JP6177101B2 - ブロー成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ブロー成形金型を使用して、内部に内蔵部品が取付けられるブロー成形品をパリソンから成形するブロー成形方法に関するものである。
従来、中空状のブロー成形品、例えば、自動車用等の燃料タンクの構造としては、金属製のものが用いられていたが、近年、車両の軽量化や、錆が発生しないこと、所望の形状に成形しやすいことなどによって中空状の熱可塑性合成樹脂製のものが用いられるようになってきた。
熱可塑性合成樹脂製の中空状の製品の製造は、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。ブロー成形方法では、溶融した熱可塑性合成樹脂部材のパリソンを円筒状にして上から押出して、そのパリソンを金型で挟みパリソン中に空気を吹き込み、中空体を製造していた。
一方、ブロー成形方法においても、ブロー成形品、例えば、燃料タンクの内部にバルブ類や燃料の流動音を抑制するためのバッフルプレート等の内蔵部品を設けることが求められている場合がある。
そこで、ブロー成形品の内部に内蔵部品を設ける場合には、図12に示すような製造装置を使用している(例えば、特許文献1及び2参照。)。内蔵部品110を内蔵部品保持棒141でブロー成形金型120のキャビティー内に保持して、パリソン8を下降させて、その後、スライドコア126で内蔵部品110を挟持して、ブロー成形金型120を閉じるとともに、ピンチ板135でパリソン8を挟持して、ブロー成形品を成形している。
しかし、この場合において、内蔵部品110が大きくなると、図13に示すように、内蔵部品保持棒241に保持された内蔵部品210をブロー成形金型220で成形するときに、パリソン8内に内蔵部品保持棒241で内蔵部品210を保持して、内蔵部品保持棒241をスライドさせ、内蔵部品210を挿入し、その後、スライドコア226で内蔵部品210を挟持しているが、スライドコア226でパリソン8を押圧するため、内蔵部品210と融着するパリソン8の肉厚が薄くなり、耐衝撃性が低下する恐れがあった。
また、内蔵部品210とパリソン8の融着力を大きくするため、内蔵部品210のパリソン8との溶着面に突条やピンを形成して、パリソン8内に押圧すると、突条やピンがパリソン8内に入り込んだ分だけパリソン8の肉厚が薄くなり、耐衝撃性が低下する恐れがあった。
このため、図14に示すように、ブロー成形中枠の中枠部品保持部323に内蔵部品310に取付けて、パリソン8に中枠部品保持部323により内蔵部品310を押しつけて、パリソン8に内蔵部品310を取付ける方法において、内蔵部品310のパリソン8との当接面に突部312を設けるとともに、突部312の中心に貫通孔311を設けるものがある(例えば、特許文献3参照。)。
この場合は、内蔵部品310をパリソン8に取付けるときに、パリソン8に内蔵部品310を押しつけて、貫通孔311に溶融したパリソン8を流入させて、パリソン8に内蔵部品310を固定させている。
しかしながらこの場合には、貫通孔311の形状に沿ってパリソン8が流入し、そのまま固化するため、パリソン8の流入量が多くないと充分な保持力を得ることができないが、パリソン8の流入量を多くするには、内蔵部品310をパリソン8の内部に大きく侵入させる必要があり、パリソン8の肉厚が低下してしまうこととなる。
特開平9−174670号公報 特開平8−72129号公報 特表2009−525893号公報
そのため、本発明は、内蔵部品を有するブロー成形品の成形方法において、内蔵部品をパリソンに充分な保持力を有して取付けることができる、内蔵部品を有するブロー成形品のブロー成形方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、ブロー成形金型を使用して、内部に内蔵部品が取付けられるブロー成形品をパリソンから成形するブロー成形方法において、
ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型を有し、開閉面にブロー成形品を形成するキャビティーが形成され、ブロー成形割型が開いたときにブロー成形割型の間に位置するブロー成形中枠を設け、
ブロー成形中枠に内蔵部品を取付ける中枠部品保持部を設け、中枠部品保持部は、内蔵部品を保持してブロー成形割型キャビティー方向に進退自在に駆動される中枠部品保持部シリンダと、中枠部品保持部シリンダの内部を進退自在に摺動する中枠部品保持部スライドコアを設け、
パリソンと当接する面に取付孔を形成した内蔵部品を中枠部品保持部シリンダに取付け、
ブロー成形金型をパーティングラインで開き、ブロー成形割型キャビティーが開かれた部分に筒状又は2枚に切断されたパリソンを位置し、パリソンの中に内蔵部品を取付けたブロー成形中枠を挿入し、
パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型キャビティーにパリソンを当接させ、
中枠部品保持部シリンダの中枠部品保持部スライドコアを後退させた中枠部品保持部に内蔵部品を取付けて、中枠部品保持部シリンダをスライドさせて、内蔵部品の取付孔を形成した部分をパリソンに押圧し、
中枠部品保持部スライドコアが後退してできた空間から空気を真空ポンプで吸引するとともに、内蔵部品の取付孔から空間に上記パリソンの一部を流入させ、
その後、中枠部品保持部スライドコアをパリソンの方向にスライドさせて、流入したパリソンを内蔵部品の取付孔の周囲の内面に押圧し、内蔵部品の取付孔の両側の面をパリソンが挟持して、内蔵部品をブロー成形品の内部に取付けることを特徴とする内蔵部品を有するブロー成形品のブロー成形方法である。
請求項1の本発明では、ブロー成形金型を使用して、内部に内蔵部品が取付けられるブロー成形品をパリソンから成形するブロー成形方法において、ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型を有し、開閉面にブロー成形品を形成するキャビティーが形成され、ブロー成形割型が開いたときにブロー成形割型の間に位置するブロー成形中枠を設けている。このため、ブロー成形中枠に内蔵部品を取付けて、パリソン内に内蔵部品を取付けることができる。
ブロー成形中枠に内蔵部品を取付ける中枠部品保持部を設け、中枠部品保持部は、内蔵部品を保持してブロー成形割型キャビティー方向に進退自在に駆動される中枠部品保持部シリンダと、中枠部品保持部シリンダの内部を進退自在に摺動する中枠部品保持部スライドコアを設けた。このため中枠部品保持部シリンダにより、内蔵部品をパリソンへ押圧することができるとともに、中枠部品保持部スライドコアのスライドにより、内蔵部品と中枠部品保持部の間に、隙間を形成することができる。
パリソンと当接する面に取付孔を形成した内蔵部品を中枠部品保持部シリンダに取付けたため、ブロー成形時に、中枠部品保持部シリンダにより内蔵部品を溶融したパリソンに押圧し、取付孔からパリソンの一部を内蔵部品の内部に流入させることができる。
ブロー成形金型をパーティングラインで開き、ブロー成形割型キャビティーが開かれた部分に筒状又は2枚に切断されたパリソンを位置し、パリソンの中に内蔵部品を取付けたブロー成形中枠を挿入した。このため、ブロー成形金型を開いてブロー成形割型の間にパリソンを位置させて、ブロー成形中枠によりパリソンの内部に内蔵部品を挿入して、パリソンの内面に内蔵部品を取付けることができる。
パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型キャビティーにパリソンを当接させたため、パリソンをブロー成形割型キャビティーの形状に合わせて成形することができ、パリソンをブロー成形割型キャビティーで保持して、内蔵部品を中枠部品保持部シリンダによりパリソンに押圧することができる。
中枠部品保持部シリンダの中枠部品保持部スライドコアを後退させた中枠部品保持部に内蔵部品を取付けて、中枠部品保持部シリンダをスライドさせて、内蔵部品の取付孔を形成した部分をパリソンに押圧した。このため、内蔵部品の取付孔の部分に中枠部品保持部シリンダとの間にパリソンを流入させる空間を設けて、内蔵部品を溶融したパリソンに押圧することができる。なお、中枠部品保持部に内蔵部品を取付けた後に、中枠部品保持部スライドコアを後退させてもよい。
中枠部品保持部スライドコアが後退してできた空間から空気を真空ポンプで吸引するとともに、内蔵部品の取付孔から空間に上記パリソンの一部を流入させるため、内蔵部品の取付孔からパリソンを中枠部品保持部スライドコアが後退してできた空間に流入させやすく、確実に所定の量のパリソンを流入させることができ、内蔵部品の取付孔を設けた面の両側にパリソンを当接させて、パリソンと内蔵部品の面の両面とを溶着させることができる。
その後、中枠部品保持部スライドコアをパリソンの方向にスライドさせて、流入したパリソンを内蔵部品の取付孔の周囲の内面に押圧し、内蔵部品の取付孔の両側の面をパリソンが挟持して、内蔵部品をブロー成形品の内部に取付ける。このため、内蔵部品の取付孔から流入したパリソンを、内蔵部品の内面に押圧して、リベット状の頭部を形成することができ、内蔵部品の取付孔が形成されている面を、広い面積で両側から強く挟持して、融着させることができる。
請求項2の本発明は、ブロー成形中枠に内蔵部品を取付ける中枠部品保持部を複数個設けた内蔵部品を有するブロー成形品のブロー成形方法である。
請求項2の本発明では、ブロー成形中枠に内蔵部品を取付ける中枠部品保持部を複数個設けたため、複数の内蔵部品を同時に取付けることができるとともに、大きな内蔵部品の場合でも、複数の中枠部品保持部で保持することにより容易にパリソン内に取付けることができる。
請求項3の本発明は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型キャビティーにパリソンを当接させるときに、ブロー成形割型キャビティーにエア抜き孔を設け、エア抜き孔から空気を吸引してパリソンをブロー成形割型キャビティーに密着させた内蔵部品を有するブロー成形品のブロー成形方法である。
請求項3の本発明では、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型キャビティーにパリソンを当接させるときに、ブロー成形割型キャビティーにエア抜き孔を設け、エア抜き孔から空気を吸引してパリソンをブロー成形割型キャビティーに密着させた。このため、パリソンがブロー成形割型キャビティーに密着して、そのキャビティーの形状に確実に成形されるとともに、パリソンが安定して保持され、内蔵部品をパリソンに確実に押圧して取付けることができる。
請求項4の本発明は、中枠部品保持部スライドコアをパリソンの方向にスライドさせて、流入したパリソンを内蔵部品の取付孔の周囲の内面に押圧し、内蔵部品の取付孔の両側の面をパリソンが挟持して、内蔵部品をブロー成形品の内部に取付けた後に、ブロー成形中枠をブロー成形割型の間から取出し、ブロー成形割型を閉じてブロー成形した内蔵部品を有するブロー成形品のブロー成形方法である。
請求項4の本発明では、中枠部品保持部スライドコアをパリソンの方向にスライドさせて、流入したパリソンを内蔵部品の取付孔の周囲の内面に押圧し、内蔵部品の取付孔の両側の面をパリソンが挟持して、内蔵部品をブロー成形品の内部に取付けた後に、ブロー成形中枠をブロー成形割型の間から取出し、ブロー成形割型を閉じてブロー成形した。このため、内蔵部品を内部に取付けたまま、パリソンをブロー成形金型で成形することができる。
中枠部品保持部スライドコアをパリソンの方向にスライドさせて、流入したパリソンを内蔵部品の取付孔の周囲の内面に押圧し、内蔵部品の取付孔の両側の面をパリソンが挟持して、内蔵部品をブロー成形品の内部に取付ける。このため、内蔵部品の取付孔から流入したパリソンを、内蔵部品の内面に押圧して、リベット状の頭部を形成することができ、広い面積で両側から強く挟持して、融着させることができる。
本発明の実施の形態で成形される燃料タンク斜視図である。 本発明の実施の形態で使用するパリソンを押出するダイコアとパリソン8を切断するスライドカッタの模式図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形装置がブロー成形品を製造する工程の断面図であり、パリソンがブロー成形金型内にはいり、パリソン内に中枠部品保持部が入った状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形装置がブロー成形品を製造する工程の断面図であり、パリソンをブロー成形割型キャビティーに吸着した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形装置がブロー成形品を製造する工程の断面図であり、パリソンをブロー成形割型キャビティーに吸着し、中枠部品保持部で内蔵部品をパリソンに押圧した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形装置がブロー成形品を製造する工程の断面図であり、中枠部品保持部で内蔵部品をパリソンに取付けて、中枠部品保持部をブロー成形中枠に後退させた状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形装置がブロー成形品を製造する工程の断面図であり、ブロー成形中枠をブロー成形割型から取出し、ブロー成形割型を閉じてブロー成形した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用する中枠部品保持部に内蔵部品を取付けた状態の断面図である。 本発明の実施の形態で使用する中枠部品保持部に内蔵部品を取付け、中枠部品保持部シリンダを後退させ、内蔵部品をパリソンに押圧した状態の断面図である。 本発明の実施の形態で使用する中枠部品保持部に内蔵部品を取付け、内蔵部品をパリソンに押圧し、中枠部品保持部シリンダで内蔵部品内に流入したパリソンを内蔵部品の内面に押圧させた状態の断面図である。 本発明の実施の形態で使用する中枠部品保持部を内蔵部品から後退させた状態の断面図である。 従来のブロー成形装置のスライドコアと駆動制御ピンがブロー成形品を製造する装置の斜視図である。 従来の他のブロー成形装置のブロー成形品を製造する工程の断面図であり、パリソンがブロー成形金型内に入った状態を示す断面図である。 従来の他のブロー成形装置のブロー成形品を製造する工程の断面図であり、パリソンに内蔵部品を当接させる直前の状態を示す断面図である。 従来の他のブロー成形装置のブロー成形品を製造する工程の断面図であり、内蔵部品の内部にパリソンの一部が流入した状態を示す断面図である。
本発明の実施の形態の内部に内蔵部品10が取付けられるブロー成形品のブロー成形方法について、ブロー成形品である自動車用の燃料タンク1を製造するブロー成形方法を例にとり、図1〜図11に基づき説明する。本発明は、内蔵部品10を有する燃料タンク1の成形方法を例にとり説明するが、内蔵部品10を有する他のブロー成形品のブロー成形方法についても使用することができる。
図1は、本発明の実施の形態のブロー成形方法により製造された燃料タンク1の斜視図である。
本発明の実施の形態において、ブロー成形装置で製造される燃料タンク1は、図1に示すように、その燃料タンク1に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにポンプユニット取付孔4が上面に形成されている。また、燃料タンク1の側面又は上面には、インレットパイプ(図示せず)から燃料を注入する燃料注入孔5が形成されている。
また、燃料タンク1の周囲には外周リブ2が全周に亘り形成されており、外周リブ2のコーナー部等の所定箇所には、数箇所に亘り取付用孔3が形成され、取付用孔3と車体をボルト締めすることにより、燃料タンク1を車体に取付けている。
さらに、燃料タンク1の上面には、内部の燃料蒸気を回収するホース等を接続する各所の取付孔6が形成されている。
本実施の形態において成形される燃料タンク1は、後述するブロー成形の製造装置で製造されるが、燃料タンク1の外壁は、ブロー成形で形成され、その外壁は、1層又は多層で形成され、多層の場合は、例えば、外側から順に表皮層、外部本体層、外部接着剤層、バリヤ層、内部接着剤層及び内部本体層から形成されている。
燃料タンク1の内部には、例えば、燃料タンク1の補強のための柱や、燃料の波うちを防止して、波うち音の発生を防止することができるための仕切り板や、燃料ポンプ、キャニスター等を取付ける箱状物等が内蔵部品10として取付けられている。
内蔵部品10は、ポリアセタール、高密度ポリエチレン(HDPE)等の耐燃料油性の熱可塑性合成樹脂で形成することができる。これにより燃料タンク1の強度を向上させることができるとともに、燃料タンク1の内部に取付けられても、燃料油による膨潤等で剛性が低下することがない。
本発明の実施の形態であるブロー成形方法について、ブロー成形による燃料タンク1の成形方法を、図2〜図11に基づき説明する。
本発明の実施の形態であるに使用するブロー成形装置は、パリソン8を押出するダイコア40と、パリソン8を保持するパリソン保持装置30と、ブロー成形品を成形するブロー成形金型20とから構成されている。
図2に示すように、ダイコア40は、パリソン8を押出す。押出されたパリソン8は、カッター41で縦方向に2枚に切断されて、ローラ42で下方に送られた後に、スライドカッタ43で横方向に切断される。切断されたパリソン8は、図3に示すように先端をパリソン保持装置30で保持されて、ブロー成形金型20まで移動される。
なお、パリソン8は、2枚に切断されることなく、円筒状のまま横方向に切断されて、ブロー成形金型20まで移動させることができる。
ブロー成形金型20は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型21を有し、開閉面にブロー成形品である燃料タンク1を形成するブロー成形割型キャビティー21aが形成されている。さらに、ブロー成形割型21が開いたときにブロー成形割型21の間に位置するブロー成形中枠22を設けている。
ブロー成形中枠22は、内蔵部品10を取付ける中枠部品保持部23を有する。中枠部品保持部23は、図8に示すように、内蔵部品10を保持してブロー成形割型キャビティー21a方向に進退自在に駆動される中枠部品保持部シリンダ23aと、中枠部品保持部シリンダ23aの内部を進退自在に摺動する中枠部品保持部スライドコア23bを設けている。このため、後述するように、中枠部品保持部シリンダ23aにより、内蔵部品10をパリソン8へ押圧することができるとともに、内蔵部品10と中枠部品保持部23の間に、中枠部品保持部中央空室23cを形成することができる。
ブロー成形中枠22には、内蔵部品10を取付ける中枠部品保持部23を複数個設けることができる。この場合は、複数の内蔵部品10を同時に取付けることができるとともに、大きな内蔵部品10の場合でも、内蔵部品10に取付部を複数個設けて、複数の取付部をそれぞれ複数の中枠部品保持部23で保持することにより容易にパリソン8内に取付けることができる。
ブロー成形金型20まで移動したパリソン8は、図3に示すように、ブロー成形金型20がパーティングラインで分割して形成されたブロー成形割型21が左右に開いた状態の間に位置する。
その後、2枚に切断されたパリソン8の場合は、2枚のパリソン8の間、円筒状のパリソン8の場合は、円筒状に内部に、内蔵部品10が取付けられたブロー成形中枠22を挿入する。
次に、図4に示すように、ブロー成形中枠22を挟んで、ブロー成形割型21を閉じる。そのとき、パリソン8は、パリソン保持装置30のスライドカッタ31で切断され、ブロー成形割型21とブロー成形中枠22の上端部分で挟持される。
その後、ブロー成形割型21のブロー成形割型エア抜き孔21bから空気を吸引して、パリソン8をブロー成形割型キャビティー21aに密着させる。これにより、パリソン8がブロー成形割型キャビティー21aに沿って賦形される。
なお、このときブロー成形中枠22のブロー成形中枠エア吹込み孔22aから空気を吹き込むことができる。この場合は、ブロー成形割型エア抜き孔21bから空気を吸引することと併せて行うことも、ブロー成形割型エア抜き孔21bから空気を吸引のみ、あるいは、ブロー成形割型エア抜き孔21bから空気を吸引することのみを行うこともできる。両者を合わせて行うことにより、パリソン8を一層、ブロー成形割型キャビティー21aに密着させることができる。
次に、図5に示すように、内蔵部品10を取付けた中枠部品保持部23の中枠部品保持部シリンダ23aをパリソン8の方向にスライドさせて、内蔵部品10をパリソン8に押圧する。このとき、パリソン8はブロー成形割型キャビティー21aに密着しているため、内蔵部品10をパリソン8に確実に押圧することができる。
このとき、中枠部品保持部23は、図8に示すように、中枠部品保持部シリンダ23aの中枠部品保持部スライドコア23bを後退させて、中枠部品保持部中央空室23cを設けた状態で、中枠部品保持部23に内蔵部品10を取付けている。なお、中枠部品保持部23に内蔵部品10を取付けた後に中枠部品保持部シリンダ23aを後退させて、中枠部品保持部中央空室23cを形成してもよい。
内蔵部品10は、図8に示すように、パリソン8と当接する当接面11の中央部に取付孔12が形成されている。
その後、中枠部品保持部シリンダ23aをスライドさせて、内蔵部品10の取付孔12を形成した当接面11をパリソン8に押圧した。これにより、図9に示すように、溶融状態にあるパリソン8の一部が取付孔12から中枠部品保持部中央空室23cの内部に流入して、パリソン膨出部8aを形成する。
このとき、中枠部品保持部シリンダ23aと中枠部品保持部スライドコア23bの間からから、中枠部品保持部中央空室23cの空気を真空ポンプで吸引することができる。この場合は、内蔵部品10の取付孔12からパリソン8を中枠部品保持部中央空室23cに流入させやすく、確実に所定の量のパリソン8を流入させることができる。
次に、図10に示すように、中枠部品保持部スライドコア23bがパリソン膨出部8aを押圧するようにスライドする。そうすると、内蔵部品10の取付孔12の形成された当接面11の両側の面をパリソン8が挟持して、内蔵部品10を強固にパリソン8に取付けることができる。
このため、内蔵部品10の取付孔12から流入したパリソン8を、内蔵部品10の当接面11の内面に押圧して、リベット状の頭部を形成することができ、内蔵部品10の取付孔12が形成されている当接面11を、広い面積で両側から強く挟持して、融着させることができる。このため、ブロー成形品である燃料タンク1の内部に内蔵部品10を強固に取付けることができる。
その後、図11に示すように、中枠部品保持部23は内蔵部品10をパリソン8に取付けたまま、後退する。
そして、図6に示すように、ブロー成形割型エア抜き孔21bから空気を吸引して、パリソン8をブロー成形割型キャビティー21aに密着させたまま、ブロー成形割型21を開き、ブロー成形中枠22をブロー成形割型21から取出す。
更に、図7に示すように、ブロー成形割型21を閉じて、パリソン8に内蔵部品10を取付けたまま、パリソン8を挟持する。そしてブローピン21cをパリソン8に突き刺して、ブロー成形割型キャビティー21a内に空気を吹き込んで、ブロー成形を行う。
ブロー成形後は、ブロー成形割型21を開いて、パリソン8を取出し、バリ等を切除して、ブロー成形品である燃料タンク1を成形する。
1 燃料タンク
8 パリソン
10 内蔵部品
20 ブロー成形金型
21 ブロー成形割型
22 ブロー成形中枠
23 中枠部品保持部
23a 中枠部品保持部シリンダ
23b 中枠部品保持部スライドコア
30 パリソン保持装置
40 ダイコア

Claims (4)

  1. ブロー成形金型を使用して、内部に内蔵部品が取付けられるブロー成形品をパリソンから成形するブロー成形方法において、
    上記ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型を有し、開閉面に上記ブロー成形品を形成するキャビティーが形成され、上記ブロー成形割型が開いたときに上記ブロー成形割型の間に位置するブロー成形中枠を設け、
    該ブロー成形中枠に上記内蔵部品を取付ける中枠部品保持部を設け、該中枠部品保持部は、上記内蔵部品を保持して上記ブロー成形割型キャビティー方向に進退自在に駆動される中枠部品保持部シリンダと、該中枠部品保持部シリンダの内部を進退自在に摺動する中枠部品保持部スライドコアを設け、
    上記パリソンと当接する面に取付孔を形成した上記内蔵部品を上記中枠部品保持部シリンダに取付け、
    上記ブロー成形金型を上記パーティングラインで開き、上記ブロー成形割型キャビティーが開かれた部分に筒状又は2枚に切断された上記パリソンを位置し、上記パリソンの中に上記内蔵部品を取付けたブロー成形中枠を挿入し、
    上記パーティングラインで2つに分割して形成された上記ブロー成形割型キャビティーに上記パリソンを当接させ、
    上記中枠部品保持部シリンダの上記中枠部品保持部スライドコアを後退させた上記中枠部品保持部に上記内蔵部品を取付けて、上記中枠部品保持部シリンダをスライドさせて、上記内蔵部品の取付孔を形成した部分を上記パリソンに押圧し、
    上記中枠部品保持部スライドコアが後退してできた空間から空気を真空ポンプで吸引するとともに、上記内蔵部品の取付孔から上記空間に上記パリソンの一部を流入させ、
    その後、上記中枠部品保持部スライドコアを上記パリソンの方向にスライドさせて、流入した上記パリソンを上記内蔵部品の取付孔の周囲の内面に押圧し、上記内蔵部品の取付孔の両側の面を上記パリソンが挟持して、上記内蔵部品を上記ブロー成形品の内部に取付けることを特徴とする内蔵部品を有するブロー成形品のブロー成形方法。
  2. 上記ブロー成形中枠に上記内蔵部品を取付ける上記中枠部品保持部を複数個設けた請求項1に記載の内蔵部品を有するブロー成形品のブロー成形方法。
  3. 上記パーティングラインで2つに分割して形成された上記ブロー成形割型キャビティーに上記パリソンを当接させるときに、上記ブロー成形割型キャビティーにエア抜き孔を設け、該エア抜き孔から空気を吸引して上記パリソンを上記ブロー成形割型キャビティーに密着させた請求項1又は請求項2に記載の内蔵部品を有するブロー成形品のブロー成形方法。
  4. 上記中枠部品保持部スライドコアを上記パリソンの方向にスライドさせて、流入した上記パリソンを上記内蔵部品の取付孔の周囲の内面に押圧し、上記内蔵部品の取付孔の両側の面を上記パリソンが挟持して、上記内蔵部品を上記ブロー成形品の内部に取付けた後に、上記ブロー成形中枠を上記ブロー成形割型の間から取出し、上記ブロー成形割型を閉じてブロー成形した請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の内蔵部品を有するブロー成形品のブロー成形方法。
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