JPH0553739U - シャフトのかしめ止め構造 - Google Patents

シャフトのかしめ止め構造

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JPH0553739U
JPH0553739U JP10683791U JP10683791U JPH0553739U JP H0553739 U JPH0553739 U JP H0553739U JP 10683791 U JP10683791 U JP 10683791U JP 10683791 U JP10683791 U JP 10683791U JP H0553739 U JPH0553739 U JP H0553739U
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JP
Japan
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shaft
caulking
load
face
support member
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Pending
Application number
JP10683791U
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English (en)
Inventor
保雄 鈴木
通夫 吉村
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Nippon Piston Ring Co Ltd
Original Assignee
Nippon Piston Ring Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】常に軸方向に垂直なある範囲内で荷重を付与す
るシャフトを支持部材の軸孔内において荷重付与側に偏
心させて固定するシャフトのかしめ止め構造において、
かしめ加工用治具の耐久性を向上する。 【構成】シャフト10の端面11に連続又は不連続な環
状のかしめ15を形成するとき、その端面の荷重付与側
12を薄肉刃先22によって弱くかしめ、その反対側1
3を厚肉刃先23によって強くかしめる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は支持部材の軸孔に嵌合したシャフトの両端を支持部材開端面の軸孔内 周にかしめ止めする構造に関するものであり、さらに詳しく述べると、常に軸方 向に垂直な荷重をある範囲内で付与するシャフトを、支持部材の軸孔内において 荷重を付与する側に偏心させてシャフトの両端を支持部材にかしめ止めする構造 の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
ローラ付ロッカアームにおいて、ローラを軸支するシャフトの両端面を荷重が 付与される範囲を除いてかしめ止めすることが、実開昭63−133851号に 開示されている。このかしめ止め構造はシャフトを軸孔の軸心に対して荷重を受 ける側に偏心させて固定するから、荷重を受ける側における軸孔内周面とシャフ ト外周面の接触面が増大して面圧を低下させ、その結果、軸孔の異常摩耗を低減 して耐久性を向上することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記かしめ止め構造は、図1に示すように、支持部材2の軸孔4にシャフト1 0を挿入し、片刃のかしめ工具19を使用してそのシャフト端面11の荷重が付 与されない範囲13のみにかしめ14を形成し、荷重が付与される範囲12には かしめを形成しない。しかし、かしめ工具19が片刃であるため、治具が偏摩耗 し、治具の寿命が従来よりも短くなり、製造コストが増大するという問題があっ た。本考案はこの問題を解決するためになされたものであり、その目的とすると ころは、治具の耐久性を犠牲にすることなく、支持部材の軸孔に挿入したシャフ トを所定の方向に偏心させて支持部材に固定することができるかしめ止め構造を 提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】 前記目的を達成するため、本考案の採用する手段は、図2に示すように、シャ フト10の両端を支持部材2の軸孔4に挿入すると共に、その端面11をかしめ て支持部材2に固定するシャフトのかしめ止め構造において、各端面に連続又は 不連続な環状のかしめ15を形成し、そのかしめの一部分、すなわち荷重を受け る範囲12のかしめは弱く、他の部分すなわち荷重を受けない範囲13のかしめ は強くしたことにある。
【0005】 連続又は不連続な環状のかしめは、刃先21が連続又は不連続な環状体のかし め工具20によって形成する。その環状刃先21の一部分は薄肉22で他の部分 は厚肉23である。シャフト端面の弱いかしめは、かしめ工具20の薄肉刃先2 2により、強いかしめはかしめ工具の厚肉刃先23によりそれぞれ形成する。
【0006】
【作用】
シャフト10の各端面11をかしめる工具20の環状刃先21は半径方向の幅 が部分的に異なるが、端面11に刃先21全周が同時に当接するから、治具を偏 摩耗させるモーメントは作用しない。 工具20の薄肉刃先22はシャフトの荷重が付与される範囲12の端面に当接 してそこを弱くかしめ、厚肉刃先23はシャフトの荷重が付与されない範囲13 の端面に当接してそこを強くかしめる。かしめ15は環状であるが、弱いかしめ はシャフト端面を外周側へは部分的にもほとんど塑性変形させないが、強いかし めはシャフト端面を外周側へ比較的大きく部分的に塑性変形させるから、シャフ ト10は軸孔4内において荷重が付与される側12へ偏心し、荷重付与側の軸孔 内周面とシャフト外周面は略全長において接触した状態で支持部材2に固定する 。このとき、直径方向反対側に位置する荷重を付与しない範囲13にはクリアラ ンスが生ずる。その結果は、荷重付与側の局部的な面圧の増大は未然に防止され る。
【0007】
【実施例】
本考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。 図3に示すように、内燃機関の動弁機構に用いるローラ付ロッカアーム1は二 股状の支持部2、2を備え、その間にローラ3が回転可能に配置される。ローラ 3にニードルベアリングを内嵌し、そのニードルベアリングにシャフト10を通 す。シャフト10は両端は支持部2、2に穿設した軸孔4、4を貫通する。図2 の工具によって各端面11、11にシャフト10と同軸の環状かしめ15、15 を形成してシャフト10を支持部材2、2の各軸孔4、4の開端面内周にかしめ 止めする。ローラ3の外周面はカム5の外周面と接する。カム5の回転によりロ ーラ3はシャフト10に軸方向に垂直な方向の荷重を付与し、この荷重は両支持 部2、2の軸孔4、4の内周面で受ける。シャフト10とカム5の軸心を含む断 面すなわち図3の断面が最大荷重が付与される方向の断面である。軸孔4、4の 内周面及びシャフト10の外周面の荷重が付与される範囲は、この断面を中心と する領域、例えば軸心についての中心角が60度程度の範囲である。
【0008】 図2の工具20は環状刃先21を備え、その環状刃先は半径方向幅が連続的に 増加しついで縮小し、厚肉刃先23の最肉厚部分と薄肉刃先22の最肉薄部分は 直径方向に相対する。薄肉刃先22をシャフト端面11の荷重の付与される側1 2に、厚肉刃先23をその反対側13に当接させて端面11に塑性変形のかしめ 15を形成する。
【0009】 図4に矢印で塑性変形を示すように、端面11の荷重を付与する側12のかし め15は弱く、外周側への変形も極めて小さいが、荷重を付与しない側13のか しめ15は強く、外周側へ大きく変形して軸孔の開口端を圧接するから、シャフ ト10は軸孔内において荷重を付与する側へ偏心して固定する。その結果、図3 に示すように、荷重を付与する側12のシャフト10の外周面と軸孔4、4の内 周面は密着するが、荷重を付与しない側13のシャフト10外周面と軸孔4、4 内周面の間にはクリアランスが生ずる。このように、荷重を付与する側のシャフ ト10外周面と軸孔4、4内周面は略全長において接触するから、荷重によって 生ずる相互の接触面圧は比較的小さく、軸孔4、4の局部的な異常摩耗は未然に 防止される。
【0010】 図3及び図4の実施例に示したかしめ15は環状に連続するが、図5及び図6 の実施例に示すように、シャフト端面11のかしめ16、17は環状であれば不 連続な円弧でもスポットでもよい。円弧状かしめ16及びスポット状かしめ17 の半径方向肉厚は荷重を付与する側が薄く、荷重を付与しない側が厚い。その厚 さは最大荷重を受ける部分が最小であり、その直径方向の反対側が最大である。 図示していないが、不連続な円弧状かしめ16、又はスポット状かしめ17を形 成する工具はかしめの形状に相応する円弧又はスポットが環状に並ぶ刃先を有す る。
【0011】 実施例としてローラ付ロッカアームを示したが、本考案はこれに限るものでは なく、軸方向に垂直な一定方向又はある範囲内で荷重を受けるシャフトすべての かしめ止め構造に適用することができる。
【0012】
【考案の効果】
上記のとおり、本考案のシャフトかしめ止め構造は、軸孔の異常摩耗を未然に 防止するため、シャフトを支持部材の軸孔において荷重付与側に偏心させて固定 するが、従来のシャフト端面の荷重を付与しない側のみをかしめ止めしたものと は異なり、シャフト端面を全周にわたりかしめるから、かしめ工具の治具が偏摩 耗して、治具の寿命が短縮するおそれはないという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のかしめ加工を示す部分断面図、
【図2】 本考案のかしめ加工を示す部分断面図、
【図3】 本考案の一実施例の構造を有するローラ付
ロッカアームの要部断面図、
【図4】 図3のシャフトのかしめを示す端面図、
【図5】 別の実施例の図3に相当する図、
【図6】 さらに別の実施例の図3に相当する図、
【符号の説明】
2:支持部材、4:軸孔、10:シャフト、11:端
面、12:荷重を付与する側、13:荷重を付与しない
側、15、16、17:かしめ、19、20:工具、2
1:刃先、22:薄肉刃先、23:厚肉刃先、

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】常に軸方向に垂直なある範囲内で荷重を付
    与するシャフト(10)の両端を支持部材(2、2)の
    各軸孔(4、4)にそれぞれ挿入し、そのシャフト(1
    0)の両端面(11、11)に連続又は不連続な環状の
    かしめ(15、15)を形成してなるシャフトのかしめ
    止め構造において、前記シャフト各端面(11、11)
    の荷重を付与する側(12)のかしめを弱く、その反対
    側のかしめを強くしたことを特徴としてなるシャフトの
    かしめ止め構造。
JP10683791U 1991-12-25 1991-12-25 シャフトのかしめ止め構造 Pending JPH0553739U (ja)

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JP10683791U JPH0553739U (ja) 1991-12-25 1991-12-25 シャフトのかしめ止め構造

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JP10683791U JPH0553739U (ja) 1991-12-25 1991-12-25 シャフトのかしめ止め構造

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JPH0553739U true JPH0553739U (ja) 1993-07-20

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ID=14443823

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JP10683791U Pending JPH0553739U (ja) 1991-12-25 1991-12-25 シャフトのかしめ止め構造

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