JP2016215378A - ブロー成形品の繊維強化シート取付方法 - Google Patents

ブロー成形品の繊維強化シート取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】設備が簡単で、製造時間も短くすることができるブロー成形品の繊維強化シート取付方法を提供する。【解決手段】ブロー成形金型40により合成樹脂で形成されたブロー成形品1の外壁10に繊維強化シート17を取付けるブロー成形品1の繊維強化シート取付方法において、ブロー成形品1を成形するパリソン8をダイコア22から押出した後に、所定寸法の繊維強化シート17を溶融状態のパリソン8の所定箇所に押圧して溶着させる。繊維強化シート17が溶着したパリソン8をブロー成形金型40のキャビティー内の置き、ブロー成形を行う。【選択図】図6

Description

本発明は、熱可塑性合成樹脂製の燃料タンク等のブロー成形品に繊維強化シートを取付ける取付方法に関するものである。
従来、ブロー成形品である自動車用の燃料タンク等の合成樹脂製のタンクを成形するものとして、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。図10に示すように、ブロー成形方法では、溶融した熱可塑性合成樹脂部材のパリソン8を円筒状にしてノズル9から下方へ押出して、そのパリソン8をブロー成形金型120で挟みパリソン8中に空気を吹き込み、ブロー成形品である自動車用燃料タンク等を製造していた(例えば、特許文献1参照)。
燃料タンク等のタンクにおいては、取付けされる車体等の形状に合わせるため、タンク自体の剛性を強化するため、或いはタンクに取付ける部品等のために、その外壁の部分の強度を向上させる必要があった。
このためには、タンクの外壁の肉厚を厚くすることも考えられるが、タンク全体の重量が増加して、車両の軽量化の要請に反することとなる。
そのため、図11に示すように、燃料タンク201の外壁210の一部に繊維強化シート217を溶着したものがある(例えば、特許文献2参照)。
この場合には、パリソンからブロー成形したブロー成形品である燃料タンク201を一旦ブロー成形金型内で冷却して取出した後に、赤外線ヒータ220で燃料タンク201の外壁210と繊維強化シート217を加熱して溶融し、繊維強化シート217を外壁210に押圧して溶着している。
このため、燃料タンク201の外壁210の加熱工程が、ブロー成形工程の次に必要であるとともに、繊維強化シート217の加熱工程も別に必要となる。従って、工程が複雑となり、赤外線ヒータ等の設備多くなり、成形時間も長くなる。
特開2011−168072号公報 特開2013−522066号公報
そのため、本発明は、設備が簡単で、製造時間も短くすることができるブロー成形品の繊維強化シート取付方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、ブロー成形金型により合成樹脂で形成されたブロー成形品の外壁に繊維強化シートを取付けるブロー成形品の繊維強化シート取付方法において、
ブロー成形品を成形するパリソンをダイコアから押出した後に、所定寸法の繊維強化シートを溶融状態のパリソンの所定箇所に押圧して溶着させ、
繊維強化シートが溶着したパリソンをブロー成形金型のキャビティー内に置き、ブロー成形を行うブロー成形品の繊維強化シート取付方法である。
請求項1の本発明では、ブロー成形金型により合成樹脂で形成されたブロー成形品の外壁に繊維強化シートを取付けるブロー成形品の繊維強化シート取付方法において、ブロー成形品を成形するパリソンをダイコアから押出した後に、所定寸法の繊維強化シートを溶融状態のパリソンの所定箇所に押圧して溶着させる。このため、ダイコアから押出したパリソンは溶融状態にあり、繊維強化シートを押圧することにより、パリソンを加熱することなく、容易に繊維強化シートがパリソンに溶着することができる。
繊維強化シートが溶着したパリソンをブロー成形金型のキャビティー内に置き、ブロー成形を行うため、ブロー成形されたブロー成形品の外壁の所定の箇所に、ブロー成形と同時に、繊維強化シートを溶着させることができる。そのため、ブロー成形品の強度が必要な部分に、加熱等の追加の工程を必要とすることなく、繊維強化シートを取付けることができる。
請求項2の本発明は、繊維強化シートは、ローラーによりパリソンの形状に適合するように湾曲させて、パリソンに押圧して溶着されるブロー成形品の繊維強化シート取付方法である。
請求項2の本発明では、繊維強化シートは、ローラーによりパリソンの形状に適合するように湾曲させて、パリソンに押圧して溶着される。このため、繊維強化シートは、パリソンの形状に沿って表面に当接されることができ、繊維強化シートが確実にパリソンに溶着されることができる。
請求項3の本発明は、繊維強化シートは、溶着されるパリソンの付近で所定寸法に切断されて溶着されるブロー成形品の繊維強化シート取付方法である。
請求項3の本発明では、繊維強化シートは、溶着されるパリソンの付近で所定寸法に切断されて溶着される。このため、長尺の繊維強化シートを所定の長さ分だけ、連続的に、確実にパリソンに溶着させることができる。また、切断された複数の繊維強化シートをパリソンの上下方向に溶着させることができるため、ブロー成形品の所定の箇所に繊維強化シートを適切に取付けることができる。
請求項4の本発明は、繊維強化シートは、パリソンに押圧される前に加熱されるブロー成形品の繊維強化シート取付方法である。
請求項4の本発明では、繊維強化シートは、パリソンに押圧される前に加熱されるため、溶融しているパリソンと確実に溶融して、ブロー成形品の表面に強固に溶着されることができる。
請求項5の本発明は、繊維強化シートは、ガラス繊維強化シート又は炭素繊維強化シートであるブロー成形品の繊維強化シート取付方法である。
請求項5の本発明では、繊維強化シートは、ガラス繊維強化シート又は炭素繊維強化シートであるため、補強効果が大きく、耐久性に優れている。また重量も軽く、繊維強化シートによるブロー成形品の重量増加が少ない。
請求項6の本発明は、パリソンは、高密度ポリエチレン(HDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を主体とした合成樹脂であり、繊維強化シートは、高密度ポリエチレン(HDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を主体とした合成樹脂に炭素繊維又はガラス繊維を混入したブロー成形品の繊維強化シート取付方法である。
請求項6の本発明では、パリソンは、高密度ポリエチレン(HDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を主体とした合成樹脂であり、繊維強化シートは、高密度ポリエチレン(HDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を主体とした合成樹脂に炭素繊維又はガラス繊維を混入した。このため、繊維強化シートとパリソンは同種の材料であるため、溶着力が強く、確実に補強効果を奏することができる。高密度ポリエチレン(HDPE)は強度が大きく、耐久性が強いため、剛性の大きな、耐久性に優れたブロー成形品を得ることができる。炭素繊維又はガラス繊維は、高密度ポリエチレン(HDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を主体とした合成樹脂に混入されて、補強効果を奏することができる。
請求項7の本発明は、ブロー成形品は、自動車用の燃料タンクであるブロー成形品の繊維強化シート取付方法である。
請求項7の本発明では、ブロー成形品は、自動車用の燃料タンクであるため、燃料タンクが取付けられる車体の形状に合わせて、或いは、燃料タンクに取付けられる内蔵部品、ホースやキャップ等の取付場所に合わせて、所定箇所に繊維強化シートを溶着して、必要な強度を有する燃料タンクを成形することができる。
繊維強化シートを押圧することにより、パリソンを加熱することなく、容易に繊維強化シートがパリソンに溶着することができる。
繊維強化シートが溶着したパリソンをブロー成形金型のキャビティー内の置き、ブロー成形を行うため、ブロー成形されたブロー成形品の外壁の所定の箇所に、ブロー成形と同時に、ブロー成形品の強度が必要な部分に、加熱等の追加の工程を必要とすることなく、繊維強化シートを取付けることができる。
本発明の実施の形態で使用する繊維強化シートを溶着する燃料タンクの斜視図である。 本発明の実施の形態で使用する繊維強化シートを溶着する燃料タンクの外壁の拡大断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形機に繊維強化シート取付装置を取付けた状態の斜視図である。 本発明の実施の形態で使用する繊維強化シート取付装置で、パリソンに繊維強化シートを溶着するときに湾曲状態の繊維強化シートの正面図である。 本発明の実施の形態で使用する繊維強化シート取付装置で、パリソンに繊維強化シートを溶着するときに湾曲状態の繊維強化シートの側面図である。 本発明の実施の形態で使用する繊維強化シートを溶着する繊維強化シート取付装置の正面図である。 本発明の実施の形態で使用するパリソンを押出ヘッドから押出して、切断した状態の斜視図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型を開いて、パリソンを間においた状態の断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型を閉じて、パリソンをブロー成形した状態の断面図である。 従来のブロー成形金型を開いて、パリソンを間においた状態の断面図である。 従来の燃料タンクに繊維強化シートを溶着する工程を示す正面図である。
本発明の実施の形態であるブロー成形金型により合成樹脂で形成されたブロー成形品の外壁に繊維強化シート17を取付ける方法について、自動車用の燃料タンク1に繊維強化シート17を溶着する方法を例にとり説明する。本発明のブロー成形品の外壁に繊維強化シート17を取付ける方法は、合成樹脂製の燃料タンク以外であっても、ブロー成形で形成される合成樹脂製のブロー成形品についても、広く使用することができる。
図1に示すように、本発明の実施の形態でブロー成形される燃料タンク1は、車体のフロアパネルの下面等に取付けられ、その下面の形状に応じて凹凸が設けられるとともに、燃料タンク1は、その燃料タンク1に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにポンプユニット取付孔4が上面に形成されている。
また、燃料タンク1の側面又は上面には、インレットパイプ(図示せず)から燃料を注入する燃料注入孔5が形成されている。
さらに、燃料タンク1の上面には、内部の燃料蒸気を回収するホース等を接続する各所の取付孔6が形成されている。これらのため、燃料タンク1の外壁10は、場所により必要とされる強度が異なっている。
この燃料タンク1の外壁10に、剛性を向上させるために繊維強化シート17が溶着される。繊維強化シート17は、燃料タンク1の外壁10に溶着されるため、外壁10と相溶性のよい材料が使用される。たとえば、後述するように、燃料タンク1の外壁10の最外面が高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)を主体とする合成樹脂やポリエチレンで形成されている場合には、高密度ポリエチレン(HDPE)や高密度ポリエチレン(HDPE)を主体とする合成樹脂に炭素繊維やガラス繊維が強化繊維として混入されたシートを使用することが好ましい。
繊維強化シート17が、炭素繊維やガラス繊維が強化繊維として混入されたシートである場合には、補強効果が大きく、使用時の耐久性に優れているため、長期間に亘り燃料タンク1の補強効果を維持することができる。また、強化繊維の重量も軽く、繊維強化シート17による燃料タンク1の重量増加が少なく、車両の軽量化に貢献することができる。
繊維強化シート17は、燃料タンク1の外壁10の強度が必要な部分に溶着されるため、燃料タンク1の外壁10に複数個設けることができる。
本発明の燃料タンク1は、図8と図9に示すように、パリソン8がブロー成形金型40を使用して、ブロー成形で形成される。そして、図2に示すように、燃料タンク1の外壁10は、多層のパリソン8で形成することが好ましいが、1層のパリソン8でも成形することができる。多層の外壁10の場合は、外側から順に表皮層11、本体層12、外部接着剤層13、バリヤ層14、内部接着剤層15及び内部本体層16から形成されている。本実施の形態のブロー成形においては、上記の6層から構成されるパリソン8が使用される。なお、6層以上の層構成を有するパリソンを使用することもできる。
表皮層11と内部本体層16は、耐衝撃性が大きく、燃料油に対しても剛性が維持される熱可塑性合成樹脂から形成され、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂又はポリエステル樹脂で形成される。このため、表皮層11と内部本体層16は、充分な剛性を有することができ、燃料と接触してもその剛性が低下することがなく、燃料タンクの強度を大きくし、耐衝撃性も確保することができる。この場合に、上述のように繊維強化シート17と溶着しやすい合成樹脂を使用する。
また、剛性の大きい表皮層11で本体層12を覆うことができ、剛性の低い本体層12を保護することができる。表皮層11は、カーボンブラック等の黒色顔料を含有させることができる。ポリエチレン樹脂としては、高密度ポリエチレン(HDPE)又は高密度ポリエチレン(HDPE)を主体とした合成樹脂から形成されることが好ましい。
なお、燃料タンク1以外のタンクでは、その用途に応じて適宜合成樹脂の種類を選択して使用することができる。
次に、本発明の実施の形態で使用するブロー成形機20と繊維強化シート取付装置30について、図3と図6に基づき説明する。
ブロー成形機20は、押出ヘッド21とダイコア22を有して、押出ヘッド21とダイコア22を連通するパリソン流路23が形成されている。ブロー成形機20に設けられた押出シリンダ(図示せず)から押出された溶融樹脂は、パリソン8としてパリソン流路23を通りダイコア22から押出される。
ダイコア22の付近には、繊維強化シート17をパリソン8に溶着させる繊維強化シート取付装置30が取付けられている。繊維強化シート取付装置30は、押出ヘッド21付近に設けられた成形機保持台24に取付けられている。繊維強化シート取付装置30は、繊維強化シート17をパリソン8の周囲に複数個取付ける場合には、ブロー成形機20に複数台設けることができる。
図6に示すように、繊維強化シート取付装置30は、平板状の成形機取付台座31を有し、成形機取付台座31の上面に成形機取付柱32が複数本設けられている。成形機取付柱32が成形機保持台24に取付けられて、繊維強化シート取付装置30がブロー成形機20に取付けられている。
成形機取付台座31の下方には、平板状のロール取付台座33が設けられて、成形機取付台座31にロール取付台座33は、ロール取付柱31aにより取付けられている。
ロール取付台座33には、繊維強化シート17がロール状に巻き取られた繊維強化シートロール34が、繊維強化シートロール回転軸35により取付けられている。繊維強化シートロール回転軸35は、ロール取付台座33に回動自在に取付けられている。
繊維強化シートロール34の周囲には、複数個のヒータ36が取付けられている。
さらに、成形機取付台座31とロール取付台座33の間には、第1ローラー37aと第2ローラー37bが取付けられている。第1ローラー37aと第2ローラー37bにより繊維強化シートロール34から繊維強化シート17を挟持して、引き出すことができる。
第1ローラー37aと繊維強化シートロール34の間に2個の対向するヒータ36,36が設けられて、その間を繊維強化シート17が移動して、加熱される。
第1ローラー37aと第2ローラー37bの間にカッター38が設けられて、繊維強化シートロール34から引き出された繊維強化シート17を所定の長さに切断することができる。
切断された繊維強化シート17を挟持して、繊維強化シート17をパリソン8に押圧できるように、第2ローラー37bは、繊維強化シート17が移動する前後方向(図6の矢印で示す。)に移動することができる。カッター38により切断された繊維強化シート17を、パリソン8の流れに沿って、縦方向に複数本取付けることができる。
ロール取付台座33の下面でパリソン8に近接する先端部に第3ローラー37cが設けられている。第3ローラー37cによりパリソン8に当接された所定の長さの繊維強化シート17がパリソン8にさらに押圧されることができ、確実に溶着されることができる。繊維強化シート17が溶着されたパリソン8は、図7に示すように、ダイコア22の付近に取付けられたパリソンカッター25により切断される。
本実施の形態では、パリソン8は円筒形に押出されるので、繊維強化シート17は、図4と図5に示すように、ガイドローラー39によりパリソン8の形状に適合するように湾曲させて、パリソン8に押圧して溶着される。このため、繊維強化シート17は、パリソン8の形状に沿って表面に当接されることができ、繊維強化シート17が確実にパリソン8に溶着されることができる。
次に、ブロー成形品である自動車用の燃料タンク1に、繊維強化シート17の取付方法について説明する。
まず、図3と図6に示すように、ダイコア22からパリソン8を押出する。パリソン8は、上述のように多層でも単層でもいずれのパリソン8も使用することができる。本実施の形態では、多層のパリソン8を使用し、その最外層は高密度ポリエチレン(HDPE)のものを使用している。
ダイコア22から押出されたパリソン8に繊維強化シート取付装置30を使用して繊維強化シート17を溶着させる。
第1ローラー37aと第2ローラー37bを使用して繊維強化シートロール34から繊維強化シート17を引き出して、カッター38により所定の寸法に切断して、第2ローラー37bと第3ローラー37cにより繊維強化シート17をパリソン8に押圧して溶着する。
図3に示すように、パリソン8が円筒状に湾曲している場合には、図4と図5に示すように、繊維強化シート17をガイドローラー39により湾曲させて、パリソン8に押圧して溶着する。
なお、パリソン8は円筒状に押出されたものを2枚に切断して、平板状にしてその平板状のパリソン8に繊維強化シート17を溶着することができる。
本実施の形態では、2個のガイドローラー39を使用して、平板状の繊維強化シート17を湾曲させて、パリソン8の湾曲面に適合するように湾曲させる。このため、繊維強化シート17を全面的にパリソン8の表面に当接させることができ、繊維強化シート17が確実にパリソン8に溶着されることができる。
このとき、パリソン8は、ダイコア22から押出された直後であり溶融状態にある。また、繊維強化シート17は、ヒータ36により加熱されており、高密度ポリエチレン(HDPE)等の同種の材料であるため、繊維強化シート17はパリソン8と確実に溶着することができる。
繊維強化シート17は所定の長さが第1ローラー37aと第2ローラー37bにより送り出された後に、カッター38で切断される。これにより、長尺の繊維強化シートロール34から所定の長さ分だけ、繊維強化シート17を連続的に取出すことができる。燃料タンク1の異なる箇所に長さの異なる繊維強化シート17を確実にパリソン8に溶着させることができる。また、異なる大きさの燃料タンク1にも、長さの異なる繊維強化シート17を確実にパリソン8に溶着させることができる。
繊維強化シート17が溶着されたパリソン8は、図7に示すようにパリソンカッター25によりダイコア22付近で切断される。切断されたパリソン8は図8に示すように、繊維強化シート17とともに、ブロー成形金型40の位置に移送される。
そのとき、図8に示すように、ブロー成形金型40を開いて、右分割型41と左分割型42の間にパリソン8を移動させる。そして、ブロー成形金型40の上側と下側に設けた上ピンチ板43と下ピンチ板44をスライドさせて、パリソン8の上端と下端を挟持する。
その後、図9に示すように、ブロー成形金型40の右分割型41と左分割型42を閉じて、パリソン8の上端と下端を右分割型41と左分割型42で挟持するとともに、ブロー吹込口45から空気を吹き込み、キャビティー面にパリソン8を密着させる。そして、パリソン8を冷却して成形を終了する。
パリソン8の表面には、所定の箇所に繊維強化シート17が溶着されているため、成形された燃料タンク1の外壁10の外面には、必要な場所に、1個又は複数個の繊維強化シート17が溶着されている。したがって、燃料タンク1の外壁10の肉厚を増加させることなく、燃料タンク1の必要な部分の強度を向上させることができる。
1 燃料タンク
8 パリソン
17 繊維強化シート
20 ブロー成形機
30 繊維強化シート取付装置

Claims (7)

  1. ブロー成形金型により合成樹脂で形成されたブロー成形品の外壁に繊維強化シートを取付けるブロー成形品の繊維強化シート取付方法において、
    上記ブロー成形品を成形するパリソンをダイコアから押出した後に、所定寸法の上記繊維強化シートを溶融状態の上記パリソンの所定箇所に押圧して溶着させ、
    上記繊維強化シートが溶着した上記パリソンを上記ブロー成形金型のキャビティー内に置き、ブロー成形を行うブロー成形品の繊維強化シート取付方法。
  2. 上記繊維強化シートは、ローラーにより上記パリソンの形状に適合するように湾曲させて、上記パリソンに押圧して溶着される請求項1に記載のブロー成形品の繊維強化シート取付方法。
  3. 上記繊維強化シートは、溶着される上記パリソンの付近で所定寸法に切断されて溶着される請求項1又は請求項2に記載のブロー成形品の繊維強化シート取付方法。
  4. 上記繊維強化シートは、上記パリソンに押圧される前に加熱される請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のブロー成形品の繊維強化シート取付方法。
  5. 上記繊維強化シートは、ガラス繊維強化シート又は炭素繊維強化シートである請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のブロー成形品の繊維強化シート取付方法。
  6. 上記パリソンは、高密度ポリエチレン(HDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を主体とした合成樹脂であり、上記繊維強化シートは、高密度ポリエチレン(HDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を主体とした合成樹脂に炭素繊維又はガラス繊維を混入した請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のブロー成形品の繊維強化シート取付方法。
  7. 上記ブロー成形品は、自動車用の燃料タンクである請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のブロー成形品の繊維強化シート取付方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112810108A (zh) * 2019-11-18 2021-05-18 麦格纳能源储存系统公司 制造塑料箱的方法

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