JP2017007301A - ブロー成形装置のダイヘッド構造 - Google Patents

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隆 濱田
晴幸 近藤
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晴幸 近藤
圭一 松木
Keiichi Matsuki
圭一 松木
今井 隆
Takashi Imai
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Abstract

【課題】パリソンの切断を確実に行うことができ、設備も小型化できるブロー成型機のダイヘッド構造を提供する。【解決手段】ブロー成形品を成形するブロー成形装置のパリソン8を押出すダイヘッド構造において、ダイヘッド30は、ダイ10とダイ10の内部に取付けられるダイコア20を有し、ダイコア20とダイ10との間に形成され上下方向に連通するパリソン流路31を形成する。パリソン流路31の出口付近のダイ10に少なくとも2個の分流片14を取付ける。パリソン流路31の出口付近のダイコア20に分流片14の側端部分を収納する分流片収納凹部23を形成し、パリソン流路31を流下するパリソン8をパリソン流路31の出口付近で、分流片14により分割する。【選択図】図1

Description

本発明は、ブロー成形品を成形するブロー成形装置のパリソンを押出すダイヘッド構造に関するものである。
従来、ブロー成形品として自動車用の燃料タンク等の合成樹脂製のタンクを成形するものとして、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。
このブロー成形においては、ダイヘッドから円筒状のパリソンを押出して、そのパリソンをブロー成形金型の左右に開いた割型の間に位置させて、ブロー成形金型を閉じて、ブロー成形を行っていた。
この場合に、自動車用の燃料タンク等の大型のブロー成形品においては、内部に内臓部品を取付ける必要があり、図9〜図10に示すように行っている場合もある(例えば、特許文献1参照。)。
それは、まず、図9に示すように、パリソン108がブロー成形金型140内に入る前に内蔵部品120を支持棒141に載せて、ブロー成形金型140を開いて、その内部に位置させる。その後、ブロー成形金型140を開いたままで、パリソン108を下降させて、パリソン108の内部に内蔵部品120が位置するようにする。
その後、図10に示すように、ブロー成形金型140を閉じる前に、ブロー成形金型140の両側から押圧ピン142を出し、パリソン108を押圧して、パリソン108を内蔵部品120の両側端の取付部材133、133に押付ける。このとき、パリソン108の内面はまだ固化していないので、パリソン108と内蔵部品120の側端は、融着することができる。
そして、支持棒141を下降させて、ブロー成形金型140を閉じて、空気を吹き込み、ブロー成形を行う。
この場合は、内蔵部品120を支持棒141に載せて、パリソン108内部に内蔵部品120を挿入し、ブロー成形金型140の両側から押圧ピン142を出し、パリソン108を押圧する必要があり、内蔵部品120の大きさに制限があり、支持棒141を上下に摺動させるため、装置も大型化や複雑になっていた。
このため、図11に示すように、ダイヘッド230から押出したパリソン208をカッター201で2枚に切断して、ローラー202、202で左右に分けて、ローラー203、203で下方に移送する。その後、2枚に切断したパリソン208をそれぞれブロー成形金型の左右に開いた割型のそれぞれのキャビティー面に当接させて、内蔵部品をパリソン208の内面に取付けて、ブロー成形金型を閉じて、ブロー成形することが行われている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、この場合においては、ダイヘッド230の下部にカッター201やローラー202、203を配置するため、パリソン208の温度が低下して、設備が大型化して、コストが上昇することとなる。
そのため、図12に示すように、ダイヘッド330の内部に分流片314、314を取付けて、分流片314、314をパリソン流路331の内部に進入させて、パリソンを切断することが行われている(例えば、特許文献3参照。)。
この場合には、ダイ310の出口部312に2個の分流片314、314を左右に180度離して取付け、ダイコア320の出口部322の傾斜面にバネ部材315により分流片314、314を押圧しているものがある。
しかしながら、この場合には、分流片314をバネ部材315により、ダイコア320の傾斜面に押圧するために、バネ部材315等の部品が必要であり、ダイ310の構造が複雑になるとともに、分流片314をダイコア320の傾斜面に押圧する力が弱いと、パリソンの圧力により、パリソンの切断が不十分になるおそれがある。
特開平6−143396号公報 特許第4295213号公報 特許第5721077号公報
本発明はこのような事情を鑑みてなされたものであり、パリソンの切断を確実に行うことができ、設備も小型化できるブロー成型機のダイヘッド構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、ブロー成形品を成形するブロー成形装置のパリソンを押出すダイヘッド構造において、
ダイヘッドは、ダイとダイの内部に取付けられるダイコアを有し、ダイコアとダイとの間に形成され上下方向に連通するパリソン流路を形成し、
パリソン流路の出口付近のダイに少なくとも2個の分流片を取付け、
パリソン流路の出口付近のダイコアに分流片の側端部分を収納する分流片収納凹部を形成し、
パリソン流路を流下するパリソンをパリソン流路の出口付近で、分流片により分割することを特徴とするブロー成形装置のダイヘッド構造である。
請求項1の本発明では、ブロー成形品を成形するブロー成形装置のパリソンを押出すダイヘッド構造において、ダイヘッドは、ダイとダイの内部に取付けられるダイコアを有し、ダイコアとダイとの間に形成され上下方向に連通するパリソン流路を形成している。このため、ブロー成形機の押出機から押出されたパリソンは、パリソン流路を経由して、所定の肉厚で押出すことができる
パリソン流路の出口付近のダイに少なくとも2個の分流片を取付け、パリソン流路の出口付近のダイコアに分流片の側端部分を収納する分流片収納凹部を形成している。このため、パリソンのシートを2枚同時に押出することができ、成形サイクルタイムを短縮することができる。また、パリソン流路の出口付近で分流片をダイとダイコアで確実に保持して、パリソンの流出圧力によっても、分流片がずれることが無く、パリソンを確実に分割することができる。
パリソン流路を流下するパリソンをパリソン流路の出口付近で、分流片により分割するため、パリソンの温度が低下することが無く、パリソンが分流片により切断された後に、パリソンが分離して、再度溶着することが無い。さらに、パリソン流路の出口付近でパリソンは、所定の肉厚に調整することができ、材料のロスを低減することができる。パリソンの切断のための装置がダイヘッド内にあるため、パリソン切断のための装置をダイヘッドの外に設ける必要が無く、装置を小さくすることができる。
請求項2の本発明は、分流片は、パリソン流路の出口付近のダイに180度離れた角度で2個取付けられたブロー成形装置のダイヘッド構造である。
請求項2の本発明では、分流片は、パリソン流路の出口付近のダイに180度離れた角度で2個、取付けられたため、ダイヘッドから押出と同時に、パリソンを2枚に等分に分割、切断することができる。
請求項3の本発明は、分流片は、一方の側端がパリソン流路の出口付近のダイにネジ止めにより取付けられ、他方の側端がダイコアの分流片収納凹部に嵌入されたブロー成形装置のダイヘッド構造である。
請求項3の本発明では、分流片は、一方の側端がパリソン流路の出口付近のダイにネジ止めにより取付けられ、他方の側端がダイコアの分流片収納凹部に嵌入された。このため、ダイコアをダイに取付けるのみで、簡単な構造で、確実に分流片の両端を安定して保持することができ、パリソンの流下圧力によっても分流片がずれることが無く、パリソンを確実に切断することができる。
請求項4の本発明は、分流片は、上端が尖って形成され、流下するパリソンを上端が分割するブロー成形装置のダイヘッド構造である。
請求項4の本発明では、分流片は、上端が尖って形成され、流下するパリソンを上端が分割するため、尖った先端で確実に、円滑にパリソンの切断をすることができる。
請求項5の本発明は、ダイコアのパリソン流路の出口付近は、外面が円錐台状に先端が広がって形成され、ダイのパリソン流路の出口付近は、内面が円錐台状に先端が広がって形成され、ダイコアの外面の縦方向の曲率半径は、ダイの内面の縦方向の曲率半径よりも小さく形成されたブロー成形装置のダイヘッド構造である。
請求項5の本発明では、ダイコアのパリソン流路の出口付近は、外面が円錐台状に先端が広がって形成され、ダイのパリソン流路の出口付近は、内面が円錐台状に先端が広がって形成され、ダイコアの外面の縦方向の曲率半径は、ダイの内面の縦方向の曲率半径よりも小さく形成された。このため、ダイコアを上下に摺動させることにより、ダイヘッドの出口部分でパリソン流路の出口付近の隙間を調整して、パリソンの肉厚を調整することができ、材料のロスを低減できる。
請求項6の本発明は、ダイコアはダイの内部を上下方向に摺動可能に取付けられたブロー成形装置のダイヘッド構造である。
請求項6の本発明では、ダイコアはダイの内部を上下方向に摺動可能に取付けられたため、ダイコアを上下に摺動させて、ダイヘッドの出口部分でパリソン流路の出口付近の隙間を調整して、パリソンの肉厚を調整することができる。
請求項7の本発明は、ブロー成形品は、自動車用燃料タンクであるブロー成形装置のダイヘッド構造である。
請求項7の本発明では、ブロー成形品は、自動車用燃料タンクであるため、大型のブロー成形品である燃料タンクを、パリソンを分割して、ブロー成形金型の表面に当接させ、パリソンの内面に内臓部品を取付けて、容易に成形することができる。
パリソン流路の出口付近のダイに少なくとも2個の分流片を取付け、パリソン流路の出口付近のダイコアに分流片の側端部分を収納する分流片収納凹部を形成しているため、分流片をダイとダイコアで確実に保持して、パリソンの流出圧力のよっても、分流片がずれることが無い。
パリソン流路を流下するパリソンをパリソン流路の出口付近で、分流片により分割するため、パリソンが分流片により切断された後に、再度溶着することが無い。
本発明の実施の形態であるブロー成形装置のダイヘッド構造の断面図であり、図4のB―B線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態であるブロー成形装置のダイヘッド構造の断面図であり、図4のA−A線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態であるブロー成形装置のダイコアに取付けられた分流片の部分の拡大正面図であり、図2の分流片の部分の拡大正面図である。 本発明の実施の形態であるブロー成形装置のダイヘッド構造の底面図である。 本発明の実施の形態であるダイヘッド構造のダイとダイコアの断面図であり、図4のA−A線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態であるダイヘッド構造のダイとダイコアの断面図であり、図4のB−B線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態であるダイヘッド構造のダイコアの斜視図である。 本発明の実施の形態であるブロー成形装置で成形する燃料タンクの斜め上方からみた斜視図である。 従来のブロー成形品の製造方法を示すブロー成形金型を開いた状態の断面図である。 従来のブロー成形品の製造方法を示すブロー成形金型の押圧ピンをスライドさせた状態の断面図である。 従来の他のブロー成形装置のダイヘッドの下部にパリソンの切断機構を設けた斜視図である。 従来の他のブロー成形装置のダイヘッド構造の内部にパリソンの切断機構を設けた斜視図である。
本発明の実施の形態のブロー成形品である燃料タンク1を成形するブロー成形装置のダイヘッド構造について、図1〜図7に基づき説明する。本発明のブロー成形装置のダイヘッド構造は、自動車用の燃料タンクの成形に使用するものを例に取り説明するが、燃料タンク以外であっても、ブロー成形で形成される自動車以外の燃料タンクや他のブロー成形品の成形についても、広く使用することができる。
図8に示すように、本発明の実施の形態でブロー成形される燃料タンク1は、外壁は多層構成の合成樹脂で形成されている。そして、燃料タンク1は、車体のフロアパネルの下面等に取付けられ、その下面の形状に応じて凹凸が設けられるとともに、燃料タンク1は、その燃料タンク1に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにポンプユニット取付孔4が上面に形成されている。また、燃料タンク1の側面又は上面には、インレットパイプ(図示せず)から燃料を注入する燃料注入孔5が形成されている。
さらに、燃料タンク1の上面には、内部の燃料蒸気を回収するホース等を接続する各所のニップル6が形成されている。これらのため、燃料タンク1の外壁は、凹凸形状を有している。
本実施の形態において、燃料タンク1は、ブロー成形で形成され、その外壁は、合成樹脂の多層構成で、外側から順に表皮層、外部本体層、外部接着剤層、バリヤ層、内部接着剤層及び内部本体層から形成されている。
使用される合成樹脂は、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリエチレン、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等の、ブロー成形が可能な合成樹脂であれば、いずれのものでも使用することができる。
ブロー成形においては、上記の6層から構成されるパリソン8が使用される。6層以外の層構成を有するパリソンや単層のパリソンを使用することもできる。また、表皮層は外部本体層に再生部材や、フィラー等を混入する場合に使用されるが、表皮層を省略することもできる。
次に、ブロー成形装置のダイヘッド構造について、図1〜図7に基づき説明する。
図1と図2に示すように、ダイヘッド30は、ダイ10とダイ10の内部に取付けられるダイコア20を有して、ダイ10とダイコア20の間にはパリソン流路31が形成されている。パリソン流路31は、ダイヘッド30の上端から下端までダイコア20の外周を上下方向に連通して形成される。
パリソン流路31は、6層構成のパリソン8を押出するものを使用することができるが、6層以外の多層パリソンや単層のパリソン8についても使用することができる。
まず、ダイ10の構成を説明して、その後、ダイコア20の構成を説明する。
図1と図2に示すように、ダイ10は、円筒状のダイ本体11と、ダイ本体11の上部に取付けられるダイ取付部13と、ダイ本体11の下部に取付けられるダイ下部12から構成される。ダイ本体11、ダイ取付部13とダイ下部12のダイ本体11と隣接する部分の内径は同一になるように形成されている。
ダイ取付部13は、図1と図2に示すように、円筒状に形成されて、上下2段に形成されている。ダイ取付部13の上部は、パリソン8が押出されるブロー成形機の押出ヘッドに取付けられる。ダイ取付部13の下部は、ダイ本体11に取付けられて、ダイ取付部13の上部とダイ取付部13の下部は、ボルト等で固定されている。ダイ取付部13は、一致的に形成することもできる。
ダイ下部12は、ダイ本体11と一体に形成することができるが、ダイ本体11とダイ下部12を別々に形成し、ボルト等で一体に固定してもよい。
ダイ下部12の内径は、ダイ本体11と隣接する部分は、ダイ本体11の内径と同一になるように形成されているが、ダイ下部12の内径は、パリソン流路31の出口に向かって先端が広がった円錐台状に形成されている。
ダイコア20の外面のコア下部22における縦方向の曲率半径は、ダイ10の内面のダイ下部12における縦方向の曲率半径よりも小さく形成されている。このため、ダイコア20を上下に摺動させることにより、ダイヘッド30の出口部分で、ダイ下部12とコア先端部25の間の隙間が変化して、パリソン流路31の出口付近の隙間を調整して、パリソン8の肉厚を調整することができる。
ダイ下部12のパリソン流路31の出口付近に2個の分流片14が取付けられている。本実施の形態では、分流片14は2個取付けたが、パリソン8を3個以上に分割するときは、3個以上取り付けることもできる。分流片14は平板状に形成されて、上下方向に立てて取付けられている。
図1と図6に示すように、分流片14は、一方の側端は、パリソン流路31の出口付近のダイ下部12にボルト等によりネジ止めにより取付けられている。本実施の形態では、ネジ止めは、分流片14の図6の横方向から取付けられているが、図6の下方向からネジ止めをすることができる。
図4に示すように、2個の分流片14を取付ける場合には、分流片14は、パリソン流路31の出口付近のダイ下部12に180度離れて取付けることが好ましい。この場合には、パリソン8を2枚に等分に分割、切断することができる。
なお、パリソン8を等分に分割しない場合には、分流片14は、切断するパリソン8の幅に応じて、180度以外の角度で離れて取付けることができる。また、3個以上の分流片14を使用することができる。
図3に示すように、分流片14は、上端が尖って形成することが好ましい。この場合には、パリソン流路31を流下するパリソン8を、分流片14の上端で左右に分かれるように切断して、分割することができる。
次に、ダイコア20について、図1〜図7に基づいて説明する。
図1と図2に示すように、ダイコア20は、コア本体21と、コア本体21の下に取付けられるコア下部22と、コア下部22の下端に取付けられるコア先端部25と、コア本体21の上端に取付けられるコア取付部23から形成される。
コア本体21は、円筒状に形成されている。図5と図6に示すように、コア本体21の上端は、中空部の内径が若干大きく形成されて、図1と図2に示すように、中空部の内部にコア取付部23が取付けられている。コア取付部23は、図7に示すように中心部に歯車状の孔が形成されている。この歯車状の孔に、パリソン8が押出されるブロー成形機の押出ヘッドに取付けられた嵌合部材が挿入されて、ダイヘッド30を回転させる1回の動作で、嵌合させることができる。
図7に示すように、コア下部22は、外径が円錐台状に広がって形成されている。コア下部22の下端にはコア先端部25が取付けられている。コア下部22とコア先端部25が一体となり、ダイコア20の下部の、外径が円錐台状に広がって形成されている。
コア下部22とコア先端部25は、図1、図2、図5及び図6に示すように、ボルトでコア本体21に取付けられている。
図6と図7に示すように、コア下部22とコア先端部25には、ダイ下部12に取付けられた分流片14が挿入される分流片収納凹部24が形成されている。分流片収納凹部24は、縦方向に分流片14が上下方向にスライド可能に長く形成されている。
分流片収納凹部24は、分流片14の数に応じて、分流片14と対応する位置に形成される。
ダイコア20がダイ10の内部に取付けられると、分流片14のネジ止めされた側端と反対側の側端が分流片収納凹部24の内部に挿入される。
ダイコア20は、ダイ10の内部を昇降することができるため、ダイコア20の昇降に応じて、分流片14を分流片収納凹部24の内部に保持したまま、ダイコア20は摺動することができる。
上述のように、ダイコア20の外面のコア下部22における縦方向の曲率半径は、ダイ10の内面のダイ下部12における縦方向の曲率半径よりも小さく形成されている。このため、ダイコア20がダイ10の内部を昇降すると、コア先端部25とダイ下部12の間の隙間の寸法を変化させることができ、パリソン流路31の出口付近の隙間を調整して、パリソン8の肉厚を調整することができる。このため、パリソン8の材料ロスを低減することができる。
パリソン8がパリソン流路31を流下すると、ダイヘッド30の出口の部分で、パリソン8は分流片14により長手方向に切断されて、ダイヘッド30から押出される。
これにより、2枚に切断されたパリソン8は、それぞれブロー成形金型が開いた状態の割型のキャビティー面に当接するように配置される。
パリソン流路31を流下するパリソン8をパリソン流路31の出口付近で、分流片14により分割するため、パリソン8の温度が低下することなく、パリソン8が分流片14により切断された後に、パリソン8の切断面は開いて、再度溶着することが無い。さらに、パリソン流路31の出口付近でパリソン8は、所定の肉厚に形成される部分で長手方向に切断されるため、切断されたパリソン8の肉厚は安定する。
分流片14は、一方の側端がパリソン流路31の出口付近のダイ10のダイ下部12にネジ止めにより取付けられ、他方の側端がダイコア20の分流片収納凹部24に嵌入されているため、簡単な構造で、確実に分流片14の両端を保持することができ、パリソン8を確実に切断することができる。
10 ダイ
11 ダイ本体
12 ダイ下部
14 分流片
20 ダイコア
21 コア本体
22 コア下部
24 分流片収納凹部
30 ダイヘッド
31 パリソン流路

Claims (7)

  1. ブロー成形品を成形するブロー成形装置のパリソンを押出すダイヘッド構造において、
    該ダイヘッドは、ダイと該ダイの内部に取付けられるダイコアを有し、該ダイコアと上記ダイとの間に形成され上下方向に連通するパリソン流路を形成し、
    該パリソン流路の出口付近の上記ダイに少なくとも2個の分流片を取付け、
    上記パリソン流路の出口付近の上記ダイコアに上記分流片の側端部分を収納する分流片収納凹部を形成し、
    上記パリソン流路を流下するパリソンを上記パリソン流路の出口付近で、上記分流片により分割することを特徴とするブロー成形装置のダイヘッド構造。
  2. 上記分流片は、上記パリソン流路の出口付近の上記ダイに180度離れた角度で2個取付けられた請求項1に記載のブロー成形装置のダイヘッド構造。
  3. 上記分流片は、一方の側端が上記パリソン流路の出口付近の上記ダイにネジ止めにより取付けられ、他方の側端が上記ダイコアの上記分流片収納凹部に嵌入された請求項1又は請求項2に記載のブロー成形装置のダイヘッド構造。
  4. 上記分流片は、上端が尖って形成され、流下する上記パリソンを上端が分割する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のブロー成形装置のダイヘッド構造。
  5. 上記ダイコアのパリソン流路の出口付近は、外面が円錐台状に先端が広がって形成され、上記ダイのパリソン流路の出口付近は、内面が円錐台状に先端が広がって形成され、上記ダイコアの外面の縦方向の曲率半径は、上記ダイの内面の縦方向の曲率半径よりも小さく形成された請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のブロー成形装置のダイヘッド構造。
  6. 上記ダイコアは上記ダイの内部を上下方向に摺動可能に取付けられた請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のブロー成形装置のダイヘッド構造。
  7. 上記ブロー成形品は、自動車用燃料タンクである請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のブロー成形装置のダイヘッド構造。
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