JP6144660B2 - テールゲート付き車体構造 - Google Patents
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Description
また、ドアの窓枠にドア窓パネルが取り付けられることにより、ドアの窓枠がドア窓パネルで覆われる。このドア窓パネルは、ゲート窓パネルに対して車幅方向に並べて配置されている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、ゲート窓パネルやドア窓パネルに複数の熱線を水平方向に並べて配索した場合、複数の熱線に電力を配分するバスバー(導体)を各窓パネルの左右側に設ける必要がある。このため、各窓パネルに設けられたバスバーで不可視部分の幅寸法を好適に抑える工夫が求められる。
ここで、ドアは、テールゲートに設けられるため、厚さ寸法がテールゲートに比べて小さく抑えられる。よって、特に、ドアのうちドア窓パネルの上方側に空間を確保することが難しい。
このため、ドア窓パネルの上方側の空間にワイヤハーネスを配索し、配索したワイヤハーネスを、ドア窓パネルの上側に設けられたバスバーに接続する作業に手間がかかる。
さらに、ドア窓パネルの下縁の第1バスバー、第2バスバーに電力供給線、グランド線を接続させた。
これにより、ドア窓パネルの不可視部分の幅寸法を小さく抑えることができ、ドア窓パネルの視界を良好に確保できる。
これにより、ドア本体にワイヤハーネスを手間をかけないで組み付けることができるので、ワイヤハーネスの組付作業性が向上する。
ここで、停止位置のワイパブレードは、通常、ドア窓パネルのうち不透明な不可視部分(いわゆる、黒セラミック領域)に配置される。よって、停止位置のワイパブレードに第1バスバー、第2バスバーを重ねることにより、不可視部分を広げる必要がない。これにより、ドア窓パネルの透明な可視部分を広く確保でき、ドア窓パネルの視界を良好に確保できる。
さらに、ゲート窓パネルの下縁の第4バスバー、第5バスバーに電力供給線、グランド線を接続させた。
これにより、電力供給線やグランド線を効率よく配索でき、配線効率や組付性を向上させることができる。
図1、図2に示すように、車体構造10は、車両11の後部11aに設けられる後部開口13と、車両11の後部11aに設けられる複数のゲート支軸14と、複数のゲート支軸14を軸に回動して後部開口13を開閉するテールゲート15と、車両11の後部11aからテールゲート15に導かれるワイヤハーネ17(図4参照)とを備えている。
上ゲート外表部材33および下ゲート外表部材34は、テールゲート15の外表面を形成する樹脂製の部材である。
ドア開口45は、テールゲート15が閉じられた状態において後部開口13に連通される。
ゲート窓開口41にゲート窓ガラス32が取り付けられることにより、ゲート窓開口41がゲート窓ガラス32で覆われている。
一方、テールゲート15が下方に閉じられることによりテールゲート15が略鉛直に配置される。この状態において、後部開口13がテールゲート15で覆われる。
ドア40が水平方向(具体的には、右方向)に開かれることにより、ドア開口45が開放される。ドア開口45は後部開口13(図2参照)に連通されている。よって、ドア開口45が開放されることにより、車内21および車外22が連通され、ドア開口45を経て乗員の乗降や荷物の出し入れが可能になる。
一方、ドア40が閉じられることによりドア開口45がドア40で覆われる。
ドア窓ガラス52はドア窓開口55に取り付けられている。ドア窓開口55にドア窓ガラス52が取り付けられることにより、ドア窓開口55がドア窓ガラス52で覆われる。
ハーネス導入部62にはグロメット63が取り付けられ、グロメット63にワイヤハーネ17が挿通されている。
モータ66は、ワイヤハーネス17のモータ電力供給線99(図4参照)に接続されている。ワイパブレード67は、停止位置P1に配置された状態で、車両後方から見て第1バスバー72や第2バスバー73と車両前後方向において重なる位置に配置されている。
ワイパブレード67が作動することにより、ワイパブレード67でドア窓ガラス52およびゲート窓ガラス32が払拭される。
第3バスバー74の内半部74aおよび第1バスバー72は、上下方向に間隔をおいて設けられている。また、第3バスバー74の外半部74bおよび第2バスバー73は、上下方向に間隔をおいて設けられている。
また、第2バスバー73および第3バスバー74の外半部74bが複数の第2熱線76で連結されている。複数の第2熱線76は、第2バスバーおよび第3バスバー74の外半部74b間に配置され、車幅方向に所定間隔をおいて上下方向に延出されている。
第1バスバー72の端子(図示せず)にワイヤハーネス17のドア電力供給線(電力供給線)101が接続され、第2バスバー73の端子(図示せず)にワイヤハーネス17のドアグランド線(グランド線)102が接続されている。
第6バスバー84の内半部84aおよび第4バスバー82は、上下方向に間隔をおいて設けられている。また、第6バスバー84の外半部84bおよび第5バスバー83は、上下方向に間隔をおいて設けられている。
また、第5バスバー83および第6バスバー84の外半部84bが複数の第4熱線86で連結されている。複数の第4熱線86は、第5バスバーおよび第6バスバー84の外半部84b間に配置され、車幅方向に所定間隔をおいて上下方向に延出されている。
第4バスバー82の端子(図示せず)にワイヤハーネス17のゲート電力供給線(電力供給線)93が接続され、第5バスバー83の端子(図示せず)にワイヤハーネス17のゲートグランド線(グランド線)94が接続されている。
右側部31bの略中央31cまで案内されたワイヤハーネス17は、ゲート窓ガラス32(具体的には、ガラス単体81)の下縁81aに沿ってドア40に向けて車幅方向内側に導かれる。
分岐されたゲート電力供給線93およびゲートグランド線94がガラス単体81の下縁81aまで上向きに延出される。
外部空間97に導かれたワイヤハーネス17は、ハーネス導入部62のグロメット63に挿通され、ドア閉断面部56のドア空間59に導かれる。
すなわち、モータ電力供給線99、ドア電力供給線101およびドアグランド線102は、ワイヤハーネス17に一体に含まれている。
また、分岐されたドア電力供給線101およびドアグランド線102がドア窓ガラス52(具体的には、ガラス単体71)の下縁71aまで上向きに延出される。
第1バスバー72がドア電力供給線101を介して電力供給源に接続される。また、第2バスバー73がドアグランド線102を介して接地される。
これにより、第1バスバー72にドア電力供給線101を接続する作業や、第2バスバー73にドアグランド線102を接続する作業を手間をかけないでおこなうことができる。すなわち、第1バスバー72や第2バスバー73への配線の作業性が向上する。
これにより、ドア窓ガラス52の不可視部分52aのうち右側部105の幅寸法S3を小さく抑えることができ、ドア窓ガラス52の視界を良好に確保できる。
さらに、このワイヤハーネス17にドア電力供給線101およびドアグランド線102を含ませた。
これにより、ドア電力供給線101やドアグランド線102を短く抑えることができる。
これにより、モータ電力供給線99、ドア電力供給線101およびドアグランド線などを一体にまとめたワイヤハーネス17をドア閉断面部56に手間をかけないで組み付けることができるので、ワイヤハーネス17の組付作業性が向上する。
これにより、ゲート電力供給線93、ドア電力供給線101、ゲートグランド線94やドアグランド線102を効率よく配索でき、配線効率や組付性を向上させることができる。
このため、ドア窓ガラス52およびゲート窓ガラス32間の部位が不可視部分107となり、不可視部分107の幅寸法S4を小さく抑えることが好ましい。
これにより、ドア窓ガラス52およびゲート窓ガラス32間の不可視部分107の幅寸法S4を小さく抑えることができ、ドア窓ガラス52やゲート窓ガラス32の視界を良好に確保できる。
第1バスバー72に電力が供給されることにより、供給された電力が、第2バスバー72を経て複数の第1熱線75に矢印Bの如く伝達される。複数の第1熱線75に伝達された電力が、第3バスバー74の内半部74aを経て第3バスバー74の外半部74bに矢印Cの如く伝達される。
例えば、前記実施例では、第1バスバーにドア電力供給線101を接続し、第2バスバーにドアグランド線102を接続する例について説明したが、これに限らないで、第1バスバーにドアグランド線102を接続し、第2バスバーにドア電力供給線101を接続することも可能である。
さらに、第4バスバーにゲート電力供給線93を接続し、第5バスバーにゲートグランド線94を接続する例について説明したが、これに限らないで、第4バスバーにゲートグランド線94を接続し、第5バスバーにゲート電力供給線93を接続することも可能である。
11 車両
11a 車両の後部
13 後部開口
15 テールゲート
17 ワイヤハーネス
32 ゲート窓ガラス(ゲート窓パネル)
40 ドア
41 ゲート窓開口
45 ドア開口
51 ドア本体
52 ドア窓ガラス(ドア窓パネル)
53 ワイパ装置
55 ドア窓開口
56 ドア閉断面部(閉断面部)
62 ハーネス導入部
66 モータ
67 ワイパブレード
71 ガラス単体(ドア窓ガラスのガラス単体)
71a ガラス単体の下縁(ドア窓ガラスの下縁)
71b ガラス単体の上縁(ドア窓ガラスの上縁)
72〜74,82〜84 第1〜第6のバスバー
75,76,85,86 第1〜第5の熱線(熱線)
81 ガラス単体(ゲート窓ガラスのガラス単体)
81a ガラス単体の下縁(ゲート窓ガラスの下縁)
81b ガラス単体の上縁(ゲート窓ガラスの上縁)
93 ゲート電力供給線(電力供給線)
94 ゲートグランド線(グランド線)
101 ドア電力供給線(電力供給線)
102 ドアグランド線(グランド線)
Claims (5)
- 車両の後部に設けられた後部開口と、前記後部開口を覆うテールゲートと、前記テールゲートに設けられたドア開口と、前記ドア開口を覆うドアと、前記ドアの上部に設けられたドア窓開口と、前記ドア窓開口を覆うドア窓パネルと、を備え、
前記ドア窓パネルは、
該ドア窓パネルの下縁に沿って延び、かつ、互いに離間した状態に配置される第1バスバーおよび第2バスバーと、
前記ドア窓パネルの上縁に沿って延びる第3バスバーと、
前記第1バスバーおよび前記第3バスバーを連結するように上下方向に延びる複数の熱線と、
前記第2バスバーおよび前記第3バスバーを連結するように上下方向に延びる複数の熱線と、を備え、
前記第1バスバーには、電力供給線およびグランド線のうちの一方が接続され、
前記第2バスバーには、電力供給線およびグランド線のうちの他方が接続され、
前記電力供給線および前記グランド線は、前記車両の後部から前記テールゲートに導かれるワイヤハーネスに含まれ、
前記ドアは、前記ドア窓パネルが上部に設けられたドア本体を備え、
該ドア本体が、前記テールゲートから前記ドア本体に前記ワイヤハーネスが導かれるハーネス導入部を、前記ドア窓パネルよりも下方の位置に備えていることを特徴とするテールゲート付き車体構造。 - 前記テールゲートの上部にゲート窓開口と、該ゲート窓開口を覆うゲート窓パネルと、を備え、
前記ハーネス導入部は、前記ゲート窓パネルよりも下方に設けられていることを特徴とする請求項1記載のテールゲート付き車体構造。 - 前記ドア本体には、前記ドア窓パネルを払拭するワイパ装置のモータが設けられ、
前記ワイヤハーネスで前記モータに電力を供給することを特徴とする請求項1または請求項2記載のテールゲート付き車体構造。 - 前記ドア窓パネルを払拭するワイパブレードが設けられ、
前記ワイパブレードは、停止位置において前記第1バスバー、前記第2バスバーと重なる位置に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のテールゲート付き車体構造。 - 前記ゲート窓パネルは、
該ゲート窓パネルの下縁に沿って延び、かつ、互いに離間した状態に配置される第4バスバーおよび第5バスバーと、
前記ゲート窓パネルの上縁に沿って延びる第6バスバーと、
前記第4バスバーおよび前記第5バスバーを連結するように上下方向に延びる複数の熱線と、
前記第5バスバーおよび前記第6バスバーを連結するように上下方向に延びる複数の熱線と、を備え、
前記第4バスバーには、電力供給線およびグランド線のうちの一方が接続され、
前記第5バスバーには、電力供給線およびグランド線のうちの他方が接続されることを特徴とする請求項2記載のテールゲート付き車体構造。
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