JPH08312620A - 軸部材の組付け構造 - Google Patents

軸部材の組付け構造

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JPH08312620A
JPH08312620A JP12107695A JP12107695A JPH08312620A JP H08312620 A JPH08312620 A JP H08312620A JP 12107695 A JP12107695 A JP 12107695A JP 12107695 A JP12107695 A JP 12107695A JP H08312620 A JPH08312620 A JP H08312620A
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JP
Japan
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shaft member
shaft
retaining ring
stopper ring
outer diameter
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JP12107695A
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English (en)
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Tadashi Eguchi
忠 江口
Kazuyuki Suzuki
一行 鈴木
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸部材の熱処理を容易化し、かつ、支持部材
への組付けを簡単化して工数を削減し、安価で容易確実
な軸部材の組付け構造を提供すること。 【構成】 軸方向に一様な外径をもつ軸部材1の全体を
表面硬化処理し、軸部材1の両端を支持部材2、2の軸
挿通孔2a、2aに挿通して両端支持し、軸部材1の中
央部にニードルベアリング3を介して回転部材4を回転
可能に装着してなる軸部材1の組付け構造であって、支
持部材2、2の軸挿通孔2a、2a内に止め輪溝2bを
設け、これに対応して軸部材1の端部に止め輪溝1aを
設け、これらの止め輪溝1a、2bに跨がって弾性変形
可能な止め輪5を装着したものである。上記軸部材1の
端部の止め輪溝1aの深さ寸法h1は、止め輪5の径方
向断面高さ寸法h2より若干大きくし、また、止め輪5
の自然状態の外径d1を、軸部材1の外径d2より若干
大きくしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車用トラ
ンスミッションのプラネタリーピニオンシャフトを遊星
歯車機構のキャリアに組付け固定する場合やローラ付カ
ムフォロアに組付け固定する場合等に利用される軸部材
の組付け構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用トランスミッションのプラネタ
リーピニオンシャフト(以下、軸部材と称す)を遊星歯
車機構のキャリア(以下、支持部材と称す)に組付け固
定する場合、軽量化及びコンパクト化を図るため、従
来、図3の左側及び図4の(A)に示すように、軸部材
11の両端面をカシメ加工aして支持部材12に固定す
る方法か、又は、図3の右側及び図4の(B)に示すよ
うに、支持部材12及び軸部材11にピン孔12a、1
1aを設け、このピン孔12a、11aに固定用ピンb
を打ち込んで固定する方法が採用されていた。図3にお
いて、13はニードルベアリング、14はプラネタリー
ピニオンギア(以下回転部材と称す)、15はサンギ
ア、16はインナーギアを示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カシメ加工aによる固
定方法は、図3の左側及び図4の(A)に示すように、
軸部材11の中央部の外周面がニードルベアリング13
の転走面となるため、表面硬化処理が施されるが、カシ
メ加工aが行なわれる軸部材11の両端部は、表面硬化
処理を行なうとカシメ加工aが困難であるため、この部
分は除外して行なわれる。この表面硬化処理は、高周波
焼入れと浸炭熱処理とがある。高周波焼入れの場合は、
表面硬化処理領域cと両端の非処理領域dとを管理して
熱処理する必要がある。浸炭熱処理の場合は、両端の非
処理領域dにマスキング(銅系メッキ)を施して浸炭を
防止する必要がある。
【0004】このように、カシメ加工aによる固定方法
は、熱処理上の管理が必要であり、さらに、支持部材1
2と軸部材11との位置決めに精度の高い技術と工数が
かかる点で問題があった。
【0005】固定用ピンbによる固定方法は、支持部材
12及び軸部材11にピン孔12a、11aを明ける必
要があり、特に、支持部材12のピン孔12aを深く明
ける必要があること、また、支持部材12と軸部材11
とのピン孔12a、11aの位置合わせのため、孔合わ
せ用の溝11bを軸部材11の端面に設け、回転方向の
孔位置合わせ作業が必要であり、工数がかかる難点があ
った。
【0006】そこで本発明は、軸部材の熱処理を容易化
し、かつ、支持部材への組付けを簡単化して工数を削減
し、安価で容易確実な軸部材の組付け構造を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、軸方向に一様な外径をもつ軸部材の全体
を表面硬化処理し、軸部材の両端を支持部材の軸挿通孔
に挿通して両端支持し、軸部材の中央部にニードルベア
リングを介して回転部材を回転可能に装着してなる軸部
材の組付け構造であって、支持部材の軸挿通孔内に止め
輪溝を設け、これに対応して軸部材の端部に止め輪溝を
設け、これらの止め輪溝に跨がって弾性変形可能な止め
輪を装着したものである。
【0008】上記軸部材の端部の止め輪溝の深さ寸法
は、止め輪の径方向断面高さ寸法より若干大きくし、ま
た、止め輪の自然状態の外径を、軸部材の外径より若干
大きくしてある。
【0009】
【作用】本発明は、軸部材全体を表面硬化処理している
ため、表面硬化処理の軸方向幅寸法や硬化深さの管理が
容易となる。また、支持部材の軸挿通孔内、及び、軸部
材の端部に止め輪溝を設け、これらの止め輪溝に跨がっ
て弾性変形可能な止め輪を装着したから、軸部材を支持
部材の軸挿通孔内に、適宜の治具で止め輪を縮径させな
がら押し込めばよく、軸部材の止め輪溝と支持部材の止
め輪溝とが合致した位置に達すれば、止め輪が拡径して
自動的に位置決めされ、かつ、組付けが完了する。その
際、回転方向の位置合わせや軸方向の位置合わせが不要
であるため、組付けが簡単であり、工数の削減が出来
る。
【0010】
【実施例】以下、図面の実施例に基いて本発明の構成を
説明する。図1は、本発明の実施例を示す要部縦断側面
図、図2は軸部材と止め輪の関係を示す図面であって、
これらの図面において、1は軸部材、2は支持部材、3
はニードルベアリング、4は回転部材、5は止め輪、6
は止め輪縮径治具を示している。
【0011】軸部材1は、例えば、SUJ2等の軸受鋼
が使用され、全長は、両側の支持部材2、2の外側幅寸
法と略同等とされ、外径は、軸方向全長に亘って一様と
され、かつ、支持部材2、2の軸挿通孔2a、2aの内
径と略同等とされ、一方の端部付近の外径面には、環状
の止め輪溝1aが設けられ、両端面には、面取り部1
b、1bが形成され、支持部材2、2の軸挿通孔2a、
2aへの挿入を容易化している。止め輪溝1aは、軸部
材1の外径面の旋削加工時に併行して加工され、また、
面取り部1b、1bも併行して加工される。これらの加
工後、軸部材1の表面硬化処理が行なわれる。この表面
硬化処理は、焼入れ、浸炭処理等いずれでもよく、軸部
材1の全体に亘って行なわれる。例えば、ズブ焼入れ鋼
を使用することができる。
【0012】支持部材2、2は、軸部材1を両端支持す
るもので、軸挿通孔2a、2aを設けてあり、一方の支
持部材の軸挿通孔2a内には、環状の止め輪溝2bが形
成してある。環状の止め輪溝2bは、軸挿通孔2aの旋
削加工時に併行して加工される。両側の支持部材2、2
は、一体に構成されたものの場合と、別体で構成された
ものの場合とがあるが、いずれの場合も、軸部材1を挿
通固定することによって、一体的に回転するように組み
立てられる。例えば、自動車用トランスミッションのプ
ラネタリーピニオンシャフトの場合では、支持部材2、
2はキャリアに相当し、軸部材1はプラネタリーピニオ
ンシャフトに相当し、さらに、回転部材4は、プラネタ
リーピニオンギアに相当する。
【0013】ニードルベアリング3は、軽量化及びコン
パクト化のため、軸部材1の外径面を内径側軸受転走面
とし、また、回転部材4の内径面を外径側軸受転走面と
して複数個のニードルコロを保持器(図示省略)を介し
て等配設置している。
【0014】回転部材4は、ニードルベアリング3を介
して軸部材1の外径面上に回転可能に装着されるもの
で、軸部材1を支持部材2、2の軸挿通孔2a、2aに
挿通するとき、同時に装着させるものである。即ち、予
め回転部材4の内径面にニードルベアリング3を装着し
て両側の支持部材2、2間に介在させておき、この状態
で軸部材1を挿通することにより、回転部材4を軸部材
1に装着するものである。この回転部材4の外周面には
ギアが形成してある。
【0015】止め輪5は、弾性材料により拡縮変形可能
なC型割り環状に成形され、軸部材1及び支持部材2の
止め輪溝1a、2b間に跨がって装着される。
【0016】上記軸部材1の端部の止め輪溝1aの深さ
寸法h1は、止め輪5の径方向断面高さ寸法h2より若
干大きくし、また、止め輪5の自然状態の外径d1を、
軸部材1の外径d2より若干大きくしてある。
【0017】止め輪縮径治具6は、止め輪5を軸部材1
及び支持部材2の止め輪溝1a、2b間に跨がって装着
させるときに使用されるもので、入口側(図1の右側)
から出口側(図1の左側)に向けて縮径するテーパー状
案内面6aと、このテーパー状案内面6aに連続して、
支持部材2の軸挿通孔2aと同一の内径面6bとを有す
る。
【0018】本発明の実施例は以上の構成からなり、次
にその組付け要領を図1を参照して説明する。止め輪5
は、軸部材1の止め輪溝1a部分に予め装着しておく。
そして、図1の右側から止め輪縮径治具6のテーパー状
案内面6a及び内径面6bを経由して、軸部材1を、右
側の支持部材2の軸挿通孔2a、回転部材4に装着した
ニードルベアリング3の内径面、並びに、左側の支持部
材2の軸挿通孔2aへ向けて押し込む。これにより、止
め輪5は、止め輪縮径治具6のテーパー状案内面6aに
より縮径され、内径面6bを通過し、右側の支持部材2
の軸挿通孔2a内に挿入され、さらなる軸部材1の押し
込み動作により、軸部材1の止め輪溝1aと、右側の支
持部材2の軸挿通孔2a内の止め輪溝2bとが合致する
と、止め輪5が弾性作用で自然状態に拡径復元して右側
の支持部材2の軸挿通孔2a内に嵌合し、軸部材1と支
持部材2との位置決めと同時に組付けが完了する。
【0019】上記構成は、自動車用トランスミッション
の遊星歯車機構に適用した場合、支持部材2がキャリア
となり、軸部材1がピニオンシャフトとなり、回転部材
4がプラネタリーピニオンギアとなって、サンギアとイ
ンナーギアとの間で自転運動及び公転運動をして、エン
ジンの回転トルクを車軸へ伝達することになる。なお、
本発明は、自動車用エンジンのカムシャフトでエンジン
の吸排気バルブを開閉動作させるロッカーアームの支持
構造にも採用することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、軸部材全体を表面硬化
処理しているため、表面硬化処理の軸方向の管理を行な
う必要がない。また、支持部材の軸挿通孔内、及び、軸
部材の端部に止め輪溝を設け、これらの止め輪溝に跨が
って弾性変形可能な止め輪を装着したから、軸部材を支
持部材の軸挿通孔内に、適宜の治具で止め輪を縮径させ
ながら押し込めばよく、軸部材の止め輪溝と支持部材の
止め輪溝とが合致した位置に達すれば、止め輪が拡径し
て自動的に位置決めされ、かつ、組付けが完了する。そ
の際、回転方向の位置合わせや軸方向の位置合わせが不
要であるため、組付けが簡単であり、工数の削減が出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部縦断側面図。
【図2】軸部材と止め輪の関係を示す図面。
【図3】従来の組付け構造を採用した自動車用トランス
ミッションの要部縦断側面図。
【図4】(A)は従来の組付け構造における軸部材の表
面硬化処理要領の説明図、(B)は従来の別の組付け構
造における軸部材の加工状態説明図。
【符号の説明】 1 軸部材 2 支持部材 3 ニードルベアリング 4 回転部材 5 止め輪 2a 軸挿通孔 1a、2b 止め輪溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に一様な外径をもつ軸部材の全体
    を表面硬化処理し、軸部材の両端を支持部材の軸挿通孔
    に挿通して両端支持し、軸部材の中央部にニードルベア
    リングを介して回転部材を回転可能に装着してなる軸部
    材の組付け構造であって、支持部材の軸挿通孔内に止め
    輪溝を設け、これに対応して軸部材の端部に止め輪溝を
    設け、これらの止め輪溝に跨がって弾性変形可能な止め
    輪を装着したことを特徴とする軸部材の組付け構造。
  2. 【請求項2】 軸部材の端部の止め輪溝の深さ寸法を、
    止め輪の径方向断面高さ寸法より若干大きくし、止め輪
    の自然状態の外径を、軸部材の外径より若干大きくして
    あることを特徴とする請求項1に記載の軸部材の組付け
    構造。
JP12107695A 1995-05-19 1995-05-19 軸部材の組付け構造 Withdrawn JPH08312620A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008504463A (ja) * 2004-06-29 2008-02-14 テクスパーツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 遠心力作動式スリーブクラッチ
CN104832533A (zh) * 2015-04-09 2015-08-12 中国科学院国家天文台南京天文光学技术研究所 消除从动轮轴向间隙的精密限位装置及其装配方法
JP2015148184A (ja) * 2014-02-06 2015-08-20 マツダ株式会社 エンジンのピストン構造

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20020806