JP2016130034A - 自動車のドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スモールオーバラップ衝突時の荷重をドアに多く分散させて、フロントピラーの負担を軽減して、該フロントピラーを細くし得る自動車のドア構造を提供する。【解決手段】ドアヒンジ24およびヒンジレインフォースメント35がベルトラインBL近傍直下に配設され、ドアインナパネル34の前部上側と下部下側とに傾斜状に連結される傾斜インパクトバー41が設けられ、傾斜インパクトバー41は、車幅方向に凹凸した断面によりその長手方向に少なくとも上下一対の稜線X1,X2,X6を有し、傾斜インパクトバー41の前端部には、一対の稜線の一方X6を上下方向に屈曲させて車幅方向内側に窪む凹部41eが形成され、凹部41eがヒンジレインフォースメント35に連結されたことを特徴とする。【選択図】図4

Description

この発明は、ドアインナパネルとドアアウタパネルとを有するドアにおいて、上記ドアインナパネルのドアヒンジとの連結部がヒンジレインフォースメントで補強された自動車のドア構造に関する。
一般に、スモールオーバラップ衝突時の荷重は、車体前面の端部に入力されるので、車体前面の車幅方向全体で荷重を受止めることができず、片方の前面に衝突荷重が集中することになり、この荷重から車室を守るために、車室を高強度に形成する必要がある。
上述のスモールオーバラップ衝突時の荷重は、フロントサイドフレームに入力されない場合が多く、斯る荷重はエプロンレインフォースメントに多く入力されるので、この入力荷重は主としてヒンジピラーで受止めることになる。
ヒンジピラーに入力された荷重は、フロントピラー、サイドシルおよびドアパネルで受止められるが、ドアは開閉されるものであって、当該ドアはドアヒンジを介してボディに連結されているので、上述の入力荷重を何れも閉断面構造のフロントピラーとサイドシルとで受止めることが好ましい。
上述のスモールオーバラップ衝突時の荷重をフロントピラーで受止めるために、仮に、該フロントピラーを太く形成すると、死角が多くなり、前方視認性が悪化する。一方で、フロントピラーの閉断面を小さくしてフロントピラーレインフォースメントにて当該フロントピラーを補強する場合には、重量が増大する問題点があった。
そこで、ドアヒンジの配設位置を従前のドアヒンジ配設位置よりも高めて、該ドアヒンジをベルトライン近傍直下に位置させると共に、このドアヒンジに対してドアインナパネルおよびヒンジレインフォースメントを介して連結される傾斜インパクトバーを設け、さらにベルトラインに沿って配設された水平インパクトバーおよびベルトラインレインフォースメントにより、上述のスモールオーバラップ衝突時の入力荷重を正面で受止め、荷重分散を増加して、フロントピラーへの負担を軽減することが考えられる。
しかしながら、ドアヒンジの配設位置を高い位置に設定する場合には、次のような問題点がある。
すなわち、ドアアウタパネルはその上部がサイドウインドに向ってドアインナパネル側に寄るように形成されており、ヒンジレインフォースメントとドアアウタパネルとの間の間隙が狭小となり、長手方向に延びるビードを備えた傾斜インパクトバーにおいて、該傾斜インパクトバーを狭小間隙内に取付けるためには、上記ビードの深さを浅く形成する必要があり、このため、傾斜インパクトバーの強度が低くなって、荷重伝達性が低下するのみならず、当該傾斜インパクトバーの側突時の耐力も低下するので、インパクトバーとしての機能が大幅に低減されるという問題点があった。
ところで、特許文献1には、ベルトラインよりも下方に離間した位置において、ドアインナパネルにベルトラインに沿って水平インパクトバーを設けると共に、この水平インパクトバーをドアインナパネルに連結する結合ブラケットと同位置のドアインナパネルにおける前部上側と、ドアインナパネルにおける下部下側とに傾斜インパクトバーを前高後低状に傾斜状に連結し、エプロンレインフォースメントに入力された衝突荷重を、水平インパクトバーと傾斜インパクトバーとの2本のインパクトバーに荷重伝達すべく構成したものが開示されている。
しかしながら、この特許文献1に開示された従来構造において、フロントピラーに対する負担を軽減すべくドアヒンジの配設位置を従前のドアヒンジの配設位置に対して高く設定すると、ドアアウタパネル上部の形状により上述同様に、傾斜インパクトバー前端部が薄肉状となって、当該傾斜インパクトバーの剛性が低下する問題点がある。
特許第5526644号公報
そこで、この発明は、スモールオーバラップ衝突時の荷重をドアに多く分散させて、フロントピラーの負担を軽減して、該フロントピラーを細くすることができる自動車のドア構造の提供を目的とする。
この発明による自動車のドア構造は、ドアインナパネルとドアアウタパネルとを有するドアにおいて、上記ドアインナパネルのドアヒンジとの連結部がヒンジレインフォースメントで補強された自動車のドア構造であって、上記ドアヒンジおよびヒンジレインフォースメントがベルトライン近傍直下に配設され、上記ドアインナパネルの前部上側と下部下側とに傾斜状に連結される傾斜インパクトバーが設けられ、該傾斜インパクトバーは、車幅方向に凹凸した断面によりその長手方向に少なくとも上下一対の稜線を有し、該傾斜インパクトバーの前端部には、上記一対の稜線の一方を上下方向に屈曲させて車幅方向内側に窪む凹部が形成されており、該凹部が上記ヒンジレインフォースメントに連結されたものである。
上記構成によれば、上記傾斜インパクトバーの少なくとも上下一対の稜線のうちの一方の稜線を上下方向に屈曲させて上記凹部を形成するので、上下一対の稜線のうちの他方の稜線は、当該傾斜インパクトバーの長手方向に沿って前端まで形成することができ、かつ、一方の稜線で上記凹部を形成することで、立体断面の端部が袋状となり、車幅方向の剛性が向上する。また、該凹部がヒンジレインフォースメントに連結されており、連結部位の確保により連結剛性が向上する。
このため、傾斜インパクトバーの荷重伝達性が確保され、側突に対しても有利となる。よって、スモールオーバラップ衝突時の荷重をドアに多く分散させて、フロントピラーの負担を軽減して、該フロントピラーを細くすることができる。
この発明の一実施態様においては、ベルトラインに沿って車両前後方向に延びる車幅方向外側のベルトラインレインフォースメントを設け、該ベルトラインレインフォースメントが、上記傾斜インパクトバー前部の薄肉部と、上記ヒンジレインフォースメントとに連結されたものである。
上記構成によれば、ベルトラインレインフォースメントが傾斜インパクトバーとヒンジレインフォースメントとの両者に連結されているので、ベルトラインレインフォースメントの軸方向への荷重伝達性を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記傾斜インパクトバーの前端部が上記凹部よりも前端側で上記ドアインナパネルの前端部と連結されたものである。
上記構成によれば、傾斜インパクトバーの凹部よりも前端側がドアインナパネルに連結されているので、当該凹部より前端側においてもドアインナパネルとの連結力を高めることができ、これにより該凹部の補強が図れるので、スモールオーバラップ衝突時の耐力確保を図ることができる。
この発明によれば、スモールオーバラップ衝突時の荷重をドアに多く分散させて、フロントピラーの負担を軽減して、該フロントピラーを細くすることができる効果がある。
本発明の自動車のドア構造を、ドアアウタパネルを取外した状態で示す側面図 図1からベルトラインレインフォースメントを取外した状態で示す側面図 図1のA−A線に沿う要部の断面図 図1の要部の斜視図 ドア構造を車両前方から見た状態で示す要部斜視図 図1のA−A線で断面した状態で示すドア構造全体の斜視図
スモールオーバラップ衝突時の荷重をドアに多く分散させて、フロントピラーの負担を軽減して、該フロントピラーを細くするという目的を、ドアインナパネルとドアアウタパネルとを有するドアにおいて、上記ドアインナパネルのドアヒンジとの連結部がヒンジレインフォースメントで補強された自動車のドア構造であって、上記ドアヒンジおよびヒンジレインフォースメントがベルトライン近傍直下に配設され、上記ドアインナパネルの前部上側と下部下側とに傾斜状に連結される傾斜インパクトバーが設けられ、該傾斜インパクトバーは、車幅方向に凹凸した断面によりその長手方向に少なくとも上下一対の稜線を有し、該傾斜インパクトバーの前端部には、上記一対の稜線の一方を上下方向に屈曲させて車幅方向内側に窪む凹部が形成されており、該凹部が上記ヒンジレインフォースメントに連結されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のドア構造を示し、図1は当該ドア構造を、ドアアウタパネルを取外した状態で示す左側面図、図2は図1からベルトラインレインフォースメントを取外した状態で示す左側面図、図3は図1のA−A線に沿う要部の断面図、図4は図1の要部の斜視図、図5はドア構造を車両前方から見た状態で示す要部斜視図、図6は図1のA−A線で断面した状態で示すドア構造全体の斜視図である。
なお、以下の実施例においては車両左側のドア構造について説明するが、車両右側のドア構造は左側のそれと左右対称または左右略対称に形成されている。
ドア構造の説明に先立って、まずドア周辺の車体構造について説明する。
図1,図2に示すように、車室の前方側部において上下方向に延びるヒンジピラー10と、該ヒンジピラー10の下端部から車両後方に延びるサイドシル11と、上述のヒンジピラー10の上端部から斜め後方かつ上方に延びるフロントピラー12と、このフロントピラー12に連続して車両後方に延びるルーフサイドレール13と、このルーフサイドレール13とサイドシル11とを上下方向に連結するセンタピラー14とでフロントドア開口15を形成している。
上述のヒンジピラー10は、図3,図6に示すように、ヒンジピラーアウタパネル10Aと、ヒンジピラーレインフォースメント10Bと、ヒンジピラーインナパネル10Cとを接合固定して、上下方向に延びるヒンジピラー閉断面10Dを形成した車体強度部材である。
図3に示すように、上述のヒンジピラーレインフォースメント10Bと、ヒンジピラーインナパネル10Cとの間には、節部材10Eを固定して、ヒンジピラー10の強度向上を図っている。
また、上述のサイドシル11は、サイドシルアウタとサイドシルインナとサイドシルレインフォースメントとを接合固定して、車両前後方向に延びるサイドシル閉断面をもった車体強度部材である。
上述のフロントピラー12は、フロントピラーアウタとフロントピラーインナとを接合固定して斜め方向に延びるフロントピラー閉断面をもった車体強度部材である。
さらに、上述のルーフサイドレール13は、ルーフサイドレールアウタとルーフサイドレールインナとを接合固定して車両の略前後方向に延びるルーフサイド閉断面をもった車体強度部材である。
上述のセンタピラー14は、センタピラーアウタとセンタピラーレインフォースメントとセンタピラーインナとを接合固定して、車両の上下方向に延びるセンタピラー閉断面をもった車体強度部材である。
図1,図2に示すように、ヒンジピラー10の上部前端から車両前方に延びる閉断面構造のエプロンレインフォースメント16を設けており、このエプロンレインフォースメント16の後端部とヒンジピラー10のヒンジピラーアウタパネル10Aとに跨がるようにガセット17を接合固定して、エプロンレインフォースメント16の結合強度を高めている。
一方で、図1,図2に示すように、ダッシュロアパネル(図示せず)から車両前方に延びる閉断面構造のフロントサイドフレーム18を設けている。このフロントサイドフレーム18は、フロントサイドフレームアウタ18Aと、フロントサイドフレームインナとを接合固定して、車両の前後方向に延びるフロントサイド閉断面をもった車体強度部材であり、該フロントサイドフレーム18のキックアップ部前下にはサブフレーム支持部材19を設けており、このサブフレーム支持部材19に対して図示しないサブフレームの後部を支持させるように構成している。
図1,図2に示すように、上述のエプロンレインフォースメント16の後側下部とヒンジピラー10の上側前部とのコーナ部には、コーナガセット20を取付けており、これにより両者16,10の連結剛性をさらに高めている。
図1,図2に示すように、上述のエプロンレインフォースメント16と、下側のフロントサイドフレーム18との間には、ホイールハウスインナ21およびホイールハウスリヤパネル22を取付けると共に、ホイールハウスインナ21の車幅方向外側面に連結メンバ23を接合固定し、この連結メンバ23で、フロントサイドフレーム18の水平部後端からフロントピラー12前方に荷重を伝達すべく構成している。
図1,図2に示すように、上述のヒンジピラー10のヒンジピラーアウタパネル10Aには、上下一対のドアヒンジ24,25を介してフロントドア30(以下単にドアと略記する)を開閉可能に取付けている。
このドア30は、ヒンジピラー10、サイドシル11、フロントピラー12、ルーフサイドレール13およびセンタピラー14で囲繞されたフロントドア開口15を開閉可能に覆うものである。
上述のドア30は、図3,図5,図6に示すように、ドアアウタハンドルと、ドアアウタパネル31のベルトラインBL近傍における前側部に開口形成されたドアミラー貫通孔32を用いてドアアウタパネル31の車幅方向外面に当接されたドアミラーと、ドアサイドウインドウガラス(図示せず)と、図1,図2に示すドアサッシュ部33と、を備えている。
図3,図5,図6に示すように、上述のドア30はドアインナパネル34と、ドアアウタパネル31とをヘミング加工により一体的に連結して構成されており、該ドア30は、上下一対のドアヒンジ24,25が取付けられた前辺部30Aと、下辺部30Bと、後辺部30Cとを備えている。
図5に示すように、ドアアウタパネル31の上部はドアサイドウインドガラスに向ってドアインナパネル34側に寄るように形成されている。
図4,図6に示すように、ドアインナパネル34の前辺部30Aにおける上側のドアヒンジ24との連結部がヒンジレインフォースメント35で補強されており、上述の上側のドアヒンジ24および該ヒンジレインフォースメント35はベルトラインBL近傍直下に配設されている。
また、図1,図2に示すように、上述の前辺部30Aにおけるドアインナパネル34のドア内部空間側において、上記ヒンジレインフォースメント35の直下部には、補強レインフォースメント36を接合固定すると共に、ドアヒンジ25に対して下側のヒンジレインフォースメント37を接合固定している。
さらに、図1,図2に示すように、上述の後辺部30Cにおけるドアインナパネル34のドア内部空間側には、ラッチレインフォースメント38を接合固定している。
また、ベルトラインBLに沿って車両前後方向に延びる水平インパクトバー39と、ドアサイドウインドガラスの車幅方向外側を車両前後方向に延びるベルトラインレインフォースメント40とをドアインナパネル34に取付けている。
さらに、図1,図2,図6に示すように、ドアインナパネル34の前部上側と下部下側とに傾斜状に連結される傾斜インパクトバー41を設け、この傾斜インパクトバー41の後側屈曲部41aの上下のフランジ41b,41c間にはアウタパネルレインフォースメント42を架設しており、このアウタパネルレインフォースメント42で図示しないクッション材を介してドアアウタパネル31を内側から押圧すべく構成している。
図1,図2,図6に示すように、上述のドアインナパネル34の主体部34aには、ドアモジュール配設用の開口部43と、スピーカ配置用の開口部44とが開口形成されている。
そして、このスピーカ配置用の開口部44を隔てた上下においてドアインナパネル34の主体部34aには、該開口部44を跨ぐように連結ブラケット45を取付けており、この連結ブラケット45でスピーカ支持剛性を高めるように構成している。
なお、図1,図2において、46はリヤドア開口、図1,図2,図4,図5において、47は三角コーナ板である。
図1,図2に示すように、この実施例では、エプロンレインフォースメント16と、上側のドアヒンジ24と、上側のヒンジレインフォースメント35と、水平インパクトバー39およびベルトラインレインフォースメント40とが、車両前後方向に一直線状に配置されている。
図3に示すように、上述のドアインナパネル34は、主体部34aの前端から車幅方向外側に延びる前面部34bと、この前面部34bに対して車両前方に突出し、ボディ側ヒンジブラケット24Aとドア側ヒンジブラケット24Bから成るドアヒンジ24のドア側ヒンジブラケット24Bを締結する取付け座34cと、この取付け座34cの車幅方向外端から車両前方に延びてドアアウタパネル31によりヘミング加工にて一体化される前端部34dとを備えている。
図3に示すように、上側のヒンジレインフォースメント35は、水平インパクトバー39を抱持する抱持部35aが一体形成された内辺部35bと、この内辺部35bの前端から車幅方向外側に延びる前辺部35cと、この前辺部35cに対して車両前方に突出し、上述の取付け座34cの背面に当接固定される突出部35dと、この突出部35dの車幅方向外端から車両後方に延びる外辺部35eとを一体形成した強度部材である。
そして、ドア30の前辺部30Aにおいてドアインナパネル34のドア内部空間側にヒンジレインフォースメント35を配設し、図4に×印で示す溶接箇所にて該ヒンジレインフォースメント35をドアインナパネル34に溶接固定すると共に、図3,図5に示すように、ドア側ヒンジブラケット24Bとドアインナパネル34の取付け座34cとヒンジレインフォースメント35の突出部35dとをボルト、ナット等の締結部材48で一体的に締結固定している。なお、図5においては、図示の便宜上、ドアインナパネル34の前面部34b、取付け座34c、前端部34dを省略した状態で図示している。
図2,図6に示すように、水平インパクトバー39はその前端部がヒンジレインフォースメント35の抱持部35aで抱持され、ドアインナパネル34に車両前後方向に延び、かつベルトラインBLに沿うように取付けられており、該水平インパクトバー39の後端部は、図2,図6に示すように、取付け部材49を介してドアインナパネル34の後辺部30Cに固定されている。
図1,図4に示すように、ベルトラインレインフォースメント40はドアインナパネル34にベルトラインBLに沿って車両前後方向に延びるように設けられており、特に、図4に示すように、該ベルトラインレインフォースメント40の前下部は、図4に×印で示すスポット溶接部SW1にて傾斜インパクトバー41前部の薄肉部41d(つまり、フランジ部)に連結されており、ベルトラインレインフォースメント40の前端部は連結ブラケット50を介してヒンジレインフォースメント35に連結されている。
これにより、ベルトラインレインフォースメント40が傾斜インパクトバー41とヒンジレインフォースメント35との両者に連結され、ベルトラインレインフォースメント40の軸方向への荷重伝達性を確保すべく構成している。
詳しくは、上述のベルトラインレインフォースメント40の車幅方向内側は、連結ブラケット50を介してヒンジレインフォースメント35の内辺部35bに連結されており、ベルトラインレインフォースメント40の車幅方向外側は、スポット溶接部SW1、傾斜インパクトバー41を介してヒンジレインフォースメント35の外辺部35eにスポット溶接にて連結(図4の×印参照)されており、ベルトラインレインフォースメント40の車幅方向内外双方のヒンジレインフォースメント35に対する連結構造により、衝撃荷重を確実に受止めて、後方に荷重伝達すべく構成している。
また、図4に示すように、上述のベルトラインレインフォースメント40の前部における車幅方向外側の面には、ミラー支持ブラケット51が複数のスポット溶接部(同図の×印参照)にて接合固定されており、このミラー支持ブラケット51は、そのベース部51aの中間部から車幅方向外方へ膨出するボックス状の突部51bを一体形成しており、この突部51bとベルトラインレインフォースメント40との間には閉断面が形成され、この閉断面により上述のベルトラインレインフォースメント40を補強することで、衝撃荷重をより一層確実に受止めて、後方への荷重伝達性の向上を図るように構成している。
図6に斜視図で示すように、上述の傾斜インパクトバー41はドアインナパネル34の前部上側と下部下側とに斜交い状に張架されたもので、この傾斜インパクトバー41は車幅方向に凹凸した断面形状によりその長手方向に延びる複数の稜線X1,X2,X3,X4,X5,X6を有している。
複数の稜線X1〜X6のうち、上側の稜線X1,X2は、傾斜インパクトバー41の長手方向全長にわたって延びており、複数の稜線X1〜X6のうち、下側の稜線X6は、図6,図4に示すように上下方向に屈曲、詳しくは、逆向き略U字状または逆向き略V字状に屈曲させていて車幅方向内側に窪む凹部41eが形成されている。そして、上述の凹部41eが図4,図5に示すように、上下に離間した複数のスポット溶接部SW2,SW3にてヒンジレインフォースメント35の外辺部35eに連結されている。
さらに、上述の傾斜インパクトバー41の凹部41e上方において上述の薄肉部41d(いわゆるフランジ部)の前端部は、図4に×印で示す複数のスポット溶接部にてヒンジレインフォースメント35の外辺部35eに連結されている。
このように、上記傾斜インパクトバー41の複数の稜線X1〜X6のうちの1つの稜線X6を上下方向に屈曲させて上記凹部41eを形成し、複数の稜線X1〜X6のうちの他の稜線X1,X2を、当該傾斜インパクトバー41の長手方向に沿って前端まで形成し、かつ、上記1つの稜線X6で上記凹部41eを形成することにより、立体断面の端部が袋状となり、車幅方向の剛性を向上させ、かつ、該凹部41eがヒンジレインフォースメント35に連結されることで、連結部位の確保により連結剛性が向上するように構成したものであり、これにより、傾斜インパクトバー41の荷重伝達性を確保して、側突に対しても有利な構造としており、特に、スモールオーバラップ衝突時の荷重をドア30に多く分散させて、フロントピラー12の負担を軽減して、該フロントピラー12を細くするように構成している。
さらに、図4に示すように、傾斜インパクトバー41の前端部が上述の凹部41eよりも前端側でドアインナパネル34の前端部34dとスポット溶接部SW4にて連結されており、該凹部41eよりも前端側において傾斜インパクトバー41のドアインナパネル34に対する連結力を高め、これにより、上記凹部41eの補強を図って、スモールオーバラップ衝突時の耐力を確保すべく構成している。
特に、この実施例においては、図1,図2に示すように、ヒンジピラー10を介して衝突荷重を水平インパクトバー39と傾斜インパクトバー41との2つのインパクトバーに荷重を伝達するものであって、車幅方向外側に位置する傾斜インパクトバー41を車幅方向に凹凸した断面形状としつつ、その前端部に凹部41eを形成し、該凹部41eをヒンジレインフォースメント35に連結し、当該傾斜インパクトバー41の長手方向全長にわたって延びる稜線X1,X2を確保しながら、上記凹部41eにてヒンジレインフォースメント35への接合固定も行なって、傾斜インパクトバー41とヒンジレインフォースメント35との連結剛性を高めるよう構成したものである。
これにより、車両デザイン性と衝突荷重のドア30への荷重分散性能とを高め、ドアヒンジ24をドア30上部の高い位置に設けたとしても、ドアアウタパネル31の上部の形状に影響されることなく、ヒンジレインフォースメント35と傾斜インパクトバー41との連結剛性を高めたものである。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
このように上記実施例の自動車のドア構造は、ドアインナパネル34とドアアウタパネル31とを有するドア30において、上記ドアインナパネル34のドアヒンジ24との連結部がヒンジレインフォースメント35で補強された自動車のドア構造であって、上記ドアヒンジ24およびヒンジレインフォースメント35がベルトラインBL近傍直下に配設され、上記ドアインナパネル34の前部上側と下部下側とに傾斜状に連結される傾斜インパクトバー41が設けられ、該傾斜インパクトバー41は、車幅方向に凹凸した断面によりその長手方向に少なくとも上下一対の稜線(この実施例では複数の稜線X1〜X6)を有し、該傾斜インパクトバー41の前端部には、上記一対の稜線の一方(稜線X6参照)を上下方向に屈曲させて車幅方向内側に窪む凹部41eが形成されており、該凹部41eが上記ヒンジレインフォースメント35に連結されたものである(図4参照)。
この構成によれば、上記傾斜インパクトバー41の少なくとも上下一対の稜線のうちの一方の稜線X6を上下方向に屈曲させて上記凹部41eを形成するので、上下一対の稜線のうちの他方の稜線X1,X2は、当該傾斜インパクトバー41の長手方向に沿って前端まで形成することができ、かつ、一方の稜線X6で上記凹部41eを形成することで、立体断面の端部が袋状となり、車幅方向の剛性が向上する。また、該凹部41eがヒンジレインフォースメント35に連結されており、連結部位の確保により連結剛性が向上する。
このため、傾斜インパクトバー41の荷重伝達性が確保され、側突に対しても有利となる。よって、スモールオーバラップ衝突時の荷重をドア30に多く分散させて、フロントピラー12の負担を軽減して、該フロントピラー12を細くすることができる。
また、この発明の一実施形態においては、ベルトラインBLに沿って車両前後方向に延びる車幅方向外側のベルトラインレインフォースメント40を設け、該ベルトラインレインフォースメント40が、上記傾斜インパクトバー41前部の薄肉部41dと、上記ヒンジレインフォースメント35とに連結されたものである(図1,図4参照)。
この構成によれば、ベルトラインレインフォースメント40が傾斜インパクトバー41とヒンジレインフォースメント35との両者に連結されているので、ベルトラインレインフォースメント40の軸方向への荷重伝達性を確保することができる。
さらに、この発明の一実施形態においては、上記傾斜インパクトバー41の前端部が上記凹部41eよりも前端側で上記ドアインナパネル34の前端部34dと連結されたものである(図4参照)。
この構成によれば、傾斜インパクトバー41の凹部41eよりも前端側がドアインナパネル34に連結されているので、当該凹部41eより前端側においてもドアインナパネル34との連結力を高めることができ、これにより該凹部41eの補強が図れるので、スモールオーバラップ衝突時の耐力確保を図ることができる。
加えて、実施例で開示したように、ベルトラインレインフォースメント40の車幅方向内側を、連結ブラケット50を介してヒンジレインフォースメント35に連結し、ベルトラインレインフォースメント40の車幅方向外側を、各要素SW1,41を介してヒンジレインフォースメント35に連結すると、ベルトラインレインフォースメント40の車幅方向内外双方がヒンジレインフォースメント35に連結されるので、衝撃荷重を確実に受止めて、車両後方へ適切に荷重伝達することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のドアヒンジは、実施例の上下一対のドアヒンジ24,25のうちの上側のドアヒンジ24に対応し、
以下同様に、
ヒンジレインフォースメントは、上下一対のヒンジレインフォースメント35,37のうちの上側のヒンジレインフォースメント35に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、ドアインナパネルとドアアウタパネルとを有するドアにおいて、上記ドアインナパネルのドアヒンジとの連結部がヒンジレインフォースメントで補強された自動車のドア構造について有用である。
24…ドアヒンジ
30…ドア
31…ドアアウタパネル
34…ドアインナパネル
35…ヒンジレインフォースメント
40…ベルトラインレインフォースメント
41…傾斜インパクトバー
41d…薄肉部
41e…凹部
BL…ベルトライン
X1,X2,X6…稜線

Claims (3)

  1. ドアインナパネルとドアアウタパネルとを有するドアにおいて、上記ドアインナパネルのドアヒンジとの連結部がヒンジレインフォースメントで補強された自動車のドア構造であって、
    上記ドアヒンジおよびヒンジレインフォースメントがベルトライン近傍直下に配設され、
    上記ドアインナパネルの前部上側と下部下側とに傾斜状に連結される傾斜インパクトバーが設けられ、
    該傾斜インパクトバーは、車幅方向に凹凸した断面によりその長手方向に少なくとも上下一対の稜線を有し、
    該傾斜インパクトバーの前端部には、上記一対の稜線の一方を上下方向に屈曲させて車幅方向内側に窪む凹部が形成されており、
    該凹部が上記ヒンジレインフォースメントに連結されたことを特徴とする
    自動車のドア構造。
  2. ベルトラインに沿って車両前後方向に延びる車幅方向外側のベルトラインレインフォースメントを設け、
    該ベルトラインレインフォースメントが、上記傾斜インパクトバー前部の薄肉部と、上記ヒンジレインフォースメントとに連結された
    請求項1記載の自動車のドア構造。
  3. 上記傾斜インパクトバーの前端部が上記凹部よりも前端側で上記ドアインナパネルの前端部と連結された
    請求項1または2記載の自動車のドア構造。
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