JP6182748B2 - 流体分離材料の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイシリカゼオライト膜用多孔質シリカ基体を用いた流体分離材料の製造方法に関する。
近年、多孔質基体表面にゼオライト膜を形成した流体分離材料が用いられるようになっている。ゼオライト膜は、結晶型によって規則細孔のサイズが異なる他、構成成分となるSiOとAlのモル比によって細孔を透過する分子の選択性が変化することが知られており(通常SiO/Alが大きくなるほど親油性が増加する)、中でもSiO/Alが大きいハイシリカゼオライト膜はアルコール/水分離、オレフィン/パラフィン分離、炭化水素の異性体分離、芳香族炭化水素/脂肪族炭化水素分離などの有機物分離への応用が期待されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
特許4494685号公報 特許4620065号公報 特許4494685号公報 特開2008−188564号公報 特許4961322号公報 特許4304381号公報 特許3723888号公報 特許4494685号公報
Luc Bousse et al.,"Zeta Potential measurements of Ta2O5 and SiO2 thin films",J. Colloid Interface Sci. 147,P22−32,1991.
従来から、ゼオライト膜の基体には、入手の容易さ、価格の面からアルミナやムライトが一般的に使用されている(例えば、特許文献5、特許文献6参照)。しかしながら、高濃度のアルミナ成分を含むこれらの基体の表面にSiO/Alモル比の大きいハイシリカゼオライト膜を製膜しようとすると、基体から膜へアルミナ成分が溶出するため、SiO/Alモル比を一定に制御することが困難であることが知られている。また、構造規定剤が必要となるゼオライト膜の作製においては、製膜後に高温でこれを燃焼させ、膜中から除去する必要があるが、アルミナやムライトの基体とハイシリカゼオライト膜との熱膨張係数の差が大きいため、構造規定剤を高温で燃焼させる際に、ハイシリカゼオライト膜にクラックが生じる場合がある。高濃度のアルミナ成分を含有せず、ハイシリカゼオライトと熱膨張係数が近い基体としては、特許文献7に記載されているバイコールが知られているが、バイコールは細孔径および気孔率が小さく、ガス透過性が低い問題がある。また、特許文献8ではゼオライト自体を多孔質基体とする方法が開示されているが、この方法は基体の作製工程が複雑である。
本発明は、ガス透過性に優れ、アルミナを含まず、ハイシリカゼオライト膜と近い熱膨張係数を有するハイシリカゼオライト膜用多孔質シリカ基体にハイシリカゼオライト膜を製膜した流体分離材料の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の流体分離材料の製造方法は、
ハイシリカゼオライトの種結晶を気孔率が35%以上70%以下、平均細孔径が250nm以上450nm以下である多孔質シリカ基体上にpH4以下で浸漬塗布した後、膜形成用ゾルの水/シリカモル比を100〜900とし、水熱合成法により、100〜200℃の温度で、前記種結晶を二次成長させてハイシリカゼオライト膜を形成する。
本発明によれば、作製が容易であるとともに歩留まりの向上したハイシリカゼオライト膜を備えたハイシリカゼオライト膜用多孔質シリカ基体を用いた流体分離材料を提供することができる。
本発明の一実施形態である流体分離材料の例を示す縦断面図である。 本発明の製造方法の一実施形態を示す模式図である。 ガスシール部を備えた多孔質シリカ基体の例を示す断面図である。 本発明に係る流体分離材料を備えた流体分離モジュールを示す図である。 図1の流体分離材料の表面に形成されるハイシリカゼオライト膜の電子顕微鏡写真である。 透過係数を測定する装置の一例を示す模式図である。 透過係数を測定する装置の他の例を示す模式図である。 透過係数を測定する装置の他の例を示す模式図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態に係るハイシリカゼオライト膜用多孔質シリカ基体は、
(1)気孔率が35%以上70%以下、平均細孔径が250nm以上450nm以下である。
本発明によれば、ガス透過性が高く、構成成分としてアルミナを含まず、ハイシリカゼオライト膜との熱膨張差が小さいハイシリカゼオライト膜用多孔質シリカ基体を提供することができる。
本願発明の実施形態に係る流体分離材料は、
(2)上記(1)に記載のハイシリカゼオライト膜用多孔質シリカ基体上に、SiO/Alモル比が30以上のハイシリカゼオライト膜が形成されている。
多孔質シリカ基体を用いることにより、モル比が上記範囲となるハイシリカゼオライト膜を歩留まり良く形成することができる。
本願発明の実施形態に係る流体分離材料は、
(3)上記(1)に記載のハイシリカゼオライト膜用多孔質シリカ基体上に、Alを含まないハイシリカゼオライト膜が形成されている。
多孔質シリカ基体を用いることにより、Alを含まないハイシリカゼオライト膜を容易に形成することができる。
また、本願発明の実施形態に係る流体分離材料は、
(4)ハイシリカゼオライト膜の構造型がMFI型であることが好ましい。
細孔径の大きさが石油化学工業上重要な中間体となる低級炭化水素の分離に適しているためである。
本願発明の実施形態に係る流体分離材料の製造方法は、
(5)ハイシリカゼオライトの種結晶を上記(1)に記載のハイシリカゼオライト膜用多孔質シリカ基体上にpH4以下で浸漬塗布した後、水熱合成法により前記種結晶を二次成長させてハイシリカゼオライト膜を形成する。
多孔質シリカ基体の表面にハイシリカゼオライトの種結晶が高密度で塗布されることで、最終的に欠陥密度が低く、分離性能が高い流体分離材料を製造することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明に係るハイシリカゼオライト膜用多孔質シリカ基体、流体分離材料及びその製造方法の実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
なお、本実施形態では、多孔質シリカ基体にMFI型のハイシリカゼオライト膜を形成した流体分離材料について例示して説明する。また、流体分離材料の形状は、平面状等、任意の形状とすることもできるが、反応効率の点から流体との接触面積をより広くするために、本実施形態では管状としている。
(流体分離材料)
図1に、流体分離材料の一実施形態を示す。図1は流体分離材料の縦断面図である。
流体分離材料20は略円筒形状であり、その中心には長手方向に延びる略円形断面の中心孔24を有する。流体分離材料20は、中心孔24の外周上に管壁としてハイシリカゼオライト膜用の多孔質シリカ基体21を有している。多孔質シリカ基体21の外周にはハイシリカゼオライト膜22が製膜されている。
多孔質シリカ基体21は、ハイシリカゼオライト膜22における流体の透過をほぼ干渉することなく該薄膜を支持するため、多孔質シリカ基体21の気孔率は35〜70%、平均細孔径は250nm〜450nmとされる。なお、「気孔率」は、単位体積当たりの空気容積が占める割合として算出できる。
さらに、多孔質シリカ基体21の厚さは、特に限定されるものではないが、機械的強度とガス透過性のバランスから0.2mm〜5mmであることが好ましく、0.5mm〜3mmであることがより好ましい。
本実施形態の多孔質シリカ基体21の外周に形成されるハイシリカゼオライト膜22は、SiO/Alモル比が30以上のハイシリカゼオライト膜であることを意味し、Alを含まないハイシリカゼオライト膜も含まれる。SiO/Alモル比が30未満では、多孔質シリカ基体21とハイシリカゼオライト膜22の熱膨張差が大きくなるため、高温処理時にハイシリカゼオライト膜22にクラックが生じやすくなる。
ハイシリカゼオライト膜22の厚さは、特に限定されるものではないが、0.5μm〜30μmであることが好ましい。厚さが0.5μm未満では、ハイシリカゼオライト膜22にピンホールが発生しやすく、十分な分離性能を得ることができず、また、厚さが30μmを超えると流体の透過速度が小さくなりすぎ、実用上十分な分離性能が得られにくくなる場合がある。
以下、上記流体分離材料20の製造方法の一実施形態について、図1および図2を参照して説明する。
まず、ロッド30の周囲にシリカガラス粒子を堆積させて多孔質シリカ基体21を作製する(図2(a)参照)。ロッド30は、先端部が下になるようにして鉛直に配置される。また、ロッド30を水平に配置する形としても良い。ロッド30の素材としては、ガラス、耐火性セラミクスなどを用いることができる。ロッド30は固定された後、中心軸を中心として回転される。そして、スス付け法(CVD法)により、ロッド30の側方に配置されたバーナ31により、ロッド30の外周にシリカガラス粒子が堆積される。シリカガラス粒子の生成速度、バーナ31の移動速度、および堆積温度などを変化させることにより、所望の気孔率、細孔径、肉厚を有したシリカ多孔体を堆積させることができる。堆積されたシリカ多孔体からロッド30を引き抜くことにより、円筒状の多孔質シリカ基体21が作製される(図2(b)参照)。また、先端が丸型のロッド30aを使用し、ロッド30aの先端部にもシリカガラス粒子を堆積させることで、先端が閉じた管状の多孔質シリカ基体21aを作製することも可能である(図2(c)参照)。
なお、多孔質シリカ基体21を構成する多孔質シリカガラスは、スス付け法(CVD法)の他に、射出成形法などの製法により製造できる。
多孔質シリカ基体21は、その一部を加熱して緻密化したり、市販の透明石英管と溶接したりすることで、図3(a)に示したガスシール部25を備えた基体26とすることもできる。また、図3(b)のように先端が閉じた管状の基体26aを作製することも可能である。このような構造とすることにより、この後に形成するハイシリカゼオライト膜22に機械的応力を負荷することなく、図4に示す流体分離モジュール40を作製することが可能となる。流体分離モジュール40内に基体26aを設置することで、流体分離モジュール40内に供給される供給流体から所望の透過流体のみを基体26aによって取り出して、透過流体以外の非透過流体については流体分離モジュール40から適宜排出することができる。
次に、多孔質シリカ基体21の表面にハイシリカゼオライト膜22を形成する(図1参照)。本例においては、ハイシリカゼオライト膜22は、多孔質シリカ基体21の表面にハイシリカゼオライトの種結晶を塗布する種結晶塗布工程と、前記ゼオライト種結晶を成長させて多孔質シリカ基体21の表面にハイシリカゼオライト膜22を形成するゼオライト膜形成工程と、前記ハイシリカゼオライト結晶を加熱処理することにより、構造規定剤を除去する構造規定剤除去工程とを有する。
(種結晶塗布工程)
本発明のハイシリカゼオライト膜22の製造に使用するハイシリカゼオライトの種結晶は従来公知の方法に準じて合成することができる。まず、シリカゾル、構造規定剤、水、その他必要な添加成分を所定濃度で混合して種結晶生成用ゾルを調整し、この種結晶生成用ゾルを耐圧容器を用いて水熱処理する。種結晶生成用ゾルは、水熱処理により、構造規定剤由来の構造を有したゼオライト結晶を形成する。
シリカゾルとしては、市販のシリカゾルやアルコキシシランを加水分解して調整したものを用いることが好ましい。水としては、不純物イオン濃度の低い、蒸留水又はイオン交換水を用いることが好ましい。種結晶生成用ゾルは、含有される水とシリカとのモル比(水/シリカ)が10〜50であることが好ましい。水/シリカモル比が10より小さいとシリカゾルの均質性が低下することがあり、50より大きいと種結晶の生成効率が低くなることがある。
構造規定剤はゼオライト結晶の型により異なるため、所望の結晶型のゼオライトに応じた構造規定剤を適宜選択して使用する。MFI型ゼオライトの構造規定剤としては、テトラプロピルアンモニウムイオン(TPA)を生じる、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(TPAOH)やテトラプロピルアンモニウムブロミド(TPABr)が用いられる。シリカに対するTPAのモル比(TPA/シリカ比)は0.1〜0.5の範囲であることが好ましい。TPA/シリカ比が0.1未満であると、ゼオライト結晶が析出しないことがあり、0.5を超えるとゼオライト結晶の均質性が低下することがある。
水熱合成には、特に限定されないが、市販のフッ素樹脂製内筒付のステンレス製耐圧容器等を使用することができる。水熱合成を行う場合の温度は、90〜130℃が好ましい。90℃より低いと水熱合成が進行しにくく、130℃より高いと、得られるゼオライト結晶のサイズが大きくなりすぎる場合がある。また、水熱合成の時間は、5〜30時間であることが好ましい。5時間より短いと、水熱合成が十分に進行しないことがあり、30時間より長いと、ゼオライト結晶が大きくなり過ぎることがある。
合成したハイシリカゼオライト結晶は、これ以降の結晶の成長を抑制するため、熱水などを使用して洗浄することが好ましい。また、洗浄後は、60〜120℃で、5〜48時間乾燥させることが好ましい。
ハイシリカゼオライト種結晶の塗布は、種結晶を水に分散した種結晶分散液の中に適当な長さに調整した多孔質シリカ基体21をいったん浸漬した後引き上げ、乾燥させることで行うことができる。
ハイシリカゼオライト種結晶の粒子径としては、0.2〜3μmであることが好ましく、必要に応じて、上記水熱合成で得たハイシリカゼオライト結晶を粉砕・分級して使用することができる。種結晶の粒子径が3μmよりも大きくなると、最終的に得られるハイシリカゼオライト膜22が厚くなりすぎ、また、欠陥濃度も上昇するため、十分な分離性能を有する流体分離材料20が得られにくくなる場合がある。0.2μmより小さくなると、種結晶が浸漬塗布する際に多孔質シリカ基体21の内部深くまで侵入するため、最終的に得られるハイシリカゼオライト膜22の厚みが実効的に厚くなり、十分な分離性能を有する流体分離材料20が得られにくくなる場合がある。
最終的に得られるハイシリカゼオライト膜22の分離性能を良くするためには、多孔質シリカ基体21の表面に塗付される種結晶の密度を高くすることが好ましい。このため、ゼオライト種結晶の分散濃度、および多孔質シリカ基体21の浸漬時間と引上げ速度は、種結晶の粒子径や多孔質シリカ基体21の形状によって適宜調整することができる。
また、分散液は、塩酸などを加えることにより、多孔質シリカ基体21のゼータ電位が0に近くなるpH4以下に調整することが好ましい(非特許文献1参照)。図5(a)は、ハイシリカゼオライトの種結晶を多孔質シリカ基体21表面にpH2で浸漬塗布した場合の、ハイシリカゼオライト膜22の電子顕微鏡写真であり、図5(b)は、ハイシリカゼオライトの種結晶を多孔質シリカ基体21表面にpH7で浸漬塗布した場合の、ハイシリカゼオライト膜22の電子顕微鏡写真である。図5(a)および(b)に示した電子顕微鏡写真から分かるように、pHをpH4以下の範囲とすることで、ハイシリカゼオライト種結晶と多孔質シリカ基体21の表面の間で生じる電気的な反発力を低減することができ、多孔質シリカ基体21表面にハイシリカゼオライト種結晶を高濃度で塗布することができる。
ゼオライト種結晶が多孔質シリカ基体21表面に付着した状態は、走査型電子顕微鏡で観察することができ、ゼオライト種結晶が多孔質シリカ基体21の表面を被覆している割合は50%以上であることが好ましい。
(ゼオライト膜形成工程)
ハイシリカゼオライト種結晶を塗布した多孔質シリカ基体21を膜形成用ゾルに浸漬し、耐圧容器を用いて水熱合成し、多孔質シリカ基体21表面にハイシリカゼオライト膜22を形成する。
膜形成用ゾルは、上述した種結晶生成用ゾルに含有されるシリカゾル、構造規定剤、水、その他必要であれば添加成分を使用し、種結晶生成用ゾルより水濃度を高くしたものを使用することが好ましい。膜形成用ゾルの水/シリカモル比は、100〜900であることが好ましい。水/シリカモル比が100より小さいと、膜形成用ゾル中にハイシリカゼオライト結晶が析出し、これが膜の表面に堆積するため、欠陥密度の低いハイシリカゼオライト膜22を得られにくくなる。また、水/シリカモル比が900より大きいと、種結晶の成長速度が小さくなりすぎることがある。
TPA/シリカモル比は、種結晶生成ゾルと同じく、0.1〜0.5の範囲内となるように両者を混合することが好ましい。TPA/シリカモル比が0.1未満であると、緻密なハイシリカゼオライト膜22が得られにくく、0.5を超えるとゼオライト結晶が膜表面に堆積することがある。
耐圧容器は上記ゼオライト種結晶塗布工程に使用した、市販のフッ素樹脂製内筒付のステンレス製耐圧容器等を使用することができる。水熱合成の温度は100〜200℃が好ましい。合成温度が100℃より低いと、ハイシリカゼオライト種結晶が十分に成長せず、200℃より高いと、欠陥密度が高くなることがある。また、水熱合成の時間は、5〜72時間であることが好ましい。5時間より短いと、ハイシリカゼオライト種結晶が十分に成長しないことがあり、72時間より長いと、ハイシリカゼオライト膜22が厚くなり過ぎることがある。
多孔質シリカ基体21上に形成したハイシリカゼオライト結晶は、これ以降の結晶の成長を抑制するため、熱水などを使用して洗浄することが好ましい。また、洗浄後は、60〜120℃で、5〜48時間乾燥させることが好ましい。
(構造規定剤除去工程)
ゼオライト膜形成工程によって水熱合成により多孔質シリカ基体21表面に形成されたハイシリカゼオライト膜22は、構造規程剤を含んでいるため、加熱処理によって構造規程剤を燃焼させ、ハイシリカゼオライト膜22から除去する。加熱温度は400〜600℃が好ましく、加熱時間は2〜48時間が好ましい。また、昇降温の速度は1℃/分以下とすることが好ましい。
以上説明したように、本実施形態においては、ハイシリカゼオライト膜22用の多孔質シリカ基体21として、気孔率が35%以上70%以下、平均細孔径が250nm以上450nm以下である多孔質シリカ基体21が用いられる。そのため、高い透過性を有するとともに、ハイシリカゼオライト膜22との熱膨張差が小さいためハイシリカゼオライト膜22を焼結する際のクラックの発生を抑制でき、歩留まりを向上させることができる。
また、本実施形態によれば、多孔質シリカ基体21はシリカ粒子から構成されているため、多孔質シリカ基体21からハイシリカゼオライト膜22へのアルミナ溶出の問題を解消できる。そのため、ハイシリカゼオライト膜22のSiO/Alモル比を容易に制御することができる。
同様に、ハイシリカゼオライト膜22として、Alを含まないハイシリカゼオライト膜を形成することもできる。
また、本実施形態によれば、ハイシリカゼオライトの種結晶を多孔質シリカ基体21上にpH4以下で浸漬塗布した後、水熱合成法によりハイシリカゼオライト種結晶を二次成長させてハイシリカゼオライト膜22を形成する。これにより、多孔質シリカ基体21の表面に欠陥密度の低いハイシリカゼオライト膜22が形成された流体分離材料20を製造することができる。
(実施例1)
(多孔質シリカ基体の作製)
外付けCVD法により、外径10mm、内径6mm、長さ300mm、気孔率64%、平均細孔径400nmの多孔質シリカ管を作製し、これを長さ30mmに切断した管をハイシリカゼオライト用多孔質シリカ基体として使用した。
(ハイシリカゼオライト種結晶の作製)
原料としてコロイダルシリカ、TPABr、水酸化ナトリウム、蒸留水を用い、SiO:TPABr:NaO:HOのモル比が1:0.25:0.15:40となるように混合し、室温で60分撹拌することにより種結晶生成用ゾルを得た。このゾルを耐圧容器内で130℃、20時間反応させ、MFI型ゼオライト結晶(Silicalite−1)を合成した。このゼオライト結晶を吸引濾過により回収し、熱水で洗浄後、100℃、24時間の乾燥処理を行った。焼成後の結晶を自動乳鉢で6時間粉砕し、粒子径約3μmのハイシリカゼオライト種結晶を得た。
(ハイシリカゼオライト種結晶の塗布)
上記種結晶を8g/Lの濃度で純水に分散させ、HClを加えることによりこの分散液のpHを2に調整した。この種結晶分散液に多孔質シリカ基体を30秒浸漬後、分散液から引き上げ、多孔質シリカ基体表面にハイシリカゼオライト種結晶を塗布した。種結晶を塗布した基体は100℃、24時間の乾燥処理を行った。
(ハイシリカゼオライト膜の形成)
原料としてテトラメトキシシラン、TPABr、水酸化ナトリウム、蒸留水を用い、SiO:TPABr:NaO:HOのモル比が1:0.3:0.05:600となるよう混合し、40℃で60分撹拌することにより膜形成用ゾルを得た。この膜形成用ゾルにゼオライト種結晶を塗布した多孔質シリカ基体を浸漬し、耐圧容器内で180℃、16時間反応させ、多孔質シリカ基体の表面にMFI型ゼオライト(Silicalite−1)を製膜した。この膜から構造規定剤であるTPABrを除去するため、空気中で500℃、15時間の焼成を行った。この焼成の際、昇降温速度は0.5℃/分とした。このように作製された実施例1(例1)に係る流体分離材料について、N、SF、C、Cの室温における透過係数を測定した。その結果を表1に示す。
(実施例2)
外付けCVD法により、外径10mm、内径6mm、長さ300mm、気孔率39%、平均細孔径250nmの多孔質シリカ管を作製し、これを長さ30mmに切断した管をハイシリカゼオライト用多孔質シリカ基体として使用した。この多孔質シリカ基体を使用したことを除き、実施例1と同じ方法によりハイシリカゼオライト膜を作製した。
このように作製された実施例2(例2)に係る流体分離材料について、ゼオライト膜のN、SFの室温における透過係数を測定した。その結果を表1に示す。
(実施例3、4)
ハイシリカゼオライト種結晶分散液のpHを7(実施例3)または12(実施例4)に調整したことを除き、実施例1と同じ方法によりハイシリカゼオライト膜を作製した。
このように作製された実施例3、4(例3、4)に係る流体分離材料について、ゼオライト膜のN、SFの室温における透過係数を測定した。その結果を表1に示す。
なお、実施例1から4において、N、SF、C、Cの透過係数の測定は、室温(25℃)の環境下で、図6に模式的に示す装置により行った。
図6に示すように、N、SF、C、Cの何れかを含む単成分測定ガスを流体分離材料20内に供給する。流体分離材料20の中心孔を通過して排気されるガス(非透過ガス)の管路にはストップバルブ41を設けておく。流体分離材料20の内圧が0.2MPaとなるように単成分測定ガスの供給量を調整する。流体分離材料20の内外の圧力差により、流体分離材料20内に供給された一部のガスが流体分離材料20を透過する。この透過ガスは石鹸膜流量計42に送られ、その流量が測定される。
実施例1に係る流体分離材料は、透過係数比でN/SF=110、C/C=6.2の分離性能を示した。また、実施例2に係る流体分離材料は、透過係数比でN/SF=85の分離性能を示した。
電界放出形電子顕微鏡によるゼオライト膜の観察によれば、実施例1および実施例2のゼオライト膜の厚みは約10μmであり、クラックは形成されていないことが確認できた。また、電子線マイクロアナライザにより、ゼオライト膜中にはAlが含まれていないことが確認できた。
以上の結果から、気孔率が35%以上70%以下、平均細孔径が250nm以上450nm以下である多孔質シリカ基体を用いることで、クラック発生や基体からのアルミナ溶出が抑制されたハイシリカゼオライト膜を形成できることが確認できた。
実施例3に係る流体分離材料は、透過係数比でN/SF=36の分離性能を示した。また、実施例4に係る流体分離材料は、透過係数比でN/SF=29の分離性能を示した。
電界放出形電子顕微鏡によるゼオライト膜の観察によれば、実施例3および実施例4のゼオライト膜の厚みは約10μmであり、クラックは形成されていないことが確認できた。また、電子線マイクロアナライザにより、ゼオライト膜中にはAlが含まれていないことが確認できた。
実施例1との比較から、ハイシリカゼオライト膜の分離特性を高くするためには、種結晶塗布工程において、ハイシリカゼオライト種結晶の分散液をpH4以下に調整する必要があることが確認できた。
また、実施例1に係る流体分離材料を用いて、o−キシレンおよびp−キシレンの透過係数をそれぞれ測定した。なお、o−/p−キシレンは共に室温で液体であるため、図7に示す装置で加熱して気化し、測定を行った。
図7に示すように、液体のキシレンを収容したヒータ付きバブラー45を用いて、キシレンを75℃に加熱し気化させて、流体分離材料20内に供給する。なお、ヒータ付きバブラー45内のキシレンは、o−キシレン、p−キシレンの何れかの単成分からなる。
流体分離材料20は、ヒータ47により100℃に保温される。流体分離材料20の外側にはスイープガス(N)を供給する。流体分離材料20の中心孔を通過するガス(非透過ガス)は、そのまま排気される。流体分離材料20の内外は共に大気圧である。流体分離材料20内に供給された一部のキシレンガスが、分圧差により流体分離材料20を透過する。この透過ガスはガスクロマトグラフィー46に送られ、その成分および流量が測定される。
このような測定の結果、透過係数(mol・m−2・s−1・Pa−1)は、p−キシレン:1.06×10−7、o−キシレン:1.09×10−8、であり、透過係数比でp−キシレン/o−キシレン=9.8の分離性能を示した。
また、実施例1に係る流体分離材料を用いて、図8に示す測定装置により、n−C10、i−C10の透過係数を測定した。
図8に示すように、n−C10、i−C10をモル比で1:1に混合した混合ガスを流体分離材料20内に供給する。流体分離材料20は、ヒータ47により150℃に保温される。流体分離材料20の外側にはスイープガス(N)を供給する。流体分離材料20の中心孔を通過するガス(非透過ガス)は、そのまま排気される。流体分離材料20の内外は共に大気圧である。流体分離材料20内に供給された一部のn−C10、i−C10の混合ガスが、分圧差により流体分離材料20を透過する。この透過ガスはガスクロマトグラフィー46に送られ、その成分および流量が測定される。
このような測定の結果、透過係数(mol・m−2・s−1・Pa−1)は、n−C10:3.15×10−7、i−C10:2.91×10−8、であり、透過係数比でn−C10/i−C10=10.8の分離性能を示した。
(比較例1)
市販の多孔質アルミナ管を切断し、外径10mm、内径7mm、長さ30mm、気孔率40%、平均細孔径700nmの多孔質アルミナ基体を作製した。この基体を使用したことを除き、実施例4と同様の方法により、ハイシリカゼオライト膜を作製した。
比較例1のゼオライト膜の断面を電界放出形電子顕微鏡により観察したところ、膜厚は約10μmであり、クラックが形成されていることを確認した。また、このゼオライト膜中にはAlが含まれていることが電子線マイクロアナライザにより確認され、その濃度は基体表面からの距離が近いほど高く、少なくとも4000ppmに達することが確認された。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
20:流体分離材料
21:多孔質シリカ基体
22:ハイシリカゼオライト膜
24:中心孔
25:ガスシール部
26:基体
30:ロッド
31:バーナ
40:流体分離モジュール
41:ストップバルブ
42:石鹸膜流量計
45:バブラー
46:ガスクロマトグラフィー
47:ヒータ

Claims (1)

  1. 気孔率が35%以上70%以下、平均細孔径が250nm以上450nm以下であるハイシリカゼオライト膜用多孔質シリカ基体をpH4以下に調整したゼオライト種結晶分散液に浸漬し、次いで前記基体を前記分散液から引き揚げ、基体表面に種結晶を塗布した後、膜形成用ゾルの水/シリカモル比を100〜900とし、水熱合成法により、100〜200℃の温度で、基体表面に塗付された種結晶を二次成長させてハイシリカゼオライト膜を形成する、流体分離材料の製造方法。
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