JP2016117260A - ブロー成形品の内蔵部品の取付構造 - Google Patents

ブロー成形品の内蔵部品の取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】取付部材を別に成形することなく、容易に内蔵部品をブロー成形品内の所定の位置に取付けることができるブロー成形品の内蔵部品の取付構造を提供する。【解決手段】ブロー成形品の内蔵部品の取付構造において、内蔵部品20は、内蔵部品本体部20aと複数の内蔵部品支持部材24,25を一体的に形成する。内蔵部品支持部材は、支持部溶着部24a、25aと支持部保持部24c,25cと支持部係止部材24b,25bを有する。内蔵部品本体部は、複数の本体部係止部材22a,23aを有する。支持部溶着部24a,25aをブロー成形品の内面に溶着し、一方の支持部係止部材24bに、対応する一方の本体部係止部材22aを係合した後に、他方の支持部係止部材25bに、対応する他方の本体部係止部材23aを係合して内蔵部品20をブロー成形品の内部に取付ける。【選択図】図3

Description

本発明は、熱可塑性合成樹脂製のブロー成形品の内蔵部品の取付構造に関するものであり、特に、熱可塑性合成樹脂部材をブロー成形することにより外壁が形成され、内部に内蔵部品を有するブロー成形品の内蔵部品の取付構造に関するものである。
例えば、ブロー成形品である熱可塑性合成樹脂製の自動車用燃料タンクの製造は、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。ブロー成形方法では、溶融した熱可塑性合成樹脂部材のパリソンを円筒状にして上から押出して、そのパリソンを金型で挟みパリソン中に空気を吹き込み、自動車用燃料タンクを製造していた。
一方、ブロー成形方法においても、燃料タンクの内部にサブタンクや燃料の流動音を抑制するためのバッフルプレート等の内蔵部品を設けることが求められている。
そこで、内蔵部品を樹脂枠にセットして、その樹脂枠を金型内にセットして、ブロー成形して樹脂枠を燃料タンクの外壁の内周面に固着して内蔵部品を燃料タンク内部に取付けるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかしこの場合には、内蔵部品を樹脂枠にセットして燃料タンクの外壁の内周面に固着するため、成形後に樹脂枠を切除する手間が必要であり、小さい内蔵部品では、樹脂枠が大きくなり、重量が増加する場合がある。
また、燃料タンクの内部に内蔵部品を設けるには、図13〜図14に示すように行っている場合もある(例えば、特許文献2参照。)。
それは、まず、図13に示すように、パリソン108がブロー成形金型140内に入る前に内蔵部品120を支持棒141に載せて、ブロー成形金型140を開いて、その内部に位置させる。その後、ブロー成形金型140を開いたままで、パリソン108を下降させて、パリソン108の内部に内蔵部品120が位置するようにする。
その後、図14に示すように、ブロー成形金型140を閉じる前に、ブロー成形金型140の両側から押圧ピン142を出し、パリソン108を押圧して、パリソン108を内蔵部品120の側端に押付ける。このとき、パリソン108の内面はまだ固化していないので、パリソン108と内蔵部品120の側端は、融着することができる。
しかしながら、サブタンク等の大きな内蔵部品120をパリソン8に溶着させる場合には、パリソン8の表面である燃料タンクの外壁がヒケを生じたり、パリソン8とサブタンクの溶着が不十分であったりする場合がる。また、燃料タンクの成形後には、タンク内の使用可能容量を減少させないために、サブタンクを燃料タンクの内面に当接させる必要があった。
そのため、サブタンク等の場合には、燃料タンクの内部にサブタンクを取付ける取付部材を溶着し、その溶着した取付部材にサブタンクを取付けている。この場合には、サブタンクと取付部材の2部品を別々に形成して、取付部材を溶着後に、更に別工程でサブタンク等の内蔵部品を取付けるため、手間が掛かるとともにコストも増加している。
特開平1−301227号公報 特開平6−143396号公報
そのため、本発明は、内蔵部品を取付ける取付部材を別に成形することなく、容易に内蔵部品をブロー成形品内の所定の位置に取付けることができるブロー成形品の内蔵部品の取付構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、ブロー成形で形成され、内部に内蔵部品を取付けられ、合成樹脂で形成された外壁を有するブロー成形品の内蔵部品の取付構造において、
内蔵部品は、内蔵部品本体部と内蔵部品本体部を支持する複数の内蔵部品支持部材を一体的に形成し、
内蔵部品支持部材は、ブロー成形品の内面に溶着される支持部溶着部と、支持部溶着部と内蔵部品本体部を連結し、内蔵部品本体部を保持する支持部保持部と、支持部溶着部と内蔵部品本体部を係止する支持部係止部を有し、
内蔵部品本体部は、複数の支持部係止部とそれぞれ係合する複数の本体部係止部を有し、
複数の内蔵部品支持部材の支持部溶着部をブロー成形品の内面に溶着し、内蔵部品本体部をブロー成形品の内面から離れた状態で保持した後に、一方の支持部係止部に、対応する一方の本体部係止部を係合した後に、他方の支持部係止部に、対応する他方の本体部係止部を係合して内蔵部品をブロー成形品の内部に取付けることを特徴とするブロー成形品の内蔵部品の取付構造である。
請求項1の本発明では、ブロー成形で形成され、内部に内蔵部品を取付けられ、合成樹脂で形成された外壁を有するブロー成形品の内蔵部品の取付構造において、内蔵部品は、内蔵部品本体部と内蔵部品本体部を支持する複数の内蔵部品支持部材を一体的に形成する。このため、内蔵部品は内蔵部品本体部と内蔵部品支持部材を一体的に形成して、ブロー成形品内に一緒に取付けることができ、製造が容易であるとともに、内蔵部品本体部のブロー成型品への取付けも容易である。
内蔵部品支持部材は、ブロー成形品の内面に溶着される支持部溶着部と、支持部溶着部と内蔵部品本体部を連結し、内蔵部品本体部を保持する支持部保持部と、支持部溶着部と内蔵部品本体部を係止する支持部係止部を有する。このため、支持部溶着部を内蔵部品の内面の所定位置に溶着することにより、支持部保持部で内蔵部品本体部を所定の位置に保持して、ブロー成形中は内蔵部品本体部とパリソンを接触させることなく保持することができる。
内蔵部品本体部は、複数の支持部係止部とそれぞれ係合する複数の本体部係止部を有しているため、複数の本体部係止部が複数の内蔵部品支持部材の支持部係止部を係合することができ、内蔵部品本体部がブロー成形品の内部の所定の位置に安定して、強固に固定されることができる。
複数の内蔵部品支持部材の支持部溶着部をブロー成形品の内面に溶着し、内蔵部品本体部をブロー成形品の内面から離れた状態で保持する。このため、ブロー成形中は内蔵部品本体部がパリソンの内面と接触することがなく、ブロー成形後のブロー成形品の外壁に変形やヒケ等が生じることがない。
一方の支持部係止部に、対応する一方の本体部係止部を係合した後に、他方の支持部係止部に、対応する他方の本体部係止部を係合して内蔵部品をブロー成形品の内部に取付ける。このため、内蔵部品本体部をブロー成形品内部に固定する作業が、内蔵部品本体部の本体係止部を係合することのみで、容易に行うことができる。
請求項2の本発明は、支持部係止部と本体部係止部は、いずれか一方が鉤状に形成され、他方が鉤状の部分を係止する凹部を有するブロー成形品の内蔵部品の取付構造である。
請求項2の本発明では、支持部係止部と本体部係止部は、いずれか一方が鉤状に形成され、他方が鉤状の部分を係止する凹部を有する。このため、鉤状に形成された部分を凹部に係止することのみで、容易に内蔵部品本体部をブロー成形品の内部に固定することができる。
請求項3の本発明は、支持部保持部は、弾性を有する板状に形成されたブロー成形品の内蔵部品の取付構造である。
請求項3の本発明では、支持部保持部は、弾性を有する板状に形成されたため、ブロー成形中は内蔵部品本体部をパリソンと接触することなく保持して、ブロー成形後は内蔵部品本体部の本体部係止部を支持部係止部に係合するときに、支持部保持部が撓んで、容易に係合させることができる。
請求項4の本発明は、支持部保持部は、内蔵部品をブロー成形品の内部に取付けた後に、支持部溶着部又は内蔵部品本体部から切り離し可能に形成され記載のブロー成形品の内蔵部品の取付構造である。
請求項4の本発明では、支持部保持部は、内蔵部品をブロー成形品の内部に取付けた後に、支持部溶着部又は内蔵部品本体部から切り離し可能に形成された。このため、ブロー成形品内から支持部保持部を取出すことができ、ブロー成型品の内部のスペースを増大できるとともに、ブロー成型品の重量を軽減することができる。
請求項5の本発明は、ブロー成形品は、自動車用燃料タンクであり、内蔵部品はサブタンクであるブロー成形品の内蔵部品の取付構造である。
請求項5の本発明では、ブロー成形品は、自動車用燃料タンクであり、内蔵部品はサブタンクであるため、燃料タンクの外壁を変形することなく燃料タンクの内面にサブタンクを確実に取付けて、タンク内の燃料の使用可能容量を減少させなくすることができる。
複数の内蔵部品支持部材の支持部溶着部をブロー成形品の内面に溶着し、内蔵部品本体部をブロー成形品の内面から離れた状態で保持するため、ブロー成形中は内蔵部品本体部がパリソンの内面と接触することがなく、ブロー成形品の外壁に変形やヒケ等が生じることがない。
一方の支持部係止部に、対応する一方の本体部係止部を係合した後に、他方の支持部係止部に、対応する他方の本体部係止部を係合して内蔵部品をブロー成形品の内部に取付けるため、内蔵部品本体部をブロー成形品内部に固定する作業が、内蔵部品本体部の本体部係止部と係合することのみで、容易に行うことができる。
本発明の実施の形態である燃料タンク斜視図である。 本発明の燃料タンクの外壁の構造を示す部分拡大断面図である。 本発明の燃料タンクの内部に取付けられるサブタンクの断面図である。 本発明の燃料タンクの内部に取付けられるサブタンクの斜視図である。 本発明の燃料タンク製造方法を示す斜視図であり、ダイコアからパリソンを押出しして、切断したパリソンをパリソン挟持部材で保持した状態を示す斜視図である。 本発明の燃料タンク製造方法を示す断面図であり、ブロー成形金型を開いて、パリソンをブロー成形金型内に挿入した状態の断面図である。 本発明の燃料タンク製造方法を示す断面図であり、ブロー成形金型を開き、ブロー成形金型のキャビティー面にパリソンを吸着させた状態の断面図である。 本発明の燃料タンク製造方法を示す断面図であり、ブロー成形金型を開き、ブロー成形金型のキャビティー面にパリソンを吸着させ、サブタンクをパリソンに取り付けた状態の断面図である。 本発明の燃料タンク製造方法を示す断面図であり、ブロー成形金型を閉じた状態の断面図である。 本発明の燃料タンクの内部にサブタンクを取付ける製造方法を示す断面図であり、サブタンクの支持部材溶着部を燃料タンクに溶着した状態を示す断面図である。 本発明の燃料タンクの内部にサブタンクを取付ける製造方法を示す断面図であり、内蔵部品支持部材の支持部係止部に本体部係止部を係合する直前の状態を示す断面図である。 本発明の燃料タンクの内部にサブタンクを取付ける製造方法を示す断面図であり、内蔵部品支持部材の支持部係止部に本体部係止部を係合した状態を示す断面図である。 従来の燃料タンク製造方法を示すブロー成形金型を開いた状態の断面図である。 従来の燃料タンク製造方法を示すブロー成形金型の押圧ピンをスライドさせた状態の断面図である
本発明の実施の形態であるブロー成形品の内蔵部品の取付構造について、ブロー成形品である自動車用の燃料タンク1に内蔵部品であるサブタンク20を取付ける取付構造を例にとり、図1〜図12に基づき説明する。本発明は、自動車用の燃料タンク1にサブタンク20を取付ける取付構造の他にも、他のブロー成形品の内部に内蔵部品を取付ける構造について広く使用することができる。
本発明の実施の形態では、燃料タンク1は、図1に示すように、その燃料タンク1に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにポンプユニット取付孔4が上面に形成されている。また、燃料タンク1の側面又は上面には、インレットパイプ(図示せず)から燃料を注入する燃料注入孔5が形成されている。また、燃料タンク1の内部には、図3に示すような、内蔵部品が取付けられている。
また、燃料タンク1の周囲には外周リブ2が全周に亘り形成されており、外周リブ2のコーナー部等の所定箇所には、数箇所に亘り取付用孔3が形成され、取付用孔3と車体をボルト締めすることにより、燃料タンク1を車体に取付けている。取付用孔3ではなく、燃料タンク1の外周にベルトをかけてそのベルトにより燃料タンク1を車体に取り付けることもできる。
さらに、燃料タンク1の上面には、内部の燃料蒸気を回収するホース等を接続する各所の取付孔6が形成されている。
本実施の形態において、燃料タンク1は、ブロー成形で形成され、そのタンク外壁10は、例えば、図2に示すように、外側から順に表皮層11、外部本体層12、外部接着層13、バリヤ層14、内部接着層15及び内部本体層16から形成されている。後述する内蔵部品であるサブタンク20は、内部本体層16に溶着される。サブタンク20と内部本体層16は、溶着しやすい材料、例えば同じ種類の材料を使用することが好ましい。また、タンク外壁10は、1層又は6層以外の多層とすることができる。
ブロー成形においては、円筒状のパリソン8の内部に内蔵部品を挿入する場合や、円筒状のパリソン8を切り開いて平板状にして、ブロー成形金型40を開いて、両側のキャビティー面に取付けて、その平板状のパリソン8に内蔵部品を取付ける場合もある。
ブロー成形のパリソン8は、上記の6層から構成されるパリソン8が使用される。6層以上の層構成を有するパリソン8を使用することもできる。また、表皮層11は外部本体層12に再生部材や、フィラー等を混入する場合に使用されるが、表皮層11を省略することもできる。さらに、剛性と耐燃料油性を有する材料を使用すれば、1層構成のパリソンを使用することもできる。
表皮層11、外部本体層12は、耐衝撃性が大きく、燃料油に対しても剛性が維持される熱可塑性合成樹脂から形成され、高密度ポリエチレン(HDPE)から形成されることが好ましい。外部本体層12が、無機フィラーを含有した場合には、外部本体層12の表面を覆うため、表皮層11が使用され、表面に無機フィラーが出ることがなく、表面を円滑にすることができる。
燃料タンク1の内部には、例えば、図3に示す内蔵部品であるサブタンク20が取付けられている。サブタンク20の取付け方法については後述する。
次に、図3に基づき、サブタンク20について説明する。サブタンク20は、サブタンク本体部20aとサブタンク本体部20aの外面に取付けられた複数本のサブタンク支持部が設けられている。
サブタンク20は、ポリアセタール、高密度ポリエチレン(HDPE)等の耐燃料油性の熱可塑性合成樹脂で形成することができる。これにより燃料タンク1の強度を向上させることができるとともに、燃料タンク1の内部に取付けられても、燃料油による膨潤等で剛性が低下することがない。
サブタンク本体部20aは、四角形の箱形状に形成され、底壁21と底壁21の四方のコーナーからから延設され、周囲を囲む4枚の側壁から形成されている。上面は空間であり、内部には燃料が流入可能に形成されている。
サブタンク本体部20aの側壁である右側壁22には、内蔵部品支持部材である右側支持部材24が形成され、左側壁23には、内蔵部品支持部材である左側支持部材25が形成されている。
本実施の携帯では、右側壁22と左側壁23に右側支持部材24と左側支持部材25を1本ずつ形成したが、それぞれの側壁に複数本の支持部材を形成することや、他の側壁に支持部材を形成することができる。
図3に示すように、右側壁22の下端から底壁21の延長方向に本体部係止部である右側壁係止凹部22aが形成されている。右側壁係止凹部22aは、後述する右側支持部材24の右側係止部24bが係合するように、上面(図3における上方面)に溝が形成されている。
また、左側壁23の下端から上方に若干上がった部分に本体部係止部である左側係止段部23aが形成されている。左側係止段部23aは、後述する左側支持部材25の左側係止部25bに係止するように、上面(図3における上方面)に段部が形成されている。
図3に示すように、サブタンク本体部20aの側壁である右側壁22の中央付近から、内蔵部品支持部材の一つである右側支持部材24が一体的に形成されている。右側支持部材24は、燃料タンク1の内面に溶着される支持部溶着部である右側溶着部24aと、右側溶着部24aとサブタンク本体部20aの右側壁22を連結し、サブタンク本体部20aを保持する右側保持部24cと、右側溶着部24aとサブタンク本体部20aの右側壁22を係止する支持部係止部である右側係止部24bを有する。
右側溶着部24aは、平板状に形成され、燃料タンク1のタンク外壁10の内面と平行になるように、サブタンク本体部20aの底壁21と平行に右側保持部24cの先端に一体的に形成されている。右側溶着部24aの下面は、タンク外壁10の内面と溶着するように平面状に形成されている。タンク外壁10の内面に右側溶着部24aを溶着するときは、右側保持部24cが撓むことができる。
右側溶着部24aの先端から階段状に屈曲して、右側壁係止凹部22aの方向に右側係止部24bが形成されている。右側係止部24bの先端は、下方に突出した鉤状に形成されている。右側溶着部24aをタンク外壁10の内面に溶着した時は、右側係止部24bとタンク外壁10の内面の間に隙間ができる。右側係止部24bの下面にサブタンク本体部20aの右側壁係止凹部22aが挿入されて、係合することができる。
右側保持部24cは、弾性を有する板状に形成されている。弾性を有してサブタンク本体部20aを保持することができれば、板状以外でもパイプ状、ばね状等の他の形状を使用することができる。右側保持部24cは、後述する左側保持部25cと合わせて、ブロー成形中はサブタンク本体部20aをパリソン8と接触することなく保持して、ブロー成形後はサブタンク本体部20aを係合するときに、右側保持部24cが撓んで、容易に係合させることができる。
図3に示すように、右側壁22と同様に、サブタンク本体部20aの側壁である左側壁23の中央付近から、内蔵部品支持部材の一つである左側支持部材25が一体的に形成されている。左側支持部材25は、燃料タンク1の内面に溶着される支持部溶着部である左側溶着部25aと、左側溶着部25aとサブタンク本体部20aの左側壁23を連結し、サブタンク本体部20aを保持する左側保持部25cと、左側溶着部25aとサブタンク本体部20aの左側壁23を係止する支持部係止部である左側係止部25bを有する。
左側溶着部25aは、断面L状に形成され、L字形の底面部は、燃料タンク1のタンク外壁10の内面と平行になるように、サブタンク本体部20aの底壁21と平行に形成され、L字形の縦壁部は、左側保持部25cの先端に一体的に形成されている。左側溶着部25aの底面部の下面は、タンク外壁10の内面と溶着するように平面状に形成されている。
左側溶着部25aのL字形の縦壁部の先端からサブタンク本体部20aの左側壁23の方向に左側係止部25bが形成されている。左側係止部25bの先端は、横方向に突出した鉤状に形成されている。左側係止部25bは、左側保持部25cが撓んで、サブタンク本体部20aの左側係止段部23aに係合することができる。
左側保持部25cは、弾性を有する板状に形成されている。右側保持部24cと同様に、弾性を有してサブタンク本体部20aを保持することができれば、板状以外でもパイプ状、ばね状等の他の形状を使用することができる。左側保持部25cは、右側保持部24cと合わせて、ブロー成形中はサブタンク本体部20aをパリソン8と接触することなく保持して、ブロー成形後はサブタンク本体部20aを係合するときに、左側保持部25cが撓んで、容易に係合させることができる。
本発明の実施の形態である燃料タンク1にサブタンク20を取付ける方法について、図5〜図12に基づき説明する。まず、図5〜図9に基づき、ブロー成形により燃料タンク1内にサブタンク本体部20aをパリソン8から離してサブタンク20を取付ける方法を説明し、次に、図10〜図12に基づき、燃料タンク1内に取付けられたサブタンク20のサブタンク本体部20aをタンク外壁10の内面に固定する方法について説明する。
本発明は、ブロー成形以外にも、真空成形等についても使用することができる。
本発明の実施の形態であるに使用するブロー成形装置は、パリソン8を押出するダイコア30と、パリソン8を保持するパリソン挟持部材32と、ブロー成形品を成形するブロー成形金型40とから構成されている。
図5に示すように、ダイコア30からパリソン8が押出される。押出されたパリソン8は、パリソン挟持部材32で挟持されるとともに、カッター31で横方向に切断される。このとき、パリソン8は、表皮層11、外部本体層12、外部接着層13、バリヤ層14、内部接着層15及び内部本体層16から構成された、円筒状に形成されている。
更に、切断されたパリソン8は、図5に示すように先端をパリソン挟持部材32で保持されて、円筒状の内部の空気を抜きつつ、重ね合せるようにして、2層に形成される。パリソン8は、溶融状態であるため、2層は密着することができる。
なお、押出されたパリソン8を重ね合せずに、縦方向に切り裂いて2枚のパリソン8として、それぞれブロー成形割型41に貼り付けることもできる。また、円筒状のパリソン8の内部に内蔵部品であるサブタンク20を挿入して取付けることもできる。
ブロー成形金型40は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型41を有し、開閉面にブロー成形品である燃料タンク1を形成するブロー成形割型41のキャビティー42が形成されている。ブロー成形するときに、ブロー成形金型40をパーティングラインで開いて、ブロー成形割型41のキャビティー42にパリソン8を挟持して、燃料タンク1を成形することができる。
パリソン挟持部材32で挟持されたパリソン8は、図6に示すように、一方のブロー成形割型41のキャビティー42に面するように移送されて、エア抜き孔43から吸引されて、一方のブロー成形割型41のキャビティー42面に吸着される。
パリソン挟持部材32で挟持されたパリソン8は、他方のブロー成形割型41のキャビティー42に面するように移送されて、エア抜き孔43から吸引されて、ブロー成形割型41のキャビティー42面に吸着される。
そうすると、図7に示すように、両方のブロー成形割型41に2重になったパリソン8を吸着させることができる。このとき、2重になったパリソン8を延伸させて取付けることができる。
次に、図8に示すように、燃料タンク1内部に内蔵部品であるサブタンク20を取付ける場合には、ブロー成形割型41のキャビティー42の両方に、パリソン8を位置した後に、パリソン8の間にサブタンク20を取付けた内蔵部品保持装置45を挿入して、サブタンク20をパリソン8の内面に対向させることができる。
このため、パリソン8の内面の所定の位置に確実に内蔵部品であるサブタンク20を取付けることができる。また、平板状のパリソン8の間に、サブタンク20を取付けた内蔵部品保持装置45を挿入するため、円筒状のパリソン8の内部にサブタンク20を挿入する場合と比べて、挿入が容易であり、大きなサブタンク20を取付けることが容易である。
また、内蔵部品保持装置45をブロー成形金型40の横に位置させることができ、ブロー成形装置の全体をコンパクトにできる。
次に、サブタンク20を取付けた内蔵部品保持装置45をパリソン8の方向にスライドさせて、サブタンク20をパリソン8に押圧する。このとき、パリソン8はブロー成形割型41のキャビティー42に密着しているため、サブタンク20をパリソン8に確実に押圧することができる。
その後、内蔵部品保持装置45は、ブロー成形割型41の間から後退する。
このとき、後述するように、サブタンク20の右側支持部材24の右側保持部24cと左側支持部材25の左側保持部25cを撓ませて、右側溶着部24aと左側溶着部25aの間隔を狭めて、右側係止部24bが右側壁係止凹部22aと係合可能で、左側係止部25bが左側係止段部23aと係合可能な位置に、右側溶着部24aと左側溶着部25aをパリソン8に溶着する。
パリソン8に右側溶着部24aと左側溶着部25aを溶着すると、右側保持部24cと左側保持部25cがサブタンク本体部20aを所定の位置に保持して、ブロー成形中はサブタンク本体部20aとパリソン8を接触させることなく保持することができる。このため、燃料タンク1のタンク外壁10は、表面が変形やヒケが生じることがない。
更に、図9に示すように、ブロー成形割型41を閉じて、パリソン8にサブタンク20を取付けたまま、パリソン8を挟持する。そしてブローピン44をパリソン8に突き刺して、ブロー成形割型41のキャビティー42内に空気を吹き込んで、ブロー成形を行う。
ブロー成形後は、ブロー成形割型41を開いて、パリソン8を取出し、バリ等を切除して、ブロー成形品である燃料タンク1を成形する。
次に、図10〜図12に基づき、燃料タンク1内に取付けられたサブタンク20のサブタンク本体部20aをタンク外壁10の内面に固定する方法について説明する。
成形された燃料タンク1のポンプユニット取付孔4から手を入れて、サブタンク本体部20aを固定する。
図10に示すように、右側保持部24cと左側保持部25cを撓ませて、右側溶着部24aと左側溶着部25aの間隔を狭めてタンク外壁10の内面に右側保持部24cと左側保持部25cが溶着されている。
サブタンク本体部20aは、右側支持部材24と左側支持部材25に保持されて、燃料タンク1のタンク外壁10の内面から浮いて保持されている。
サブタンク本体部20aを固定するには、図11の矢印に示すように、右側壁係止凹部22aが形成されているフランジ部分を右側係止部24bの下のタンク外壁10との間の隙間に挿入する。そうすると、右側係止部24bが右側壁係止凹部22aに係合されて、右側壁22側のサブタンク本体部20aが固定される。
次に、図12の矢印に示すように、左側壁23の左側係止段部23a部分を左側溶着部25aの縦壁部に沿って下方に押し下げる。そうすると、左側係止段部23aに左側係止部25bが係合して、左側壁23側のサブタンク本体部20aが固定されるとともに、サブタンク本体部20aの全体がタンク外壁10の内面に固定される。
このようにして、サブタンク本体部20a、右側支持部材24及び左側支持部材25を一体的に形成したサブタンク20を取付けることで、別に形成した支持部材等を使用することなく、内蔵部品であるサブタンク20を容易に取付けることができる。
なお、サブタンク本体部20aを取付けた後に、右側支持部材24と左側支持部材25を取外すことができるように、ノッチ等を形成してもよい。
1 燃料タンク
8 パリソン
10 タンク外壁
20 サブタンク(内蔵部品)
20a サブタンク本体部
21 底壁
22 右側壁
22a 右側壁係止凹部
23 左側壁
23a 左側壁係止段部
24 右側支持部材
24a 右側溶着部
24b 右側係止部
24c 右側保持部
25 左側支持部材
25a 左側溶着部
25b 左側係止部
25c 左側保持部

Claims (5)

  1. ブロー成形で形成され、内部に内蔵部品を取付けられ、合成樹脂で形成された外壁を有するブロー成形品の内蔵部品の取付構造において、
    上記内蔵部品は、内蔵部品本体部と該内蔵部品本体部を支持する複数の内蔵部品支持部材を一体的に形成し、
    該内蔵部品支持部材は、上記ブロー成形品の内面に溶着される支持部溶着部と、該支持部溶着部と上記内蔵部品本体部を連結し、上記内蔵部品本体部を保持する支持部保持部と、上記支持部溶着部と上記内蔵部品本体部を係止する支持部材係止部を有し、
    上記内蔵部品本体部は、複数の上記支持部材係止部とそれぞれ係合する複数の本体部材係止部を有し、
    複数の上記内蔵部品支持部材の上記支持部溶着部を上記ブロー成形品の内面に溶着し、上記内蔵部品本体部を上記ブロー成形品の内面から離れた状態で保持した後に、一方の上記支持部材係止部に、対応する一方の上記本体部材係止部を係合した後に、他方の上記支持部材係止部に、対応する他方の上記本体部材係止部を係合して上記内蔵部品を上記ブロー成形品の内部に取付けることを特徴とするブロー成形品の内蔵部品の取付構造。
  2. 上記支持部材係止部と上記本体部材係止部は、いずれか一方が鉤状に形成され、他方が鉤状の部分を係止する凹部を有する請求項1に記載のブロー成形品の内蔵部品の取付構造。
  3. 上記支持部保持部は、弾性を有する板状に形成された請求項1又は請求項2に記載のブロー成形品の内蔵部品の取付構造。
  4. 上記支持部保持部は、上記内蔵部品を上記ブロー成形品の内部に取付けた後に、上記支持部溶着部又は上記内蔵部品本体部から切り離し可能に形成され請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のブロー成形品の内蔵部品の取付構造。
  5. 上記ブロー成形品は、自動車用燃料タンクであり、上記内蔵部品はサブタンクである請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のブロー成形品の内蔵部品の取付構造。
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