JP2016132363A - 中空成形体の内蔵部品の取付構造 - Google Patents

中空成形体の内蔵部品の取付構造 Download PDF

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謙一 加藤
三輪 康治
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康治 三輪
泰之 鷲山
Yasuyuki Washiyama
泰之 鷲山
光夫 久保田
Mitsuo Kubota
光夫 久保田
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Abstract

【課題】内蔵部品の機能を確保して、製造が容易な中空成形体内の所定の位置に内蔵部品を取付けることができる中空成形体の内蔵部品の取付構造を提供する。【解決手段】合成樹脂で形成された中空成形体の内蔵部品30の取付構造において、内蔵部品30は、中空成形体の外壁10の内面に固定する固定部材31と、固定部材31に回動可能に取付けられる機能部材35と、機能部材35を引張って回動させる引張部材22を有する。機能部材35を中空成形体の外壁10の内面から離すように取付けた固定部材31を中空成形体の成形時又は成形後に中空成形体の外壁10の内面に固定する。固定部材31の固定後に引張部材22を引張り、機能部材35の先端を中空成形体の外壁10の内面に当接又は近接させて内蔵部品30を取付けた。【選択図】図5

Description

本発明は、熱可塑性合成樹脂製の中空成形体の内蔵部品の取付構造に関するものであり、特に、熱可塑性合成樹脂部材をブロー成形することにより外壁が形成され、内部に内蔵部品を有する中空成形体の内蔵部品の取付構造に関するものである。
従来、中空成形体である自動車用等の燃料タンクの構造としては、金属製のものが用いられていたが、近年、車両の軽量化や、錆が発生しないこと、所望の形状に成形しやすいことなどによって熱可塑性合成樹脂製のものが用いられるようになってきた。
熱可塑性合成樹脂製の自動車用燃料タンクの製造は、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。ブロー成形方法では、溶融した熱可塑性合成樹脂部材のパリソンを円筒状にして上から押出して、そのパリソンを金型で挟みパリソン中に空気を吹き込み、自動車用燃料タンクを製造していた。
一方、ブロー成形方法においても、中空成形体の燃料タンクの内部に様々な機能を有した内蔵部品を設けることが求められている。
燃料タンクの内部に内蔵部品を設けるには、図12〜図13に示すように行っている場合がある(例えば、特許文献1参照。)。
それは、まず、図13に示すように、パリソン108がブロー成形金型140内に入る前に内蔵部品120を支持棒141に載せて、ブロー成形金型140を開いて、その内部に位置させる。その後、ブロー成形金型140を開いたままで、パリソン108を下降させて、パリソン108の内部に内蔵部品120が位置するようにする。
その後、図13に示すように、ブロー成形金型140を閉じる前に、ブロー成形金型140の両側から押圧ピン142を出し、パリソン108を押圧して、パリソン108を内蔵部品120の側端に押付ける。このとき、パリソン108の内面はまだ固化していないので、パリソン108と内蔵部品120の側端は、融着することができる。
そして、支持棒141を下降させて、ブロー成形金型140を閉じて、空気を吹き込み、ブロー成形を行う。
この場合は、内蔵部品120の先端に形成したパリソン108と当接する取付部材溶着面133とパリソン108の内面とは単に接触するのみで、パリソン108の内部に取付部材溶着面133が侵入せず、接着性が弱く、充分に融着強度が大きくなく、燃料の振動や、燃料タンクの膨張等により、剥離する恐れがあった。
そのため、図14に示すように、内蔵部品の円筒状の側壁231を有する取付部材230の取付部材溶着面233に複数の円柱状の当接ピン234を形成し、図15に示すように、パリソン208の内面に押圧し、溶着したものが考えられている(例えば、特許文献2参照。)。
この場合に、内蔵部品に例えば燃料吸入孔等の機能性を有する部品が取付けられている場合には、ブロー成形中はパリソン208が柔らかいため、機能性を有する部品と接触させないことが望ましく、成形後は中空成形体の内面に当接させたいものもある。
しかしながら、この両方を満足させることが困難であり、製造上の容易性から、機能性を有する部品とパリソン208を接触させていたが、中空成形体の外壁の変形や、製造に手間が掛かり、機能性を維持して、パリソン208の変形を防止するための精密成形によるコスト増加の問題があった。
このため、図16に示すように、中空成形体である鞍型の燃料タンク301に、内蔵部品である燃料ポンプ320と給油孔335及び燃料ゲージ333を取付ける場合には、ポンプユニット取付孔304とサブサンクション取付孔305を設けて、燃料タンク301を成形した後に、燃料ポンプ320とサブサンクション330をポンプユニット取付孔304とサブサンクション取付孔305から挿入して、燃料タンク301に燃料ポンプ320とサブサンクション330を取付けていた。
そして、ポンプユニット取付孔304とサブサンクション取付孔305は、ポンプユニット取付蓋304aとサブサンクション取付蓋305aにより閉じられる。燃料ポンプ320とサブサンクション330は燃料タンク301内で離れて取り付けられ、燃料ポンプ320とサブサンクション330の給油孔335は、移送管322により接続されて、燃料ポンプ23から燃料パイプ321によりポンプユニット取付蓋304aに接続され、ポンプユニット取付蓋304aから燃料パイプ323によりエンジンまで接続される。
このため、サブサンクション330の給油孔335及び燃料ゲージ333を取付ける手間とともに、サブサンクション取付孔305を形成する手間や、サブサンクション取付蓋305aを取付ける手間が掛かり、コストも増大していた。
特開平6−143396号公報 特開2013−060096号公報
そのため、本発明は、内蔵部品の機能を確保して、製造が容易な中空成形体内の所定の位置に内蔵部品を取付けることができる中空成形体の内蔵部品の取付構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、内部に内蔵部品を取付けられ、合成樹脂で形成された中空成形体の、内蔵部品の取付構造において、
内蔵部品は、中空成形体の外壁の内面に固定する固定部材と、固定部材に回動可能に取付けられる機能部材と、機能部材を引張って回動させる引張部材を有し、
機能部材を中空成形体の外壁の内面から離すように取付けた固定部材を中空成形体の成形時に中空成形体の外壁の内面に固定し、固定部材の固定後に引張部材を引張り、機能部材の先端を中空成形体の外壁の内面に当接又は近接させて内蔵部品を取付けた中空成形体の内蔵部品の取付構造である。
請求項1の本発明では、内部に内蔵部品を取付けられ、合成樹脂で形成された中空成形体の、内蔵部品の取付構造において、内蔵部品は、中空成形体の外壁の内面に固定する固定部材と、固定部材に回動可能に取付けられる機能部材と、機能部材を引っ張って回動させる引張部材を有している。このため、内蔵部品は固定部材により中空成形体の外壁の内面に固定される。機能部材は、成形中は固定部材の固定部から離れるように回動して保持することができるとともに、成形後は引張部材で引っ張られて、中空成形体の外壁の内面に近接することができる。
機能部材を中空成形体の外壁の内面から離すように取付けた固定部材を中空成形体の成形時に中空成形体の外壁の内面に固定した。このため、機能部材は成形中に中空成形体の外壁の内面から離すことができ、機能部材の機能を損なうことなく、固定部材を確実に中空成形体の外壁の内面に取付けることができる。
固定部材の固定後に引張部材を引張り、機能部材の先端を中空成形体の外壁の内面に当接又は近接させて内蔵部品を取付けた。このため、引張部材を引張ることのみで、機能部材の先端を中空成形体の外壁の内面に当接又は近接させることができ、成形前にパリソンと接触せずに、機能部材を所定位置に取付けることができる。
請求項2の本発明は、固定部材は、中空成形体の内面に溶着により固定された中空成形体の内蔵部品の取付構造である。
請求項2の本発明では、固定部材は、中空成形体の内面に溶着により固定されたため、内蔵部品は成形と同時に、パリソンの熱により、確実に中空成形体の内面に溶融して、固定されることができる。
請求項3の本発明は、中空成形体は、自動車用燃料タンクであり、内蔵部品の機能部材は燃料吸引孔と燃料ゲージである中空成形体の内蔵部品の取付構造である。
請求項3の本発明では、中空成形体は、自動車用燃料タンクであり、内蔵部品の機能部材は燃料吸引孔と燃料ゲージであるため、ポンプユニットとサクションを燃料タンク内部の離れた部分に取付けることができ、自動車用燃料タンクの内部に燃料吸引孔と燃料ゲージを一度に取付けることができる。
請求項4の本発明は、燃料吸引孔が自動車用燃料タンクのタンク外壁の底面に当接したときに、燃料ゲージは、タンク外壁の底面に当接する中空成形体の内蔵部品の取付構造である。
請求項4の本発明では、燃料吸引孔が自動車用燃料タンクのタンク外壁の底面に当接したときに、燃料ゲージは、タンク外壁の底面に当接するため、自動車用燃料タンクの内部に燃料ゲージを取付けたときに、燃料ゲージの値が0を示すことができる。このため、燃料ゲージが正常に組み付けられたかどうか、容易に確認することができる。
請求項5の本発明は、引張部材は、燃料の移送管である中空成形体の内蔵部品の取付構造である。
請求項5の本発明では、引張部材は、燃料の移送管であるため、引張部材を別に取付ける必要が無く、引張部材が確実に取付けられたか否か同時に確認することができる。
請求項6の本発明は、機能部材は、引張部材が引張って回動させる前は、固定部材に係止部材により回動を止められている中空成形体の内蔵部品の取付構造である。
請求項6の本発明では、機能部材は、引張部材が引張って回動させる前は、係止部材により固定部材に係止され、回動を止められている。このため、成形中に機能部材がぶれてパリソンと接触することがなく、パリソンが変形したり、機能部材の機能が損なわれたりすることがない。
請求項7の本発明は、固定部材の中空成形体の外壁の内面と当接する面に固定部突起が形成され、固定部突起が中空成形体の外壁の内面に進入して溶着された中空成形体の内蔵部品の取付構造である。
請求項7の本発明では、固定部材の中空成形体の外壁の内面と当接する面に固定部突起が形成され、固定部突起が中空成形体の外壁の内面に進入して溶着された。このため、固定部材は中空成形体の外壁と強固に溶着されることができる。
機能部材を中空成形体の外壁の内面から離すように取付けた固定部材を固定したため、機能部材は成形中に中空成形体の外壁の内面から離すことができ、機能部材の機能を損なうことなく、固定部材を確実に中空成形体の外壁の内面に取付けることができる。
固定部材の固定後に引張部材を引張り、機能部材の先端を中空成形体の外壁の内面に当接又は近接させて内蔵部品を取付けたため、引張部材を引張ることのみで、機能部材の先端を中空成形体の外壁の内面に当接又は近接させることができ、機能部材を所定位置に取付けることができる。
本発明の実施の形態である燃料タンク斜視図である。 本発明の燃料タンクの外壁の構造を示す部分拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態であるサブセクションを燃料タンクに取付けた、燃料タンクの断面図である。 本発明の第1の実施の形態である、燃料タンクの内部に取付けられるサブセクションの正面図である。 本発明の第1の実施の形態である、サブサクションを燃料タンクの内部に取付けた状態の正面図である。 本発明の第2の実施の形態である、サブサクションを燃料タンクの内部に取付けた状態の正面図である。 本発明の内蔵部品を燃料タンクに取付ける製造方法を示す、ダイコアからパリソンを押出して、カッターで切断しパリソン挟持部材で挟持した状態の斜視図である。 本発明の内蔵部品を燃料タンクに取付ける製造方法を示す、ブロー成形金型を開いて、パリソンをブロー成形金型の間に配置した状態の断面図である。 本発明の内蔵部品を燃料タンクに取付ける製造方法を示す、ブロー成形金型を開いて、パリソンをブロー成形金型に吸引した状態の断面図である。 本発明の内蔵部品を燃料タンクに取付ける製造方法を示す、ブロー成形金型に吸引されたパリソンに内蔵部品を取付けた状態の断面図である。 本発明の内蔵部品を燃料タンクに取付ける製造方法を示す、ブロー成形金型を閉じて、ブローした状態の断面図である。 従来の内蔵部品をブロー成形品に取付ける製造方法を示す、ブロー成形金型を開いた状態の断面図である。 従来の内蔵部品をブロー成形品に取付ける製造方法を示す、ブロー成形金型の押圧ピンをスライドさせた状態の断面図である。 従来の他の内蔵部品の断面図である。 従来の他の内蔵部品の内蔵部品溶着面とパリソンの溶着時の断面図である。 従来の他の内蔵部品を燃料タンクに取付けた燃料タンクの断面図である。
本発明の内蔵部品を取付けた中空成形体の内蔵部品の取付構造について、本発明の実施の形態である、中空成形体を自動車用の燃料タンク1を例にとり、内蔵部品をサブサクション30を例にとり、図1〜図9に基づき説明する。
本発明は、自動車用の燃料タンク1にサブサクション30を取付ける取付構造以外にも他の中空成形体に内蔵部品を取付けた中空成形体の内蔵部品の取付構造についても使用することができる。
本発明の実施の形態では、燃料タンク1は、図1に示すように、その燃料タンク1に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにポンプユニット取付孔4が上面に形成されている。また、燃料タンク1の側面又は上面には、インレットパイプ(図示せず)から燃料を注入する燃料注入孔5が形成されている。また、燃料タンク1の内部には、図3に示すような、内蔵部品が取付けられている。
また、燃料タンク1の周囲には外周リブ2が全周に亘り形成されており、外周リブ2のコーナー部等の所定箇所には、数箇所に亘り取付用孔3が形成され、取付用孔3と車体をボルト締めすることにより、燃料タンク1を車体に取付けている。取付用孔3ではなく、燃料タンク1の外周にベルトをかけてそのベルトにより燃料タンク1を車体に取り付けることもできる。
さらに、燃料タンク1の上面には、内部の燃料蒸気を回収するホース等を接続する各所の取付部材6が形成されている。
図3に示すように、鞍型の燃料タンク1の内部には、中央部が凸に湾曲して、両側に分かれて空間が形成され、図3に示す左側の空間には、ポンプユニット20が取付けられている。中央部が凸に湾曲しているのは、湾曲した部分の外側に空間を設けて、その空間にドライブシャフト等の部材を配置するためである。
ポンプユニット20は、ポンプユニット取付孔4から挿入されて、取付けられる。ポンプユニット20取付後は、ポンプユニット取付孔4はポンプユニット取付蓋4aにより閉じられる。ポンプユニット20は、ポンプユニット取付蓋4aから接続されたポンプ配線(図示せず)により駆動電流が供給される。
図3に示す右側の空間には、サブサクション30が取付けられて、サブサクション30とポンプユニット20は、移送管22により接続されている。サブサクション30については後述する。
燃料タンク1の上部にはORVRバルブ25や、COV26が設けられて、エバポパイプ24により接続されている。
本実施の形態において、燃料タンク1は、ブロー成形で形成され、そのタンク外壁10は、例えば、図2に示すように、外側から順に表皮層11、外部本体層12、外部接着層13、バリヤ層14、内部接着層15及び内部本体層16から形成されている。後述する内蔵部品は、内部本体層16に溶着される。内蔵部品と内部本体層16は、溶着しやすい材料、例えば同じ種類の材料を使用することが好ましい。また、タンク外壁10は、1層又は6層以外の多層とすることができる。
ブロー成形においては、円筒状のパリソン8の内部に内蔵部品を挿入して、ブロー成形する場合や、円筒状のパリソン8を切り開いて平板状にして、ブロー成形金型40を開いて、切り開いた板状のパリソン8を両側のキャビティー面に取付けて、その平板状のパリソン8に内蔵部品を取付ける場合もある。
ブロー成形のパリソン8は、上記の6層から構成されるパリソン8が使用される。6層以上の層構成を有するパリソン8を使用することもできる。また、表皮層11は外部本体層12に再生部材や、フィラー等を混入する場合に使用されるが、表皮層11を省略することもできる。さらに、剛性と耐燃料油性を有する材料を使用すれば、1層構成のパリソンを使用することもできる。
表皮層11、外部本体層12は、耐衝撃性が大きく、燃料油に対しても剛性が維持される熱可塑性合成樹脂から形成され、高密度ポリエチレン(HDPE)から形成されることが好ましい。外部本体層12が、無機フィラーを含有した場合には、外部本体層12の表面を覆うため、表皮層11が使用され、表面に無機フィラーが出ることがなく、表面を円滑にすることができる。
燃料タンク1の内部には、内蔵部品であるサブサクション30が取付けられている。サブサクション30の取付け方法については後述する。サブサクション30の第1〜第2の実施の形態についてについて、図3〜図6に基づき説明する。
まず、第1の実施の形態のサブサクション30の形状とタンク外壁10に取付けられた状態について、図3〜図5に基づき説明する。第2の実施の形態のサブサクション30とタンク外壁10に取付けられた状態については後述する。
図4に示すように、サブサクション30は、燃料タンク1のタンク外壁10の内面に固定する固定部材31と、固定部材31に回動可能に取付けられる機能部材であるサクション35と、サクション35を引っ張って回動させる引張部材である移送管22と、燃料タンク1内の燃料量を測定する燃料ゲージ33を有している。
サブサクション30の固定部材31は、ポリアセタール、高密度ポリエチレン(HDPE)等の耐燃料油性の熱可塑性合成樹脂で形成することができる。これにより燃料タンク1の内部に取付けられても、燃料油による膨潤等で剛性が低下することがない。さらに、燃料タンク1のタンク外壁10の内部本体層16と同種類の材料を使用すれば、固定部材31とタンク外壁10が強固に溶着できる。
固定部材31は、底部にタンク外壁10の内面と溶着する固定部32が形成されている。固定部32は、タンク外壁10と平行に水平方向に延設され、固定部32の下面には円柱状の固定部突起32aが形成されている。固定部突起32aは、後述するように、パリソン8の内部に進入して、パリソン8と溶着して、固定部32をタンク外壁10の内面に強固に溶着することができる。
固定部材31には、燃料ゲージ33が取付けられている。燃料ゲージ33の一方の先端は、固定部材31にピンで回動自在に取り付けられ、他方の先端には液面フロート34が取付けられている。液面フロート34は、燃料タンク1内の燃料の液面の昇降に応じて昇降して、燃料の量を測定することができる。
更に、固定部材31には、サクション35が取付けられている。サクション35の一方の先端は、固定部材31にサクション回転軸35bに回動自在に取付けられている。サクション35の他方の端は、サクション下面35aとして固定部32の側に形成されている。サクション下面35aは、タンク外壁10の内面と当接したときに、燃料が通過できるように櫛の歯状に隙間が形成されている。
図5に示すように、サクション下面35aの内部は、空間が形成され、燃料を移送管22に送ることができるサクション給油孔35dが形成されている。
サクション給油孔35dと連通してサクション移送管取付部35eが形成され、サクション移送管取付部35eに移送管22が取付けられている。サクション下面35aから吸引された燃料は、サクション給油孔35d、サクション移送管取付部35eと移送管22を経由してポンプユニット20に送られる。
サクション回転軸35bの若干下方からサクション係止部35cが形成されている。サクション係止部35cは、図4に示すように、固定部材31を燃料タンク1に取付ける前には、燃料ゲージ33を保持して、ブロー成形中に液面フロート34がパリソン8と接触しないようにしている。
固定部材31には、突起状のストッパ36が形成されている。ストッパ36は、サブサクション30を燃料タンク1に取付ける前は、サクション35が回動して、サクション下面35aがブロー成形中にパリソン8と接触しないように、サクション35の回動を止めて、係止することができるように形成される。燃料タンク1を成形後は、引張部材である移送管22でサクション35を引張ると、ストッパ36を超えて、サクション35が回動できるように形成されている。
次に、第2の実施の形態のサブサクション30とタンク外壁10に取付けられた状態について、図6に基づき説明する。第2の実施の形態のサブサクション30は、ストッパ36の位置と、サクション係止部35cがなく、サクション35本体で燃料ゲージ33を保持する点が異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分を説明し、同様な部分の説明は省略する。
サクション35本体は、く字形に屈曲して形成されて、屈曲した上面に燃料ゲージ33が当接している。サクション35は、固定部材31を燃料タンク1に取付ける前には、ストッパ36の上部(図6におけるストッパ36よりも右側)に位置して、燃料ゲージ33を図6に示すよりも上方に保持している。
固定部材31には、突起状のストッパ36が形成されている。ストッパ36は、サブサクション30を燃料タンク1に取付ける前は、サクション35が回動して、サクション下面35aがブロー成形中にパリソン8と接触しないように、サクション35を係止することができるように形成される。燃料タンク1を成形後は、図6に示すように、引張部材でサクション35を引張ると、ストッパ36を超えて、サクション35が回動でき、サクション下面35aがタンク外壁10の内面に当接又は近接するように形成されている。
次に、本発明の実施の形態である燃料タンク1にサブサクション30を取付ける方法について、図7〜図11に基づき説明する。
本発明は、ブロー成形以外にも、真空成形等についても使用することができる。
本発明の実施の形態であるに使用するブロー成形装置は、パリソン8を押出するダイコア47と、パリソン8を保持するパリソン挟持部材49と、ブロー成形品を成形するブロー成形金型40とから構成されている。
図7に示すように、ダイコア47からパリソン8が押出される。押出されたパリソン8は、パリソン挟持部材49で挟持されるとともに、カッター48で横方向に切断される。このとき、パリソン8は、表皮層11、外部本体層12、外部接着層13、バリヤ層14、内部接着層15及び内部本体層16から構成された、円筒状に形成されている。
更に、切断されたパリソン8は、図7に示すように先端をパリソン挟持部材49で保持されて、円筒状の内部の空気を抜きつつ、重ね合せるようにして、2層に形成される。パリソン8は、溶融状態であるため、2層は密着することができる。
なお、押出されたパリソン8を重ね合せずに、縦方向に切り裂いて2枚のパリソン8として、それぞれブロー成形割型41に貼り付けることもできる。また、円筒状のパリソン8の内部に内蔵部品であるサブサクション30を挿入して取付けることもできる。
ブロー成形金型40は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型41を有し、開閉面にブロー成形品である燃料タンク1を形成するブロー成形割型41のキャビティー42が形成されている。ブロー成形するときに、ブロー成形金型40をパーティングラインで開いて、ブロー成形割型41のキャビティー42にパリソン8を挟持して、燃料タンク1を成形することができる。
パリソン挟持部材49で挟持されたパリソン8は、図8に示すように、一方のブロー成形割型41のキャビティー42に面するように移送されて、エア抜き孔43から吸引されて、一方のブロー成形割型41のキャビティー42面に吸着される。
パリソン挟持部材49で挟持されたパリソン8は、他方のブロー成形割型41のキャビティー42に面するように移送されて、エア抜き孔43から吸引されて、ブロー成形割型41のキャビティー42面に吸着される。
そうすると、図9に示すように、両方のブロー成形割型41に2重になったパリソン8を吸着させることができる。このとき、2重になったパリソン8を延伸させて取付けることができる。
次に、図10に示すように、燃料タンク1内部に内蔵部品であるサブサクション30を取付ける場合には、ブロー成形割型41のキャビティー42の両方に、パリソン8を位置した後に、パリソン8の間にサブサクション30を取付けた内蔵部品保持装置45を挿入して、サブサクション30をパリソン8の内面に対向させることができる。
このため、パリソン8の内面の所定の位置に確実に内蔵部品であるサブサクション30を取付けることができる。また、平板状のパリソン8の間に、サブサクション30を取付けた内蔵部品保持装置45を挿入するため、円筒状のパリソン8の内部にサブサクション30を挿入する場合と比べて、挿入が容易であり、大きなサブサクション30を取付けることが容易である。
また、内蔵部品保持装置45をブロー成形金型40の横に位置させることができ、ブロー成形装置の全体をコンパクトにできる。
次に、サブサクション30を取付けた内蔵部品保持装置45をパリソン8の方向にスライドさせて、サブサクション30をパリソン8に押圧する。このとき、パリソン8はブロー成形割型41のキャビティー42に密着しているため、サブサクション30をパリソン8に確実に押圧することができる。
その後、内蔵部品保持装置45は、ブロー成形割型41の間から後退する。
このとき、サブサクション30の固定部材31の固定部突起32aがパリソン8の内部に進入して、パリソン8の熱で溶融し、固定部32とパリソン8が溶着される。
このとき、ストッパ36によりサクション35と燃料ゲージ33はパリソン8と接触しないように保持される。このため、燃料タンク1のタンク外壁10は、表面が変形やヒケが生じることがない。
更に、図9に示すように、ブロー成形割型41を閉じて、パリソン8にサブサクション30を取付けたまま、パリソン8を挟持する。そしてブローピン44をパリソン8に突き刺して、ブロー成形割型41のキャビティー42内に空気を吹き込んで、ブロー成形を行う。
ブロー成形後は、ブロー成形割型41を開いて、パリソン8を取出し、バリ等を切除して、ブロー成形品である燃料タンク1を成形する。
燃料タンク1を成形後は、ポンプユニット取付孔4から手を入れて、移送管22を引張る。そうすると、図5に示すように、サクション35はサクション回転軸35bを中心に回動して、ストッパ36を超えて、サクション下面35aは、タンク外壁10の内面に当接する。ストッパ36を超えるときの音や振動で、サクション35が所定の位置に達したかどうか確認できる。
燃料ゲージ33も回動して、液面フロート34はタンク外壁10の内面に当接して、燃料がゼロの位置に達することができる。
1 燃料タンク
4 ポンプユニット取付孔
10 タンク外壁
20 ポンプユニット
22 移送管
30 サブサクション(内蔵部品)
31 固定部材
33 燃料ゲージ
35 サクション
35a サクション下面
36 ストッパ

Claims (7)

  1. 内部に内蔵部品を取付けられ、合成樹脂で形成された中空成形体の、内蔵部品の取付構造において、
    上記内蔵部品は、上記中空成形体の外壁の内面に固定する固定部材と、該固定部材に回動可能に取付けられる機能部材と、該機能部材を引張って回動させる引張部材を有し、
    上記機能部材を上記中空成形体の外壁の内面から離すように取付けた上記固定部材を上記中空成形体の成形時に上記中空成形体の外壁の内面に固定し、上記固定部材の固定後に上記引張部材を引張り、上記機能部材の先端を上記中空成形体の外壁の内面に当接又は近接させて上記内蔵部品を取付けた中空成形体の内蔵部品の取付構造。
  2. 上記固定部材は、中空成形体の内面に溶着により固定された請求項1に記載の中空成形体の内蔵部品の取付構造。
  3. 上記中空成形体は、自動車用燃料タンクであり、内蔵部品の機能部材は燃料吸引部材と燃料ゲージである請求項1又は請求項2に記載の中空成形体の内蔵部品の取付構造。
  4. 上記燃料吸引部材の燃料吸引孔が上記自動車用燃料タンクのタンク外壁の底面に当接したときに、上記燃料ゲージは、上記タンク外壁の底面に当接する請求項3に記載の中空成形体の内蔵部品の取付構造。
  5. 上記引張部材は、燃料の移送管である請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の中空成形体の内蔵部品の取付構造。
  6. 上記機能部材は、引張部材が引張って回動させる前は、上記固定部材の係止部材により回動を止められている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の中空成形体の内蔵部品の取付構造。
  7. 上記固定部材の上記中空成形体の外壁の内面と当接する面に固定部突起が形成され、該固定部突起が上記中空成形体の外壁の内面に進入して溶着された請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の中空成形体の内蔵部品の取付構造。
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