JP2015000644A - フィラーパイプとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】三次元的に屈曲した形状を有するフィラーパイプの所定の部分の外面に、筒状に形成された補強部材を、ブロー成形と同時に一体的に取付けたフィラーパイプとその製造方法を提供する。【解決手段】燃料を車体の給油口から燃料タンクへ注入するフィラーパイプ10において、フィラーパイプ10は、三次元的に変形した形状を有するととともに、ブロー成形により合成樹脂で形成され、フィラーパイプの所定の部分の外面に、筒状の補強部材30がブロー成形時に一体的に取付けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、燃料を車体の給油口から燃料タンクへ注入するフィラーパイプ及びその製造方法に関する。
自動車用燃料タンクと車体の間には、燃料タンク内に燃料を注入するフィラーパイプが取付けられている。このフィラーパイプは、従来、金属製で形成されるとともに、車体に設けられた給油口から自動車用燃料タンクを接続するため、車体の構造や燃料タンクの位置により、三次元的に屈曲して形成されている。
この金属製のフィラーパイプは、重量が重く、金属パイプ材を三次元的に加工するのにも手間がかかっている。そのため、図5に示すように、ブロー成形により、三次元的に屈曲した合成樹脂製のフィラーパイプ110が作られた経緯がある。しかしながら、合成樹脂製のフィラーパイプ110は、金属製のフィラーパイプを比べると衝撃耐久性が低くなる。
そのため、図5に示すような、フィラーパイプ110の衝撃耐久性が低い屈曲部分に金属製の補強部材130を取付けることも検討されている。この場合には、フィラーパイプ110を成形後に、この2個に分割された補強部材130を別々に形成して、フィラーパイプ110の所定の場所、例えば屈曲部111に、補強部材でフィラーパイプ110を挟むようにブロー成形後に組付けることとなる。このため補強部材130の製造や組付けに手間がかかるとともに、コストも増大することとなる。
なお、フィラーパイプ110には、ブリーザチューブ121等がクリップ122により組付けられている。
なお、フィラーパイプ110には、ブリーザチューブ121等がクリップ122により組付けられている。
また、図6に示すように、パリソンの内部にパイプ材230をおいて、ブロー成形品210の内部にパイプ材230をブロー成形と同時にインサート成形するものがある(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、この場合には、合成樹脂成形製品の内部に補強材としてのパイプ材230をインサート成形するものであり、合成樹脂成形製品はデッキボード、内装壁等の板状製品の内部の位置部分に補強材を埋め込むものであり、フィラーパイプのようなパイプ状のブロー成形品の外部に補強材を取付けるものではない。
また、図7に示すように、三次元的に屈曲した中空成形品のブロー成形において、ブロー成形金型350の三次元的に屈曲したキャビティー353の内部に、ダイス360から押出したパリソン361をブロー成形金型350の下方に設けた真空ポンプ354で吸引して成形するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、この場合は、パリソン361を真空ポンプ354で吸引しながら、パリソン361の外面に樹脂材料又は無機材料の粉体を付着させるものであり、三次元的に屈曲したキャビティー353の内部にインサート部材として補強部材を取付けて、三次元的に曲がったパイプ部材の外側に補強部材を取付けるものではない。
そこで本発明は、三次元的に屈曲した形状を有するフィラーパイプの所定の部分の外面に、筒状に形成された補強部材を、ブロー成形と同時に一体的に取付けたフィラーパイプとその製造方法を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、燃料を車体の給油口から燃料タンクへ注入するフィラーパイプにおいて、
フィラーパイプは、三次元的に変形した形状を有するととともに、ブロー成形により合成樹脂で形成され、フィラーパイプの所定の部分の外面に、筒状の補強部材がブロー成形時に一体的に取付けられたことを特徴とするフィラーパイプである。
フィラーパイプは、三次元的に変形した形状を有するととともに、ブロー成形により合成樹脂で形成され、フィラーパイプの所定の部分の外面に、筒状の補強部材がブロー成形時に一体的に取付けられたことを特徴とするフィラーパイプである。
請求項1の本発明では、フィラーパイプは、三次元的に変形した形状を有するととともに、ブロー成形により合成樹脂で形成されているため、金属製と比べて、重量を低減することができ、車両の軽量化に貢献できるとともに、三次元的に変形したフィラーパイプをブロー成形で一度に形成でき、製造が容易である。
フィラーパイプの所定の部分の外面に、筒状の補強部材がブロー成形時に一体的に取付けられた。このため、フィラーパイプの変形しやすい部分のみに筒状の保護部を取付けることができ、フィラーパイプの重量の軽減を図りつつ、強度を向上させることができる。フィラーパイプの外面に補強部材を取付けたため、フィラーパイプの内部を燃料がスムースに流入することができる。さらに、ブロー成形時に補強部材をフィラーパイプの成形と同時に一体的に取付けられることができ、製造が容易であるとともに、補強部材をフィラーパイプに強固に固定できる。
請求項2の本発明は、筒状の補強部材は、フィラーパイプの湾曲部に取付けられたフィラーパイプである。
請求項2の本発明では、筒状の補強部材は、フィラーパイプの湾曲部に取付けられたため、フィラーパイプに衝撃が加わったときに、変形しやすいフィラーパイプの湾曲部を補強部材で補強することができる。
請求項3の本発明は、筒状の補強部材は、フィラーパイプの衝撃応力が加わる部分に取付けられたフィラーパイプである。
請求項3の本発明では、筒状の補強部材は、フィラーパイプの衝撃応力が加わる部分に取付けられたため、フィラーパイプに衝撃が加わったときに、変形しやすいいフィラーパイプの部分を補強部材で補強することができる。
請求項4の本発明は、筒状の補強部材は、金属製パイプであり、フィラーパイプに取付時に、分離不能な筒状に形成されたフィラーパイプである。
請求項4の本発明では、筒状の補強部材は、金属製パイプであるため、剛性が高く、フィラーパイプの必要部分を確実に保護することができる。必要部分のみ金属製パイプを使用したため、フィラーパイプの重量の増加を最小限度にすることができる。
筒状の補強部材は、フィラーパイプに取付時に、分離不能な筒状に形成されたため、補強部材の強度が高く、フィラーパイプの必要部分を外側から強固に、確実に保護することができる。
筒状の補強部材は、フィラーパイプに取付時に、分離不能な筒状に形成されたため、補強部材の強度が高く、フィラーパイプの必要部分を外側から強固に、確実に保護することができる。
請求項5の本発明は、燃料を車体の給油口から燃料タンクへ注入するフィラーパイプのブロー成形による製造方法において、
ブロー成形金型を開いて、ブロー成形金型の三次元形状のキャビティーの所定部分に筒状の補強部材を取付け、ブロー成形金型を閉じて、
ブロー成形金型のキャビティーの上部開口部から、パリソンを流下させ、ブロー成形金型のキャビティーの下部開口部から吸引して、パリソンをキャビティー及び筒状の補強部材の中を通過させて、
パリソンを閉じて、ブローを行い、フィラーパイプの所定の部分の外面に、筒状の補強部材が一体的に取付けられたフィラーパイプのブロー成形による製造方法である。
ブロー成形金型を開いて、ブロー成形金型の三次元形状のキャビティーの所定部分に筒状の補強部材を取付け、ブロー成形金型を閉じて、
ブロー成形金型のキャビティーの上部開口部から、パリソンを流下させ、ブロー成形金型のキャビティーの下部開口部から吸引して、パリソンをキャビティー及び筒状の補強部材の中を通過させて、
パリソンを閉じて、ブローを行い、フィラーパイプの所定の部分の外面に、筒状の補強部材が一体的に取付けられたフィラーパイプのブロー成形による製造方法である。
請求項5の本発明では、燃料を車体の給油口から燃料タンクへ注入するフィラーパイプのブロー成形による製造方法において、ブロー成形金型を開いて、ブロー成形金型のキャビティーの所定部分に筒状の補強部材を取付け、ブロー成形金型を閉じた。このため、筒状の補強部材をキャビティー内の所定部分に確実に保持して、筒状の補強部材をフィラーパイプの外側の所定部分に確実に取付けることができる。
ブロー成形において、ブロー成形金型の三次元形状のキャビティーの上部開口部から、パリソンを流下させ、ブロー成形金型のキャビティーの下部開口部から吸引して、パリソンをキャビティー及び筒状の補強部材の中を通過させた。このため、三次元形状のキャビティーの内部をパリソンが確実に流下することができるとともに、筒状の補強部材の中もパリソンが確実に流下することができ、補強部材をフィラーパイプの外面の所定部分に取付けることができる。
パリソンを閉じて、ブローを行い、フィラーパイプの所定の部分の外面に、筒状の補強部材が一体的に取付けられたため、フィラーパイプの変形しやすい部分のみに筒状の保護部を取付けることができ、フィラーパイプの重量の軽減を図りつつ、強度を向上させることができる。ブロー成形と同時に補強部材をフィラーパイプに一体的に取付けることができ、製造が容易である。
請求項6の本発明は、筒状の補強部材は、金属製パイプであり、フィラーパイプに取付時に、分離不能な筒状に形成されたフィラーパイプのブロー成形による製造方法である。
請求項6の本発明では、筒状の補強部材は、金属製パイプであるため、剛性が高く、フィラーパイプの必要部分を確実に保護することができ、必要部分のみ金属製パイプを使用したため、フィラーパイプの重量の増加を最小限度にすることができる製造方法である。
金属製パイプであり、フィラーパイプに取付時に、分離不能な筒状に形成されたため、補強部材の強度が高く、フィラーパイプの必要部分を確実に保護することができる製造方法である。
金属製パイプであり、フィラーパイプに取付時に、分離不能な筒状に形成されたため、補強部材の強度が高く、フィラーパイプの必要部分を確実に保護することができる製造方法である。
請求項7の本発明は、パリソンを閉じる工程は、ブロー成形金型の上下面にそれぞれ2枚取付けられたピンチ板をそれぞれスライドさせて、それぞれ2枚のピンチ板で上部開口部付近と下部開口部のパリソンを挟持するフィラーパイプのブロー成形による製造方法である。
請求項7の本発明では、パリソンを閉じる工程は、ブロー成形金型の上下面にそれぞれ2枚取付けられたピンチ板をそれぞれスライドさせて、それぞれ2枚のピンチ板で上部開口部付近と下部開口部のパリソンを挟持する。このため、パリソンの上下の部分を確実に閉じることができ、ブロー成形時にパリソンを確実にブロー成形金型のキャビティーに押圧することができる。また、補強部材の内面にもパリソンを押圧して、補強部材を強固にフィラーパイプに取付けることができる。
フィラーパイプの所定の部分の外面に、筒状の補強部材がブロー成形時に一体的に取付けられたため、筒状の保護部を取付けることができ、フィラーパイプの重量の軽減を図りつつ、強度を向上させることができる。また、ブロー成形時に一体的に取付けられることができ、製造が容易である。
本発明は、自動車用燃料タンクと車体の間に取付けられて、燃料タンク内に燃料を注入するフィラーパイプ10とその製造方法に関するものである。
まず、フィラーパイプ10について図1に基づき説明し、フィラーパイプ10の製造方法については後述する。
まず、フィラーパイプ10について図1に基づき説明し、フィラーパイプ10の製造方法については後述する。
フィラーパイプ10は、車体に設けられた給油口(図示せず)と燃料タンク(図示せず)を連結し、給油口から燃料を燃料タンクに注入するパイプである。フィラーパイプ10は、車体の形状と、給油口及び燃料タンクの位置によりそれらを連結するように三次元的に屈曲して形成されている。フィラーパイプ10の先端の給油口側には給油口側部11が設けられ、燃料タンク側の先端には、タンク結合部12が設けられて、それぞれ給油口と燃料タンクに連結される方向を向いている。
そして、フィラーパイプ10の側面に沿って、ブリーザチューブ20が取付けられて、フィラーパイプアッシーを構成している。なおさらに、大気チューブを取付けることができる。ブリーザチューブ20と大気チューブは、フィラーパイプ10に組付けられたエアフィルタに先端が開口して取付けられている。
ブリーザチューブ20の燃料タンク側の先端は、開口して取付けられている。大気チューブの燃料タンク側の先端は、燃料タンクに開口して取付けられている。そして、取付部材40によって、ブリーザチューブ20と大気チューブは、フィラーパイプ10に括り付けられている
フィラーパイプ10は、合成樹脂製で後述するようにブロー成形により、三次元的に屈曲して形成されている。このため、車体の給油口と燃料タンクを車体の形状に沿ってつなぐことができる。本実施の形態では、第1屈曲部13、第2屈曲部14、第3屈曲部15の3個の屈曲部を有しているが、車体の形状により、屈曲部の数は適宜選択することができる。3個の屈曲部のそれぞれの屈曲方向が異なっているため、フィラーパイプ10は三次元的な形状を有することができる。
本発明のフィラーパイプ10に使用する合成樹脂のパリソン61は、高密度ポリエチレン(HDPE)の一層で形成されたものや、表皮層、バリヤ層と本体層の多層構造で形成されたものを使用することができる。多層構造の場合は、表皮層、本体層は、耐衝撃性が大きく、燃料油に対しても剛性が維持される熱可塑性合成樹脂から形成され、高密度ポリエチレン(HDPE)から形成されることが好ましい。バリヤ層を構成する熱可塑性合成樹脂は、例えば、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等を使用することが好ましい。
本実施の形態では、フィラーパイプ10の給油口側部11に近い第1屈曲部13の外側に補強部材30がブロー成形と同時に、一体的に取付けられている。補強部材30は筒状の金属製パイプで形成され、第1屈曲部13の屈曲角度に対応した屈曲角度で形成されている。また、補強部材30は、分離されていない筒状のもの、例えば、パイプ材を切断した物等が使用される。
本実施の形態において、第1屈曲部13は、自動車の衝突時等には、最も衝撃を受けやすい場所であり、フィラーパイプ10の変形しやすい部分のみに筒状の金属製の補強部材30を取付けることができる。このため、合成樹脂製のフィラーパイプ10の重量の軽減を図りつつ、補強部材30により強度を向上させることができる。
また、フィラーパイプ10の外面に補強部材30を一体的に取付けたため、フィラーパイプ10の補強部材30の取付部分の内部に凹凸を形成することがなく、フィラーパイプ10内を燃料がスムースに流れることができる。さらに、ブロー成形時に補強部材30を一体的に取付けられることができ、補強部材30が強固に組つけられるとともに、製造が容易である。
本実施の形態では、筒状の補強部材30は、フィラーパイプ10の第1屈曲部13にのみ取付けたが、第2屈曲部14や第3屈曲部15にも取付けることができる。車体の形状に応じて衝撃応力が加わる部分は異なる場合があり、衝撃の掛る部分に応じて、変形しやすい場所に補強部材30を適宜取付けることができる。
筒状の補強部材30は、金属製パイプを所定の長さと屈曲角度に曲げて形成することができる。この場合は、筒状の補強部材30は、フィラーパイプ10に取付時に、分離不能な筒状に形成されたため、補強部材30を取付けるときに、分割した補強部材30を、フィラーパイプ10を挟むように取付けて、組み立てる必要がなく、切れ目のないパイプ材のため剛性が高く、フィラーパイプ10の必要部分を確実に保護することができる。また、必要部分のみ金属製パイプを使用したため、フィラーパイプ10の重量の増加を最小限度にすることができる。
次に、本発明の実施の形態であるフィラーパイプ10のブロー成形方法について、図2〜図4に基づいて説明する。
フィラーパイプ10をブロー成形するには、まず図2に示すように、ブロー成形金型50を開いて、ブロー成形金型50のキャビティー53を形成する面に設けられた補強部材保持部56に補強部材30を取付ける。補強部材保持部56は、筒状の補強部材30の肉厚と同じ深さに形成されることが好ましい。この場合には、ブロー成形後のフィラーパイプ10の内面は、補強部材30が取付けられた部分が内面側に張り出すことなく、他の部分と同じスムースな内面を有することができる。
また、ブロー成形時にパリソン61がキャビティー53から補強部材30の内面に段差なく、スムースに進入することができる。
フィラーパイプ10をブロー成形するには、まず図2に示すように、ブロー成形金型50を開いて、ブロー成形金型50のキャビティー53を形成する面に設けられた補強部材保持部56に補強部材30を取付ける。補強部材保持部56は、筒状の補強部材30の肉厚と同じ深さに形成されることが好ましい。この場合には、ブロー成形後のフィラーパイプ10の内面は、補強部材30が取付けられた部分が内面側に張り出すことなく、他の部分と同じスムースな内面を有することができる。
また、ブロー成形時にパリソン61がキャビティー53から補強部材30の内面に段差なく、スムースに進入することができる。
そして、その後、ブロー成形金型50を閉じる。そうすると、ブロー成形金型50の右ブロー成形金型51と左ブロー成形金型52は閉じて、補強部材30を保持したままキャビティー53が形成される。このとき、ブロー成形金型50は、キャビティー53と連通する上部開口部57と下部開口部58が形成されている。これによって、筒状の補強部材30をキャビティー53内の所定部分に確実に保持して、キャビティー53と補強部材30の中空孔とを連通させることができる。
上部開口部57には、上部開口部57を開閉可能にする上ピンチ板54が設けられている。下部開口部58には、下部開口部58を開閉可能にする下ピンチ板55が設けられている。上ピンチ板54と下ピンチ板55は、それぞれ、2枚に分割されて形成され、その2枚に分割された上ピンチ板54と下ピンチ板55がそれぞれ互いに閉じたり開いたりして、上部開口部57と下部開口部58を開閉する。
次に、図3に示すように、上部開口部57に向けてダイス60からパリソン61を流下させる。そして、パリソン61は上部開口部57からブロー成形金型50のキャビティー53内に進入する。そのとき、パリソン61が三次元的に形成されたキャビティー53内を進入しやすいように、下部開口部58から吸引してもよい。この吸引は、下部開口部58の近傍に設けた真空ポンプ(図示せず)等を使用することができる。
キャビティー53内に進入したパリソン61は、キャビティー53に取付けられた補強部材30内に進入して、キャビティー53を通りさらに下部開口部58まで達することができる。
その後、上ピンチ板54と下ピンチ板55を閉じて、パリソン61の上下を閉じて、キャビティー53内にあるパリソン61内に空気を吹き込む。これによって、パリソン61は密閉された内部が、空気により膨れることができる。
その後、上ピンチ板54と下ピンチ板55を閉じて、パリソン61の上下を閉じて、キャビティー53内にあるパリソン61内に空気を吹き込む。これによって、パリソン61は密閉された内部が、空気により膨れることができる。
そうするとパリソン61は、ブロー成形金型50のキャビティー53の面に押圧されるとともに、筒状の補強部材30の内面にも押圧される。これにより、キャビティー53に沿って三次元的に屈曲してフィラーパイプ10が形成されると同時に、補強部材30もフィラーパイプ10の外面の屈曲部に強固に取付けられることができる。その後、ブロー成形金型50の右ブロー成形金型51と左ブロー成形金型52を開いて、フィラーパイプ10を補強部材30とともに取出す。
10 フィラーパイプ
13 第1屈曲部
30 補強部材
50 ブロー成形金型
53 キャビティー
56 補強部材保持部
61 パリソン
13 第1屈曲部
30 補強部材
50 ブロー成形金型
53 キャビティー
56 補強部材保持部
61 パリソン
Claims (7)
- 燃料を車体の給油口から燃料タンクへ注入するフィラーパイプにおいて、
上記フィラーパイプは、三次元的に変形した形状を有するととともに、ブロー成形により合成樹脂で形成され、上記フィラーパイプの所定の部分の外面に、筒状の保護部材が上記ブロー成形時に一体的に取付けられたことを特徴とするフィラーパイプ。 - 上記筒状の保護部材は、上記フィラーパイプの湾曲部に取付けられた請求項1に記載のフィラーパイプ。
- 上記筒状の保護部材は、上記フィラーパイプの衝撃応力が加わる部分に取付けられた請求項1に記載のフィラーパイプ。
- 上記筒状の保護部材は、金属製パイプであり、上記フィラーパイプに取付時に、分離不能な筒状に形成された請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のフィラーパイプ。
- 燃料を車体の給油口から燃料タンクへ注入するフィラーパイプのブロー成形による製造方法において、
ブロー成形金型を開いて、該ブロー成形金型の三次元形状のキャビティーの所定部分に筒状の保護部材を取付け、上記ブロー成形金型を閉じて、
上記ブロー成形金型のキャビティーの上部開口部から、パリソンを流下させ、上記ブロー成形金型のキャビティーの下部開口部から吸引して、上記パリソンを上記キャビティー及び上記筒状の保護部材の中を通過させて、
上記パリソンを閉じて、ブローを行い、上記フィラーパイプの所定の部分の外面に、筒状の保護部材が一体的に取付けられたことを特徴とするフィラーパイプのブロー成形による製造方法。 - 上記筒状の保護部材は、金属製パイプであり、上記フィラーパイプに取付時に、分離不能な筒状に形成された請求項5に記載のフィラーパイプブロー成形による製造方法。
- 上記パリソンを閉じる工程は、上記ブロー成形金型の上下面にそれぞれ2枚取付けられたピンチ板をそれぞれスライドさせて、それぞれ2枚の上記ピンチ板で上記上部開口部付近と上部下部開口部の上記パリソンを挟持する請求項5又は請求項6に記載のフィラーパイプのブロー成形による製造方法。
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JP2017029524A (ja) * | 2015-08-04 | 2017-02-09 | 三菱電機株式会社 | 電気掃除機 |
JP2021088088A (ja) * | 2019-12-03 | 2021-06-10 | いすゞ自動車株式会社 | 中空体の成形方法、中空体の成形装置および中空体 |
CN113757473A (zh) * | 2021-09-01 | 2021-12-07 | 江苏耀坤液压股份有限公司 | 工程机械用耐高压钢制油管 |
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