JP2017194242A - 屋内空調システム - Google Patents

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俊祐 坂
淳一 赤坂
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淳一 赤坂
英介 井上
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英介 井上
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【課題】主要空調機器が設けられる第1空間に隣り合う第2空間を、省エネルギーで効率的に空調できる屋内空調システムを提供する。【解決手段】家屋の第1空間に設けられ、第1空間を空調する主要空調機器と、仕切部を介して第1空間と隣り合う第2空間に設けられ、第2空間を空調する補助空調機器と、仕切部に設けられ、両空間の一方から他方に送風を行うファンを有するファンユニットと、各空間の温度を測定する温度センサと、各々の空間の測定温度と第2空間の設定温度とが所定の大小関係を満たす場合、第2空間の温度を設定温度となるようにファンの動作を制御するファン制御部と、ファンの動作により所定時間内に第2空間の温度が設定温度に到達可能か否かを判定する第1温度判定部と、第1温度判定部が到達不能と判定したとき、第2空間の温度と設定温度との差を小さくするように補助空調機器を動作させる補助空調制御部とを備える屋内空調システム。【選択図】図1

Description

本発明は、屋内空調システムに関する。
屋内の空調は、一般的に、各部屋に設置されたエアーコンディショナー(以下、エアコンと言うことがある)を利用して部屋毎に行われる。しかし、各部屋にエアコンを設置すると各部屋分のエアコンの購入費用などがかかる。また、エアコンが頻繁にon/offされると省エネルギーの観点から非効率的である。
そこで、近年、各部屋にエアコンを設置して部屋毎に空調するのではなく、1台又は部屋数より少ない台数のエアコンを運転(連続運転)させて、その空気をエアコンが設置されていない部屋に送ることで、屋内全体を空調することが考えられている。一般的にはリビングルーム(居間)にエアコンを設置し、リビングルームの空気を利用して屋内全体を空調することが検討されている。
例えば、特許文献1では、冷暖房器具である空調機(主要空調機器)が設けられた居間(第1空間)と居間に隣り合う寝室(第2空間)との間を仕切る側壁に居間の空気を寝室へ送風する室間ファンが設けられている。空調機により居間の室内温度を所定値となるように運転していて、室間ファンにより居間の空気を寝室に送風することで、寝室に空調機を設置しなくても居間の空気で寝室を空調している。
特開2005−090824号公報
主要空調機器が設けられる第1空間に隣り合う第2空間の空調を、省エネルギーで効率的に行うことが望まれている。第1空間と第2空間との温度差が大きい場合などでは、第1空間の空気が第2空間に送られて第2空間の温度が所望の温度に達するまでに時間がかかる虞がある。特に、寒冷地や温暖地などでは、第1空間と第2空間との温度差が大きくなり易い上に温度差が生じ易くて温度差が縮まり難いため、第1空間の空気が第2空間に送られても第2空間の温度を所望の温度に素早くかつ細かく調整することが難しい。
そこで、主要空調機器が設けられる第1空間に隣り合う第2空間を、省エネルギーで効率的に空調できる屋内空調システムを提供することを目的とする。
本開示に係る屋内空調システムは、
家屋の第1空間に設けられ、前記第1空間を空調する主要空調機器と、
仕切部を介して前記第1空間と隣り合う第2空間に設けられ、前記第2空間を空調する補助空調機器と、
前記仕切部に設けられ、前記第1空間及び前記第2空間の一方から他方に送風を行うファンを有するファンユニットと、
前記第1空間と前記第2空間の各々の温度を測定する温度センサと、
前記第1空間及び前記第2空間の測定温度と前記第2空間の設定温度とが所定の大小関係を満たす場合、前記第2空間の温度を前記設定温度となるように前記ファンの動作を制御するファン制御部と、
前記ファンの動作により所定時間内に前記第2空間の温度が前記設定温度に到達可能か否かを判定する第1温度判定部と、
前記第1温度判定部が到達不能と判定したとき、前記第2空間の温度と前記設定温度との差を小さくするように前記補助空調機器を動作させる補助空調制御部とを備える。
上記屋内空調システムは、主要空調機器が設けられる第1空間に隣り合う第2空間を、省エネルギーで効率的に空調できる。
実施形態1に係る屋内空調システムの一例とその屋内空調システムが設けられる家屋の一例とを示す概略構成図である。 実施形態1に係る屋内空調システムに備わるファンユニットの概略を示す斜視図である。 実施形態1に係る屋内空調システムの他の例を示す概略構成図である。 実施形態1に係る屋内空調システムに備わるファンユニットの反転機構の概略を示す斜視図である。 実施形態1に係る屋内空調システムが設けられる家屋の他の例を示す概略構成図である。 実施形態1に係る屋内空調システムにおける第2空間の空調の制御手順Iを示すフローチャートである。 実施形態1に係る屋内空調システムにおける第2空間の空調の制御手順IIを示すフローチャートである。 実施形態2に係る屋内空調システムを示す概略構成図である。 実施形態2に係る屋内空調システムにおける第2空間の空調の制御手順を示すフローチャートである。 実施形態3に係る屋内空調システムを示す概略構成図である。 実施形態3に係る屋内空調システムにおける第2空間の空調の制御手順を示すフローチャートである。 図11のステップS44の制御手順を示すフローチャートである。 付記1に係る屋内空調システムにおける第2空間の空調の制御手順を示すフローチャートである。 付記2に係る屋内空調システムにおける第2空間の空調の制御手順を示すフローチャートである。 図14のステップS64の制御手順を示すフローチャートである。
《本発明の実施形態の説明》
最初に本発明の実施態様の内容を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係る屋内空調システムは、
家屋の第1空間に設けられ、前記第1空間を空調する主要空調機器と、
仕切部を介して前記第1空間と隣り合う第2空間に設けられ、前記第2空間を空調する補助空調機器と、
前記仕切部に設けられ、前記第1空間及び前記第2空間の一方から他方に送風を行うファンを有するファンユニットと、
前記第1空間と前記第2空間の各々の温度を測定する温度センサと、
前記第1空間及び前記第2空間の測定温度と前記第2空間の設定温度とが所定の大小関係を満たす場合、前記第2空間の温度を前記設定温度となるように前記ファンの動作を制御するファン制御部と、
前記ファンの動作により所定時間内に前記第2空間の温度が前記設定温度に到達可能か否かを判定する第1温度判定部と、
前記第1温度判定部が到達不能と判定したとき、前記第2空間の温度と前記設定温度との差を小さくするように前記補助空調機器を動作させる補助空調制御部とを備える。
上記の構成によれば、ファンにより主要空調機器が設けられる第1空間の空気を第2空間の空調に利用できる。その上、ファンによる第1空間の空気の利用のみでは第2空間の空調に時間がかかるなどの特定の場合には、第1空間の空気の利用に加えて補助空調制御部による補助空調機器の動作で第2空間を空調できる。それにより、第2空間の温度を所望の温度に素早くかつ細かく調整できるため、家屋の建てられる環境が寒冷地や温暖地などであっても第2空間を空調できる。そして、補助空調機器の使用を特定の場合に制約していることで、電力消費を少なくし易い。従って、省エネルギーで効率的に第2空間を空調できる。
(2)上記屋内空調システムの一形態として、前記ファン制御部の制御の開始時期を設定するタイマーを有することが挙げられる。
上記の構成によれば、第2空間を効率的に空調し易い。タイマーを有することで、所望の時間にファンの動作と停止とを行えるため、第2空間の利用状況に応じてファンの動作と停止とを細かく制御できて、ファン及び主要空調機器の電力消費を抑制できるからである。
(3)上記屋内空調システムの一形態として、以下の形態が挙げられる。
前記第1温度判定部が到達不能と判定したとき、前記補助空調制御部により前記補助空調機器を動作させることなく、前記第2空間の温度と前記設定温度との差を小さくするように前記主要空調機器の設定を調整する統括制御部と、
前記主要空調機器の動作により前記所定時間内に前記第2空間の温度が前記設定温度に到達可能か否かを判定する第2温度判定部とを備え、
前記統括制御部は、前記第2温度判定部が到達不能と判定したとき、前記補助空調機器を動作させる。
上記の構成によれば、ファンによる第1空間の空気の利用のみでは第2空間の空調に時間がかかるなどの特定の場合に、補助空調機器を動作させる場合に比較して、第2空間を省エネルギーで効率的に空調できる。上記特定の場合に、統括制御部により補助空調機器を動作させる前に主要空調機器の設定を調整して補助空調機器の使用を更に制約することで、電力消費を少なくし易いからである。
(4)上記屋内空調システムの一形態として、前記第2空間の人の存在を検知する人感センサを有し、前記ファン制御部は、前記人感センサの検知に基づいて前記ファンの制御を開始することが挙げられる。
上記の構成によれば、第2空間を効率的に空調し易い。人感センサを有することで、第2空間に人が居るときにファンを動作させて、第2空間に人が居ないときにファンを停止するように、第2空間の人の有無に応じてファンの動作と停止とを細かく制御できて、ファン及び主要空調機器の電力消費を抑制できるからである。
(5)上記屋内空調システムの一形態として、以下の形態が挙げられる。
前記第1空間から前記第2空間へ通ずるドアの開きを検知する開閉センサを有し、
前記ファン制御部は、前記開閉センサで前記ドアが開いていることを検知したとき、前記ファンを停止、又は前記ファンの回転数を前記ドアが閉まっているときの前記ファンの回転数に比較して低下させる。
上記の構成によれば、第2空間を効率的に空調し易い。開閉センサを有することで、ドアの開閉状況に応じてファンの動作と停止とを細かく制御できて、ファン及び主要空調機器の電力消費を抑制できるからである。ドアが閉まっている場合には、第1空間から第2空間への空気の流通がドアで遮られるため、ファンを動作させることで第1空間の空気を第2空間の空調に利用できて第2空間を空調し易い。一方、ドアが開いている場合には、第1空間と第2空間とが通じているため、ファンを停止又はファンの回転数を少なくしても、第1空間の空気を第2空間へ流通できて第2空間を空調し易い。
(6)上記屋内空調システムの一形態として、以下の形態が挙げられる。
前記ファンユニットは、前記仕切部の上部と下部の各々に設けられる複数であり、
前記ファン制御部は、
前記主要空調機器の暖房時、前記下部のファンにより前記第1空間から前記第2空間に送風させ、前記上部のファンにより前記第2空間から前記第1空間に送風させ、
前記主要空調機器の冷房時、前記上部のファンにより前記第1空間から前記第2空間に送風させ、前記下部のファンにより前記第2空間から前記第1空間に送風させる。
上記の構成によれば、第1空間と第2空間の空気を素早く循環させられるため、第2空間を効率よく空調し易い。熱気は冷気に比べて軽いため上部に移動し、冷気は熱気に比べて重いため下部に移動する。そのため、主要空調機器から送風される温風を下部のファンにより第1空間から第2空間に送風させることで、第2空間では空気が下部から上部へ移動し易く、第2空間の空気を上部のファンにより第2空間から第1空間に送風させることで、空気を循環させ易い。一方、主要空調機器から送風される冷気を上部のファンにより第1空間から第2空間に送風させることで、第2空間では空気が上部から下部へ移動し易く、第2空間の空気を下部のファンにより第2空間から第1空間に送風させることで、空気を循環させ易い。
(7)上記屋内空調システムの一形態として、前記ファンユニットは、前記ファンを複数有し、前記複数のファンのうち一部の前記ファンは、前記第1空間から前記第2空間に送風を行い、他部の前記ファンは、前記第2空間から前記第1空間に送風を行うことが挙げられる。
上記の構成によれば、一部のファンと他部のファンとを使い分けることで、第1空間と第2空間との間の空気の流れを変えられる。そのため、ファンの送風方向を逆向きにして空気の流れを変えるために、ファンユニットを取り外して付け直したりする必要がない。
(8)上記屋内空調システムの一形態として、前記ファンユニットの向きを反転させて前記ファンの送風方向を逆向きにする反転機構を備えることが挙げられる。
上記の構成によれば、反転機構によりファンの送風方向を変えることで、第1空間と第2空間との間の空気の流れを変えられる。そのため、ファンの送風方向を逆向きにするために、ファンユニットを取り外して付け直したりする必要がない。
《本発明の実施形態の詳細》
本発明に係る屋内空調システムの実施形態の詳細を、以下に図面を参照しつつ説明する。まず、屋内空調システムによる空調対象である家屋の概要を説明し、その後、屋内空調システム、その屋内空調システムによる空調制御手順を順に説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。
〔家屋〕
家屋10は、人が居住する建物であり、後述する各実施形態の屋内空調システムが設けられる(図1)。家屋10は、第1空間11と第2空間12と仕切部13とを備える。
[第1空間・第2空間・仕切部]
第1空間11と第2空間12とは、仕切部13を介して互いに隣り合う空間である。第1空間11は、主要空調機器21が設けられ、第2空間12は、補助空調機器22が設けられ、仕切部13は、ファンユニット3が設けられる(いずれも後述)。第1空間11と第2空間12とはそれぞれ、代表的には、同一階の隣り合う部屋で構成される(図1)。この場合、仕切部13は、両部屋の共通の壁で構成される。
その他、第1空間11と第2空間12とは、複数階建ての家屋10の場合、上下の異なる階(例えば、1階と2階や、2階と3階など)で構成してもよい。家屋10が例えば2階建ての場合、第1空間11と第2空間12と仕切部13とは、例えば、以下の(1)の組み合わせが挙げられる(図5)。
(1)第1空間11:1階の部屋と、1階と2階とを繋ぐ階段と、2階の廊下
第2空間12:2階の部屋
仕切部13:2階の壁(2階の廊下と2階の部屋との間)
上記(1)の組み合わせは、例えば、1階の部屋内に上記階段が設けられ、その階段が2階の廊下に一続きになっていて上記階段と2階の廊下との間にドアなど隔てるものがなく、2階の廊下と2階の部屋とは壁で仕切られている場合などが挙げられる。この組み合わせの場合、仕切部13は、2階の廊下と2階の部屋との間の壁と、1階の天井(2階の床)とで構成されていてもよい。即ち、後述のファンユニット3は、2階の壁と1階の天井(2階の床)との両方に設けられていてもよい。また、図5に示すように、2階の廊下と2階の壁で仕切られた部屋が複数ある場合、第2空間12は複数(仕切部13も複数)あってもよい。
仕切部13には、仕切部13が部屋の壁で構成される場合、開口部(図示略)とこの開口部を開閉するドア14とが設けられている場合がある(図1、図5)。ドア14は、開口部を開放しているとき、第1空間11と第2空間12との間で人の往来や空気の流通を可能にし、開口部を閉鎖しているとき、人の往来や空気の流通を遮る。ドア14には、空気を通して第1空間11と第2空間12との間で空気を入れ替えるための孔で構成される換気口15が設けられていてもよい。この換気口15は、ドア14ではなく仕切部13を構成する壁に設けられていてもよい。
〔実施形態1〕
[屋内空調システム]
図1〜図5を参照して、実施形態1に係る屋内空調システム1Aを説明する。この屋内空調システム1Aは、上述の家屋10などの屋内を空調する。屋内空調システム1Aは、第1空間11を空調する主要空調機器21と、第2空間12を空調する補助空調機器22と、第1空間11及び第2空間12の一方から他方に送風を行うファン30を有するファンユニット3とを備える。ファン30は、第1空間11の温度T1と第2空間12の温度T2と第2空間12の設定温度Tsとが所定の大小関係を満たすときにファン制御部52により動作するように制御される。各々の部屋の温度T1,T2は、温度センサ40により測定される。屋内空調システム1Aの特徴の一つは、第2空間12が特定条件下であるか否かを判定する第1温度判定部53と、特定条件下のとき補助空調機器22を動作させる補助空調制御部54とを備える点にある。以下、詳細を説明する。図1〜図5では空気の流れを点線矢印と破線矢印で模式的に示している。
(主要空調機器)
主要空調機器21は、温度を調整した風を送ることで家屋10の第1空間11を空調する(図1,図3,図5)。主要空調機器21は、第1空間11に設けられる。主要空調機器21の空調能力は、第1空間11に加えて第1空間11に隣り合う空間(第2空間12)を空調できる程度が好ましく、特に、家屋10全体を空調できる程度が好ましい。主要空調機器21は、家屋10が建てられる環境によるが、例えば寒冷地や温暖地などでは基本的に24時間動作させたままとすることが挙げられる。
主要空調機器21の機能は、暖房及び冷房の少なくとも一方が挙げられる。主要空調機器21の機能は、家屋10が建てられる環境によって、暖房及び冷房の両方を有することが好ましい場合と、暖房と冷房のいずれか一方を有していればよい場合とが挙げられる。例えば、1年間に暖房と冷房との両方を使用する環境下では、主要空調機器21は冷暖房機能を有することが好ましい。一方、1年間に冷房せず暖房のみ行う環境下では、主要空調機器21は冷房機能を有することなく暖房機能を有していればよい。他方、1年間に暖房せず冷房のみ行う環境下では、主要空調機器21は暖房機能を有することなく冷房機能を有していればよい。
主要空調機器21には、家屋10が建てられる環境に応じて、例えば、冷暖房エアーコンディショナー(以下、エアコンと言うことがある)、暖房専用エアコン、冷房専用エアコンなどを利用できる。その他、暖房専用機として、FF式(Forced draught balanced Flue type)石油ストーブや大型の電気式暖房器などを利用することもできる。
(補助空調機器)
補助空調機器22は、第2空間12を空調する(図1,図3,図5)。補助空調機器22は、第2空間12に設けられる。補助空調機器22の空調能力は、第2空間12を空調できる程度、或いはそれよりも小さくてもよい。補助空調機器22は、主要空調機器21が有する機能と同じ機能を有することが挙げられる。即ち、主要空調機器21が冷暖房機能を有する場合、補助空調機器22は冷暖房機能を有することが挙げられ、主要空調機器21が暖房機能と冷房機能の一方を有し他方を有しない場合、補助空調機器22は暖房機能と冷房機能の一方を有し他方を有しないことが挙げられる。なお、主要空調機器21が冷暖房機能を有する場合、補助空調機器22は、冷暖房機能を有するものを利用できることは勿論、暖房機能又は冷房機能の一方を有するものを利用することもできる。補助空調機器22には、冷暖房エアコン、暖房専用エアコン、冷房専用エアコンなどを利用できる。その他、補助空調機器22には、暖房専用の場合、輻射熱で暖房する電気ヒータなどが利用できる。
(ファンユニット)
ファンユニット3は、仕切部13に設けられて、第1空間11及び第2空間12の一方から他方に送風を行うファン30を有する(図1〜図5)。ファンユニット3は、更に、ファン30を回転させるモーター(図示略)と、ファン30及びモーターを支持すると共に仕切部13の開口部が形成された枠部13fに嵌め込んで仕切部13に固定する支持部材31とを備える(図2など)。モーターは、例えば、交流モーターを用いることができる。交流モーターは、インバータにより周波数を変えることで、交流モーターの回転数を可変にできる。即ち、交流モーターを用いれば、交流モーターの回転数を変えることでファンの回転数を可変にできる。なお、モーターには直流モーターを用いることもでき、この場合、駆動電圧を変化させることで、ファンの回転数を可変にできる。
ファン30の数は、適宜選択でき、1つでもよいし複数でもよい。ファン30の数が1つとは、ファンユニット3の数も1つである。ファン30の数が複数とは、ファンユニット3の数が1つで、ファンユニット3に備わるファン30の数が複数の場合と、ファンユニット3の数が複数で、各ファンユニット3に備わるファン30の数が1つ以上の場合とがある。ファンユニット3の数を複数とする場合、各ファンユニット3に備わるファン30の数は同じでも異なっていてもよい。以下に、ファンユニット3とファン30の組み合わせを説明する。各項目「〈ファンユニットX、ファンY〉」は、屋内空調システム1Aに備わるファンユニット3の合計数がX、個々のファンユニット3に備わるファン30の数がYであることを示す。
〈ファンユニット1つ、ファン1つ〉
ファンユニット3が1つでファン30の数が1つであり、かつドア14に換気口15が形成されている場合、ファン30の送風方向は、第1空間11から第2空間12に向かう方向、第2空間12から第1空間11に向かう方向のどちらの方向とすることもできる。
ファン30の送風方向が第2空間12から第1空間11に向かう方向の場合、図1の破線矢印で示すように、主要空調機器21の風及び第1空間11の空気は換気口15により第2空間12に送られ、第2空間12の空気はファン30により第1空間11に送られる。一方、ファン30の送風方向が第1空間11から第2空間12に向かう方向の場合、図1の点線矢印で示すように、主要空調機器21の風及び第1空間11の空気はファン30により第2空間12に送られ、第2空間12の空気はその送風により換気口15を通って第1空間11に送れられる。このように、主要空調機器21の風及び各空間11,12の空気が両空間11,12を循環することで、第2空間12が空調される。
図1に示すように、ファンユニット3が仕切部13の上部に設けられ、換気口15が下部に設けている場合、ファン30の送風方向は、主要空調機器21の暖房時と冷房時とで変えることが好ましい。具体的には、主要空調機器21の暖房時、ファン30の送風方向は、第2空間12から第1空間11に向かう方向とすることが好ましく、主要空調機器21の冷房時、ファン30の送風方向は、第1空間11から第2空間12に向かう方向とすることが好ましい。そうすれば、第1空間11と第2空間12の空気を素早く循環させられるため、第2空間12を効率よく空調し易い。
熱気は冷気に比べて軽いため上部に移動し、冷気は熱気に比べて重いため下部に移動する。そのため、主要空調機器21から送風される温風を、図1の破線矢印で示すように下部の換気口15を通って第2空間12に流通させることで、第2空間12では空気が下部から上部へ移動し易く、第2空間12の空気を上部のファン30により第2空間12から第1空間11に送風させることで、空気を循環させ易い。一方、主要空調機器21から送風される冷気を、図1の点線矢印で示すように上部のファン30により第1空間11から第2空間12に送風させることで、第2空間12では空気が上部から下部へ移動し易く、第2空間12の空気を下部の換気口15から第1空間11に流通させることで、空気を循環させ易い。
〈ファンユニット1つ、ファン複数〉
ファンユニット3が1つでファン30の数が複数(図2では2つ)の場合もある。この場合、複数のファン30の送風方向は同一方向としてもよいし、複数のファン30のうち一部のファン30の送風方向と他部のファン30の送風方向とは互いに逆方向としてもよい。前者の場合、送風流量を多く確保することができる。後者の場合、図2のように、一部のファン30の送付方向は、第1空間11から第2空間12に向かう方向とし、他部のファン30の送風方向は、第2空間12から第1空間11に向かう方向とすることが挙げられる。この場合、ファン30の送風方向を変えるために、ファンユニット3(ファン30)を反転してその向きを変える必要がない。そのため、ファンユニット3を取り外して付け直す作業などを不要にできる。また、換気口15(図1)がなくても、両空間11,12の空気を循環できる。
〈ファンユニット複数、ファン1つ以上〉
ファンユニット3の数が複数で各ファンユニット3に備わるファン30の数が1つの場合、例えば図3に示すように、一部のファンユニット3の配置箇所は、仕切部13(壁)における上部とし、他部のファンユニット3の配置箇所は、仕切部13(壁)における下部とすることが挙げられる。図3では、ドア14を省略している。この場合、上下のファンユニット3におけるファン30の送風方向は、主要空調機器21の暖房時と冷房時とで変えることが好ましい。
主要空調機器21の暖房時には、同図の破線矢印で示すように、下部のファン30の送風方向は第1空間11から第2空間12に向かう方向とし、上部のファン30の送風方向は第2空間12から第1空間11に向かう方向とすることが好ましい。一方、主要空調機器21の冷房時には、同図の点線矢印で示すように、上部のファン30の送風方向は、第1空間11から第2空間12に向かう方向とし、下部のファン30の送風方向は、第2空間12から第1空間11に向かう方向とすることが好ましい。そうすれば、第1空間11と第2空間12の空気を素早く循環させられるため、第2空間12を効率よく空調し易い。このとき、上下の各ファンユニット3に備わるファン30の数は、上述した図2のように複数としてもよい。そうすれば、仕切部13の上部及び下部に設けた各ファンユニット3における一部のファン30の送風方向を第1空間11から第2空間12に向かう方向とし、他部のファン30を第2空間12から第1空間11に向かう方向とすることができる。
ファンユニット3は、ファンユニット3の向きを反転させてファン30の送風方向を逆向きにする反転機構32を備えていてもよい(図4)。そうすれば、ファン30の送風方向を第1空間11から第2空間12に向かう方向と、第2空間12から第1空間11に向かう方向とを容易に切り替えられる。そのため、ファン30の送風方向を変えるために、ファンユニット3(ファン30)を反転してその向きを変えるためのファンユニット3の取り外し作業などを不要にできる。反転機構32は、例えば、ファンユニット3の支持部材31自体を反転自在に支持する軸部321と、軸部321を回転させる回転機構(図示略)とを備えることが挙げられる。軸部321は、支持部材31と仕切部13の枠部13fとの間に介在されている。軸部321は、図4に示すように、支持部材31の上下における左右方向の中心に設けてもよいし、支持部材31の左右における上下方向の中心に設けてもよい。回転機機構は、例えば、軸部321と枠部13fとの間に設けることが挙げられる。回転機構は、例えば、サーボモータなどを利用できる。
(温度センサ)
温度センサ40は、第1空間11と第2空間12の各々の温度を測定する(図1,図3,図5)。温度センサ40は、例えば、主要空調機器21と補助空調機器22の各々に備わることが挙げられる。この温度センサ40の測定結果は、ファン制御部52や第1温度判定部53に送信される。この送信は、温度センサ40とファン制御部52や第1温度判定部53とをケーブルで直接接続する有線通信でもよいし、ケーブルで直接接続しない無線通信でもよい。
(タイマー)
屋内空調システム1Aは、ファン制御部52の制御の開始時期を設定するタイマー51を備えることが好ましい(図1)。そうすれば、所望の時期にファン制御部52の制御を行わせることができるため、ファン30及び主要空調機器21の電力消費を抑制できて第2空間12の空調を省エネルギーで効率よく行える。タイマー51は、例えば、利用者の習慣から第2空間の利用時期(時刻)が決まっている場合などに設定しておくことが挙げられる。タイマー51は、後述する空調制御部50を利用できる。
(人感センサ)
屋内空調システム1Aは、第2空間12の人の存在を検知する人感センサ41を備えることが好ましい(図1,図3,図5の二点鎖線)。この検知結果は、ファン制御部52の制御開始の時期設定に利用される。この人感センサ41は、市販の人感センサ41を利用できる。この人感センサ41の検知結果のファン制御部52への送信は、温度センサ40と同様、有線通信でもよいし無線通信でもよい。
(ファン制御部)
ファン制御部52は、第1空間11及び第2空間12の測定温度T1,T2と第2空間12の設定温度Tsとが所定の大小関係を満たすとき第2空間12の温度T2を設定温度Tsになるようにファン30の動作を制御する(図1)。設定温度Tsになるように制御するとは、設定温度Tsにすることは勿論、その前後の僅かな許容範囲に収めることを含む。設定温度Tsは、第2空間12の利用者により適宜設定される。ファン制御部52は、第1空間11及び第2空間12の測定温度T1,T2と第2空間12の設定温度Tsとが所定の大小関係を満たさないとき、ファン30を停止させる。
ファン制御部52は、ファン30の動作と停止に加えて、ファン30の回転数(回転速度)を可変にしてもよい。例えば、インバータで交流モーターの周波数を変えることで、交流モーターの回転数を変えてファン30の回転数を可変にすることができる。
ファン制御部52は、タイマー51や人感センサ41を設ける場合、タイマー51の設定時期や人感センサ41の検知結果に応じて制御することができる。そうすれば、所望の時期や第2空間12の人の有無に応じてファン30の動作と停止とを行える。そのため、ファン30及び主要空調機器21の電力消費を抑制できるので、第2空間12の空調を省エネルギーで効率よく行える。
(第1温度判定部)
第1温度判定部53は、ファン30の動作により所定時間内に第2空間12の温度T2が第2空間12の設定温度Tsに到達可能か否かを判定する(図1)。この到達可能か否かの判定は、例えば、第2空間12の温度T2と第2空間12の設定温度Tsとの温度差ΔT(Ts−T2の絶対値)や、第2空間12の温度変化率を求めることで行える。温度変化率は、単位時間当たりの温度変化量であり、特定時間の測定温度の推移から求められる。具体的には、到達可能とは、上記温度差ΔTが第1設定値以下、又は上記温度変化率が第1設定値以上のときとし、到達不能とは、上記温度差ΔTが第1設定値超、又は上記温度変化率が第1設定値未満のときとすることが挙げられる。第1設定値とは、ファン30の動作に加えて、補助空調機器22の動作が必要か否かを判定する閾値であり、適宜選択できる。
温度差ΔTや温度変化率は、例えば、上記所定時間の1/2以下の間隔で演算することが挙げられる。例えば、上記所定時間を10分とし、判定を温度変化率で行う場合、最初の1分間の変化量を求め、2分目で2分間の変化量を求め、3分目で3分間の変化量を求め、ファン30を動作し始めてから3分目に求めた変化量から、10分後の到達時間を演算して、到達可能か否かを判定してもよい。また、0〜1分までの変化量、1〜2分までの変化量、2〜3分までの変化量を求め、例えば、2〜3分までの変化量で10分後の到達温度を演算して、到達可能か否かを判定してもよい。到達可能か否かの判定は、温度差ΔTと温度変化率の両方を求めることで行ってもよい。
(補助空調制御部)
補助空調制御部54は、第1温度判定部53が到達不能と判定したとき、第2空間12の温度T2と第2空間12の設定温度Tsとの差を小さくするように補助空調機器22を動作させる。即ち、補助空調制御部54は、第1温度判定部53が到達可能と判定したとき、補助空調機器22を停止させる。
タイマー51、ファン制御部52、第1温度判定部53、補助空調制御部54は、一つの空調制御部50により纏めて制御することが挙げられる。
(用途)
屋内空調システム1Aは、家屋の空調システムに利用される。屋内空調システム1Aは、特に、寒冷地や温暖地に建てられる家屋の空調システムに利用される。
[空調制御手順]
図6、図7に示すフローチャートに基づいて、実施形態1に係る屋内空調システム1Aによる第2空間12の空調の制御手順I,IIをそれぞれ説明する。以下の説明は、主要空調機器21は温風を送るエアコンとし、補助空調機器22はヒータとして、図1に示す家屋10の第2空間12を暖房する場合を例に行う。ファン30の送風方向は、第1空間11から第2空間12に向かう方向とする。フローチャート中のonとoffとはそれぞれ動作と停止とを示す。これらの点は、後述する実施形態2と実施形態3でも同様である。この制御の開始は、屋内空調システム1Aがタイマー51や人感センサ41を備える場合、タイマー51で設定した時期になったときや、人感センサ41により人を検知したときに行うことが挙げられる。
(制御手順I)
利用者が設定した第2空間12の設定温度Tsと、温度センサ40により各空間11,12の温度T1,T2を測定して第1空間11の測定温度T1及び第2空間12の測定温度T2とを取得する(ステップS11)。
ステップS11で取得した第1空間11の測定温度T1と、第2空間12の測定温度T2と、第2空間12の設定温度Tsとが所定の大小関係を満たすか否かを判定する。まず、第2空間12の測定温度T2が第2空間12の設定温度Ts未満を満たす否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12の条件を満たす場合、第2空間12の設定温度Tsが第1空間11の測定温度T1以下を満たすか否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13の条件を満たす場合、即ち、T2<Ts≦T1を満たす場合、ファン制御部52によりファン30をonする(ステップS14)。ファン30の動作により、主要空調機器21の温風と第1空間11の空気とが第1空間11から第2空間12に送られて第2空間12を暖める。
続いて、第1温度判定部53が、ファン30の動作により所定時間内に第2空間12の温度T2が設定温度Tsに到達可能か否かを判定する。到達可能か否かの判定は、ステップS11で取得した第2空間12の設定温度Tsと第2空間12の測定温度T2とから演算した両者の温度差ΔT(Ts−T2の絶対値)が、予め設定した設定値A以下か超かで行う。即ち、温度差ΔTが設定値A以下のとき到達可能とし、温度差ΔTが設定値A超のとき到達不能とする。予め記憶させていた設定値Aを呼び出し、温度差ΔTが設定値A超を満たすか否かを判定する(ステップS15)。
ステップS15の条件を満たす場合、即ち、第1温度判定部53が到達不能と判定した場合、補助空調制御部54が補助空調機器22をonする(ステップS16)。補助空調機器22の動作により、第2空間12を暖めて温度差ΔTを小さくする。そして、この制御を終了する。
上記ステップS12の条件を満たさない場合、即ち、Ts≦T2を満たす場合、ファン制御部52はファン30をoffする(ステップS17)。続いて、補助空調制御部54は補助空調機器22をoffする(ステップS18)。ステップS17とステップS18とは、同時に行ってもよい。そして、この制御を終了する。
上記ステップS13の条件を満たさない場合、即ち、T2<TsかつT1<Tsを満たす場合、上記ステップS17と同じで、ファン30をoffする(ステップS19)。そして、上記ステップS16を経て、この制御を終了する。
上記ステップS15の条件を満たさない場合、即ち、ΔT≦Aを満たして第1温度判定部53が到達可能と判定した場合、上記ステップS18を経て、この制御を終了する。
(制御手順II)
ステップS21〜ステップS28は、制御手順IのステップS11〜ステップS18と同じである。
ステップS23で、第2空間12の設定温度Tsが第1空間11の測定温度T1以下を満たさない場合、即ち、T1<Tsを満たす場合、第2空間12の測定温度T2が第1空間11の測定温度T1未満を満たすか否かを判定する(ステップS29)。
ステップS29の条件を満たす場合、即ち、T2<T1<Tsを満たす場合、ステップS24と同じで、ファン30をonする(ステップS210)。そして、ステップS26(補助空調機器22をon)を経て、この制御を終了する。ステップS210とステップS26とは、同時に行ってもよい。
ステップS210のとき、温度の関係はT2<T1<Tsであるため、ファン30をonしても、第2空間12の温度T2は第2空間12の設定温度Tsには達しない。しかし、ファン30の動作により第2空間12の温度T2を第1空間11の温度T1にまで到達させることができる。そのため、ファン30をonしてステップS26で補助空調機器22をonすることで、制御手順IのステップS19後のようにファン30をonせず補助空調機器22をonした場合、即ち、第2空間12を補助空調機器22のみで暖める場合に比較して、補助空調機器22の動作時間を短くし易く、省エネルギーで第2空間12の温度T2を高め易い。
なお、ステップS29の条件を満たす場合、ファン30をonするステップS210の前に、ΔTα=T1−T2とΔTβ=Ts−T1の差が所定の関係を満たすか否かを判定してもよい。具体的には、ΔTβ≦ΔTαを満たすか否かを判定する。この条件を満たす場合、ステップS210を行ない、条件を満たさない場合、即ち、ΔTα<ΔTβの場合、ステップS210を行わずに後述のステップS211を行うようにしてもよい。ΔTβ≦ΔTαを満たす場合は、ΔTα<ΔTβを満たす場合に比べて、第1空間11の温度T1と第2空間12の設定温度Tsとの差が小さい。そのため、ΔTβ≦ΔTαの場合に補助空調機器22をonすれば、ΔTα<ΔTβの場合に補助空調機器22をonする場合に比較して、補助空調機器22の動作時間を短くし易く、省エネルギーで第2空間12の温度を高め易い。
ステップS29の条件を満たさない場合、即ち、T1≦T2<Tsを満たす場合、ステップS27と同じで、ファン30をoffする(ステップS211)。そして、ステップS26を経て、この制御を終了する。ステップS211とステップS26とは同時に行ってもよい。
制御手順IのステップS11〜ステップS19や制御手順IIのステップS21〜ステップS211は、タイマー51により、所定時間毎に繰り返し行う。勿論、ステップS11〜ステップS19やステップS21〜ステップS211は、制御を終了せず、連続的に繰り返し行ってもよい。
以上の説明では、第2空間12を暖房する場合を例に説明したが、第2空間12を冷房する場合、制御手順Iでは、ステップS12とステップS13の不等号の向きを逆転させる点を除き暖房時と同じであり、制御手順IIでは、ステップS22とステップS23とステップS29の不等号の向きを逆転させる点を除き、暖房時と同じである。
〔作用効果〕
実施形態1の屋内空調システム1Aによれば、ファン30による第1空間11の空気の利用のみでは第2空間12の空調に時間がかかるなどの特定の場合に、第1空間11の空気の利用に加えて補助空調機器22の動作で第2空間12を空調できる。それにより、第2空間12の温度T2を所望の温度に素早くかつ細かく調整できるため、家屋10の建てられる環境が寒冷地や温暖地などであっても第2空間12を空調できる。そして、補助空調機器22の使用を特定の場合に制約していることで、電力消費を少なくし易い。従って、省エネルギーで効率的に第2空間12を空調できる。
〔実施形態2〕
[屋内空調システム]
図8を参照して、実施形態2に係る屋内空調システム1Bを説明する。実施形態2に係る屋内空調システム1Bは、ドア14の開閉センサ42を備える点が実施形態1の屋内空調システム1Aと相違する。以下、相違点を中心に説明し、同様の構成及び同様の効果については説明を省略する。この点は、以下の実施形態3でも同様である。図8では、図1などと同様、空気の流れを点線矢印と破線矢印で模式的に示している。
(開閉センサ)
開閉センサ42は、ドア14の開きを検知する。この検知結果は、ファン制御部52に利用される。開閉センサ42には、市販の開閉センサ42を利用できる。この開閉センサ42の検知結果のファン制御部52への送信は、上述の温度センサ40と同様、有線通信でもよいし無線通信でもよい。
(ファン制御部)
ファン制御部52は、ドア14が開いたことを開閉センサ42が検知したとき、代表的にはファン30を停止させる。このとき、ファン制御部52は、ファン30を停止させるのではなく、ファン30の回転数をドア14が閉まっているときのファン30の回転数に比較して低下させてもよい。ファン制御部52は、ファン30の停止とファン30の回転数の低下とを切り替えたりすることもできる。ファン制御部52は、ドア14が閉じたことを開閉センサ42が検知したときは、第1空間11及び第2空間12の測定温度T1,T2と第2空間12の設定温度Tsとが所定の大小関係を満たすか否かによって、ファン30を動作させたり、ファン30を停止したりする。
[空調制御手順]
図9に示すフローチャートに基づいて、実施形態2に係る屋内空調システム1Bによる第2空間12の空調の制御手順を説明する。以下の説明では、実施形態1と同様、第2空間12を暖房する場合を例に説明する。
開閉センサ42により、ドア14が開いたか否かを判定する(ステップS31)。開閉センサ42がドア14の開きを検知した場合、ファン制御部52はファン30をoffし、補助空調制御部54は補助制御部をoffする(ステップS32)。そして、この制御を終了する。
上記ステップS31の条件を満たさない場合、即ち、開閉センサ42がドア14の閉じを検知した場合、ステップS33〜ステップS311を経る。このステップS33〜ステップS311はそれぞれ、実施形態1の制御手順IにおけるステップS11〜ステップS19と同じステップである。
ステップS31〜ステップS311は、タイマー51により、所定時間毎に繰り返し行う。勿論、ステップS31〜ステップS311は、制御を終了せず、連続的に繰り返し行ってもよい。
第2空間12を冷房する場合、ステップS34とステップS35の不等号の向きを逆転させる点を除き、暖房時と同じである。
なお、ステップS31の条件を満たさない場合、ステップS33〜ステップS311ではなく、図7に示す実施形態1の制御手順IIのステップS21〜ステップS211と同じステップを経てもよい。
〔作用効果〕
実施形態2の屋内空調システム1Bによれば、ドア14の開閉状況に応じてファン30の動作と停止とを細かく制御できるため、ファン30及び主要空調機器21の電力消費を抑制しつつ第2空間12を空調できる。
〔実施形態3〕
[屋内空調システム]
図10を参照して、実施形態3に係る屋内空調システム1Cを説明する。実施形態3に係る屋内空調システム1Cは、統括制御部5と第2温度判定部55とを備える点が実施形態1の屋内空調システム1Aと相違する。図10では、図1などと同様、空気の流れを点線矢印と破線矢印で模式的に示している。
(統括制御部)
統括制御部5は、第1温度判定部53によりファン30の動作で所定時間内に第2空間12の温度T2が第2空間12の設定温度Tsに到達不能と判定したとき、第2空間12の温度T2と第2空間12の設定温度Tsとの温度差ΔTを小さくするように主要空調機器21の設定を調整する。この設定の調整は、例えば、主要空調機器21の設定温度を変更したり、風量を変更したりすることが挙げられる。統括制御部5は、主要空調機器21の設定を調整するときには、補助空調制御部54により補助空調機器22を動作させない。このように、第2空間の空調を極力主要空調機器21で行ない、補助空調機器22の運転を抑える方が省エネルギーに効果的である。主要空調機器21を動作させても、定常運転に近い状態で運転を継続する方が補助空調機器22を頻繁に利用する場合よりもトータルの電力消費が小さいからである。
到達可能か否かの判定は、実施形態1の第1温度判定部53と同様、第2空間12の温度T2と第2空間12の設定温度Tsとの温度差ΔTや、第2空間12の温度変化率を求めることで行える。即ち、到達可能とは、上記温度差ΔTが第1設定値以下、又は上記温度変化率が第1設定値以上のときとし、到達不能とは、上記温度差ΔTが第1設定値超、又は上記温度変化率が第1設定値未満のときとすることが挙げられる。即ち、第1設定値とは、ファン30の動作に加えて、主要空調機器21の設定の変更が必要か否かを判定する閾値であり、適宜選択できる。統括制御部5は、第1温度判定部53が到達可能と判定したとき、主要空調機器21の設定を調整せず、そのままとする。
統括制御部5は、後述の第2温度判定部55が到達不能と判定したとき、補助空調機器22を動作させる。このとき、統括制御部5により補助空調制御部54に指令を出して補助空調制御部54により補助空調機器22を動作させてもよいし、統括制御部5により補助空調制御部54へ指令せずに直接補助空調機器22を動作させてもよい。
統括制御部5は、更に、タイマー51とファン制御部52と第1温度判定部53と補助空調制御部54の少なくとも一つを備えることができる。統括制御部5は、一般家庭などに設けられるHEMS(Home Energy Management System)などの電気製品の電気使用状態を管理する管理システムが利用できる。
(第2温度判定部)
第2温度判定部55は、主要空調機器21の動作により所定時間内に第2空間12の温度T2が第2空間12の設定温度Tsに到達可能か否かを判定する。この所定時間内に設定温度に到達可能か否かの判定は、上述の第1温度判定部53のように、第2空間12の温度T2と第2空間12の設定温度Tsとの温度差ΔTや、第2空間12の温度変化率を求めることで行える。到達可能と到達不能の基準は、上述の第1温度判定部53と同様である。即ち、到達可能とは、上記温度差ΔTが第2設定値以下、又は上記温度変化率が第2設定値以上のときとし、到達不能とは、上記温度差ΔTが第2設定値超、又は上記温度変化率が第2設定値未満のときとすることが挙げられる。第2設定値とは、ファン30の動作と主要空調機器21の設定変更に加えて、補助空調機器22の動作が必要か否かを判定する閾値であり、第1設定値よりも大きい値や小さい値で適宜選択できる。第2設定値を第1設定値よりも大きい値とすれば、第2空間12を素早く温め易く、第2設定値を第1設定値よりも小さい値とすれば、第2空間12の空調を省エネルギーで行ない易い。第2温度判定部55は、統括制御部5(HEMS)が利用できる。
[空調制御手順]
図11、図12に示すフローチャートに基づいて、実施形態3に係る屋内空調システム1Cによる第2空間12の空調の制御手順を説明する。
図11に示すステップS41〜ステップS43は、図6に示す実施形態1の制御手順IにおけるステップS11〜ステップS13と同じである。
ステップS43で第2空間12の設定温度Tsが第1空間11の測定温度T1以下を満たす場合、即ち、T2<Ts≦T1を満たす場合、ファン30の動作に加えて、主要空調機器21と補助空調機器22とを制御する(ステップS44)。
ステップS44の具体的制御を図12に基づいて説明する。ファン制御部52によりファン30をonする(ステップS441)。ファン30の動作により、主要空調機器21の温風が第1空間11から第2空間12に送られて第2空間12を暖める。
続いて、第1温度判定部53により、ファン30の動作により所定時間内に第2空間12の温度T2が設定温度Tsに到達可能か否かを判定する。ここでは、到達可能か否かの判定は、実施形態1の制御手順I、IIと同様、ステップS41で取得した第2空間12の設定温度Tsと第2空間12の測定温度T2とから演算した両者の温度差ΔT(Ts−T2の絶対値)が、予め設定した設定値a以下か超かで行う。即ち、温度差ΔTが第1設定値a以下のとき到達可能とし、温度差ΔTが設定値a超のとき到達不能とする。予め記憶させていた設定値aを呼び出し、温度差ΔTが設定値a超を満たすか否かを判定する(ステップS442)。
ステップS442の条件を満たす場合、即ち、第1温度判定部53が到達不能と判定した場合、統括制御部5が主要空調機器21の設定を変更する(ステップS443)。それにより、主要空調機器21の温風の温度が高くなったり風量が増加したりする。その温風は、ファン30により第1空間11から第2空間12へ送られるため、第2空間12の温度を更に高め易くて温度差ΔTを小さくし易い。
続いて、第2温度判定部55により、主要空調機器21の動作により所定時間内に第2空間12の温度T2が第2空間の設定温度Tsに到達可能か否かを判定する。ここでは、温度差ΔTが、予め設定した設定値b以下か超かで行う。即ち、温度差ΔTが第2設定値b以下のとき到達可能とし、温度差ΔTが設定値b超のとき到達不能とする。予め記憶させていた設定値bを呼び出し、温度差ΔTが設定値b超を満たすか否かを判定する(ステップS444)。
ステップS444の条件を満たす場合、即ち、第2温度判定部55が到達不能と判定した場合、統括制御部5が補助空調機器22をonする(ステップS445)。補助空調機器22の動作により、第2空間12を暖め、温度差ΔTを小さくする。そして、制御を終了する。
上記ステップS442の条件を満たさない場合、即ち、ΔT≦aを満たして第1温度判定部53が到達可能と判定した場合、統括制御部5は主要空調機器21の設定を変更せずそのままとする(ステップS446)。更に、統括制御部5は、補助空調機器22をoffする(ステップS447)。ステップS446とステップS447とは同時に行ってもよい。
上記ステップS444の条件を満たさない場合、即ち、a<ΔT≦bを満たして第2温度判定部55が到達可能と判定した場合、上記ステップS447を経て、この制御を終了する。
上記ステップS42(図11)の条件を満たさない場合、即ち、Ts≦T2を満たす場合、ファン制御部52はファン30をoffする(ステップS45)。続いて、上記ステップS446と同じで、主要空調機器21の設定を変更せずそのままとする(ステップS46)。続いて、上記ステップS447と同じで、補助空調機器22をoffする(ステップS47)。ステップS45〜ステップS47は同時に行ってもよい。そして、この制御を終了する。
上記ステップS43の条件を満たさない場合、即ち、T2<TsかつT1<Tsを満たす場合、上記ステップS45と同じで、ファン30をoffする(ステップS48)。続いて、ステップS443と同じで、主要空調機器21の設定を変更する(ステップS49)。ステップS48とステップS49とは同時に行ってもよい。
続いて、ステップS43と同様、第2空間12の設定温度Tsが第1空間11の測定温度T1以下を満たすか否かを判定する(ステップS410)。上記ステップS410の条件を満たす場合、上述のステップS44を経て、この制御を終了する。上記ステップS410の条件を満たさない場合、即ち、T1<Tsを満たす場合、上記ステップS445と同じで、補助空調機器22をonする(ステップS411)。そして、制御を終了する。
なお、ステップS43の条件を満たさない場合には、即ち、T2<TsかつT1<Tsを満たす場合、ステップS48の前に以下のステップを経てもよい。実施形態1の制御手順IIのステップS29と同じで、第2空間12の測定温度T2が第1空間11の測定温度T1未満を満たすか否かを判定する。この条件を満たす場合、即ち、T2<T1<Tsを満たす場合、ファン30をonする。そして、ステップS411を経て、制御を終了する。一方、上記条件を満たさない場合、即ち、T1≦T2<Tsを満たす場合、ステップS48〜ステップS411を経て、制御を終了する。また、ステップS43の条件を満たさない場合には、スッテプS48〜ステップS411を経ずに制御を終了してもよい。実施形態2と同様に、人感センサ41を備える場合には、ステップS41の前に、実施形態2のステップS31とステップS32と同様のステップを備える。
〔作用効果〕
実施形態3の屋内空調システム1Cによれば、実施形態1の屋内空調システム1Aに比較して、第2空間12の空調をより一層省エネルギーで効率的に行える。ファン30による第1空間11の空気の利用のみでは第2空間12の空調に時間がかかるなどの特定の場合に、統括制御部5により補助空調機器22を動作させる前に主要空調機器21の設定を調整して補助空調機器22の使用を更に制約することで、電力消費を少なくし易いからである。
《付記》
以上説明した本発明の実施形態に関連して、更に以下の付記を開示する。
[付記1]
家屋の第1空間に設けられ、前記第1空間を空調する主要空調機器と、
前記第1空間と前記第1空間に隣り合う第2空間との間を仕切る仕切部に設けられ、前記第1空間及び前記第2空間の一方から他方に送風を行うファンを有するファンユニットと、
前記第2空間の温度を測定する温度センサと、
前記第2空間の測定温度と前記第2空間の設定温度とが所定の大小関係を満たす場合、前記第2空間の温度を前記設定温度となるように前記ファンの動作を制御するファン制御部と、
前記ファン制御部の制御の開始時期を設定するタイマーとを備える屋内空調システム。
上記付記1の屋内空調システムによれば、タイマーを有することで所望の時間にファンの動作と停止とを行える。そのため、第2空間の利用状況に応じてファンの動作と停止とを細かく制御できて、ファン及び主要空調機器の電力消費を抑制しつつ第2空間を空調できる。
[付記2]
家屋の第1空間に設けられ、前記第1空間を空調する主要空調機器と、
前記第1空間と前記第1空間に隣り合う第2空間との間を仕切る仕切部に設けられ、前記第1空間及び前記第2空間の一方から他方に送風を行うファンを有するファンユニットと、
前記第2空間の温度を測定する温度センサと、
前記第2空間の測定温度と前記第2空間の設定温度とが所定の大小関係を満たす場合、前記第2空間の温度を前記設定温度となるように前記ファンの動作を制御するファン制御部と、
前記ファンの動作により所定時間内に前記第2空間の温度が前記設定温度に到達可能か否かを判定する第3温度判定部と、
前記第3温度判定部が到達不能と判定したとき、前記第2空間の温度と前記設定温度との差を小さくするように前記主要空調機器の設定を調整する統括制御部とを備える屋内空調システム。
上記付記2の屋内空調システムによれば、ファンを備えることで、主要空調機器が設けられる第1空間の空気を利用して第2空間を空調できる。また、主要空調機器の現在の設定ではファンによって第1空間の空気を利用しても所定時間内に第2空間を空調できない場合には、統括制御部により自動で主要空調機器の設定を調整できるため、第2空間を素早く空調できる。
[参考例1]
参考例1の屋内空調システムは、上記付記1の一例であり、第2空間の補助空調機器と補助空調制御部とを備えない点が実施形態1に係る屋内空調システムと主として相違する。即ち、この例の屋内空調システムは、実施形態1と同様の主要空調機器とファンユニットと温度センサとファン制御部とタイマーとを備える。第2空間の温度を測定する温度センサの設置箇所は、第2空間内であれば適宜選択できる。
図13に示すフローチャートに基づいて、参考例1に係る屋内空調システムによる第2空間の空調の制御手順を説明する。ステップS51〜ステップS55はそれぞれ、図6に示す実施形態1の制御手順IのステップS11〜ステップS14、ステップS17と同じである。この制御は、ステップS54の後と、ステップS55の後と、に終了する。
[参考例2]
参考例2の屋内空調システムは、上記付記2の一例であり、第2空間の補助空調機器と補助空調制御部とを備えない点が実施形態3に係る屋内空調システムと主として相違する。即ち、この例の屋内空調システムは、実施形態3と同様の主要空調機器とファンユニットと温度センサとファン制御部とに加えて、第3温度判定部と統括制御部とを備える。第2空間の温度を測定する温度センサの設置箇所は、参考例1と同様、第2空間内であれば適宜選択できる。第3温度判定部は、ファンの動作により所定時間内に前記第2空間の温度が前記設定温度に到達可能か否かを判定する。統括制御部は、第3温度判定部が到達不能と判定したとき、第2空間の温度と第2空間の設定温度との差を小さくするように主要空調機器の設定を調整する。
図14、図15に示すフローチャートに基づいて、参考例2に係る屋内空調システムによる第2空間の空調の制御手順を説明する。図14に示すステップS61〜ステップS63は、図11に示す実施形態3のステップS41〜ステップS43と同じであり、ステップS65とステップS66とは、ステップS45とステップS46と同じであり、ステップS67〜ステップS69は、ステップS48〜ステップS410と同じである。ステップS64の具体的制御を図15に基づいて説明する。図15に示すステップS641〜ステップS644は、図12に示す実施形態3のステップS441〜ステップS443,ステップS446と同じである。ステップS641の後に呼び出す予め設定した設定値αは、ファンの動作に加えて主要空調機器の動作が必要か否かを判定する閾値であり、適宜選択できる。この制御は、ステップS64の後と、ステップS69の条件を満たさない場合と、ステップS66の後と、に終了する。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1A、1B、1C 屋内空調システム
21 主要空調機器 22 補助空調機器
3 ファンユニット
30 ファン 31 支持部材 32 反転機構 321 軸部
40 温度センサ 41 人感センサ 42 開閉センサ
5 統括制御部 50 空調制御部
51 タイマー 52 ファン制御部 53 第1温度判定部
54 補助空調制御部 55 第2温度判定部
10 家屋
11 第1空間 12 第2空間 13 仕切部 13f 枠部
14 ドア 15 換気口

Claims (8)

  1. 家屋の第1空間に設けられ、前記第1空間を空調する主要空調機器と、
    仕切部を介して前記第1空間と隣り合う第2空間に設けられ、前記第2空間を空調する補助空調機器と、
    前記仕切部に設けられ、前記第1空間及び前記第2空間の一方から他方に送風を行うファンを有するファンユニットと、
    前記第1空間と前記第2空間の各々の温度を測定する温度センサと、
    前記第1空間及び前記第2空間の測定温度と前記第2空間の設定温度とが所定の大小関係を満たす場合、前記第2空間の温度を前記設定温度となるように前記ファンの動作を制御するファン制御部と、
    前記ファンの動作により所定時間内に前記第2空間の温度が前記設定温度に到達可能か否かを判定する第1温度判定部と、
    前記第1温度判定部が到達不能と判定したとき、前記第2空間の温度と前記設定温度との差を小さくするように前記補助空調機器を動作させる補助空調制御部とを備える屋内空調システム。
  2. 前記ファン制御部の制御の開始時期を設定するタイマーを有する請求項1に記載の屋内空調システム。
  3. 前記第1温度判定部が到達不能と判定したとき、前記補助空調制御部により前記補助空調機器を動作させることなく、前記第2空間の温度と前記設定温度との差を小さくするように前記主要空調機器の設定を調整する統括制御部と、
    前記主要空調機器の動作により前記所定時間内に前記第2空間の温度が前記設定温度に到達可能か否かを判定する第2温度判定部とを備え、
    前記統括制御部は、前記第2温度判定部が到達不能と判定したとき、前記補助空調機器を動作させる請求項1又は請求項2に記載の屋内空調システム。
  4. 前記第2空間の人の存在を検知する人感センサを有し、
    前記ファン制御部は、前記人感センサの検知に基づいて前記ファンの制御を開始する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の屋内空調システム。
  5. 前記第1空間から前記第2空間へ通ずるドアの開きを検知する開閉センサを有し、
    前記ファン制御部は、前記開閉センサで前記ドアが開いていることを検知したとき、前記ファンを停止、又は前記ファンの回転数を前記ドアが閉まっているときの前記ファンの回転数に比較して低下させる請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の屋内空調システム。
  6. 前記ファンユニットは、前記仕切部の上部と下部の各々に設けられる複数であり、
    前記ファン制御部は、
    前記主要空調機器の暖房時、前記下部のファンにより前記第1空間から前記第2空間に送風させ、前記上部のファンにより前記第2空間から前記第1空間に送風させ、
    前記主要空調機器の冷房時、前記上部のファンにより前記第1空間から前記第2空間に送風させ、前記下部のファンにより前記第2空間から前記第1空間に送風させる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の屋内空調システム。
  7. 前記ファンユニットは、前記ファンを複数有し、
    前記複数のファンのうち一部の前記ファンは、前記第1空間から前記第2空間に送風を行い、他部の前記ファンは、前記第2空間から前記第1空間に送風を行う請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の屋内空調システム。
  8. 前記ファンユニットの向きを反転させて前記ファンの送風方向を逆向きにする反転機構を備える請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の屋内空調システム。
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