JP2584333Y2 - カムフォロワ装置 - Google Patents

カムフォロワ装置

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JP2584333Y2
JP2584333Y2 JP1990025464U JP2546490U JP2584333Y2 JP 2584333 Y2 JP2584333 Y2 JP 2584333Y2 JP 1990025464 U JP1990025464 U JP 1990025464U JP 2546490 U JP2546490 U JP 2546490U JP 2584333 Y2 JP2584333 Y2 JP 2584333Y2
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淳 中野
和夫 内田
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Koyo Seiko Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2305/00Valve arrangements comprising rollers
    • F01L2305/02Mounting of rollers

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、例えばエンジンの動弁機構であるロッカー
アームやバルブリフタなどに用いられるカムフォロワ装
置に関する。
〈従来の技術〉 カムフォロワ装置を、オーバーヘッドカムシャフト
(OHC)型式におけるロッカーアームに用いた例を第4
図に、また、オーバーヘッドバルブ(OHV)型式におけ
るバルブリフタに用いた例を第5図にそれぞれ示してい
る。
第4図および第5図において、50はロッカーアーム、
51はカムシャフト、52はバルブ、53はプッシュロッド、
54はバルブリフタ、60はカムフォロワ装置である。カム
フォロワ装置60は、第4図ではロッカーアーム50の一端
に、第5図ではバルブリフタ54の一端にそれぞれ設けら
れている。
前記のカムフォロワ装置60は、第6図に示すように、
ロッカーアーム50またはバルブリフタ54の一端に一体に
形成された二叉の突片61,62と、両突片61,62間にその長
手方向と直交する方向に架設された真直形状のピン63
と、このピン63に対してニードルローラ64群を介して回
動自在に支持されたローラ65とを備えた構成である。こ
のローラ65がカムシャフト51のカム部に外接追従させら
れる。
そして、上記カムフォロワ装置60において、二叉の突
片61,62にそれぞれ同軸に穿設された同径のピン孔66,67
に対するピン63の両端を固定する手法としては、ピン孔
66,67にピン63を圧入すればよいと考えられるが、以下
のような理由により通常では採用されない。
すなわち、一方のピン孔66から他方のピン孔67側へ向
けてピン63を圧入するのであるが、その作業自体が面倒
である上に、ピン63が僅かながらも曲がったり、ピン63
の外周面が損傷したりするという問題が発生する。
このようなことから、上記カムフォロワ装置60におい
て、二叉の突片61,62の各ピン孔66,67に対してピン63を
固定する構造として特開昭62-7908号公報に示すような
ものが考えられた。すなわち、二叉の突片61,62にそれ
ぞれ同軸に穿設された同径のピン孔66,67に対し、真直
形状のピン63の両端部分を遊嵌させておき、このピン63
の両端の端面の数ケ所を打刻して塑性変形させることに
よって、その塑性変形部分を二叉の突片61,62にかしめ
る。
ところで、カムフォロワ装置60ではピン63の剛性を高
くすることが重要である。剛性を高めるにはピン63を全
体的に硬化処理すればよいのであるが、上述したピン63
の固定構造では、ピン63の両端部分を塑性変形させる必
要があるためにここを硬化することはできないので、ピ
ン63の全体硬化処理はできない。
そこで、上記固定構造に用いるピン63では、両端部分
を除いた部分に高周波焼入れを施すようにしている。こ
こで、高周波焼入れを行う理由としては、部分的な硬化
処理と併せてピン63の内部硬度を高めることが可能だか
らである。
〈考案が解決しようとする課題〉 上記公報技術によるピン63の固定構造では、ピン63の
両端を塑性変形させて二叉の突片61,62にかしめている
ため、特にディーゼルエンジンなどのように振動が多い
場所で使用されると、前記塑性変形させてかしめた部分
が簡単にだれてしまってかしめ効果が無くなり、ピン63
がピン孔66,67から抜け出やすくなる。しかも、上述し
たようにピン63の硬化処理が面倒なことからピン63の加
工コストが高くなる他、部分的な硬化処理ゆえにピン63
の剛性が不足する点も指摘される。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、ピ
ンの固定を強固にするとともに、加工コストが低くかつ
簡単な硬化処理でもってピンの剛性を高めることを目的
としている。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、このような目的を達成するために、次のよ
うな構成をとる。
本考案のカムフォロワ装置は、二叉の突片と、ピン
と、ローラと、針状ころ軸受とを有するもので、前記二
叉の突片は、カムフォロワ本体の一端に設けられるもの
で、該突片それぞれには内径寸法の異なる大小のピン孔
が同軸状に設けられており、前記ピンは、高炭素クロム
軸受鋼で形成されかつ焼入れ硬化処理が全体的に施され
ており、前記大径ピン孔に圧入固定される大径部と、前
記小径ピン孔に圧入固定される小径部と、両大小径部の
間にあって該小径部と同径の軸受転走面部とを有してお
り、前記ローラは、前記二叉の突片の対面空間内におい
て前記ピンの転走面部に前記針状ころ軸受を介して回動
自在に支持されるものである。
〈作用〉 本考案の構成によると、ピンを二叉の突片それぞれに
備えるピン孔に対して圧入させるから、ピンが突片に対
して強力に固定されるようになる。この圧入固定は、ピ
ンを段付き形状とし、二叉の突片のピン孔を異径とした
から、ピンの組込み時において、従来の圧入固定におけ
るようなピンの曲がりや外周面の損傷が発生せずに済
む。
また、このように圧入による組込み時の問題が発生し
ないから、ピン全体に硬化処理を行うことが可能とな
り、ピンそのものの剛性を高めるのに簡単な硬化処理が
施せるようになる。
さらに、上述したようにピンの素材を特定して浸炭窒
化焼入れといった硬化処理を全体的に行えば、内部硬度
が高くなるとともに表面側に内部よりも高硬度の層が形
成されるなど、ピンの剛性アップが簡単に達成される。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本考案のカムフォロワ装置の一実施例を示す
縦断面図であり、従来例の第6図に対応する図である。
図中、1,2は第4図のロッカーアーム50や第5図のバ
ルブリフタ54に一体的に形成される二叉の突片、3は突
片1,2間に架設される段付き形状のピン、4は突片1,2の
対面空間においてニードルローラ5を介してピン3の外
周に回動自在に支持されるローラである。
本実施例では、突片1,2それぞれに形成されるピン孔
6,7を異なる内径寸法に設定するとともに、ピン3の一
端部の外径寸法を他の部分よりも大径とし、該ピン3の
一端側大径部8を大径のピン孔6に、また、ピン3の他
端側の小径部9を小径のピン孔7にそれぞれ圧入させて
いる。
そして、ピン3については、高炭素クロム軸受で形成
し、かつ浸炭窒化焼入れの硬化処理を全体的に施してい
る。この硬化処理により、ピン3は、第2図に示すよう
に、内部硬度が例えばRc60程度にまで高められていると
ともに、表面から所定深さまでに例えばRc64程度に高硬
度化された層3aが形成されているので、全体の剛性が高
くなっている。また、この層3aは、炭素成分が拡散され
て炭素濃度が高濃度になっているとともに窒素成分が拡
散されているので、潤滑性も高められている。さらに、
前記硬化処理によってピン3の内部は圧縮応力が内在す
る不均衡な組織構造となるため、使用時における負荷の
印加により作用する引張応力でもって組織構造が均衡
し、負荷に対する剛性が高まる。
次に、ピン3を固定する作業としては、第3図に示す
ように、突片1の大径のピン孔6側から小径のピン孔7
側へ向けてピン3の小径部9側を先端にして圧入する。
なお、大径のピン孔6をピン3の小径部9が通過する際
は、ピン孔6とピン3の小径部9との間に隙間が存在す
るので、ピン3の小径部9が損傷せずに済み、ピン3の
ほぼ中央付近における小径部9に対するニードルローラ
5の転動接触状態が良好となる。そして、小径のピン孔
7の開口にピン3の小径部9が到達すると、大径のピン
孔6の開口にピン3の大径部8と小径部9との境界のテ
ーパ部分が当接し、当該大径のピン孔6に対してピン3
の大径部8が芯出しされるので、その圧入が比較的スム
ーズになる。
ところで、この種のカムフォロワ装置においては、一
般的に、ニードルローラ5とピン3との転動接触部分に
対して潤滑油が入りにくくなっているため、負荷時にお
けるピン3とニードルローラ5との接触面圧が異常に高
まり、まずピン3の外周面に摩耗や剥離が発生しやすく
なる。しかしながら、本実施例のピン3では、上述した
ような硬化処理でもって表面層3aの潤滑性が高められて
いるとともにピン3内部が圧縮応力を内圧する組織構造
になっているので、たとえ、潤滑環境が悪い状態で負荷
がかかっても、ピン3に摩耗や剥離が発生しにくくな
る。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案では、ピンを段付き形状
とし、二叉の突片それぞれのピン孔を異径とし、ピンを
ピン孔に圧入するようにしたので、次の効果をもたら
す。
突片に対するピンの固定が強固になる圧入を採用して
いるとともに、ピン全体を硬化して圧入部分でのしめし
ろを長期にわたって適正に持続できるようにしているの
で、特にディーゼルエンジンのような振動の多い場所で
の利用に対してもピンの軸方向抜け出しを確実に防止で
きるようになる。
ピンを突片にかしめ固定する従来例に比べて作業が簡
単に行え、生産性の向上に貢献できる。
また、ピンについて特定の素材とし、全体的に焼入れ
硬化処理を施すようにすれば、従来のような部分硬化を
行うものに比べて加工が簡単に行えて加工コストを低減
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の一実施例に係り、第1図
はカムフォロワ装置の縦断面図、第2図はピンの断面
図、第3図はピンの組込み過程を示す説明図である。 また、第4図はオーバーヘッドカムシャフト型式の機構
を略示した側面図、第5図はオーバーヘッドバルブ型式
の機構を略示した側面図、第6図は従来のカムフォロワ
装置の縦断面図である。 1,2……突片、3……ピン 4……ローラ、5……ニードルローラ 6……大径のピン孔、7……小径のピン孔 8……ピンの大径部、9……ピンの小径部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−200603(JP,U) 実公 昭56−46007(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01L 1/14 F01L 1/18

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】二叉の突片と、ピンと、ローラと、針状こ
    ろ軸受とを有するカムフォロワ装置であって、 前記二叉の突片は、カムフォロワ本体の一端に設けられ
    るもので、該突片それぞれには内径寸法の異なる大小の
    ピン孔が同軸状に設けられており、 前記ピンは、高炭素クロム軸受鋼で形成されかつ焼入れ
    硬化処理が全体的に施されており、前記大径ピン孔に圧
    入固定される大径部と、前記小径ピン孔に圧入固定され
    る小径部と、両大小径部の間にあって該小径部と同径の
    軸受転走面部とを有しており、 前記ローラは、前記二叉の突片の対面空間内において前
    記ピンの転走面部に前記針状ころ軸受を介して回動自在
    に支持されるもである ことを特徴とするカムフォロワ装置。
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