JP2017007301A - ブロー成形装置のダイヘッド構造 - Google Patents
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Abstract
Description
このブロー成形においては、ダイヘッドから円筒状のパリソンを押出して、そのパリソンをブロー成形金型の左右に開いた割型の間に位置させて、ブロー成形金型を閉じて、ブロー成形を行っていた。
それは、まず、図9に示すように、パリソン108がブロー成形金型140内に入る前に内蔵部品120を支持棒141に載せて、ブロー成形金型140を開いて、その内部に位置させる。その後、ブロー成形金型140を開いたままで、パリソン108を下降させて、パリソン108の内部に内蔵部品120が位置するようにする。
そして、支持棒141を下降させて、ブロー成形金型140を閉じて、空気を吹き込み、ブロー成形を行う。
しかしながら、この場合においては、ダイヘッド230の下部にカッター201やローラー202、203を配置するため、パリソン208の温度が低下して、設備が大型化して、コストが上昇することとなる。
この場合には、ダイ310の出口部312に2個の分流片314、314を左右に180度離して取付け、ダイコア320の出口部322の傾斜面にバネ部材315により分流片314、314を押圧しているものがある。
ダイヘッドは、ダイとダイの内部に取付けられるダイコアを有し、ダイコアとダイとの間に形成され上下方向に連通するパリソン流路を形成し、
パリソン流路の出口付近のダイに少なくとも2個の分流片を取付け、
パリソン流路の出口付近のダイコアに分流片の側端部分を収納する分流片収納凹部を形成し、
パリソン流路を流下するパリソンをパリソン流路の出口付近で、分流片により分割することを特徴とするブロー成形装置のダイヘッド構造である。
パリソン流路を流下するパリソンをパリソン流路の出口付近で、分流片により分割するため、パリソンが分流片により切断された後に、再度溶着することが無い。
さらに、燃料タンク1の上面には、内部の燃料蒸気を回収するホース等を接続する各所のニップル6が形成されている。これらのため、燃料タンク1の外壁は、凹凸形状を有している。
使用される合成樹脂は、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリエチレン、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等の、ブロー成形が可能な合成樹脂であれば、いずれのものでも使用することができる。
図1と図2に示すように、ダイヘッド30は、ダイ10とダイ10の内部に取付けられるダイコア20を有して、ダイ10とダイコア20の間にはパリソン流路31が形成されている。パリソン流路31は、ダイヘッド30の上端から下端までダイコア20の外周を上下方向に連通して形成される。
パリソン流路31は、6層構成のパリソン8を押出するものを使用することができるが、6層以外の多層パリソンや単層のパリソン8についても使用することができる。
図1と図2に示すように、ダイ10は、円筒状のダイ本体11と、ダイ本体11の上部に取付けられるダイ取付部13と、ダイ本体11の下部に取付けられるダイ下部12から構成される。ダイ本体11、ダイ取付部13とダイ下部12のダイ本体11と隣接する部分の内径は同一になるように形成されている。
ダイ下部12の内径は、ダイ本体11と隣接する部分は、ダイ本体11の内径と同一になるように形成されているが、ダイ下部12の内径は、パリソン流路31の出口に向かって先端が広がった円錐台状に形成されている。
なお、パリソン8を等分に分割しない場合には、分流片14は、切断するパリソン8の幅に応じて、180度以外の角度で離れて取付けることができる。また、3個以上の分流片14を使用することができる。
図1と図2に示すように、ダイコア20は、コア本体21と、コア本体21の下に取付けられるコア下部22と、コア下部22の下端に取付けられるコア先端部25と、コア本体21の上端に取付けられるコア取付部23から形成される。
コア下部22とコア先端部25は、図1、図2、図5及び図6に示すように、ボルトでコア本体21に取付けられている。
分流片収納凹部24は、分流片14の数に応じて、分流片14と対応する位置に形成される。
ダイコア20は、ダイ10の内部を昇降することができるため、ダイコア20の昇降に応じて、分流片14を分流片収納凹部24の内部に保持したまま、ダイコア20は摺動することができる。
これにより、2枚に切断されたパリソン8は、それぞれブロー成形金型が開いた状態の割型のキャビティー面に当接するように配置される。
11 ダイ本体
12 ダイ下部
14 分流片
20 ダイコア
21 コア本体
22 コア下部
24 分流片収納凹部
30 ダイヘッド
31 パリソン流路
Claims (7)
- ブロー成形品を成形するブロー成形装置のパリソンを押出すダイヘッド構造において、
該ダイヘッドは、ダイと該ダイの内部に取付けられるダイコアを有し、該ダイコアと上記ダイとの間に形成され上下方向に連通するパリソン流路を形成し、
該パリソン流路の出口付近の上記ダイに少なくとも2個の分流片を取付け、
上記パリソン流路の出口付近の上記ダイコアに上記分流片の側端部分を収納する分流片収納凹部を形成し、
上記パリソン流路を流下するパリソンを上記パリソン流路の出口付近で、上記分流片により分割することを特徴とするブロー成形装置のダイヘッド構造。 - 上記分流片は、上記パリソン流路の出口付近の上記ダイに180度離れた角度で2個取付けられた請求項1に記載のブロー成形装置のダイヘッド構造。
- 上記分流片は、一方の側端が上記パリソン流路の出口付近の上記ダイにネジ止めにより取付けられ、他方の側端が上記ダイコアの上記分流片収納凹部に嵌入された請求項1又は請求項2に記載のブロー成形装置のダイヘッド構造。
- 上記分流片は、上端が尖って形成され、流下する上記パリソンを上端が分割する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のブロー成形装置のダイヘッド構造。
- 上記ダイコアのパリソン流路の出口付近は、外面が円錐台状に先端が広がって形成され、上記ダイのパリソン流路の出口付近は、内面が円錐台状に先端が広がって形成され、上記ダイコアの外面の縦方向の曲率半径は、上記ダイの内面の縦方向の曲率半径よりも小さく形成された請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のブロー成形装置のダイヘッド構造。
- 上記ダイコアは上記ダイの内部を上下方向に摺動可能に取付けられた請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のブロー成形装置のダイヘッド構造。
- 上記ブロー成形品は、自動車用燃料タンクである請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のブロー成形装置のダイヘッド構造。
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