JPH06307706A

JPH06307706A - 床下空調装置

Info

Publication number: JPH06307706A
Application number: JP5097817A
Authority: JP
Inventors: Kenji Miura; 健治三浦; Naoko Doumen; 尚子同免
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1993-04-23
Filing date: 1993-04-23
Publication date: 1994-11-01

Abstract

(57)【要約】【目的】より快適な空調を行うことができる床下空調
装置の提供。【構成】吹出口3aから床上へ吹き出す気流を調節する
調節手段1 と、室内の状況を検出する検出手段8 と、検
出手段8 の検出結果に応じて調節手段1 を制御する制御
手段9 と、を備え、検出手段8 によって検出された人体
の位置に応じて吹出気流の流量を調節するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、オフィスや店舗等の空
調に用いられる床下空調装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、オフィスや店舗等の空調に用いら
れる床下空調装置には、例えば、特開平４−３６５２３
号公報、特開平４−３６５３８号公報等に開示されてい
るものがある。前者のものは、気流を上方へ吹き出す吹
出口と、周囲へ旋回されるように吹き出す吹出口とを備
え、制御手段によって吹出口を選択切替えして、ＯＡ機
器の廃熱等による暖気だまり等から生じる室内の上下温
度差を解消するものである。その動作を概略的に説明す
ると、温度センサが室内の上下温度差を検知することに
より制御手段がモータに信号を送り、風路切換用回転板
を所定の角度だけ回転させる。その結果、風路切換用回
転板と風路切換用固定板のずれによって気流の吹出角度
が調節される。すなわち、吹出角度を高くして暖気だま
りを突き破り、暖気だまりを形成しにくくすることがで
きる。

【０００３】一方、後者のものは、床下に漸次床下空間
を狭め得るような障害物を配設し、床下空間の最も広い
位置に空調用空気の主吹出口を設けるとともに、床下空
間の狭まる方向に沿って床下空間と室内空間を連通させ
る複数の複吹出口を床に形成してなる。このものは、複
吹出口から吹き出す気流の風圧を均一化し、室内の温度
むらを解消して有効な空調を行おうとするものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、吹出口から
吹き出す気流の流量は、吹出口の近傍では多く、遠方で
は少ない。すなわち、吹出口の近くにいる人ほど吹き出
す気流の影響を受け、特に、気流が冷風である場合は不
快感を感じやすい。さらに、不快感を感じるだけでな
く、健康を損なうこともあり得る。

【０００５】しかしながら、上述の前者のものは、人の
存在や位置に関係なく室内の上下温度差から気流の吹出
角度を調節するものであり、人が気流から感じる不快感
を解消することはできない。また、後者のものも、吹出
口から吹き出す気流の風圧を均一化して温度むらを解消
するものであり、人が気流から感じる不快感を解消する
ものではない。

【０００６】本発明は上記事由に鑑みてなしたもので、
その目的とするところは、より快適な空調を行うことが
できる床下空調装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の床下空調装置は、床に設けられた吹
出口から床上へ吹き出す気流の調節手段と、室内の状況
を検出する検出手段と、検出手段の検出結果に応じて調
節手段を制御する制御手段と、を備える床下空調装置に
おいて、前記検出手段は人体の位置を検出し、その位置
に応じて制御手段は気流の流量が調節されるよう調節手
段を制御する構成としている。

【０００８】また、請求項２記載の床下空調装置は、床
に設けられた吹出口から床上へ吹き出す気流の調節手段
と、室内の状況を検出する検出手段と、検出手段の検出
結果に応じて調節手段を制御する制御手段と、を備える
床下空調装置において、前記検出手段は室内温度を検出
し、その室内温度と設定温度の温度差に応じて制御手段
は気流の吹出角度が調節されるよう調節手段を制御する
構成としている。

【０００９】

【作用】請求項１記載の構成によれば、人体の位置を検
出し、その位置に応じて吹出口から吹き出す気流の流量
を調節するので、吹出口近傍に人がいる場合は流量を少
なくし、吹出口近傍に人がいない場合は流量を多くする
ことができる。

【００１０】請求項２記載の構成によれば、室内温度と
設定温度の温度差から気流の吹出角度を調節するので、
冷房時は吹出角度を高くして、暖房時は吹出角度を低く
することができる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の第１実施例を図１又は図２に
基づいて説明する。この床下空調装置は、気流の流量を
調節する流量調節手段1 と、室内の人体の位置を検知す
る人体検知センサ8 と、人体検知センサ8 の検知結果を
基に流量調節手段1 を制御する制御手段9 とを備える。

【００１２】流量調節手段1 は、床に設けられた吹出口
3aから床上へ吹き出す気流の流量を調節するものであ
り、枠体2 と、蓋体3 と、軸部材4 と、ダンパー5 と、
案内部材6 と、モータ7 から構成される。枠体2 は、大
略筒状をなし、床に埋設される。蓋体3 は、スリット状
の気流吹出口3aを有し、枠体2 上端の開口部を塞いで床
面と略面一に保持される。軸部材4 は、蓋体3 に一端を
保持されて垂下するものであり、回転可能である。ダン
パー5 は、軸部材4 に保持され、軸部材4 の回転に伴っ
て上下に変位する。案内部材6 は、ダンパー5 が所定方
向に変位するように誘導するものである。モータ7 は、
後述の制御手段9 から信号を受けて軸部材4 を回転させ
る。

【００１３】ところで、空調の気流は、空調用ダクト
（図示せず）から床下に流通し、枠体2 の下端開口部か
ら上方へ挿通して吹出口3aから吹き出す。このとき、ダ
ンパー5 は、気流の挿通を邪魔するので、ダンパー5 を
上下に変位、すなわちダンパー5 の開度を変えることに
よって流量が調節される。

【００１４】人体検知センサ8 は、赤外線や超音波等を
利用した検出手段である。この人体検知センサ8 は、例
えば吹出口3aの真上の天井に配設され、吹出口3aを中心
とした局所気流の感知範囲への人の侵入を検知する。そ
の位置情報は、後述の制御手段9 に送られる。

【００１５】制御手段9 は、人体検知センサ8 から人体
の位置情報を得て、吹出口3aと人体の間の距離を算出す
る。そして、予め設定された距離とダンパー5 の開度の
関係からダンパー5 の開度を決定し、流量調節手段1 の
モータ7 に信号を出して所定の開度になるようダンパー
5 を変位させる。ここで、吹出口3aと人体の間の距離と
ダンパー5 の開度の関係を、吹出口3aと人体の間の距離
が短ければダンパー5の開度が小さくなるように設定し
ておくと、吹出口3aに人が近づくにつれ気流の流量は少
なくなり、局所気流による不快感を減少することができ
る。

【００１６】この床下空調装置の動作を説明すると、ま
ず、局所気流の感知範囲における人の存在が人体検知セ
ンサ8 によって検知されると、その位置情報が制御手段
9 に送られる。次に、制御手段9 は、吹出口3aと人体の
間の距離を算出し、その距離に対応するダンパー5 の開
度を決定する。そして、制御手段9 は、所定の開度にな
るように流量調節手段1 のモータ7 に信号を送り、モー
タ7 がダンパー5 を変位させるのである。

【００１７】なお、流量調節手段は、上記の構成に限ら
ず、気流の流量を調節できるものであればよい。また、
吹出口と人体の間の距離とダンパーの開度の関係を予め
設定せずに、式の計算からダンパーの開度を求めるよう
にしてもよい。さらに、気流の流量調節は、人体と吹出
口の距離を求めて行うに限らず、例えば、人体検知セン
サの検知範囲に人が存在するかどうかによって流量を調
節するようにしてもよい。

【００１８】次に、本発明の第２実施例を図３乃至図５
に基づいて説明する。この床下空調装置は、気流の吹出
角度を調節する角度調節手段10と、室内の温度を検知す
る温度検知センサ15と、温度検知センサ15の検知結果を
基に角度調節手段10を制御する制御手段16とを備える。

【００１９】角度調節手段10は、吹出グリル11と、吹出
角度可変板12と、モータ13とで構成される。吹出グリル
11は、床に埋設される大略円筒状の枠体であり、円周部
から中心部近傍にかけて径の異なる平面外郭円状の隔壁
11a が所定間隔で設けられている。隔壁11a は、断面形
状の上端近傍から下端までの部分が内方に傾斜してい
る。

【００２０】吹出角度可変板12は、大略円板状のもので
あり、吹出グリル11の下方に回転可能なように配設され
る。モータ13は、吹出グリル11の中心部に配設され、ア
ーム14によって吹出角度可変板12と連結し、吹出角度可
変板12を回転させる。この回転により、吹出グリル11の
隔壁11a と吹出角度可変板12の位相が変わり、気流の吹
出角度が調節される。

【００２１】温度検知センサ15は、所定の位置に配設さ
れて室内の温度を検知するもので、その温度情報は、後
述の制御手段16に送られる。

【００２２】制御手段16は、温度検知センサ15から室内
温度情報を得て、室内温度と設定温度を比較する。そし
て、室内温度が設定温度より低い、すなわち暖房負荷の
状態であれば、角度調節手段10のモータ13に信号を出し
て吹出角度可変板12を調節させ、吹出角度を低くする。
また、室内温度が設定温度より高い、すなわち冷房負荷
の状態であれば、角度調節手段10のモータ13に信号を出
して吹出角度可変板12を調節させ、吹出角度を高くす
る。

【００２３】このように、空調が冷房状態の場合、気流
の吹出角度を高くして上方に吹き出すようにすれば、吹
出グリル11近傍にいる人に直接冷風が当たらずに済み、
不快感を低減することができる。また、温かい気流の吹
出角度を低くし、冷たい気流の吹出角度を高くすること
により、効率良く冷暖房ができる。

【００２４】この床下空調装置の動作を説明すると、ま
ず、温度検知センサ15によって検知された室内温度が、
情報として制御手段16に送られる。次に、制御手段16
は、室内温度と設定温度を比較し、冷房負荷状態か暖房
負荷状態かを計算する。そして、制御手段16は、冷房負
荷状態又は暖房負荷状態に対応した吹出角度になるよう
に角度調節手段10のモータ13に信号を送り、モータ13が
吹出角度可変板12を回転させる。

【００２５】なお、角度調節手段は、上述の構成に限ら
ず、気流の吹出角度を調節するものであればよい。

【００２６】

【発明の効果】請求項１記載の床下空調装置は、人体の
位置を検出し、その位置に応じて吹出口から吹き出す気
流の流量を調節するので、吹出口近傍に人がいる場合は
流量を少なくし、吹出口近傍に人がいないときは流量を
多くすることができる。従って、吹出口近傍の局所気流
による不快感を低減することができる。

【００２７】請求項２記載の床下空調装置は、室内温度
と設定温度の温度差から気流の吹出角度を調節するの
で、冷房時は吹出角度を高くして、暖房時は吹出角度を
低くすることができる。従って、冷風が人体に直接当た
ることによる不快感を低減することができ、かつ、冷暖
房を効率よく行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す断面図である。

【図２】その流量調節手段を示す平面図である。

【図３】本発明の第２実施例を示す断面図である。

【図４】その気流の吹出角度を高くしたときの吹出角度
可変板と吹出グリルの隔壁の位置関係を示す断面図であ
る。

【図５】その気流の吹出角度を低くしたときの吹出角度
可変板と吹出グリルの隔壁の位置関係を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

1 流量調節手段 2 枠体 3 蓋体 3a 吹出口 4 軸部材 5 ダンパー 6 案内部材 7 モータ（第１実施例） 8 人体検知センサ 9 制御手段（第１実施例） 10 角度調節手段 11 吹出グリル 11a 隔壁 12 吹出角度可変板 13 モータ（第２実施例） 14 アーム 15 温度検知センサ 16 制御手段（第２実施例）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】床に設けられた吹出口から床上へ吹き出
す気流の調節手段と、室内の状況を検出する検出手段
と、検出手段の検出結果に応じて調節手段を制御する制
御手段と、を備える床下空調装置において、前記検出手
段は人体の位置を検出し、その位置に応じて制御手段は
気流の流量が調節されるよう調節手段を制御することを
特徴とする床下空調装置。
【請求項２】床に設けられた吹出口から床上へ吹き出
す気流の調節手段と、室内の状況を検出する検出手段
と、検出手段の検出結果に応じて調節手段を制御する制
御手段と、を備える床下空調装置において、前記検出手
段は室内温度を検出し、その室内温度と設定温度の温度
差に応じて制御手段は気流の吹出角度が調節されるよう
調節手段を制御することを特徴とする床下空調装置。