば、より簡便に、所望の開動作角度にスイングドア10が固定された状態で、そのスイングドア10を開操作する乗員が乗降車することができる。そして、これにより、例えば、路面の傾斜や強風等によりスイングドア10が閉動作して、そのスイングドア10と車体2(ドア開口部3の周縁部)との間に乗員が挟み込まれる、或いは開動作したスイングドア10が、例えば、壁や隣の車両等、車外の障害物に接触するような事態の発生を回避することができる。
(2)スイングドア10には、そのアウトサイドドアハンドル52、当該スイングドア10の後端部10b、及びインナーパネル53に形成された把持部54に、それぞれ、接触センサ51(51a〜51c)が設けられている。そして、ドアECU21は、スイングドア10が開操作された後、これら各接触センサ51の何れかがオン状態となった場合に、そのスイングドア10が開状態で乗員に保持されていると判定する。
即ち、スイングドア10の開操作後、その開状態にあるスイングドア10を乗員が保持する位置に設けられた接触センサ51がオン作動した場合には、このスイングドア10を開操作した乗員によって、当該スイングドア10が開状態で保持されていると推定することができる。特に、スイングドア10が設けられたドア開口部3を介して車両1に乗降する乗員の多くは、そのスイングドア10の保持位置をスイングドア10の後端部10b、つまりはスイングドア10が車両1に取り付けられる側(前端10a側)とは反対側の端部に持ち替える。従って、上記構成によれば、簡素な構成にて、精度よく、スイングドア10が開状態で保持されていること検知することができる。
(3)ドア開口部3の下縁3aには、そのドア開口部3とスイングドア10との間に位置する物体を検知可能な非接触センサ61aが設けられる。そして、ドアECU21は、スイングドア10が開状態で保持されている場合において、この非接触センサ61aの出力信号Snt1に基づきスイングドア10とドア開口部3との間に物体を検知した場合に、スイングドア10の閉動作軌跡α内に乗員が位置すると判定する。これにより、簡素な構成にて、精度よく、スイングドア10の閉動作軌跡α内に乗員が位置することを検知することができる。
(4)ドアECU21は、スイングドア10の開動作角度θが固定された後、当該スイングドア10の閉動作軌跡α内に乗員が位置していない場合に、そのスイングドア10について開動作角度θの固定を解除すべく、ドアチェック装置20の作動を制御する。
即ち、スイングドア10の開動作角度θが固定された後、スイングドア10の閉動作軌跡α内に乗員が位置しないことを検知した場合には、そのスイングドア10を開操作した乗員の乗降車が完了したものと推定することができる。そして、これにより、より簡便に、所望の開動作角度にスイングドア10が固定された状態で、そのスイングドア10を開操作する乗員が乗降車することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、開保持状態検知部としてのドアECU21は、各接触センサ51a〜51cの出力信号St1〜St3に基づいて、そのスイングドア10が開状態で乗員に保持されているか否かを判定する。そして、その各接触センサ51(51a〜51c)には、静電容量センサが用いられることとした。しかし、これに限らず、例えば、接点式等、その他の形式の接触センサを用いてもよい。更に、その開状態にあるスイングドア10を乗員が保持する位置として、例えば、ドア本体65の後端部分やインナーパネル53の後方部分等、上記実施例に示された以外の部位に接触センサ51を設けてもよい。また、例えば、そのヒンジ11に回転角センサを設ける等、スイングドア10の開動作角度θを直接的に検出する構成であってもよい。そして、カメラを用いた画像解析により、そのスイングドア10が開状態で乗員に保持されていることを検知する構成であってもよい。
・また、上記実施形態では、閉動作軌跡内乗員検知部としてのドアECU21は、ドア開口部3の下縁3aに設けられた非接触センサ61aの出力信号Snt1に基づいて、そのスイングドア10の閉動作軌跡α内に乗員が位置するか否かを判定する。そして、その非接触センサ61aには、静電容量センサが用いられることとした。しかし、これに限らず、例えば、電波式、超音波式、光学式等、その他の非接触センサ(近接センサ)を用いてもよい。更に、例えば、スイングドア10のインナーパネル53側等、ドア開口部3の下縁3a以外の部位に非接触センサ61を設けてもよい。そして、カメラを用いた画像解析により、そのスイングドア10の閉動作軌跡α内に乗員が位置することを検知する構成であってもよい。
・上記実施形態では、開操作検知部としてのドアECU21は、ドアロック信号Sdlに基づいてスイングドア10が開操作されたことを検知する構成とした。しかし、これに限らず、例えば、電子キーを用いたユーザー認証後、アウトサイドドアハンドル52に設けられた接触センサ51aがオン状態となった場合、或いは非接触センサ61bの出力信号Snt2に基づきインサイドドアハンドル62に対する乗員の操作入力を検知した場合に、スイングドア10が開操作されたことを検知する構成としてもよい。
・上記実施形態では、ドアチェック装置20の作動をドアECU21が制御することにより、そのスイングドア10の開動作角度θを固定し、及び当該開動作角度θの固定を解除することが可能な開動作角度固定部及び開動作角度固定解除部が形成されることとした。しかし、これに限らず、スイングドア10を車体2に対して回動自在に支持するヒンジ11の回動角度を固定することで、そのスイングドア10の開動作角度θを固定する構成としてもよい。そして、上記のようにドアチェック装置20を利用する構成においてもまた、例えば、上記従来技術のように、圧電体を用いて、そのチェックバー41の延伸方向に沿ったチェックアクチュエータ42の摺動を規制するもの等、そのドアチェック装置20の構成については、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、スイングドア10の開動作角度θが固定された後、当該スイングドア10の閉動作軌跡α内に乗員が位置していないことを、その開動作角度固定解除の判定条件とした。しかし、これに限らず、例えば、スイングドア10の開動作角度θが固定された後、一度、スイングドア10が乗員に保持されていないと判定されることを、その開動作角度固定解除の判定条件に加えてもよい。
・上記実施形態では、各スイングドア10は、それぞれ、その前端10a側がヒンジ11を介して車体2に支持されることとした。しかし、これに限らず、例えば、所謂観音開き型の後部ドア等、その後端側が車体2に支持されるものに適用してもよい。そして、この場合、そのスイングドアが車両に取り付けられる側とは反対側の端部、即ちスイングドアの前端部に、その接触センサを設けるとよい。
1…車両、2…車体、3…ドア開口部、3a…下縁、10(10A〜10D)…スイングドア、10a…前端、10b…後端部、11…ヒンジ、20…ドアチェック装置(開動作角度固定部及び開動作角度固定解除部)、21…ドアECU(開操作検知部、開保持状態検知部、閉動作軌跡内乗員検知部、開動作角度固定部、及び開動作角度固定解除部)、30…車両用ドア装置、31…ヒンジ、41…チェックバー、42…チェックアクチュエータ、43…係合凹部、44…係合突部、51(51a〜51c)…接触センサ(開保持状態検知部)、52…アウトサイドドアハンドル、53…インナーパネル、54…把持部、61(61a,61b)…非接触センサ(閉動作軌跡内乗員検知部)、62…インサイドドアハンドル、65…ドア本体、66…窓枠部、α…閉動作軌跡、θ…開動作角度、Sdl…ドアロック信号、St1〜St3…出力信号、Snt1,Snt2…出力信号。

Claims (5)

  1. 車両のスイングドアが開操作されたことを検知する開操作検知部と、
    前記スイングドアが開状態で乗員に保持されていることを検知する開保持状態検知部と、
    前記スイングドアの閉動作軌跡内に前記乗員が位置することを検知する閉動作軌跡内乗員検知部と、
    前記スイングドアが開状態で前記乗員に保持されていることが検知され、且つ前記スイングドアの閉動作軌跡内に前記乗員が位置することが検知された場合に、該スイングドアの開動作角度を固定する開動作角度固定部と、を備える車両用ドア装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドア装置において、
    開状態にある前記スイングドアを前記乗員が保持する位置に設けられた接触センサを備え、
    前記開保持状態検知部は、前記スイングドアが開操作された後、前記接触センサがオン状態となった場合に、前記スイングドアが開状態で保持されていると判定すること、
    を特徴とする車両用ドア装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ドア装置において、
    前記スイングドアが前記車両に取り付けられる側とは反対側における前記スイングドアの端部に設けられた前記接触センサを備えること、
    を特徴とする車両用ドア装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用ドア装置において、
    前記スイングドアと該スイングドアが設けられたドア開口部との間に位置する物体を検知可能な非接触センサを備え、前記閉動作軌跡内乗員検知部は、前記スイングドアが開状態で保持されている場合において、前記非接触センサの出力信号に基づき前記スイングドアと前記ドア開口部との間に物体を検知した場合に、前記スイングドアの閉動作軌跡内に前記乗員が位置すると判定すること、を特徴とする車両用ドア装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用ドア装置において、
    前記スイングドアの開動作角度が固定された後、該スイングドアの閉動作軌跡内に前記乗員が位置していない場合には、前記開動作角度の固定を解除する開動作角度固定解除部を備えること、を特徴とする車両用ドア装置。
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