JP6208352B2 - ニコチンアミドリボシドおよびその誘導体を調製する方法 - Google Patents
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Description
nが0または1であり;
mが0または1であり;
YがOまたはSであり;
R1がH、置換または非置換アルキル、置換または非置換アルケニル、置換または非置換アルキニル、置換または非置換アリール、置換または非置換の第一級または第二級アミノ、および置換または非置換アジドから選択され;
R2〜R5が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ独立してH、置換または非置換アルキル、置換または非置換アルケニル、置換または非置換アルキニル、および置換または非置換アリールから選択され;かつ
X−が、置換または非置換カルボン酸の陰イオン、ハロゲン化物、置換または非置換スルホン塩、置換または非置換リン酸塩、置換または非置換硫酸塩、置換または非置換炭酸塩、および置換または非置換カルバミン酸塩から選択される陰イオンであり;
水溶液および炭素含有触媒の存在下で、
式(II)
n、m、YおよびR1〜R5が上で定義される通りである
化合物を、
式Z+X−の化合物であって、式中、
X−が上で定義される通りであり、
Z+がN含有陽イオンである
化合物と
反応させて、式(I)の化合物を形成させることを含む、方法が提供される。
n、m、YおよびR1〜R5が上で定義される通りであり;
R6、R7およびR8が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ独立してヒドロキシル保護基である
化合物を、
脱保護剤と
反応させて式(II)の化合物を形成させることによって、式(II)の化合物を調製する。
n、m、Y、R1〜R8およびX−が上で定義される通りである
化合物を、
還元剤、水溶液および有機溶媒と
反応させて式(III)の化合物を形成させることによって、式(III)の化合物を調製する。
水相から有機相を分離する段階;および
有機溶媒から式(III)の化合物を抽出する段階
をさらに含む。
(1)式(II)の化合物から式(I)の化合物を調製することは、ニコチンアミドリボシドおよびその誘導体に最適な対イオンを導入するのに効率的な方法を提供する。式(II)の化合物、例えば還元型NRHから出発して、所望の対イオンを導入し得る。さらに、トリフラート塩形態の式(IV)の化合物を用いることによってこの方法を開始したとしても、本発明の方法により、簡便かつ効率的な方法の間にトリフラート陰イオンを最適な対イオンに交換することが可能である。したがって、本開示の方法は、栄養補給剤または別のものとして使用可能な化合物の調製を都合よく可能にする。
(2)本発明は、ニコチンアミドリボシドおよびその誘導体を調製する立体選択的な方法を提供し、所望のβ−アノマーを生成する。これは、例えば、立体選択的ではなく望ましくないα−アノマーを大量に生成する、Tanimoriらとは対照的である。さらに、本発明の方法は有用で、効率的であり、かつ産業および商業化のためにスケールアップが容易であり、ならびに溶媒の使用、精製および反応時間を最小限に抑える。例えば、式(II)の化合物から式(I)の化合物を調製するための本発明の方法は、2時間未満で定量的収率をもたらして都合よく完了する。式(IV)の化合物から出発して式(I)の化合物を調製する方法もまた非常に効率的であり、非常に高い収率をもたらす。この方法は室温で都合よく実施し得る。
(3)本明細書に記載される方法は、ニコチンアミドリボシドだけでなく、TanimoriらまたはFranchettiらが開示していない全範囲の誘導体も調製できる。誘導体には、ニコチンアミドリボシドの誘導体だけでなく、還元型ニコチンアミドリボシドおよびその誘導体も含まれる。さらに、本明細書には記載されていないが、当業者であれば、式(II)の化合物から出発して、ニコチンアミドリボシドおよびその誘導体のリン酸化親化合物、例えば、ニコチンアミドモノヌクレオチドおよびニコチン酸モノヌクレオチドを容易に入手できることが理解されよう。
(4)式(IV)の化合物から式(III)の化合物を調製するのに使用する保護基は、容易な抽出のために、それらが反応媒体の有機相内への式(III)の化合物の移動を容易にするのに十分脂溶性であるよう有利に選択される。
(5)本明細書に記載される方法は、式(I)の化合物が約6〜約8の中性のpH範囲で調製されることを可能にする反応物を都合よく用いる。例えば、式(II)の化合物から式(I)の化合物を調製する際に、この中性のpH範囲によって、酸に不安定な出発物質(式(II)の化合物)および塩基に不安定な最終生成物(式(I)の化合物)の両方を、反応中に安定であるようにできる。
(6)本発明者らは、驚くべきことに、N含有陽イオンをZ+(プロトン供給源)として使用することにより、式(II)の化合物から式(I)の化合物の、定量的収率での、および、項目(5)で言及したように、中性のpH範囲での効率的な調製を都合よく可能にすることを発見した。理論に束縛されることを望むものではないが、プロトン供給源のZ+は、中性のpH範囲内で平衡状態でプロトン化した有機塩基の共役酸でなければならないことが提唱される。本発明者らは、プロトン供給源Z+としてN含有陽イオンを用いることによって、プロトン供給源のN原子が式(II)の化合物のジヒドロピリジンのN原子のpKaよりも大きいpKaを有することを提唱する。したがって、簡潔に言えば、この相対的なpKa値によって、ジヒドロピリジンのN原子が酸化される(本発明者らは、この酸化は炭素含有触媒によって促進されることを提唱する)まで、プロトン供給源Z+(すなわち、N−H+)のN原子がプロトンH+を捉えている。ジヒドロピリジンのN原子が酸化されて初めてそれはプロトン供給源Z+によってプロトン化される。本発明者らは、N原子を含むもの以外のプロトン供給源、例えば、P−H+を含むホスホニウム陽イオンまたはS−H+を含むスルホニウム陽イオンを用いた場合、そのようなプロトン供給源は反応媒体のpHを中性のpH範囲未満に低下させ、プロトン供給源はこのより低いpH範囲でそれらのプロトンを放出するということを提唱する。この変化によって酸化の前にジヒドロピリジンのN原子がプロトン化され、これによりジヒドロピリジンのC−N結合の望ましくない加水分解が生じることが提唱される。また、C−N結合の望ましくない切断の結果生じるこのジヒドロピリジンの不安定性は、弱酸(例えば、カルボン酸)または強酸(例えば、塩酸、リン酸または硫酸)を用いても生じることが提唱される。したがって、反応を所望する通りに進行させて式(II)の化合物から式(I)の化合物を形成させるpH範囲(中性)でプロトンを放出することが可能なのは、提唱されるようにN含有陽イオンのみであると提唱される。
本発明に従って、式(III)の化合物を以下の通りに調製した。以下の実施例に記載される反応媒体のpHは約6〜8の範囲内であった。
還元:全溶媒を、使用前に超音波処理およびアルゴンバブリングにより脱気した。マグネチックスターラーを備えた清潔で乾燥した丸底フラスコに亜ジチオン酸ナトリウム(0.656g、3.76mmol、2当量)および炭酸水素ナトリウム(0.79g、9.40mmol、5当量)を加え、不活性雰囲気下に置いた。次いで、式(IV)の化合物、すなわちトリアセチルニコチンアミドリボシド・トリフラート(CF3SO3 −、−OTfとしても知られる)塩(1g、1.88mmol、1当量)を最小量の水(10ml未満)に溶かし、反応容器に徐々に加えた。反応が安定した後、反応物がすべて溶けるまでさらに水を加え(10ml未満)、20分間攪拌した。次いで、水溶液を半量のジクロロメタン(DCM)で3回抽出した。DCM画分を収集し減圧下で濃縮して、トリアセチル−1,4−ジヒドロニコチンアミドリボシド誘導体(トリアセチル−NRH)を残存する出発物質(5%未満)とともに得た。水層を2回目の上記条件に供して収率を平均65%に増大させた。DCMの代わりに酢酸エチルも優れた代替抽出溶媒であり、75%の収率が得られた。
1H−NMR(MeOD,400MHz)−δ7.15(s,1H,H−5),5.95(d,1H,J=7.21Hz,H−6),5.25(d,1H,J=2.84Hz)および5.17(d,1H,J=1.80Hz)(H−8およびH−7),4.96(d,1H,J=7.09Hz,H−4),4.87(ABX,1H,Jaa=8.18Hz,Jab=3.60Hz,H−9),4.26(d,2H,J=3.20Hz,H−10&H−10’)4.19(m,1H,J=3.00Hz,H−3),3.13(m,2H,J=1.18Hz,H−2),2.13(s,3H),2.11(s,3H),2.10(s,3H)(H−13,H−15,H−17)。13C−NMR(MeOD,125MHz)−δ172.80(C−11),170.40(C−12,C−14,C−16),137.90(C−5),125.20(C−4),105.12(C−6),95.24(C−3),83.49(C−9),71.18(C−8),70.26(C−7),61.55(C−10),22.16(C−2),21.52(C−13,C−15,C−17)。HMRS m/z:383.1445;計算質量:383.1454。
1H−NMR(MeOD,400MHz)−δ9.61(s,1H,芳香族),9.30(dt,1H,J=6.3,1.4Hz,芳香族),9.10(dt,1H,J=8.2,1.4Hz,芳香族),8.37(dd,1H,J=8.2,6.3Hz,芳香族),6.60(d,1H,J=3.9Hz,H−1(アノマー)),5.60(dd,1H,J=5.6,3.9Hz,H−2),5.46(t,1H,J=5.6Hz,H−3),4.81−4.84(m,1H,H−4),4.61(ABX,1H,Ja,a’= 13.1Hz,Ja,b=3.5Hz,H−5),4.51(ABX,1H,Ja,a’=13.0Hz,Ja,b=2.8Hz,H−5’),2.20(s,3H,OAc),2.17(s,3H,OAc),2.16(s,3H,OAc)。
13C−NMR(MeOD,125MHz)−δ172.1,171.6,171.2(3×C=OCH3),164.9(C=ONH2)147.0,144.3,142.3,136.2,129.6,(芳香族),121.6(q,J=320.2Hz,CF3),99.4(C−1(アノマー)),84.4(C−4),77.6(C−2),70.7(C−3),63.5(C−5),20.7(OAc),20.3(OAc),20.2(OAc)。
19F−NMR(MeOD,376MHz)−δ−79.9(トリフラート対イオン)
還元:式(IV)の化合物、すなわちトリアセチルO−エチルニコチン酸リボシド・トリフラート(−OTf)塩(2.30g、4.2mmol、1当量)を20mLのH2Oに溶かし、NaHCO3(1.77g、21.0mmol、5当量)と亜ジチオン酸ナトリウム(1.47g、8.22mmol、2当量)を30mLのH2Oに溶かした溶液を加え、2時間攪拌した。次いで、得られた黄色の溶液を2×酢酸エチル(EtOAc、40mL)で洗浄し、有機層をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、濃縮して2,3,5−トリアセチルO−エチル−1,4−ジヒドロニコチン酸リボシド(黄色油)900mg(収率39%)を得、それ以上精製しなかった。1H−NMRによる純度は80%であった。
1H−NMR−δ7.27(1H,s,H−6),6.05(1H,dd,J=8.2,1.5Hz,H−7),5.26(1H,dd,J=5.8,2.8Hz,H−3),5.23(1H,dd,J=6.9,5.8Hz,H−2),5.08(1H,d,J=6.9Hz,H−1),4.91(1H,dt,J=8.3,3.5Hz,H−8),4.24−4.30(3H,m,H−4,H−5,H−5’),4.11(2H,q,J=7.2Hz,H−11),3.04−3.06(2H,m,H−9),2.16(3H,s,OAc),2.12(3H,s,OAc),2.09(3H,s,OAc),1.25(3H,t,J=7.2Hz,H−12)。
13C−NMR−δ172.2,171.5,171.3,169.8,(3×C=O−CH3およびC=O−OEt),139.9(C−6),126.3(C−7),106.4(C−8),101.5(C−10),94.2(C−1),80.4(C−4),72.3(C−2),72.1(C−3),64.8(C−5),61.0(C−11),23.4(C−9),20.7,20.5,20.3(3×C=O−CH3),14.8(C−12)。
1H−NMR(D2O,400MHz)−δ9.45(s,1H,芳香族),9.14(d,1H,J=6.1Hz,芳香族),9.02(d,1H,J=7.8Hz,芳香族),8.18(t,1H,J=6.7Hz,芳香族),6.51(d,1H,J=4.1Hz,H−1(アノマー)),5.47(t,1H,J=4.4Hz,H−2),5.36(t,1H,J=4.7Hz,H−3),4.81−4.84(m,1H,H−4),4.45−4.48(m,2H,H−5),4.36(q,2H,J=7.0Hz,C=OCH 2CH3),2.04(s,3H,OAc),2.02(s,3H,OAc),1.98(s,3H,OAc),1.25(t,3H,J=7.0Hz,C=OCH2CH 3)。
19F−NMR(D2O,376MHz)−δ−79.0(トリフラート対イオン)
還元(最適化されていない):式(IV)の化合物、すなわちトリベンゾイルニコチンアミドリボシド・トリフラート(−OTf)塩を最小限のメタノールに溶かし、丸底フラスコに移し、この溶液に10mLのH2Oを加え、回転蒸発によりメタノールの大部分を除去した。出発物質を溶液から沈殿させ、固体が二相系に可溶化するまでジエチルエーテル(Et2O)を20mL加えた。NaHCO3(420mg、5mmol、5当量)と亜ジチオン酸ナトリウム(348mg、2mmol、2当量)を10mLのH2Oに溶かした溶液を加え、2時間攪拌した。相を分離し、エーテル層をMgSO4で乾燥させ、濃縮してトリベンゾイル−1,4−ジヒドロニコチンアミドリボシド(黄色固体)428mg(収率76%)を得、それ以上精製しなかった。1H−NMRによる純度は80%であった。Biotage精製により純物質が得られる。
1H−NMR−δ8.01−8.04(2H,m,OBz),7.81−7.86(4H,m,OBz),7.25−7.55(9H,m,OBz),7.13(1H,s,H−6),6.01(1H,dd,J=8.2,1.5Hz,H−7),5.68(1H,dd,J=6.2,3.5Hz,H−3),5.57(1H,dd,J=6.7,6.2Hz,H−2),5.29(1H,d,J=6.7Hz,H−1),4.61−4.68(2H,m,H−8,H−5),4.50−4.55(2H,m,H−4,H−5’),3.93−3.94(2H,m,H−9)。
13C−NMR−δ172.7,167.6,166.7,166.6(3×C=O−C6H5,C=ONH2),138.1(C−6),134.9,134.8,134.6,130.9,130.8,130.7,130.3,130.0,129.8,129.7(3×OBz),125.7(C−7),105.9(C−8),94.9(C−1),80.3(C−4),72.9(C−2),72.7(C−3),65.4(C−5),23.6(C−9)。
1H−NMR(MeOD,400MHz)−δ9.59(s,1H,芳香族),9.31(d,1H,J=6.4Hz,芳香族),8.94(d,1H,J=8.1Hz,芳香族),8.15(dd,1H,J=8.1,6.4Hz,芳香族),7.90−7.94(m,6H,OBz),7.50−7.54(m,3H,OBz),7.31−7.38(m,6H,OBz),6.79(d,1H,J=3.9Hz,H−1(アノマー)),5.97(dd,1H,5.6,3.9Hz,H−2),5.87(t,1H,J=5.6Hz,H−3),5.13−5.16(m,1H,H−4),4.83−4.91(m,2H,H−5)。
19F−NMR(MeOD,376MHz)−δ−79.1(トリフラート対イオン)
式(II)の化合物、すなわちNRH(1−(ベータ−D−リボフラノシル)−1,4−ジヒドロニコチンアミドとしても知られる還元型ニコチンアミドリボシド(図4にそのβ−アノマー型が示されている)を以下の通りに調製した。以下の実施例に記載される反応媒体のpHは約6〜8の範囲内であった。
1H−NMR(MeOD,400MHz)−δ7.18(s,1H,H−5),6.14(d,1H,J=8.28Hz,H−6),4.85(m,1H,H−3),4.76(d,1H,J=5.77Hz,H−4),4.04(m,2H,H−7およびH−8),3.93(m,1H,J=2.76,H−9),3.72(ABX,1H,Jaa=12.55Hz,Jab=3.51Hz,H−10),3.65(ABX,1H,Jaa=12.55Hz,Jab=4.02Hz,H−10’),3.10(q,2H,J=1.51Hz H−2)。13C−NMR(MeOD,125MHz)−δ172.88(C−11),137.83(C−5),125.29(C−4),105.19(C−6),95.00(C−3),83.54(C−9),71.10(C−8),70.20(C−7),61.61(C−10),22.09(C−2);HRMS m/z:257.1130;計算質量:257.1137。
式(I)の化合物を本発明に従って以下の通りに調製した。以下の実施例に記載される反応媒体のpHは約6〜8の範囲内であった。
式(II)の化合物、すなわちNRH(図2に示される還元型ニコチンアミドリボシド;50mg、0.20mmol、1当量)を5mLのH2Oに溶かし、次いで、1当量(すなわち、0.20mmol)の塩化アンモニウムを一度に加えた。次いで、活性炭(約10mg、すなわち、0.80mmol)を加え、混合物を室温で約1時間攪拌し、その後ろ過し、凍結乾燥させて、ニコチンアミドリボシドの塩化物塩を定量的に、すなわち、変換率が100%の純粋な生成物として得た。
1H−NMR(D2O,400MHz)−δ9.46(s,1H,芳香族),9.12(dt,1H,J=6.3,1.4Hz,芳香族),8.83(dt,1H,J=8.2,1.4Hz,芳香族),8.13(dd,1H,J=8.2,6.3Hz,芳香族),6.13(d,1H,J=4.3Hz,H−1(アノマー)),4.37(t,1H,J=4.7Hz,H−2),4.31−4.34(m,1H,H−4),4.21(t,1H,J=4.7Hz,H−3),3.90(ABX,1H,Ja,a’=13.0Hz,Ja,b=3.5Hz,H−5),3.75(ABX,1H,Ja,a’=13.0Hz,Ja’,b=2.8Hz,H−5’)。
1当量(すなわち、0.20mmol)の酢酸アンモニウムを加えたことを除き、実施例3(A)に記載されている方法を実施した。ニコチンアミドリボシドの酢酸塩が定量的に得られた。
1H−NMR(D2O,400MHz)−δ9.46(s,1H,芳香族),9.12(d,1H,J=6.3Hz,芳香族),8.83(d,1H,J=8.2Hz,芳香族),8.12(m,1H,芳香族),6.09(d,1H,J=4.4Hz,H−1(アノマー)),4.36(t,1H,J=4.7Hz,H−2),4.32−4.35(m,1H,H−4),4.21(t,1H,J=4.7Hz,H−3),3.91(ABX,1H,Ja,a’=13.1Hz,Ja,b=2.8Hz,H−5),3.75(ABX,1H,Ja,a’=13.0Hz,Ja’,b=3.5Hz,H−5’),1.79(s,3H,OAc)。
1当量(すなわち、0.20mmol)のギ酸アンモニウム(メタン酸塩)を加えたことを除き、実施例3(A)に記載されている方法を実施した。ニコチンアミドリボシドのギ酸塩が定量的に得られた。
1H−NMR(D2O,400MHz)−δ9.46(s,1H,芳香族),9.12(d,1H,J=6.3Hz,芳香族),8.83(d,1H,J=8.2Hz,芳香族),8.29(s,1H,ギ酸),8.12(m,1H,芳香族),6.09(d,1H,J=4.4Hz,H−1(アノマー)),4.36(t,1H,J=4.7Hz,H−2),4.31−4.34(m,1H,H−4),4.21(t,1H,J=4.7Hz,H−3),3.91(ABX,1H,Ja,a’=13.1Hz,Ja,b=3.5Hz,H−5),3.79(ABX,1H,Ja,a’=13.0Hz,Ja’,b=2.8Hz,H−5’)。
1当量(すなわち、0.20mmol)のトリフルオロ酢酸アンモニウムを加えたことを除き、実施例3(A)に記載されている方法を実施した。ニコチンアミドリボシドのトリフルオロ酢酸塩が定量的に得られた。
1H−NMR(D2O,400MHz)−δ9.46(s,1H,芳香族),9.12(d,1H,J=6.3Hz,芳香族),8.83(d,1H,J=8.2,芳香族),8.13(dd,1H,J=8.2,6.3Hz,芳香族),6.13(d,1H,J=4.3Hz,H−1(アノマー)),4.35(t,1H,J=4.7Hz,H−2),4.31−4.34(m,1H,H−4),4.20(t,1H,J=4.7Hz,H−3),3.89(ABX,1H,Ja,a’=13.0Hz,Ja,b=3.6Hz,H−5),3.74(ABX,1H,Ja,a’=13.0Hz,Ja’,b=2.9Hz,H−5’)。19F−NMR(D2O,376MHz)−δ−75.7(CF 3COO−)。
実施例3(A)に記載されている方法の代替法を以下の通りに実施した。NRH(図4に示される還元型ニコチンアミドリボシド;50mg、0.20mmol、1当量)を5mLのH2O:EtOAc(1:1)に溶かし、次いで、1当量(すなわち、0.20mmol)の塩化アンモニウムを一度に加えた。1時間後のワークアップの時点で酸化は全く起こっておらず、出発物質が完全に回収された。回収したNRHおよび塩化アンモニウムを活性炭(約10mg、すなわち、0.8mmol)を添加した同じ溶媒系に再懸濁させ、室温で1時間攪拌した。それに続くろ過および凍結乾燥によりニコチンアミドリボシドの塩化物塩が定量的収率で得られた。したがって、この方法には炭素含有触媒、例えば活性炭が不可欠であるという結論が導かれた。
1H−NMR(D2O,400MHz)−δ9.46(s,1H,芳香族),9.12(dt,1H,J=6.3,1.4Hz,芳香族),8.83(dt,1H,J=8.2,1.4Hz,芳香族),8.13(dd,1H,J=8.2,6.3Hz,芳香族),6.13(d,1H,J=4.3Hz,H−1(アノマー)),4.37(t,1H,J=4.7Hz,H−2),4.31−4.34(m,1H,H−4),4.21(t,1H,J=4.7Hz,H−3),3.90(ABX,1H,Ja,a’=13.0Hz,Ja,b=3.5Hz,H−5),3.75(ABX,1H,Ja,a’=13.0Hz,Ja’,b=2.8Hz,H−5’)。
NRH(図4に示される還元型ニコチンアミドリボシド;50mg、0.20mmol、1当量)をH2O:EtOAc(1:1)の代わりに5mLのH2O:THF(1:1)に溶かしたことを除き、実施例3(E)に記載されている方法を実施し、次いで、1当量(すなわち、0.20mmol)の塩化アンモニウムを一度に加えた。1時間後のワークアップの時点で酸化は全く起こっておらず、出発物質が完全に回収された。回収したNRHおよび塩化アンモニウムを活性炭(約10mg、すなわち、0.8mmol)を添加した同じ溶媒系に再懸濁させ、室温で1時間攪拌した。それに続くろ過および凍結乾燥によりニコチンアミドリボシドの塩化物塩が定量的収率で得られた。したがって、この方法には炭素含有触媒、例えば活性炭が不可欠であるという結論が導かれた。
1H−NMR(D2O,400MHz)−δ9.46(s,1H,芳香族),9.12(dt,1H,J=6.3,1.4Hz,芳香族),8.83(dt,1H,J=8.2,1.4Hz,芳香族),8.13(dd,1H,J=8.2,6.3Hz,芳香族),6.13(d,1H,J=4.3Hz,H−1(アノマー)),4.37(t,1H,J=4.7Hz,H−2),4.31−4.34(m,1H,H−4),4.21(t,1H,J=4.7Hz,H−3),3.90(ABX,1H,Ja,a’= 13.0Hz,Ja,b=3.5Hz,H−5),3.75(ABX,1H,Ja,a’=13.0Hz,Ja’,b=2.8Hz,H−5’)。
Claims (19)
- 式(I)
nが0または1であり;
mが0または1であり;
YがOまたはSであり;
R1がH、置換または非置換アルキル、置換または非置換アルケニル、置換または非置換アルキニル、置換または非置換アリール、置換または非置換の第一級または第二級アミノ、および置換または非置換アジドから選択され;
R2〜R5が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ独立してH、置換または非置換アルキル、置換または非置換アルケニル、置換または非置換アルキニル、および置換または非置換アリールから選択され;かつ
X−が、置換または非置換カルボン酸の陰イオン、ハロゲン化物、置換または非置換スルホン酸、置換または非置換リン酸、置換または非置換硫酸、置換または非置換炭酸、および置換または非置換カルバミン酸から選択される陰イオンであり;
前記方法は、水溶液および炭素含有触媒の存在下で、
式(II)
の化合物を、
式Z+X−
[式中、X−は上で定義される通りであり、かつZ+はN含有陽イオンである]
の化合物と
反応させて式(I)の化合物を形成させることを含み、
前記炭素含有触媒は活性炭であり、
任意選択で活性炭は金属の担体としてのものであってよく、前記金属は任意選択で遷移金属であってよい、
方法。 - Z+が、置換または非置換アンモニウム、置換または非置換ピリジニウム、置換または非置換ピロリジニウム、置換または非置換イミダゾリウムおよび置換または非置換トリアゾリウムから選択され、
任意選択で、Z + が、式N + HR I R II R III の置換または非置換アンモニウムであってよく、式中、R I 、R II およびR III が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ独立してH、置換または非置換アルキル、置換または非置換アルケニル、置換または非置換アルキニル、および置換または非置換アリールから選択される、請求項1に記載の方法。 - 式(II)の化合物と式Z+X−の化合物が、それぞれ約1:5〜約5:1、任意選択で約1:3〜約3:1、さらに任意選択で約1:2〜約2:1、さらに任意選択で約1:1のモル比で存在する、請求項1〜2のいずれかに記載の方法。
- 式(II)の化合物と前記炭素含有触媒が、それぞれ約10:1〜約1:10、任意選択で約5:1〜約1:5、さらに任意選択で約4:1〜約1:4、さらに任意選択で約1:1または1:2または1:3または1:4のモル比で存在する、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 前記反応が、約6〜約8のpH範囲で、任意選択で約6.5〜約7.5のpH範囲で実施される、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- X−が、置換または非置換モノカルボン酸の陰イオンおよび置換または非置換ジカルボン酸の陰イオンから選択される置換または非置換カルボン酸の陰イオンであり、
任意選択で、X − が、置換モノカルボン酸の陰イオンであってもよく、さらに任意選択で置換プロパン酸の陰イオンまたは置換酢酸の陰イオンであってもよい、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。 - 式Z+X−の化合物が、塩化アンモニウム、酢酸アンモニウム、ギ酸アンモニウム、トリフルオロ酢酸アンモニウム、アスコルビン酸アンモニウム、アスパラギン酸アンモニウム、グルタミン酸アンモニウムおよび乳酸アンモニウムから選択され、任意選択で塩化アンモニウム、酢酸アンモニウム、ギ酸アンモニウムおよびトリフルオロ酢酸アンモニウムから選択されてもよい、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 式(I)の化合物において、nが0であり、mが1であり、R1がNH2であり、R2〜R5がそれぞれHであり、かつX−が塩化物、酢酸、ギ酸およびトリフルオロ酢酸から選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- R6、R7およびR8が、それぞれ独立してエステル型保護基、エーテル型保護基、またはシリル型保護基である、請求項9に記載の方法。
- R6、R7およびR8部分が、置換および非置換アセチル、ならびに置換および非置換ベンゾイルから選択され、
任意選択で、R 6 、R 7 およびR 8 のうち少なくとも2つが、非置換アセチルまたは非置換ベンゾイルから選択されてもよく、
さらに任意選択で、R 6 、R 7 およびR 8 が、それぞれ非置換アセチルまたは非置換ベンゾイルを含み、かつ前記脱保護剤が、塩基であり、任意選択でNH 3 、Na 2 CO 3 およびNaOHから選択される、
請求項9または10に記載の方法。 - 前記脱保護剤が、酸または塩基である、請求項9〜11のいずれか1項に記載の方法。
- 前記反応が、プロトン性溶媒もしくは非プロトン性溶媒またはそれらの組合せの存在下で実施される、請求項9〜12のいずれか1項に記載の方法。
- 式(III)の化合物において、
nが0であり、mが1であり、R1がNH2であり、R2〜R5がそれぞれHであり、かつR6〜R8がそれぞれアセチルであるか、または
nが1であり、YがOであり、mが1であり、R 1 がエチルであり、R 2 〜R 5 がそれぞれHであり、かつR 6 〜R 8 がそれぞれアセチルであるか、または
nが0であり、mが1であり、R 1 がNH 2 であり、R 2 〜R 5 がそれぞれHであり、かつR 6 〜R 8 がそれぞれベンゾイルである、
請求項9〜13のいずれか1項に記載の方法。 - R6、R7およびR8のうち少なくとも2つが非置換アセチルを含む場合、前記有機溶媒が、ジクロロメタン、1,2−クロロエタン、酢酸n−ブチル、クロロホルムおよび酢酸エチル、またはそれらの組合せから選択され、さらに任意選択で酢酸エチルである、請求項15に記載の方法。
- R2、R3およびR4のうち少なくとも2つが非置換ベンゾイルを含む場合、前記有機溶媒が、トリクロロエチレン、四塩化炭素、ジイソプロピルエーテル、トルエン、メチルtert−ブチルエーテル、ベンゼンおよびジエチルエーテル、またはそれらの組合せから選択され、さらに任意選択でジエチルエーテルである、請求項15に記載の方法。
- 前記還元剤が、亜ジチオン酸ナトリウムまたは水素化ホウ素ナトリウムから選択される、請求項15〜17のいずれか1項に記載の方法。
- 式(IV)の化合物において、
nが0であり、mが1であり、R1がNH2であり、R2〜R5がそれぞれHであり、R6〜R8がそれぞれアセチルであり、かつX−が−OTfであるか、または
nが1であり、YがOであり、mが1であり、R 1 がエチルであり、R 2 〜R 5 がそれぞれHであり、R 6 〜R 8 がそれぞれアセチルであり、かつX − が − OTfであるか、または
nが0であり、mが1であり、R 1 がNH 2 であり、R 2 〜R 5 がそれぞれHであり、かつR 6 〜R 8 がそれぞれベンゾイルであり、かつX − が − OTfである、
請求項15〜18のいずれか1項に記載の方法。
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