JP6145286B2 - 車両重機運搬台車用遠隔操作装置 - Google Patents

車両重機運搬台車用遠隔操作装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両や重機を運搬する車両重機運搬台車に用いられる遠隔操作装置に関する。
この種の車両重機運搬台車では、自車両前方のジャッキ装置を左右に二基設けている。この車両重機運搬台車で他の車両や重機を荷台に積み込む際には、ジャッキ操作により左右のジャッキ装置を伸長して前輪を地上から浮かし、自車両を後傾させた姿勢にジャッキアップする。これにより、自車両の後端を低い位置にするとともに、自車両の後端から地上に歩み板を渡して、荷台に積み込み作業を行なっている。なお、故障車や登坂力に乏しい車両等の積み込み時には、自車両前方のジャッキ装置のベース本体に設けたウインチを使用(併用)して積み込み作業を行なっている。
通常作業のジャッキ操作では、左右のジャッキ装置を同時に伸長作動(あるいは縮小作動)させてジャッキアップさせる。特に、この伸長(縮小)作動は、左右のジャッキ装置を同調させて行なうことが必要条件である(例えば特許文献1参照)。同調が正常に行なわれないときは、自車両が車幅方向に傾き、他車両等の積み込み作業において安定性を損なうからである。
ところで、左右のジャッキ装置の伸長(縮小)作動は、遠隔操作装置による操作でも可能である(例えば特許文献2参照)。このときに必要とされる最小限の操作は、(1)上述した左右のジャッキ装置の同時伸長(縮小)作動、(2)ウインチ巻上・巻下作動、および(3)これらの作動速度調整であって、遠隔操作装置にこれら(1)〜(3)の操作に対応する複数のボタン式の操作スイッチが備えられる。作業者は、必要な作動に応じて(1)〜(3)の操作に対応する操作スイッチを適宜選択してジャッキ装置等を作動させる。複数連動作動のとき(例えばジャッキ装置同時伸長時に作動速度を増速させるとき)は、2つの操作スイッチを同時に押圧する。なお、特許文献1に記載の遠隔操作装置(送信機)の備える操作スイッチ(作業スイッチ)およびチャネルは4チャネル(4つ)であり、各チャネルが、ジャッキ装置同時伸長と同時縮小、および作動速度の増速と減速に対応するようになっている。
特許第3386344号公報 実用新案登録第2578122号公報(段落0014)
しかしながら、車両重機運搬台車での他車両等の実際の積み込み作業は、車両重機運搬台車を完全な水平堅土上に停車させて積み込み作業を行えるわけではない。例えば自車両の幅方向に地面が傾斜していたり、ジャッキ装置の接地場所の高さが左右で異なっていたりする場合がある。そのため、このような状況下でジャッキ装置の同時伸長を行なうと、自車両が傾いた状態で積み込み作業を行なうことになる。したがって、このような状況下では、左右のジャッキ装置のいずれか一方を単独で作動させて、作業者の目視による設置状態の調整作業(自車両の傾きを修正し自車両が水平になるようにすること)が必要である。
しかし、特許文献2に記載の遠隔操作装置では、左右のジャッキ装置を同調させることはできるものの、左右のジャッキ装置を各々単独で遠隔操作する機能を有しない。そのため、自車両の傾きを修正する際、作業者は、その都度、自車両に装備されている手動操作レバーの操作により、いずれか一方のジャッキ装置に対応する油圧操作弁を手動操作で作動させて設置状態の調整作業を行なわなければならないという問題があり、遠隔操作を行なう有意性の点で未だ改善の余地がある。
ここで、例えば遠隔操作装置に装備されるチャネルの数を増やせば上記問題は解決するものの、チャネルの数を増やすことは、制御基盤の変更から、対応する操作スイッチを増やすことによる遠隔操作装置のデザイン変更などに要するコストアップ等を考慮すれば、必ずしも得策とはいえない。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、チャネル数や操作スイッチの数を増やすことなく、車両重機運搬台車での積み込み作業の際の設置作業と調整を遠隔操作によって可能な車両重機運搬台車用遠隔操作装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る車両重機運搬台車用遠隔操作装置は、自車両前方のジャッキ装置を左右に二基設けており、荷台への積み込み時に、左右のジャッキ装置を伸長して前輪を地上から浮かすことで自車両を後傾させた姿勢にジャッキアップする車両重機運搬台車に用いられ、ジャッキ操作を遠隔操作により可能な遠隔操作装置であって、当該遠隔操作装置は、前記ジャッキ操作を入力する複数の操作スイッチを有する遠隔操作器と、該遠隔操作器の複数の操作スイッチに応じた操作信号を無線受信可能な受信器と、該受信器からの操作信号に基づいて、ジャッキ装置およびジャッキ装置の作動速度を変えるアクセルシリンダを駆動させる圧油を給排するコントロールバルブに対応する制御信号を出力するコントローラとを備え、前記コントローラは、複数の操作スイッチからの入力順列に基づいて、複数の制御信号の組み合わせの中から演算にて制御信号を導き出すことで、前記複数のスイッチの数よりも多く設定された制御信号を前記コントロールバルブに出力することを特徴とする。
ここで、本発明の一態様に係る車両重機運搬台車用遠隔操作装置において、前記遠隔操作器は、前記複数の操作スイッチとして、左右ともにジャッキ装置を伸長作動させる操作信号を送る伸長スイッチと、左右ともにジャッキ装置を縮小作動させる操作信号を送る縮小スイッチと、左右のジャッキ装置のいずれか一方を選択するとともに作動速度を低速にする操作信号を送る第一の複合スイッチと、左右のジャッキ装置の他方を選択するとともに作動速度を高速にする操作信号を送る第二の複合スイッチとを有し、前記コントローラは、先に第一または第二の複合スイッチの操作信号を受け、次に、伸長または縮小スイッチの操作信号を受けたときには、選択した複合スイッチに対応するジャッキ装置を単独で、作動速度は低速のまま、選択した伸長または縮小スイッチに対応する方向に伸長または縮小させる制御信号を出力し、先に伸長または縮小スイッチの操作信号を受け、次に、第一または第二の複合スイッチの操作信号を受けたときには、左右のジャッキ装置を同時に、選択した複合スイッチに対応する作動速度にて、選択した伸長または縮小スイッチに対応する方向に伸長または縮小させる制御信号を出力する構成は好ましい。
本発明によれば、コントローラは、複数の操作スイッチからの入力順列に基づいて、複数の制御信号の組み合わせの中から演算にて制御信号を導き出すことで、複数の操作スイッチの数よりも多く設定された制御信号をコントロールバルブに出力するので、チャネル数や操作スイッチの数を増やすことなく、車両重機運搬台車での積み込み作業の際の設置作業と調整を遠隔操作によって可能である。
本発明に係る遠隔操作装置を備える車両重機運搬台車の一実施形態の説明図であり、同図は、自車両の後端から地上に歩み板を渡して、荷台に重機の積み込み作業を行なっている状態の例を示している。 本発明に係る遠隔操作装置の一実施形態の構成を説明するブロック図である。 遠隔操作器の説明図であり、同図(a)が、本発明に係る遠隔操作装置を構成する遠隔操作器の一実施形態の説明図であり、同図(b)は、従来の遠隔操作器の一例を比較のために示す図である。 図2に示すコントローラで実行される遠隔操作制御処理のフローチャートである。
以下、本発明の一態様に係る車両重機運搬台車用遠隔操作装置の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
まず、本発明に係る遠隔操作装置を備える車両重機運搬台車の一実施形態について、図1を参照しつつ説明する。同図に示すように、この車両重機運搬台車1は、運転席2と鳥居3の間に車幅方向の両側に二基のジャッキ装置5を有する。また、鳥居3よりも後方に荷台4を有し、荷台4の後端には歩み板7が設けられる。
この車両重機運搬台車1で他の車両や重機Sを荷台4に積み込む際には、後述する遠隔操作装置によるジャッキ操作により、左右のジャッキ装置5を同図に示すように伸長し、前輪8を地上GLから浮かして自車両を後傾させた姿勢にジャッキアップする。これにより、自車両の後端を低い位置にし、自車両の後端から地上に歩み板7を渡して、荷台4に重機Sの積み込み作業を行なう。なお、故障車や登坂力に乏しい車両等の積み込み時には、自車両前方のジャッキ装置5のベース本体に設けたウインチを使用(併用)して積み込み作業を行なうが、本実施形態の例では、ウインチに関しては遠隔操作装置の図示および説明を省略する。
次に、本発明に係る遠隔操作装置の一実施形態の構成について説明する。
図2に示すように、この遠隔操作装置は、遠隔操作器10を送信器として備えるとともに、上記車両重機運搬台車1のジャッキ装置5に受信器12を備えている。また、ジャッキ装置5には、コントロールバルブ14および遠隔操作装置のコントローラ13が設けられている。
遠隔操作器10は、図3(a)に示すように、平面視が矩形状のカード型をなす送信器であって、一方の面に、4つ(4チャネル)のボタン型の操作スイッチ21〜24を備えている。この例では、同図左上の操作スイッチ21が左右のジャッキ装置の「伸長スイッチ」であり、同図右上の操作スイッチ22が左右のジャッキ装置の「縮小スイッチ」であり、同図左下の操作スイッチ23が左のジャッキ装置を選択するとともに、作動速度の低速を調整する「第一の複合スイッチ」であり、同図右下の操作スイッチ24が右のジャッキ装置を選択するとともに、作動速度の高速を調整する「第二の複合スイッチ」である。遠隔操作器10は、操作スイッチ21〜24が作業者によって押圧される(ON)と、押圧された操作スイッチ21〜24に対応する操作信号を受信器12に向けて出力するようになっている。
受信器12は、上記遠隔操作器10との間で、ジャッキアップに必要な操作信号を無線通信で授受するようになっている。そして、受信器12が遠隔操作器10から受信した操作信号はコントローラ13に送られる。
コントローラ13は、ジャッキアップに必要な所定の操作信号が受信器12から入力されるようになっている。詳しくは、以下いずれも図示しない、所定の制御プログラムに基づいて、演算およびこの車両重機運搬台車1のジャッキ装置5のシステム全体を制御するCPUと、所定領域に予めCPUの制御プログラム等を格納しているROMと、ROM等から読み出したデータやCPUの演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAMと、上記受信器12やコントロールバルブ14等を含めた外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F(インターフェイス)とを有して構成されている。これらは、データを転送するための信号線であるバスで相互にかつデータ授受可能に接続されている。そして、コントローラ13は、遠隔操作制御処理のプログラムを実行し、入力された操作信号に応じてコントロールバルブ14に制御信号を出力する。
コントロールバルブ14は、左右のジャッキ装置5を駆動するアクチュエータをそれぞれ制御する複数の切換弁および各アクチュエータを所望の速度で作動させるためのアクセルシリンダ(不図示)を駆動する切換弁を備えて構成された多連結弁装置である。コントロールバルブ14は、コントローラ13からの制御信号に応じて、対応する切換弁の油路の開閉を行ない、左右のジャッキ装置5を個別または同時に伸縮させるとともに、速度制御のためのアクセルシリンダを高速側または低速側に駆動する(同図のa〜e参照)。なお、アクセルシリンダが駆動されると、アクセルシリンダの高速側または低速側への移動に応じてエンジン回転数が高速または低速に変化し、これにより圧油の供給量を変えることで、左右のジャッキ装置の伸縮作動速度も高速または低速に変化するようになっている。
次に、コントローラ13で実行される遠隔操作制御処理について説明する。
遠隔操作制御処理が実行されると、図4に示すように、まず、ステップS31に移行して「単独操作フラグ」をOFFに設定する。続くステップS32では、「単独操作フラグ」がONか否かを判定し、「単独操作フラグ」がONであれば(Yes)、ステップS33に移行し、そうでなければ(No)ステップS1に移行する。ステップS33では、「単独操作フラグ」をOFFに設定して処理をステップS3に飛ばす。
ここで、「単独操作フラグ」とは、本発明のような数の少ないスイッチを複数同時操作することで、スイッチの数以上の多機能作動を可能にするような制御回路において、(1)操作プログラム上の特定作動(具体的には、例えば操作指令が右もしくは左のアウトリガ単独伸縮操作という特定作動)の演算式に同フラグを付加し、プログラムがループするたびに、(2)プログラム開始時に同フラグの付加確認を行い、同フラグの付加があれば、(3)同フラグの付加を初期化しつつ、特定の作動プログラムまで飛ぶ処理を実行させるものである。なお、「単独操作フラグ」の意味の詳細については後述する。
ステップS1では、「伸長スイッチ」21がONか否かを判定し、ONであればステップS11に移行し、そうでなければステップS2に移行する。ステップS2では、「縮小スイッチ」22がONか否かを判定し、ONであればステップS9に移行し、そうでなければステップS3に移行する。ステップS3では、「第一の複合スイッチ」23がONか否かを判定し、ONであればステップS7に移行し、そうでなければステップS4に移行する。ステップS4では、「第二の複合スイッチ」24がONか否かを判定し、ONであればステップS5に移行し、そうでなければ処理をステップS32に戻す。
ステップS5では、「伸長スイッチ」21がONか否かを判定し、ONであればステップS14に移行し、そうでなければステップS6に移行する。ステップS6では、「縮小スイッチ」22がONか否かを判定し、ONであればステップS13に移行し、そうでなければ処理をステップS32に戻す。
ステップS13では、右のジャッキ装置を単独で縮小する制御信号を出力してステップS34に移行し、ステップS14では、右のジャッキ装置を単独で伸長する制御信号を出力してステップS34に移行する。ステップS34では、「単独操作フラグ」をONに設定して処理をステップS32に戻す。
ステップS7では、「伸長スイッチ」21がONか否かを判定し、ONであればステップS16に移行し、そうでなければステップS8に移行する。ステップS8では、「縮小スイッチ」22がONか否かを判定し、ONであればステップS15に移行し、そうでなければ処理をステップS32に戻す。ステップS15では、左のジャッキ装置を単独で縮小する制御信号を出力してステップS35に移行し、ステップS16では、左のジャッキ装置を単独で伸長する制御信号を出力してステップS35に移行する。ステップS35では、「単独操作フラグ」をONに設定して処理をステップS32に戻す。
ステップS9では、「第一の複合スイッチ」23がONか否かを判定し、ONであればステップS19に移行し、そうでなければステップS10に移行する。ステップS10では、「第二の複合スイッチ」24がONか否かを判定し、ONであればステップS18に移行し、そうでなければステップS17に移行する。
ステップS17では、左右のジャッキ装置5を同時に縮小する制御信号を出力して処理をステップS32に戻す。ステップS18では、左右のジャッキ装置5を同時に縮小するとともにアクセルシリンダを高速とする制御信号を出力して処理をステップS32に戻す。ステップS19では、左右のジャッキ装置5を同時に縮小するとともにアクセルシリンダを低速とする制御信号を出力して処理をステップS32に戻す。
ステップS11では、「第一の複合スイッチ」23がONか否かを判定し、ONであればステップS22に移行し、そうでなければステップS12に移行する。ステップS12では、「第二の複合スイッチ」24がONか否かを判定し、ONであればステップS21に移行し、そうでなければステップS20に移行する。
ステップS20では、左右のジャッキ装置5を同時に伸長する制御信号を出力して処理をステップS32に戻す。ステップS21では、左右のジャッキ装置5を同時に伸長するとともにアクセルシリンダを高速とする制御信号を出力して処理をステップS32に戻す。ステップS22では、左右のジャッキ装置5を同時に伸長するとともにアクセルシリンダを低速とする制御信号を出力して処理をステップS32に戻すように構成されている。
ここで、上記「単独操作フラグ」の意味について詳述する。
「単独操作フラグ」は、本実施形態において、「左右アウトリガ同時伸縮」を一般の作動とすると、相対する特定作動としての「アウトリガ単独作動」は、その操作が作業者によって行われると、その操作指令に対してプログラム上でフラグをセットすることで、プログラムの終了まで常時監視を行い、再ループ時にそのフラグを確実に初期化させつつ、単独作動のプログラムに飛ばし、これにより、「左右アウトリガ同時伸縮」のプログラムにはシーケンスさせないようにして、プログラム上の誤操作を防止させる効果がえられるというものである。
実際の作業では、「伸スイッチ」または「縮スイッチ」のいずれかは、作業機を作動させる上で必ず押さなければならないし、また作業者は送信機の「伸スイッチ」または「縮スイッチ」を作動中ずっと押したまま操作を行っている。その間、コントローラのプログラムは、幾度となく再ループを遂行させている。
すなわち、特定作動に「単独操作フラグ」を付加しないならば、特定作動のアウトリガの左右単独での伸長及び縮小操作においては、作業者が「左/低スイッチ」または「右/高スイッチ」のいずれかを押しつつ、その後「伸スイッチ」または「縮スイッチ」を押したままの操作なので、再ループ時には、図4でのステップS1「伸スイッチがON」又はステップS2「縮スイッチがON」となる。そのため、必ず「Yes」側にプログラムが流れてしまい、アウトリガ単独操作中にも関わらず、アウトリガ同時伸長又は同時伸縮作動のプログラム側にシーケンスするという不具合が発生し、作業者がアウトリガ単独操作を意図していても、アウトリガ同時作動しか操作できなくなってしまうからである。
よって、本実施形態では、アウトリガ単独作動時に限られる、作業者が「左/低スイッチ」または「右/高スイッチ」のいずれかを押した後の「伸スイッチ」または「縮スイッチ」のいずれかの操作後に「単独操作フラグ」が立つようにプログラムがなされている。
右もしくは左のアウトリガ単独伸縮操作での「伸スイッチ」または「縮スイッチ」操作指令に対してプログラム上で「単独操作フラグ」をセットし、再ループ開始時に「伸スイッチ」または「縮スイッチ」をONにした信号を確実に初期化しつつ、アウトリガ単独操作のフローにシーケンスするようにプログラムを飛ばすことで、係る不具合の発生を解消している。また、操作開始時には、まずはプログラム上で「単独操作フラグ」をOFFに設定させておくようにした(ステップS31)。起動時には当該フラグがOFFであることを明確にするためで、これも誤作動を発生させないためである。
その後「単独操作フラグ」がONで有るか否かをプログラムによって確認、判断させる(ステップS32)。これにより、「単独操作フラグ」がONであれば、「単独操作フラグ」をOFFに設定し直しつつ(ステップS33)、アウトリガ単独操作用の「左/低スイッチ」または「右/高スイッチ」の操作が行われているか否かを判断するプログラムまで飛ばし、OFFであればフローを飛ばさずそのままシーケンスさせ(ステップS1に移行させ)、「伸スイッチ」または「縮スイッチ」の操作を確認して「左右アウトリガ同時伸縮」のプログラムに流れるようにしているのである。
次に、上述した車両重機運搬台車1での重機S等の積み込み作業、および上記の遠隔操作装置の作用・効果について説明する。
上述した車両重機運搬台車1で他の車両や重機Sを荷台4に積み込む際には、作業者は、遠隔操作器10の複数の操作スイッチ21〜24を適宜押圧(ON)操作する。具体的には、「伸長スイッチ」21のみを押せば左右のジャッキ装置5が同時に伸長し(ステップS20)、「縮小スイッチ」22のみを押せば左右のジャッキ装置5が同時に縮小する(ステップS17)。また、ジャッキ装置5の同時伸縮時に、伸縮速度を変えたいときには、「伸長スイッチ」21または「縮小スイッチ」22を先に押した後に、「第一の複合スイッチ」23または「第二の複合スイッチ」24を押せばよい(ステップS18,19、ステップS21,S22)
これにより、左右のジャッキ装置5を同調させつつ必要な状態まで伸長して前輪8を地上から浮かし、図1に示したように自車両を後傾させた姿勢にジャッキアップする。これにより、自車両の後端を低い位置とし、自車両の後端から地上に歩み板7を渡して、荷台4に重機Sを積み込むことができる。
ここで、この遠隔操作装置によれば、コントローラ13は、受信器12を介して複数の操作スイッチからの入力順列に基づいて、複数の制御信号の組み合わせの中から演算にて制御信号を導き出すことで(図4参照)、複数の操作スイッチの数(本実施形態の例では4つ)よりも多く設定された制御信号(本実施形態の例では10種類:ステップS13〜S22参照)をコントロールバルブ14に出力するので、チャネル数や操作スイッチの数を増やすことなく、車両重機運搬台車1での積み込み作業の際の設置状態の調整作業を遠隔操作によって可能である。
具体的には、例えば自車両の幅方向に地面が傾斜していたり、ジャッキ装置の接地場所の高さが左右で異なっていたりする場合に、左右のジャッキ装置5のいずれか一方を単独で作動させたいときには、先に、「第一の複合スイッチ」23または「第二の複合スイッチ」24を押し(ステップS3,S4)、次いで「伸長スイッチ」21または「縮小スイッチ」22を押せばよい(ステップS5〜S8)。これにより、左右のジャッキ装置5のいずれか一方を単独で作動させることができる(ステップS13〜S16)。
すなわち、この遠隔操作装置によれば、上記図4に示すフローチャートに基づき説明したように、コントローラ13は、先に第一または第二の複合スイッチ23,24の操作信号を受け、次に、伸長または縮小スイッチ21,22の操作信号を受けたときには、選択した複合スイッチ23,24に対応するジャッキ装置5を単独で、作動速度は低速のまま、選択した伸長または縮小スイッチ21,22に対応する方向に伸長または縮小させる制御信号を出力し、先に伸長または縮小スイッチ21,22の操作信号を受け、次に、第一または第二の複合スイッチ23,24の操作信号を受けたときには、左右のジャッキ装置5を同時に、選択した複合スイッチ23,24に対応する作動速度にて、選択した伸長または縮小スイッチ21,22に対応する方向に伸長または縮小させる制御信号を出力するので、左右のジャッキ装置を単独で作動させる機能を有するにもかかわらず、図3(a)に示すように、チャネル数や操作スイッチの数が僅か4つで済むのである。したがって、この車両重機運搬台車1の遠隔操作装置によれば、制御基盤の変更を行なわずに、また、対応する操作スイッチを増やすことによる遠隔操作装置のデザイン変更などに要するコストアップ等も発生させずに、設置状態の調整作業が可能である。
これに対し、従来の遠隔操作装置によれば(操作スイッチの組み合わせのみによって制御信号が出力される構成の場合)、上記実施形態同様の動作をさせる構成とするには、例えば図3(b)に一例を示す遠隔操作器100のように、チャネル数や操作スイッチ(101〜106)の数が6つ必要となる。
なお、本発明に係る車両重機運搬台車用遠隔操作装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、複合スイッチの組み合わせは、「左のジャッキ装置」と「作動速度が低速」と組み合わせ、「右のジャッキ装置」と「作動速度が高速」と組み合わせた例であるが、これに限定されず、「右のジャッキ装置」と「作動速度が低速」と組み合わせ、「左のジャッキ装置」と「作動速度が高速」と組み合わせてもよい。
また、上記実施形態では、例えば上記コントローラ13で実行される遠隔操作制御処理において、いずれか2つの操作スイッチが同時に押されたときに対応する制御信号の出力については説明を省略したが、例えばいずれか2つの操作スイッチが同時に押されたとき、またはジャッキ操作の信号の電波が途中で途切れたときには、当該ジャッキ操作を無効とする処理を追加することができるのは勿論である。
1 車両重機運搬台車
2 運転席
3 鳥居
4 荷台
5 ジャッキ装置
7 歩み板
8 前輪
10 遠隔操作器
12 受信器
13 コントローラ
14 コントロールバルブ
S 他の車両や重機
GL 地上

Claims (2)

  1. 自車両前方にジャッキ装置を左右に二基設けており、荷台への積み込み時に、左右のジャッキ装置を伸長して前輪を地上から浮かすことで自車両を後傾させた姿勢にジャッキアップする車両重機運搬台車に用いられ、ジャッキ操作を遠隔操作により可能な車両重機運搬台車用遠隔操作装置であって、
    前記ジャッキ操作を入力する複数の操作スイッチを有する遠隔操作器と、該遠隔操作器の複数の操作スイッチの操作に応じた操作信号を無線受信可能な受信器と、該受信器からの操作信号に基づいて、ジャッキ装置の個別の作動とジャッキ装置の作動速度制御するコントロールバルブに制御信号を出力するコントローラとを備え
    前記遠隔操作器は、前記複数の操作スイッチとして、複数の駆動態様のうち、ジャッキ装置を伸長作動又は縮小作動させる駆動態様の割り当てられた伸縮スイッチと、前記伸縮スイッチに割り当てられた駆動態様とは異なる2つの駆動態様が割り当てられた複合スイッチと、を有し、
    前記コントローラは、前記複合スイッチと前記伸縮スイッチとが連続して操作されたことに応じて、2つの操作信号が順に入力されることで前記複合スイッチに割り当てられた駆動態様が実施されるように制御するものであって、前記複合スイッチと前記伸縮スイッチとが連続して押されたときに、選択した前記複合スイッチに割り当てられた2つの駆動態様のうち、どちらの駆動態様が指示されたかを、入力された2つの操作信号の順序によって判別し、その判別した駆動態様に対応する制御信号を前記コントロールバルブに出力することを特徴とする車両重機運搬台車用遠隔操作装置。
  2. 前記遠隔操作器は、前記伸縮スイッチとして、ジャッキ装置を伸長作動させる操作信号を送る伸長スイッチと、ジャッキ装置を縮小作動させる操作信号を送る縮小スイッチとを有し前記複合スイッチとして、左右のジャッキ装置のいずれか一方を選択して作動させるための駆動態様と左右のジャッキ装置をともに低速で作動させるための駆動態様とに対応する操作信号を送る第一の複合スイッチと、左右のジャッキ装置のいずれか他方を選択して作動させるための駆動態様と左右のジャッキ装置をともに高速で作動させるための駆動態様とに対応する操作信号を送る第二の複合スイッチとを有し、
    前記コントローラは、先に第一または第二の複合スイッチの操作信号を受け、次に、伸長または縮小スイッチの操作信号を受けたときには、左右のジャッキ装置のうち選択した複合スイッチに対応するジャッキ装置を単独で、作動速度は低速のまま、選択した伸長または縮小スイッチに対応する方向に伸長または縮小させる制御信号を出力し、
    先に伸長または縮小スイッチの操作信号を受け、次に、第一または第二の複合スイッチの操作信号を受けたときには、左右のジャッキ装置を同時に、選択した複合スイッチに対応する作動速度にて、選択した伸長または縮小スイッチに対応する方向に伸長または縮小させる制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の車両重機運搬台車用遠隔操作装置。
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