JP6481739B1 - エンジンの往復回転機構およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
エンジンの往復回転機構であって、
シリンダ内で往復動するピストンと、
前記ピストンとクランクシャフトとを連結するコンロッドと、
前記ピストンと前記コンロッドとを連結し、中心軸を有し、該中心軸方向に延びる空洞部を有するピストンピンと、
前記ピストンピンの空洞部内に設けられ、第1動吸振器および第2動吸振器を有するダンパ部材とを備え、
前記第1動吸振器および前記第2動吸振器は、質量部、前記ピストンピンの空洞部の内周面に圧入固定された固定部、および、前記質量部と前記固定部とを接続する腕部を有し、かつ、前記固定部を共有して互いに一体に形成され、
前記第1動吸振器の質量部の質量は、前記第2動吸振器の質量部の質量よりも大きく、
前記第1動吸振器の腕部と前記第2動吸振器の腕部の等価円直径は、前記質量部の等価円直径よりも充分に小さく、かつ、互いに同じであり、
前記第1動吸振器の腕部の質量は、前記第2動吸振器の腕部の質量と同じであり、
前記固定部は、前記ピストンピンの中心軸方向における第1動吸振器側端部および第2動吸振器側端部を有し、
前記固定部を前記ピストンピンの中心軸方向に対して垂直に切った断面の断面積は、前記第2動吸振器側端部から前記第1動吸振器側端部に向かって、少なくとも部分的に減少し、
前記ピストンピンの空洞部の内周面には、前記固定部が圧入固定される部分で前記固定部の外周面に相補的な形状を有する被圧入部が設けられている。
前記固定部において前記断面の断面積が減少する部分には、前記ピストンピンの中心軸方向において前記第2動吸振器側から前記第1動吸振器側に向かって前記断面の断面積が徐々に減少する錐台部が設けられている。
前記錐台部の第2動吸振器側には、前記断面の断面積が一定である柱部が設けられている。
エンジンの往復回転機構の製造方法であって、
前記往復回転機構は、
シリンダ内で往復動するピストンと、
前記ピストンとクランクシャフトとを連結するコンロッドと、
前記ピストンと前記コンロッドとを連結し、中心軸を有し、該中心軸方向に延びる空洞部を有するピストンピンと、
前記ピストンピンの空洞部内に設けられ、第1動吸振器および第2動吸振器を有するダンパ部材とを備え、
前記第1動吸振器および前記第2動吸振器は、質量部、前記ピストンピンの空洞部の内周面に固定された固定部、および、前記質量部と前記固定部とを接続する腕部を有し、かつ、前記固定部を共有して互いに一体に形成され、
前記第1動吸振器の質量部の質量は、前記第2動吸振器の質量部の質量よりも大きく、
前記第1動吸振器の腕部と前記第2動吸振器の腕部の等価円直径は、前記質量部の等価円直径よりも充分に小さく、かつ、互いに同じであり、
前記第1動吸振器の腕部の質量は、前記第2動吸振器の腕部の質量と同じであり、
前記固定部は、前記ピストンピンの中心軸方向における第1動吸振器側端部および第2動吸振器側端部を有し、
前記固定部を前記ピストンピンの中心軸方向に対して垂直に切った断面の断面積は、前記第2動吸振器側端部から前記第1動吸振器側端部に向かって、少なくとも部分的に減少し、
前記ピストンピンの空洞部の内周面には、前記固定部が圧入固定される部分で前記固定部の外周面に相補的な形状を有する被圧入部が設けられており、
前記ダンパ部材を前記ピストンピンの空洞部内に組み付けるステップを含み、該組み付けるステップは、前記ダンパ部材を前記第1動吸振器側から前記ピストンピンの空洞部内に挿入するステップと、前記第1動吸振器側への変位が規制されるまで前記ダンパ部材の固定部を前記被圧入部に圧入するステップとを含む。
前記第1動吸振器は、内側部材と、該内側部材の外周面に組み付けられた外側部材とを有し、
前記内側部材は、前記ピストンピンの空洞部内を前記ピストンピンの中心軸方向にわたって通過可能な外形寸法を有し、
前記外側部材は、前記被圧入部の内径よりも大きい外形寸法を有し、
前記挿入するステップおよび前記圧入するステップでは、前記外側部材が取り外された状態の前記第1動吸振器を挿入および圧入し、
前記組み付けるステップは、前記挿入するステップおよび前記圧入するステップを実施した後に、前記外側部材を前記内側部材の外周面に組み付けるステップを含む。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンの往復回転機構を示す図である。エンジン(図示せず)は、自動車等の車両に搭載されている。エンジンは、これに限定されないが、圧縮自己着火式エンジンである。図1に示すエンジンの往復回転機構は、シリンダに設けられるピストン1とコンロッド2とを備えている。
上述のとおり、ピストンピン3の貫通孔31内にはダンパ部材4が設けられている。ダンパ部材4は、ピストンピン3の中心軸30と同一直線上に(または略同一直線状に)延びる中心軸を有している。ダンパ部材4の中心軸方向は、ダンパ部材4の長手方向に一致する。ダンパ部材4は、中実部材であってよい。ダンパ部材4は、互いに共振周波数(言い換えると、固有振動数に対応する周波数)の異なる2つの動吸振器41,42を有している。以下、動吸振器41を第1動吸振器、動吸振器42を第2動吸振器という。ダンパ部材4は、2つの動吸振器41,42を用いて、制振対象に生じる2種類の共振の振動レベルを低減するように動作可能である。
図5は、本発明の一実施形態に係るエンジンの往復回転機構の例示的な製造方法を示すフローチャートである。この方法は、ステップ101〜107を含んでいる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されると理解すべきではない。上述の実施形態には、種々の改良、設計上の変更および削除が加えられてよい。上述の実施形態に記載された任意の特徴を組み合わせることにより、その他の実施形態が作り出されてよい。
2 コンロッド
21 小端部
22 大端部
26 接続部
3 ピストンピン
31 貫通孔
32 被圧入部
321 先細部
4 ダンパ部材
41 第1動吸振器
42 第2動吸振器
431 軸部(内側部材)
432 キャップ部(外側部材)
43a,43b 質量部
44 固定部
441 第1動吸振器側端部
442 第2動吸振器側端部
443,445 錐台部
444 柱部
45a,45b 腕部
Claims (5)
- エンジンの往復回転機構であって、
シリンダ内で往復動するピストンと、
前記ピストンとクランクシャフトとを連結するコンロッドと、
前記ピストンと前記コンロッドとを連結し、中心軸を有し、該中心軸方向に延びる空洞部を有するピストンピンと、
前記ピストンピンの空洞部内に設けられ、第1動吸振器および第2動吸振器を有するダンパ部材とを備え、
前記第1動吸振器および前記第2動吸振器は、質量部、前記ピストンピンの空洞部の内周面に圧入固定された固定部、および、前記質量部と前記固定部とを接続する腕部を有し、かつ、前記固定部を共有して互いに一体に形成され、
前記第1動吸振器の質量部の質量は、前記第2動吸振器の質量部の質量よりも大きく、
前記第1動吸振器の腕部と前記第2動吸振器の腕部の等価円直径は、前記質量部の等価円直径よりも充分に小さく、かつ、互いに同じであり、
前記第1動吸振器の腕部の質量は、前記第2動吸振器の腕部の質量と同じであり、
前記固定部は、前記ピストンピンの中心軸方向における第1動吸振器側端部および第2動吸振器側端部を有し、
前記固定部を前記ピストンピンの中心軸方向に対して垂直に切った断面の断面積は、前記第2動吸振器側端部から前記第1動吸振器側端部に向かって、少なくとも部分的に減少し、
前記ピストンピンの空洞部の内周面には、前記固定部に圧入固定される部分で前記固定部の外周面に相補的な形状を有する被圧入部が設けられている、
エンジンの往復回転機構。 - 前記固定部において前記断面の断面積が減少する部分には、前記ピストンピンの中心軸方向において前記第2動吸振器側から前記第1動吸振器側に向かって前記断面の断面積が徐々に減少する錐台部が設けられている、
請求項1に記載のエンジンの往復回転機構。 - 前記錐台部の第2動吸振器側には、前記断面の断面積が一定である柱部が設けられている、
請求項2に記載のエンジンの往復回転機構。 - エンジンの往復回転機構の製造方法であって、
前記往復回転機構は、
シリンダ内で往復動するピストンと、
前記ピストンとクランクシャフトとを連結するコンロッドと、
前記ピストンと前記コンロッドとを連結し、中心軸を有し、該中心軸方向に延びる空洞部を有するピストンピンと、
前記ピストンピンの空洞部内に設けられ、第1動吸振器および第2動吸振器を有するダンパ部材とを備え、
前記第1動吸振器および前記第2動吸振器は、質量部、前記ピストンピンの空洞部の内周面に固定された固定部、および、前記質量部と前記固定部とを接続する腕部を有し、かつ、前記固定部を共有して互いに一体に形成され、
前記第1動吸振器の質量部の質量は、前記第2動吸振器の質量部の質量よりも大きく、
前記第1動吸振器の腕部と前記第2動吸振器の腕部の等価円直径は、前記質量部の等価円直径よりも充分に小さく、かつ、互いに同じであり、
前記第1動吸振器の腕部の質量は、前記第2動吸振器の腕部の質量と同じであり、
前記固定部は、前記ピストンピンの中心軸方向における第1動吸振器側端部および第2動吸振器側端部を有し、
前記固定部を前記ピストンピンの中心軸方向に対して垂直に切った断面の断面積は、前記第2動吸振器側端部から前記第1動吸振器側端部に向かって、少なくとも部分的に減少し、
前記ピストンピンの空洞部の内周面には、前記固定部が圧入固定される部分で前記固定部の外周面に相補的な形状を有する被圧入部が設けられており、
前記ダンパ部材を前記ピストンピンの空洞部内に組み付けるステップを含み、該組み付けるステップは、前記ダンパ部材を前記第1動吸振器側から前記ピストンピンの空洞部内に挿入するステップと、前記第1動吸振器側への変位が規制されるまで前記ダンパ部材の固定部を前記被圧入部に圧入するステップとを含む、
エンジンの往復回転機構の製造方法。 - 前記第1動吸振器は、内側部材と、該内側部材の外周面に組み付けられた外側部材とを有し、
前記内側部材は、前記ピストンピンの空洞部内を前記ピストンピンの中心軸方向にわたって通過可能な外形寸法を有し、
前記外側部材は、前記被圧入部の内径よりも大きい外形寸法を有し、
前記挿入するステップおよび前記圧入するステップでは、前記外側部材が取り外された状態の前記第1動吸振器を挿入および圧入し、
前記組み付けるステップは、前記挿入するステップおよび前記圧入するステップを実施した後に、前記外側部材を前記内側部材の外周面に組み付けるステップを含む。
請求項4に記載のエンジンの往復回転機構の製造方法。
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JP2017206573A JP6481739B1 (ja) | 2017-10-25 | 2017-10-25 | エンジンの往復回転機構およびその製造方法 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4712941A (en) * | 1985-12-16 | 1987-12-15 | Chrysler Motors Corporation | Tapered piston pin |
JP2015158152A (ja) * | 2014-02-24 | 2015-09-03 | マツダ株式会社 | エンジンのピストン構造 |
JP2015158154A (ja) * | 2014-02-24 | 2015-09-03 | マツダ株式会社 | エンジンのピストン構造 |
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JP2015158152A (ja) * | 2014-02-24 | 2015-09-03 | マツダ株式会社 | エンジンのピストン構造 |
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