JPH09255697A - 10位置換ハイドロキシメチル14員環マクロライド誘導体 - Google Patents

10位置換ハイドロキシメチル14員環マクロライド誘導体

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JPH09255697A
JPH09255697A JP7166196A JP7166196A JPH09255697A JP H09255697 A JPH09255697 A JP H09255697A JP 7166196 A JP7166196 A JP 7166196A JP 7166196 A JP7166196 A JP 7166196A JP H09255697 A JPH09255697 A JP H09255697A
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acid
formula
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alkyl group
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JP7166196A
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Kenji Takenuki
健二 竹貫
Takehiko Sasahara
剛彦 笹原
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式[1] 【化1】 (式中、Rは水素原子または炭素数1から10のアルキ
ル基または低級アルコキシ低級アルキル基またはシクロ
プロピル基を示す)で表される化合物またはその酸付加
塩、およびその医薬用途と製造方法。 【効果】 本目的化合物は、強力な抗菌作用を有し、抗
菌剤として極めて有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は抗菌剤として有用な
新規物質とその製造方法、及びその医薬用途に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放線菌サッカロポリスポラ−エス
ピーL53−18Aによって産生される式[2]
【0003】
【化5】
【0004】で表されるスポレアマイシンおよび、一般
式[3]
【0005】
【化6】
【0006】(式中、Xは=CO,=CHOHまたは=
CHNH2を示す)で表されるエリスロマイシン誘導
体、例えば(9S)−9−デオキソ−11,12−デオ
キシ−9,12−エポキシ−11−オキソエリスロマイ
シンA(Xが=COに該当する誘導体)、(9S,11
S)−9−デオキソ−12−デオキシ−9,12−エポ
キシエリスロマイシンA(Xが=CHOHに該当する誘
導体)および(9S,11S)−11−アミノ−9−デ
オキソ−11,12−デオキシ−9,12−エポキシエ
リスロマイシンA(Xが=CHNH2に該当する誘導
体)は、グラム陽性菌、嫌気性菌およびマイコプラズマ
などに対して強力な抗菌作用を示すことが知られている
(特開平2−190189号公報、WO90/1128
8国際公開明細書)。 また一般式[4]
【0007】
【化7】
【0008】(式中、Xは=CO,=CHOHまたは=
CHNH2を示し、R1は低級アルカノイル基を示す。)
で表される9,10−ジヒドロ−スポレアマイシン誘導
体、例えば6−O−アセチル−11−アミノ−9,10
−ジヒドロ−11−ヒドロキシ−スポレアマイシン(X
が=CHNH2に該当する誘導体)も、優れた抗菌活性
を有することが知られている(特開平6−345793
号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、より優
れた感染治療効果を有する化合物が切望されている。マ
クロライド抗生物質の誘導体研究は非常に多数報告され
ているが、14員環マクロライドのラクトン環に炭素−
炭素結合を新たに導入した研究は、反応部位が多数存在
し選択的に反応を行うことが困難であり今日までほとん
ど行われていなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため、スポレアマイシンに注目し、その誘導
体について鋭意研究を行った結果、かかる複雑な構造を
有する化合物の反応性官能基を保護することなく、1工
程でラクトン環の10位に炭素鎖を導入する新反応を開
発した。この新反応を用いて優れた抗菌活性を有する新
規誘導体を見いだし、本発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明は次の一般式[1]
【0012】
【化8】
【0013】(式中、Rは水素原子または炭素数1から
10のアルキル基または低級アルコキシ低級アルキル基
またはシクロプロピル基を示す)で表される化合物また
はその酸付加塩を提供するものである。上記式中、Rは
水素原子、炭素数1から10のアルキル基、低級アルコ
キシ低級アルキル基またはシクロプロピル基を示すが、
炭素数1から10のアルキル基としては、直鎖または分
枝のいずれであっても特に限定されず、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、イソブチル等が
好ましい例として挙げられる。低級アルコキシ低級アル
キル基における低級とは、通常、炭素数1から5のアル
キルを示し、低級アルコキシ低級アルキル基としては、
例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、プロピロキ
シメチル、ブトキシメチル、2−メトキシエチル、2−
エトキシエチル、2−プロピロキシエチルが挙げられ
る。本発明の具体的な10位置換ハイドロキシメチル1
4員環マクロライド誘導体は以下の化合物が例示され
る。
【0014】(1) 9−ヒドロー10ーヒドロキシメ
チルスポレアマイシン(Rが、水素原子) (2) 9ーヒドロー10ー(1ーヒドロキシエチル)
スポレアマイシン(Rが、メチル基) (3) 9ーヒドロー10ー(1ーヒドロキシプロピ
ル)スポレアマイシン(Rが、エチル基) (4) 9ーヒドロー10ー(1ーヒドロキシヘキシ
ル)スポレアマイシン(Rが、ペンチル基) (5) 9ーヒドロー10ー(1ーヒドロキシデシル)
スポレアマイシン(Rが、ノニル基) (6) 9ーヒドロー10ーシクロプロピルヒドロキシ
メチルスポレアマイシン(Rが、シクロプロピル基) (7) 9ーヒドロー10ー(1ーヒドロキシエチル−
2−メトキシ)スポレアマイシン(Rが、メトキシメチ
ル基) (8) 9ーヒドロー10ー(2ーエトキシー1ーヒド
ロキシエチル)スポレアマイシン(Rが、エトキシメチ
ル基) (9) 9ーヒドロー10ー(1ーヒドロキシー3ーメ
トキシプロピル)スポレアマイシン(Rが、1−メトキ
シエチル基) 本発明の化合物は以下の製造方法によって製造すること
ができる。即ち、前述の式[2]で表される化合物(ス
ポレアマイシン)を、水素化ジアルキルアルミニウムの
存在下、RCOOH(式中、Rは前記と同様な意味を示
す)又はその塩と反応せしめることを特徴とする前述の
一般式[1](式中、Rは前記と同様な意味を示す)で
表される化合物またはその酸付加塩の製造方法である。
本発明の製造に用いる式[2]で表される化合物(スポ
レアマイシン)は、例えば特表平4−504259号公
報、特開平2−190189号公報、WO90/112
88国際公開明細書等を参考にして調整することができ
る。
【0015】水素化ジアルキルアルミニウムとしては、
特にアルキル基の限定はなく、直鎖または分枝していて
もよく、2つのアルキル基が同一であっても相違してい
てもよく、特に限定されないが、通常は炭素数1−5の
炭化水素基であって、市販されている水素化ジイソブチ
ルアルミニウムが用いられることも簡便である。水素化
ジイソブチルアルミニウムの使用量は、スポレアマイシ
ンと等量以上、好ましくは5等量以上を用いればよく、
通常50等量以内が好ましい。
【0016】また、RCOOHとして表現される化合物
において、式中、Rは前記と同様な意味を示すが、遊離
酸であっても、又はその塩であっても、本発明の製造方
法には用いることができ、製造しようとする式[1]の
Rと同一の基を有するRCOOHを選択すればよく、例
えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、メトキシ酢酸等が例示
され、市販品を利用でき、例えば、Aldrich社等
から購入することができる。その塩とは、水素化ジアル
キルアルミニウムと反応しない塩基との塩であれば特に
限定されず、具体的には例えば、ナトリウム塩、カリウ
ム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等の
金属塩、ピリジン塩、トリメチルアミン塩、トリエチル
アミン塩などのアミン塩が例示される。RCOOH又は
その塩の使用量は、スポレアマイシンと等量以上、好ま
しくは5等量以上を用いればよく、通常50等量以内が
好ましい。
【0017】添加順序は、水素化ジアルキルアルミニウ
ムにRCOOH又はその塩を加え、この反応液に、スポ
レアマイシンを滴下するのが好ましい。上記反応は、無
溶媒中または非水系の不活性媒体中で行うことが好まし
く、不活性媒体としては、例えばテトラヒドロフラン、
ジエチルエーテル、ジエトキシエタン、ヘキサン、ベン
ゼン、トルエン、キシレンなど、好ましくはテトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、ジエトキシエタンなどの
エーテル性の不活性溶媒が挙げられる。通常、室温また
は冷却下で行うことが好ましく、例えば、−80℃〜2
0℃好ましくは−80℃〜−20℃の温度条件が挙げら
れる。
【0018】上記反応についての反応時間は、特に限定
されないが、一般式[1]で表される化合物の収量が最
大になる時点で適宜反応を終了することが好ましく、出
発物質や生成物を薄層クロマトグラフィー(TLC)、
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)などの手段に
より追跡するばよいが、通常は2〜5時間程度で終了す
ればよい。
【0019】一般式[1]で表される化合物を反応液か
ら採取するには、通常少量の水で過剰量の水素化ジアル
キルアルミニウムを分解し、沈殿を濾去し濾液を濃縮す
ることが好ましい。このようにして得られた一般式
[1]で表される化合物は、更に精製を必要とする場合
には、公知のマクロライド系抗生物質を分離、精製する
手段、例えばシリカゲル、活性アルミナ、吸着樹脂など
の吸着剤を用いるカラムクロマトグラフィーまたは分取
HPLCなどの手段により行うことが出来る。
【0020】本発明の一般式[1]で表される10位置
換ハイドロキシメチル14員環マクロライド誘導体は、
さらに必要に応じて、その酸付加塩とすることができ
る。酸付加塩としては、薬学的に許容される酸付加塩が
好ましい例として挙げられるが、例えば、塩酸、ヨウ化
水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロ
ピオン酸、安息香酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスル
ホン酸、ラウリルスルホン酸、ステアリン酸、パルミチ
ン酸、コハク酸、エチルコハク酸、ラクトビオン酸、シ
ュウ酸、サリチル酸等の酸に対する酸付加塩が例示され
る。酸付加塩となす場合には、本発明の一般式[1]で
表される10位置換ハイドロキシメチル14員環マクロ
ライド誘導体をメタノール、エタノールなどのアルコー
ル類に溶解し、当量もしくは数倍量の上記に説明した酸
成分を加えることにより、それらの酸付加塩を得ること
ができる。
【0021】斯くして得られた本発明の一般式[1]で
表される10位置換ハイドロキシメチル14員環マクロ
ライド誘導体またはその塩は、エリスロマイシンに匹敵
する抗菌力を示し、抗菌剤として極めて有用であること
が確認された。また、本発明化合物をマウスに200m
g/kgの経口投与しても死亡例は認められず、本発明
の化合物の安全性が確認された。
【0022】
【発明の効果】本発明の一般式[1]で表される化合物
の各種菌株に対する抗菌力を日本化学療法学会標準法に
基づき試験管内で測定した。その結果を表1、表2に示
した(単位はμg/ml)。一般式[1]で表される化
合物は、エリスロマイシンに匹敵する抗菌力を示した。
この結果から明らかな様に、本目的化合物は強力な抗菌
作用を有し、抗菌剤として極めて有用である。
【0023】
【実施例】次に、実施例を挙げて本研究をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらによって、なんら限定され
るものではない。なお実施例により製造した化合物に関
する物性値は後記の表3、表4に示した。
【0024】
【実施例1】 9ーヒドロー10ーヒドロキシメチルスポレアマイシン 水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5規定トルエン
溶液20ml、30mmol)をテトラヒドロフラン
(100ml)に溶解し、−78℃に冷却した。蟻酸
(0.38ml、10mmol)を加えそのまま5分間
攪拌した後、スポレアマイシン(特表平4−50425
9号公報に記載の化合物6;713mg、1mmol)
のテトラヒドロフラン(20ml)溶液をカニューレを
用いて滴下した。3時間後、蒸留水(2ml)を加えて
過剰の水素化ジイソブチルアルミニウムを分解した後、
室温に戻し無水硫酸マグネシウムを加え、余分な水分を
吸着した後反応液を濾過した。濾液を減圧濃縮し、残査
をシリカゲル(メルク社シリカゲル60、50g)カラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:ア
ンモニア水=1000:25:1で溶出)で精製して表
記の化合物(536mg、収率72%)を得た。
【0025】
【実施例2】 9ーヒドロー10ー(1ーヒドロキシエチル)スポレア
マイシン 水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5規定トルエン
溶液20ml、30mmol)をテトラヒドロフラン
(100ml)に溶解し、−78℃に冷却した。酢酸
(0.57ml、10mmol)を加えそのまま5分間
攪拌した後、スポレアマイシン(713mg、1mmo
l)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液をカニュー
レを用いて滴下した。3時間後、蒸留水(2ml)を加
えて過剰の水素化ジイソブチルアルミニウムを分解した
後、室温に戻し無水硫酸マグネシウムを加え、余分な水
分を吸着した後反応液を濾過した。濾液を減圧濃縮し、
残査をシリカゲル(メルク社シリカゲル60、50g)
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノー
ル:アンモニア水=1000:25:1で溶出)で精製
して表記の化合物(569mg、収率75%)を得た。
【0026】
【実施例3】 9ーヒドロー10ー(1ーヒドロキシプロピル)スポレ
アマイシン 水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5規定トルエン
溶液20ml、30mmol)をテトラヒドロフラン
(100ml)に溶解し、−78℃に冷却した。プロピ
オン酸(0.75ml、10mmol)を加えそのまま
5分間攪拌した後、スポレアマイシン(713mg、1
mmol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液をカ
ニューレを用いて滴下した。3時間後、蒸留水(2m
l)を加えて過剰の水素化ジイソブチルアルミニウムを
分解した後、室温に戻し無水硫酸マグネシウムを加え、
余分な水分を吸着した後反応液を濾過した。濾液を減圧
濃縮し、残査をシリカゲル(メルク社シリカゲル60、
50g)カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メ
タノール:アンモニア水=1000:25:1で溶出)
で精製して表記の化合物(363mg、収率47%)を
得た。
【0027】
【実施例4】 9ーヒドロー10ー(1ーヒドロキシヘキシル)スポレ
アマイシン 水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5規定トルエン
溶液20ml、30mmol)をテトラヒドロフラン
(100ml)に溶解し、−78℃に冷却した。ヘキサ
ン酸(1.25ml、10mmol)を加えそのまま5
分間攪拌した後、スポレアマイシン(713mg、1m
mol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液をカニ
ューレを用いて滴下した。3時間後、蒸留水(2ml)
を加えて過剰の水素化ジイソブチルアルミニウムを分解
した後、室温に戻し無水硫酸マグネシウムを加え、余分
な水分を吸着した後反応液を濾過した。濾液を減圧濃縮
し、残査をシリカゲル(メルク社シリカゲル60、50
g)カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール:アンモニア水=1000:25:1で溶出)で精
製して表記の化合物(326mg、収率40%)を得
た。
【0028】
【実施例5】 9ーヒドロー10ー(1ーヒドロキシデシル)スポレア
マイシン 水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5規定トルエン
溶液20ml、30mmol)をテトラヒドロフラン
(100ml)に溶解し、−78℃に冷却した。デカン
酸(1.93ml、10mmol)を加えそのまま5分
間攪拌した後、スポレアマイシン(713mg、1mm
ol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液をカニュ
ーレを用いて滴下した。3時間後、蒸留水(2ml)を
加えて過剰の水素化ジイソブチルアルミニウムを分解し
た後、室温に戻し無水硫酸マグネシウムを加え、余分な
水分を吸着した後反応液を濾過した。濾液を減圧濃縮
し、残査をシリカゲル(メルク社シリカゲル60、50
g)カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール:アンモニア水=1000:25:1で溶出)で精
製して表記の化合物(279mg、収率32%)を得
た。
【0029】
【実施例6】 9ーヒドロー10ーシクロプロピルヒドロキシメチルス
ポレアマイシン 水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5規定トルエン
溶液20ml、30mmol)をテトラヒドロフラン
(100ml)に溶解し、−78℃に冷却した。シクロ
プロパンカルボン酸(0.79ml、10mmol)を
加えそのまま5分間攪拌した後、スポレアマイシン(7
13mg、1mmol)のテトラヒドロフラン(20m
l)溶液をカニューレを用いて滴下した。3時間後、蒸
留水(2ml)を加えて過剰の水素化ジイソブチルアル
ミニウムを分解した後、室温に戻し無水硫酸マグネシウ
ムを加え、余分な水分を吸着した後反応液を濾過した。
濾液を減圧濃縮し、残査をシリカゲル(メルク社シリカ
ゲル60、50g)カラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:メタノール:アンモニア水=1000:25:
1で溶出)で精製して表記の化合物(283mg、収率
36%)を得た。
【0030】
【実施例7】 9ーヒドロー10ー(2ーエトキシー1ーヒドロキシエ
チル)スポレアマイシン 水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5規定トルエン
溶液20ml、30mmol)をテトラヒドロフラン
(100ml)に溶解し、−78℃に冷却した。メトキ
シ酢酸(0.77ml、10mmol)を加えそのまま
5分間攪拌した後、スポレアマイシン(713mg、1
mmol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液をカ
ニューレを用いて滴下した。3時間後、蒸留水(2m
l)を加えて過剰の水素化ジイソブチルアルミニウムを
分解した後、室温に戻し無水硫酸マグネシウムを加え、
余分な水分を吸着した後反応液を濾過した。濾液を減圧
濃縮し、残査をシリカゲル(メルク社シリカゲル60、
50g)カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メ
タノール:アンモニア水=1000:25:1で溶出)
で精製して表記の化合物(497mg、収率63%)を
得た。
【0031】
【実施例8】 9ーヒドロー10ー(2ーエトキシー1ーヒドロキシエ
チル)スポレアマイシン 水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5規定トルエン
溶液20ml、30mmol)をテトラヒドロフラン
(100ml)に溶解し、−78℃に冷却した。エトキ
シ酢酸(0.94ml、10mmol)を加えそのまま
5分間攪拌した後、スポレアマイシン(713mg、1
mmol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液をカ
ニューレを用いて滴下した。3時間後、蒸留水(2m
l)を加えて過剰の水素化ジイソブチルアルミニウムを
分解した後、室温に戻し無水硫酸マグネシウムを加え、
余分な水分を吸着した後反応液を濾過した。濾液を減圧
濃縮し、残査をシリカゲル(メルク社シリカゲル60、
50g)カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メ
タノール:アンモニア水=1000:25:1で溶出)
で精製して表記の化合物(337mg、収率42%)を
得た。
【0032】
【実施例9】 9ーヒドロー10ー(1ーヒドロキシー3ーメトキシプ
ロピル)スポレアマイシン 水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5規定トルエン
溶液20ml、30mmol)をテトラヒドロフラン
(100ml)に溶解し、−78℃に冷却した。3ーメ
トキシプロピオン酸(0.94ml、10mmol)を
加えそのまま5分間攪拌した後、スポレアマイシン(7
13mg、1mmol)のテトラヒドロフラン(20m
l)溶液をカニューレを用いて滴下した。3時間後、蒸
留水(2ml)を加えて過剰の水素化ジイソブチルアル
ミニウムを分解した後、室温に戻し無水硫酸マグネシウ
ムを加え、余分な水分を吸着した後反応液を濾過した。
濾液を減圧濃縮し、残査をシリカゲル(メルク社シリカ
ゲル60、50g)カラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:メタノール:アンモニア水=1000:25:
1で溶出)で精製して表記の化合物(217mg、収率
27%)を得た。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[1] 【化1】 (式中、Rは水素原子または炭素数1から10のアルキ
    ル基または低級アルコキシ低級アルキル基またはシクロ
    プロピル基を示す)で表される化合物またはその酸付加
    塩。
  2. 【請求項2】 式[2] 【化2】 で表される化合物を、水素化ジアルキルアルミニウムの
    存在下、RCOOH(Rは水素原子、又は炭素数1から
    10のアルキル基、又は低級アルコキシ低級アルキル基
    またはシクロプロピル基を示す)又はその塩と反応せし
    めることを特徴とする一般式[1] 【化3】 (式中、Rは前記と同様な意味を示す)で表される化合
    物またはその酸付加塩の製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式[1] 【化4】 (式中、Rは水素原子または炭素数1から10のアルキ
    ル基または低級アルコキシ低級アルキル基またはシクロ
    プロピル基を示す)で表される化合物またはその薬学的
    に許容される酸付加塩を有効成分とする医薬。
  4. 【請求項4】 医薬が、抗菌剤である請求項3に記載の
    医薬
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