JP4612753B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、インサータトレイを備え、画像形成部で画像形成した記録紙間にインサート紙を挿入するように構成された画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばカラー原稿と白黒原稿のように複数種類の原稿が混在した1組の複数原稿を複写する場合、ユーザはすべての原稿をカラー複写装置で複写することで、カラー/白黒混在原稿の複写物を得ることができる。しかし、カラー複写装置での画像形成処理は、白黒複写装置におけるそれよりも時間がかかるため、白黒原稿まで一律にカラー複写装置で処理することは効率が悪く、白黒原稿だけは白黒複写装置で複写処理をしたいという要求がある。そこで、カラー/白黒混在原稿を複写する際、カラー原稿はカラー複写装置で、白黒原稿は白黒複写装置でというように、別々に複写処理することが考えられる。
【0003】
しかしながら、そのようにすると、ユーザがカラー/白黒混在原稿をカラー原稿と白黒原稿とに事前に分けて複写しなければならない。また、複写後は、分けたカラー原稿と白黒原稿とを元の状態に戻さなければならない。特に、頁番号が付されていない場合や原稿枚数が多い場合は手間がかかる。さらに、複写物については、カラー複写装置で複写した記録紙と白黒複写装置で複写した記録紙とを元の原稿の通りの順番にまとめるために、例えば白黒複写装置で複写した記録紙にカラー複写装置で複写した記録紙をインサート(中差し、挿入)しなければならない。これも、元の原稿の順番を確認しつつ行う作業であるため、煩雑である。
【0004】
このように、カラー/白黒混在原稿をカラー複写装置と白黒複写装置で別々に複写処理する手法では、ユーザが行うべき作業がきわめて複雑で間違えやすく、手間がかかるという問題があった。
【0005】
かかる問題を解消すべく、複数の複写機、例えばカラー複写機と白黒複写機を備えると共に、インサータトレイを備え、これらの組み合わせによって混在原稿を複写処理するようにした画像形成装置も既に提案されている。インサータトレイは一般に、画像形成部で画像形成した記録紙間に挿入するインサート紙を、画像形成部をバイパスして搬送可能な給紙トレイとして構成される。
【0006】
この装置では、例えば1組の混在原稿の各原稿について、カラー原稿か白黒原稿かを自動判別し、カラー原稿はカラー複写機で自動複写すると共に白黒原稿は白黒複写機で自動複写し、そしてインサータトレイからインサート紙を給紙してこれを記録紙間に挿入することで、効率的に処理するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記インサータトレイを備えた画像形成装置では、インサータトレイからの給紙方法として、表紙モードや合成モード等の出力形態を指定するものは存在したが、インサータトレイにおけるインサート紙の積載態様は固定的であり、必ずしも最適な動作で処理を行えなかった。
【0008】
すなわち、複数部数の原稿の複写を最短の時間で処理するためには、カラー/白黒の各複写機の排紙処理部(ソータ、フィニッシャ等)の能力(ビン数、積載容量等)と、インサータトレイのビン数、積載容量等を総合的に考慮し、最適な動作モードで処理することが要求される。ところが、両複写機間で、互いの排紙処理部やインサータトレイの状況を知ることができないため、最適なモードではなく、予め定められた一定の動作モードでしか動作することができなかった。そのため、処理効率、使い勝手を向上する上で、改善の余地があった。
【0009】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、適切な給紙モードで給紙制御して、処理効率及び使い勝手を向上させることができる画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1の画像形成装置は、画像形成部で画像形成した記録紙間にインサート紙を挿入するように構成された画像形成装置において、前記インサート紙を積載可能な複数のインサータトレイと、該複数のインサータトレイに積載されたインサート紙を、前記記録紙と前記インサート紙とが排出されるトレイへ前記画像形成部を通さずに給紙する給紙手段と、前記インサート紙を挿入するページを指定する挿入ページ指定手段と、複数種類のインサート紙を挿入する場合において、前記インサータトレイ毎に異なる種類のインサート紙が積載されたものとして、インサート紙を給紙するインサータトレイを、1枚給紙する毎に切り換える第1の給紙モードと、前記複数のインサータトレイの少なくとも1つに異なる種類のインサート紙が所定の順番で混合して積載されたものとして、1つのインサータトレイに積載されたインサート紙がなくなるまで同一のインサータトレイから給紙し、インサート紙がなくなると給紙するインサータトレイを切り換える第2の給紙モードとを選択的に実行するよう前記給紙手段を制御する給紙制御手段と、前記インサート紙の給紙モードとして前記第1の給紙モードと前記第2の給紙モードの一方を操作者に選択させるための給紙モード選択手段と、有し、前記給紙制御手段は、前記給紙モード選択手段により選択された給紙モードに従って、前記第1の給紙モードと前記第2の給紙モードの一方を選択的に実行するとともに、前記第1の給紙モードが選択された場合、前記複数のインサータトレイを前記第1の給紙モード用のトレイとして使用し、前記第2の給紙モードが選択された場合、前記複数のインサータトレイを前記第2の給紙モード用のトレイとして使用し、前記第1の給紙モードと前記第2の給紙モードの何れにおいても前記挿入ページ指定手段による指定に基づいて前記複数のインサータトレイからのインサート紙の給紙を制御することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の請求項4の画像形成装置は、画像形成部で画像形成した記録紙間にインサート紙を挿入するように構成された画像形成装置において、前記インサート紙を積載可能な複数のインサータトレイと、該複数のインサータトレイに積載されたインサート紙を前記画像形成部をバイパスして給紙制御する給紙制御手段と、複数種類のインサート紙を挿入する場合において前記複数の各インサータトレイにおける前記複数種類のインサート紙の積載態様及び該積載態様に対応した前記給紙制御手段による給紙態様を規定する給紙モードを複数種類設定可能な給紙モード設定手段と、前記インサート紙に予め記載された給紙モードを示す所定の情報を読み取る所定情報読み取り手段とを備え、前記給紙モード設定手段は、前記所定情報読み取り手段により読み取られた前記所定の情報に基づいて前記給紙モードを設定することを特徴とする。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0056】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。本画像形成装置1000は、複写装置として構成され、読取部101(原稿読み取り手段)、画像形成部102、シート処理部103のほか、画像形成部102及びシート処理部103に対する動作設定、設定内容の確認等を行うための操作部40を備える。
【0057】
読取部101は、原稿積載トレイ50にセットされた原稿pを原稿読み取り位置まで給送し、原稿読み取り位置にて原稿の読み取り処理を行い、読み取った原稿を排紙位置まで搬送する自動原稿給送部51と、読み取り位置に給送された原稿台ガラス78上の原稿pを照射するランプ79と、画像読み取り用の3CCDラインセンサ76(以下、「CCD76」と記す)と、原稿pからの反射光をCCD76に導く反射ミラー72、73、74と、原稿pからの反射光を結像するレンズ75とを有する。
【0058】
CCD76は、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のアナログ色信号を独立して得るためのカラーラインセンサ及び各色毎に増幅するためのアンプ、アナログ色信号を8ビットのデジタル信号に変換するためのA/D変換器を有する(いずれも図示せず)。CCD76からの出力信号は、画像信号制御部77に入力される。
【0059】
画像形成部102は、異なるサイズの複数種類の記録紙S(S1、S2)を積載した複数の記録紙格納部53、54と、記録紙Sを給紙する記録紙給紙部55、56を有している。記録紙給紙部55、56から給紙されたシートSはシート搬送路57を介してシート搬送路60へと搬送される。
【0060】
画像形成部102はさらに、読取部101にて読み取られた原稿pの画像情報に基づきレーザー光を走査して画像記録部62の感光体上に潜像(トナー像)を形成するレーザスキャナ61と、感光体上にトナー画像を形成し、該形成したトナー画像をシートSに転写して画像形成処理を行う画像記録部62を有する。
【0061】
画像記録部62によって画像が形成されたシートSは、搬送ベルト63、記録紙上のトナー像を軟化溶融して定着させる定着ローラ64、及び搬送ローラ65によりシート処理部103の搬送路へと搬送される。
【0062】
次に、シート処理部(フィニッシャ)103を説明する。シート処理部103は、画像形成部102から給送された記録紙Sを搬送するための入り口ローラ1とインサート処理を行うためのインサータ104(A、B、C)とを備える。
【0063】
インサート処理は、インサータ104のインサータトレイ20にセットされたシートI(以下、「インサート紙I」と称する)を画像形成部102を通さずに(バイパスして)サンプルトレイ85またはスタックトレイ86のいずれかに給送する処理であり、画像形成部102からシート処理部103に送り込まれる記録紙Sと記録紙Sとの間にインサート紙Iをインサート(中差し)、すなわち挿入する処理である。
【0064】
インサータ104のトレイ20には、インサート紙Iがユーザによりフェイスアップの状態でセットされ、セットされた複数のインサート紙Iは、その最上部のインサート紙Iから順次、給紙ローラ21により給送される。インサート紙Iは、搬送ローラ23、24、25を介し、そのままサンプルトレイ85またはスタックトレイ86に搬送されるので、排出時にはフェイスダウン状態となる。
【0065】
また、原稿積載トレイ50には、原稿pがユーザによりフェイスアップの状態でセットされる。原稿積載トレイ50にセットされた複数の原稿pは、その最上部の原稿pから順次、読取部101によって読み取り処理がされる。
【0066】
画像形成部102では、画像形成処理がなされた記録紙Sをシート処理部103にフェイスダウンの状態で送り込む場合は、記録紙Sを搬送ローラ66側へ一旦送り込んだ後にスイッチバックさせてシート処理部103へ搬送する。一方、記録紙Sをシート処理部103にフェイスアップの状態で送り込む場合は、記録紙Sを搬送ローラ66側へ送り込むことなく、すなわちスイッチバックをさせることなくそのままシート処理部103に搬送する。
【0067】
インサート処理を行う場合は、上述のようにインサート紙Iがフェイスダウンの状態で排出される。従って、記録紙Sのフェースの向きをインサート紙Iに合わせるべく、インサート処理を行う場合は記録紙Sをスイッチバックさせてシート処理部103に搬送し、そのままサンプルトレイ85またはスタックトレイ86フェイスダウンの状態で排出されるようにする。
【0068】
インサータトレイ20は、挿入すべきインサート紙Iを積載するためのものであり、インサータトレイ20A、20B、20Cの3段のトレイで構成される。各トレイ20A、20B、20Cにそれぞれインサータ104A、104B、104Cが対応しており、各トレイ20はそれぞれ独立してインサート紙Iを積載することができる。各インサータ104は同様に構成される。
【0069】
給紙ローラ21は、インサート紙Iを給送するためのローラである。給紙ローラ21は、通常はインサート紙Iから離間した位置で待機しており、給紙すべきタイミングで給紙ソレノイド(ピックアップソレノイド)111(駆動手段)がオンされることによってインサート紙Iに着地する。給紙ローラ21の近傍にはマーク読み取りセンサ42(所定情報読み取り手段、所定の読み取りセンサ)が設けられる。
【0070】
分離ローラ22は、給紙ローラ21から給送されたインサート紙Iを分離するためのローラである。インサート紙セット検知センサ27(積載有無検知手段)は、トレイ20にインサート紙Iがセットされているか否かを検知するためのセンサである。分離ローラ22からのインサート紙Iは、搬送ローラ23、24、25、26を介して搬送ローラ2に搬送される。
【0071】
インサート紙Iの搬送路上であって搬送ローラ25と搬送ローラ26との間には、インサータパスセンサ41が設けられる。インサータパスセンサ41は、インサート紙Iの後端が通過したことを検知する。
【0072】
シート処理部103は、記録紙Sまたはインサート紙Iを搬送するための搬送ローラ2、3とシート検知センサ31とを備える。シート検知センサ31は、搬送ローラ2から搬送されてくるシートSまたはインサート紙Iの通過を入口側で検知する。
【0073】
シート処理部103はさらに、搬送ローラ3から搬送されてくるシートSまたはインサート紙Iの後端付近に孔あけを行うパンチユニット50と、搬送途上に配置される比較的大口径のローラ(以下、バッファローラという)5と、バッファローラ5の外周に配され、記録紙Sをバッファローラ5のロール面に押圧して搬送する押し付けコロ12、13、14とを備える。
【0074】
第1の切り換えフラッパ11は、ノンソートパス35とソートパス36とを選択的に切り換える。第2の切り換えフラッパ10は、記録紙Sまたはインサート紙Iを一時的に貯えるためのバッファパス23とソートパス36とを切り換える。シート検知センサ33は、ノンソートパス35内の記録紙Sまたはインサート紙Iを検知する。シート検知センサ32は、バッファパス23内の記録紙Sまたはインサート紙Iを検知する。
【0075】
シート処理部103はさらに、ソートパス36の経路に設けられた搬送ローラ6と、処理トレイユニット84とを備える。処理トレイユニット84は、記録紙Sまたはインサート紙Iを一時的に集積し、集積された記録紙Sまたはインサート紙Iを整合し、ステイプルユニット80によってステイプル処理を行うために設けられた中間トレイ(以下、処理トレイという)82と、この処理トレイ82に積載された記録紙Sまたはインサート紙Iを整合する整合板88と、排出ローラ83bとを有する。下排出ローラ83bは、処理トレイ82の排出端側に配置される束排出ローラ83の一方(固定端側)を構成する。
【0076】
排出ローラ7は、ソートパス36に配され、記録紙Sまたはインサート紙Iを処理トレイ82を介してスタックトレイ86上に排出するための第1の排出ローラである。排出ローラ9は、ノンソートパス35に配され、記録紙Sまたはインサート紙Iをサンプルトレイ85上に排出するための第2の排出ローラである。
【0077】
上排出ローラ83aは、揺動ガイド81に支持され、この揺動ガイド81が閉じ位置に来たとき、下排紙ローラ83bに加圧的に当接して処理トレイ82上の記録紙Sまたはインサート紙Iをスタックトレイ86上に束排出する。
【0078】
束積載ガイド87は、スタックトレイ86、サンプルトレイ85上に積載されるシート束の後端縁(束排出方向に対しての後端縁)を突き当て支持するためのガイドであり、ここではシート処理装置103の外装を兼ねている。
【0079】
読取部101の原稿積載トレイ50に原稿pをセットし、操作部40から画像形成装置1000に対してユーザが所望の設定を行い、動作開始を指定することで、画像形成処理動作が開始する。
【0080】
まず、ユーザからの指示に基づき、読取部101で原稿pの読み取りを行うと同時に、画像形成部102では設定された記録紙格納部53、54から記録紙Sの給紙を開始し、シート搬送路60を介して画像記録部62に搬送する。また、操作部40にて設定された分類動作に必要なデータと動作開始信号とをシート処理部103に対して送出し、シート処理部103の動作を開始させる。
【0081】
次に、読取部101によって読み取られた画像情報に基づいて、画像記録部62に搬送された記録紙S上にトナー画像を転写し、定着部を通過させてトナー画像を定着させ、記録紙S上に固定する。一方、シート処理装置103では、インサート紙Iの搬送、パンチ、シートの分類、ステイプルの処理が行われる。
【0082】
図2は、画像信号制御部77の詳細な構成を示すブロック図である。
【0083】
CCD76からの出力信号は、シェーディング補正部301にて各色毎にシェーディング補正され、シフトメモリ部302にて色間及び画素間のずれが補正され、その後、色判定部310と光濃度変換のための対数補正を行うためのLOG変換部303とに入力される。
【0084】
LOG変換部303から出力される濃度信号Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)は、黒生成部304に入力される。黒生成部304では、入力された濃度信号に基づき黒信号BK(ブラック)が生成される。
【0085】
マスキング/UCR部305では、黒生成部304から入力されるY、M、C、BKの各信号に対してカラーセンサのフィルタ特性及びトナー濃度特性に関する補正が行われ、その補正後、4色の信号の中で現像されるべき1色が選択される。そして、濃度変換部307でプリンタの現像特性やユーザの好みに応じた濃度変換がなされ、トリミング処理部308にてユーザの所望する区間の編集処理が行われた後に画像形成部102出力される。
【0086】
また、シフトメモリ部302では、色判定部310に入力される信号に基づき、一定レベルの有彩色を検出して原稿pが無彩色の原稿(白黒原稿)なのか有彩色を含む原稿(カラー原稿)なのかの判定が行われる。R、G、Bの各信号比率が等しい場合が無彩色であるから、R、G、Bの各信号の差が所定値より小さい場合に無彩色と判定される。例えば、R信号とG信号との差、及びG信号とB信号との差をそれぞれ演算し、これらの演算値が小さいとき、無彩色と判定する。
【0087】
図3は、画像形成装置1000を制御する制御部の詳細な構成を示すブロック図である。本制御部300は、CPU回路部200(給紙モード設定手段、インサート紙数把握手段、比較手段、警告手段、カラー原稿計数手段、画像形成禁止手段、エラー表示手段、記録紙給紙禁止手段)を備える。
【0088】
CPU回路部200は、所定のプログラムにより演算を行ったり、全体を制御したりする中央処理演算部(CPU)2002と、ICカードやフロッピーディスク等に対するプログラムやデータの書き込み、読み取り処理を行うためのメモリ2001と、入出力信号の伝送及び制御を行うためのI/O制御部2003とを含み、さらにプログラムや各種データを格納する不図示のROMと、信号処理に応じてデータを一時的に格納する不図示のRAMとを含んでいる。
【0089】
I/O制御部2003には、操作部制御部201、読取制御部202、画像形成制御部204、記録紙給紙制御部203及びシート処理制御部205(給紙制御手段)が接続されている。操作部制御部201、読取制御部202及びシート処理制御部205にはそれぞれ、操作部40、読取部101及びシート処理部103が接続されている。また、画像形成制御部204及び記録紙給紙制御部203には、画像形成部102が接続されている。
【0090】
メモリ2001及びI/O制御部2003は、CPU2002からの制御信号により制御される。また、CPU回路部200によりI/O制御部2003を介して、操作部制御部201、読取制御部202、画像形成制御部204、記録紙給紙制御部203及びシート処理制御部205が制御される。
【0091】
次に操作部40について説明する。
【0092】
図4は、操作部40を示す図である。同図に示すように、操作部40は各種キーのほかタッチキー機能を備えた表示パネル620とから構成される。
【0093】
パワーランプ621は、点灯することで電源が入っていることを示す。パワースイッチ613は、電源のオン/オフの切り換えに合わせて点灯、消灯する。テンキー622は、画像形成枚数や動作モードの設定等の数値入力に用いられるほか、ファクシミリに関する設定画面において電話番号の入力にも使用される。
【0094】
クリアキー623は、テンキー622で入力した設定をクリアする場合に使用される。リセットキー616は、設定された画像形成枚数、動作モード、選択給紙段数等のモードを既定値に戻す際に使用される。
【0095】
スタートキー614は、画像形成動作を開始する際に押下される。スタートキー614の中央には、画像形成処理のスタートが可能か否かを示す赤色と緑色のLED(不図示)が備えられている。画像形成動作の開始が不能な場合は赤色のLEDが点灯し、開始可能な場合は緑色のLEDが点灯する。
【0096】
ストップキー615は、複写動作を停止させる場合に押下される。ガイドキー617はガイド表示に用いられ、ガイドキー617を押下した後にその他のキーを押下すると、そのキーの機能、例えば設定可能な内容の説明が表示パネル620に表示される。このガイド表示を解除する場合は、ガイドキー617を再度押下する。
【0097】
ユーザ設定キー618は、画像形成装置1000の設定内容をユーザが変更する場合に使用される。ユーザが変更できる設定内容は、例えば画像形成装置1000に対する設定が自動的にクリアされるまでの時間や、リセットキー616を押下した際のモードの既定値の設定等である。
【0098】
画像形成動作中に割り込みキー619が押下されると、その他の画像形成動作が中止される。
【0099】
表示パネル620は、液晶等で構成され、詳細なモード設定を可能とすべく設定モードに応じて表示内容が切り替わる。表示パネル620はタッチパネルとして構成されており、表示された機能の枠内に触れることでその機能が実行される。
【0100】
同図では、表示パネル620に複写動作モードの設定画面が表示された例が示されている。表示パネル620内には、キー624〜632,650が表示されている。キー627は、用紙選択を行うためのキーであり、キー628、629、630、632は、複写動作における複写倍率を設定するためのキーである。
【0101】
応用モードキー626は、多重動作や縮小レイアウトモード、表紙・合紙モード等の応用機能モードを設定する場合に使用され、押下されると、各応用モードの設定をするための画面が表示パネル620に表示される。ユーザは、この応用モード設定画面で応用機能モードを設定することができる。
【0102】
両面動作設定キー624は、両面動作を設定する場合に使用され、例えば片面原稿2枚を両面原稿1枚で出力する「片−両モード」、両面原稿を両面原稿で出力する「両−両モード」、両面原稿を片面原稿2枚で出力する「両−片モード」等の設定を行うことができる。
【0103】
排紙処理キー625は、シート処理部103の動作モードの設定、画像メモリを用いた出力紙のの仕分けモードの設定、及びインサート処理を行うためのインサートモードの設定を行う場合に使用される。
【0104】
カラー原稿読取キー650は、原稿読み取りモードの設定を行う場合に使用され、原稿積載トレイ50にセットされた複数の原稿pの中からカラー原稿を抽出して処理するためのモードを設定する際に使用される。一方、白黒原稿読取キー631は、原稿積載トレイ50にセットされた複数の原稿pの中から白黒原稿を抽出して処理するためのモードを設定する際に使用される。
【0105】
カラー原稿読取キー650または白黒原稿読取キー631のいずれかが押下された場合は、選択されたモードを示す方のキーが白黒反転表示となり、これにより、現在設定されている原稿読み取りモードが分かるようになっている。また、その場合に反転状態のキーを押下すると、そのモードの解除がなされ、そのキーは非反転表示(通常表示)となる。
【0106】
カラー原稿読取キー650及び白黒原稿読取キー631のいずれもが非反転表示状態である場合は、初期状態であり、その場合はカラー原稿、白黒原稿の区別なく原稿積載トレイ50にセットされた複数の原稿pのすべてに対して処理を行う通常読み取りモードが設定される。
【0107】
なお、表示パネル620内に表示されているキーのうち使用できないキーは表示部分が網掛け表示とされ、操作不能であることが分かるようになっている。
【0108】
表示パネル620内の上部には、設定した複写動作の内容や現在の動作状態が、1ラインの表示領域の範囲で表示される。同図では、コピーAモードの設定画面の内容等が表示されている。
【0109】
表示パネル620内の下部には、その他の機能モードの動作状態が1ラインの表示領域の範囲で表示される。同図では、コピーBモードにおけるプリンタ部への出力動作中であることが表示されている。
【0110】
操作部40の上部に配置されたコピーA機能キー601、コピーB機能キー604、ファックス機能キー607、プリンタ機能キー610は、複写動作、システム動作の各機能の設定を行う際に表示パネル620の表示内容を切り換えるために使用される。これらの機能キーは半透明のキーボタンで構成され、その内部にはLED等の表示ランプ(不図示)が備えられる。そして、選択された操作画面に対応したキー内部のランプのみが点灯制御される。
【0111】
各機能キー601、604、607、610の右方には、緑色のLED603、606、609、612が配置され、各LED603、606、609、612は、対応する各機能キーの動作状況を表すように点灯制御される。例えば、コピーB機能キー604が押下されると、表示パネル620にコピーB機能の操作画面が表示される。その際、コピーB機能がスタンバイ中である場合は、コピーB機能キー604の右方に配置されたLED606は消灯制御される。同図の例のようにコピーB機能による出力動作中では、LED606が点滅制御される。また、コピーB機能による形成画像がメモリ2001に保存され、コピーB機能による出力動作が行われていない場合は、LED606が点灯制御される。
【0112】
各機能キー601、604、607、610の左方には、赤色のLED602、605、608、611が配置され、各LED602、605、608、611は、対応する各機能で異常が発生した場合にそれを表すように点灯制御される。例えば、コピーB機能で用紙なしによる中断やジャム等の異常が発生すると、コピーB機能キー604の左方に配置されたLED605は点滅制御される。その場合、コピーB機能キー604を押下しコピーB機能に切り替えることで、表示パネル620にコピーB機能の異常状況が表示され、その詳細を知ることができる。
【0113】
上記各機能キー601、604、607、610は、どの動作状況であるかによらず押下することができ、表示パネル620に表示させる内容を変更することで操作部40の機能を切り替えることができる。そして、上記ストップキー615、スタートキー614、リセットキー616等、表示パネル620外にあるキーは、各機能キー601、604、607、610で選択した機能に対応した操作が可能なようになっている。
【0114】
例えば、同図に示すようなコピーA機能の操作画面が表示パネル620に表示されている場合に、コピーB機能による複写動作の停止を行いたいときは、コピーB機能キー604を押下し、操作画面を切り替えた後にストップキー615を押下すればよい。また、ユーザ設定キー618により変更した内容は、変更時に選択されていた機能に対して反映されるので、各機能に対して独立して設定することができる。
【0115】
図5は、図4に示す排紙処理キー625を押下した後における操作部40を示す図である。表示パネル620には、排紙処理設定画面が表示されている。この画面にて排紙モードを選択することができる。
【0116】
表示パネル620内において、ソートキー632は、ソートモードによる排紙処理の設定、ステープルキー633は、ソートした出力紙に対するステープル処理のモード設定、グループキー634は、1つの原稿に対するコピーを1つのビンに排紙するグループモードの設定を行う場合にそれぞれ使用される。
【0117】
インサートモードキー635は、上述したようにインサータ104を用いてインサート処理を行うようにインサートモードを設定するためのキーである。カラーページインサートキー638及びページ指定キー639は、初期状態では網掛け表示となっており選択できない状態であり、インサートモードキー635が選択されて初めて網掛け表示が通常表示になり選択可能な状態になる。
【0118】
カラーページインサートキー638は、原稿pのうち、カラー画像があるカラー原稿のみをインサータ104から給紙するモードを選択するためのキーであり、ページ指定キー639は、1組の原稿pに対する処理でインサータ104から給紙したいページ番号を任意に指定するモードを選択するためのキーである。
【0119】
なお、上述した排紙処理を設定するための各キーは排他的なものであって、各モードから排紙モードを選択できるようになっている。
【0120】
表示パネル620内において、取消キー636は、排紙処理モードの設定をキャンセルする場合に使用される。OKキー637は、排紙処理設定画面にて選択した排紙処理モードの設定を確定する場合に使用される。
【0121】
図6は、図5に示すカラーページインサートキー638を押下した後における操作部40を示す図である。表示パネル620には、インサート給紙モード設定画面が表示されている。この画面にて該給紙モード(インサートモードとも称する)を選択することができる。
【0122】
給紙モードは、インサータトレイ20におけるインサート紙Iの積載態様とその積載態様に応じたインサート紙Iの給紙態様を規定するモードであり、給紙モードには、後述するようにS置きモード(第1給紙モード)とF置きモード(第2給紙モード)の2種類がある。給紙モード設定画面において、表示パネル620内に表示されるS置きモードキー640またはF置きモードキー641のいずれかを押下することで、給紙モードを設定することができる。これにより、処理効率及び使い勝手が向上する。
【0123】
図7は、インサート紙給紙モードを説明するための図面である。同図(a)はS置きモード、同図(b)はF置きモードの場合のトレイ20におけるインサート紙Iの積載態様をそれぞれ示す。インサートすべきページ数が、例えば同図(c)に示すように、8枚の原稿のうちカラー原稿が3枚である場合を例にとると、3種類(ページ1、2、3と呼称する)のインサート紙Iを積載しなければならない。S置きモードでは、同図(a)に示すように、トレイ20Aにはページ1のインサート紙Iのみが積載され、同様にトレイ20B、20Cには、ページ2、3のインサート紙Iのみがそれぞれ積載される。すなわち各トレイ20には同一種類のインサート紙Iが積載される。
【0124】
一方、F置きモードでは、同図(b)に示すように、各トレイ20にページ1、2、3のインサート紙Iがページ順に積み重ねられて積載される。すなわち、各トレイ20に3ページ分のインサート紙Iが同様の態様で積載される。
【0125】
給紙モード設定画面においてS置きモードまたはF置きモードに設定した上で、トレイ20にそのモードに合致したインサート紙Iの積載を行うことで、適切に給紙制御される。
【0126】
図8は、本実施の形態におけるエラー処理のフローチャートを示す図である。
【0127】
まず、操作部40でインサートモードキー635によりインサートモードが設定されているか否かを判別し(ステップS501)、その判別の結果、インサートモードが設定されていない場合は直ちに本処理を終了する一方、インサートモードが設定されている場合は、カラーページインサートキー638によりカラーページインサートモードが設定されているか否かを判別する(ステップS502)。
【0128】
その判別の結果、カラーページインサートモードが設定されていない場合は、ページ指定キー639によりページ指定モードが設定されているか否かを判別し(ステップS503)、その判別の結果、ページ指定モードが設定されていない場合は前記ステップS501に戻る一方、ページ指定モードが設定されている場合は、インサータ104から給紙すべきページのユーザによる入力があったか否かを判別する(ステップS504)。そして、ユーザによるページ入力があるまでその判別を繰り返し、ユーザによるページ入力があった場合は、S置きモードキー640によりS置きモードが設定されているか否かを判別する(ステップS505)。この判別は、操作部40からの信号によりなされる。
【0129】
その判別の結果、S置きモードが設定されていない場合は直ちに本処理を終了する一方、S置きモードが設定されている場合は、前記ステップS504でユーザによるページ入力があったと判別されたインサートページ数をインサートページ数kに設定し(ステップS506)、インサータトレイ20のうち実際にインサート紙Iが積載されているトレイの数をインサータトレイ数iに設定する(ステップS507)。インサート紙Iが積載されているトレイは、上述したようにインサート紙セット検知センサ27によって検知される。
【0130】
次に、インサートページ数kがインサータトレイ数iと一致するか否かを判別し(ステップS508)、その判別の結果、k=iである場合は問題ないので直ちに本処理を終了する一方、k=iでない場合は、メッセージを表示して(ステップS509)、本処理を終了する。このメッセージとして、例えば「インサータにインサート紙を正しくセットして下さい」等の表示を操作部40の表示パネル620に表示する。これにより、インサート紙Iの積載ミスが速やかに通知される。
【0131】
一方、前記ステップS502の判別の結果、カラーページインサートモードが設定されている場合は、S置きモードキー640によりS置きモードが設定されているか否かを判別する(ステップS510)。この判別も、前記ステップS505と同様に操作部40からの信号によりなされる。
【0132】
その判別の結果、S置きモードが設定されていない場合は直ちに本処理を終了する一方、S置きモードが設定されている場合は、スタートキー614によりコピースタートが指示されたか否かを判別し(ステップS511)、コピースタートが指示されるまでその判別を繰り返して、コピースタートが指示された場合は、原稿積載トレイ50にセットされた1組の原稿pの読み取りを開始する(ステップS512)。
【0133】
次に、1組の原稿pのうちのカラーページ(カラー原稿)の総数をカウントする(ステップS513)。このカウントは、上述したように、色判定部310に入力される信号に基づき白黒原稿かカラー原稿かを判別することによりなされる。なお、1組の全ての原稿pが読み取られカラー原稿の総数のカウントが完了するまでは、画像形成部102による画像形成処理は行われない。これにより、不適切で無駄な画像形成処理が回避される。
【0134】
次いで、カウントにより得られたカラーページの総数をインサートページ数kに設定し(ステップS514)、前記ステップS507に進む。ステップS507以降の処理では、上記と同様に、k=iでない場合にメッセージが表示される。
【0135】
本実施の形態によれば、インサータトレイ20を複数設け、S置きモードとF置きモードというように複数の給紙モードを設定可能に構成すると共に、そのモードに対応した積載態様でインサート紙Iを積載することで、複数の給紙態様を実現することができる。従って、インサートすべきインサート紙Iが複数種類ある場合でも、その種類に応じて適切な給紙モードを選択して処理を容易にし、ユーザの負担を軽減することができる。よって、複数の給紙モードを任意に設定可能にしてコピー処理やインサート紙Iのインサート処理等の効率及び使い勝手を向上することができる。
【0136】
また、S置きモードにおいては、インサートすべきインサート紙Iのページ数とトレイ20との両総数が一致しない場合は、その旨のメッセージが表示されるので、例えばユーザがインサート紙Iをセットし忘れた場合や誤ったセットをした場合でも、画像形成前にそれを知らせることができる。従って、インサート紙Iの積載ミスを早期に通知して誤った処理を未然に防止することができる。
【0137】
また、インサートすべきインサート紙Iのページ数はユーザにより手動で入力可能なので、使い勝手を向上することができる。一方、カラー原稿の数をインサートページ数とする場合では、そのページ数が自動的にカウントされるので、煩雑な計数等を必要とすることなく、カラー原稿が混在する原稿について処理効率を向上することができる。さらに、カラー原稿のカウント中は画像形成処理が禁止されるので、不適切な画像形成による無駄な画像形成処理を回避することができる。
【0138】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態には、図1〜図7、図9〜図13が対応する。
【0139】
第2の実施の形態に係る画像形成装置は、第1の実施の形態の場合と構成が基本的に同様であり、画像形成装置1000の全体構成や、画像信号制御部77、制御部300、操作部40の構成のほか、インサート紙給紙モードについても第1の実施の形態と同様で、図1〜図7に示す通りである。
【0140】
まず、本第2の実施の形態におけるインサータ動作コントロールフローを説明する。
【0141】
図9、図10は、本実施の形態におけるインサータ動作制御処理のフローチャートを示す図である。本処理は、CPU2002により実行される。本処理は、コピーモードとしてインサート紙Iを挿入するインサートモードが選択されている場合の処理である。なお、本処理では、インサートすべきページ数が3ページ、インサータトレイ20の数が3段の場合を例にとって説明する。
【0142】
まず、コピースタートが指示されたか否かを判別し(ステップS201)、コピースタートが指示されるまでその判別を繰り返して、コピースタートが指示された場合は、設定されている給紙モード(インサートモード)がS置きモードであるかF置きモードであるかを判別する(ステップS202)。この判別は、操作部40から入力される信号に基づき後述する図12のインサートモード判別処理によりなされる。その判別の結果、S置きモードである場合はステップS202以下の処理に移行する一方、F置きモードである場合はステップS213処理に移行する。
【0143】
まず、S置きモードである場合は、使用しているトレイ20の数(ここでは3)をトレイ数Tに設定し(ステップS203)、最初にインサート紙Iを給紙するところのトレイ20Aを示す「1」を変数Nに設定して(ステップS204)、インサート紙Iを挿入すべき給紙タイミングが到来したか否かを判別する(ステップS205)。給紙タイミングが到来したか否かは、後述する図13のインサータ給紙タイミング発生処理で発生した信号に基づき判別される。そして給紙タイミングが到来するまでその判別を繰り返し、インサート紙Iを挿入すべき給紙タイミングが到来した場合は、変数Nに対応するトレイ20N(N=1ではトレイ20A)にインサート紙Iが積載されているか否かを判別する(ステップS206)。
【0144】
その判別の結果、トレイ20Nにインサート紙Iが積載されていない場合は、インサート紙Iの補給を促すメッセージを例えば操作部40の表示パネル620に表示し(ステップS207)、補給されるまで上記判別を繰り返す。一方、トレイNにインサート紙Iが積載されている場合は、対応するインサータ104に対してインサータ動作要求を出し(ステップS208)、インサータ動作要求の解除がされたか否かを判別する(ステップS209)。そして、インサータ動作要求が解除されるまでその判別を繰り返し、インサータ動作要求の解除がされた場合は、変数Nとトレイ数Tとが一致するか否かを判別する(ステップS210)。
【0145】
その判別の結果、N=Tでない場合は、変数Nをインクリメントして新たな変数Nとすることにより、給紙するトレイ番号を変更し(ステップS212)、前記ステップS205に戻る。従って、N=3になるまでステップS205〜S210の処理が繰り返される。一方、N=Tである場合は、ジョブの最終用紙に達したか否かを判別し(ステップS211)、その判別の結果、ジョブの最終用紙に達していない場合は前記ステップS204に戻る一方、ジョブの最終用紙に達した場合は本処理を終了する。
【0146】
これにより、トレイ20A、20B、20Cの順に、積載されたインサート紙Iが1枚ずつ順に給紙されていく。
【0147】
他方、前記ステップS202の判別の結果、F置きモードである場合は、ステップS213〜ステップS219で前記ステップS203〜ステップS209と同様の処理を実行する。
【0148】
前記ステップS219の判別の結果、インサータ動作要求の解除がされた場合は、挿入すべき最後のインサート紙Iであるか否かを判別し(ステップS220)、その判別の結果、挿入すべき最後のインサート紙Iである場合は本処理を終了する一方、挿入すべき最後のインサート紙Iでない場合は、変数Nに対応するトレイ20N(N=1ではトレイ20A)にインサート紙Iが積載されているか否かを判別する(ステップS221)。
【0149】
その判別の結果、トレイ20Nにインサート紙Iが積載されている場合は、前記ステップS215に戻る一方、トレイ20Nにインサート紙Iが積載されていない場合(トレイ20Nに積載されたインサート紙Iをすべて給紙し終わった場合)は、変数Nをインクリメントして新たな変数Nとすることにより、給紙するトレイ番号を変更し(ステップS222)、次いで、変数Nがトレイ数T以下であるか否かを判別する(ステップS223)。
【0150】
その判別の結果、N≦Tである場合は、前記ステップS215に戻る。従って、次のトレイ20に処理が移行する。一方、N>Tとなった場合は、前記ステップS214に戻る。従って、給紙するトレイ20が最初のトレイ20Aに戻る。
【0151】
これにより、最上段のトレイ20Aから、積載されたインサート紙Iが例えば1ページから3ページまで順に給紙され、その後次のトレイに給紙処理が移行していく。このF置きモードでは、インサート紙Iがなくなったトレイ20に対してインサート紙Iを補給することで、継続給紙(コンティニアスラン)が可能になる。
【0152】
次に、インサータ104による給紙フローを説明する。
【0153】
図11は、インサータ給紙処理のフローチャートを示す図である。ここではインサータ104Aから給紙する場合の動作を例示するが、インサータ104B、104Cの動作処理も同様である。
【0154】
まず、インサータ104に対して動作要求があったか否かを判別する(ステップS101)。この動作要求は、図9のステップS208、図10のS218で発されたものである。そして動作要求があるまでその判別を繰り返し、動作要求があった場合は、給紙ソレノイド111をオンして給紙ローラ21をインサート紙Iに着地させる(ステップS102)。
【0155】
次いで、インサート紙Iを搬送するために、不図示の搬送モータをオンする(ステップS103)。すると、給紙ローラ21が回転するのでインサート紙Iを搬送できる。
【0156】
次いで、インサータパスセンサオフとなったか、すなわちインサート紙Iの搬送路上に設けられたインサータパスセンサ41によりインサート紙Iの後端が通過したことが検知されたか否かを判別する(ステップS104)。そしてインサータパスセンサオフとなるまでその判別を繰り返し、インサータパスセンサオフとなった場合は、上記搬送モータをオフし(ステップS105)、給紙ソレノイド111をオフすることによって給紙ローラ21をインサート紙Iから離間した位置に退避させる(ステップS106)。
【0157】
これら一連のインサータ給紙動作が完了すると、続くステップS107で、インサータ104の動作要求の解除信号を発生し、本処理を終了する。この解除信号は、図9のステップS209、図10のS219における判別に使用される。
【0158】
次に、インサートモード判定フローを説明する。
【0159】
図12は、インサートモード判定処理のフローチャートを示す図である。
【0160】
まず、操作部40からの信号により、インサートモードキー635が押下されインサートモード(インサート給紙モード)が選択されたか否かを判別する(ステップS301)。その判別の結果、インサートモードが選択されていない場合は直ちに本処理を終了する一方、インサートモードが選択された場合は、操作部40においてS置きモードキー640が押下され、S置きモードが選択されたか否かを判別する(ステップS302)。
【0161】
その判別の結果、S置きモードが選択された場合は、インサートモードとしてS置きモードを設定し(ステップS303)、本処理を終了する一方、S置きモードが選択されていない場合は、操作部40においてF置きモードキー641が押下され、F置きモードが選択されたか否かを判別する(ステップS304)。
【0162】
その判別の結果、F置きモードが選択されていない場合は、直ちに本処理を終了する一方、F置きモードが選択された場合は、インサートモードとしてF置きモードを設定し(ステップS305)、本処理を終了する。
【0163】
本処理による設定の結果は、図9のステップS202の判別に供される。
【0164】
次に、インサータ給紙タイミング発生フローを説明する。
【0165】
図13は、インサータ給紙タイミング発生処理のフローチャートを示す図である。本処理はCPU2002により実行される。
【0166】
まず、カラーページインサートモードであるか、すなわち操作部40においてカラーページインサートキー638が選択されているか否かを判別し(ステップS401)、その判別の結果、カラーページインサートキー638が選択されている場合は、コピースタートが指示されているか否かを判別する(ステップS409)。そして、コピースタートが指示されるまでその判別を繰り返し、コピースタートが指示された場合は、原稿pの給紙を開始する(ステップS410)。
【0167】
次に、原稿読み取りを行って当該原稿がカラー原稿であるか否かを判別する(ステップS411)。その判別の結果、当該原稿がカラー原稿でない場合はステップS413に進む一方、当該原稿がカラー原稿である場合は、インサータ給紙タイミング信号を発生して(ステップS412)、ステップS413に進む。
【0168】
ステップS413では、読み取った原稿が原稿pの最終ページのものであるか否かを判別する。その判別の結果、読み取った原稿が原稿pの最終ページのものでない場合は前記ステップS410に戻って次の原稿の処理に移行する一方、読み取った原稿が原稿pの最終ページのものである場合は、本処理を終了する。
【0169】
一方、前記ステップS401の判別の結果、操作部40においてカラーページインサートキー638が選択されていない場合は、ページ指定インサートモードであるか、すなわち操作部40においてページ指定キー639が選択されているか否かを判別し(ステップS402)、その判別の結果、ページ指定キー639が選択されていない場合は前記ステップS401に戻る一方、ページ指定キー639が選択されている場合は、インサート紙Iを挿入したいインサートページの入力がなされたか否かを判別する(ステップS403)。インサートすべきページは、例えば図7(c)に示す例では、8枚の原稿pのうちカラー原稿である第4、第6、第8ページの3ページであり、それを操作部40からユーザが入力する。
【0170】
そして、インサートページの入力がなされるまで前記ステップS403の判別を繰り返し、インサートページの入力がなされた場合は、コピースタートが指示されたか否かを判別する(ステップS404)。そして、コピースタートが指示されるまでその判別を繰り返し、コピースタートが指示された場合は、原稿pの給紙を開始する(ステップS405)。これと同時に、原稿pのページもカウントする。
【0171】
そして、給紙した原稿が前記ステップS403で入力されたと判別されたインサートページであるか否かを判別し(ステップS406)、その判別の結果、インサートページでない場合はステップS408に進む一方、インサートページである場合は、インサータ給紙タイミング信号を発生して(ステップS407)、ステップS408に進む。
【0172】
ステップS408では、給紙した原稿が原稿pの最終ページのものであるか否かを判別する。その判別の結果、読み取った原稿が原稿pの最終ページのものでない場合は前記ステップS405に戻って次の原稿の処理に移行する一方、読み取った原稿が原稿pの最終ページのものである場合は、本処理を終了する。
【0173】
本実施の形態によれば、複数種類の給紙モードを設定可能にして処理効率及び使い勝手を向上することに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏するだけでなく、設定された給紙モードに応じてインサート紙Iが適切なトレイ20から適切なタイミング、順序で自動的に給紙されるので、処理効率を一層向上することができる。
【0174】
また、カラーページインサートモードでは、インサート給紙タイミングが自動的に発生するので、煩雑な操作を必要とすることなく円滑に処理される一方、ページ指定インサートモードでは、インサート給紙タイミングがユーザの任意の入力により所望のタイミングで発生するようにしたので、状況に応じた使い勝手をより向上することができる。
【0175】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。本実施の形態には、図1〜5、7、9、10、11、13〜15が対応する。
【0176】
第3の実施の形態に係る画像形成装置は、第1の実施の形態の場合と構成が基本的に同様であり、画像形成装置1000の全体構成や、画像信号制御部77、制御部300、操作部40の構成のほか、インサート紙給紙モードについても第1の実施の形態と同様で、図1〜5、7に示す通りである。また、インサータ動作制御処理、インサータ給紙処理、インサータ給紙タイミング発生処理については、第2の実施の形態と同様であり、それぞれ図9、図10、図11、図13に示す通りである。なお、給紙モードの判別手法は第1、第2の実施の形態とは異なっており、これは図14、図15により説明する。
【0177】
上述したように、図1に示すように、給紙ローラ21の近傍にはマーク読み取りセンサ42が設けられる。マーク読み取りセンサ42は、光反射センサで構成され、輝度の差異から情報を読み取ることができる。マーク読み取りセンサ42は、給紙ソレノイド111(駆動手段)によって駆動されるように構成されており、従って、給紙ローラ21と駆動手段を共通にしている。
【0178】
図14は、本実施の形態におけるインサート紙Iの一例を示す図である。同図に示すように、インサート紙Iの画像領域外にマークM(所定の情報)が記載されている。マークMは、給紙モードを示す情報であり、例えばマークMが記載されている場合はF置きモードであることを示し、マークMが記載されていない場合はS置きモードであることを示す。マークMは、例えばインサート紙Iの色とは輝度が異なる色で塗られ、インサート紙Iの給紙方向先端部に記載される。
【0179】
マーク読み取りセンサ42の動作は給紙ローラ21と同期してなされ、給紙ローラ21がインサート紙Iに着地したとき、マーク読み取りセンサ42もインサート紙Iに最接近する。従って、インサート紙Iとの検知距離はインサート紙Iの束の厚みにかかわらず一定となり、検知精度を向上している。
【0180】
マークMを用いて給紙モードを設定する場合、インサート紙Iの束のうち最上部に積載するインサート紙IにのみマークMを記載すれば十分である。また、最上部に積載するインサート紙IにマークMを設けることで、上分離による給紙構成にも対応可能となる。
【0181】
図15は、本実施の形態におけるインサートモード判定処理のフローチャートを示す図である。
【0182】
まず、操作部40からの信号により、インサートモードキー635が押下されインサートモード(インサート給紙モード)が選択されたか否かを判別する(ステップS601)。その判別の結果、インサートモードが選択されていない場合は直ちに本処理を終了する一方、インサートモードが選択された場合は、給紙モードの検知命令がきたか否かを判別する(ステップS602)。
【0183】
その判別の結果、給紙モードの検知命令がきていない場合は本処理を終了する一方、給紙モードの検知命令がきた場合は、給紙モードを検知する(ステップS603)。すなわち、給紙ソレノイド111をオンして給紙ローラ21をインサート紙Iに着地させる。すると、これに同期してマーク読み取りセンサ42もインサート紙Iに最接近する。そして、マーク読み取りセンサ42により最上のインサート紙IのマークMの有無が読み取られ、その読み取り結果に基づき給紙モードが検知される。
【0184】
続くステップS604では、給紙モードを設定する。すなわち、マーク読み取りセンサ42の読み取りの結果、マークMがある場合はF置きモードを設定し、ない場合はS置きモードを設定する。その後、本処理を終了する。
【0185】
本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の効果を奏するだけでなく、インサート紙Iに記載したマークMによって給紙モードを設定するようにしたので、簡単な構成で、マニュアル入力を必要とすることなく、また、カバー紙等を必要とすることなく容易に給紙モードの設定をすることができる。
【0186】
また、マーク読み取りセンサ42の駆動手段を給紙ローラ21と共通にしたので、駆動手段の兼用により構成を簡単にすることができる。
【0187】
また、マークMの読みとりはマーク読み取りセンサ42がインサート紙Iに近接して行うようにしたので、正確な読み取りにより給紙モードを確実に設定することができる。さらに、給紙ローラ21による給紙動作に同期して行われるので、同期動作により迅速な読み取り処理を行うことができる。
【0188】
また、マークMは最上のインサート紙Iに記載するようにしたので、上分離による給紙構成に対応可能であると共に、マークMの読み取り及び給紙モードの設定を円滑にすることができる。さらに、マークMはインサート紙Iの画像領域外に記載するようにしたので、インサート紙Iの画像領域に影響を与えることがなく、しかも給紙方向先端部に記載するようにしたので、マークMを速やかに読み取って給紙モードの設定を迅速に行うことができる。
【0189】
なお、本実施の形態では、表示パネル620におけるS置きモードキー640及びF置きモードキー641は必要とされないが、給紙モードの設定にこれらのキーによる設定を選択的に併用するようにしてもよい。
【0190】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。本実施の形態には、図1〜5、7、9、10、11、13、14、16、17が対応する。
【0191】
第4の実施の形態に係る画像形成装置は、第1の実施の形態の場合と構成が基本的に同様であり、画像形成装置1000の全体構成や、画像信号制御部77、制御部300、操作部40の構成のほか、インサート紙給紙モードについても第1の実施の形態と同様で、図1〜5、7に示す通りである。また、インサータ動作制御処理、インサータ給紙処理、インサータ給紙タイミング発生処理については、第2、第3の実施の形態と同様であり、それぞれ図9、図10、図11、図13に示す通りである。なお、給紙モードの判別手法は、インサート紙Iに記載したマークMによる点(図14)は第3の実施の形態と同様であるが、インサートモード判定処理が第3の実施の形態とは異なり、これは図16、図17により説明する。
【0192】
図16は、本実施の形態におけるインサートモード判定処理のフローチャートを示す図である。
【0193】
まず、ステップS701、S702、S703では、図15のステップS601、S602、S603と同様の処理を実行する。
【0194】
続くステップS704では、前記ステップS703においてインサート紙I上のマークMの有無の判別によって給紙モードが検知できたか否かを判別する。その判別の結果、給紙モードが検知できた場合は、図15のステップS604と同様に、給紙モードを設定する(ステップS705)。すなわち、マーク読み取りセンサ42の読み取りの結果、マークMがある場合はF置きモードを設定し、ない場合はS置きモードを設定する。その後、本処理を終了する。
【0195】
一方、前記ステップS704の判別の結果、給紙モードが検知できなかった場合は、いずれのトレイ20からインサート紙Iを給紙していくべきかその順序が判別できず、動作の継続が不能になるので、その旨をユーザに通知すべく、エラーメッセージを表示する(ステップS706)(所定の警告)。例えば、操作部40の表示パネル620にインサート紙Iのトレイ20へのセットが正常でない旨を知らせる警告メッセージを表示する。
【0196】
次いで、インサート紙セット検知センサ27の検知結果に基づき、トレイ20からインサート紙Iが一旦取り除かれ、再度セットされたか否かを判別する(ステップS707)。その判別の結果、インサート紙Iが一旦取り除かれ、再度セットされた場合は前記ステップS703に戻る一方、インサート紙Iが取り除かれないままである場合は、コピースタートが再度指示されたか否かを判別する(ステップS708)。
【0197】
その判別の結果、コピースタートが再度指示されない場合は、前記ステップS707に戻る一方、コピースタートが再度指示された場合は、インサート紙セット検知センサ27の検知結果を無視して、図17に示す設定画面でマニュアルにより給紙モードを設定する(ステップS709)。
【0198】
図17は、操作部40を示す図である。同図に示す表示パネル620には、前記ステップS704で給紙モードが検知できなかった場合に表示される給紙モード設定画面が表示されている。この給紙モード設定画面において、表示パネル620内に表示されるS置きモードキー640またはF置きモードキー641のいずれかを押下することで、給紙モードをユーザがマニュアルで設定することができる。
【0199】
このようにしてステップS709で給紙モードを設定した後、本処理を終了する。なお、給紙モードが設定されるまでの間、記録紙Sの給紙動作は行われない。
【0200】
本実施の形態によれば、インサート紙I上のマークMの有無の判別によって給紙モードが検知できなかった場合は、エラーメッセージを表示するようにしたので、ユーザにインサート紙Iのセットのやり直し等の迅速な処理を促すことができる。また、インサート紙Iの再セットがなされるまでは、コピー再スタートが指示されない限り給紙モードの設定がなされないようにしたので、不適切な給紙モードの設定を回避することができる。また、給紙モードが検知できなかった場合でも、ユーザによるマニュアル設定により前記給紙モードを設定できるようにしたので、ユーザの対応により給紙モードを迅速に設定することができ、使い勝手を向上することができる。
【0201】
また、給紙モードの設定がなされるまでは記録紙Sの給紙動作がなされないので、不適切な給紙モードによる誤った処理を回避することができる。
【0202】
なお、マークMの有無の判別によって給紙モードが検知できなかった場合は、当該インサータトレイにおけるインサート紙の積載のやり直しが検知されるまで給紙モードの設定処理を一律に中断するようにしてもよい。これにより、不適切な給紙モードの設定を確実に回避することができる。
【0203】
なお、上記各実施の形態において、給紙モードは例示したS置きモード、F置きモードの2種類に限られず、また、トレイ20の数も3段に限られない。
【0204】
なお、第1、第2の実施の形態では、マーク読み取りセンサ42は用いないため、設けなくてもよい。
【0205】
なお、上述した各実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を画像形成装置に供給し、その画像形成装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることはいうまでもない。
【0206】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0207】
プログラムコードを供給するための記憶媒体として、例えば、フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0208】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより上述した各実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0209】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づいて、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0210】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1によれば、複数のインサータトレイを使用してインサート紙の挿入を行う際に、給紙モードの選択により、複数のインサータトレイへのインサート紙の積載方法と給紙方法を選択できるので、適切な給紙モードで給紙制御して、処理効率及び使い勝手を向上させることができる。
【0215】
本発明の請求項2によれば、インサート紙の積載ミスを通知して誤った処理を未然に防止することができる。
【0216】
本発明の請求項3によれば、使い勝手を向上させることができる。
【0219】
本発明の請求項4によれば、複数の給紙モードを任意に設定可能にして処理効率及び使い勝手を向上させることができると共に、マニュアル入力によることなく、また、カバー紙等を必要とすることなく容易に給紙モードの設定をすることができる。
【0222】
本発明の請求項5によれば、上分離による給紙構成に対応可能であると共に、所定の情報の読み取り処理を円滑にすることができる。
【0227】
本発明の請求項6によれば、ユーザに迅速な処理を促すことができる。
【0228】
本発明の請求項7によれば、不適切な給紙モードの設定を回避することができる。
【0229】
本発明の請求項8によれば、ユーザの対応により給紙モードを迅速に設定することができる。
【0230】
本発明の請求項9によれば、不適切な給紙モードによる誤った処理を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。
【図2】画像信号制御部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置を制御する制御部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】操作部を示す図である。
【図5】排紙処理キーを押下した後における操作部を示す図である。
【図6】カラーページインサートキーを押下した後における操作部を示す図である。
【図7】インサート紙給紙モードを説明するための図面である。
【図8】エラー処理のフローチャートを示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるインサータ動作制御処理のフローチャートを示す図である。
【図10】同形態におけるインサータ動作制御処理の図9の続きのフローチャートを示す図である。
【図11】インサータ給紙処理のフローチャートを示す図である。
【図12】インサートモード判定処理のフローチャートを示す図である。
【図13】インサータ給紙タイミング発生処理のフローチャートを示す図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態におけるインサート紙Iの一例を示す図である。
【図15】インサートモード判定処理のフローチャートを示す図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態におけるインサートモード判定処理のフローチャートを示す図である。
【図17】操作部を示す図である。
【符号の説明】
20 インサータトレイ
21 給紙ローラ
27 インサート紙セット検知センサ(積載有無検知手段)
40 操作部
42 マーク読み取りセンサ(所定情報読み取り手段、所定の読み取りセンサ)
41 インサータパスセンサ
77 画像信号制御部
84 処理トレイユニット
111 給紙ソレノイド(駆動手段)
101 読取部(原稿読み取り手段)
102 画像形成部
103 シート処理部
104 インサータ
200 CPU回路部(給紙モード設定手段、インサート紙数把握手段、比較手段、警告手段、カラー原稿計数手段、画像形成禁止手段、エラー表示手段、記録紙給紙禁止手段)
201 操作部制御部
202 読取制御部
203 記録紙給紙制御部
204 画像形成制御部
205 シート処理制御部(給紙制御手段)
300 本制御部
1000 画像形成装置
2001 メモリ
2002 CPU
2003 I/O制御部
Claims (9)
- 画像形成部で画像形成した記録紙間にインサート紙を挿入するように構成された画像形成装置において、
前記インサート紙を積載可能な複数のインサータトレイと、
該複数のインサータトレイに積載されたインサート紙を、前記記録紙と前記インサート紙とが排出されるトレイへ前記画像形成部を通さずに給紙する給紙手段と、
前記インサート紙を挿入するページを指定する挿入ページ指定手段と、
複数種類のインサート紙を挿入する場合において、前記インサータトレイ毎に異なる種類のインサート紙が積載されたものとして、インサート紙を給紙するインサータトレイを、1枚給紙する毎に切り換える第1の給紙モードと、前記複数のインサータトレイの少なくとも1つに異なる種類のインサート紙が所定の順番で混合して積載されたものとして、1つのインサータトレイに積載されたインサート紙がなくなるまで同一のインサータトレイから給紙し、インサート紙がなくなると給紙するインサータトレイを切り換える第2の給紙モードとを選択的に実行するよう前記給紙手段を制御する給紙制御手段と、
前記インサート紙の給紙モードとして前記第1の給紙モードと前記第2の給紙モードの一方を操作者に選択させるための給紙モード選択手段と、
を有し、前記給紙制御手段は、前記給紙モード選択手段により選択された給紙モードに従って、前記第1の給紙モードと前記第2の給紙モードの一方を選択的に実行するとともに、前記第1の給紙モードが選択された場合、前記複数のインサータトレイを前記第1の給紙モード用のトレイとして使用し、前記第2の給紙モードが選択された場合、前記複数のインサータトレイを前記第2の給紙モード用のトレイとして使用し、前記第1の給紙モードと前記第2の給紙モードの何れにおいても前記挿入ページ指定手段による指定に基づいて前記複数のインサータトレイからのインサート紙の給紙を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記記録紙間に挿入すべきインサート紙の総数を把握するインサート紙数把握手段と、前記複数の各インサータトレイにおけるインサート紙の積載の有無を検知する積載有無検知手段と、前記第1の給紙モードにおいて前記インサート紙数把握手段により把握されたインサート紙の総数と前記積載有無検知手段により積載ありと検知されたインサータトレイの総数とを比較する比較手段と、該比較手段による比較の結果、前記インサート紙の総数と前記インサータトレイの総数とが一致しない場合は、所定の警告を行う警告手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記インサート紙数把握手段は、前記インサート紙の総数をユーザによるマニュアル入力を介して把握することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 画像形成部で画像形成した記録紙間にインサート紙を挿入するように構成された画像形成装置において、
前記インサート紙を積載可能な複数のインサータトレイと、
該複数のインサータトレイに積載されたインサート紙を前記画像形成部をバイパスして給紙制御する給紙制御手段と、
複数種類のインサート紙を挿入する場合において前記複数の各インサータトレイにおける前記複数種類のインサート紙の積載態様及び該積載態様に対応した前記給紙制御手段による給紙態様を規定する給紙モードを複数種類設定可能な給紙モード設定手段と、
前記インサート紙に予め記載された給紙モードを示す所定の情報を読み取る所定情報読み取り手段とを備え、
前記給紙モード設定手段は、前記所定情報読み取り手段により読み取られた前記所定の情報に基づいて前記給紙モードを設定することを特徴とする画像形成装置。 - 前記所定の情報は、前記複数の各インサータトレイにおいて最上に積載されたインサート紙に記載されることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 前記所定情報読み取り手段により前記所定の情報の読み取りができなかった場合は、その旨を表示するエラー表示手段を備えたことを特徴とする請求項4または5記載の画像形成装置。
- 前記複数のインサータトレイにおけるインサート紙の積載のやり直しを検知する再積載検知手段を備え、前記給紙モード設定手段は、前記所定情報読み取り手段により前記所定の情報の読み取りができなかった場合は、当該インサータトレイにおけるインサート紙の積載のやり直しが検知されるまで前記給紙モードの設定を中断することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記所定情報読み取り手段により前記所定の情報の読み取りができなかった場合は、前記給紙モード設定手段は、ユーザによるマニュアル設定により前記給紙モードを設定することを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記給紙モード設定手段による、前記所定情報読み取り手段により読み取られた前記所定の情報に基づく前記給紙モードの設定ができなかった場合は、前記記録紙の給紙を禁止する記録紙給紙禁止手段を備えたことを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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