JP7151610B2 - 車両用ドアの予約閉装置 - Google Patents
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Description
同文献1に記載の予約ロック装置は、電子キーを携帯するユーザがスライドドアを乗降口の開放位置から閉方向に操作し、さらにスライドドアに設けられたドアロックスイッチを操作することで、スライドドアが閉じられた後、スライドドアのドアロックを自動的に行う。
同構成によれば、既存の着座センサを用いて乗員検知部を構成することができる。
上記車両用ドアの予約閉装置において、前記操作スイッチは、所定時間内に1回操作されることにより前記ドア本体の開閉操作を行う一方、前記所定時間内に複数回操作されることにより前記予約操作を行うことが好ましい。
以下、図1~図7を参照して、自動車のリアドアの予約閉装置として本発明を具体化した第1実施形態について説明する。
図3(b)に示すように、リアドア30には、ボデー201に設けられたストライカ203と係合可能なラッチ33が設けられている。なお、本実施形態においては、ストライカ203及びラッチ33によって本発明に係る施錠部が構成されている。
また、車両200には、報知音を発生させるホーン装置130が設けられている。
図3(b)及び図4に示すように、リアドア30には、リアドア30を開閉駆動するドア駆動部60、リアドア30の解錠を行う解錠駆動部70、及びドア駆動部60及び解錠駆動部70を制御するリアドア制御部80が設けられている。
解錠駆動部70は、ラッチ33を駆動する解錠モータ71などにより構成されており、リアドア制御部80に電気的に接続されている。
リアドア30のドアハンドル32aの内部には、アンテナ90が設けられている。アンテナ90は、電波を送信する送信部91と、電波を受信する受信部92とを備えている。
アンテナ90の検知エリアZ1内に電子キー210が存在するとき、電子キー210は、アンテナ90の送信部91からのリクエスト信号を受信すると、レスポンス信号を送信する。
照合部110は、電子キー210からの上記レスポンス信号に含まれる上記電子キーIDと、車両200固有の車両IDとの照合を行う。
リアドア制御部80は、照合部110による照合の成否に基づいて、電子キー210が検知エリアZ1内に存在するか否かを判断する。すなわち、リアドア制御部80は、上記照合が成立する場合には、電子キー210が検知エリアZ1内に存在すると判断する一方、上記照合が不成立の場合には、電子キー210が検知エリアZ1外に存在すると判断する。
リアドア制御部80は、電子キー210が検知エリアZ1内に存在しているときに、ドアハンドル32aまたは操作スイッチ32bが操作されると、ドア駆動モータ61を駆動することにより、リアドア30を開閉する。ここでの操作スイッチ32bによる操作は、所定時間(例えば数秒)内に1回のみ操作されたときに有効とされる。
リアドア制御部80は、電子キー210が検知エリアZ1内に存在しており、リアドア30が全開状態であるときに、操作スイッチ32bが所定時間(例えば数秒)内に複数回(本実施形態では2回)操作されると、リアドア30の閉駆動の予約操作(以下、単に予約操作と称する)が行われたと判断する。また、リアドア制御部80は、予約操作が行われた後、電子キー210が検知エリアZ1内から検知エリアZ1外に移動した場合に、リアドア30の閉駆動を行うべくドア駆動モータ61を制御する。ただし、リアドア制御部80は、着座センサ51により車両200内に乗員が存在することが検知された場合には、リアドア30の閉駆動を禁止する。また、リアドア30の施錠が行われた場合に、その旨を車両200の乗員に報知すべくホーン装置130を作動させる。なお、本実施形態では、操作スイッチ32bにより本発明に係る予約操作部が構成されている。また、ホーン装置130により本発明に係る報知部が構成されている。また、着座センサ51により本発明に係る乗員検知部が構成されている。
図5に示すように、この一連の処理では、まず、開閉検知部120からの出力信号に基づいてリアドア30が全開状態であるか否かを判断する(ステップS1)。
一方、リアドア30が全開状態である旨判断された場合(ステップS1:YES)には、車両200内に乗員が存在しないか否かを判断する(ステップS2)。本実施形態では、着座センサ51からの出力信号に基づいて各シート50に乗員が着座していないことをもって、車両200内に乗員が存在しない旨判断する。
一方、車両200内に乗員が存在しない旨判断された場合(ステップS2:YES)には、電子キー210がアンテナ90の検知エリアZ1外に存在するか否かを判断する(ステップS3)。
ここで、リアドア30が全閉状態であると判断されない場合には、(ステップS5:NO)には、ステップS5の判断処理が所定時間毎に繰り返し実行される。
(1)リアドア制御部80は、操作スイッチ32bによる予約操作が行われた後、電子キー210がアンテナ90の検知エリアZ1内から検知エリアZ1外に移動した場合に、開状態のリアドア30の閉駆動を行うべくドア駆動部60を制御する。
こうした構成によれば、着座センサ51により車両200内に乗員が存在することが検知された場合には、リアドア30の閉駆動が禁止される。このため、例えば電子キー210を携帯する乗員とは別の乗員が車両200内のシート50に着座している場合にリアドア30が閉駆動及び施錠されることを回避できる。これにより、車両200内に乗員が取り残されることを阻止することができる。
こうした構成によれば、リアドア30に設けられた操作スイッチ32bが操作されることによってリアドア30の開閉操作が行われる一方、開閉操作における操作態様とは異なる操作態様にて操作スイッチ32bが操作されると、予約操作が行われる。このため、共通の操作スイッチ32bによって、リアドア30の通常の開閉操作と予約操作とを行うことができる。したがって、使い勝手を更に向上させることができる。
(4)操作スイッチ32bは、所定時間内に1回操作されることによりリアドア30の開閉操作を行う一方、所定時間内に2回操作されることにより予約操作を行う。
こうした構成によれば、リアドア30の施錠が行われた場合に、その旨が乗員に報知されるため、乗員は、リアドア30の施錠が行われたことを確認することができる。
以下、図9及び図10を参照して、自動車のリアドアの予約閉装置として本発明を具体化した第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図9に示すように、車両200の下部、より詳細には、フロントドア20のドア本体21の下部には、乗員の足の近接を検知することによりリアドア30のドア本体31の開閉操作を行うキックセンサ300が設けられている。本実施形態のキックセンサ300は、センサ電極(図示略)と、乗員との間の静電容量の変化を検出することにより、所定の距離内に乗員が近接したことを検知する近接センサである。
リアドア制御部80は、電子キー210が検知エリアZ1内に存在しており、リアドア30が全開状態であるときに、キックセンサ300により乗員の足の近接が所定時間(例えば数秒)内に複数回(本実施形態では2回)検知されると、リアドア30の閉駆動の予約操作が行われたと判断する。また、リアドア制御部80は、予約操作が行われた後、電子キー210が検知エリアZ1内から検知エリアZ1外に移動した場合に、リアドア30の閉駆動を行うべくドア駆動モータ61を制御する。ただし、リアドア制御部80は、着座センサ51により車両200内に乗員が存在することが検知された場合には、リアドア30の閉駆動を禁止する。また、リアドア30の施錠が行われた場合に、その旨を車両200の乗員に報知すべくホーン装置130を作動させる。なお、本実施形態では、キックセンサ300により本発明に係る予約操作部が構成されている。
本実施形態の予約閉装置10によれば、第1実施形態の作用及び効果(1)、(2)、並びに(5)に加えて、新たに以下に示す作用及び効果が得られるようになる。
こうした構成によれば、車両200に設けられた近接センサへの乗員の近接が検知されることで予約操作部による予約操作が行われる。このため、乗員は、予約操作部に直接触れることなく、予約操作を行うことができる。したがって、使い勝手を向上させることができる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・予約操作が行われた後に、例えば、操作スイッチ32bを再度操作することによって、またはキックセンサ300により乗員の足が再度検知されることによって予約操作が解除されるように構成することもできる。
・キックセンサ300を前後方向に複数設けるようにしてもよい。この場合、1つのキックセンサ300のみにより乗員の足の近接が検知されることによりリアドア30の開閉操作が行われる一方、各キックセンサ300により乗員の足の近接が前後方向において順に検知されることにより、すなわち、乗員の足が前後方向に沿って移動したことが検知されることにより予約操作が行われるように構成してもよい。また、例えば、所定のキックセンサ300により乗員の足の近接が検知されることによりリアドア30の開閉操作が行われる一方、上記所定のキックセンサ300とは異なるキックセンサ300により乗員の足の近接が検知されることにより予約操作が行われるように構成してもよい。
・操作スイッチ32bは押しボタン式のスイッチに限定されず、他に例えば静電容量式のスイッチでもよい。
・本発明に係る車両用ドアの予約閉装置の適用対象は、スライドドアに限定されない。他に例えば、図8に示すように、バックドア40に対しても本発明を適用することもできる。この場合、ボデー201の後部(例えば、リアバンパ)に検知エリアZ2を形成するアンテナを設けるようにすれば、上記実施形態と同様にして、バックドア40の予約閉装置を実現することができる。
Claims (7)
- 車両の内外を連通する開口を開閉可能に設けられたドアと、
前記ドアの開閉駆動を行うドア駆動部と、
全閉位置にて前記ドアの施錠を行う施錠部と、
前記ドア駆動部を制御する制御部と、
当該車両に設けられ、前記ドアの閉駆動の予約操作を行う予約操作部と、
当該車両に設けられ、乗員に携帯される電子キーから発信される信号を受信可能なアンテナと、を備え、
前記ドアは、前記開口を開閉可能に設けられたドア本体と、前記ドア本体に設けられ、前記ドア本体の開閉操作を行う操作スイッチと、を有しており、
前記車両の下部には、乗員の足の近接を検知することにより前記ドア本体の開閉操作を行う近接センサが設けられており、
前記予約操作部は、前記操作スイッチ及び前記近接センサにより構成されており、前記操作スイッチが操作され、且つ前記近接センサにより前記近接センサへの乗員の近接が検知されることにより前記予約操作を行うものであり、
前記制御部は、前記予約操作部による前記予約操作が行われた後、前記電子キーが前記アンテナの検知エリア内から前記検知エリア外に移動した場合に、開状態の前記ドアの閉駆動を行うべく前記ドア駆動部を制御する、
車両用ドアの予約閉装置。 - 前記車両内に乗員が存在するか否かを検知する乗員検知部を備えており、
前記制御部は、前記乗員検知部により前記車両内に乗員が存在することが検知された場合には、前記ドアの閉駆動を禁止する、
請求項1に記載の車両用ドアの予約閉装置。 - 前記乗員検知部は、当該車両のシートに乗員が着座しているか否かを検知する着座センサである、
請求項2に記載の車両用ドアの予約閉装置。 - 前記予約操作部は、前記開閉操作における前記操作スイッチの操作態様とは異なる操作態様にて操作されることにより前記予約操作を行う、
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の車両用ドアの予約閉装置。 - 前記操作スイッチは、所定時間内に1回操作されることにより前記ドア本体の開閉操作を行う一方、前記所定時間内に複数回操作されることにより前記予約操作を行う、
請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の車両用ドアの予約閉装置。 - 前記予約操作部は、前記開閉操作における前記近接センサの検知態様とは異なる検知態様にて乗員の近接が検知されることにより前記予約操作を行う、
請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の車両用ドアの予約閉装置。 - 前記予約操作部による前記予約操作が行われた場合及び前記ドアの施錠が行われた場合の少なくとも一方の場合に、その旨を当該車両の乗員に報知する報知部を備える、
請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の車両用ドアの予約閉装置。
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