JP6178549B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
ここで、給紙トレイから供給される先行用紙と後続用紙との間隔を変更することにより、画像形成は、装置の稼働率の向上を図るための手法か、用紙の無駄使いをなくすための手法かに大別できる。例えば、特許文献1には、最大のスループットを得る点を主眼とした技術が提案されている。先行用紙の後端と、後続用紙の先端とが重ならないように間隔を設けるが、この間隔をできる限り狭くしている。このため、用紙搬送路には複数の用紙が存在した状態になる。
このように、上記従来の技術では、装置の稼働率の向上を図るための手法と、用紙の無駄使いをなくすための手法とを両立させることについては、課題が残されている。
コインベンダー20には、画像形成装置1の利用に必要な料金を投入することができ、例えば、硬貨の投入口21や返却ボタン22がコインベンダー20の上面に設けられている。また、コインベンダー20の正面には、硬貨の返却口23が設けられており、硬貨を投入口21から投入したが、画像形成装置1の利用を中止するために、返却ボタン22を押した場合、投入した硬貨が返却口23に返却される。
用紙搬送路32の出口側、例えば、排紙ローラ14aの下流側には、排紙センサ35が設置されており、用紙搬送路32の用紙が排紙トレイ14に排出されたことを検出できる。このように、給紙センサ33,34及び排紙センサ35の検出結果を用いれば、用紙搬送路32内に、複数の用紙が存在するのか、あるいは、単一の用紙が存在するのかを検出できる。
制御部40は、通信I/F42を介して外部装置(図示省略)と通信可能に構成されている。通信I/F42は、例えば、ファクス通信部、インターネット用通信部、赤外線通信部等を備えている。
また、制御部40は、図示省略するが、後述する給紙側カウンタ、排紙側カウンタや、タイマーを有する。
表示/操作部43は、例えば、液晶のディスプレイ46と透明抵抗膜方式のタッチパネル45からなる操作パネル44や、接触接点を用いたハードキー47からなる操作キーで構成される。タッチパネル45は、例えば、ディスプレイ46に重ねて形成され、ディスプレイ46には、画像形成装置1を操作するためのGUI(グラフィカルユーザインタフェース)が表示される。なお、この表示/操作部43が本発明の操作部に相当する。
画像形成部13は、給紙、画像形成、転写、定着、排紙等を行って印刷を実行可能に構成され、画像処理部48からの画像データを用紙に印刷する。
特定種類の用紙とは、例えば、はがき、ユーザが持ち込んだ用紙、高価な用紙、定形外サイズの用紙が該当する。また、ユーザが持ち込んだ用紙には、事前に印刷されている用紙、手書きの絵などが描画されている用紙、ルーズリーフ、ユーザお気に入りのカラー用紙、所定のフォーマットで枠線等が印刷された用紙などがある。これらの用紙は、用紙自体に価値が付与されている場合が多いものである。この特定種類の用紙は操作パネル44で選択され、モード設定部52に出力される。
そして、モード設定部52では、連続印刷モード、あるいは1枚毎印刷モードのいずれかのモードが設定される。
これに対し、1枚毎印刷モードとは、用紙の無駄使いをなくすための画像形成手法であり、本発明の第2出力モードに相当する。この1枚毎印刷モードの選択結果も画像形成部13に出力され、用紙搬送路32内に単一の用紙を存在させた状態で画像形成される。
まず、制御部40は、ユーザがスタートキー62を選択、例えば、押し下げたか否かを判別する(図4のステップS101)。ユーザが、スタートキー62ではなく、コピーモードキー63に触れていた場合(ステップS101のNO、ステップS105のYES)、下位の階層に進み、コピー条件を設定した後(ステップS106)、ステップS101に戻る。設定されたコピー条件のうち、例えば、後述の1枚毎印刷モード指定キーが選択されていた場合、用紙搬送路32内に供給される用紙が特定種類の用紙である旨がモード設定部52に出力される。
待受け画面60にてコピーモードキー63を選択すると、操作パネル44には、例えば、トレイ選択画面65が表示される。このトレイ選択画面65には、内蔵トレイ選択キー66や手差しトレイ選択キー67が設定されており、内蔵トレイ選択キー66には、例えば、A4普通紙のように、収容された用紙が表示されている。
部数選択画面69は、図6(B)に示すように、コピー枚数、現在の印刷モードや、現在の用紙の種類が表示されており、コピー枚数は、テンキー70を用いて設定される。なお、このコピー枚数は、図5のハードキー61でも設定可能である。そして、例えば、表示されたOKボタンに触れると、待受け画面60に進む。また、スタートキー62を選択すると、上記設定内容による印刷が実行される。
モード設定部52が連続印刷モードを選択した場合、まず、印刷前処理を行う(図7のステップS201)。この印刷前処理は、図8(A)に示すように、例えば、待受け画面60で「そのままお待ちください」等のメッセージを表示し(ステップS301)、用紙搬送路32内の搬送ローラや排紙ローラ14aの駆動を開始する(ステップS302)。
続いて、制御部40では、給紙側カウンタや排紙側カウンタを零にセットし(図7のステップS202)、給紙の開始指令を画像形成部13に出力する(ステップS203)。
ステップS211では、用紙が給紙トレイ15あるいは手差しトレイ16から送り出されたか否かを判別しており、給紙が検出されていない場合(ステップS211のNO)、ステップS217に進む一方、給紙が検出された場合(ステップS211のYES)、給紙ローラ15a,16aの駆動を停止する(ステップS212)。
次に、制御部40が、排紙センサ35の信号によって排紙トレイ14への用紙の排出を検出した場合(ステップS204のYES)、排紙側カウンタではカウントアップし(ステップS205)、排紙側カウンタがNに到達したか否かを判別する(ステップS206)。
図5の待受け画面60にてコピーモードキー63を選択すると、上述と同様に、操作パネル44にはトレイ選択画面65が表示される。ユーザが手差しトレイ選択キー67に触れると、図9(A)に示すように、手差しトレイ選択キー67の色が反転する。なお、手差しトレイ16は、用紙を常時セットするトレイではないので、手差しトレイ選択キー67には、デフォルトでは用紙の種類が表示されていない。
手差し用紙選択画面72には、図9(B)に示すように、1枚毎印刷モード指定キー74が表示されており、ユーザが1枚毎印刷モード指定キー74に触れると、この指定キー74の色が反転する。これにより、1枚毎印刷モード指定キー74のみで1枚毎印刷モードを選択可能である。なお、この色の反転状態で指定キー74に改めて触れると、指定キー74の色が元に戻って選択が解除され、連続印刷モードが選択される。
図9(C)に示すように、この部数選択画面69には、コピー枚数、現在の印刷モードなどが表示されており、表示されたOKボタンに触れると、待受け画面60に進み、また、スタートキー62を選択すると、上記設定内容による印刷が実行される。
しかも、特定種類の用紙は手差しトレイ16にセットされる頻度が高いため、1枚毎印刷モード指定キー74を手差し用紙選択画面72に設定すれば、手差しトレイ16の内容を確認した上で確実に特定種類の用紙を選択できる。また、ユーザは、手差しトレイ16にセットされた用紙を使用する場合であっても、ジャムによる用紙を損なう枚数を減らすか、スループットを優先するかについて容易に選択可能になる。
モード設定部52が1枚毎印刷モードを選択した場合、印刷前処理を行う(図10のステップS501)が、この印刷前処理は図8(A)と同じである。
次に、制御部40では、給紙側カウンタや排紙側カウンタを零にセットし(ステップS502)、給紙の開始指令を画像形成部13に出力する(ステップS503)。
ステップS512では、用紙が給紙トレイ15あるいは手差しトレイ16から送り出されたか否かを判別する。給紙が検出されていない場合(ステップS512のNO)、ステップS504に戻るが、給紙が検出された場合(ステップS512のYES)、給紙ローラ15a,16aの駆動を停止する(ステップS513)。
続いて、制御部40が、排紙センサ35の信号によって排紙トレイ14への用紙の排出を検出した場合(ステップS504のYES)、排紙側カウンタではカウントアップし(ステップS505)、排紙側カウンタがNに到達したか否かを判別する(ステップS506)。
排紙側カウンタがNに到達していない場合(ステップS506のNO)、用紙の排出が既に検出されているので、給紙の開始指令を出力してステップS504に戻る(ステップS508)。
このように、画像形成装置1では、用紙搬送路32内に複数の用紙を存在させた状態で画像形成させる連続印刷モードと、単一の用紙を存在させた状態で画像形成させる1枚毎印刷モードとが選択可能に構成されている。各印刷モードを使い分けることにより、用紙の無駄使いの抑制と、装置の稼働率の向上との双方に対応した画像形成装置を提供することができる。そして、1枚毎印刷モードは、特定種類の用紙が選択された場合に設定されるため、特定種類の用紙の無駄使いを確実に抑制できる。
例えば、図9(B)の手差し用紙選択画面72に示すように、用紙選択キー73が、1枚毎印刷モード指定キー74と同じ階層の操作パネル44の画面に表示され、手差しトレイ16にセットし得る特定種類の用紙を設定することができる。
一方、はがきのボタンの色、及び1枚毎印刷モード指定キー74の色がいずれも反転した状態において、1枚毎印刷モード指定キー74に触れると、この指定キー74の色だけが元に戻り、はがきを選択したまま、1枚毎印刷モードの選択が解除される。この場合には、はがきについては連続印刷モードを選択できる。
その後、コピー条件の設定が完了し、スタートキー62等が選択された場合(図11のステップS601のYES)、モード設定部52は、特定種類の用紙が選択されているか否かを判別する(ステップS602)。上記のように、用紙選択キー73にて特定種類の用紙が選択されている場合(ステップS602のYES)にはステップS603に進むが、用紙選択キー73にて特定種類の用紙が選択されていない場合(ステップS602のNO)にはステップS605に進んで、連続印刷モードが設定される。
コピー条件の設定が完了し、スタートキー62等が選択された場合(ステップS701のYES)、モード設定部52は、例えば、現在設定されている給紙トレイ15にセットされている用紙の残量が少ないか否かを判別する(ステップS702)。
このように、モード設定部52が、用紙の残量に応じて1枚毎印刷モードを設定しており、例えA4普通紙であっても、用紙の無駄使いを抑制できる。さらに、1枚毎印刷モード指定キー74を表示/操作部43に設置すれば、残量の少ないA4普通紙については、特定種類の用紙に相当するとしてユーザが1枚毎の印刷モードを容易に選択できる。
この特定用紙キーは、特定種類の用紙の使用を指定できるのみならず、そのオン/オフによって1枚毎印刷モードとこの1枚毎印刷モードの解除による連続印刷モードとを交互に選択できる。よって、上記1枚毎印刷モード指定キー74と同様に、ユーザは各印刷モードを速やかに選択可能になる。
また、本発明は、レーザービームプリンタ、MFP、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置にも適用可能である。そして、これらいずれの場合にも上記と同様に、用紙の無駄使いを抑えつつ、装置の稼働率の向上も図ることができる。
Claims (4)
- 用紙搬送路内に供給された用紙を画像形成して外部に排出する画像形成装置であって、
該画像形成装置に対する操作を受付ける操作部と、
該操作部にてユーザに選択されることにより、前記用紙搬送路内に複数の用紙を存在させた状態で画像形成させる第1出力モード、あるいは前記用紙搬送路内に単一の用紙を存在させた状態で画像形成させる第2出力モードのいずれかのモードを設定するモード設定部と、
該モード設定部の設定内容に基づいて前記用紙に画像形成する画像形成部とを備え、
特定種類の用紙が選択された場合、前記モード設定部は、前記第2出力モードを設定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記特定種類の用紙が選択された際に、さらに、ユーザにより前記操作部にて前記第1出力モードが選択された場合、前記モード設定部は、前記第1出力モードを設定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、
前記特定種類の用紙は、定形外用紙、はがき、光沢紙、OHP用紙、又は厚紙であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
該画像形成装置は、前記第1出力モードにて前記用紙搬送路内に供給するトレイを有し、
該トレイの前記用紙の残量が所定枚数を下回った場合、前記モード設定部は、前記第2出力モードを設定することを特徴とする画像形成装置。
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