JP2016153228A - 二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
Description
[I]少なくとも2層を有する積層ポリエステルフィルムであって、少なくとも一方の最外層(A層)を構成するポリエステル樹脂組成物が、平均粒子径が2〜10μmである粒子を含有しており、その含有量がA層を構成するポリエステル樹脂組成物全体に対して1質量%以上10質量%以下であり、以下(1)〜(3)を満たす二軸配向ポリエステルフィルム。
(1)A層側から測定した光沢度が30%以下であること。
(2)A層側から測定した光沢度の斑が3%以下であること。
(3)A層の厚みとA層に含有する粒子の平均粒子径との比(A層厚み/平均粒子径)が1.35〜1.85であること。
[II]前記A層よりも粒子の含有量が少ないポリエステル層(B層)がA層に隣接しており、A層を構成するポリエステル樹脂の固有粘度が0.6〜0.7dl/g、B層を構成するポリエステル樹脂の固有粘度が0.6〜0.8dl/gである[I]に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
[III]A層/B層/A層の3層からなる[II]に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
[IV]前記A層とB層の厚み比(A層の厚みの和/B層の厚み)が0.1以上1以下である[III]に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
[V]180℃における長手方向の熱収縮率が1.7%以下であり、180℃における長手方向の熱収縮率に対する180℃における幅方向の熱収縮率の比(180℃における幅方向の熱収縮率/180℃における長手方向の熱収縮率)が−0.60以上0.45以下である[I]〜[IV]のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
[VI]下記(4)〜(5)を満たす[I]〜[V]のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法。
(4)ポリエステルフィルムを、延伸温度70〜100℃で延伸する工程を含むこと。
(5)前記(4)における延伸が、延伸ロールおよび延伸ニップロールを用いて実施されるものであり、前記延伸ロールの延伸ロールと、延伸ニップロールの間のニップ圧が0.1〜0.5MPaであること。
ジオール単位(構造単位): −O−R’―O−
(ここで、R、R’は二価の有機基)
なお、トリメリット酸単位やグリセリン単位など3価以上のカルボン酸あるいはアルコール並びにそれらの誘導体が含まれる場合は、3価以上のカルボン酸あるいはアルコール単位(構造単位)についても、同様に、重縮合によって除去される部分が除かれた3価以上の有機基を意味する。
光沢度斑(%)=(光沢度の最大値−光沢度の最小値)
なお、フィルムの幅方向が分からない場合は、フィルムにおいて最大の屈折率を有する方向を幅方向とみなす。また、フィルムにおける最大の屈折率の方向は、フィルムの全ての方向の屈折率をアッベ屈折率計で測定して求めてもよく、例えば、位相差測定装置(複屈折測定装置)などにより遅相軸方向を決定することで求めてもよい。光沢度斑が3%を超えるとマット調外観の不均一さから、優れた意匠性が求められる用途、例えば転写箔用、建材用、表示板用、ラベル用等で特に広幅製品での外観不良や、打ち抜きや断裁での加工品同士での外観差異が生じる原因となり好ましくない。光沢度斑を3%以下とすることで意匠性に優れるため好ましい。光沢度斑は2%以下がより好ましく、1%以下がさらに好ましい。
1)A層を構成するポリエステル樹脂の固有粘度を0.6〜0.7dl/gとする方法
2)前記A層よりも粒子の含有量が少ないポリエステル層(B層)がA層に隣接しており、かつ、B層を構成するポリエステル樹脂の固有粘度を0.6〜0.8dl/gとする方法
3)二軸配向ポリエステルフィルムを延伸する工程において、延伸ロールと延伸ニップロールを用い、延伸温70〜100℃で延伸を行い、さらにそのニップ圧を0.1〜0.5MPaとする方法
4)上記方法を組合せる方法。
まず、本発明のポリエステルフィルムは、A層の厚みと、A層に含有する粒子の平均粒子径の比(A層厚み/平均粒子径)が1.35〜1.85であることが必要である。A層の厚みとA層に含有する粒子の平均粒子径の比が1.35より小さいと、A層を構成するポリエステルによるA層に含有する粒子の被覆が十分でないため、粒子の脱落による工程の汚染が発生したり、粒子の脱落による光学濃度斑が発生する。一方、A層の厚みとA層に含有する粒子の平均粒子径の比が1.85を超えると、A層を構成するポリエステル樹脂組成物中に存在する粒子の厚み方向の位置が十分に固定されず、前述した延伸時の幅方向のニップロールによる粒子の押し込みによる幅方向の光沢度斑が大きくなってしまう。より好ましくは1.45〜1.75であり、さらに好ましくは1.55〜1.65である。A層厚みとA層に含有する粒子の平均粒子径の比を上記の範囲とすることで、50μm以下の薄膜フィルムにおいて、製膜性を下げることなく、かつ、光沢度斑の低減が可能となる点で有用である。
また、本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、180℃における長手方向の熱収縮率に対する180℃における幅方向の熱収縮率の比(180℃における幅方向の熱収縮率/180℃における長手方向の熱収縮率)が−0.60以上0.45以下であることが好ましく、−0.35以上0.30以下がさらに好ましい。180℃における長手方向の熱収縮率に対する幅方向の熱収縮率の比が小さすぎると、転写フィルムとして用いる際、長手方向の縮み量に対する幅方向の伸び量の割合が大きくなりシワが発生する場合がある。また、180℃における長手方向の熱収縮率に対する幅方向の熱収縮率の比が大きすぎる場合、転写フィルムとして用いる際、フィルム全体として収縮が大きくなりシワが発生する場合がある。180℃における長手方向の熱収縮率に対する幅方向の熱収縮率の比を上記の範囲とすることで、転写フィルムとして用いる際にシワの発生を抑制することができる。
熱処理時間は特性を悪化させない範囲において任意とすることができ、好ましくは5秒以上60秒以下、より好ましくは10秒以上40秒以下、最も好ましくは15秒以上30秒以下で行うのがよい。さらに、離型性が必要な用途に用いる場合には、安定した離型性を確保するため、離型層をインラインにてコーティングさせることもできる。コーティング層をフィルム製造工程内のインラインで設ける方法としては、少なくとも一軸延伸を行ったフィルム上にコーティング層組成物を水に分散させたものをメタリングリングバーやグラビアロールなどを用いて均一に塗布し、延伸を施しながら塗剤を乾燥させる方法が好ましく、その際、離型層の厚みとしては0.02μm以上0.1μm以下とすることが好ましい。また、離型層中に各種添加剤、例えば、酸化防止剤、耐熱安定剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、顔料、染料、有機または無機粒子、帯電防止剤、核剤などを添加してもよい。
ポリエステル樹脂およびフィルムをヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)に溶解し、1H−NMRおよび13C−NMRを用いて各モノマー残基成分や副生ジエチレングリコールについて含有量を定量することができる。積層フィルムの場合は、積層厚みに応じて、フィルムの各層を削り取ることで、各層単体を構成する成分を採取し、評価することができる。なお、本発明のフィルムについては、フィルム製造時の混合比率から計算により、組成を算出した。
ポリエステル樹脂の極限粘度は、ポリエステル樹脂をオルトクロロフェノールに溶解し、オストワルド粘度計を用いて25℃にて測定した。積層フィルムの場合は、積層厚みに応じて、フィルムの各層を削り取ることで、各層単体の固有粘度を評価した。
フィルムをエポキシ樹脂に包埋し、フィルム断面をミクロトームで切り出した。該断面を透過型電子顕微鏡(日立製作所製TEM H7100)で5000倍の倍率で観察し、フィルム厚みおよびポリエステル各層の厚みを求めた。
ポリエステルフィルムから、ポリエステルをプラズマ低温灰化処理法(ヤマト科学製PR−503型)で除去し粒子を露出させる。これを透過型電子顕微鏡(日立製作所製TEM H7100)で観察し、粒子の画像(粒子によってできる光の濃淡)をイメージアナライザー(ケンブリッジインストルメント製QTM900)に結び付け、観察箇所を変えて粒子数5000個以上で次の数値処理を行ない、それによって求めた数平均径Dを平均粒子径とした。
D=ΣDi /N
ここでDi は粒子の円相当径、Nは粒子の個数である。
ポリマー1gを1N−KOHメタノール溶液200mlに投入して加熱還流し、ポリマーを溶解した。溶解が終了した該溶液に200mlの水を加え、ついで該液体を遠心分離器にかけて粒子を沈降させ、上澄み液を取り除いた。粒子にはさらに水を加えて洗浄、遠心分離を2回繰り返した。このようにして得られた粒子を乾燥させ、その質量を量ることで粒子の含有量を算出した。
(3)で測定したA層の厚みを(4)で求めた粒子の平均粒子径で除することで算出した。
JIS−Z−8741(1997年)に規定された方法に従って、スガ試験機製デジタル変角光沢度計UGV−5Dを用いて、フィルム両面(I面/II面)について60°鏡面光沢度を、フィルム幅方向に50mmおきに9点測定した。その平均値を光沢度とした。また、得られた9点の光沢度の最大値、最小値より、下記式から光沢度斑を求めた。
光沢度斑(%)=(光沢度の最大値−光沢度の最小値) ×100
(8)表面自由エネルギー中の極性力成分の算出方法
フィルムの表面自由エネルギー中の極性力成分は、次にようにして求めた。まず、拡張Fowkes式とYoungの式から、下記式(α)を導く。
〔拡張Fowkes式〕
γSL=γS +γL −2(γsd ・γLd )1/2−2(γsD ・γLD )1/2 −2(γsh ・γLh )1/2
〔Youngの式〕
γS =γSL+γL cosθ
γS :固体の表面自由エネルギー
γL :液体の表面張力
γSL:固体と液体の界面の張力
θ :液体との接触角
γsd ,γLd :γS ,γL の分散力成分
γsD,γLD :γS ,γL の極性力成分
γsh ,γhL :γS ,γL の水素結合成分
(γsd ・γLd )1/2 +(γsD ・γLD )1/2+(γsh ・γLh )1/2=γL (1+cosθ)/2 (α)
次に、表面張力の各成分が既知である4種類の液体についてフィルムとの接触角を測定し、式(α)に代入、各液体についての3元1次連立方程式を解くことでフィルムの表面自由エネルギー中の極性力成分を求めた。連立方程式の解法には数値計算ソフト“Mathematica”を用いた。また、接触角の測定には、水、エチレングリコール、ホルムアミド、ヨウ化メチレンの測定液を用い、測定機は協和界面化学(株)製接触角計CA−D型を使用した。
二軸配向ポリエステルフィルムから、幅10mm、長さ100mmの試験片を採取し、試験片それぞれに3gの荷重をかけた状態で、180℃の熱風オーブン中で30分間加熱した。放冷後の試験片の長さを測定し、次式にて熱収縮率を求めた。
フィルム長手方向、幅方向それぞれについて5回の測定を行い、それぞれの平均値を熱収縮率とした。
(10)離型性
二軸配向ポリエステルフィルムに、アプリケーターを用いて、ハードコート層(共栄社化学製UF−TCI−1)を乾燥後厚み40μmとなるように塗工し、80℃で10分間乾燥した。その後、幅10mm、長さ150mmの矩形に切り出しサンプルとした。該積層体を用いて、上金型温度、下金型温度ともに温度160℃に加熱したプレス機を使用し、厚さ0.2mmのアルミニウム板/厚さ0.125mmのポリイミドフィルム(東レデュポン製カプトン500H/V)/二軸配向ポリエステルフィルム/HC積層体/厚さ0.125mmのポリイミドフィルム(東レデュポン製カプトン500H/V)/厚さ0.2mmのアルミニウム板の構成体を1.5MPaの条件下で1時間加熱プレスを行った。加熱プレス後に、二軸配向ポリエステルフィルム/HC積層体を取り出し、2000mJ/cm2の照度の紫外線を照射し、二軸配向ポリエステルフィルムとHC層との離型性について、下記の基準で評価しB以上を合格とした。
A:10回離型テストを行い、10回ともフィルム破れおよび付着が発生しなかった。
C:10回離型テストを行い、2回以上フィルム破れまたは付着が発生した。
サンプルのサイズを幅100mm、長さ150mmの矩形とし、プレス機の上金型温度、下金型温度の温度をともに180℃とした以外は(10)の同様の方法で二軸配向ポリエステルフィルム/HC積層体を作成した。水平台の上に二軸配向ポリエステルフィルムが上になるように二軸配向ポリエステルフィルム/HC積層体を置き、浮き上がった矩形の4つの角と水平台との距離をそれぞれ金尺で測定し、その最大値をカール量とした。二軸配向ポリエステルフィルム/HC積層体とのカールについて、下記の基準で評価し、B以上を合格とした。
A:10回カール量測定を行い、カール量の平均値が15mm未満。
C:10回カール量測定を行い、カール量の平均値が30mm以上。
(11)と同様の方法で二軸配向ポリエステルフィルム/HC積層体を10サンプル作成し、二軸配向ポリエステルフィルム/HC積層体のシワについて、下記の基準で評価し、B以上を合格とした。
A:10サンプルすべてにおいてシワが発生しなかった。
C:10サンプルのうち、2サンプル以上シワが発生した。
製膜に供したポリエステル樹脂は以下のように準備した。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸成分が100モル%、グリコール成分としてエチレングリコール成分が100モル%であるポリエチレンテレフタレート樹脂(固有粘度0.55)をポリエステルAとして用いた。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸成分が100モル%、グリコール成分としてエチレングリコール成分が100モル%であるポリエチレンテレフタレート樹脂(固有粘度0.65)をポリエステルBとして用いた。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸成分が100モル%、グリコール成分としてエチレングリコール成分が100モル%であるポリエチレンテレフタレート樹脂(固有粘度0.8)をポリエステルCとして用いた。
テレフタル酸100質量部、1,4−ブタンジオール110質量部の混合物を窒素雰囲気下で140℃まで昇温して均一溶液とした後、オルトチタン酸テトラ−n−ブチル0.054質量部、モノヒドロキシブチルスズオキサイド0.054質量部を添加し、常法によりエステル化反応を行った。次いで、オルトチタン酸テトラ−n−ブチル0.066質量部を添加して、減圧下で重縮合反応を行い、固有粘度0.88のポリブチレンテレフタレート樹脂を得た。その後、固相重合を行って得た固有粘度1.20のポリブチレンテレフタレート樹脂をポリエステルDとして用いた。
ポリブチレンテレフタレートとポリテトラメチレングリコールの共重合物である東レ−デュポン社製“ハイトレル”(登録商標)をポリエステルEとして用いた。
ポリエステルB中にカルナウバワックスを3.0質量%含有したポリエチレンテレフタレートワックスマスター(固有粘度0.65)をポリエステルFとして用いた。
ポリエステルB中に数平均粒子径1.4μmの凝集シリカ粒子を粒子濃度10質量%で含有したポリエチレンテレフタレート粒子マスター(固有粘度0.65)を粒子マスターAとして用いた。
ポリエステルB中に数平均粒子径3.8μmの凝集シリカ粒子を粒子濃度10質量%で含有したポリエチレンテレフタレート粒子マスター(固有粘度0.65)を粒子マスターBとして用いた。
ポリエステルB中に数平均粒子径5.7μmの凝集シリカ粒子を粒子濃度10質量%で含有したポリエチレンテレフタレート粒子マスター(固有粘度0.65)を粒子マスターCとして用いた。
ポリエステルB中に数平均粒子径3.8μmのケイ酸アルミニウム粒子を粒子濃度10質量%で含有したポリエチレンテレフタレート粒子マスター(固有粘度0.65)を粒子マスターDとして用いた。
ポリエステルB中に数平均粒子径3.8μmのジビニルベンゼン/スチレン(20/80)架橋粒子を粒子濃度10質量%になるように添加して、粒子を粒子濃度10質量%で含有したポリエチレンテレフタレート粒子マスター(固有粘度0.65)を粒子マスターEとして用いた。
組成を表1の通りとして、層構成を表2の通りになるようにして原料をそれぞれ酸素濃度0.2体積%とした別々の単軸押出機に供給し、A層押出機シリンダー温度を270℃、B層押出機シリンダー温度を270℃で溶融し、A層とB層合流後の短管温度を275℃、口金温度を280℃に設定して、樹脂温度280℃で、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させ未延伸シートを得た。次いで、長手方向への延伸前に加熱ロールにてフィルム温度を上昇させ、延伸ロールおよび延伸ニップロールを用いて延伸ロールと延伸ニップロールの間のニップ圧を0.3MPa、そして延伸温度83℃で長手方向に3.0倍延伸し、すぐに40℃に温度制御した金属ロールで冷却化した。次いでテンター式横延伸機にて延伸前半温度95℃、延伸中盤温度110℃、延伸後半温度140℃で幅方向に3.4倍延伸し、そのままテンター内にて、熱処理前半温度200℃、熱処理中盤温度230℃で熱処理を行い、徐冷温度170℃で、幅方向に5%のリラックスを掛けながら熱処理を行い、フィルム厚み50μmのA層/B層/A層の3層構成の二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成、層構成を表1、表2の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表1の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表1の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表1の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表1の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表1の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
長手方向の延伸を、縦延伸ロールと延伸ニップロールの間のニップ圧を表1の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
長手方向の延伸温度を表1の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
A層厚み、層構成、フィルム厚みを表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
層構成を表2の通り2層構成のフィルムとした以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表1の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成、幅方向のリラックス率を表3の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成、熱処理中盤温度を表3の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成、熱処理中盤温度、幅方向のリラックス率を表3の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表3の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られた二軸延伸ポリエステルフィルムをアニール温度200℃で張力20N/m、フィルム速度30m/minで20秒間、搬送しながらアニール処理し二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
組成、幅方向のリラックス率を表3の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られた二軸延伸ポリエステルフィルムをアニール温度200℃で張力20N/m、フィルム速度30m/minで20秒間、搬送しながらアニール処理し二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
組成を表3の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは粒子径が小さいため高光沢化してしまった。
組成を表3の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは、ポリエステルのIVが低すぎたため、長手方向の延伸時に、延伸ニップロールによるポリエステルA層に存在する粒子がニップ斑により不均一に押し込まれ、光沢度斑が悪化してしまった。
組成を表3の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムはA層を構成するポリエステル樹脂のIVが高すぎたため、A層に存在する粒子が突き出しにくくなり高光沢化してしまった。
長手方向の延伸を、縦延伸ロールと延伸ニップロールの間のニップ圧を表3の通りとした以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは長手方向の延伸時に、延伸ニップロール圧が強すぎたためニップ斑により光沢度斑が悪化してしまった。
長手方向の延伸温度を表3の通りとした以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは長手方向の延伸温度が高すぎたためフィルムが軟化し、A層に存在する粒子が延伸ニップロールのニップ斑により不均一に押し込まれやすくなり、光沢度斑が悪化してしまった。
A層厚み及び層構成を表4の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムはA層の厚みに対して、A層に存在する粒子の平均粒子径が大きすぎるため製膜中に粒子の脱落が頻発し高光沢化してしまったほか、脱落した粒子により工程を汚染してしまった。
A層厚み及び層構成を表4の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムはA層に存在する粒子の平均粒子径に対してA層の厚みが厚すぎるため存在する粒子がポリエステルA層内での厚み方向の位置が十分に固定されず、長手方向の延伸時に延伸ニップロールのニップ斑により不均一に押し込まれやすくなり、光沢度斑が悪化してしまった。
層構成を表4の通り単層構成のフィルムとした以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmのフィルムを採取すべく試みたが、粒子を多量に添加した層のみの構成となるため製膜時のフィルム破れが続き、所定条件ではフィルムを採取することができなかった。
Claims (6)
- 少なくとも2層を有する積層ポリエステルフィルムであって、少なくとも一方の最外層(A層)を構成するポリエステル樹脂組成物が、平均粒子径が2〜10μmである粒子を含有しており、その含有量がA層を構成するポリエステル樹脂組成物全体に対して1質量%以上10質量%以下であり、以下(1)〜(3)を満たす二軸配向ポリエステルフィルム。
(1)A層側から測定した光沢度が30%以下であること。
(2)A層側から測定した光沢度の斑が3%以下であること。
(3)A層の厚みとA層に含有する粒子の平均粒子径との比(A層厚み/平均粒子径)が1.35〜1.85であること。 - 前記A層よりも粒子の含有量が少ないポリエステル層(B層)がA層に隣接しており、A層を構成するポリエステル樹脂の固有粘度が0.6〜0.7dl/g、B層を構成するポリエステル樹脂の固有粘度が0.6〜0.8dl/gである請求項1に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- A層/B層/A層の3層からなる請求項2に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 前記A層とB層の厚み比(A層の厚みの和/B層の厚み)が0.1以上1以下である請求項3に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 180℃における長手方向の熱収縮率が1.7%以下であり、180℃における長手方向の熱収縮率に対する180℃における幅方向の熱収縮率の比(180℃における幅方向の熱収縮率/180℃における長手方向の熱収縮率)が−0.60以上0.45以下である請求項1〜4のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 下記(4)〜(5)を満たす請求項1〜5のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法。
(4)ポリエステルフィルムを、延伸温度70〜100℃で延伸する工程を含むこと。
(5)前記(4)における延伸が、延伸ロールおよび延伸ニップロールを用いて実施されるものであり、前記延伸ロールの延伸ロールと、延伸ニップロールの間のニップ圧が0.1〜0.5MPaであること。
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