JP6176136B2 - エンジンのピストン構造 - Google Patents
エンジンのピストン構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6176136B2 JP6176136B2 JP2014021317A JP2014021317A JP6176136B2 JP 6176136 B2 JP6176136 B2 JP 6176136B2 JP 2014021317 A JP2014021317 A JP 2014021317A JP 2014021317 A JP2014021317 A JP 2014021317A JP 6176136 B2 JP6176136 B2 JP 6176136B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- piston pin
- connecting rod
- fixed
- pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
図面はディーゼルエンジンのピストン構造を示し、図1はエンジンのピストンおよびコンロッドを示す図、図2は図1のA−A線矢視断面図、図3は図2の要部拡大断面図である。
そして上述の各リング溝1b、1c、1dには、図1に示すように、トップリング12、セカンドリング13、オイルリング14がそれぞれ装着されている。
しかも、上述の各ダンパ20,20はその軸方向移動を機械的に規制する規制手段を備えている。
また、上述の軸部20dは支持部20cから外端側に向けて、外径がD3の第1軸部21と、外径がD1の第2軸部22と、外径がD2の第3軸部23と、外径がDOの第4軸部24とをこの順に一体形成し、DO<D1<D2<D3の関係式が成立するように各軸部21〜24の外径寸法を設定している。
上述のキャップ部40は、圧入方向先端側に位置する圧入部41と、第4軸部24の外周に遊嵌されるネック部42とを一体形成した2段円筒形状に形成されており、圧入部41の内外径と同一内外径の円筒部43と、ネック部42との間にはストッパ44を形成し、キャップ部40の圧入時に、該ストッパ44が段差面25に当接することで、圧入を完了すべく構成している。
而して、ピストンピン2の段差面2dの最小径部の内径D4に対して、キャップ部40の外径D6(可動部20bの外径)を大きく形成(D6>D4)し、これにより規制手段31を構成したものである。
しかも、ダンパ20の軸方向移動を機械的に規制する規制手段30,31を設けたので、該規制手段30,31によりピストンピン2内部のダンパ20の固定が外れて抜けることを規制し、ダンパ20の抜止め機能を確保することができる。
図5,図6に示すこの実施例2においてはピストンピン2の中心軸方向の中央部に実施例1の圧入部2bに代えて挿入部2eを形成している。また固定部20aの外径に対して可動部20bの外径を小さく形成している。
そして、上記実施例1と同様に形成された2つのダンパ20の互いに一体形成された固定部20a(実質的に1つである固定部20aのピストンピン2中心軸方向の中央部)に、環状の溝部20eを形成し、この溝部20eにC形クリップ32を嵌める。一方、ピストンピン2の挿入部2eの内周面には、溝部20eに対応する箇所に、環状の溝部2fを形成しておく。そして、上記C形クリップ32を嵌めたダンパ20を貫通孔2aの一方の開口から挿入すると、C形クリップ32は、内周面の溝部2fが形成されていない部分に接触している状態では縮径しているが、溝部2fに対向する位置で拡径して溝部2fに嵌まり、これにより、固定部20aがピストンピン2の挿入部2eに抜け止めされた状態で固定される。
図7に示すこの実施例3においては、ピストンピン2の貫通孔2aの内周面に、上記互いに一体形成された固定部20aにおけるピストンピン2中心軸方向の一側(図7の左側)の面が当接する環状のストッパ33と、他側(図7の右側)の面に当接または微小クリアランスを介して近接するC形クリップ34が嵌まる環状の溝部2fとを形成しておく。C形クリップ34を溝部2fに嵌めない状態で、ダンパ20を、貫通孔2aの図7の右側の開口から挿入して、上記固定部20aにおける上記一側の面を上記ストッパ33に当接させる。続いて、治具を用いてC形クリップ34を貫通孔2aの上記開口から挿入して該C形クリップ34を溝部2fに嵌める。こうして、ストッパ33とC形クリップ34とによって、固定部20aがピストンピン2の挿入部2eに抜け止めされた状態で固定される。
図8,図9に示す実施例4においては、ダンパ20を2つ設け、図示右側のダンパ20の支持部20cには、当該支持部20cからピストンピン軸方向に延びる軸部20dを一体形成し、該軸部20d外周にはキャップ部40を固定して、軸部20dとキャップ部40とで可動部20bを形成すると共に、規制手段30,35を、固定部20aを固定するピストンピン2小径部の段差面2dと、可動部20bの大径部(右側においてはキャップ部40の外径部)にて構成したものである。
また、上述のキャップ部40の軸方向外端は、軸部20dの対応部に装着したC形クリップ等の係止リング36で抜け止め固定している。
図8,図9で示した実施例4においては、固定部20aを隔てた図示右側を組付型のダンパ20とし、固定部20aを隔てた図示左側を一体型ダンパ20としたが、図10,図11で示すこの実施例5においては、固定部20aを隔てた図示の左右両側をそれぞれ図9の図示右側の構成と同等の組付型のダンパ20,20としたものである。
図13において図示左側の一体型ダンパ20は、ピストンピン2の段差面2dの最小径部の内径D9に対して、可動部20bの支持部20c側の外径D11を大きく形成(D11>D9)し、これにより規制手段30を構成している。
また、上述の軸部20dは支持部20cから外端側に向けて、外径がD8の第1軸部27と、外径がD7の第2軸部28とをこの順に一体形成し、D8>D7の関係式が成立するように各軸部27,28の外径寸法を設定している。
上述のキャップ部40は、第1軸部27の軸方向の略全長にわたる圧入部41と、第2軸部28の外周に遊嵌されるネック部42とを一体形成した2段円筒形状に形成されており、圧入部41の内外径と同一内外径の円筒部43と、ネック部42との間にはストッパ44を形成し、キャップ部40の圧入時に、該ストッパ44が段差面25に当接することで、圧入を完了すべく構成している。
図12,図13で示した実施例6においては、固定部20aを隔てた図示右側を組付型のダンパ20とし、固定部20aを隔てた図示左側を一体型ダンパ20としたが、図14,図15に示すこの実施例7においては、固定部20aを隔てた図示の左右両側をそれぞれ図13の図示右側の構成と同等の組付型のダンパ20,20としたものである。
このように構成しても、上記各規制手段31,31により、ピストンピン2内部のダンパ20の固定が外れて抜けることを規制し、ダンパ20の抜止め機能を確保することができる。
この発明の動吸振器は、実施例のダンパ20に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記各実施例においては、ピストンピン2の組付方式としてフルフロート式を採用したが、これに限定されるものではなく、ピストンピン2が、コンロッド10のピン挿通孔10dに対して回動可能であり、かつ、ピストン1のボス部1fのピン支持孔1gに固定されたセミフロート式であってもよい。
また、図示実施例においては、ディーゼルエンジン用のピストン1を例示したが、本発明はガソリンエンジン用のピストンにも適用することができる。
2…ピストンピン
10…コンロッド
10a…小端部
10b…大端部
20…ダンパ(動吸振器)
20a…固定部
20b…可動部
20c…支持部
20d…軸部
30,31,35…規制手段
32,34…C形クリップ
33…ストッパ
40…キャップ部
Claims (6)
- シリンダ内で往復動するピストンと、
小端部が上記ピストンに連結され、かつ大端部がクランクシャフトに連結されるコンロッドと、
上記ピストンと上記コンロッドの小端部とを連結する断面中空のピストンピンと、
上記ピストンピンの内部に設けられた動吸振器と、を備えたエンジンのピストン構造であって、
上記動吸振器がピストンピンに固定される固定部と、
ピストンピンの軸方向に延びる可動部と、
可動部を上記固定部に対して揺動可能に支持する支持部と、を備えると共に、
上記固定部は、上記ピストンピン中空部位に形成された小径部に固定され、
上記可動部は、上記小径部よりも径が大きく形成された大径部を備えることを特徴とする
エンジンのピストン構造。 - シリンダ内で往復動するピストンと、
小端部が上記ピストンに連結され、かつ大端部がクランクシャフトに連結されるコンロッドと、
上記ピストンと上記コンロッドの小端部とを連結する断面中空のピストンピンと、
上記ピストンピンの内部に設けられた動吸振器と、を備えたエンジンのピストン構造であって、
上記動吸振器がピストンピンに固定される固定部と、
ピストンピンの軸方向に延びる可動部と、
可動部を上記固定部に対して揺動可能に支持する支持部と、を備えると共に、
上記動吸振器の軸方向移動を機械的に規制する規制手段を備え、
上記ピストンピンの内部において上記動吸振器が上記固定部を挟むようにして2つ設けられ、
少なくとも一方の動吸振器の支持部には当該支持部からピストンピン軸方向に延びる軸部が設けられ、
上記軸部外周にはキャップ部を固定し、上記軸部と該キャップ部とで上記可動部を形成すると共に、
上記規制手段を、上記固定部を固定するピストンピンの小径部と、上記可動部の大径部にて構成した
エンジンのピストン構造。 - シリンダ内で往復動するピストンと、
小端部が上記ピストンに連結され、かつ大端部がクランクシャフトに連結されるコンロッドと、
上記ピストンと上記コンロッドの小端部とを連結する断面中空のピストンピンと、
上記ピストンピンの内部に設けられた動吸振器と、を備えたエンジンのピストン構造であって、
上記動吸振器がピストンピンに固定される固定部と、
ピストンピンの軸方向に延びる可動部と、
可動部を上記固定部に対して揺動可能に支持する支持部と、を備えると共に、
上記動吸振器の軸方向移動を機械的に規制する規制手段を備え、
上記動吸振器が2つ設けられ、
2つの各動吸振器の支持部には当該支持部からピストンピン軸方向に延びる軸部が設けられ、
上記軸部外周にはキャップ部を固定し、上記軸部と該キャップ部とで上記可動部を形成すると共に、
上記規制手段を、上記固定部を固定するピストンピンの小径部と、上記可動部の大径部にて構成した
エンジンのピストン構造。 - シリンダ内で往復動するピストンと、
小端部が上記ピストンに連結され、かつ大端部がクランクシャフトに連結されるコンロッドと、
上記ピストンと上記コンロッドの小端部とを連結する断面中空のピストンピンと、
上記ピストンピンの内部に設けられた動吸振器と、を備えたエンジンのピストン構造であって、
上記動吸振器がピストンピンに固定される固定部と、
ピストンピンの軸方向に延びる可動部と、
可動部を上記固定部に対して揺動可能に支持する支持部と、を備えると共に、
上記動吸振器の軸方向移動を機械的に規制する規制手段を備え、
上記動吸振器はピストンおよびコンロッドの共振周波数での振動を抑制するように設定したことを特徴とする
エンジンのピストン構造。 - 上記規制手段を、上記固定部に設けられるC形クリップにて構成した
請求項4記載のエンジンのピストン構造。 - 上記規制手段を、上記固定部の対応位置においてピストンピン内周部に設けられるストッパとC形クリップにて構成した
請求項4記載のエンジンのピストン構造。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014021317A JP6176136B2 (ja) | 2014-02-06 | 2014-02-06 | エンジンのピストン構造 |
DE102014012747.8A DE102014012747B4 (de) | 2013-09-18 | 2014-08-28 | Kolbenstruktur für Motor und Kolbenbolzen |
US14/473,968 US9347396B2 (en) | 2013-09-18 | 2014-08-29 | Piston structure for engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014021317A JP6176136B2 (ja) | 2014-02-06 | 2014-02-06 | エンジンのピストン構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015148184A JP2015148184A (ja) | 2015-08-20 |
JP6176136B2 true JP6176136B2 (ja) | 2017-08-09 |
Family
ID=53891737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014021317A Expired - Fee Related JP6176136B2 (ja) | 2013-09-18 | 2014-02-06 | エンジンのピストン構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6176136B2 (ja) |
Family Cites Families (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB239203A (en) * | 1924-09-01 | 1926-02-04 | Alessandro Tebaldi | Improvements relating to valves fitted to the pistons of internal combustion engines |
US1952202A (en) * | 1932-10-13 | 1934-03-27 | Stirling Corp | Wrist pin lock |
JPS607940Y2 (ja) * | 1979-05-29 | 1985-03-19 | トヨタ自動車株式会社 | プロペラシヤフトのダイナミツクダンパ |
JPS5773456U (ja) * | 1980-10-22 | 1982-05-06 | ||
DE3134768C2 (de) * | 1981-09-02 | 1984-12-20 | Deutsche Forschungs- und Versuchsanstalt für Luft- und Raumfahrt e.V., 5300 Bonn | Kolbenzylinderaggregat für Brennkraftkolbenmaschinen, insbesondere für Otto- und Dieselmotoren |
US4430906A (en) * | 1982-06-11 | 1984-02-14 | Standard Oil Company (Indiana) | Composite wrist pin and process |
JPS5994655U (ja) * | 1982-12-15 | 1984-06-27 | 三菱重工業株式会社 | ピストン |
DE3342528C1 (de) * | 1983-11-24 | 1985-02-07 | Alcan Aluminiumwerk Nürnberg GmbH, 6000 Frankfurt | Kolben fuer Verbrennungsmotoren und/oder fuer Kompressoren bzw. Pleuel hierfuer |
JPS60154663U (ja) * | 1984-03-26 | 1985-10-15 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関用ピストンピン |
JPS62242177A (ja) * | 1986-04-09 | 1987-10-22 | Mazda Motor Corp | エンジンの構造 |
JPS639563U (ja) * | 1986-07-08 | 1988-01-22 | ||
JPH08312620A (ja) * | 1995-05-19 | 1996-11-26 | Ntn Corp | 軸部材の組付け構造 |
US6029346A (en) * | 1998-04-30 | 2000-02-29 | Chellappa; Venkatesh | Method of fabricating carbon--carbon engine component |
JP2004353500A (ja) * | 2003-05-28 | 2004-12-16 | Toyota Motor Corp | 内燃機関とピストンピン |
JP2006322516A (ja) * | 2005-05-18 | 2006-11-30 | Toyota Motor Corp | 軸部材の結合構造 |
JP2009103256A (ja) * | 2007-10-24 | 2009-05-14 | Toyota Motor Corp | 振動抑制構造 |
JP2010096212A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Toyota Motor Corp | ダイナミックダンパ |
US9103441B2 (en) * | 2012-01-09 | 2015-08-11 | Federal-Mogul Corporation | Piston pin for heat dissipation |
-
2014
- 2014-02-06 JP JP2014021317A patent/JP6176136B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015148184A (ja) | 2015-08-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5983750B2 (ja) | エンジンのピストン構造 | |
JP6107691B2 (ja) | エンジンのピストン構造 | |
US9347396B2 (en) | Piston structure for engine | |
JP6156580B2 (ja) | エンジンの往復回転機構 | |
JP6167927B2 (ja) | エンジンのピストン構造 | |
JP6112127B2 (ja) | エンジンのピストン構造 | |
US20150240711A1 (en) | Connecting rod structure of engine | |
JP6112038B2 (ja) | エンジンのピストン構造及びその製造方法 | |
JP6112037B2 (ja) | エンジンのピストン構造 | |
JP6176136B2 (ja) | エンジンのピストン構造 | |
US20200292026A1 (en) | Mount for vehicle | |
JP6056784B2 (ja) | エンジンのピストン構造 | |
JP6107765B2 (ja) | エンジンのピストン構造 | |
JP6020057B2 (ja) | エンジンのピストン構造 | |
JP6056787B2 (ja) | エンジンのピストン構造 | |
JP6107766B2 (ja) | エンジンのピストン構造 | |
US10760636B2 (en) | Engine reciprocative rotating mechanism and method for manufacturing the same | |
US10612615B2 (en) | Engine reciprocative rotating mechanism and method for manufacturing the same | |
JP6481739B1 (ja) | エンジンの往復回転機構およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161013 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161108 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170626 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6176136 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |