JP2014148852A - 車両扉開閉装置 - Google Patents

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JP2014148852A JP2013018627A JP2013018627A JP2014148852A JP 2014148852 A JP2014148852 A JP 2014148852A JP 2013018627 A JP2013018627 A JP 2013018627A JP 2013018627 A JP2013018627 A JP 2013018627A JP 2014148852 A JP2014148852 A JP 2014148852A
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敏広 長江
Yoshihisa Hirano
善久 平野
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Abstract

【課題】検知部に特別な機構を設けることなく、検知部を例えば汚れや水の付着等から保護することができる車両扉開閉装置を提供する。
【解決手段】ユーザによるスライドドア17の開操作意志を検出する検知センサ32は、スライドドア17の底部に設けられる。スライドドア17の閉時、検知センサ32は車体の内部に隠れる収納状態をとる。電子キー2によって車外スマート照合が成立すると、スライドドア17がポップアップ状態に切り替わる。このとき、検知センサ32は外部に露出する露呈状態に切り替わり、ユーザの足先等を検出することが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両扉の開閉を制御する車両扉開閉装置に関する。
従来、車両には、電子キーとの間で無線によりID照合を行う電子キーシステムが搭載されている。電子キーシステムには、例えば車両からの通信を契機に狭域無線によって電子キーとID照合(スマート照合)を行い、スマート照合の成立を条件に車両機器の操作が許可/実行されるキー操作フリーシステムがある(特許文献1等参照)。キー操作フリーシステムの1機能としては、車外において電子キーとスマート照合が成立すると、車両ドアの施解錠が許可/実行されるスマートエントリ機能がある。
特開2005−262915号公報 特開2004−316231号公報
電子キーシステムのスマートエントリ機能には、車両ドアを解錠するとき、例えば車両ドアの車外ドアハンドルに設けられたボタンやセンサを操作することにより、解錠に切り替わるタイプがある。このタイプの場合、例えばユーザが両手に荷物を持つなどして手が空いていないと、ボタンやセンサを操作することができないので、車両ドアを解錠することができず、不便に感じる問題があった。なお、車両ドアには、支点回りに回転しながら開閉するヒンジドアに限らず、直線方向に往復動して開閉するスライドドアも含むこととする。
そこで、両手が荷物等で使用できない状況のとき、車両ドアを自動で開操作できる技術が周知である(特許文献2等参照)。特許文献2は、車外でスマート照合が成立した後に、ユーザが車両のサイドシルに衝撃を加えて、その衝撃をエアバックシステムのGセンサが検出することにより、車両ドアを開動作させる技術である。しかし、特許文献1は、ユーザがサイドシルに衝撃を加えて車両ドアを開動作させる技術であるので、誤ってサイドシル以外の箇所に衝撃を加えてしまうと、車体に傷が付いてしまう懸念がある。
また、車両ドアを自動で開操作する技術としては、例えばリヤバンパの下面にセンサを配置しておき、足下をセンサで検知させることにより、車両ドア(例えば、ラッゲージドア)を開動作させる技術が周知である。しかし、この技術は、リヤバンパの下面にセンサを取り付けるので、泥や水等の付着し易さから防汚防水構造を設ける必要があり、コスト高になる問題があった。また、センサに泥や水が付着し難くなるようにセンサを高い位置に搭載することも想定されるが、この場合は車両ドアを開ける際、足を高く上げる必要が生じるので、利便性を損なう懸念があった。
本発明の目的は、検知部に特別な機構を設けることなく、検知部を例えば汚れや水の付着等から保護することができる車両扉開閉装置を提供することにある。
前記問題点を解決する車両扉開閉装置は、車両に設けられた開閉可能な車両扉の開閉を制御する構成において、ユーザによる前記車両扉の開又は閉の操作意志を検知する検知部と、前記検知部の信号を基に、前記車両扉の作動を制御する扉作動制御部とを備え、前記検知部は、前記車両扉が閉状態の際には車体の内部に隠れる収納状態をとり、前記車両扉が開状態の際には外部に露出する露呈状態をとる位置に取り付けられている。
本構成によれば、扉閉時、検知部を車体の内部に隠す収納状態としておき、扉開時、検知部を外部に露出する露呈状態に切り替えて、車両扉の操作意志を検知部で検知可能とする。このため、定常時は扉閉とすることにより、検知部を車体の内部に隠す収納状態しておくことが可能となるので、検知部に特別な機構を別途設けなくとも、検知部を防汚防水から保護することが可能となる。よって、検知部を防汚防水から保護する対策を図っても、検知部の構成が簡素で済む。
前記車両扉開閉装置において、電子キーの正当性を無線により認証する電子キーシステムにおいてID照合が成立するとき、閉状態の前記車両扉をポップアップ状態に切り替えるポップアップ状態切替部を備え、記検知部は、前記車両扉がポップアップ状態となった際に露呈状態となり、前記扉作動制御部は、露呈状態となった前記検知部によって扉開操作の意志を検知すると、ポップアップ状態の前記車両扉を開状態に切り替えることが好ましい。この構成によれば、電子キーによるID照合を成立させて車両扉をポップアップ状態とし、これにより露呈状態となった検知部に操作意志を検出させて、ポップアップ状態の車両扉を開状態に切り替える。よって、車両扉をポップアップ状態に切り替えてから検知部に操作意志を検出させるという一連の流れの中で、スムーズに車両扉を閉から開に切り替えることが可能となる。
前記車両扉開閉装置において、前記ポップアップ状態は、前記車両扉が少し開くものの、施錠は維持されている状態であることが好ましい。この構成によれば、電子キーによるID照合が成立して車両扉がポップアップ状態に切り替えられても、車両扉の施錠は維持されるので、車両扉が不用意に開いてしまうことがない。
前記車両扉開閉装置において、前記車両扉がポップアップ状態に切り替えられた後、当該車両扉が閉状態のまま一定時間以上となると、該車両扉を閉状態に戻す閉状態戻し部を備えることが好ましい。この構成によれば、電子キーによるID照合が成立して車両扉がポップアップ状態に切り替えられても、車両扉の操作意志がないときには、車両扉を元の閉状態に戻しておくことが可能となる。
前記車両扉開閉装置において、前記ポップアップ状態切替部は、前記電子キーシステムにおいて車外ID照合が成立する状態が一定時間以上経過したとき、閉状態の前記車両扉をポップアップ状態に切り替えることが好ましい。この構成によれば、車外ID照合が成立する状態が一定時間以上経過したとき、車両扉がポップアップ状態に切り替えられる。よって、車外ID照合が成立すると車両扉を直ぐにポップアップ状態に切り替えてしまわないので、ユーザに操作意志があるときにのみ車両扉をポップアップ状態に切り替えることが可能となる。
前記車両扉開閉装置において、前記検知部は、前記車両扉に取り付けられていることが好ましい。この構成によれば、開いた車両扉は手前側に位置するので、車両扉とともに検知部も手前側に位置することとなる。よって、検知部を露呈状態とするとき、検知部をユーザの身体の一部(例えば足先等)を検知し易い位置に配置することが可能となる。
本発明によれば、車両扉開閉装置において、扉の操作意志を検知する検知部に特別な機構を設けることなく、検知部を例えば汚れや水の付着等から保護することができる。
一実施形態の車両扉開閉装置の構成図。 車両周囲に形成されるLF電波のエリア図。 収納状態の検知センサを示す断面図。 露呈状態の検知センサを示す断面図。 (a)〜(c)は通常時における車両ドアの解錠/開扉の操作図。 (a),(b)はイージードアクローザー機能によってドア閉される際の操作図。 別例の車両周囲に形成されるLF電波のエリア図。
以下、車両扉開閉装置の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、電子キー2と無線によってID照合(キー照合)を行って、車両機器の操作を許可又は動作を実行する電子キーシステム3が設けられている。電子キーシステム3には、車両1からの通信を契機に狭域無線(通信距離:数m)によってID照合(スマート照合)を行うキー操作フリーシステムと、電子キー2からの通信を契機に狭域無線によってID照合(ワイヤレス照合)を行うワイヤレスキーシステムとがある。
車両1には、電子キー2とID照合を行う照合ECU(Electronic Control Unit)4と、車載電装品の電源を管理するボディECU5と、エンジン7を制御するエンジンECU6とが設けられ、これらがバス8を通じて接続されている。照合ECU4のメモリ(図示略)には、車両1に登録された電子キー2の電子キーIDが書き込み保存されている。照合ECU4には、車外にLF(Low Frequency)帯の電波を送信可能な車外送信機9と、車内にLF電波を送信可能な車内送信機10と、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波を受信可能な車両受信機11とが接続されている。ボディECU5には、車両ドアの施解錠を切り替える際の駆動源となるドアロックモータ12が接続されている。
電子キー2には、電子キー2の動作を制御するキー制御部13が設けられている。キー制御部13のメモリ(図示略)には、各キー固有の電子キーIDが書き込み保存されている。キー制御部13には、LF電波を受信可能な受信アンテナ14と、UHF電波を送信可能な送信アンテナ15とが接続されている。
図2に示すように、車外送信機9は、運転席側車外にLF帯の通信エリア(以降、運転席車外通信エリアEaと記す)を形成する運転席車外送信機9aと、助手席側車外にLF帯の通信エリア(以降、助手席車外通信エリアEbと記す)を形成する助手席車外送信機9bと、ラッゲージ側車外にLF帯の通信エリア(以降、ラッゲージ車外通信エリアEcと記す)を形成するラッゲージ車外送信機9cとを備える。車両1は、例えば3ドアタイプであり、ヒンジ式の運転席ドア16と、スライド式の助手席ドア(以降、スライドドア17と記す)と、ヒンジ式のラッゲージドア18とを有する。車両1は、運転席車外通信エリアEa、助手席車外通信エリアEb、ラッゲージ車外通信エリアEcを順に形成し、この動作を繰り返す。なお、運転席ドア16、スライドドア17及びラッゲージドア18が車両扉の一例である。
図1に示すように、車両駐停車時、車外送信機9は、ID返信のためのリクエスト信号Srqを車外にLF送信し、リクエスト信号Srqを受信した電子キー2にID信号Sidを返信させる。照合ECU4は、ID信号Sidを車両受信機11で受信すると、車外スマート照合を行い、この照合が成立すれば、ボディECU5による車両ドアのドアロック施解錠を許可/実行する。また、電子キー2が車内に進入すると、車外送信機9に代えて、今度は車内送信機10がリクエスト信号Srqを送信する。照合ECU4は、車内の電子キー2との間で車外と同様に車内スマート照合を行い、この照合が成立すれば、運転席に配設されたエンジンスイッチ19による電源遷移操作(エンジン始動操作)を許可する。スマート照合においては、電子キーID照合の他に、例えばビークルID照合、キー番号照合、チャレンジレスポンス認証等が実施される。
電子キー2でドアロック施解錠のボタン操作が行われたとき、電子キー2は、その操作に準じたワイヤレス信号SwlをUHF送信する。照合ECU4は、ワイヤレス信号Swlを車両受信機11で受信すると、ワイヤレス信号Swlに含まれる電子キーIDによりワイヤレス照合を行い、この照合が成立すれば、車両ドアの施錠又は解錠を実行する。
車両1には、スライドドア17を自動的に開閉するパワースライドドアシステムが設けられている。この場合、車両1には、パワースライドドアシステムの動作を制御するパワースライドドアECU20と、パワースライドドアECU20によって動作が管理されるパワースライドドア機構21とが設けられている。パワースライドドアECU20は、バス8に接続されるとともに、車内の運転席に配設されたパワースライドドアスイッチ22からの信号と、スライドドアハンドル23の操作を検出するスライドドアハンドルスイッチ24からの信号とが入力されている。
パワースライドドア機構21には、スライドドア17の施錠を解錠する際に動作するロックリリースモータ25と、スライドドア17をフロントにおいてロックするスライドドアフロントロックASSY26と、イージードアクローザー機能をなすスライドドアロックASSY27とが設けられている。ロックリリースモータ25は、スライドドアリモートコントロールASSY28を介して、スライドドアフロントロックASSY26及びスライドドアロックASSY27の動作を切り替える。パワースライドドア機構21には、スライドドア17を開閉する際の駆動源となるパワースライドドアモータ29と、パワースライドドアシステムが動作する際に警報を吹鳴する警報ブザー30とが設けられている。
電子キー2には、電子キー2の遠隔操作によってスライドドア17を開閉させる際に操作するパワースライドドアボタン31が設けられている。キー制御部13は、パワースライドドアボタン31が押下操作されると、スライドドア17の開閉動作を要求するパワースライドドア動作要求信号Ssdを車両1にLF送信する。
全閉状態のスライドドア17をスライドドアハンドル23で開操作するには、スライドドアハンドル23の操作によってスライドドア17を全閉→半ドアに操作する。なお、半ドア時のスライドドア17は、スライドドアフロントロックASSY26がハーフラッチ状態をとることにより、施錠が維持される。そして、ロックリリースモータ25が回転することにより、スライドドアリモートコントロールASSY28を介してスライドドアフロントロックASSY26及びスライドドアロックASSY27が解除される。続いて、パワースライドドアモータ29が開方向に回転し、スライドドア17が全開位置まで動作する。
開状態(全開状態又はその付近)のスライドドア17をスライドドアハンドル23で閉操作するには、その開状態においてスライドドアハンドル23を操作する。このとき、パワースライドドアモータ29が閉方向に回転し、スライドドア17が全閉位置まで動作する。スライドドア17が全閉状態となると、スライドドアフロントロックASSY26がフルラッチ状態をとり、スライドドア17がロックされる。
スライドドア17が全閉状態の際、運転席のパワースライドドアスイッチ22が操作される、又は電子キー2のパワースライドドアボタン31が押下操作されると、パワースライドドア機能によってスライドドア17が開動作する。即ち、ロックリリースモータ25の回転により、スライドドアフロントロックASSY26及びスライドドアロックASSY27が解除されるとともに、パワースライドドアモータ29の開方向への回転により、スライドドア17が全開位置まで動作する。
また、スライドドア17が開状態(全開状態、又はその付近)の際、パワースライドドアスイッチ22が操作される、又は電子キー2のパワースライドドアボタン31が押下操作されると、パワースライドドア機能によってスライドドア17が閉動作する。即ち、パワースライドドアモータ29の閉方向への回転により、スライドドア17が全閉位置まで動作する。スライドドア17が全閉状態となると、スライドドアフロントロックASSY26がフルラッチ状態をとり、スライドドア17がロックされる。
図3及び図4に示すように、スライドドア17は、全閉状態から開くとき、まず所定量(数cm)持ち上がることによりポップアップ状態になり、その後、開方向にスライド移動する。ポップアップ状態のときのスライドドア17は、いわゆる半ドアの状態であって、スライドドアフロントロックASSY26がハーフラッチ状態をとることにより施錠が維持される。
スライドドア17の底部には、スライドドア17の下方に挿し込まれるユーザの身体の一部を検出する検知センサ(ドアオープンセンサ)32が取り付けられている。検知センサ32は、例えば赤外線センサや超音波センサ等が使用され、パワースライドドアECU20に接続される。検知センサ32は、スライドドア17が全閉状態のとき、車体の内部に隠れた収納状態(図3の状態)をとることにより、防汚/防水が確保される。また、検知センサ32は、スライドドア17がポップアップ状態のとき、車体側方のサイドシェル33よりも外方に飛び出すことにより、車体の外部に露出した露呈状態(図4の状態)をとり、スライドドア17の下方をセンシング可能となる。検知センサ32は、スライドドア17の底壁の開口孔17aから物体を検知する。検知センサ32は、スライドドア17がポップアップ状態に切り替わった際に起動し、ユーザの例えば足先などを検知する。なお、検知センサ32が検知部の一例である。
図1に示すように、照合ECU4には、車外スマート照合(例えば、助手席側の車外スマート照合)が成立した際に、パワースライドドアシステムによってスライドドア17をポップアップ状態に切り替えさせるポップアップ状態切替部34が設けられている。パワースライドドアECU20には、スライドドア17がポップアップした状態下において検知センサ32から入力する検出信号によってスライドドア17の開操作の許可/不許可を判断する開作動実行部35と、スライドドア17をポップアップしてから一定時間以内にユーザによる開扉の意志が示されなかった際にスライドドア17を全閉に切り替える閉状態戻し部36とが設けられている。なお、開作動実行部35が扉作動制御部の一例である。
次に、図3〜図6を用いて、車両扉開閉装置の動作を説明する。
[車両ドアの通常の解錠/開扉の操作]
図5(a)に示すように、車両ドア施錠時、車両1の運転席側に形成された運転席車外通信エリアEaに電子キー2が進入したとする。電子キー2は、運転席車外送信機9aから送信されたリクエスト信号Srqを受信すると、自身に登録された電子キーIDを含むID信号Sidを車両1にLF返信する。照合ECU4は、このID信号Sidを車両受信機11で受信すると、車外スマート照合を実行し、この照合が成立することを確認すると、車両ドアの解錠を許可する。このとき、照合ECU4は、車外スマート照合成立通知をパワースライドドアECU20に出力する。
図5(b)に示すように、運転席側の車外スマート照合が成立した状況下において、ユーザが運転席ドア16の車外ドアハンドル37に触れたとする。照合ECU4は、運転席側の車外スマート照合が成立する状況下において、ユーザが車外ドアハンドル37に触れたことを、車外ドアハンドル37に埋設したタッチセンサ(図示略)で検出すると、車両ドア(運転席ドア16)を解錠する。よって、ユーザは運転席ドア16を開操作して、車内に乗車することが可能である。
図5(c)に示すように、運転席側の車外スマート照合が成立した状況下において、ユーザがスライドドア17を開操作したとする。スライドドア17の場合、全閉状態において例えばスライドドア17のスライドドアハンドル23を開操作することにより、スライドドア17を全閉→半ドアに操作する。なお、スライドドア17が半ドアのとき、スライドドアフロントロックASSY26はハーフラッチ状態をとることにより、いまだ施錠状態を維持する。
パワースライドドアECU20は、照合ECU4から運転席側の車外スマート照合成立通知を取得する状況下で、スライドドアハンドル23の操作によってスライドドア17が全閉→半ドアに開操作されると、スライドドア17の開動作を開始する。このとき、パワースライドドアECU20は、スライドドアフロントロックASSY26及びスライドドアロックASSY27を解錠するとともに、パワースライドドアモータ29をドア開側に回転させることにより、スライドドア17を全開位置まで動作させる。よって、ユーザは運転席側から車内に乗車することが可能である。
[足先によるスライドドアの自動開操作]
図3に示すように、スライドドア17が全閉状態をとるとき、検知センサ32は収納状態をとるので、車内に格納された状態をとる。このため、例えば走行時において泥が検知センサ32に付着したり、例えば降雨時に水が検知センサ32に付着したりすることがない。よって、例えば検知センサ32自体に、又はその周囲に特別な防泥防水の機構を設ける必要がないので、検知センサ32を簡素化することが可能となる。また、これは部品コストの抑制にも効果がある。
図4に示すように、車両ドア施錠時、両手に荷物を持ったユーザ(キー所持者)が、例えば助手席車外通信エリアEbに進入したとする。ポップアップ状態切替部34は、車両ドアが施錠状態の際、最初に助手席側の車外スマート照合が一定時間以上成立することを確認すると、ポップアップ状態切替要求をパワースライドドアECU20に出力する。パワースライドドアECU20は、照合ECU4からポップアップ状態切替要求を入力すると、パワースライドドア機構21を開側に制御することにより、スライドドア17を全閉状態からポップアップ状態に切り替える。スライドドア17がポップアップ状態に切り替わると、検知センサ32が露呈状態となり、スライドドア17の下方位置をセンシングすることが可能となる。なお、スライドドア17がポップアップ状態になったとき、所定量開いた状態となるものの、いまだ施錠は維持される。
スライドドア17の開扉の意志があるユーザは、検知センサ32のセンシングエリアに例えば足先を入れる/振るなどする。検知センサ32は、起動時、センシングエリアにおいて物体を検出すると、その検出信号をパワースライドドアECU20に出力する。
開作動実行部35は、スライドドア17をポップアップ状態に切り替えた後、検知センサ32から物体検知の旨の検出信号を入力すると、スライドドア17の開操作の意志があったと判断する。このとき、パワースライドドアECU20は、ポップアップ状態(半ドアかつ施錠)のスライドドア17を解錠するとともに、パワースライドドアモータ29によってスライドドア17を全開状態に切り替える。これにより、ユーザは荷物等により両手を使用できない状態であっても、スライドドア17を開状態に切り替えて車内に乗車することが可能となる。
図6(a)に示すように、スライドドア17がポップアップ状態に切り替わった後、ユーザが検知センサ32のセンシングエリアに足先を入れる/振るなどの開扉の意志を示さなかったとする。このとき、閉状態戻し部36は、車外スマート照合が成立してから一定時間経過することを確認するので、スライドドア17の閉動作を開始する。よって、図6(b)に示すように、パワースライドドアECU20は、スライドドアロックASSY27の動作、つまりイージードアクローザー機能によって、ポップアップ状態のスライドドア17を全閉状態に戻す。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)スライドドア17の開操作意志を検出する検知センサ32をスライドドア17の底部に設け、スライドドア17の閉時、検知センサ32を車体の内部に隠す収納状態としておき、スライドドア17のポップアップ時、検知センサ32を外部に露出する露呈状態に切り替えて、スライドドア17の開操作意志を検知センサ32で検知可能とする。このため、定常時はスライドドア17を閉状態とすることにより、検知センサ32を車体の内部に格納しておくことが可能となるので、検知センサ32に特別な機構を別途設けなくとも、検知センサ32を防汚防水から保護することができる。よって、検知センサ32に防汚防水の対策を図っても、検知センサ32を簡素な構成のままとすることができる。
(2)車外スマート照合が成立すると、スライドドア17がポップアップ状態に切り替わり、これにより露呈状態となった検知センサ32によってユーザの足下等が検出されると、ポップアップ状態のスライドドア17が開状態に切り替わる。よって、スライドドア17をポップアップ状態に一旦切り替えてから、検知センサ32に足下等を検知させるという一連の流れの中で、スムーズにスライドドア17を閉から開に切り替えることができる。
(3)スライドドア17がポップアップ状態に切り替わったとき、スライドドア17の施錠は維持されるので、ポップアップにより検知センサ32が露呈状態をとる際、スライドドア17が不用意に開いてしまうことがない。
(4)スライドドア17がポップアップ状態に切り替えられた後、一定時間以内にスライドドア17の開操作がなされなかったときには、イージードアクローザー機能によってスライドドア17を元の閉状態に戻す。よって、スライドドア17がポップアップ状態に切り替えられた際、開操作意志がないときには、スライドドア17を元の閉状態に戻しておくことができる。
(5)車外スマート照合が成立してから一定時間経過後、閉状態のスライドドア17をポップアップ状態に切り替えるように、ポップアップ状態への切り替わりに車外スマート照合が成立する状態が一定時間以上経過するという条件を持たせた。よって、車外スマート照合が成立したときにスライドドア17が直ぐにポップアップ状態に切り替えられずに済むので、ユーザに開操作意志があるときにのみスライドドア17をポップアップ状態に切り替えることができる。
(6)検知センサ32は、スライドドア17の底部に取り付けられる。このため、ポップアップ状態となったスライドドア17は手前側(ユーザに近づく側)に位置するので、スライドドア17とともに検知センサ32もユーザ側に近づくこととなる。よって、検知センサ32を露呈状態とするとき、検知センサ32をユーザの身体の一部(例えば足先等)を検出し易い位置に配置することができる。
(7)検知センサ32をスライドドア17の底部に配置したので、検知センサ32を地面に近い位置に配置することができる。よって、ユーザは片足を上げるなどせずとも検知センサ32を操作することが可能となるので、安定した姿勢でスライドドア17を開操作することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・自動開作動対象の車両ドアは、スライドドア17に限定されず、例えば運転席ドア16やラッゲージドア18としてもよい。
・図7に示すように、車両1が例えば5ドアタイプの場合、車外に通信エリアが5箇所に形成される態様としてもよい。この場合、例えば右前ドア側の車外に通信エリアEa1が形成され、右後ドア側の車外に通信エリアEa2が形成され、左前ドア側の車外に通信エリアEb1が形成され、左後ドア側の車外に通信エリアEb2が形成され、ラッゲージドア側の車外に通信エリアEcが形成される。そして、例えば右後ドアや左後ドアをスライドドア17として、本例のドア開作動の制御を採用してもよい。
・運転席側の車外スマート照合が成立したとき、スライドドア17がポップアップ状態となり、その状態下において検知センサ32で人体の一部が検知されると、スライドドア17が開状態に切り替わる操作をとってもよい。
・スライドドア17のポップアップ状態への切り替わりは、車外スマート照合が成立した際、直ぐに実行されてもよい。
・スライドドア17は、ポップアップ状態のとき、解錠されてもよい。
・検知センサ32は、種々のスイッチやセンサに変更可能であるし、カメラやマイク等としてもよい。
・検知センサ32は、足先を検出するセンサに限らず、他の箇所を検出可能なセンサとしてもよい。
・検知センサ32は、スライドドア17に設けられる際、その底部に配置されることに限らず、側壁などの他の場所に変更可能である。
・検知センサ32は、スライドドア17に設けられることに限らず、サイドシェル33側の車体に設けることも可能である。
・キー操作フリーシステムは、電子キー2が車両1に近づくと自動で解錠され、電子キー2が車両1から離れると自動で施錠されるものでもよい。
・電子キーシステム3は、例えば車体右部及び車体左部のそれぞれに送信機を配置し、これら送信機から送信される電波に対する電子キー2の組み合わせを判定することにより、電子キー2の車内外位置を判定するものでもよい。
・電子キーシステム3は、RFID(Radio Frequency IDentification)を使用した認証システムでもよいし、RFIDの一種であるNFC(Near Field Communication)を使用した認証システムでもよい。
・電子キーシステム3で使用する電波の周波数は、LFやUHFに限らず、他の周波数に変更可能である。電子キーシステム3で使用する電波は、往路と復路とで異なることに限らず、往路及び復路とも同じ周波数としてもよい。
・車外スマート照合成立時にスライドドア17を開とするが、このときにスライドドア17がとる状態はポップアップ状態に限定されない。例えば、スライドドア17が所定量開くことにより、検知センサ32が露呈状態をとるようにしてもよい。
・車両扉は、例えばボンネットとしてもよい。
・ポップアップ状態切替部34、開作動実行部35及び閉状態戻し部36は、車載された種々のECUに設けることが可能である。
・本例の機能は、スライドドア17を自動開作動する場合に適用することに限定されず、例えばスライドドア17を自動閉作動させる場合に応用することも可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)前記車両扉開閉装置において、前記ポップアップ状態切替部は、前記電子キーシステムにおいて車外ID照合が成立するとき、当該照合が成立するエリアに対応する車両扉をポップアップ状態に切り替える。この構成によれば、ユーザに最も近い車両扉をポップアップ状態に切り替えることが可能となるので、扉開→乗車にスムーズに移行することが可能となる。
(ロ)前記車両扉開閉装置において、前記車両扉をポップアップ状態に切り替えるか否かを判断する際に監視する前記ID照合は、スライドドア、助手席ドア、ラッゲージドア、右後部ドア、左後部ドアの少なくともいずれかのドア付近に車外通信エリアを形成して照合成立可否を判定する照合である。この構成によれば、運転席車両扉以外の扉においてのみ自動開閉の作動が許可されるので、両手が使えないときは運手席車両扉以外の扉を自動開閉させるというように、扉ごとに機能の使い分けが可能となる。
1…車両、2…電子キー、3…電子キーシステム、16…車両扉を構成する車両ドア(運転席ドア)、17…車両扉を構成する車両ドア(スライドドア)、18…車両扉を構成する車両ドア(ラッゲージドア)、32…検知部としての検知センサ、34…ポップアップ状態切替部、35…扉作動制御部としての開作動実行部、36…閉状態戻し部。

Claims (6)

  1. 車両に設けられた開閉可能な車両扉の開閉を制御する車両扉開閉装置において、
    ユーザによる前記車両扉の開又は閉の操作意志を検知する検知部と、
    前記検知部の信号を基に、前記車両扉の作動を制御する扉作動制御部とを備え、
    前記検知部は、前記車両扉が閉状態の際には車体の内部に隠れる収納状態をとり、前記車両扉が開状態の際には外部に露出する露呈状態をとる位置に取り付けられている
    ことを特徴とする車両扉開閉装置。
  2. 電子キーの正当性を無線により認証する電子キーシステムにおいてID照合が成立するとき、閉状態の前記車両扉をポップアップ状態に切り替えるポップアップ状態切替部を備え、
    前記検知部は、前記車両扉がポップアップ状態となった際に露呈状態となり、
    前記扉作動制御部は、露呈状態となった前記検知部によって扉開操作の意志を検知すると、ポップアップ状態の前記車両扉を開状態に切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両扉開閉装置。
  3. 前記ポップアップ状態は、前記車両扉が少し開くものの、施錠は維持されている状態である
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両扉開閉装置。
  4. 前記車両扉がポップアップ状態に切り替えられた後、当該車両扉が閉状態のまま一定時間以上となると、該車両扉を閉状態に戻す閉状態戻し部を備えた
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の車両扉開閉装置。
  5. 前記ポップアップ状態切替部は、前記電子キーシステムにおいて車外ID照合が成立する状態が一定時間以上経過したとき、閉状態の前記車両扉をポップアップ状態に切り替える
    ことを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか一項に記載の車両扉開閉装置。
  6. 前記検知部は、前記車両扉に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の車両扉開閉装置。
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JP2020143829A (ja) * 2019-03-06 2020-09-10 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫

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