JP6202284B2 - コンテナ管理システム、コンテナ管理方法及びプログラム - Google Patents

コンテナ管理システム、コンテナ管理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、コンテナ管理システム、コンテナ管理方法及びプログラムに関し、特に、コンテナターミナルにおいて輸出入業務に用いられる海上コンテナを管理するコンテナ管理システム等に関する。
発明者らが開発してきたコンテナターミナル統合ヤード管理システムにおける輸出コンテナの現行の流れについて、図7を用いて以下に説明する。図7は、従来の管理システムを用いた輸出コンテナの流れの概要を示すフロー図である。
ステップS001において、ターミナル運営会社は、船舶代理店からのコンテナ船の寄港予定申請をスケジュール化して管理システムに登録する。
ステップS002において、荷役事業者は、海貨業者(乙仲業者)から提供される輸出目録のBooking情報を海貨業者のシステムから管理システムにデータを取り込むか、又は、管理システムに直接入力を行う。
ステップS003において、荷役事業者は、Booking情報の貨物の引当てコンテナを選定し、管理システムのBooking情報にコンテナ番号(船社コード4桁+番号7桁又は8桁(末尾1桁はチェックデジット))等を入力する。
ステップS004において、海貨業者は、インターネットを介して管理システムと接続されるWebシステムでコンテナのG/W(総重量)、シール番号(封印)、リマークを入力する。
ステップS005において、海貨業者は、海コン業者にコンテナ番号/Booking番号やコンテナ種別やコンテナ引き取り場所やバンニング場所を電話、FAX、Eメール等で通知する。
ステップS006において、海コン業者(ドレージ業者)は、コンテナ搬送の運送車両を選定(手配)し、運送車両の運転手に作業指示をする。作業指示は、例えば、事務所で通達したり携帯電話で通知したりすることにより行われる。
ステップS007において、運送車両の運転手は、バンプールで空コンテナを運送車両に積載し、バンニング場所に移動して貨物をコンテナに積み込む。貨物積み込み後、ヤードの入場ゲートに移動する。
ステップS008において、運送車両の運転手は、ゲートブースの海コン業者識別用のICカード認証端末を用いて、海貨業者が特定した海コン業者であることの認証、及び、作業対象となるコンテナであることの認証を行う。ゲートのチェックマンがハンディ端末でコンテナ側面ダメージを入力すると、TP指示書が自動印刷される。ここで、TPとは、トランスファーポイントの略であり、運送車両のコンテナONシャーシ又はOFFシャーシの作業場所を意味する。
ステップS009において、ゲートブース内の係員は、運送車両の運転手がTP指示書の発行をする間に、天井のカメラ映像でコンテナ天井のダメージを目視して、損傷があった場合においてのみ管理システムに入力する。
ステップS010において、運送車両の運転手がTP指示書に印字されたTP番号に運送車両を移動して停車すると、ストラドルキャリア等に搭載された車載端末であって、携帯電話網又はヤード内に構築した省電力無線LANを介して管理システムに接続された車載端末に、作業対象となるコンテナがゲートでの受付順に自動表示される。表示に従ってストラドルキャリア等が、運送車両からコンテナのOFFシャーシ作業を行う。トランステナーがコンテナのOFFシャーシ作業を行う場合は、ゲートから進入した運送車両がヤード内に進行してTP指示書に印字されたトランステナーの下に停車し、トランステナーがコンテナのOFFシャーシ作業を行う。
ステップS011において、管理システムは、輸出コンテナのヤード搬入登録をNACCSに対してゲートウェイ方式で自動配信(CYAの送信)する。
ステップS012において、ストラドルキャリア等による運送車両からのコンテナのOFFシャーシ作業が完了すると、運送車両は、ゲートのコンテナ積載車両又は非積載車両の退場レーンのうち、コンテナ非積載車両の退場レーンからノンストップでヤードを退場する。
ステップS013において、海貨業者は、通関業務として対象の輸出目録(Booking)について、管理システムと手動でシステム連携するNACCSシステムに許可申請を行う。管理システムとNACCSが連携していない場合は、NACCS単独で許可申請を行う。
ステップS014において、荷役事業者は、ヤードに蔵置されたコンテナのコンテナ情報を使用して、船に積み込む作業順番となる船積みシーケンス(コンテナ作業順番表)を管理システムで作成する。
ステップS015において、ストラドルキャリア等のコンテナ搬送機に搭載された車載端末に船積みシーケンスが表示され、ヤードに蔵置された輸出コンテナがガントリークレーンに順次搬送されて船積みされる。岸壁で作業するガントリークレーンの運転者は、船内にいるフォアマンの無線指示に従い、ストラドルキャリア等のコンテナ搬送機から船積み作業を行う。
次に、管理システムにおける輸入コンテナの現行の流れについて、図8を用いて以下に説明する。図8は、従来の管理システムを用いた輸入コンテナの流れの概要を示すフロー図である。
ステップS101において、ターミナル運営会社は、船舶代理店からのコンテナ船の寄港スケジュールを管理システムに登録する。
ステップS102において、荷役事業者は、輸入目録であるM/F情報を海貨業者(乙仲業者)のシステムから管理システムにデータを取り込むか、又は、管理システムに直接入力を行う。
ステップS103において、荷役事業者は、船舶代理店から入手したベイプランリストを使用して、船から陸揚げの作業順番となる船揚げシーケンス(コンテナ作業順番表)を管理システムで作成する。
ステップS104において、岸壁で作業するガントリークレーンの運転者は、船内にいるフォアマンの無線指示に従い、ストラドルキャリア等のコンテナ搬送機に対して船揚げ作業を行う。ストラドルキャリア等のコンテナ搬送機に搭載の車載端末に船揚げシーケンスが表示される。コンテナ搬送機は、ガントリークレーンで船揚げされる輸入コンテナを管理システムが自動的に指定する蔵置場所に順次搬送して蔵置する。
ステップS105において、海貨業者は、通関業務として対象の輸入目録(M/F)について、管理システムと手動でシステム連携するNACCSシステムに許可を申請してNACCSから輸入の許可情報を受信する。管理システムとNACCSが連携していない場合は、NACCS単独に許可申請を行う。
ステップS106において、海貨業者は、海コン業者にコンテナ番号やコンテナ種別、コンテナ引き取りターミナル、デバンニング場所及び返却場所を電話、FAX又はEメールで通知する。
ステップS107において、海貨業者は、輸入コンテナのD/O(荷渡し指示書)の用意、及び、FREIGHT(海上運賃)支払いが完了したら、海コン業者へのピックアップオーダーをWebシステムに入力する。
ステップS108において、海貨業者は、Webシステムにおいて、輸入コンテナのD/O用意、通関(NACCSで許可番号取得)、及び、船社フリータイムの3項目全てがOKであれば、搬出予約番号を取得して海コン業者に通知する。
ステップS109において、海コン業者は、コンテナ搬送の運送車両を手配し、運送車両の運転手に作業指示(事務所で通達又は携帯電話で通知)をする。
ステップS110において、運送車両の運転手が、ゲートブースの海コン業者識別用のICカード認証端末で登録事業者であることを認証し、搬出予約番号を入力すると、TP指示書が自動的に印刷される。
ステップS111において、運送車両の運転手が、TP指示書に印字されたTP番号に運送車両を移動して停車すると、ストラドルキャリア等のコンテナ搬送機に搭載された車載端末であって、携帯電話網又はヤード内に構築した省電力無線LANを介して管理システムに接続された車載端末に、作業対象となるコンテナがゲートでの受付順に自動的に表示される。コンテナ搬送機は、車載端末の指示通りヤード内のコンテナ蔵置場所で対象となるコンテナのピックアップを行い運送車両にコンテナのONシャーシ作業を行う。トランステナーがコンテナのONシャーシ作業を行う場合は、ゲートから進入した運送車両がヤード内に進行してTP指示書に印字されたトランステナーの下に停車し、トランステナーがコンテナのONシャーシ作業を行う。トランステナーの作業者は、通常、地上10m以上の高さにある運転席にいる。そのため、運送車両の運転手が声をかけても周囲の風や作業音で声が届かない。そこで、ONシャーシの際、運送車両の運転手は、車両から降車してトランステナーのオペレータ(作業者)に対して手板を掲示して作業すべきコンテナを指示する。手板は、コンテナ番号に関連する情報が記された紙である。
ステップS112において、輸入コンテナを積載した運送車両は、ゲートのコンテナ積載車両の退場レーンに移動する。ゲートのチェックマンは、ハンディ端末でコンテナ側面ダメージを管理システムに入力する。
ステップS113において、ゲートブース内の係員は、チェックマンがハンディ端末でコンテナ側面ダメージを管理システムに入力する間に、天井のカメラ映像でコンテナの天井ダメージを確認し、天井の損傷有無を管理システムに入力してから、EIR(機器受渡証/equipment interchange receipt)を発行する。
ステップS114において、管理システムは、輸入コンテナのヤード搬出登録をNACCSに対してゲートウェイ方式で自動的に配信(CYOの送信)する。
上記のように、国際商取引を支える国際コンテナ輸送は、複数国にまたがる荷主、荷受人、双方依頼の船舶代理店、税関、海貨業者、海コン業者、荷役事業者、ターミナル運営会社など、業務が異なる多数の事業者を介する貨物の国際物流である。物品(貨物)の生産・流通のトレーサビリティと同様に、貨物を運搬する専用収納箱である海上コンテナにも国際安全保障の関係で正確な作業および履歴管理が求められる。
しかしながら、コンテナの流通履歴(トレーサビリティ)を確保することが必ずしも万全とはいえなかった。例えば、ストラドルキャリアを操作する運転手がTPを誤ったために、輸入時に船揚げされたコンテナを異なる運送車両にONシャーシした場合、運送車両の運転手もゲートチェックマンもその誤りを看過するリスクが考えられる。運転手は正しいコンテナが積載されたと思い込むと、不適切なコンテナを運送してしまう。他方、ゲートチェックマンは、その日にゲートを通過するコンテナ番号のリストに含まれるか否かのチェックを行っている。そのため、運送車両に積載されたコンテナ番号がリストに含まれていることさえ確認できれば、仮にあるコンテナが誤った運送車両に積載されていたとしてもゲートチェックマンが気づかないままゲートを通過して保税区であるコンテナターミナルの外に搬出されてしまうリスクがあった。
このようなヒューマンエラー等によりコンテナのトレーサビリティが確保できなくなった場合、世界中を転々流通するコンテナの中に不審物が容易に混入してしまう事態も想定され、国際安全保障上の大問題となりうる。
特に、近年の世界的な国際コンテナ輸送の取り扱い急増に対応するためには、人の介在による伝達ミスや伝達漏れといったヒューマンエラーのリスクを極限まで低減させることが喫緊の課題と考えられる。
そこで、本発明は、いくつもの業者が介在する輸出入業務において、明瞭なコンテナのトレーサビリティの第三者への提供を実現するコンテナ管理システム等を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点は、輸出入業務に用いられる海上コンテナを管理するコンテナ管理システムであって、前記海上コンテナを運送する運送車両に固定されて固有の機体固有番号を有する無線端末と、前記無線端末からの無線信号を受信する第1アンテナと、輸出入ゲートの付近にいて前記海上コンテナの側面の情報を入力するゲートチェックマンが有するハンディ端末と、前記海上コンテナに関する作業履歴として前記海上コンテナに付されたコンテナ番号と前記機体固有番号とを関連付けて記憶する作業履歴記憶部と、判定手段とを備え、前記判定手段は、前記無線端末から送信された前記機体固有番号に前記作業履歴において関連付けられている第1コンテナ番号と、前記ハンディ端末から入力された第2コンテナ番号とが整合するか否かを判定する、コンテナ管理システム。
本発明の第2の観点は、第1の観点のコンテナ管理システムであって、前記輸出入ゲートの付近に存在して前記運送車両を上方から撮影する天井カメラ部と、前記海上コンテナの上面に記載されて前記天井カメラ部が撮影した撮影データに表示された第3コンテナ番号を読み取る文字読取部とをさらに備え、前記判定手段は、前記第1コンテナ番号、前記第2コンテナ番号及び前記第3コンテナ番号が整合するか否かを判定する。
本発明の第3の観点は、第2の観点のコンテナ管理システムであって、前記第1コンテナ番号及び前記第3コンテナ番号が前記ハンディ端末に表示されないように隠すマスク処理を行うマスク部をさらに備える。
本発明の第4の観点は、第1から第3のいずれかの観点の管理システムであって、海貨業者が用いる海貨業者端末と、海コン業者が用いる海コン業者端末と、前記運送車両の運転手が個人所有する携帯電話端末と、前記海貨業者端末、前記海コン業者端末及び前記携帯電話端末の間の通信を行う管理通信部とをさらに備え、前記無線端末は、固有のETC番号を有するETC車載器であり、前記管理通信部は、前記海貨業者端末から前記海コン業者の情報及び作業指示が入力されると、前記海コン業者端末に前記作業指示を伝達し、前記海コン業者端末から前記作業指示に関連付けて前記運送車両及び前記運転手に関する情報が入力されると、前記海貨業者端末に対して前記海コン業者の受託の事実を伝達すると共に、前記携帯電話端末に対して前記作業指示及び前記運送車両を伝達する。
本発明の第5の観点は、第1から第4のいずれかの観点のコンテナ管理システムであって、前記作業履歴記憶部が記憶している前記作業履歴を修正する履歴修正部をさらに備え、前記作業履歴記憶部は、前記コンテナ番号とは異なる1つのユニークキーと、前記コンテナ番号が確定しているか否かを示す仮番フラグとを、前記コンテナ番号及び前記機体固有番号と連動させて前記作業履歴として記憶し、特定の前記ユニークキーに関連付けられた第1作業の際に未確定であったコンテナ番号がその後に当該ユニークキーに関連付けられた第2作業の際に確定していた場合には、前記履歴修正部が、前記作業履歴記憶部が記憶している前記作業履歴に確定したコンテナ番号を追記すると共に前記仮番フラグを修正する。
本発明の第6の観点は、第1から第5のいずれかの観点のコンテナ管理システムであって、前記第1コンテナ番号は、7桁以上の数字を含むものであり、前記第2コンテナ番号は、前記コンテナ番号のうちの特定の4桁のみの数字として前記ハンディ端末に入力されるものであり、前記判定手段は、前記第1コンテナ番号のうち前記第2コンテナ番号に対応する4桁の数字と、前記第2コンテナ番号とが整合するか否かを判定する。
本発明の第7の観点は、第2又は第3の観点のコンテナ管理システムであって、前記運送車両に対して前記海上コンテナのONシャーシ作業又はOFFシャーシ作業を行うコンテナ搬送機が有する搬送車載端末をさらに備え、前記作業履歴記憶部は、前記第2コンテナ番号と前記第3コンテナ番号とが異なる場合に一方をメインコンテナ番号として記憶すると共に他方をサブコンテナ番号として前記作業履歴に含めて記憶するものであり、前記搬送車載端末は、前記サブコンテナ番号がある場合、前記メインコンテナ番号及び当該サブコンテナ番号を表示する。
本発明の第8の観点は、第7の観点のコンテナ管理システムであって、前記運送車両に対して前記コンテナのONシャーシ作業又はOFFシャーシ作業を行うコンテナ搬送機が有する第2アンテナと、前記コンテナ搬送機が有する搬送機表示部とをさらに備え、前記無線端末は、前記第2アンテナに前記機体固有番号を送信し、前記搬送機表示部は、前記サブコンテナ番号がある場合、前記メインコンテナ番号及び前記サブコンテナ番号を表示する。
本発明の第9の観点は、第8の観点のコンテナ管理システムであって、前記コンテナ搬送機は、移動式の搬送機であり、前記第2アンテナは、DSRCアンテナであり、前記無線端末は、ETC車載器であり、前記機体固有番号は、ETC番号であり、前記コンテナ搬送機は、前記DSRCアンテナを脚部に有する。
本発明の第10の観点は、輸出入業務に用いられる海上コンテナを管理するコンテナ管理システムを用いたコンテナ管理方法であって、前記コンテナ管理システムは、前記海上コンテナを運送する運送車両に固定されて固有のETC番号を有するETC車載器と、前記ETC車載器からの無線信号を受信する第1アンテナと、輸出入ゲートの付近にいて前記海上コンテナの側面の情報を入力するゲートチェックマンが有するハンディ端末と、前記海上コンテナに関する作業履歴を記憶する作業履歴記憶部と、判定手段とを備え、前記運送車両が前記輸出入ゲートに到着した際に、前記ETC車載器が、前記ETC番号を前記第1アンテナに無線送信する無線送信ステップと、前記判定手段が、前記作業履歴において前記機体固有番号に関連付けられている第1コンテナ番号と、前記ハンディ端末から入力された第2コンテナ番号とが整合するか否かを判定する判定ステップとを含むコンテナ管理方法である。
本発明の第11の観点は、コンピュータを、第10の観点における前記作業履歴記憶部及び前記判定手段として機能させるためのプログラムである。
なお、本発明を、第11の観点のプログラムを格納した一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体として捉えてもよい。
本発明の各観点によれば、運送車両が輸出入ゲートに到着した際に、ゲートチェックマンの目視によるコンテナ番号の確認と独立して、運送車両に搭載された無線端末由来の情報に基づいてコンテナ番号を取得できる。そのため、ゲートにおいてコンテナの多重チェックが可能となり、ヒューマンエラーのリスクを低減してコンテナのトレーサビリティを確保することが容易となる。
また、通常、一つの組織内の作業については業務手順、遂行品質を確立することでシステム化も容易と考えられるが、複数の同業者が一つのコンテナターミナルで別個の業務に分かれて業務を行う場合も多く、例外処理を排したルールでコンテナの輸出入業務をミスなく遂行することは困難である。そこで、本発明の各観点に基づく多重チェックにより、コンテナターミナルにおいて競合関係にある複数の荷役事業者、海貨業者の業務遂行能力や手順の違いが許容される体制となり、結果としてターミナル運営の高効率化が可能となる。
さらに、従来、コンテナの輸出及び輸入の現場において、前日までに登録済のコンテナのOFFシャーシ作業予定を一覧表に印刷して、ストラドルキャリアやトランステナーの作業者が目視確認を行っていた。このため、リアルタイム処理ができない不都合もあった。そこで、本発明の各観点によれば、運送車両の無線端末の機体固有番号を用いて、作業当日も含めたリアルタイムなコンテナ作業登録が可能となる。しかも、運送車両のゲート入場の時間登録により、運送車両のゲート前混雑の解消が容易となる。
また、本発明の第2の観点によれば、さらにセキュアなコンテナの多重チェックが可能となる。そのため、海上コンテナのトレーサビリティを確保することがさらに容易となる。特に、海上コンテナは、ゲートチェックマンが確認できないほど大きい。そのため、天井カメラ部で海上コンテナ状面を確認することにより、ゲートチェックマンの故意又は過失による入力の相違に備えることが可能となる。また、後述するいわゆる二個一修理等により、海上コンテナの番号が統一されていない場合に、確認が容易となる。
さらに、本発明の第3の観点によれば、現場の作業員によるコンテナ番号の改ざんが不可能となる。そのため、海上コンテナのトレーサビリティを確保することがさらに容易となる。
さらに、本発明の第4の観点によれば、海貨業者が海コン業者に依頼するコンテナ運送作業を、海貨業者が海貨業者端末を用いてインターネットを経由して荷役業者の登録したデータに追記すると、海コン業者は海コン業者端末で該当するデータを確認することができる。また、海コン業者がそのデータに運送車両及び運転手を登録すると、管理システムは、海貨業者と海コン業者の商取引が成立して運転手の携帯電話端末に自動配信メールで指示を行う。よって、海貨業者から海コン業者への人手による連絡及び海コン業者から運転手への人手による連絡を省略し、伝達ミスや伝達漏れといったヒューマンエラーの解消ができる。
しかも、通常、個人所有の携帯電話端末は、運転手本人が常時携帯している。また、ETC車載器は、一般に運送車両から脱着されない。そのため、なりすまし等を防止可能となり、海上コンテナのトレーサビリティの確保がさらに容易となる。従来は、システムエラー防止やシステム構築の容易さの観点から管理システムの一貫性を保つために、管理システムの構成要素としての携帯機器に専用端末を用いることが前提となっていた。この技術常識は、管理システムの構成要素として外部システムの端末を用いることの阻害要因となっていた。しかし、本発明は、海上コンテナのトレーサビリティ確保をシステムの一貫性に優先する最重要課題と捉えたことで、運転手及び運送車両に関するトレーサビリティを高めることを容易とする。この点は、業務遂行のために運転手や運送車両に業務上付与されるシステム専用機器を用いる場合には得られない効果を奏することとなる。また、システムの新規導入や保守に伴う費用を抑えられる。
加えて、従来、業者を介する部分において作業者の人の判断による判定や認証が存在する。この人の介在は、事業者毎に独立したシステムのデータ連携で対応していることに起因する。結果として、コンテナのトレーサビリティを実現するために、各チェックポイントにおいて、管理システムに登録された情報との整合に時間がかかっており、インターネットを介した取引が普及するにつれて国際的な取引量が加速度的に増加する中、船積みや荷下ろしに要する時間のさらなる短縮も求められている。
そこで、本発明の第4の観点によれば、これまで不明瞭だった海コン業者の商取引の起点が明確となり、海コン業者による輸入コンテナの引き取りにおける海コン業者から海貨業者に対する電話問い合わせが不要となる。そのため、迅速に輸出入業務を開始することが可能となる。
ここで、海貨業者と海コン業者のコンテナ運送の商取引が成立しているにも関わらず、貨物を詰める海上コンテナのコンテナ番号が確定するまでに時間がかかりボトルネックとなる場合がある。例えば、(1)海上コンテナに貨物を詰めるために海コン業者が海上コンテナを運送しているが、本当にその海上コンテナに積載できるか断定できない場合、(2)過去の海上コンテナの修理により表示されているコンテナ番号がドア、側面、リア、天井で異なる場合(いわゆる二個一修理、三個一修理など)、(3)ヤード外で海上コンテナを運送中、ゲートにて海上コンテナの入場処理中、又は、TPにて海上コンテナのON/OFFシャーシ作業中に、海上コンテナの破損若しくは問題が発覚し、海上コンテナの交換の必要が発生した場合、(4)(3)と同様のタイミングにおいて、船社の都合により貨物を詰める海上コンテナの変更の必要が発生した場合が挙げられる。
そこで、本発明の第5の観点によれば、コンテナ番号が未確定であっても、管理システム上は「仮番」等と表示しておいて後から遡って修正できるため、迅速に輸出入業務を進めつつトレーサビリティを確保可能となる。また、「仮番」と表示することで、作業中の海上コンテナに何らかの問題があることを関連する事業者が共有することができ、船積みまでにヒューマンエラーで見落とすことなく解決することができる。さらに、同一コンテナについて繰り返される一連の作業をすべて照会したい場合に、コンテナ番号に連動するユニークキーで作業履歴のデータ抽出が可能となる。
さらに、本発明の第6の観点によれば、これまでICカードで特定された海上コンテナに対して無線端末でダメージ入力を行ってきたが、海貨業者が登録したコンテナリストに対してゲートチェックマンがわずか4桁の番号の入力で海上コンテナを特定することから、迅速な作業を行うことが容易となる。しかも、ICカードからコンテナの選択をなくし、また無線端末に表示されるコンテナ番号を確認するヒューマンエラーを防止することができる。
ここで、仮番を用いた場合には海上コンテナのトレーサビリティを確保することが特に重要となるが、ゲートチェックマンによる確認がわずか4桁の番号で十分であるかが問題となる。ヤード内には、通常数千TEU(Twenty-foot Equivalent Unit;フィートコンテナ換算)の海上コンテナが存在するため、当業者にとって「4桁の番号での確認では不十分である」という常識が本発明に想到する阻害要因となる。しかしながら、実際に作業中の海上コンテナとなると数百TEUに限定される。本発明は、ゲートチェックマンの確認には4桁の番号の入力で十分であるという発明者の独自の知見に基づくものである。
さらに、本発明の第7の観点によれば、二個一修理等の理由により側面のコンテナ番号と天井のコンテナ番号が異なる場合であっても、例えばゲートチェックマンから海貨業者に確認してトレーサビリティを確保することが容易となる。
海上コンテナに花火等の危険物が入っている場合、通関待ちで長時間かかることは許されない。そのため、一般コンテナとは別に、事前に税関検査を済ませておいて速やかに搬送することが行われていた(いわゆる「ホットデリバリー」)。このとき、作業対象となる海上コンテナは、ヤードに蔵置されない。ゲートから入場した運送車両が岸壁で作業するガントリークレーンまでコンテナを直接受け取りに行ってゲートを退場する。そのため、一般コンテナと比べて手板の見間違い等によるヒューマンエラーが起こるリスクが高かった。
そこで、本発明の第8の観点によれば、運送車両の運転手とコンテナ搬送機の作業者間や、船内のフォアマンと岸壁で作業するガントリークレーンおよびコンテナ搬送機の作業者間の連絡をシステムに組み込むことが可能となる。そのため、船揚げ/船積み時のヒューマンエラーを排して、ホットデリバリーの対象となるコンテナであってもトレーサビリティを確保することがさらに容易となる。
また、本発明の第9の観点によれば、動くコンテナ搬送機がDSRCアンテナを脚部に有する。DSRCアンテナは、電波法に基づいて固定局として通信を行わなければならない制約がある。そのため、DSRCアンテナを固定された建物やゲートに取り付けることが当業者にとっての常識であり、可動式のコンテナ搬送機にDSRCアンテナを取り付けることには阻害要因があった。本発明は、トランステナーやガントリークレーンのように同一地番内でのみ動く可動式のコンテナ搬送機であれば、一定敷地内を動いても固定局として通信が可能であるという発明者の独自の知見に基づくものである。また、トランステナーやガントリークレーンのように運転席が高所にある搬送機の運転席にDSRCアンテナを設置した場合、近くを走行する他の運送車両の通信を受信してしまう可能性が生じる。そこで、運転席よりも地上に近い脚部にDSRCアンテナを取り付けることにより、受信範囲を適切な範囲とすることが容易となる。
以上、各観点を一つでも多く管理システムに網羅することで、セキュアな物流トレーサビリティが実現できる。
本発明の実施例に係る管理システム1の概要を示すブロック図である。 管理システム1と連携するゲート設備の概要を示す図である。 管理システム1を用いた輸出コンテナの流れの概要を示すフロー図である。 管理システム1を用いた輸入コンテナの流れの概要を示すフロー図である。 管理システム1におけるデータ連携の関係を示す図である。 管理システム1におけるコンテナ番号のエントリーフローの概要を示す図である。 従来の管理システムを用いた輸出コンテナの流れの概要を示すフロー図である。 従来の管理システムを用いた輸入コンテナの流れの概要を示すフロー図である。
以下、図面を参照して、本願発明の実施例について述べる。なお、本願発明の実施の形態は、以下の実施例に限定されるものではない。
図1は、本願発明の実施例に係る管理システム1の概要を示すブロック図である。以下、図1の管理システム1の概要を説明する。
本実施例に係る管理システム1(本願請求項の「コンテナ管理システム」の一例)は、輸出入業務に用いられるコンテナ(本願請求項の「海上コンテナ」の一例)の管理システムである。図1を参照して、管理システム1は、海貨業者が用いるコンピュータである海貨業者端末3(本願請求項の「海貨業者端末」の一例)と、海コン業者が用いるコンピュータである海コン業者端末5(本願請求項の「海コン業者端末」の一例)と、コンテナを運送する運送車両(本願請求項の「運送車両」の一例)の運転手(本願請求項の「運転手」の一例)が個人所有して携帯する携帯電話端末7(本願請求項の「携帯電話端末」の一例)と、運送車両が有するETC車載器9(本願請求項の「無線端末」及び「ETC車載器」の一例)と、搬送車載端末11(本願請求項の「搬送車載端末」の一例)と、ゲート部13と、管理部15とを備える。
ETC車載器9は、高速道路交通システムにおける自動料金収受のためのETCシステム(Electronic Toll Collection System)に用いられる車載器であって、ETC番号記憶部21及びETC通信部23を有する。搬送車載端末11は、搬送車入力部25と、搬送車表示部27と、搬送車通信部29とを有する。ゲート部13は、ハンディ端末31(本願請求項の「ハンディ端末」の一例)と、LED表示板33と、DSRCアンテナ35(本願請求項の「第1アンテナ」の一例)と、天井カメラ部37(本願請求項の「天井カメラ部」の一例)とを有する。
ハンディ端末31は、ハンディ入力部39と、ハンディ表示部41と、ハンディ通信部43とを有する。天井カメラ部37は、証跡用カメラ45と、ダメージ確認用カメラ47と、文字読取部49(本願請求項の「文字読取部」の一例)と、カメラ通信部51とを有する。証跡用カメラ45は、コンテナ天井面に表示されたコンテナ番号を撮影するためのものであり、固定されて管理部15の制御に基づいて自動的に撮影を行う。ダメージ確認用カメラ47は、コンテナ天井面のダメージをゲートチェックマンが確認するためのものであり、移動することができる。
管理部15は、管理処理部53と、管理判定部55(本願請求項の「判定手段」の一例)と、管理記憶部57と、管理通信部59(本願請求項の「管理通信部」の一例)と、管理制御部61と、マスク部62(本願請求項の「マスク部」の一例)を備える。また、管理処理部53は、ユニークキー割付部63と、コンテナ番号書換部65(本願請求項の「履歴修正部」の一例)と、TP番号割当部67と、EIR発行部69と、コンテナ優先順位決定部71とを有する。管理判定部55は、コンテナ引当判定部73と、運送車両判定部75と、コンテナ番号判定部77と、エラー判定部79と、文字認証判定部81とを有する。さらに、管理記憶部57は、作業履歴記憶部83(本願請求項の「作業履歴記憶部」の一例)と、Booking情報記憶部85と、M/F情報記憶部87と、撮影データ記憶部89とを有する。
ETC車載器9は、運送車両がゲート部13に接近すると、ETC車載器9に固有のETC番号をDSRCアンテナ35に無線送信する。ETC番号記憶部21は、ETC番号を記憶する。ETC通信部23は、ETC番号記憶部21に格納されているETC番号をDSRCアンテナ35に無線送信する。また、ETC車載器9は、文字読取部49を有する証跡用カメラと連動する。
搬送車載端末11は、ゲートの通過後に運送車両に対してコンテナのONシャーシ作業又はOFFシャーシ作業を行うストラドルキャリア等のコンテナ搬送機が有するコンピュータである。
図2を参照して、ゲート(本願請求項の「輸出入ゲート」の一例)の近辺の設備について説明する。図2は、管理システム1と連携するゲート設備の概要を示す図である。
ゲート部13は、ゲート近辺にあって管理部15と情報を伝達し合う設備の総称である。ハンディ端末31は、ゲートにおいて運送車両の通過の可否を確認するゲートチェックマン(本願請求項の「ゲートチェックマン」の一例)が用いる携帯端末である。LED表示板33は、運送車両に対してTP(トランスファーポイント)や「STOP」等の指示を表示する。DSRCアンテナ35は、ETC車載器9からの情報を無線通信により受信して管理部15に伝達する。天井カメラ部37は、証跡用カメラ45とは異なるダメージ確認用カメラ47でコンテナの天井面を撮影して映像(本願請求項の「撮影データ」の一例)を管理部15に送信する。
管理部15は、管理システム1内の情報を管理する。管理処理部53は、管理システム1内の情報を編集する。管理判定部55は、管理システム1内の情報に基づいて判定を行う。管理記憶部57は、船揚げからデバンニング、デバンニングからコンテナ返却場所、バンプールからバンニング、バンニングから船積みまでのコンテナに関する一連の作業履歴(本願請求項の「作業履歴」の一例)等のデータ群を記憶(格納)する。管理通信部59は、管理システム1内の各種機器間で情報を伝達させる。管理制御部61は、管理システム1内の各種機器を制御する。
続いて、管理システム1を用いた輸出コンテナの流れについて図3を用いて説明する。図3は、管理システム1を用いた輸出コンテナの流れの概要を示すフロー図である。なお、図3におけるステップのうち、従来のフロー図と異なるステップは、太い枠で強調して表示されている。
ステップST001において、ターミナル運営会社は、船舶代理店からのコンテナ船の寄港スケジュールをTACTOSに登録する。TACTOSは、発明者らが開発したソフトウェアであり、本実施例における管理部15の一例である。
ステップST002において、海貨事業者がTACTOSにBooking情報の入力/データ取り込みをする際、バンプルールに山積みされている空コンテナの引き当てる輸出コンテナが未決であるとする。従来であれば、コンテナに固有のコンテナ番号(本願請求項の「コンテナ番号」の一例)が確定するのを待ってコンテナ番号を入力するところ、ユニークキー割付部63が、貨物識別コードやコンテナ番号とは異なりコンテナ番号と連動するユニークキー(本願請求項の「ユニークキー」の一例)を割り付ける。これにより、Booking情報の画面には“仮番”と表示され、一連のトレーサビリティを実現する。
コンテナ番号の例として、ABCD12345678のようなものが挙げられる。最初のアルファベット4文字は、コンテナの所有者である船社を表示する。海貨業者が海コン業者に対して指示をする場合に、「ABCD社のコンテナを使ってほしい」と指示する場合、最初のアルファベット4文字は確定するが、コンテナ番号は確定しない。
また、コンテナの準備作業の遅れなどによりABCD社の船にコンテナを載せることができなくなる場合もある。すると、同社の次便が2週間後となるがそこまで待てないことも多い。このとき、EFGH社の船にコンテナを載せたいが、EFGH社は、自社のコンテナしか載せない方針としている。このような場合、コンテナを詰め替える必要があり、必然的にコンテナ番号も変更されることとなる。
ステップST003において、ここでヤード搬入するコンテナが確定されると、荷役事業者又は海貨業者が、コンテナ番号をTACTOSに登録する。このとき、コンテナ番号が仮番号から正式の番号に変更されると、入力履歴の仮番号も正式の番号に自動的に変更される。
ステップST004において、海貨業者は、WebシステムでコンテナのG/W(総重量)、シール番号(封印)、リマーク(本願請求項の「作業指示」の一例)を入力する。
ステップST005において、海貨業者(乙仲業者)は、海貨業者端末3を用いてTACTOSのWebシステムで、輸出コンテナのヤード搬入を担う海コン業者を登録(入力指定)する。すると、管理通信部59は、当該海コン業者が有する海コン業者端末5に対して、コンテナ番号に代えて“仮番”と表示された情報を送信する。
ステップST006において、海コン業者は、海コン業者端末5を用いて、海貨業者端末3から受信した登録済輸出コンテナの一覧に対し、運送車両、運転手、ヤード搬入予定日をTACTOSのWebシステムで登録(入力指定)する。すると、管理通信部59は、海貨業者端末3に対して海コン業者が受託した事実を送信する。また、管理通信部59は、ターミナル運営会社がTACTOSに登録した運転手の携帯電話(携帯電話端末7)に作業内容のメールを配信する。
上記のように、仮番表示と後に遡っての修正とを行うことにより、コンテナ番号が決定される前に輸出入業務を迅速に開始することが可能となる。また、管理システム1が自動的に海貨業者、海コン業者及び運転手間の通信を行うことにより、トレーサビリティを確保しつつ、リアルタイムに輸出入業務を進めることが可能となる。
ここで、管理システム1が連絡する携帯電話端末7は、運送車両の運転手が個人所有する携帯電話を前提としている。そのため、海コン業者がインターネットを介して管理システム1に登録した運転手の携帯電話端末のメールアドレスに対してのみ情報が発信される。第三者に送信されないので、コンテナを搬送する行為自体が、運転手の認証を行ったことになる。運転手は、ゲートにて国土交通省発行のPSカードで個人認証を受けなければならない。そのため、結果的に第三者が運転手に取って代わることができない。
ステップST007において、バンプールにて空コンテナが運送車両にフォークリフト等で積載される際、管理通信部59は、搬送車載端末11が指定したコンテナ番号をTACTOSに登録させる。なお、フォークリフト等が搬送車載端末11を搭載していない場合は、バンプール事務所に設置された端末で入力してもよい。この際、コンテナ番号書換部65が、作業履歴記憶部83が有する作業履歴の“仮番”等の表示を確定後の正式なコンテナ番号に修正する。運転手は、バンニング場所に運送車両を移動させて貨物をコンテナに積み込む。貨物積み込み後、運送車両をヤード入場ゲートに移動する。
ステップST008において、ゲートチェックマンは、積載された輸出コンテナのコンテナ番号(メイン番号:英字4桁+数字7桁または8桁)の下4桁(数字、メイン記号、本願請求項の「第2コンテナ番号」の一例)をハンディ入力部39からハンディ端末31に入力する。コンテナ番号判定部77は、入力されたコンテナ番号の下4桁の情報に基づいて、海コン業者による指定済の輸出コンテナであるか否かを判定する。管理通信部59は、判定結果をハンディ端末31に送信し、ハンディ表示部41に判定結果が表示される。また、ゲートチェックマンは、ハンディ端末31にコンテナ側面のダメージ入力を行う。
なお、通常、コンピュータシステムのデータ処理は一連の流れで行われるが、ハンディ端末31でのコンテナ対象の特定と、ETC車載器9を用いた認証は同一データベースに対して独立して行われる。ハンディ端末31が行うコンテナ特定は、あくまでも海貨業者が作業登録をしたコンテナリストに対して行われる。ETC車載器9を用いた認証は、海コン業者が登録した情報に対して行われる。そのため、独立した多重のチェックにより、実業務の負荷を増やすことなく日常のルーティンワークによる思い込みのヒューマンエラーを失くすこととなり、物流トレーサビリティの信頼性を飛躍的に向上させられる。
ステップST009において、管理制御部61は、運送車両がゲートに進入する際、LED表示板33に“STOP”と表示させる。また、ETC通信部23は、DSRCアンテナ35に対してETC番号記憶部21に記憶されたETC番号(本願請求項の「機体固有番号」の一例)を送信する(本願請求項の「無線送信ステップ」の一例)。DSRCアンテナは、ETC番号を管理部15に送信し、運送車両判定部75が、受信したETC番号と作業履歴で関係付けられているコンテナ番号(本願請求項の「第1コンテナ番号」の一例)、ゲート搬入指定日、輸出コンテナ、運送車両が全て正しいか否か、及び、運送車両のゲートの通過の是非を判定する(本願請求項の「判定ステップ」の一例)。
ここで、ETC車載器9に固有のETC番号を認証情報として採用した理由は、ETC車載器9に記録された情報のうち、民間業者による変更が不可能な情報であるためである。これにより、トレーサビリティを確保することが容易となる。
ステップST010において、管理制御部61は、証跡用カメラ45にコンテナの天井面(本願請求項の「コンテナの上面」の一例)を撮影させる。カメラ通信部51は、撮影データを管理部15に送信する。自動撮影する撮影データ(本願請求項の「撮影データ」の一例)は、作業証拠(コンテナ積載有無の状況)として管理システムの如何なる利用者も変更ができない状態で撮影データ記憶部89に記憶される。また、マスク部62は、ハンディ端末から証跡用カメラ45の撮影データへのアクセスを禁止するマスク処理(本願請求項の「マスク処理」の一例)を行う。これにより、トレーサビリティが強化される。また、撮影データは、管理部15が管理記憶部57に記憶された作業履歴と自動的に連携させることにより、各荷役事業者及びターミナル運営会社がリアルタイムで確認できる。文字認証判定部81は、撮影データに基づいて輸出コンテナのコンテナ番号(本願請求項の「第3コンテナ番号」の一例)の文字認証を行い、撮影されたコンテナが海コン事業者により登録されたコンテナであるか否かの判定を行う。
ここで、コンテナが、扉等の部品が破損したために他のコンテナの対応する部品と交換したコンテナである場合もある(いわゆる「ニコイチ」)。例えば、ニコイチの理由で歩行者が視認できるコンテナ側面(本願請求項の「コンテナの側面」の一例)に表示されたコンテナ番号と、歩行者が視認できない天井に表示されたコンテナ番号が異なる場合、エラー判定部79は、エラー判定を行う。この場合、システムエラーが表示されてコンテナ情報にサブ番号(英字4桁+数字7桁または8桁、(本願請求項の「サブ番号」の一例))が追加登録される。
ステップST011において、ゲートブース又はセンターの係員は、ダメージ確認用カメラ47の映像を確認して天井ダメージの有無を入力する。ETC車載器9の作業確認が完了した状態で、天井ダメージの入力とゲートチェックマンのハンディ端末からの入力がされると、TP番号割当部67は、TP番号を自動で割り当てる。管理制御部61は、ゲートに設置されたLED表示板33に割り当てられたTP番号を表示させる。
ステップST012において、運転手は、LED表示板33に表示されたTP番号に基づいて運送車両を移動して停車する。続いて、管理制御部61は、搬送車載端末11の搬送車表示部27に作業指示を表示させ、OFFシャーシ作業が行われる。
ここで、ストラドルキャリアからは、構造上、天井のコンテナ番号のみが視認可能である。サブ番号がある場合(天井のコンテナ番号が側面のコンテナ番号と異なる場合)、管理制御部61は、サブ番号を搬送車表示部27に表示させる。これにより、仮番を使用することがある管理システム1においても、コンテナのトレーサビリティを確保することが容易となる。
ステップST013において、管理システム1は、輸出コンテナのヤード搬入登録をNACCSに対してゲートウェイ方式で自動配信(CYAの送信)する。
従来の管理システムは、OFFシャーシ時をもってCYAデータをNACCSに送信していた。本発明に係る管理システム1は、DSRCアンテナ35を備えたことで、ゲート通過時の時刻をもってCYAデータをNACCSに送信する。これにより、業務の適正化を図ることが可能となる。
ステップST014において、OFFシャーシ作業が完了すると、運送車両は、ゲートのコンテナ積載車両又は非積載車両の退場レーンのうち、コンテナ非積載車両の退場レーンからノンストップでヤードを退場する。このとき、ETC車載器9が送信したETC番号をDSRCアンテナ35が受信する。管理制御部61は、管理記憶部57に運送車両の正確な退場時刻を記録させる。また、天井カメラ部37は、撮影タイミングを調整して、ノンストップで退場する運送車両を撮影する。
ホットデリバリー等で運送車両がトランステナーやガントリークレーン等の大型コンテナ搬送機(本願請求項の「コンテナ搬送機」の一例)にコンテナを運送する場合、ステップST011において、管理制御部61は、コンテナを運送すべきコンテナ搬送機の番号をLED表示板33に表示させる(ステップST011’)。ステップST012において、運送車両の運転手は、表示された番号の大型コンテナ搬送機のところに運送車両を移動して停車する(ステップST012’)。
ここで、大型コンテナ搬送機は、第2DSRCアンテナ(本願請求項の「第2アンテナ」の一例)を脚部に有する。また、オペレータ室に作業対象とすべきコンテナを表示するモニタ(本願請求項の「搬送機表示部」の一例)を有する。オペレータ室は、通常、地上10m以上の高さに位置する。
第2DSRCアンテナは、運送車両のETC車載器9からETC番号を無線通信により受信する。管理システム1は、受信したETC番号と作業履歴で関係付けられているコンテナ番号をオペレータ室のモニタに表示する。大型コンテナ搬送機のオペレータは、モニタに表示されたコンテナ番号に基づいてOFFシャーシ作業を行う。ステップST013以降は、上記と同様である。
手板を用いたりフォアマンの指示に従っていた従来と比較して、運送車両の運転手の手板の書き間違い、大型コンテナ搬送機のオペレータの手板の読み間違い、フォアマンの指示の間違い、大型コンテナ搬送機のオペレータの聞き間違いによるヒューマンエラーのリスクが軽減される。そのため、ホットデリバリーの対象コンテナも含めて、トレーサビリティを確保することが容易となる。
以下、通関業者による許可申請のステップST015から船積みのステップST017までは従来のステップと同様である。
続いて、管理システム1を用いた輸入コンテナの流れについて図4を用いて説明する。図4は、管理システム1を用いた輸入コンテナの流れの概要を示すフロー図である。なお、図4におけるステップのうち、従来のフロー図と異なるステップは、太い枠で強調して表示されている。
ターミナル運営会社がコンテナ船の寄港スケジュールを管理システム1に登録するステップST101から、海貨業者が通関業務としてNACCSシステムに許可申請するステップST105までは、従来と同様である。
ステップST106において、海貨業者は、海貨業者端末3を用いてTACTOSのWebシステムで、コンテナ番号と輸入コンテナのヤード搬出を担う海コン業者とを含む情報を登録(入力指定)する。すると、管理通信部59は、当該海コン業者が有する海コン業者端末5に対して、コンテナ番号を含む情報を送信する。
ステップST107において、海コン業者は、海貨業者による登録済み輸入コンテナの一覧に対し、海コン業者端末5を用いてTACTOSのWebシステムで、運送車両、運転手及びヤード搬出予定日を入力することにより、ピックアップオーダーを受託する。
ステップST108において、D/O用意、通関、船社フリータイム及びFREIGHT支払い(任意)の4項目全てがOKになると、管理通信部59は、作業内容を記載したメールを海貨業者端末3に自動的に送信することで海コン業者が受託した事実を海貨業者伝達すると共に、海コン業者が登録した運転手の携帯電話にも作業内容のメールを送信する。
従来、海貨業者が海コン業者へ連絡してから海コン業者が必要事項を管理システムに入力していた。本実施例においては、指定された海コン業者が必要事項をTACTOSに入力した際に、管理通信部59が海貨業者に受託を自動的に連絡することにより、海貨業者から海コン業者への連絡に要していた時間を短縮可能となる。よって、輸入業務のスピードアップを図ることが容易となる。
さらに、管理通信部59が作業内容を運転手に自動的に連絡することにより、海コン業者から運転手への連絡に要していた時間を短縮することが可能となる。よって、作業のスピードアップがさらに容易となる。結果として、トレーサビリティを確保しつつリアルタイムに作業を進めることが可能となる。
ステップST109において、運送車両のゲート進入の際、ETC車載器9は、DSRCアンテナ35に対してETC番号記憶部21に記録されているETC番号を送信する。DSRCアンテナ35は、ETC車載器9の機体固有番号を管理部15に送信し、運送車両判定部75が、輸入コンテナ積載用に登録された運送車両であるか否か判定する。この間、管理制御部61は、LED表示板33に“STOP”と表示させる。
ステップST110において、管理制御部61は、ゲート天井に設置された証跡用カメラ45に運送車両を撮影させる。カメラ通信部51は、撮影データを管理部15に送信する。文字認証判定部81は、コンテナ番号の文字認証が可能であるか否かを判定する。運送車両にはコンテナが積載されていないため、文字認証ができないことが判定される。TP番号割当部67は、TP番号を割り当てる。管理制御部61は、ゲートに設置されたLED表示板33を制御し、割り当てられたTP番号を表示させる。
ステップST111において、LED表示板33に表示されたTP番号に運転手が運送車両を移動して停車させると、管理制御部61は、搬送車載端末11の搬送車表示部27に作業指示を表示させる。サブ番号がある場合は、サブ番号を併せて搬送車表示部27に表示させる。コンテナ搬送機は、搬送車表示部27の表示内容に基づいてONシャーシ作業を行う。
ステップST112において、運送車両のゲート進入の際、ETC車載器9が送信したETC番号をDSRCアンテナ35が受信する。DSRCアンテナ35は、ETC番号を管理部15に送信する。運送車両判定部75は、読み取ったETC番号に基づいて、輸入コンテナ積載用に登録された運送車両であるか否かを判定する。この間、管理制御部61は、LED表示板33に“STOP”と表示させる。
ステップST113において、ゲートチェックマンは、運送車両に積載された輸入コンテナの番号(メイン番号)の下4桁(メイン記号)をハンディ端末31に入力する。ハンディ端末31は、入力された下4桁の番号を管理部15に送信する。コンテナ番号判定部77は、入力された下4桁の番号に基づいて、海コン業者が指定した輸入コンテナであるか否かを判定する。また、ゲートチェックマンは、コンテナ側面のダメージをハンディ端末31に入力する。運送車両に輸入コンテナが複数積載されている場合は、コンテナ優先順位決定部71がどのコンテナから作業するか決定する。ゲートチェックマンは、コンテナ優先順位決定部71が決定した優先順位にしたがって作業を行う。
ステップST114において、文字認証判定部81は、ゲート天井に設置された証跡用カメラ45が取得した撮影データに基づいてコンテナ番号の文字認証が可能であるか否かを判定する。文字認証が可能である場合は、管理制御部61は、LED表示板33に対してTP番号割当部67が割り当てたTP番号を表示させる。コンテナ側面に表示されたコンテナ番号と、文字読取部49が読み取りした天井面のコンテナ番号が異なる場合、エラー判定部79は、エラー判定を行う。この場合、システムエラーが表示されてコンテナ情報にサブ番号(英字4桁+数字8桁)が追加登録される。すなわち、コンテナ側面のコンテナ番号と天井面のコンテナ番号のいずれか一方がメインコンテナ番号(本願請求項の「メインコンテナ番号」の一例)とされ、他方がサブコンテナ番号(本願請求項の「サブコンテナ番号」の一例)とされる。
ステップST115において、ゲートブース又はセンターの係員が、ダメージ確認用カメラ47の映像及びコンテナ情報を確認して天井ダメージチェックを入力する。チェック完了の入力を受けて、EIR発行部69がゲートでEIRを発行する。また、管理制御部61は、LED表示板33に退場を表示させる。
ステップST116において、管理システム1は、輸入コンテナのヤード搬出登録をNACCSに対してゲートウェイ方式で自動配信(CYOの送信)する。
ホットデリバリー等で運送車両がトランステナーやガントリークレーン等の大型コンテナ搬送機から直接コンテナを運送する場合、ステップST110において、管理制御部61は、コンテナを受け取るべきコンテナ搬送機の番号をLED表示板33に表示させる(ステップST110’)。ステップST111において、運送車両の運転手は、LED表示板33に表示されたコンテナ搬送機の番号に運送車両を移動して停車する。第2DSRCアンテナは、運送車両のETC車載器9からETC番号を無線通信により受信する。管理システム1は、受信したETC番号と作業履歴で関係付けられているコンテナ番号をオペレータ室のモニタに表示する。大型コンテナ搬送機のオペレータは、モニタに表示されたコンテナ番号に基づいてONシャーシ作業を行う(ステップST111’)。ステップST112以降は、上記と同様である。
この構成により、ホットデリバリーの対象コンテナも含めて、トレーサビリティを確保することが容易となる。
続いて、作業履歴記憶部83に記憶される作業履歴のデータについて図5を用いて説明する。図5は、管理システム1におけるデータ連携の関係を示す図である。
図5を参照して、作業履歴には、ユニークキー、0又は1で仮番の有無を区別して表示する仮番フラグ(本願請求項の「仮番フラグ」の一例)、4桁のメイン記号、8桁のメイン番号、4桁のサブ記号及び8桁のサブ番号が含まれる。また、運送車両のETC車載器9に固有のETC番号も関連付けて記録されている。さらに、必要に応じて天井カメラ部37の撮影データも関連付けて記録される。ユニークキーは、コンテナごとに割り当てられる記号であり、作業履歴記憶部83に記憶された作業履歴、Booking情報記憶部85に記憶された輸出目録のBooking情報、及び、M/F情報記憶部87に記憶された輸入目録のM/F情報ごとに関連付けられている。図5においては、Booking情報記憶部85及びM/F情報記憶部87を合わせたものとして、目録記憶部88が表示されている。
次に、管理システム1におけるコンテナ番号の変化とコンテナ作業との関係について、図6を用いて説明する。図6は、管理システム1におけるコンテナ番号のエントリーフローの概要を示す図である。
図6を参照して、ステップST002におけるBooking情報の新規登録の際、船社又は荷主から積載コンテナを指定された場合、新規のコンテナであれば、メインコンテナ番号としてメイン番号及びメイン記号を入力する。ユニークキーは定まっている。仮番フラグは、コンテナが確定していることを表す番号として1が入力される。サブ番号及びサブ記号は入力されない。指定されたコンテナが過去に取り扱われて登録データがある場合、サブコンテナ番号として過去の8桁のコンテナ番号及びその下4桁の番号がそれぞれサブ番号及びサブ記号として登録される。
続いて、指定された輸出用空コンテナをバンプールにおいてONシャーシ作業が行われても、Booking情報に変化はない。その後、サービスセンター等で空コンテナに荷物が積載される。
さらに、ゲートで輸出コンテナのヤード搬入が行われる。このとき、ゲートチェックマンが有するハンディ端末31から入力されたメイン番号下4桁とBooking情報に登録されているメイン記号とが照合される。また、証跡用カメラ45により撮影された番号と、メイン番号、メイン記号、サブ番号及びサブ記号との照合が行われる。
さらに、ヤード内でコンテナ搬送重機によって、OFFシャーシ作業、コンテナの蔵置作業及びシフト作業が行われる際、サブ記号及びサブ番号の有無とその照合が行われる。
ここで、Booking情報の新規登録の際、船社又は荷主から積載コンテナを指定されなければ、メイン番号、メイン記号、サブ番号及びサブ記号のいずれも入力されない。ユニークキーは定まっている。仮番フラグは、コンテナが未確定であることを表す番号として0が入力される。
続いて、例えば、ステップST003又はST007において、コンテナ番号が確定すると、メイン番号及びメイン記号が登録される。サブ番号及びサブ記号は入力されないままである。コンテナ番号の確定は、ヤード搬入の前である場合もあり、ヤード搬入後となる場合もある。コンテナ番号が確定すると、仮番フラグは1に修正される。
最終的に輸出までには、メイン番号及びメイン記号が確定し、仮番フラグは1とされる。また、一連の作業を通してユニークキーは同一のものが使用される。例えば、輸出時であって、運送車両へのコンテナのONシャーシ作業時にコンテナ番号が未確定であり、ストラドルキャリアによるOFFシャーシ作業時にコンテナ番号が確定していたとする。このとき、コンテナのONシャーシ作業が本願請求項における「第1作業」の一例であり、OFFシャーシ作業が本願請求項における「第2作業」の一例である。
なお、管理システム1は、側面のコンテナ番号と天井のコンテナ番号とがニコイチ等の理由により異なる場合にシステムエラーを表示した際、サブ番号の登録前に人によるダブルチェックを経たことをユーザに確認するダブルチェック部をさらに備えてもよい。
また、管理システム1は、NACCSとの連携がとれている場合は、通関チェックを自動的に行う通関チェック部をさらに備えてもよい。
さらに、ゲートチェックマンが下4桁の番号を確認して入力する代わりに、同様に輸出入業務を迅速かつ簡便にする目的で、コンテナ番号の中の任意の4桁の番号を確認して入力することとしてもよい。
さらに、図6において、指定されたコンテナが過去に取り扱われて登録データがある場合、登録されていたデータをメイン番号及びメイン記号とし、今回指定されたコンテナ番号をサブ番号及びサブ記号としてもよい。
さらに、OFFシャーシ後に運送車両がヤードからノンストップで退場する際に、運送車両の退場スピードを時速10km(2.78m/秒)程度に制限してもよい。これにより、天井カメラ部が運送車両を適切に撮影することが容易となる。
さらに、運転手が有する携帯電話端末は、運転手を特定するために個人所有であることが望ましいが、運転手が携帯電話端末を個人所有していない場合は海コン業者から運転手専用に貸与された携帯電話端末を用いてもよい。
さらに、運送車両がゲートに接近した際、ハンディ端末由来の情報、ETC車載器由来の情報及び天井カメラ部由来の情報の独立した情報に基づいて適切なコンテナが積載されているか否かについて多重チェックが行われればよく、管理システム1が各情報を取得する順序は相互に変更されてもよい。
1・・・管理システム、3・・・海貨業者端末、5・・・海コン業者端末、7・・・携帯電話端末、9・・・ETC車載器、11・・・搬送車載端末、13・・・ゲート部、15・・・管理部、31・・・ハンディ端末、33・・・LED表示板、35・・・DSRCアンテナ、37・・・天井カメラ部、45・・・証跡用カメラ、47・・・ダメージ確認用カメラ、53・・・管理処理部、55・・・管理判定部、57・・・管理記憶部、59・・・管理通信部、61・・・管理制御部、62・・・マスク部、63・・・ユニークキー割付部、65・・・コンテナ番号書換部、67・・・TP番号割当部、71・・・コンテナ優先順位決定部、73・・・コンテナ引当判定部、75・・・運送車両判定部、77・・・コンテナ番号判定部、79・・・エラー判定部、81・・・文字認証判定部、83・・・作業履歴記憶部

Claims (11)

  1. 輸出入業務に用いられる海上コンテナを管理するコンテナ管理システムであって、
    前記海上コンテナを運送する運送車両に固定されて固有の機体固有番号を有する無線端末と、
    前記無線端末からの無線信号を受信する第1アンテナと、
    前記海上コンテナに関する作業履歴として前記海上コンテナに付された第1コンテナ番号と前記機体固有番号とを関連付けて記憶する作業履歴記憶部と、
    輸出入ゲートの付近にいて前記海上コンテナの側面に記載された第2コンテナ番号を含む当該側面の情報を入力するゲートチェックマンが有するハンディ端末と、
    判定手段とを備え、
    前記判定手段は、前記無線端末から送信された前記機体固有番号に前記作業履歴において関連付けられている前記第1コンテナ番号と、前記ハンディ端末から入力された前記第2コンテナ番号とが整合するか否かを判定する、コンテナ管理システム。
  2. 前記輸出入ゲートの付近に存在して前記運送車両を上方から撮影する天井カメラ部と、
    前記海上コンテナの上面に記載されて前記天井カメラ部が撮影した撮影データに表示された第3コンテナ番号を読み取る文字読取部とをさらに備え、
    前記判定手段は、前記第1コンテナ番号、前記第2コンテナ番号及び前記第3コンテナ番号が整合するか否かを判定する、請求項1記載のコンテナ管理システム。
  3. 前記第1コンテナ番号及び前記第3コンテナ番号が前記ハンディ端末に表示されないように隠すマスク処理を行うマスク部をさらに備える、請求項2記載のコンテナ管理システム。
  4. 海貨業者が用いる海貨業者端末と、
    海コン業者が用いる海コン業者端末と、
    前記運送車両の運転手が個人所有する携帯電話端末と、
    前記海貨業者端末、前記海コン業者端末及び前記携帯電話端末の間の通信を行う管理通信部とをさらに備え、
    前記無線端末は、固有のETC番号を有するETC車載器であり、
    前記管理通信部は、
    前記海貨業者端末から前記海コン業者の情報及び作業指示が入力されると、前記海コン業者端末に前記作業指示を伝達し、
    前記海コン業者端末から前記作業指示に関連付けて前記運送車両及び前記運転手に関する情報が入力されると、前記海貨業者端末に対して前記海コン業者の受託の事実を伝達すると共に、前記携帯電話端末に対して前記作業指示及び前記運送車両を伝達する、請求項1から3のいずれかに記載のコンテナ管理システム。
  5. 前記作業履歴記憶部が記憶している前記作業履歴を修正する履歴修正部をさらに備え、
    前記作業履歴記憶部は、前記第1コンテナ番号とは異なる1つのユニークキーと、前記第1コンテナ番号が確定しているか否かを示す仮番フラグとを、前記第1コンテナ番号及び前記機体固有番号と連動させて前記作業履歴として記憶し、
    特定の前記ユニークキーに関連付けられた第1作業の際に未確定であった前記第1コンテナ番号がその後に当該ユニークキーに関連付けられた第2作業の際に確定していた場合には、前記履歴修正部が、前記作業履歴記憶部が記憶している前記作業履歴に確定した前記第1コンテナ番号を追記すると共に前記仮番フラグを修正する、請求項1から4のいずれかに記載のコンテナ管理システム。
  6. 前記第1コンテナ番号は、7桁以上の数字を含むものであり、
    前記第2コンテナ番号は、コンテナ番号のうちの特定の4桁のみの数字として前記ハンディ端末に入力されるものであり、
    前記判定手段は、前記第1コンテナ番号のうち前記第2コンテナ番号に対応する4桁の数字と、前記第2コンテナ番号とが整合するか否かを判定する、請求項1から5のいずれかに記載のコンテナ管理システム。
  7. 前記運送車両に対して前記海上コンテナのONシャーシ作業又はOFFシャーシ作業を行うコンテナ搬送機が有する搬送車載端末をさらに備え、
    前記作業履歴記憶部は、前記第2コンテナ番号と前記第3コンテナ番号とが異なる場合に一方をメインコンテナ番号として記憶すると共に他方をサブコンテナ番号として前記作業履歴に含めて記憶するものであり、
    前記搬送車載端末は、前記サブコンテナ番号がある場合、前記メインコンテナ番号及び当該サブコンテナ番号を表示する、請求項2又は3記載のコンテナ管理システム。
  8. 前記運送車両に対して前記海上コンテナのONシャーシ作業又はOFFシャーシ作業を行うコンテナ搬送機が有する第2アンテナと、
    前記コンテナ搬送機が有する搬送機表示部とをさらに備え、
    前記無線端末は、前記第2アンテナに前記機体固有番号を送信し、
    前記搬送機表示部は、前記サブコンテナ番号がある場合、前記メインコンテナ番号及び前記サブコンテナ番号を表示する、請求項7記載のコンテナ管理システム。
  9. 前記コンテナ搬送機は、移動式の搬送機であり、
    前記第2アンテナは、DSRCアンテナであり、
    前記無線端末は、ETC車載器であり、
    前記機体固有番号は、ETC番号であり、
    前記コンテナ搬送機は、前記DSRCアンテナを脚部に有する、請求項8記載のコンテナ管理システム。
  10. 輸出入業務に用いられる海上コンテナを管理するコンテナ管理システムを用いたコンテナ管理方法であって、
    前記コンテナ管理システムは、
    前記海上コンテナを運送する運送車両に固定されて固有のETC番号を有するETC車載器と、
    前記ETC車載器からの無線信号を受信する第1アンテナと、
    前記海上コンテナに関する作業履歴を記憶する作業履歴記憶部と、
    輸出入ゲートの付近にいて前記海上コンテナの側面に記載された第2コンテナ番号を含む当該側面の情報を入力するゲートチェックマンが有するハンディ端末と、
    判定手段とを備え、
    前記運送車両が前記輸出入ゲートに到着した際に、前記ETC車載器が、前記ETC番号を前記第1アンテナに無線送信する無線送信ステップと、
    前記判定手段が、前記作業履歴において前記ETC番号に関連付けられている第1コンテナ番号と、前記ハンディ端末から入力された前記第2コンテナ番号とが整合するか否かを判定する判定ステップとを含むコンテナ管理方法。
  11. コンピュータを、請求項10における前記作業履歴記憶部及び前記判定手段として機能させるためのプログラム。

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