JP6200409B2 - 空調システム及び建物 - Google Patents

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Description

本発明は、床下空調及び床上空調が可能な空調システム、及びこの空調システムを備えた建物に関するものである。
従来から、建物内の空調システムを、人感センサー等を用いて自動で効率的に制御する制御装置について多数提案されている(例えば特許文献1等を参照)。
また、特許文献2には、建物の床下空間に空調装置が設置され、空調装置から床上空間への空調空気を吹き出す床上空調と、空調装置から床下空間へ空調空気を吹き出す床下空調とが可能であり、床上空間の快適な空調を行うことができる空調システムが開示されている。
特開2013−36678号公報 特許第4595021号公報
しかしながら、上記した特許文献2のような床下空調及び床上空調が可能な空調システムでは、未だに、居住者等が手動でコントローラを操作して快適な状態に設定するか、予め記憶されたタイムスケジュールデータに基づいて制御することしかなされていなかった。
そこで、本発明は、床下空調及び床上空調を、自動で効率的に制御することができる空調システム、及びこの空調システムを備えた建物を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の空調システムは、建物の内部が床部で床上空間と床下空間とに仕切られ、前記建物に設置された空調装置から前記床上空間への空調空気を吹き出す床上空調と、前記空調装置から前記床下空間へ空調空気を吹き出す床下空調とが可能な空調システムであって、前記空調装置は、少なくとも暖房運転が可能であり、制御部は、前記床上空間内に設けた人感センサーは、その検知結果で、人が不在である状況が所定時間以上継続した場合に、運転条件を経済性優先モードとし、人が在である状況が所定時間以上継続した場合に、運転条件を快適性優先モードとする制御するとともに、前記制御部により、前記床下空調は、記憶部に記憶された運転タイムスケジュールデータに基づいて、経済性優先モードと快適性優先モードとを切り替え制御することを特徴とする。
ここで、上限温度とは、そのモードでは、その温度以下になるように制御する、という温度であり、下限温度とは、そのモードでは、その温度以上になるように制御する、という温度である。
なお、暖房時における経済性優先モードの下限温度と快適性優先モードの下限温度との関係、及び冷房時における経済性優先モードの上限温度と快適性優先モードの上限温度との関係は、同じ時間における相対関係で、暖房時における経済性優先モードの下限温度は、快適性優先モードの下限温度より低く、冷房時における経済性優先モードの上限温度は、快適性優先モードの上限温度より高い。
すなわち、異なる時間で比較して、暖房時における経済性優先モードの下限温度が、快適性優先モードの下限温度より高く、冷房時における経済性優先モードの上限温度が、快適性優先モードの上限温度より低いものも含まれる。
また、前記制御部による前記床上空調及び前記床下空調の制御は、標準仕様設定による制御であり、コントローラによる該標準仕様設定のオン・オフ、調整、又は変更が可能であるとよい。
さらに、前記建物の前記床上空間内及び前記床下空間内には、前記制御部にこれら空間内の温度データを送る温度センサーがそれぞれ設けられており、これらの温度データに基づいて、前記制御部により、前記床上空調及び前記床下空調の制御がなされるとよい。
また、前記記憶部は学習機能を有するとよい。
さらに、前記空調装置は、前記床下空間に設置されているとよい。
本発明の建物は、上記した本発明の空調システムを備えていることを特徴とする。
このような本発明の空調システムは、建物の内部が床部で床上空間と床下空間とに仕切られ、建物に設置された空調装置から床上空間への空調空気を吹き出す床上空調と、空調装置から床下空間へ空調空気を吹き出す床下空調とが可能な空調システムである。
そして、空調装置は、少なくとも暖房運転が可能であり、制御部は、床上空間内に設けた人感センサーは、その検知結果で、人が不在である状況が所定時間以上継続した場合に、運転条件を経済性優先モードとし、人が在である状況が所定時間以上継続した場合に、運転条件を快適性優先モードとする制御するとともに、制御部により、床下空調は、記憶部に記憶された運転タイムスケジュールデータに基づいて、経済性優先モードと快適性優先モードとを切り替え制御する構成とされている。
上記した構成なので、床上空調では、床上空間内の人の在・不在を区別して、無駄のない運転が行われるため、床下空調及び床上空調が可能な空調システムを、自動で効率的に制御することができる。
そのうえ、特に、暖房運転をする際には、床下空調による暖房は、床上空間が略均一にムラなく暖まるが、床上空調による暖房に比べれば即効性に欠き、床上空調による暖房は、床上空間が即座に暖まるが、床下空調による暖房に比べれば床上空間を均一に暖めることができないので、床下空調による暖房と床上空調による暖房との長所を活かし、短所を補い合う効率的な制御を行うことができる。
また、床上空調では、人感センサーによる検知結果で、人が不在である状況が所定時間以上継続した場合に、運転条件を経済性優先モードとするので、床上空間内に人が長い間居ない状態なのに無駄な空調を行うことを極力少なくすることができる。
さらに、床上空調では、人感センサーによる検知結果で、人が在である状況が所定時間以上継続した場合に、運転条件を快適性優先モードとするので、床上空間内に人が居る状態では極力快適な空調を行うことができる。
なお、制御部により、所定時間帯において、床上空調も、記憶部に記憶された運転タイムスケジュールデータに基づいて、運転条件を制御する場合は、特に電気料金が安価な深夜時間帯にこの制御を行えば、経済的であり、そのうえ、睡眠中及びその前後の快適性を増すことができ、特に暖房運転の際には、室間の温度差によるヒートショックの予防にもなる。
また、制御部による床上空調及び床下空調の制御は、標準仕様設定による制御であり、コントローラによる標準仕様設定のオン・オフ、調整、又は変更が可能である場合は、建物の居住者等の意思を、標準仕様設定による制御に容易に割り込ませることができる。
さらに、建物の床上空間内及び床下空間内には、制御部にこれら空間内の温度データを送る温度センサーがそれぞれ設けられており、これらの温度データに基づいて、制御部により、床上空調及び床下空調の制御がなされる場合は、温度データを基準とした制御となるので、簡易な構成で、効率的な制御を行うことができる。
また、記憶部は学習機能を有する場合は、標準仕様設定による制御に、居住者等の好みや行動パターン等による時系列的に好適な温度環境を反映させることができる。
さらに、空調装置は、床下空間に設置されている場合は、年を通して安定した温度環境であり、通常はデッドスペースである床下空間を有効利用することができる。
このような本発明の建物は、上記した本発明の空調システムを備えた構成とされている。
上記した構成なので、上記した本発明の空調システムの効果を奏する建物とすることができる。
実施例の空調システムを備えた建物の概略構成を示す説明図である。 実施例の空調システムの制御装置の概略構成を示すブロック図である。 実施例の空調システムの制御装置による標準仕様設定の具体例を示すタイムテーブルである。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
先ず、実施例の構成について説明する。
図1は、実施例の空調システムを備えた建物1の概略構成を示している。
この建物1は、断熱基礎として構築された基礎底盤コンクリート1bと、その側縁に立設された基礎側壁コンクリート1cと、さらにその上に立設された外壁部1dと、その外壁部1dの上端開口を塞ぐ天井部1eとから主に構成されている。
そして、この天井部1eと外壁部1dとに囲まれる空間は、床部1aによって床下空間3と居室などに用いられる床上空間6とが区切られた構成となっている。
また、基礎側壁コンクリート1cの床下空間3側には、グラスウールなどの断熱材2が取り付けられており、床下空間3内の熱が屋外に極力漏れない断熱構造となっている。
そして、床下空間3内には、吹出型の空調装置としてのエアコンディショナーの屋内機5が設置されている。
ここで、このエアコンディショナーの屋内機5は、ヒートポンプ式であり、熱媒循環管路により、建物1の屋外に設置された屋外機4と接続されている。
また、このエアコンディショナーの屋内機5は、除湿機能を有し、床下空間3から屋外へ貫通する排水用のドレイン7が設けられている。
さらに、このエアコンディショナーの屋内機5は、吸込部51と、床上用吹出部52,52と、床下用吹出部53とを有している。
また、このエアコンディショナーの屋内機5には、床上用吹出部52,52及び床下用吹出部53から空気を様々な強さで吹き出させることが可能なファン(図示せず)と、制御部54と、記憶部55とが内蔵されている。
さらに、床上用吹出部52,52と床下用吹出部53とには、電動ダンパーなどから成る開閉弁52a,53aがそれぞれ設けられている。
また、このエアコンディショナーの屋内機5には、制御部54に床下空間3の温度データを有線又は無線で送る温度センサー5aが取り付けられている。
さらに、床部1aには、グリル付きの、排気口9と、2種類の給気口10,10,11とが設けられている。
ここで、給気口10,10は、ダクト82により、エアコンディショナーの屋内機5の床上用吹出部52とそれぞれ接続されており、別の給気口11は、ダクトを介さず、床下空間3と直接連通している。
また、エアコンディショナーの屋内機5の吸込部51と排気口9との間もダクト81で接続されている。
さらに、床上空間6内には、人感センサー12が設けられ、この人感センサー12は、制御部54と有線又は無線で接続されている。
また、床上空間6内には、コントローラとしてのリモートコントローラ13も設けられている。
さらに、このリモートコントローラ13には、制御部54に床上空間6の温度データを有線又は無線で送る温度センサー13aが内蔵されている。
次に、実施例の空調システムの制御装置Sについて説明する。
図2は、実施例の空調システムの制御装置Sの概略構成を示している。
この実施例の空調システムの制御装置Sは、吹出型の空調装置としてのエアコンディショナーの屋内機5に内蔵された制御部54及び記憶部55と、人感センサー12と、温度センサー13aが内蔵されたコントローラとしてのリモートコントローラ13とから主に構成される。
そして、記憶部55には、標準仕様設定である自動制御設定及びこの自動制御設定時における制御パターンが記憶されている。
ここで、この自動制御設定時においては、基本的に、人感センサー12で人が在であると検知し、その状態が所定時間継続すると、その検知結果を検知信号として制御部54に送り、制御部54により、エアコンディショナーの屋内機5の床上用吹出部52,52から空調空気(暖気又は冷気)を吹き出す制御がなされ、給気口10,10から床上空間6に空調空気が吹き出されて、床上空調が行われる。
この制御は、温度センサー13aで検知される床上空間6内の温度データに基づいてなされ、モード毎に予め設定された下限(又は上限)温度との開きを計算に入れ、運転のオン・オフ及び強弱の制御がなされる。
また、この自動制御設定時においては、制御パターンとして記憶部55に記憶された運転タイムスケジュールデータに基づいて、制御部54により、エアコンディショナーの屋内機5の床下用吹出部53から空調空気(暖気又は除湿空気)を吹き出す制御がなされ、床下空間3に空調空気が吹き出されて、床下空調が行われる。
この制御は、温度センサー5aで検知される床下空間3内の温度データに基づいてなされ、モード毎に予め設定された下限(又は上限)温度との開きを計算に入れ、運転のオン・オフ及び強弱の制御がなされる。
ここで、床下空間3に吹き出された空調空気の一部は、給気口11から床上空間6に吹き出される。
なお、リモートコントローラ13によって、この標準仕様設定のオン・オフ、調整、及び変更が可能であり、特に、調整や変更があった場合には、記憶部55が記憶し、記憶部55は、その頻度が高い場合は、標準仕様設定に反映させる学習機能を有している。
次に、実施例の空調システムの制御装置Sによる制御についてより具体的に説明する。
図3は、実施例の空調システムの制御装置Sによる冬場の暖房を想定した標準仕様設定の具体例(1日分)を示すタイムテーブルである。なお、このタイムテーブル中の数字は、暖房の下限温度を示している。
先ず、床上空調は、6時から23時までは、人感センサー12で人が在であるか不在であるかを検知し、この検知結果を反映させた制御がなされる。
ここで、人感センサー12により、人が在であると検知され、その状態が所定時間(例えば1分)継続すると、快適性優先モードが選択され、床上空間6内の下限温度を22℃とする運転が行われる。
すなわち、22℃以上を保つために、温度センサー13aが22℃以上の温度を検知すれば、運転をオフとし、22℃未満であれば、運転をオンとする。
なお、運転をオンとする場合には、22℃より若干下回っているだけのときは弱運転とし、大きく下回っているときは強運転とする。
また、人感センサー12により、人が不在であると検知され、その状態が所定時間(例えば10分)継続すると、経済性優先モードが選択され、床上空間6内の下限温度を17℃とする運転が行われる。
すなわち、17℃以上を保つために、温度センサー13aが17℃以上の温度を検知すれば、運転をオフとし、17℃未満であれば、運転をオンとする。
なお、運転をオンとする場合には、17℃より若干下回っているだけのときは弱運転とし、大きく下回っているときは強運転とする。
さらに、床上空調は、23時から翌6時までは、記憶部55に記憶された運転タイムスケジュールデータに基づいて制御がなされ、床上空間6内の下限温度を17℃とする運転が行われる。
すなわち、17℃以上を保つために、温度センサー13aが17℃以上の温度を検知すれば、運転をオフとし、17℃未満であれば、運転をオンとする。
一方、床下空調は、一日中、基本的には、記憶部55に記憶された運転タイムスケジュールデータに基づいて制御がなされる。
先ず、6時から10時までは、床下空間3内の下限温度を25℃とする運転(快適性優先モードによる運転)が行われる。
すなわち、25℃以上を保つために、温度センサー5aが25℃以上の温度を検知すれば、運転をオフとし、25℃未満であれば、運転をオンとする。
なお、運転をオンとする場合には、25℃より若干下回っているだけのときは弱運転とし、大きく下回っているときは強運転とする。
また、10時から12時までは、床下空間3内の下限温度を20℃とする運転(経済性優先モードによる運転)が行われる。
すなわち、20℃以上を保つために、温度センサー5aが20℃以上の温度を検知すれば、運転をオフとし、20℃未満であれば、運転をオンとする。
なお、運転をオンとする場合には、20℃より若干下回っているだけのときは弱運転とし、大きく下回っているときは強運転とする。
さらに、12時から14時までは、6時から10時までと同様、床下空間3内の下限温度を25℃とする運転(快適性優先モードによる運転)が行われる。
すなわち、25℃以上を保つために、温度センサー5aが25℃以上の温度を検知すれば、運転をオフとし、25℃未満であれば、運転をオンとする。
なお、運転をオンとする場合には、25℃より若干下回っているだけのときは弱運転とし、大きく下回っているときは強運転とする。
また、14時から17時までは、10時から12時までと同様、床下空間3内の下限温度を20℃とする運転(経済性優先モードによる運転)が行われる。
すなわち、20℃以上を保つために、温度センサー5aが20℃以上の温度を検知すれば、運転をオフとし、20℃未満であれば、運転をオンとする。
なお、運転をオンとする場合には、20℃より若干下回っているだけのときは弱運転とし、大きく下回っているときは強運転とする。
さらに、17時から23時までは、12時から14時まで及び6時から10時までと同様、床下空間3内の下限温度を25℃とする運転(快適性優先モードによる運転)が行われる。
すなわち、25℃以上を保つために、温度センサー5aが25℃以上の温度を検知すれば、運転をオフとし、25℃未満であれば、運転をオンとする。
なお、運転をオンとする場合には、25℃より若干下回っているだけのときは弱運転とし、大きく下回っているときは強運転とする。
また、23時から翌6時までは、床下空間3内の下限温度を28℃とする運転(快適性優先モードによる運転)が行われる。
すなわち、28℃以上を保つために、温度センサー5aが28℃以上の温度を検知すれば、運転をオフとし、28℃未満であれば、運転をオンとする。
なお、運転をオンとする場合には、28℃より若干下回っているだけのときは弱運転とし、大きく下回っているときは強運転とする。
ここで、23時から翌6時までの床下空調では、他の快適性優先モードによる運転よりも下限温度を3℃高くしているのは、安価な深夜電力を用いて、床下空間3が蓄熱槽の役目を果たす余熱効果も狙っているためである。
これにより、23時から翌6時までは、床上空調も、記憶部55に記憶された運転タイムスケジュールデータに基づいて下限温度を17℃とする制御がなされるが、特に後半部分では殆どの場合、運転をオフの状態にすることができる。
なお、この具体例は、床上空間6を居間や寝室などに用いる場合のものであり、人が居ないと想定されるときも、主に急に居住者等の人が戻ってきたときなどにヒートショックを起こすのを予防するのを目的として、床上空間6内の下限温度を17℃としている。
次に、実施例の作用効果について説明する。
このような実施例の空調システムの制御装置Sは、建物1の内部が床部1aで床上空間6と床下空間3とに仕切られ、建物1に設置された空調装置としてのエアコンディショナーの屋内機5の床上用吹出部52,52から床上空間6への空調空気を吹き出す床上空調と、このエアコンディショナーの屋内機5の床下用吹出部53から床下空間3へ空調空気を吹き出す床下空調とが可能な空調システムの制御装置である。
そして、制御部54は、床上空間6内に設けた人感センサー12で人が在であるか不在であるかを検知した結果により、床上空調の運転条件を制御する構成とされている。
上記した構成なので、床上空調では、床上空間6内の人の在・不在を区別して、無駄のない運転が行われるため、床下空調及び床上空調が可能な空調システムを、自動で効率的に制御することができる。
ここで、人感センサー12による検知結果で、人が不在である状況が所定時間以上継続した場合に、床上空調の運転条件を経済性優先モードとする。
このため、床上空間6内に人が長い間居ない状態なのに無駄な空調を行うことを極力少なくすることができる。
また、人感センサー12による検知結果で、人が在である状況が所定時間以上継続した場合に、床上空調の運転条件を快適性優先モードとする。
このため、床上空間6内に人が居る状態では極力快適な空調を行うことができる。
さらに、制御部54により、床下空調は、記憶部55に記憶された運転タイムスケジュールデータに基づいて、運転条件を制御する。
このため、特に、暖房運転をする際には、床下空調による暖房は、床上空間6が略均一にムラなく暖まるが、床上空調による暖房に比べれば即効性に欠き、床上空調による暖房は、床上空間6が即座に暖まるが、床下空調による暖房に比べれば床上空間6を均一に暖めることができないので、床下空調による暖房と床上空調による暖房との長所を活かし、短所を補い合う効率的な制御を行うことができる。
また、制御部54により、深夜時間帯において、床上空調も、記憶部55に記憶された運転タイムスケジュールデータに基づいて、運転条件を制御する。
このため、特に電気料金が安価な深夜時間帯にこの制御を行うので、経済的であり、そのうえ、睡眠中及びその前後の快適性を増すことができ、特に暖房運転の際には、室間の温度差によるヒートショックの予防にもなる。
さらに、制御部54による床上空調及び床下空調の制御は、標準仕様設定による制御であり、コントローラとしてのリモートコントローラ13による標準仕様設定のオン・オフ、調整、又は変更が可能である。
このため、建物1の居住者等の意思を、標準仕様設定による制御に容易に割り込ませることができる。
また、建物1の床上空間6内及び床下空間3内には、制御部54にこれら空間6,3内の温度データを送る温度センサー13a,5aがそれぞれ設けられており、これらの温度データに基づいて、制御部54により、床上空調及び床下空調の制御がなされる。
このため、温度データを基準とした制御となるので、簡易な構成で、効率的な制御を行うことができる。
さらに、記憶部55は学習機能を有する。
このため、標準仕様設定による制御に、居住者等の好みや行動パターン等による時系列的に好適な温度環境を反映させることができる。
このような実施例の空調システムは、上記した実施例の空調システムの制御装置Sを備えた構成とされている。
上記した構成なので、上記した実施例の空調システムの制御装置Sの作用効果を奏する空調システムとすることができる。
ここで、空調装置としてのエアコンディショナーの屋内機5は、床下空間3に設置されている。
このため、年を通して安定した温度環境であり、通常はデッドスペースである床下空間3を有効利用することができる。
このような実施例の建物1は、上記した実施例の空調システムを備えた構成とされている。
上記した構成なので、上記した実施例の空調システムの作用効果を奏する建物とすることができる。
以上、図面を参照して、本発明を実施するための形態を実施例に基づいて詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、上記した実施例では、建物1を、説明が簡単なように、単純な構造としたが、勿論、これに限定されず、より複雑な構造として実施してもよい。
また、上記した実施例では、給気口10を2つ設けて実施したが、これに限定されず、床上空間6の広さに合わせた数の給気口10を設けて実施すればよい。
さらに、上記した実施例では、主に、暖房運転の際のみについて記載したが、これに限定されず、本発明は、冷房運転の際にも適用できるものである。
例えば、床下空間3内が結露対策をしているのなら、暖房運転の際と略同様にして実施してもよいし、結露対策がなされていないなら、床下空調は、除湿空気を吹き出すものとし、夏場等の暑いときの体感温度を下げるようにすればよい。
この場合は、温度センサー13a,5aに、湿度検出機能も持たせるとよい。
さらに、この冷房時では、経済性優先モードの上限温度は、28〜31℃であり、快適性優先モードの上限温度は、25〜28℃であるとよい。
1 建物
1a 床部
1b 基礎底盤コンクリート
1c 基礎側壁コンクリート
1d 外壁部
1e 天井部
2 断熱材
3 床下空間
4 エアコンディショナーの屋外機
5 エアコンディショナーの屋内機(空調装置)
51 吸込部
52 床上用吹出部
52a 開閉弁
53 床下用吹出部
53a 開閉弁
54 制御部
55 記憶部
5a 温度センサー
6 床上空間
7 ドレイン
81 ダクト
82 ダクト
9 排気口
10 給気口
11 別の給気口
12 人感センサー
13 リモートコントローラ(コントローラ)
13a 温度センサー
S 制御装置

Claims (9)

  1. 建物の内部が床部で床上空間と床下空間とに仕切られ、前記建物に設置された空調装置から前記床上空間への空調空気を吹き出す床上空調と、前記空調装置から前記床下空間へ空調空気を吹き出す床下空調とが可能な空調システムであって、
    前記空調装置は、少なくとも暖房運転が可能であり、
    制御部は、
    前記床上空間内に設けた人感センサーの検知結果で、人が不在である状況が所定時間以上継続した場合に、運転条件を経済性優先モードとし、人が在である状況が所定時間以上継続した場合に、運転条件を快適性優先モードとする制御を前記床上空調にするとともに、
    前記制御部により、前記床下空調は、記憶部に記憶された運転タイムスケジュールデータに基づいて、経済性優先モードと快適性優先モードとを切り替え制御し、
    暖房時において、前記床下空調の前記経済性優先モードの下限温度は、前記床上空調の前記経済性優先モードの下限温度よりも高く設定され、前記床下空調の前記快適性優先モードの下限温度も、前記床上空調の前記快適性優先モードの下限温度よりも高く設定されていることを特徴とする空調システム。
  2. 前記床上空調の際に前記床上空間へ空調空気を吹き出す給気口とは別の給気口が前記床部に設けられ、前記床上空間と前記床下空間とが連通していることを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 建物の内部が床部で床上空間と床下空間とに仕切られ、前記建物に設置された空調装置から前記床上空間への空調空気を吹き出す床上空調と、前記空調装置から前記床下空間へ空調空気を吹き出す床下空調とが可能な空調システムであって、
    前記空調装置は、少なくとも暖房運転が可能であり、
    制御部は、
    前記床上空間内に設けた人感センサーの検知結果で、人が不在である状況が所定時間以上継続した場合に、運転条件を経済性優先モードとし、人が在である状況が所定時間以上継続した場合に、運転条件を快適性優先モードとする制御を前記床上空調にするとともに、
    前記制御部により、前記床下空調は、記憶部に記憶された運転タイムスケジュールデータに基づいて、経済性優先モードと快適性優先モードとを切り替え制御し、
    前記床上空調の際に前記床上空間へ空調空気を吹き出す給気口とは別の給気口が前記床部に設けられ、前記床上空間と前記床下空間とが連通していることを特徴とする空調システム。
  4. 暖房時において、前記床下空調の前記経済性優先モードの下限温度は、前記床上空調の前記経済性優先モードの下限温度よりも高く設定され、前記床下空調の前記快適性優先モードの下限温度も、前記床上空調の前記快適性優先モードの下限温度よりも高く設定されていることを特徴とする請求項3に記載の空調システム。
  5. 前記制御部による前記床上空調及び前記床下空調の制御は、標準仕様設定による制御であり、コントローラによる該標準仕様設定のオン・オフ、調整、又は変更が可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の空調システム。
  6. 前記建物の前記床上空間内及び前記床下空間内には、前記制御部にこれら空間内の温度データを送る温度センサーがそれぞれ設けられており、これらの温度データに基づいて、前記制御部により、前記床上空調及び前記床下空調の制御がなされることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の空調システム。
  7. 前記記憶部は学習機能を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の空調システム。
  8. 前記空調装置は、前記床下空間に設置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の空調システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の空調システムを備えていることを特徴とする建物。
JP2014248783A 2013-04-24 2014-12-09 空調システム及び建物 Active JP6200409B2 (ja)

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