JP5458492B2 - 成形用二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
(1) ポリエステルフィルムの少なくとも片面に表面自由エネルギーが15〜35mN/mである層厚みが0.01〜3μmのコーティング層が積層されてなり、
該コーティング層の中心線平均粗さが1〜50nmであり、
かつフィルムを任意の方向に23℃にて2倍伸長した後のコーティング層の中心線平均粗さが1〜50nmであり、
かつ、100℃における、フィルムの任意の方向(A方向)の100%伸長時応力F100 A 値および、その方向に直交する方向(B方向)の100%伸長時応力F100 B 値がそれぞれ20〜110MPaである成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
(2) 前記コーティング層の水との接触角が90〜120°であり、
かつ180℃120分間の熱処理後の水との接触角が90〜120°である(1)に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
(3) 200℃で、フィルムの任意の一方向および、その方向に直交する方向に1.5倍伸長した後のコーティング層の中心線平均粗さが1〜50nmである(1)又は(2)に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
(4) フィルムを任意の方向に23℃にて2倍伸長した後のコーティング層の表面自由エネルギーが15〜35mN/mである(1)〜(3)のいずれかに記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
(5) コーティング層がシリコーン化合物を用いてなる(1)〜(4)のいずれかに記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
(6) 前記シリコーン化合物が、主剤と架橋剤とを用いてなる(5)に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
(7) 前記シリコーン化合物が、主剤としてアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン、架橋剤としてハイドロジェンポリシロキサンが付加反応されてなる(6)に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
(8) 125℃、0.12MPa、90分間のレトルト処理を施した際の、コーティング層と水との接触角が90〜120°である(1)〜(8)のいずれかに記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
(9) 融点が246〜270℃である(1)〜(8)のいずれかに記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
(10) 金属板貼合せ用途に使用される(1)〜(9)のいずれかに記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
(11) 容器成形用に使用される(1)〜(10)のいずれかに記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
(12) (1)に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルムを製造する方法であって、コーティング面の表面自由エネルギーを47mN/m以上とした後に、エマルジョン型コーティング剤をコーティングすることを特徴とする成形用二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法。
D=ΣDi/N(Di:粒子の円相当径、N:粒子数)
なお、粒径の測定方法は、例えば、フィルムの断面を走査型電子顕微鏡などを用いて、100000倍の倍率で場所を変えて粒子を100個観察して、観察した画像をイメージアナライザーなどに取り込んで、画像解析することによって測定することができる。
などのゲルマニウムアルコキシド化合物、ゲルマニウムフォノキシド化合物、リン酸ゲルマニウム、亜リン酸ゲルマニウムなどのリン酸含有ゲルマニウム化合物、酢酸ゲルマニウムなどを使用することができる。中でも二酸化ゲルマニウムが好ましく用いられる。
ポリマー、フィルムの物性、特性は以下の方法にて測定、評価した。
23℃、65%RHの条件下で、24時間調湿したサンプルについて、接触角計(協和界面化学(株)製CA−D型)を使用して、水との静的接触角を測定した。サンプルサイズは10cm×10cmのものを使用し、そのサンプルについて、10回ずつ測定を行い、その平均値をサンプルの接触角とした。
(1)と同様にして、水、エチレングリコール、ホルムアミド、ヨウ化メチレンとの静的接触角をそれぞれ測定し、表1の各液体の表面張力成分を用いて、下記の連立方程式を立てた(水、エチレングリコール、ホルムアミド、ヨウ化メチレンのそれぞれの測定液を1、2、3、4とし、表1のLを1、2、3、4と置き換えた)。この方程式から、数値計算ソフト「Mathematica」の”FindMinimum”(複素数からなる関数の局所的な極小値を検索するコマンド)を用いて、その極小値を与えるγs d、γs D、γs hを求め、この方程式の最も確率の高い解とし、これを測定したフィルム表面の表面自由エネルギーとした。
(γs d・γ2 d)1/2+(γs d・γ2 p)1/2+(γs h・γ2 h)1/2=γ2(1+cosθ2)/2
(γs d・γ3 d)1/2+(γs d・γ3 p)1/2+(γs h・γ3 h)1/2=γ3(1+cosθ3)/2
(γs d・γ4 d)1/2+(γs d・γ4 p)1/2+(γs h・γ4 h)1/2=γ4(1+cosθ4)/2。
フィルムを任意の一方向および、その方向に直交する方向に長さ150mm×幅20mmの矩形に切り出したサンプルを作製した。同様にして、任意の方向から、30℃刻みにサンプリングを行い、6サンプルを採取した。引張試験機(オリエンテック製テンシロンUCT−100)を用いて、初期引張チャック間距離50mmとし、引張速度を300mm/分として各サンプルについて、23℃にて引張試験を行い、100%伸長させた。
200℃に加熱したフィルムストレッチャー((株)東洋精機製作所製)に任意の一方向および、その方向に直交する方向に、90×90mmの大きさに切り出したフィルムをセットし20秒間の予熱後、どちらの方向にも1.5倍ずつ同時に2000%/分の速度で同時二軸延伸を行い伸長させた。なお、任意の一方向から、30°刻みでサンプリングを行い、3サンプルを採取し、各サンプルについて伸長した。
超深度形状測定顕微鏡VK−8500((株)キーエンス製)を使用して、コーティング層側2次元線粗さを測定し、そのデータより算出した。測定サンプルは、フィルムの幅方向(250mm)に、5cm×5cmのサンプル5枚サンプリングしたものを使用した。各サンプルについて、フィルム端から、等間隔で6箇所抽出し、測定を行った(合計30箇所)。対物レンズは100倍、測定ピッチは0.01μm、測長は100μm、カットオフは0.08mmとして、測定を行った。
フィルムの断面を超薄切片法で透過型電子顕微鏡(日立製作所製TEM H7100)にて写真撮影し、コーティング層の厚みを測定した。測定はフィルム幅方向での中央部の任意の5ヶ所について倍率20000倍で観察し、その平均値をコーティング層の厚みとした。
示差走査熱量計(セイコー電子工業製、RDC220)を用いて測定した。試料5mgをサンプルに用い、25℃から10℃/分で300℃まで昇温した際の吸熱ピーク温度を融点とした吸熱ピークが複数存在する場合は、最も高温側の吸熱ピークのピーク温度を融点とした。
フィルムを任意の方向およびそれに直行する方向に長さ150mm×幅10mmの矩形に切り出しサンプルとした。引張試験機(オリエンテック製テンシロンUCT−100)を用いて、初期引張チャック間距離50mmとし、引張速度を300mm/分としてフィルムの長手方向と幅方向にそれぞれ引張試験を行った。測定は予め100℃に設定した恒温層中にフィルムサンプルをセットし、90秒間の予熱の後で引張試験を行った。サンプルが100%伸長したとき(チャック間距離が100mmとなったとき)のフィルムにかかる荷重を読み取り、試験前の試料の断面積(フィルム厚み×10mm)で除した値を100%伸長時応力(F100値)とした。なお、測定は各サンプル、各方向に5回ずつ行い、その平均値で評価を行った。
(3)の方法で、任意の方向に2倍伸長させた、フィルムサンプルのコーティング層面に、幅19mmのアクリル型粘着テープ(日東電工(株)製ニットーポリエステルテープ31B)を長さ200mmとなるように貼り付けゴムローラー(線圧2kg/cm)で圧着した。この粘着テープを25℃、65%RH雰囲気下で、剥離角度90度で剥離し、以下の基準で評価した。
優:全く抵抗無く剥離できた。
良:ほとんど抵抗無く剥離できた。
可:やや抵抗は感じたが、問題なく剥離できた。
不可:強い抵抗を感じ、剥離しにくかった。
(4)の方法で、長手方向および幅方向に1.5倍伸長させたフィルムサンプルを200℃の熱風オーブン中に2分間保存したABSシート(200×300mm)に、接着シートを介して、フィルムをラミネーター(180℃、1m/min、0.3MPa)で貼り合わせた後、市販のミンチ肉を詰めたバットに入れ、40℃、65RH%で72時間養生した後、フィルムをラミネートしたABSシートを取り出し、フィルム表面への付着量(重量)を以下の基準で判定した。なお、接着シートは(日本合成化学工業(株)製 ポリエスターSP170)をメルトプレス(120℃、4MPa、1min)することで作製した。
優:0〜10%
良:10〜30%
可:30〜50%
不可:50〜100%。
200℃に加熱した遠赤外線ヒーターを用いて、表面温度が180℃の温度になるように加熱し円柱状の金型(底面直径50mm)を用いて真空成形を行いフィルムを成形した。円筒形金型に沿って成形できた状態を成形度合い(絞り比:成形高さ/底面直径)を用いて以下の基準で評価した。
優:絞り比0.5以上で成形できた。
良:絞り比0.5〜0.3で成形できた。
可:絞り比0.2〜0.3で成形できた。
不可:破れが発生し、絞り比0.2で成形できなかった。
幅250mmのフィルムを20m/minの速度で、直径100mm、長さ400mmのコアに巻き取り、そのときの巻き取り易さを以下の基準で評価し、取り扱い性とした。
優:しわや、巻きずれを起こさず、全く問題なく巻き取れた。
良:フィルムにしわが入りやすく、注意を要するが、問題なく巻き取ることができた。
可:フィルムにしわが入ったが、問題なく巻き取ることができた。
不可A:フィルムが滑り、コアに巻き取ることができなかった。
不可B:しわが大量に発生し、さらにフィルムがブロッキングした。
以下の実施例、比較例において使用したポリエステル樹脂は以下のようにして製造した。
テレフタル酸ジメチル100質量部、およびエチレングリコール70質量部の混合物に、0.09質量部の酢酸マグネシウムと0.03質量部の三酸化アンチモンとを添加して、徐々に昇温し、最終的には220℃でメタノールを留出させながらエステル交換反応を行った。ついで、該エステル交換反応生成物に、0.020質量部のリン酸85%水溶液を添加した後、重縮合反応釜に移行した。重合釜内で加熱昇温しながら反応系を徐々に減圧して1hPaの減圧下、290℃で重縮合反応を行い、固有粘度0.65,副生したジエチレングリコールが2モル%共重合されたポリエチレンテレフタレート樹脂を得た。
テレフタル酸100質量部、および1,4−ブタンジオール110質量部の混合物を、窒素雰囲気下で140℃まで昇温して均一溶液とした後、オルトチタン酸テトラ−n−ブチル0.054質量部、モノヒドロキシブチルスズオキサイド0.054質量部を添加し、エステル化反応を行った。次いで、オルトチタン酸テトラ−n−ブチル0.066質量部を添加して、減圧下で重縮合反応を行い、固有粘度0.88のポリブチレンテレフタレート樹脂を作製した。その後、140℃、窒素雰囲気下で結晶化を行い、ついで窒素雰囲気下で200℃、6時間の固相重合を行い、固有粘度1.22のポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)を得た。
テレフタル酸ジメチル100質量部、1,3−プロパンジオール80質量部を窒素雰囲気下でテトラブチルチタネートを触媒として用い、140℃から230℃まで徐々に昇温し、メタノールを留出しつつエステル交換反応を行った。さらに、250℃温度一定の条件下で3時間重縮合反応を行い、極限粘度[η]が0.86のポリトリメチレンテレフタレート樹脂を得た。
テレフタル酸ジメチルを100質量部、エチレングリコール70質量部、1,4−シクロヘキサンジメタノール7質量部の混合物に、酢酸マンガンを0.04質量部を加え、徐々に昇温し、最終的には220℃メタノールを留出させながらエステル交換反応を行った。次いで、リン酸85%水溶液0.045質量部、二酸化ゲルマニウム0.01質量部を添加して、徐々に昇温、減圧し、最終的に275℃、1hPaまで昇温、減圧し、極限粘度が0.67となるまで重縮合反応を行い、その後ストランド状に吐出、冷却し、カッティングして1,4−シクロヘキサンジメタノールを4モル%共重合したポリエチレンテレフタレート樹脂を得た。該ポリマーを3mm径の立方体に切断し、回転型真空重合装置を用いて、1hPaの減圧下、225℃で極限粘度が0.8になるまで固相重合を行い得た、ポリエステル樹脂を粉末状に凍結粉砕し、1,4−シクロヘキサンジメタノール30モル共重合ポリエチレンテレフタレート(イーストマン・ケミカル社製Eatster6763)を85:15で均一に混合した。その後、2軸ベント式押出機に供給し、溶融混練し、ストランド状に押出し、水中で冷却後、チップ状にカットして1,4−シクロヘキサンジメタノールを7.9モル%共重合したPET−Gを得た。
また、テレフタル酸ジメチル100質量部、エチレングリコール70質量部の混合物に酢酸マンガン0.04質量部を加え、徐々に昇温し、最終的には220℃でメタノールを留出させながら、エステル交換反応を行った。次いで、リン酸85%水溶液0.025質量部、二酸化ゲルマニウム0.02質量部を添加した。さらに、平均粒径2.2μmの湿式シリカ凝集粒子のエチレングリコールスラリーを粒子濃度が2質量%となるように添加して、徐々に昇温、減圧し、最終的に290℃、1hPaまで昇温、減圧し、極限粘度が0.63となるまで重縮合反応を行い、その後ストランド状に吐出、冷却し、カッティングして粒子マスターを得た。
以下の実験において使用したコーティング組成物は以下のようにして製造した。
信越シリコーン(株)製のアルケニル基含有オルガノポリシロキサン/ハイドロジェンポリシロキサンの付加反応型シリコーンエマルジョン(X−52−195)100質量部、触媒(CAT−PM−10)5質量部、イソプロピルアルコール100質量部、水400質量部を混合し、コーティング組成物Aを得た。
信越シリコーン(株)製のアルケニル基含有オルガノポリシロキサン/ハイドロジェンポリシロキサンの付加反応型シリコーンエマルジョン(X−52−195)100質量部、触媒(CAT−PM−10)3質量部、日本酢ビ・ポバール(株)製のポリビニルアルコール(JP−18)5質量%水溶液300質量部を混合し、コーティング組成物Bを得た。
信越シリコーン(株)製のアルケニル基含有オルガノポリシロキサン/ハイドロジェンポリシロキサンの付加反応型シリコーンエマルジョン(X−52−195)100質量部、触媒(CAT−PM−10)1質量部、イソプロピルアルコール200質量部、水1000質量部を混合し、コーティング組成物Cを得た。
荒川化学工業(株)製のシリコーンエマルジョン(SILCOLEASE902)100質量部、触媒(CATA903)10質量部、水600質量部とを混合し、コーティング組成物Dを得た。
東レ・ダウコーニングシリコーン(株)製のアルケニル基含有オルガノポリシロキサン/ハイドロジェンポリシロキサンの付加反応型シリコーンディスパージョン(LTC750A)100質量部、触媒(SRX−212)1質量部、トルエン500質量部を混合し、コーティング組成物Eを得た。
日本カーバイド工業(株)製のアクリル系エマルジョン(ニカゾールY−9105)をコーティング組成物Fとした。
新中村化学の長鎖アルキルアクリレート(TR−7)を100質量部、水60質量部とを混合し、コーティング組成物Gとした。
新中村化学の長鎖アルキルアクリレート(TR−7)を100質量部、水50質量部、イソプロピルアルコール20質量部を混合し、コーティング組成物Hとした。
広栄化学工業(株)製のワックスエマルジョン(KEK−T)を100質量部、イソプロピルアルコール20質量部、水150質量部を混合して、コーティング組成物Iを得た。
広栄化学工業(株)製のワックスエマルジョン(KEK−T)を、コーティング組成物Jとした。
一方社油脂工業(株)製の非シリコーン系エマルジョン型背面剥離剤(ピーロイル406)100質量部、水500質量部を混合して、コーティング組成物Kとした。
PETと粒子マスターを質量比99:1で混合し、真空乾燥機にて180℃4時間乾燥し、水分を十分に除去した後、単軸押出機に供給、280℃で溶融し、異物の除去、押出量の均整化を行った後、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させ未延伸フィルムを得た。
PETと粒子マスターを質量比97:3で混合し、コーティング組成物Bを用い、長手方向の延伸倍率を3.1倍、幅方向の延伸倍率を3.1倍とした以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み12μmのコーティング層を積層した二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
コーティング組成物Gを用い、長手方向の延伸時のフィルム温度を95℃とし、延伸倍率を3.1倍、幅方向の延伸倍率を3.2倍とした以外は、実施例2と同様にして、フィルム厚み20μmのコーティング層を積層した二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
PETとPBTと粒子マスターを質量比77:20:3で混合し、真空乾燥機にて180℃3時間乾燥して水分を十分に除去した後、単軸押出機に供給、280℃で溶融し、異物の除去、押出量の均整化を行った後、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させ未延伸フィルムを得た。
PETとPET−Gと粒子マスターを質量比16:80:4で混合し、真空乾燥機にて180℃4時間乾燥し、水分を十分に除去した後、単軸押出機に供給、280℃で溶融し、異物の除去、押出量の均整化を行った後、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させ未延伸フィルムを得た。
PETと粒子マスターを質量比97:3で混合し、真空乾燥機にて180℃4時間乾燥し、水分を十分に除去した後、単軸押出機に供給、280℃で溶融し、異物の除去、押出量の均整化を行った後、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させ未延伸フィルムを得た。
次いで、長手方向への延伸前に加熱ロールにてフィルム温度を上昇させ、最終的にフィルム温度105℃で長手方向に3.1倍延伸し、次いでテンター式横延伸機にて予熱温度95℃、延伸温度110℃で幅方向に3.1倍延伸し、そのままテンター内にて幅方向に4%のリラックスを掛けながら温度210℃で5秒間の熱処理を行いフィルム厚み12μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。この二軸配向ポリエステルフィルムに空気中でコロナ放電処理を施し、表面自由エネルギーを54mN/mとし、メタリングバー(#8)を用いて、コーティング組成物Eをコーティングし、120℃の熱風乾燥機中で、60秒乾燥させて、コーティング層を積層した二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
PETと粒子マスターを質量比99.8:0.2で混合し、コーティング組成物Hを用い、長手方向の延伸倍率を3.3倍、幅方向の延伸倍率を3.2倍とした以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み12μmのコーティング層を積層した二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
PETとPBTとPTTと粒子マスターを質量比67:15:15:3で混合し、コーティング組成物Kを用い、長手方向の延伸温度を100℃、幅方向の延伸温度を110℃、熱処理温度を240℃とした以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み20μmのコーティング層を積層した二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
PETと粒子マスターを質量比99.6:0.4で混合し、コーティング組成物Cを用いた以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み15μmのコーティング層を積層した二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
PETとPBTとPTTと粒子マスターを質量比69:20:10:1で混合し、コーティング組成物Bを用いた以外は、実施例8と同様にして、フィルム厚み15μmのコーティング層を積層した二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
PETとPBTと粒子マスターを質量比67:30:3で混合し、コーティング組成物Dを用いた以外は、実施例8と同様にして、フィルム厚み12μmのコーティング層を積層した二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
PETとPTTと粒子マスターを質量比68:30:2で混合し、コーティング組成物Gを用いた以外は、実施例8と同様にして、フィルム厚み15μmのコーティング層を積層した二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
粉末状に凍結粉砕したPETと、カルナウバワックスを質量比98:2で混合し、均一に混合した後、2軸ベント式押出機に供給し、溶融混練し、ストランド状に押出し、水中で冷却後、チップ状にカットしてワックスマスターチップを得た。
PETと粒子マスターを質量比97:3で混合し、真空乾燥機にて180℃4時間乾燥して水分を十分に除去した後、単軸押出機に供給、280℃で溶融し、異物の除去、押出量の均整化を行った後、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させ未延伸フィルムを得た。
コーティング組成物Fを用いた以外は、実施例4と同様にして、フィルム厚み15μmのコーティング層を積層した二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
PETと粒子マスターを質量比94:6で混合し、コーティング組成物Bを用いて、長手方向の延伸倍率を3.3倍、延伸温度を100℃、幅方向の延伸倍率を3.2倍とした以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み15μmのコーティング層を積層した二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
PETを真空乾燥機にて180℃4時間乾燥して水分を十分に除去した後、単軸押出機に供給、280℃で溶融し、異物の除去、押出量の均整化を行った後、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させ未延伸フィルムを得た。
※※1.5×1.5倍伸長後の中心線平均粗さは、任意の方向とそれに直交する方向に伸長した3組のサンプルについて、測定し、それらのうち、最大値および最小値のみ記載した。
※※※F100A、F100Bは、任意の方向とそれに直交するする方向に伸長した3組のサンプルについて、測定し、それらのうち、最大値および最小値のみ記載した。
Claims (12)
- ポリエステルフィルムの少なくとも片面に表面自由エネルギーが15〜35mN/mである層厚みが0.01〜3μmのコーティング層が積層されてなり、
該コーティング層の中心線平均粗さが1〜50nmであり、
かつフィルムを任意の方向に23℃にて2倍伸長した後のコーティング層の中心線平均粗さが1〜50nmであり、
かつ、100℃における、フィルムの任意の方向(A方向)の100%伸長時応力F100 A 値および、その方向に直交する方向(B方向)の100%伸長時応力F100 B 値がそれぞれ20〜110MPaである成形用二軸配向ポリエステルフィルム。 - 前記コーティング層の水との接触角が90〜120°であり、かつ180℃120分間の熱処理後の水との接触角が90〜120°である請求項1に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
- 200℃で、フィルムの任意の一方向および、その方向に直交する方向に1.5倍伸長した後のコーティング層の中心線平均粗さが1〜50nmである請求項1に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
- フィルムを任意の方向に23℃にて2倍伸長した後のコーティング層の表面自由エネルギーが15〜35mN/mである請求項1に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
- コーティング層がシリコーン化合物を用いてなる請求項1に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
- 前記シリコーン化合物が、主剤と架橋剤とを用いてなる請求項5に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
- 前記シリコーン化合物が、主剤としてアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン、架橋剤としてハイドロジェンポリシロキサンが付加反応されてなる請求項6に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
- 125℃、0.12MPa、90分間のレトルト処理を施した際の、コーティング層と水との接触角が90〜120°である請求項1に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
- 融点が246〜270℃である請求項1に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
- 金属板貼合せ用途に使用される請求項1に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
- 容器成形用に使用される請求項1に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルム。
- 請求項1に記載の成形用二軸配向ポリエステルフィルムを製造する方法であって、コーティング面の表面自由エネルギーを47mN/m以上とした後に、エマルジョン型コーティング剤をコーティングすることを特徴とする成形用二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法。
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