JP6312249B2 - カウルカバー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンパートメントからの熱を遮断する遮熱板を備えたカウルカバー装置に関する。
従来、自動車のフロントガラスの前端部とフロントコンパートメントであるエンジンルームとの間のいわゆるカウル部を覆って外観を向上するカウルトップカバーが用いられている。このようなカウルトップカバーは、カウル部を覆う板状のカバー本体部を備え、このカバー本体部の後端部に形成されたカバー取付部がフロントガラスの前端部を上下から挟み込むように取り付けられているとともに、カバー本体部の前側下部に形成された車体取付部材としてのパネル載せ面部が車体パネルに固定して支持され、車体に取り付けられている。さらに、カバー本体部の前側上部には、上方へと前方に傾斜して立ち上げられた斜壁部がエンジンルームに隣接しており、この斜壁部に、断熱材や空気層を備える遮熱構造が設けられている。そして、この斜壁部の上端部に、ボンネットフードに対向し弾性的に変形可能なシール部材が取り付けられる相手部材対向部としてのフードシール面部が設けられ、このシール部材が閉じた状態のボンネットフードの後端下面に密着し、エンジンルームからの熱気や臭気を遮断するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−73504号公報 (第3−4頁、図1)
しかしながら、上記のような遮熱構造は、レイアウトによっては車体側に余裕がなく、設定が困難な場合がある。その場合、遮熱構造の設定のためにレイアウトに制限が生じたり、複雑な遮熱構造を取り付けることで製造コストが高騰したり、剛性が過度に向上して必要な変形を阻害したりすることが考えられる。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、遮熱板を確実に配置しつつ、上下方向に加わった外力によるカウルカバーの必要な変形を阻害しにくいカウルカバー装置を提供することを目的とする。
請求項1記載のカウルカバー装置は、上下方向の外力により変形可能なカバー変形容易部を車幅方向に沿って有しコンパートメントに隣接する縦壁部を備え、このコンパートメントと車室のウインドシールドとの間のカウル部を覆うカウルカバーと、前記コンパートメントからの熱を遮断する遮熱板と、一端側が前記カウルカバーの縦壁部の前記コンパートメント側に取り付けられ、前記コンパートメント側に突出する他端側に前記遮熱板が取り付けられるとともに、これら両端間の位置に前記カバー変形容易部の変形に伴い上下方向に変形可能な接続体変形容易部を備え、前記カウルカバーと前記遮熱板とを接続する接続体とを具備したものである。
請求項2記載のカウルカバー装置は、請求項1記載のカウルカバー装置において、接続体の一端側は、カウルカバーの縦壁部のコンパートメント側に対して、カバー変形容易部よりも上方の位置に取り付けられているものである。
請求項3記載のカウルカバー装置は、請求項1または2記載のカウルカバー装置において、接続体は、一端側に位置し、縦壁部のコンパートメント側に取り付けられるカバー取付部と、このカバー取付部の少なくとも下部から前記コンパートメント側へと延出する延出部と、他端側に位置して前記延出部の先端部にて下方に延び、遮熱板に取り付けられる遮熱板取付部とを備え、接続体変形容易部は、前記カバー取付部と前記延出部とが連続する位置に沿って車幅方向に形成されているものである。
請求項4記載のカウルカバー装置は、請求項1ないし3いずれか一記載のカウルカバー装置において、カウルカバーは、縦壁部の下部からコンパートメント側へと延出し車体に取り付けられる車体取付部を備え、遮熱板は、前記車体取付部の先端よりも前記コンパートメント側の位置で接続体に取り付けられているものである。
請求項1記載のカウルカバー装置によれば、接続体の一端側をカウルカバーの縦壁部のコンパートメント側に取り付けるとともに、コンパートメント側に突出する他端側に遮熱板を取り付けるので、遮熱板を確実に配置しつつ、これら両端間に、カウルカバーの縦壁部に設けたカバー変形容易部の変形に伴い上下方向に変形可能な接続体変形容易部を設けることで、カウルカバーに対して上下方向に外力が加わった際のカウルカバーの必要な変形を阻害しにくい。
請求項2記載のカウルカバー装置によれば、請求項1記載のカウルカバー装置の効果に加え、接続体の一端をカバー変形容易部よりも上方の位置にて縦壁部のコンパートメント側に取り付けるので、縦壁部がカバー変形容易部によって変形する際の上下方向のストロークを大きく取れ、カウルカバーに対して上下方向に外力が加わった際のカウルカバーの必要な変形をより阻害しにくい。
請求項3記載のカウルカバー装置によれば、請求項1または2記載のカウルカバー装置の効果に加え、接続体を、縦壁部のコンパートメント側に取り付けられるカバー取付部と、このカバー取付部の少なくとも下部からコンパートメント側へと延出する延出部と、他端側に位置して延出部の先端部にて下方に延び、遮熱板に取り付けられる遮熱板取付部とにより構成することで、接続体の形状を簡略化しつつ、接続体変形容易部を少なくともカバー取付部の下部と延出部とが連続する位置に沿って車幅方向に形成することで、カウルカバーに対して上下方向に外力が加わった際に接続体変形容易部をより確実に上下方向に変形させることができる。
請求項4記載のカウルカバー装置によれば、請求項1ないし3いずれか一記載のカウルカバー装置の効果に加え、遮熱板が、縦壁部の下部からコンパートメント側へと延出し車体に取り付けられる車体取付部の先端よりもコンパートメント側の位置で接続体に取り付けられるので、接続体変形容易部による接続体の上下方向への変形の際に遮熱板が車体取付部に接触しにくく、接続体の上下方向への変形ストロークを大きく取ることができる。
本発明のカウルカバー装置の第1の実施の形態を示す断面図であり、(a)は通常状態を示し、(b)は外力が作用した状態を示す。 同上カウルカバー装置の接続体を示す斜視図である。 同上カウルカバー装置の正面図である。 同上カウルカバー装置を備えた車両を示す斜視図である。 本発明のカウルカバー装置の第2の実施の形態の接続体を示し、(a)は前方からの斜視図、(b)は後方からの斜視図である。
以下、本発明のカウルカバー装置の第1の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1ないし図4において、10は車両である自動車の車体で、この車体10には、(フロント)コンパートメントであるエンジンルーム11を覆う相手部材としてのフード12と、車室13の前側に位置するウインドシールドとしてのフロントガラス14との間のカウル部15を覆い、カウルカバーであるカウルトップカバー16が車体10に取り付けられているとともに、このカウルトップカバー16に対して、単数あるいは複数の接続体17を介してエンジンルーム11からの熱を遮断する遮熱板18が取り付けられてカウルカバー装置19が構成されている。なお、以下、前後、上下、及び両側などの方向については、車体10の直進方向を基準として説明し、矢印F方向が前方、矢印U方向が上方、矢印W方向が両側方向である車幅方向である。
カウル部15は、エアボックスなどとも呼ばれるもので、例えば鉄板にて形成され車体を構成する車体部材としてのカウルトップパネルである車体パネル22により、上側を開口した樋状に形成されている。この車体パネル22は、エクステンションパネルなどとも呼ばれるもので、後側部が図示しない底板部となり、この底板部からの前側部に前側上方に立ち上げられた前板部25と、この前板部25の上端部に前側に略水平に延設された車体側支持部としての支持板部26とが設けられている。そして、このカウル部15には、車室13内に外気を導入する図示しない空調装置の空気取入部が接続されているとともに、このカウル部15の一側である右側には、図示しないワイパーのワイパーアームを駆動するモータなどが配置されている。
フード12は、車体10の前部に位置してエンジンルーム11を開閉可能に覆うボンネットフードであり、外側すなわち閉じた状態で上側に位置するフードアウタ部と、このフードアウタ部の内側すなわち閉じた状態で下側に若干の間隔を介して位置するフードインナ部とが、一体あるいは別体に形成されている。
フロントガラス14は、前縁部全体に、カウルトップカバー16を係合保持するための受け部材としての係合部材が設けられている。
そして、カウルトップカバー16は、カウル部15すなわち車体パネル22の上側を覆って外観を向上するように、例えば硬質の合成樹脂などにより、カウル部15に沿って車体10の両側方向すなわち車幅方向を長手方向とする長尺な略板状に成形されている。
このカウルトップカバー16は、エンジンルーム11やフード12の形状及びワイパーの配置などに応じて適宜の形状を採るものであるが、車幅方向を長手方向としてフロントガラス14の前縁部に連なって配置されるカバー本体部30と、このカバー本体部30の前端部から前方に突出してフード12の下部に対向する対向部31と、カバー本体部30の前端部で対向部31と二股に分岐して下方に向けて突出する縦壁部32と、この縦壁部32の下端部からエンジンルーム11側である前方へと延出し車体パネル22により支持される車体取付部33とを一体に備えている。そして、このカウルトップカバー16は、フロントガラス14の前縁部の位置で車体パネル22の上方のカウル部15を覆ってフード12との間すなわちエンジンルーム11とカウル部15との間を区画するようになっている。
カバー本体部30は、例えば上方へと山状に突出する断面形状を備えており、前端部に、フロントガラス14を係止する図示しないフロントガラス係止部が設けられている。また、このカバー本体部30には、図示しないが、カウル部15に外気を導入可能な格子状などのエアインテークとも呼ばれる格子状の空気取入口やワイパーの軸が貫通する複数の孔部であるワイパーピボット穴部が形成されている。
対向部31は、前後方向に沿って例えば板状に形成されている。この対向部31の上部には、フード12の後部下面に圧接されるフードシールが取り付けられるシール取付部31aが縦壁部32の上端部よりも前方の位置にて車幅方向に長手状に連続するリブ状に突設されており、このフードシールが、閉じた状態のフード12に液密に密着し、エンジンルーム11からの熱気や臭気を遮蔽するようになっている。
縦壁部32は、隔壁部とも呼び得るもので、対向部31に対して略直交する上下方向に沿って板状に形成されており、車幅方向に長手状となってカウル部15とエンジンルーム11との間に位置している。すなわち、この縦壁部32は、エンジンルーム11に隣接して位置している。この縦壁部32の上端部、すなわち対向部31及びカバー本体部30との接続部には、第1の弱部である上側弱部35が車幅方向に沿って連続して形成されている。また、この縦壁部32には、上下方向の中間位置、すなわち上側弱部35の下方に離間された位置に、上下方向の外力FOにより変形可能な第2の弱部であるカバー変形容易部36が車幅方向に沿って連続して形成されている。さらに、この縦壁部32には、カバー変形容易部36の下方に離間された位置に、第3の弱部である下側弱部37が車幅方向に沿って連続して形成されている。そして、この縦壁部32の車体取付部33と連続(交差)する下端部には、前方に向けて下方へと傾斜した傾斜部38が車幅方向に連続して形成されている。
上側弱部35は、前側が後方へと窪んだ薄肉状に形成されている。
カバー変形容易部36は、例えば前側が後方へと窪んだ薄肉状に形成されており、縦壁部32の上下方向の中央部よりも下側寄りの位置に配置されている。
下側弱部37は、前側及び後側がそれぞれ後方及び前方へと窪んだ薄肉状に形成されており、前側よりも後側の窪みが大きく設定されている。
車体取付部33は、固定部とも呼び得るもので、前方に向けて延び支持板部26上に載置して支持される略水平な板状をなし、所定の位置に形成された複数の取付孔などの図示しない取付部が、支持板部26の図示しない取付受部に挿入されるリベットなどの取付具を用いて、車体パネル22の支持板部26に固定されている。また、この車体取付部33は、前端部が対向部31の前端部よりも前方に延び、支持板部26の前端部よりも前方に位置している。さらに、必要に応じて、車体取付部33と支持板部26との間には、シール材が配置され、エンジンルーム11からの音振、熱気及び臭気などを遮蔽するようになっている。
接続体17は、樹脂ブラケットとも呼び得るもので、例えば硬質の合成樹脂などにより一体に成形されており、上下方向に沿って延びカウルトップカバー16の縦壁部32の前側すなわちエンジンルーム11側に取付固定されるカバー取付部41と、このカバー取付部41の下端部から前側すなわちエンジンルーム11側へと延出する延出部42と、この延出部42の先端部である前端部にてカバー取付部41と反対側である下方に延び、遮熱板18の背面すなわち後面に取付固定される遮熱板取付部43とを備えている。したがって、この接続体17は、クランク状に屈曲して形成されている(図2)。そして、この接続体17には、カバー取付部41と延出部42とが連続(交差)する位置、すなわちカバー取付部41の下端部でかつ延出部42の後端部の位置に、上下方向の外力FOにより変形可能な接続体変形容易部44が形成されている。また、この接続体17の背面すなわち後面には、カバー取付部41、延出部42及び遮熱板取付部43に亘って補強用のリブ部45が形成されている。
カバー取付部41は、カバー取付座面とも呼び得るもので、接続体17の一端側に位置する部分であり、上下左右方向に沿って面方向を有する板状に形成されている。このカバー取付部41には、接続体17をカウルトップカバー16の縦壁部32に取り付けるための図示しないリベットなどの取付部材を挿通する挿通孔48が、上下及び車幅方向(左右方向)両端部に離間されて例えば複数(一対)設けられている。そして、このカバー取付部41は、カウルトップカバー16の縦壁部32のカバー変形容易部36よりも上方の位置にてこの縦壁部32の前面すなわちエンジンルーム11側に取り付けられており、この取り付け状態で、カバー取付部41の全体がカバー変形容易部36よりも上方に位置している。なお、このカバー取付部41は、カウルトップカバー16の縦壁部32に対して熱溶着などにより取付固定されてもよい。
延出部42は、前後左右方向に沿って面方向を有する板状に形成されている。この延出部42の前端部は、カウルトップカバー16の対向部31及び車体取付部33よりも前方に延出している。そして、この延出部42は、カバー取付部41をカウルトップカバー16の縦壁部32に取り付けた状態で、カバー変形容易部36よりも上方に位置している。
遮熱板取付部43は、取付座面とも呼び得るもので、接続体17の他端側に位置する部分であり、上下左右方向に沿って面方向を有する板状に形成されている。この遮熱板取付部43には、接続体17に遮熱板18を取り付けるための図示しないリベットなどの取付体を挿通する挿通孔51が設けられている。また、この遮熱板取付部43は、下方へと後方に若干傾斜している。そして、この遮熱板取付部43は、車体取付部33よりも前側すなわちエンジンルーム11側に位置しており、下端側がカウルトップカバー16のカバー変形容易部36よりも下方に延び、かつ、車体取付部33よりも上方に位置している。したがって、遮熱板18は、接続体17を介してカウルトップカバー16に固定された状態で、このカウルトップカバー16に対して後方に離間された位置に配置されている。
接続体変形容易部44は、例えば下側が上方へと窪んだ薄肉状に形成されており、車幅方向(左右方向)に沿って延びている。
リブ部45は、カバー取付部41、延出部42及び遮熱板取付部43の反エンジンルーム11側の面に、前後方向に沿って突出して形成されている。したがって、このリブ部45は、クランク状に屈曲されている。
遮熱板18は、インシュレータなどとも呼ばれるもので、例えば硬質の合成樹脂などにより車幅方向に延びる平板状に形成されており、背面側である後面が接続体17の遮熱板取付部43と接続固定されている。
そして、接続体17のカバー取付部41を縦壁部32に固定したカウルトップカバー16は、車体取付部33を車体パネル22の支持板部26上に固定するとともに、フロントガラス係止部をフロントガラス14の前縁部に係止することで車体10に取り付ける。そして、この車体10に取り付けられたカウルトップカバー16から前方に突出する接続体17の遮熱板取付部43に遮熱板18を取り付けることで、カウルカバー装置19を車体10(図4)に取り付ける(図1(a))。そして、フード12を閉じた状態で、フードシールが変形してフード12に密着し、遮熱板18などがエンジンルーム11からの熱気や臭気を遮蔽し、空気取入口から車室13内に取り入れないようになる。
また、フード12に対して上方から例えば障害物が衝突するなどして荷重(外力FO)が加わったとき(図1(b))には、まず、カウルトップカバー16のカバー変形容易部36に応力が集中してこのカバー変形容易部36が後方に突出するように、換言すれば縦壁部32が上下に小さくなるように屈曲変形することで、車体取付部33よりも前方に位置する接続体17の遮熱板取付部43が車体取付部33の前端部に対して上方から接近し、この車体取付部33に突き当たる。さらに、カウルトップカバー16の変形が進行すると、車体取付部33により下側から支持された接続体17の接続体変形容易部44に応力が集中し、この接続体変形容易部44が後方に突出するように、換言すればカバー取付部41の上部が前方下側に倒れ込んで接続体17が上下に小さくなるように変形することで、カウルトップカバー16及びフード12の変形を接続体17が妨げない。この結果、カウルトップカバー16及びフード12の変形により荷重を吸収し、傷害値を抑制する。
このように、本実施の形態によれば、接続体17の一端(後端)側(カバー取付部41)をカウルトップカバー16の縦壁部32のエンジンルーム11側に取り付けるとともに、エンジンルーム11側に突出する他端(前端)側(遮熱板取付部43)に遮熱板18を取り付けるので、レイアウト上の制約があっても遮熱板18を確実に配置しつつ、これら両端間に、カウルトップカバー16の縦壁部32に設けたカバー変形容易部36の変形に伴い変形可能な接続体変形容易部44を設けることで、カウルトップカバー16に対して上下方向に外力FOが加わった際のカウルトップカバー16の必要な変形を接続体17により阻害しにくい。
しかも、接続体17の一端をカバー変形容易部36よりも上方の位置にて縦壁部32のエンジンルーム11側に取り付けるので、縦壁部32がカバー変形容易部36によって変形する際の上下方向のストロークを大きく取れ、カウルトップカバー16に対して上下方向に外力FOが加わった際のカウルトップカバー16の必要な変形を接続体17によってより阻害しにくい。
また、接続体17を、縦壁部32のエンジンルーム11側に取り付けられるカバー取付部41と、このカバー取付部41の下部からエンジンルーム11側へと延出する延出部42と、他端側に位置して延出部42の先端部にて下方に延び、遮熱板18に取り付けられる遮熱板取付部43とにより構成することで、接続体17の形状を簡略化でき、より軽量化できるとともに安価に製造できる。さらに、接続体変形容易部44を少なくともカバー取付部41の下部と延出部42とが連続する位置に沿って車幅方向に形成することで、カウルトップカバー16に対して上下方向に外力FOが加わった際に接続体変形容易部44をより確実に上下方向に変形させることができる。
そして、遮熱板18が、縦壁部32の下部からエンジンルーム11側へと延出し車体に取り付けられる車体取付部33の先端よりもエンジンルーム11側の位置で接続体17に取り付けられるので、接続体変形容易部44による接続体17の上下方向への変形の際に遮熱板18が車体取付部33に接触しにくく、接続体17の上下方向への変形ストロークを大きく取ることができる。
次に、第2の実施の形態を図5を参照して説明する。なお、上記の第1の実施の形態と同様の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この図5(a)及び図5(b)に示す第2の実施の形態は、上記の第1の実施の形態において、延出部42が、カバー取付部41の下部及び一側部である車幅方向の一端部からエンジンルーム11側である前方に延出しているものである。
延出部42は、前後左右方向に沿って面方向を有する板状でカバー取付部41の下部と連続する下部延出部55と、カバー取付部41の一側部と連続する側部延出部56とを一体に備えている。この側部延出部56は、カバー取付部41及び下部延出部55の一側部と直接連続する側部延出部本体61と、側部延出部本体61の上端部から反カバー取付部41側へと延出する上部延出部62と、側部延出部本体61の反カバー取付部41側である前端部から延出して上部延出部62と連続する取付延出部63とを備えている。そして、カバー取付部41と延出部42との連続する位置であるカバー取付部41の下部と下部延出部55との連続(交差)する位置、及び、カバー取付部41の一側部と側部延出部56の側部延出部本体61との連続(交差)する位置と、下部延出部55と側部延出部56の側部延出部本体61との連続(交差)する位置とに沿って、接続体変形容易部44が形成されている。したがって、この接続体変形容易部44には、カバー取付部41と延出部42との連続する位置であるカバー取付部41の下部と下部延出部55との連続する位置にて車幅方向に沿って形成された下部変形容易部65と、カバー取付部41の一側部と側部延出部56の側部延出部本体61との連続する位置にて上下方向に沿って形成された側部変形容易部66と、下部延出部55と側部延出部56の側部延出部本体61との連続する位置にて前後方向に沿って形成された端部変形容易部67とが設定されている。
側部延出部本体61は、前後上下方向に沿って面方向を有する板状に形成されている。
上部延出部62は、前後左右方向に沿って面方向を有する、すなわち下部延出部55に対して略平行な板状に形成されており、カバー取付部41の上端部よりも上方に位置している。
取付延出部63は、上下左右方向に沿って面方向を有する、すなわちカバー取付部41に対して略平行な板状に形成されており、遮熱板取付部43と面一となっている。したがって、この取付延出部63は、カウルトップカバー16の対向部31及び車体取付部33よりも前方に延出している。また、この取付延出部63と遮熱板取付部43とが連続する位置には、端部変形容易部67の前端部(端末部)の位置に、円弧状のノッチ部68が切り欠き形成されている。さらに、取付延出部63には、接続体17に遮熱板18を取り付けるための図示しないリベットなどの取付体を挿通する挿通孔69が設けられている。
そして、フード12に対して上方から例えば障害物が衝突するなどして荷重(外力FO)が加わり、カウルトップカバー16のカバー変形容易部36に応力が集中してこのカバー変形容易部36が後方に突出するように、換言すれば縦壁部32が上下に小さくなるように屈曲変形すると、車体取付部33よりも前方に位置する接続体17の遮熱板取付部43が車体取付部33の前端部に対して上方から接近し、この車体取付部33に突き当たる。さらに、カウルトップカバー16の変形が進行すると、車体取付部33により下側から支持された接続体17の接続体変形容易部44及びノッチ部68に応力が集中し、側部延出部56が遮熱板取付部43に対して相対的に下方へと押し下げられて下部変形容易部65、側部変形容易部66及び端部変形容易部67の位置でそれぞれ接続体17が屈曲変形することで、カウルトップカバー16及びフード12の変形を接続体17が妨げない。
このように、延出部42を、カバー取付部41の下部及び一側部である車幅方向の一端部からエンジンルーム11側に延出することで、接続体17の強度を向上しつつ、カウルトップカバー16に対して上下方向に外力FOが加わった際にも、接続体変形容易部44及びノッチ部68を介して接続体17を確実に変形させることができ、カウルトップカバー16の必要な変形を接続体17により阻害しにくい。しかも、遮熱板18は、遮熱板取付部43だけでなく、取付延出部63にも取付固定できるため、遮熱板18が多点止めとなり、より安定的に取付固定できる。
なお、上記の第2の実施の形態において、延出部42は、例えばカバー取付部41の下部及び車幅方向の両端部などからエンジンルーム11側へと延出していてもよい。この場合には、端部変形容易部67及びノッチ部68と同様の端部変形容易部及びノッチ部を延出部42の他側部にも設定することで、上記の第2の実施の形態と同様の作用効果を奏することができるとともに、遮熱板18を取り付ける面積を広くでき、遮熱板18をより安定的に取付固定できる。
また、上記の各実施の形態において、カウルトップカバー16は、車体10の前部以外の部分に設け、例えば、ウインドシールドとしてのリアガラスと(リア)コンパートメントとの間のカウル部を覆って配置することもできる。
さらに、接続体17は、合成樹脂により形成する他に、例えば変形容易な金属などの部材によって形成することもできる。
本発明は、例えば、自動車のフロントガラスとエンジンルームとの間のカウル部を覆うカウルトップカバー装置に適用できる。
11 コンパートメントであるエンジンルーム
13 車室
14 ウインドシールドとしてのフロントガラス
15 カウル部
16 カウルカバーであるカウルトップカバー
17 接続体
18 遮熱板
19 カウルカバー装置
32 縦壁部
33 車体取付部
36 カバー変形容易部
41 カバー取付部
42 延出部
43 遮熱板取付部
44 接続体変形容易部

Claims (4)

  1. 上下方向の外力により変形可能なカバー変形容易部を車幅方向に沿って有しコンパートメントに隣接する縦壁部を備え、このコンパートメントと車室のウインドシールドとの間のカウル部を覆うカウルカバーと、
    前記コンパートメントからの熱を遮断する遮熱板と、
    一端側が前記カウルカバーの縦壁部の前記コンパートメント側に取り付けられ、前記コンパートメント側に突出する他端側に前記遮熱板が取り付けられるとともに、これら両端間の位置に前記カバー変形容易部の変形に伴い上下方向に変形可能な接続体変形容易部を備え、前記カウルカバーと前記遮熱板とを接続する接続体と
    を具備したことを特徴とするカウルカバー装置。
  2. 接続体の一端側は、カウルカバーの縦壁部のコンパートメント側に対して、カバー変形容易部よりも上方の位置に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のカウルカバー装置。
  3. 接続体は、
    一端側に位置し、縦壁部のコンパートメント側に取り付けられるカバー取付部と、
    このカバー取付部の少なくとも下部から前記コンパートメント側へと延出する延出部と、
    他端側に位置して前記延出部の先端部にて下方に延び、遮熱板に取り付けられる遮熱板取付部とを備え、
    接続体変形容易部は、前記カバー取付部と前記延出部とが連続する位置に沿って車幅方向に形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のカウルカバー装置。
  4. カウルカバーは、縦壁部の下部からコンパートメント側へと延出し車体に取り付けられる車体取付部を備え、
    遮熱板は、前記車体取付部の先端よりも前記コンパートメント側の位置で接続体に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載のカウルカバー装置。
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