JP6156580B2 - エンジンの往復回転機構 - Google Patents

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Description

本明細書に開示される技術は、シリンダ内で往復動するピストンと、該ピストンとクランクシャフトとを連結するコンロッドとを備え、該コンロッドが、上記クランクシャフトが挿通するシャフト挿通孔が形成された大端部と、上記ピストンを連結するためのピストンピンが挿通するピン挿通孔が形成された小端部と、これら両端部を連結する連結部とを有するエンジンの往復回転機構に関するものである。
一般に、自動車等の車両に搭載されたエンジンでは、ピストンがピストンピンを介してコンロッドの一端部である小端部に連結されていると共に、コンロッドの他端部である大端部がクランクシャフトに連結されている。これらコンロッドの小端部と大端部とはコンロッドの連結部によって連結されている。そして、ピストンの往復動がコンロッドを介してクランクシャフトに伝達され、クランクシャフトが回転する。
上記エンジンでは、該エンジンの基本構造で決まる共振により燃焼騒音が生じることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。そして、ディーゼルエンジン及び予混合圧縮自己着火燃焼(HCCI:Homogeneous-Charge Compression-Ignition combustion)可能なエンジンで生じる急速燃焼は、周波数1kHz−2kHzの振動及び周波数3kHz−4kHzの振動を増幅させ、ノック音となる。非特許文献1では、エンジン音が1.7kHz、3.3kHz、6kHzの3つのピークを持っている。
このうちの1つのピーク(3.3kHz)は、コンロッドの伸縮共振によるものである。即ち、ピストン及びコンロッドのバネマスモデルにおいて、ピストン、ピストンピン及びコンロッドの小端部が全体として質点に相当し、コンロッドの連結部が当該質点に対して支持するバネに相当する。これにより、ピストン、ピストンピン及びコンロッドの小端部が一体であるとすると、これらが一体でコンロッドの大端部に対して共振する。この共振が非特許文献1で言うところのコンロッドの伸縮共振に相当する。この伸縮共振を抑制する一つの手段として、ピストンピンの内部に動吸振器を設け、この動吸振器により、ピストン、ピストンピン及びコンロッドの小端部が一体となって共振するのを抑制するという技術を本出願人にて出願(特願2012-189134号)している。
一方、周波数1kHz−2kHzの振動は、ピストン、コンロッド及びクランクシャフトのバネマスモデルにおいて、ピストン、ピストンピン及びコンロッドが全体として質点に相当し、クランクシャフトとコンロッドの大端部との間で伸縮し、このクランクシャフトとコンロッドの大端部との間がバネに相当するものとして捉えることができると本願発明者は考えたが、これまでこのような共振に対して対策したものはなく、上記コンロッドの伸縮共振(3.3kHz)を改善することにより周波数1kHz−2kHzの共振が目立ってくるものと考えられ、このような共振に対する新たな対策が必要となる。
特許文献1には、コネクティングロッドに螺着されるボルトの脚部に外挿されて、該ボルトにより該コネクティングロッドに対して締付固定される環状のワッシャにおいて、外部空間に対して密閉された収容空間を内部に形成して、該収容空間に独立マス部材を非接着で独立変位可能に収容配置せしめて、該独立マス部材が該収容空間の内面に対して直接的且つ弾性的に当接せしめられるようにした構造が開示されている。
特開2004−116682号公報
大塚 雅也,「ディーゼル燃焼騒音のエンジン構造での低減方法」,自動車技術会学術講演会前刷集 No.36−05,社団法人 自動車技術会,2005年5月,p7−10
ところで、本発明者らは、ピストン及びコンロッドのバスマスモデルについて鋭意研究を重ね、その結果、エンジンの運転時において、ピストンがコンロッド長手方向に振動するのに伴って、コンロッドが曲げ振動することが判明した。
しかしながら、特許文献1の構造では、そのようなコンロッドの曲げ振動を抑制することができない。
本明細書に開示される技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンロッドの曲げ振動を抑制することにある。
上記の目的を解決するため、本明細書に開示される技術は、コンロッドの厚み方向の曲げ振動を抑制する動吸振器をピストンに設けたことを特徴とする。
具体的には、本明細書に開示される技術は、シリンダ内で往復動するピストンと、該ピストンとクランクシャフトとを連結するコンロッドとを備え、該コンロッドが、上記クランクシャフトが挿通するシャフト挿通孔が形成された大端部と、上記ピストンを連結するためのピストンピンが挿通するピン挿通孔が形成された小端部と、これら両端部を連結する連結部とを有するエンジンの往復回転機構であって、上記ピストンに設けられ、上記コンロッドの厚み方向の曲げ振動を抑制すべく該コンロッドの厚み方向に振動可能な動吸振器をさらに備えていることを特徴とするものである。
これによれば、コンロッドの厚み方向の曲げ振動を抑制する動吸振器をピストンに設けているので、コンロッドの厚み方向の曲げ振動を抑制することができる。
上記ピストンピンの中心軸方向は、上記コンロッドの厚み方向に一致しており、上記ピストンにおける上記ピストンピンの中心軸方向の両端部には、該ピストンピンが支持されるピン支持孔が形成されたボス部が1つずつ、形成されており、上記動吸振器は、上記ボス部のうち少なくとも一方における上記ピストンピンの中心軸方向の外側の面に隙間を介して設けられていることが好ましい。
これによれば、動吸振器を、ピストンのボス部におけるピストンピンの中心軸方向の外側の面に設けているので、ピストンのボス部におけるピストンピンの中心軸方向の外側の空間を有効利用して、動吸振器をコンパクトに配置することができる。
また、動吸振器を、ピストンのボス部におけるピストンピンの中心軸方向の外側の面に設けているので、コンロッドの厚み方向の曲げ振動(特に、1.2kHz付近の振動)を抑制することができる。
以上より、動吸振器をコンパクトに配置しながら、コンロッドの厚み方向の曲げ振動を抑制することができる。
上記大端部に設けられ、上記コンロッドの長手方向の振動を抑制すべく該コンロッドの長手方向に振動可能な上記大端部とは別体の動吸振器をさらに備えていることが好ましい。
記連結部における上記コンロッドの厚み方向の側面に設けられ、該コンロッドの厚み方向の曲げ振動を抑制すべく上記コンロッドの厚み方向に振動可能な動吸振器をさらに備えていることが好ましい。
これによれば、動吸振器を、コンロッドの連結部におけるコンロッドの厚み方向の側面に設けているので、コンロッドの厚み方向の曲げ振動(特に、1.2kHz付近の振動)を抑制することができる。
記連結部における上記コンロッドの横方向の側面に設けられ、該コンロッドの横方向の曲げ振動を抑制すべく上記コンロッドの横方向に振動可能な動吸振器をさらに備えていることが好ましい。
これによれば、動吸振器を、コンロッドの連結部におけるコンロッドの横方向の側面に設けているので、コンロッドの横方向の曲げ振動(特に、1.3kHz付近又は2.4kHz付近の振動)を抑制することができる。
本明細書に開示される技術によれば、コンロッドの厚み方向の曲げ振動を抑制することができる。
図1は、例示的実施形態1に係る往復回転機構が採用されたエンジンのピストン及びコンロッドを示す図である。 図2は、図1のII-II線断面図である。 図3は、図1のIII-III線断面図である。 図4は、ピストン及びコンロッドのバネマスモデルを示す図である。 図5は、図1のコンロッドキャップダンパ周辺を示す拡大図である。 図6は、コンロッドの連結部側から見たコンロッドキャップダンパを示す斜視図である。 図7は、コンロッドの反連結部側から見たコンロッドキャップダンパを示す斜視図である。 図8は、動吸振器を示す斜視図である。 図9は、例示的実施形態2に係る往復回転機構が採用されたエンジンのコンロッドの概略を示す斜視図である。 図10は、動吸振器を示す斜視図である。 図11は、例示的実施形態3に係る往復回転機構が採用されたエンジンのコンロッドの概略を示す斜視図である。 図12は、動吸振器を示す斜視図である。 図13は、例示的実施形態4に係る往復回転機構が採用されたエンジンのコンロッドの概略を示す斜視図である。 図14は、動吸振器を示す正面図である。 図15は、動吸振器を示す側面図である。 図16は、例示的実施形態1及びコンロッドに動吸振器を装着しない比較例の振動特性の解析結果を示す図である。 図17は、例示的実施形態2及びコンロッドに動吸振器を装着しない比較例の振動特性の解析結果を示す図である。 図18は、例示的実施形態3及びコンロッドに動吸振器を装着しない比較例の振動特性の解析結果を示す図である。 図19は、例示的実施形態4及びコンロッドに動吸振器を装着しない比較例の振動特性の解析結果を示す図である。
以下、例示的実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(例示的実施形態1)
図1乃至図3は、例示的実施形態1に係る往復回転機構が採用されたエンジンのピストン1及びコンロッド10を示す。このピストン1は、気筒サイクル(吸気行程、圧縮行程、燃焼行程(膨張行程)及び排気行程)を繰り返すことで、シリンダ(気筒)内でその軸心方向(図1及び図3の上下方向)に往復動するようになっている。
ピストン1は、ピストンピン2を介して、コンロッド10の一端部である小端部10aと連結されている。このコンロッド10の他端部である大端部10bは、図1に仮想線で示すクランクシャフト3と連結されている。コンロッド10の小端部10aと大端部10bとは、連結部10cによって連結されている。ピストン1の往復動がコンロッド10を介してクランクシャフト3に伝達され、該クランクシャフト3が回転する。ピストンピン2の中心軸方向(図3の左右方向)は、クランクシャフト3の軸方向とコンロッド10の厚み方向とに一致している。なお、以下の説明では、ピストンピン2の中心軸方向を「ピン中心軸方向」と、コンロッド10の長手方向を「ロッド長手方向」と、このロッド長手方向とクランクシャフト3の軸方向とに直交する、コンロッド10の横方向を「ロッド横方向」と、ピン中心軸方向に一致するコンロッド10の厚み方向を「ロッド厚み方向」と称する。また、図1では、コンロッド10の大端部10b周辺部がロッド横方向に平行な面で切断した断面によって示している。
コンロッド10の小端部10aには、ピストンピン2が挿通されるピン挿通孔10dが形成され、コンロッド10の大端部10bには、クランクシャフト3が挿通されるシャフト挿通孔10eが形成されている。
コンロッド10の小端部10aのピン挿通孔10dには、ピストンピン2が挿通されており、コンロッド10の小端部10aは、ピストンピン2の中心軸方向の中央部に位置している。また、コンロッド10の小端部10aは、ピン中心軸方向において、ピストン1の中央に位置している。
ピストンピン2は、コンロッド10のピン挿通孔10dに対して回動可能に挿通されている。なお、コンロッド10のピン挿通孔10dの内周面には、ブッシュ11が固定されており、厳密には、このブッシュ11に対してピストンピン2が回動可能に挿通されていることになる。
ピストンピン2とコンロッド10のピン挿通孔10d(詳しくはブッシュ11)との間には、エンジンにおいて循環されている潤滑油が供給されることによって潤滑油膜が形成されている。そして、この潤滑油膜とブッシュ11とによって、ピストンピン2が、コンロッド10のピン挿通孔10dに対してスムーズに回動することになる。
ピストン1の頂面には、キャビティ1aが形成され、該ピストン1におけるピストンピン2よりも上側の外周面には、円環状のピストンリング1bが嵌められている。
ピストン1の裏面(頂面とは反対側の面)におけるピン中心軸方向の両端部には、ボス部1cがコンロッド10の小端部10aを挟むようにクランクシャフト3側にそれぞれ膨出形成されている。これら2つのボス部1cには、ピン中心軸方向に延びるピン支持孔1dがそれぞれ形成されている。2つのボス部1cのピン支持孔1dには、ピストンピン2の中心軸方向の両端部がそれぞれ挿入されて支持されている。
本実施形態では、ピストンピン2の組付方式としてフルフロート式が採用されている。即ち、ピストンピン2は、コンロッド10のピン挿通孔10dに対して回動可能であるとともに、ピストン1のボス部1cのピン支持孔1dに対しても回動可能とされている。
ピストンピン2とコンロッド10のピン挿通孔10dとの間と同様に、該ピストンピン2とピストン1のボス部1cのピン支持孔1dとの間にも潤滑油膜が形成され、この潤滑油膜によって、ピストンピン2が、ピストン1のボス部1cのピン支持孔1dに対してスムーズに回動することになる。
2つのボス部1cのピン支持孔1dにおけるピン中心軸方向の外側端部には、スナップリング1eがそれぞれ挿入固定されている。これら2つのスナップリング1eは、ピストンピン2の中心軸方向の両端面にそれぞれ接するように位置して、該ピストンピン2の中心軸方向の移動を規制している。
ピストンピン2は断面中空であり、該ピストンピン2の中心部には、ピン中心軸方向に延びる貫通孔2aが形成されている。この貫通孔2aの内周面におけるピン中心軸方向の中央部には、後述のピンダンパ20の固定部20aが圧入される圧入部2bが設けられている。この圧入部2bにおける貫通孔2aの内径は、他の部分における該貫通孔2aの内径よりも小さい。
ピストンピン2内(貫通孔2a内)には、燃焼行程においてピストン1、ピストンピン2及びコンロッド10の小端部10aが一体でコンロッド10の大端部10aに対して共振するのを抑制する2つのピンダンパ20が配設されている。これら2つのピンダンパ20は、ピストンピン2の中心軸方向の中央を通る面(つまり、該中央を通りかつピストンピン2の中心軸に対して垂直な面)を挟んで両側にそれぞれ位置している。
ここで、ピストン1及びコンロッド10のバネマスモデルは、図4に示すようになる。即ち、ピストン1、ピストンピン2及びコンロッド10の小端部10aが全体として、質点(質量をM(単位kg)とする)に相当し、コンロッド10の連結部10cが、質点をコンロッド10の大端部10bに対して支持するバネ(バネ定数をK(単位N/m)とする)に相当する。
ピストンピン2とコンロッド10のピン挿通孔10dとの間の潤滑油膜は、該ピストンピン2とコンロッド10の小端部10aとを連結するバネに相当する。また、ピストンピン2とピストン1のボス部1cのピン支持孔1dとの間の潤滑油膜は、該ピストンピン2とピストン1(ボス部1c)とを連結するバネに相当する。
燃焼行程では、ピストン1が大きな力で押圧されるため、ピストンピン2とコンロッド10のピン挿通孔10dとの間の潤滑油膜(ピストンピン2とコンロッド10の小端部10aとを連結するバネ)、及び、ピストンピン2とピストン1のボス部1cのピン支持孔1dとの間の潤滑油膜(ピストンピン2とピストン1とを連結するバネ)が共に無くなる。その結果、ピストン1、ピストンピン2及びコンロッド10の小端部10dが一体となる。これにより、ピストン1、ピストンピン2及びコンロッド10の小端部10aが一体でコンロッド10の大端部10bに対して、(1/2π)・(K/M)1/2Hzの共振周波数で共振することになる。
この共振を抑制する(共振周波数における振動を低減する)ために、2つのピンダンパ20がピストンピン2内(貫通孔2a内)に設けられる。図2及び図3に示すように、各ピンダンパ20は、ピストンピン2の貫通孔2aの内周面に設けられた圧入部2bに固定される固定部20aと、ピストンピン2内においてピン中心軸方向に延びる可動部20bと、該可動部20bを固定部20aに対してピストンピン2の径方向に振動可能に支持する支持部20cとを有している。
本実施形態では、各ピンダンパ20の固定部20a、可動部20b及び支持部20cは、金属で一体形成されているとともに、2つのピンダンパ20の固定部20aも一体形成されて、固定部20aは実質的に1つとなっている。一体形成された固定部20aは、圧入部2bに圧入されて固定されている。その一体形成された固定部20aにおけるピン中心軸方向の一側の面に、一方のピンダンパ20の可動部20bが支持部20cを介して設けられ、固定部20aにおけるピン中心軸方向の他側の面に、他方のピンダンパ20の可動部20bが支持部20cを介して設けられている。
各ピンダンパ20の可動部20bは、ピン中心軸方向に延びる円柱状をなしている。該可動部20bの外径は、可動部20bが振動してもピストンピン2の内周面に接触しないような値に設定されている。各ピンダンパ20の支持部20cは、該ピンダンパ20の可動部20bと固定部20aとを連結するように円柱状をなしている。支持部20cの外径は可動部20bの外径よりも小さくされていて、該可動部20bを固定部20aに対してピストンピン2の径方向に振動可能に支持する。2つのピンダンパ20の固定部20a、可動部20b及び支持部20cは、ピストンピン2と同心上に位置している。また、2つのピンダンパ20の可動部20bの質量は略同じであり、該2つのピンダンパ20における可動部20bの重心位置が、ピストンピン2の中心軸上に位置していると共に、該ピストンピン2の中心軸方向の中央を通る面(該中央を通りかつピストンピン2の中心軸に対して垂直な面)に対して互いに対称な位置に位置している。
各ピンダンパ20の支持部20cは、可動部20b(可動部20bの質量をm(単位kg)とする)を支持するバネに相当し、そのバネ定数をk(単位N/m)とすると、上記共振を抑制するためには、基本的には、k/mの値をK/Mと略同じになるようにすればよい。このようなk/mの値が得られるように、可動部20bの長さ及び径並びに支持部20cの長さ及び径を設定する。厳密には、支持部20cの質量も考慮する必要があるが、該支持部20cの質量は可動部20bの質量に比べてかなり小さいので、支持部20cの質量を無視することができる。なお、共振周波数以外の周波数で振動が大きくなってもよい場合には、k/mの値がK/Mと略同じである必要はない。
2つのピンダンパ20の可動部20bの質量を略同じにして、該2つのピンダンパ20(支持部20c)のバネ定数を、互いに異ならせることが好ましい。これは、共振周波数における振動だけでなく、共振周波数を含む比較的広い範囲の周波数領域で振動を低減することができるからである。2つのピンダンパ20のバネ定数を互いに異ならせるには、該2つのピンダンパ20における支持部20cの長さ又は径を互いに異ならせればよい。或いは、2つのピンダンパ20における支持部20cの長さ及び径の両方を互いに異ならせてもよい。或いは、2つのピンダンパ20における支持部20cの材料を互いに異ならせてもよい。なお、2つのピンダンパ20のバネ定数を略同じにしてもよい。
2つのピンダンパ20のバネ定数を互いに異ならせる場合、例えば、一方のピンダンパ20のバネ定数を、k/mの値がK/Mと略同じになるように設定し、他方のピンダンパ20のバネ定数を、一方のピンダンパ20のバネ定数よりも大きくするか又は小さくする。
上記のように、燃焼行程では、ピストンピン2とコンロッド10のピン挿通孔10dとの間の潤滑油膜(ピストンピン2とコンロッド10の小端部10aとを連結するバネ)、及び、ピストンピン2とピストン1のボス部1cのピン支持孔1dとの間の潤滑油膜(ピストンピン2とピストン1とを連結するバネ)は共に無くなる。その結果、ピストン1、ピストンピン2及びコンロッド10の小端部10dが一体となって該コンロッド10の大端部10bに対して共振しようとする。しかし、本実施形態では、ピストンピン2に設けられたピンダンパ20により、その共振が抑制され、共振による騒音を低減することができる。
一方、吸気行程、圧縮行程及び排気行程では、ピストンピン2とコンロッド10のピン挿通孔10dとの間、及び、ピストンピン2とピストン1のボス部1cのピン支持孔1dとの間に、それぞれ潤滑油膜が存在する。その結果、燃焼行程で生じるような共振は生じない。仮にピンダンパ20がコンロッド10の小端部10aに設けられていたとすると、燃焼行程では上記共振を抑制することができるものの、共振が生じない吸気行程、圧縮行程及び排気行程においても、ピンダンパ20が振動する。このため、吸気行程、圧縮行程及び排気行程では、ピンダンパ20の振動により、却って騒音が大きくなってしまう。しかし、本実施形態では、ピンダンパ20がピストンピン2に設けられている。そのため、吸気行程、圧縮行程及び排気行程では、ピストンピン2とコンロッド10のピン挿通孔10dとの間の潤滑油膜(ピストンピン2とコンロッド10の小端部10aとを連結するバネ)により、ピンダンパ20の振動がコンロッド10に伝わることはなく、その振動により騒音が増大するようなことはない。また、ピストンピン2内にピンダンパ20を設けることで、スペースを有効に利用することができ、ピストン1が大きくならずに済む。
一方、コンロッド10の大端部10bは、ロッド長手方向において、シャフト挿通孔10eの中央で2分割されており、連結部10cと一体形成された半円状の本体部12と、該本体部12の連結部10cとは反対側(以下、「反連結部側」と称する)に配設された同じく半円状のコンロッドキャップ13とによって構成されている。コンロッドキャップ13は、コンロッド10の反連結部側の部分を構成し、その外周縁は、クランクシャフト3の外形に沿う半円弧状をなしている。本体部12及びコンロッドキャップ13のロッド横方向の両端部には、ボス部12a,13aがそれぞれ形成されている。ボス部12a,13aは、概ねロッド長手方向に沿って延びている。本体部12のボス部12aに形成されたボルト孔12bには、雌ねじが形成されており、このボルト孔12bに、コンロッドキャップ13のボス部13aに形成されたボルト挿通孔13bを挿通するボルト40(締結部材)が螺合することにより、本体部12とコンロッドキャップ13とが一体化される。
コンロッドキャップ13の外周部には、ピストン1、ピストンピン2及びコンロッド10全体が一体でクランクシャフト3に対して共振するのを抑制する、コンロッドキャップ13とは別体のコンロッドキャップダンパ30(動吸振器)が配設されている。図5は、図1のコンロッドキャップダンパ30周辺を示す拡大図である。また、図6は、コンロッド10の連結部10c側から見たコンロッドキャップダンパ30を示す斜視図であり、図7は、反連結部側から見たコンロッドキャップダンパ30を示す斜視図である。
ここで、ピストン1、コンロッド10及びクランクシャフト3のバネマスモデルは、ピストン1、ピストンピン2及びコンロッド10が全体として、質点に相当し、クランクシャフト3とコンロッド10の大端部10bとの間で伸縮し、このクランクシャフト3とコンロッド10の大端部10bとの間がバネに相当する。そして、ピストン1、ピストンピン2及びコンロッド10が一体でクランクシャフト3に対してロッド長手方向に共振することになる。
この共振を抑制する(共振周波数における振動を低減する)ために、コンロッドキャップダンパ30がコンロッドキャップ13に設けられる。コンロッドキャップダンパ30は、コンロッドキャップ13に形成されたボス部13a,13aの反連結部側の面に固定される一対の固定部31,31と、コンロッドキャップ13の外周部において両固定部31,31を連結する支持部32と、支持部32の反連結部側の端部に連結された質量部33とを有している。これら固定部31,31、支持部32及び質量部33は、金属で一体形成されている。
各固定部31は、平板状をなし、その略中央部には、コンロッドキャップ13のボス部13aに形成されたボルト挿通孔13bと同軸のボルト挿通孔31bが貫通形成されている。そして、各固定部31及びコンロッドキャップ13は、ボルト40によって本体部12に共締めされている。具体的には、固定部31のボルト挿通孔31bは、ボルト40の頭部40aよりも小径に形成されており、ボルト40の軸部40bが、固定部31のボルト挿通孔31bに反連結部側から挿通して、本体部12に形成されたボルト孔12bに螺合した状態で、固定部31がボルト40の頭部40aとコンロッドキャップ13のボス部13aとによって挟持固定される。このように、コンロッドキャップダンパ30は、コンロッドキャップ13を本体部12に固定するボルト40を利用して、該本体部12に締結固定される。
支持部32は、固定部31,31よりも薄板で構成され、コンロッドキャップ13の外周部において該コンロッドキャップ13の外周縁に沿う円弧状をなしている。このため、支持部32はロッド長手方向に弾性変形することができる。したがって、支持部32は、その反連結部側の端部に連結された質量部33を、ロッド長手方向に可動可能に支持することができる。さらに、支持部32は、上記の如くコンロッドキャップ13の外周縁に沿う円弧状をなしているので、コンロッドキャップ13に接近させることができる。
また、支持部32は、質量部33を支持するバネに相当し、上記共振を抑制するように、支持部32の長さ及び厚みを設定する。厳密には、支持部32の質量も考慮する必要があるが、該支持部32の質量は質量部33の質量に比べてかなり小さいので、支持部32の質量を無視することができる。
質量部33は、上記のように支持部32の反連結部側の端部に連結されている。つまり、質量部33は、コンロッドキャップ13の反連結部側に該コンロッドキャップ13と間隔をあけて配置されている。
質量部33は、コンロッド10の大端部10bと略同一幅を有し且つ固定部31よりも厚い板状をなしている。質量部33の質量は、ピストン1、ピストンピン2及びコンロッド10が一体で共振するのを抑制すべく、支持部32のバネ定数を考慮して設定される。
また、質量部33には、コンロッドキャップ13のボス部13aに形成されたボルト挿通孔13bと同軸のボルト挿通孔33b,33b(干渉回避部)が貫通形成されている。各ボルト挿通孔33bは、ボルト40の頭部40aよりも大径に形成されている。したがって、コンロッドキャップダンパ30を本体部12に締結固定する際、ボルト40が質量部33のボルト挿通孔33bに反連結部側から挿通されるが、このとき、ボルト40は、質量部33に干渉することなく該質量部33を貫通することができる。
さらに、質量部33の反連結部側の面は、ロッド横方向に延びている一方、連結部10c側の面は、支持部32に沿っており、言い換えると、コンロッドキャップ13の外周縁に沿って円弧状をなしている。このため、質量部33を、支持部32と同様に、コンロッドキャップ13に接近させることができる。したがって、コンロッドキャップダンパ30をコンパクトにすることができる。
そして、コンロッド10は、上記のように、ピストン1及びピストンピン2と一体で、クランクシャフト3に対して、ロッド長手方向に共振しようとする。しかし、本実施形態では、コンロッドキャップ13に設けられたコンロッドキャップダンパ30の質量部33がロッド長手方向にコンロッド10と略逆位相で振動することにより、上記共振が抑制され、共振による騒音を低減することができる。
図1乃至図3に示すように、ピストン1の各ボス部1cにおけるピン中心軸方向の外側の面には、エンジンの運転時において、ピストン1のロッド長手方向の振動に伴う、コンロッド10のロッド厚み方向の曲げ振動(特に、周波数1.2kHz付近の振動)を抑制する動吸振器50が配設されている。これら2つの動吸振器50は、ピストンピン2の中心軸方向の中央を通る面(該中央を通りかつピストンピン2の中心軸に対して垂直な面)に対して互いに対称な位置に位置している。
ここで、ピストン1及びコンロッド10のバネマスモデルは、ピストン1が質点に相当し、コンロッド10が、質点をクランクシャフト3に対して支持するバネに相当する。そして、ピストン1がコンロッド10に対して共振して、コンロッド10がロッド厚み方向及びロッド横方向に曲げ振動することになる。
このコンロッド10のロッド厚み方向の曲げ振動を抑制するために、2つの動吸振器50がピストン1に設けられる。図1乃至図3及び図8に示すように、各動吸振器50は、ピストン1のボス部1cにおけるピン中心軸方向の外側の面に固定される一対の固定部51と、ピストン1のボス部1cにおけるピン中心軸方向の外側の面近傍においてロッド横方向に延びる質量部52と、該質量部52を両固定部51に対してロッド厚み方向に振動可能に支持する支持部53とを有している。
本実施形態では、各動吸振器50の固定部51、質量部52及び支持部53は、金属で一体形成されている。各動吸振器50の固定部51は、該動吸振器50の支持部53におけるロッド横方向の両端部にそれぞれ設けられている。これら2つの固定部51は、矩形板状をなしている。2つの固定部51は、ピストン1のボス部1cにおけるピン中心軸方向の外側の面において、ロッド横方向の両端部にそれぞれ位置している。これにより、各動吸振器50は、コンロッド10のうちロッド厚み方向の曲げ振動が比較的大きい小端部10a側の端部近傍に位置している。2つの固定部51は、ピストン1のボス部1cにおけるピン中心軸方向の外側の面に締結部材(図示せず)で締結固定されている。2つの固定部51に、各動吸振器50の質量部52が支持部53を介して設けられている。
各動吸振器50の質量部52におけるピン中心軸方向の外側の面は、ピストン1の外周面を構成するように円弧状をなしている。質量部52におけるピン中心軸方向の内側の面は、ロッド横方向に延びる直線状をなしている。質量部52におけるピン中心軸方向の内側の面に、各動吸振器50の支持部53が連結部54を介して設けられている。つまり、質量部52におけるピン中心軸方向の内側の面と支持部53におけるピン中心軸方向の外側の面との間には、隙間が形成されている。
各動吸振器50の支持部53は、該動吸振器50の質量部52と固定部51とを連結するようにロッド横方向に延びる矩形板状をなしている。支持部53におけるピン中心軸方向の内側の面とピストン1のボス部1cにおけるピン中心軸方向の外側の面との間には、隙間が形成されている。支持部53は、質量部52を固定部51に対してピン中心軸方向に振動可能に支持する。
2つの動吸振器50の質量部52の質量は略同じであり、該2つの動吸振器50における質量部52の重心位置が、ピストンピン2の中心軸上に位置していると共に、該ピストンピン2の中心軸方向の中央を通る面(該中央を通りかつピストンピン2の中心軸に対して垂直な面)に対して互いに対称な位置に位置している。
各動吸振器50の支持部53は、質量部52を支持するバネに相当し、コンロッド10のロッド厚み方向の曲げ振動を抑制するように、質量部52の寸法及び支持部53の寸法は設定されている。厳密には、支持部53の質量も考慮する必要があるが、該支持部53の質量は質量部52の質量に比べてかなり小さいので、支持部53の質量を無視することができる。
2つの動吸振器50の質量部52の質量を略同じにして、該2つの動吸振器50(支持部53)のバネ定数を、互いに異ならせることが好ましい。これは、上記曲げ振動だけでなく、該曲げ振動の周波数を含む比較的広い範囲の周波数領域で振動を低減することができるからである。2つの動吸振器50のバネ定数を互いに異ならせるには、該2つの動吸振器50における支持部53の寸法を互いに異ならせればよい。或いは、2つの動吸振器50における支持部53の材料を互いに異ならせてもよい。なお、2つの動吸振器50のバネ定数を略同じにしてもよい。
上記のように、ピストン1がコンロッド10に対して共振して、コンロッド10がロッド厚み方向及びロッド横方向に曲げ振動しようとする。しかし、本実施形態では、ピストン1に設けられた動吸振器50の質量部52がロッド厚み方向にコンロッド10のロッド厚み方向の曲げ振動と略逆位相で振動することにより、そのロッド厚み方向の曲げ振動が抑制され、該振動による騒音を低減することができる。
−効果−
以上より、本実施形態によれば、動吸振器50を、ピストン1の各ボス部1cにおけるピストンピン2の中心軸方向の外側の面に設けているので、ピストン1の各ボス部1cにおけるピストンピン2の中心軸方向の外側の空間を有効利用して、動吸振器50をコンパクトに配置することができる。
また、動吸振器50を、ピストン1の各ボス部1cにおけるピストンピン2の中心軸方向の外側の面に設けているので、コンロッド10の厚み方向の曲げ振動(特に、1.2kHz付近の振動)を抑制することができる。
以上より、動吸振器50をコンパクトに配置しながら、コンロッド10の厚み方向の曲げ振動を抑制することができる。
なお、本実施形態では、動吸振器50を2つ設けたが、いずれか一方だけ設けてもよい。但し、重量バランス等の点で、2つ設けるのが好ましい。
(例示的実施形態2)
本実施形態は、動吸振器60がコンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の側面に設けられている点が例示的実施形態1と異なっているが、その他の点については、例示的実施形態1と同様の構成である。そこで、以下の説明では、例示的実施形態1の構成要素と同様の構成要素については、同一の符号を用いて説明を行う。
図9及び図10に示すように、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面には、エンジンの運転時において、ピストン1のロッド長手方向の振動に伴う、コンロッド10のロッド厚み方向の曲げ振動(特に、周波数1.2kHz付近の振動)を抑制する動吸振器60が配設されている。
動吸振器60は、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面に固定される一対の固定部61と、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面近傍に設けられた質量部62と、該質量部62を両固定部61に対してロッド厚み方向に振動可能に支持する支持部63とを有している。
本実施形態では、動吸振器60の固定部61、質量部62及び支持部63は、金属で一体形成されている。動吸振器60の固定部61は、該動吸振器60の支持部63におけるロッド長手方向の両端部にそれぞれ設けられている。これら2つの固定部61は、直方体状をなしている。2つの固定部61は、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面において、ロッド長手方向の両端部(コンロッド10の小端部10a側及び大端部10b側の端部)にそれぞれ位置している。これにより、動吸振器60は、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面のうち、ロッド厚み方向の曲げ振動が比較的大きい小端部10a側の端部と、該曲げ振動が比較的小さい大端部10b側の端部とを連結する。その結果、動吸振器60は、コンロッド10の連結部10cにコンパクトに配置することができる。2つの固定部61は、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面においてロッド長手方向に延びるように形成された凹部10fに締結部材(図示せず)で締結固定されている。2つの固定部61に、動吸振器60の質量部62が支持部63を介して設けられている。
動吸振器60の質量部62は、直方体状をなしている。質量部62におけるロッド厚み方向の中央部に、動吸振器60の支持部63が設けられている。質量部62におけるロッド厚み方向の内側の面とコンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面の凹部10f底面との間には、隙間が形成されている。
動吸振器60の支持部63は、該動吸振器60の質量部62と固定部61とを連結するようにロッド長手方向に延びる矩形板状をなしている。支持部63におけるロッド厚み方向の内側の面とコンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面の凹部10f底面との間には、隙間が形成されている。支持部63は、質量部62を固定部61に対してロッド厚み方向に振動可能に支持する。
動吸振器60の支持部63は、質量部62を支持するバネに相当し、上記曲げ振動を抑制するように、質量部62の寸法及び支持部63の寸法は設定されている。厳密には、支持部63の質量も考慮する必要があるが、該支持部63の質量は質量部62の質量に比べてかなり小さいので、支持部63の質量を無視することができる。
上記のように、ピストン1がコンロッド10に対して共振して、コンロッド10がロッド厚み方向及びロッド横方向に曲げ振動しようとする。しかし、本実施形態では、コンロッド10に設けられた動吸振器60の質量部62がロッド厚み方向にコンロッド10のロッド厚み方向の曲げ振動と略逆位相で振動することにより、そのロッド厚み方向の曲げ振動が抑制され、該振動による騒音を低減することができる。
−効果−
以上より、本実施形態によれば、動吸振器60を、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面に設けているので、コンロッド10の厚み方向の曲げ振動(特に、1.2kHz付近の振動)を抑制することができる。
なお、本実施形態では、動吸振器60をコンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面に1つ設けたが、これに限らず、ロッド厚み方向の両側端面にそれぞれ1つずつ設けてもよい。但し、スペース等の点で、ロッド厚み方向の一側端面に1つ設けるのが好ましい。
(例示的実施形態3)
本実施形態は、動吸振器70がコンロッド10の連結部10cにおけるロッド横方向の側面に設けられていて、コンロッド10のロッド横方向の曲げ振動を抑制する点が例示的実施形態1と異なっているが、その他の点については、例示的実施形態1と同様の構成である。そこで、以下の説明では、例示的実施形態1の構成要素と同様の構成要素については、同一の符号を用いて説明を行う。
図11及び図12に示すように、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド横方向の一側端面には、エンジンの運転時において、ピストン1のロッド長手方向の振動に伴う、コンロッド10のロッド横方向の曲げ振動(特に、周波数1.3kHz付近又は2.4kHz付近の振動)を抑制する動吸振器70が配設されている。
動吸振器70は、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド横方向の一側端面に固定される固定部71と、一対の質量部72と、該両質量部72を固定部71に対してロッド横方向に振動可能に支持する支持部73とを有している。
本実施形態では、動吸振器70の固定部71、質量部72及び支持部73は、金属で一体形成されている。動吸振器70の固定部71は、該動吸振器70の支持部73におけるロッド厚み方向の中央部に設けられている。この固定部71は、直方体状をなしている。固定部71は、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド横方向の一側端面において、ロッド長手方向の中央部に位置している。固定部71は、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド横方向の一側端面において形成された凹部10gに締結部材(図示せず)で締結固定されている。固定部71におけるロッド横方向の外側の面に、動吸振器70の質量部72が支持部73を介して設けられている。
動吸振器70の質量部72は、直方体状をなしている。質量部72は、支持部73におけるロッド厚み方向の両端部にそれぞれ設けられている。これら2つの質量部72は、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の外側に位置している。2つの質量部72におけるロッド横方向の外側の面に、動吸振器70の支持部73が設けられている。
動吸振器70の支持部73は、該動吸振器70の質量部72と固定部71とを連結するようにロッド厚み方向に延びる矩形板状をなしている。支持部73におけるロッド横方向の内側の面とコンロッド10の連結部10cにおけるロッド横方向の一側端面の凹部10g底面との間には、隙間が形成されている。支持部73は、質量部72を固定部71に対してロッド横方向に振動可能に支持する。
動吸振器70の支持部73は、質量部72を支持するバネに相当し、上記曲げ振動を抑制するように、質量部72の寸法及び支持部73の寸法は設定されている。厳密には、支持部73の質量も考慮する必要があるが、該支持部73の質量は質量部72の質量に比べてかなり小さいので、支持部73の質量を無視することができる。
上記のように、ピストン1がコンロッド10に対して共振して、コンロッド10がロッド厚み方向及びロッド横方向に曲げ振動しようとする。しかし、本実施形態では、コンロッド10に設けられた動吸振器70の質量部72がロッド横方向にコンロッド10のロッド横方向の曲げ振動と略逆位相で振動することによりにより、そのロッド横方向の曲げ振動が抑制され、該振動による騒音を低減することができる。
−効果−
以上より、本実施形態によれば、動吸振器70を、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド横方向の一側端面に設けているので、コンロッド10の横方向の曲げ振動(特に、1.3kHz付近又は2.4kHz付近の振動)を抑制することができる。
なお、本実施形態では、動吸振器70をコンロッド10の連結部10cにおけるロッド横方向の一側端面に1つ設けたが、これに限らず、ロッド横方向の両側端面にそれぞれ1つずつ設けてもよい。但し、スペース等の点で、ロッド横方向の一側端面に1つ設けるのが好ましい。
(例示的実施形態4)
本実施形態は、動吸振器80の構成が例示的実施形態2と異なっているが、その他の点については、例示的実施形態2と同様の構成である。そこで、以下の説明では、例示的実施形態2の構成要素と同様の構成要素については、同一の符号を用いて説明を行う。
図13及び図14に示すように、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面には、エンジンの運転時において、ピストン1のロッド長手方向の振動に伴う、コンロッド10のロッド厚み方向の曲げ振動(特に、周波数1.2kHz 付近の振動)を抑制する動吸振器80が配設されている。
動吸振器80は、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面に固定される固定部81と、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面近傍に設けられた一対の質量部82と、該両質量部82を固定部81に対してロッド厚み方向に振動可能に支持する支持部83とを有している。
本実施形態では、動吸振器80の固定部81、質量部82及び支持部83は、金属で一体形成されている。動吸振器80の固定部81は、該動吸振器80の支持部83におけるロッド長手方向の中央部に設けられている。この固定部81は、直方体状をなしている。固定部81は、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面の凹部10fに締結部材(図示せず)で締結固定されている。固定部81に、動吸振器80の質量部82が支持部83を介して設けられている。
動吸振器80の質量部82は、直方体状をなしている。2つの質量部82及び固定部81におけるロッド厚み方向の外側の端部に、動吸振器80の支持部83が設けられている。2つの質量部82におけるロッド厚み方向の内側の面とコンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面の凹部10f底面との間には、隙間が形成されている。
動吸振器80の支持部83は、該動吸振器80の質量部82と固定部61とを連結するようにロッド長手方向に延びる矩形板状をなしている。支持部83におけるロッド厚み方向の内側の面とコンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面の凹部10f底面との間には、隙間が形成されている。支持部83は、質量部82を固定部81に対してロッド厚み方向に振動可能に支持する。
動吸振器80の支持部83は、質量部82を支持するバネに相当し、上記曲げ振動を抑制するように、質量部82の寸法及び支持部83の寸法は設定されている。厳密には、支持部83の質量も考慮する必要があるが、該支持部83の質量は質量部82の質量に比べてかなり小さいので、支持部83の質量を無視することができる。
上記のように、ピストン1がコンロッド10に対して共振して、コンロッド10がロッド厚み方向及びロッド横方向に曲げ振動しようとする。しかし、本実施形態では、コンロッド10に設けられた動吸振器80の質量部82がロッド厚み方向にコンロッド10のロッド厚み方向の曲げ振動と略逆位相で振動することにより、そのロッド厚み方向の曲げ振動が抑制され、該振動による騒音を低減することができる。
−効果−
以上より、本実施形態によれば、動吸振器80を、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面に設けているので、コンロッド10の厚み方向の曲げ振動(特に、1.2kHz付近の振動)を抑制することができる。
なお、本実施形態では、動吸振器80をコンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面に1つ設けたが、これに限らず、ロッド厚み方向の両側端面にそれぞれ1つずつ設けてもよい。但し、スペース等の点で、ロッド厚み方向の一側端面に1つ設けるのが好ましい。
(実施例)
上記各例示的実施形態において、コンロッド10の厚み方向又は横方向の曲げ振動を抑制する振動抑制効果を解析した。
解析条件を以下のようにした。つまり、解析モデル(計算モデル)を、各構成部品(ピストン、コンロッド、クランクシャフト、クランクプーリ、フライホール、シリンダヘッド及びシリンダブロック)を有する直列4気筒エンジンとした。
例示的実施形態1において、動吸振器50の各質量部52の重量を0.032kgとし、支持部53の曲げ振動方向のバネ定数を1.9×10N/mとした。例示的実施形態2において、動吸振器60の質量部62の重量を0.020kgとし、支持部63の曲げ振動方向のバネ定数を1.1×10N/mとした。例示的実施形態3において、動吸振器70の各質量部72の重量を0.010kgとし、支持部73の曲げ振動方向のバネ定数を0.6×10N/mとした。例示的実施形態4において、動吸振器80の各質量部82の重量を0.010kgとし、支持部83の曲げ振動方向のバネ定数を0.6×10N/mとした。
例示的実施形態1、2及び4において、4番気筒のコンロッド10における小端部10aと大端部10bとの間の略中央部(コンロッド10におけるロッド長手方向の略中央部)をロッド厚み方向(クランクシャフト3の軸方向)に加振して、そのロッド厚み方向の振動特性を解析した。
例示的実施形態1、2及び4の比較例として、コンロッド10に動吸振器を装着しない従来例を準備して、例示的実施形態1、2及び4と同様、4番気筒のコンロッド10における小端部10aと大端部10bとの間の略中央部をロッド厚み方向に加振して、そのロッド厚み方向の振動特性を解析した。
例示的実施形態3において、4番気筒のコンロッド10における小端部10aと大端部10bとの間の略中央部をロッド横方向(クランクシャフト3の軸方向に直交する方向)に加振して、そのロッド横方向の振動特性を解析した。
例示的実施形態3の比較例として、コンロッド10に動吸振器を装着しない従来例を準備して、例示的実施形態3と同様、4番気筒のコンロッド10における小端部10aと大端部10bとの間の略中央部をロッド横方向に加振して、そのロッド横方向の振動特性を解析した。
図16は、例示的実施形態1及び比較例の振動特性の解析結果を示す図である。図16の横軸は、振動の周波数[Hz]を示し、縦軸は、イナータンスレベル[(mm/s)/N]を示す(以下の図17乃至図19も同様)。図16の実線は、例示的実施形態の振動特性を示し、破線は、比較例の振動特性を示す(以下の図17乃至図19も同様)。図16によれば、例示的実施形態1において、動吸振器を装着しない従来例に対し、1.2kHz付近の振動を低減できることが分かった。
図17は、例示的実施形態2及び比較例の振動特性の解析結果を示す図である。図17によれば、例示的実施形態2において、動吸振器を装着しない従来例に対し、1.2kHz付近の振動を低減できることが分かった。
図18は、例示的実施形態3及び比較例の振動特性の解析結果を示す図である。図18によれば、例示的実施形態3において、動吸振器を装着しない従来例に対し、1.3kHz付近の振動を低減できることが分かった。
図19は、例示的実施形態4及び比較例の振動特性の解析結果を示す図である。図19によれば、例示的実施形態4において、動吸振器を装着しない従来例に対し、1.2kHz付近の振動を低減できることが分かった。
(その他の例示的実施形態)
上記各例示的実施形態の構成要素を任意に組み合わせてもよい。例えば、コンロッド10のロッド厚み方向及びロッド横方向の曲げ振動を抑制するために、例示的実施形態1の動吸振器50、例示的実施形態2の動吸振器60又は例示的実施形態4の動吸振器80と例示的実施形態3の動吸振器70とを併設してもよい。
また、例示的実施形態2において、コンロッド10のロッド厚み方向の曲げ振動を抑制するために、動吸振器60の代わりに、例示的実施形態3の動吸振器70(図11及び図12を参照)を設けてもよい。この場合、図示しないが、動吸振器70の固定部71は、コンロッド10の連結部10cにおけるロッド厚み方向の一側端面において、ロッド長手方向の上端部に締結部材で締結固定される。動吸振器70の支持部73は、質量部72を固定部71に対してロッド厚み方向に振動可能に支持する。支持部73は、ロッド横方向に延びている。
以上説明したように、本明細書に開示される技術は、コンロッドの曲げ振動を抑制することが必要なエンジンの往復回転機構等に適用することができる。
(1) ピストン
(1c) ボス部
(1d) ピン支持孔
(2) ピストンピン
(3) クランクシャフト
(10) コンロッド
(10a) コンロッドの小端部
(10b) コンロッドの大端部
(10c) コンロッドの連結部
(10d) ピン挿通孔
(10e) シャフト挿通孔
(50),(60),(70),(80) 動吸振器
(51),(61),(71),(81) 固定部
(52),(62),(72),(82) 質量部
(53),(63),(73),(83) 支持部

Claims (5)

  1. シリンダ内で往復動するピストンと、該ピストンとクランクシャフトとを連結するコンロッドとを備え、該コンロッドが、上記クランクシャフトが挿通するシャフト挿通孔が形成された大端部と、上記ピストンを連結するためのピストンピンが挿通するピン挿通孔が形成された小端部と、これら両端部を連結する連結部とを有するエンジンの往復回転機構であって、
    上記ピストンに設けられ、上記コンロッドの厚み方向の曲げ振動を抑制すべく該コンロッドの厚み方向に振動可能な動吸振器をさらに備えていることを特徴とするエンジンの往復回転機構。
  2. 請求項1記載のエンジンの往復回転機構において、
    上記ピストンピンの中心軸方向は、上記コンロッドの厚み方向に一致しており、
    上記ピストンにおける上記ピストンピンの中心軸方向の両端部には、該ピストンピンが支持されるピン支持孔が形成されたボス部が1つずつ、形成されており、
    上記動吸振器は、上記ボス部のうち少なくとも一方における上記ピストンピンの中心軸方向の外側の面に隙間を介して設けられていることを特徴とするエンジンの往復回転機構。
  3. 請求項1又は2記載のエンジンの往復回転機構において、
    上記大端部に設けられ、上記コンロッドの長手方向の振動を抑制すべく該コンロッドの長手方向に振動可能な上記大端部とは別体の動吸振器をさらに備えていることを特徴とするエンジンの往復回転機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のエンジンの往復回転機構において
    記連結部における上記コンロッドの厚み方向の側面に設けられ、該コンロッドの厚み方向の曲げ振動を抑制すべく上記コンロッドの厚み方向に振動可能な動吸振器をさらに備えていることを特徴とするエンジンの往復回転機構。
  5. 請求項1〜のいずれか1つに記載のエンジンの往復回転機構において
    記連結部における上記コンロッドの横方向の側面に設けられ、該コンロッドの横方向の曲げ振動を抑制すべく上記コンロッドの横方向に振動可能な動吸振器をさらに備えていることを特徴とするエンジンの往復回転機構。
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