JP6205874B2 - 離型フィルム - Google Patents
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(1)基材フィルムの少なくとも片面に離型層を有する積層フィルムであって、離型層表面の粗さ曲線要素の平均長さRSmが10μm以上80μm以下である離型フィルム。
(2)離型層を構成する樹脂が離型層を構成する樹脂全体に対してメラミン樹脂を50質量%以上含有する(1)に記載の離型フィルム。
(3)離型層表面のスキューネスRSkが0.9以上である(1)または(2)に記載の離型フィルム。
(4)長手方向に2倍伸長した後の離型層表面のスキューネスRSkと、幅方向に2倍伸長した後の離型層表面のスキューネスRSkの平均が0.9以上である(1)〜(3)のいずれかに記載の離型フィルム。
(5)離型層の厚みが、0.02μm以上0.1μm未満である、(1)〜(4)のいずれかに記載の離型フィルム。
(6)離型層表面の静摩擦係数が1.2以下である、(1)〜(5)のいずれかに記載の離型フィルム。
(7)150℃における2倍伸長時の長手方向、および幅方向の応力が5〜75MPa以下である(1)〜(6)のいずれかに記載の離型フィルム。
(8)成形同時転写用途に使用される、(1)〜(7)のいずれかに記載の離型フィルム。
本発明に用いられる基材フィルムを構成する樹脂としては、ポリエステル、ポリアリレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、フッ素樹脂、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリウレタンおよび環状オレフィン系樹脂等が使用できる。本発明において、基材フィルムは、ポリエステルを主成分とする樹脂から構成されることが、耐熱性、強度、生産性の点から好ましい。本発明において、ポリエステルを主成分とするとは、基材フィルムを構成する樹脂のうち、50質量%以上がポリエステルであることを示す。中でも、耐熱性、強度、生産性の点で二軸配向ポリエステルフィルムが最も好ましい。
本発明の離型層は、離型層を構成する樹脂全体に対して、メラミン樹脂が50質量%以上含有することが好ましい。メラミン樹脂を50質量%以上含むことにより、加熱時にメラミン樹脂の自己縮合が進行し、耐熱性が大幅に向上する。メラミン樹脂の濃度が50質量%未満の場合には、架橋反応が不十分となり、十分な耐熱性を示さなかったり、離型層の表面構造を特定の範囲にすることが困難となる場合がある。好ましくは、70質量%以上90質量%以下である。
・離型層を構成する樹脂組成物全体に対してメラミン樹脂を50質量%以上含有する樹脂組成物の塗液を、基材フィルムの少なくとも片面に塗布した後、乾燥工程にて溶媒を蒸発させ、その後、熱処理工程にて離型層を形成させる方法において、(i)〜(iii)を満たすようにすること。
(i)上記熱処理工程の温度を200〜240℃とすること。
(ii)上記乾燥工程から熱処理工程の間において、工程同士あるいは工程間の温度差が80℃以内となるようにすること。
(iii)離型層の厚みを0.02μm以上0.1μm未満となるようにすること。
本発明の離型フィルムは、成形同時転写に用いる際の深い形状への成形性の観点から、150℃において2倍伸長した際の長手方向および幅方向の応力(以下、それぞれF100MD、F100TDということがある)がいずれも5〜75MPaであることが好ましい。F100MD値、F100TD値のいずれかが5MPa未満であると、成形時の応力が低すぎるため、寸法安定性が低下し、成形時の予熱工程でフィルムが伸びてしまい、成形ムラが発生する場合がある。また、F100MD値、F100TD値のいずれかが75MPaより大きいと、成形時の応力が高いため、深い形状の成形が困難となる場合がある。寸法安定性、成形性の観点から、F100MD値、F100TD値はいずれも10〜45MPaであることがより好ましく、10〜35MPaであれば特に好ましい。ここで、F100MD値、F100TD値とは、試験長50mmの矩形型に切り出したフィルムサンプルを190℃に設定した恒温槽中で60秒間の予熱後、300mm/分のひずみ速度で引張試験を長手方向、幅方向にそれぞれ行った際の100%伸長時の応力である。
引張試験機(オリエンテック社製テンシロンUCT−100)を用いて、長手方向および幅方向に切り出した幅10mmのサンプルフィルムをチャック間長さ50mm(初期試料長)となるようにセットし、温度150℃、湿度65%RHの条件に設定した恒温層中で60秒間の予熱後、引張速度300mm/分で引張試験を行い、2倍伸張時の応力をそれぞれF100MD値、F100TD値とした。測定数(以下、Nとする)は、長手方向、幅方向にそれぞれN=5で行い、その平均値を2倍伸張時の応力とした。
ASTM D1894B(1963)に従い、スリップテスターを用いて、静止摩擦係数を測定した。
菱化システム社製、非接触表面・層断面形状計測システム、VertScan2.0を用いて測定した。測定条件は下記のとおり。5サンプルについて測定を実施し、その平均値をRSm、RSkとする。
測定長さ(Lr:基準長さ):1252μm
レンズ:10倍
2倍伸長時のRSkについては、引張試験機(オリエンテック社製テンシロンUCT−100)を用いて、長手方向および幅方向に切り出した幅10mmのサンプルフィルムをチャック間長さ50mm(初期試料長)となるようにセットし、温度150℃、湿度65%RHの条件に設定した恒温層中で60秒間の予熱後、引張速度300mm/分で引張し、2倍に伸張したサンプルを未延伸サンプルのRSkの測定方法と同様にして測定を行った。長手方向に切り出したサンプルフィルムを2倍に伸長したサンプル、幅方向に切り出したサンプルフィルムを2倍に伸長したサンプルについて、それぞれ5サンプルについてRSkの測定を実施し、10サンプルの平均値を2倍伸長時のRSkとした。
離型層に、順にトップコート層、インキ層、接着層をコーティングし、転写箔を作成した。トップコート層として、紫外線硬化型アクリル系樹脂(BASFジャパン(株)製“LAROMER”(登録商標) LR8983)(厚み60μm)、インキ層として、ポリウレタン系樹脂グラビアインキ(大日精化工業(株)製“ハイラミック”、主要溶剤:トルエン/メチルエチルケトン/イソプロピルアルコール、インキ:723B黄/701R白)(厚み70μm)を形成し、さらに、接着層として、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)共重合樹脂フィルム(オカモト(株)製ABSフィルム“ハイフレックス”、厚み100μm)を塗布した。インキ層を硬化させるために40℃で72時間エージングを行った。次に、直径50mm、絞り比(深さ/底面直径)が0.2の円筒型の金型にセットして120℃で減圧成形を行い、ABS樹脂(東レ(株)製、ABS樹脂“トヨラック”(登録商標) 930)を用い、射出成形して、円筒型成形物を作成した。
S:円筒型成形物底側のコーナーがシャープに成形されている。
A:円筒型成形物底側のコーナーが丸みを帯びているが、成形されている。
B:成形されているが、白化している部分がある。
C:成形できていない。
A以上を合格とした。
さらに、転写箔を貼り付けたままトップコート層を紫外線硬化させるため波長365nmの紫外線を2000mJ/cm2照射した後、外表面の成形転写用積層フィルムを剥離し、外表面からインキ層が見えるABS樹脂製箱型成形物を作成した。これを各水準につき10個作成し、評価に用いた。
S:10個全て問題なく剥離できた。
A:やや抵抗はあったが、10個全て剥離できた。
B:紫外線硬化前に剥がれてしまものがあった。
C:剥がれないものがあった。
A以上を合格とした。
S:転写箔、成形体ともに樹脂流れの跡が見られない。
A:転写箔にわずかに樹脂うち込み跡が見られるが、成形体には見られない。
B:成形体にわずかな樹脂流れの跡が見られる。
C:成形体に明らかな樹脂流れの跡が見られる。
A以上を合格とした。
離型層を構成する樹脂0.1gをヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)に溶解し、1H−NMRおよび13C−NMRを用いてメラミン骨格から構成される樹脂の含有量を定量した。また、必要に応じてGPC(東ソー社製 HLC−8020)による分取操作を行い構成ポリマーを単離したのち、1H−NMRおよび13C−NMR測定を行うことによりメラミン樹脂の含有量を特定した。
打点式フィルム厚み計(Anritsu、K402B)を用い、フィルム幅方向の任意の場所50箇所、フィルム幅の中心付近の長手方向で任意の場所50箇所について厚みを測定し、全100箇所の数平均値をフィルム厚みとした。
離型層の厚みは、ミクロトームを用いて断面を切り出したサンプルについて、電子顕微鏡観察により求めた。すなわち、透過型電子顕微鏡HU−12型((株)日立製作所製)を用い、フィルムの断面を3000〜200000倍に拡大観察し、断面写真を撮影し、当該断面写真より離型層の厚みを測定した。なお、層構成を明確にするためにRuO4染色法にて染色を行い、異なる樹脂層同士の染め分けを行った。なお、本発明のフィルムについては、フィルム表面の1平米当たりの塗布体積A(cm3/m2)を樹脂の比重を1g/cm3として塗剤の固形分濃度から算出し、このAを塗布厚み(μm)とした。
テレフタル酸ジメチル100質量部、およびエチレングリコール70質量部の混合物に、0.09質量部の酢酸マグネシウムと0.03質量部の三酸化アンチモンとを添加して、徐々に昇温し、最終的には220℃でメタノールを留出させながらエステル交換反応を行った。ついで、該エステル交換反応生成物に、0.020質量部のリン酸85質量%水溶液を添加した後、重縮合反応釜に移行した。重合釜内で加熱昇温しながら反応系を徐々に減圧して1hPaの減圧下、290℃で重縮合反応を行い、固有粘度0.65,副生したジエチレングリコール成分が、樹脂中のグリコール成分に対して、2モル%共重合されたポリエチレンテレフタレート樹脂を得た。
1,4−シクロヘキサンジメタノール成分が、ポリエチレンテレフタレートのグリコール成分に対して、33モル%共重合された共重合ポリエステルを使用した。
上記ポリエステルチップαを製造する際、エステル交換反応後に平均粒子径2.2μmの凝集シリカ粒子のエチレングリコールスラリーを添加してから重縮合反応を行い、ポリマー中の粒子濃度2質量%の粒子マスターを作製した。
以下に示す、架橋剤:バインダー樹脂:離型剤:粒子をそれぞれ表に記載の質量比で混合し、固形分が1%の質量比となるように純水で希釈して調整した。
・架橋剤I:メチル化メラミン/尿素共重合の架橋製樹脂((株)三和ケミカル製“ニカラック” (登録商標)「MW12LF」)
・架橋剤II:ブチル化メラミン/尿素共重合の架橋製樹脂(大日本インキ化学工業製“ベッカミン”(登録商標):「J101」)
・バインダー樹脂I:アクリルモノマー共重合体(日本カーバイド製)
・バインダー樹脂II:テレフタル酸25モル%、イソフタル酸24モル%、5−Naスルホイソフタル酸1モル%、エチレングリコール25モル%、ネオペンチルグリコール25モル%の混合重合物を25質量%に水で希釈した分散体。
・離型剤I:4つ口フラスコにキシレン200部、オクタデシルイソシアネート600部を加え、攪拌下に加熱した。キシレンが還流し始めた時点から、平均重合度500、ケン化度88モル%のポリビニルアルコール100部を少量ずつ10分間隔で約2時間にわたって加えた。ポリビニルアルコールを加え終わってから、さらに2時間還流を行い、反応を終了した。反応混合物を約80℃まで冷却してから、メタノール中に加えたところ、反応生成物が白色沈殿として析出したので、この沈殿を濾別し、キシレン140部を加え、加熱して完全に溶解させた後、再びメタノールを加えて沈殿させるという操作を数回繰り返した後、沈殿をメタノールで洗浄し、乾燥粉砕して得た粉末を8.6質量%となるように水で希釈した分散体。
・離型剤II:攪拌機、温度計、温度コントローラーを備えた内容量1.5Lの乳化設備に融点105℃、酸価16mgKOH/g、密度0.93g/mL、平均分子量5000の酸化ポリエチレンワックス300g、イオン交換水650gとデカグリセリンモノオレエート界面活性剤を50g、48%水酸化カリウム水溶液10gを加え窒素で置換後、密封し150℃で1時間高速攪拌した後130℃に冷却し、高圧ホモジナイザーを400気圧下で通過させ40℃に冷却し得られたワックスエマルション。
・離型剤III: ガラス製反応容器中に、パーフルオロアルキル基含有アクリレートであるCF3(CF2)nCH2CH2OCOCH=CH2(n=5〜11、nの平均=9)80.0g、アセトアセトキシエチルメタクリレート20.0g、ドデシルメルカプタン0.8g、脱酸素した純水354.7g、アセトン40.0g、C16H33N(CH3)3Cl1.0gおよびC8H17C6H4O(CH2CH2O)nH(n=8)3.0gを入れ、アゾビスイソブチルアミジン二塩酸塩0.5gを加え、窒素雰囲気下で攪拌しつつ60℃で10時間共重合反応させて得られた共重合体エマルション。
・粒子:数平均粒子径170nmのシリカ粒子(日産化学工業(株)製“スノーテックス”(登録商標)MP2040)を固形分濃度が40重量%となるように純水で希釈して得られた水分散体。
基材フィルムは3層積層フィルム(B層/A層/B層)とした。
ポリエステルチップα、ポリエステルチップβと粒子マスターMを真空乾燥機にてそれぞれ180℃4時間乾燥し水分を十分に除去した。その後、A層がポリエステルチップα:ポリエステルチップβ=60:40の質量比になるように、B層がポリエステルチップα:ポリエステルチップβ:粒子マスターM=88:10:2の質量比で原料をブレンドした。それぞれ別の単軸押出機に供給し、275℃で溶融し、別々の経路でフィルター、ギヤポンプを通し、異物の除去、押出量の均整化を行った。その後、Tダイの上部に設置したフィードブロック内にてB層/A層/B層の厚み比が1/8/1になるように積層し、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させ未延伸フィルムを得た。次いで、長手方向への延伸前に加熱ロールにてフィルム温度を上昇させ、予熱温度を90℃、延伸温度を95℃で長手方向に3.3倍延伸し、すぐに40℃に温度制御した金属ロールで冷却した。その後、コロナ放電処理を施し、表に示した組成の離型層形成用溶液(水分散体)をメタリングバーを用いてウェット厚みが13.5μmとなるように塗布した。次いでテンター式横延伸機にて予熱前半温度(横延伸予熱温度1)100℃、予熱後半温度(横延伸予熱温度2)130℃、延伸温度150℃で幅方向に3.5倍延伸し、そのままテンター内にて幅方向に4%のリラックスを掛けながら温度230℃で8間の熱処理を行い、フィルム厚み50μmの離型フィルムを得た。
離型層形成用溶液中の固形分の組成を表1のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
離型層形成用溶液中の固形分の組成を表1のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
製膜条件を表1のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
製膜条件を表1のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
離型層の厚みを表1のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
離型層の厚みを表1のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
離型層の厚みを表1のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
製膜条件を表1のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
製膜条件を表1のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
製膜条件を表1のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
離型層形成用溶液中の固形分の組成を表2のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
基材フィルムと離型層形成用溶液中の固形分の組成を表2のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
基材フィルムの組成を表2のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
離型層形成用溶液中の固形分の組成を表2のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
離型層形成用溶液中の固形分の組成を表2のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
離型層形成用溶液中の固形分の組成を表2のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
離型層形成用溶液中の固形分の組成を表2のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
離型層形成用溶液中の固形分の組成を表2のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
基材フィルムの組成を表2のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
基材フィルムを単層フィルム(A層のみの構成)とした。
離型層形成用溶液中の固形分の組成を表3のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
離型層形成用溶液中の固形分の組成を表3のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
製膜条件を表3のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
製膜条件を表3のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
製膜条件を表3のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
離型層の厚みを表3のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
離型層の厚みを表3のとおりにした以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
基材フィルムを3層積層フィルム(B層/A層/B層)とした。
ポリエステルチップα、ポリエステルチップβと粒子マスターMを真空乾燥機にてそれぞれ180℃4時間乾燥し、水分を十分に除去した後、A層はポリエステルチップα:ポリエステルチップβ=60:40の質量比になるように、B層はポリエステルチップα:ポリエステルチップβ:粒子マスターM=88:10:2の質量比でブレンドしてそれぞれ別の単軸押出機に供給し、275℃で溶融し、別々の経路でフィルター、ギヤポンプを通し、異物の除去、押出量の均整化を行った後、Tダイの上部に設置したフィードブロック内にてB層/A層/B層の厚み比が1/8/1になるように積層した後、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させ未延伸フィルムを得た。次いでテンター式横延伸機にて予熱温度80℃、延伸温度90℃で幅方向に3.5倍延伸し、そのままテンター内にて幅方向に4%のリラックスを掛けながら温度230℃で5秒間の熱処理を行い、基材フィルムとしてフィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
この基材フィルムのドラム面に対して、表3に示した離型層組成物をグラビアコート法にて塗布し、オーブンにて180℃で20秒間乾燥し、離型フィルムを得た。この離型フィルムのRSmは144μmと大きく、耐熱性、離型性ともに不十分であり、また、平面性が大きく悪化していることから、離型フィルム用途には不向きであった。
α:ポリエステルチップα
β:ポリエステルチップβ
M:粒子マスターM
バインダーI:バインダー樹脂I
バインダーII:バインダー樹脂II
Claims (6)
- 基材フィルムの少なくとも片面に離型層を有する積層フィルムであって、離型層を構成する樹脂が離型層を構成する樹脂全体に対してメラミン樹脂を50質量%以上含有し、離型層の厚みが、0.02μm以上0.1μm未満であり、離型層表面の粗さ曲線要素の平均長さRSmが10μm以上80μm以下である離型フィルム。
- 離型層表面のスキューネスRSkが0.9以上4.0以下である請求項1に記載の離型フィルム。
- 2倍伸長した後のスキューネスRSkの平均が0.9以上4.0以下である請求項1または2に記載の離型フィルム。
- 離型層表面の静摩擦係数が1.2以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の離型フィルム。
- 150℃における2倍伸長時の長手方向、および幅方向の応力が5〜75MPaである請求項1〜4のいずれかに記載の離型フィルム。
- 成形同時転写用途に使用される、請求項1〜5のいずれかに記載の離型フィルム。
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