JP6144270B2 - 乳母車 - Google Patents

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Description

本発明は、使用状態と折り畳み状態との間で変形可能な乳母車に係り、とりわけ、簡易な構成を有するとともに、折り畳んで保管する際にシートが汚れてしまうことを効果的に防止することができる乳母車に関する。
EP1972522A2(CN101269667A)には、使用状態と折り畳み状態との間で変形可能な乳母車が開示されている。特許文献1に開示された乳母車は、後脚(6)と、後脚の上端に回動可能に取り付けられたハンドルバー(4)と、ハンドルバーに回動可能に取り付けられた前脚(2)と、前脚(2)と後脚(6)との間を連結する横材(8,9)と、を有している。特許文献1に開示された乳母車は、使用状態から折り畳み状態に変形する際、ハンドルバーが後側に倒れるように後脚に対して回動する。
ところで、通常、乳幼児が着座するシートは、ハンドルバーや、折り畳み動作時にハンドルバーと同様の動作を行う支持部によって支持される。したがって、特許文献2に開示された乳母車では、ハンドルバーが後側に倒れる折り畳み状態において、シートの乳幼児に接触するようになる面が外方に露出する。このため、乳母車を折り畳んで保管する際に、異物等がシートに付着する等してシートが汚れやすくなっている。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、簡易な構成を有するとともに、折り畳んで保管する際にシートが汚れてしまうことを効果的に抑制することができる乳母車を提供することを目的とする。
なお、EP1972522(CN101269667)に開示された乳母車は、折り畳み状態において、前輪および後輪が離間した位置に配置される。このような乳母車は、折り畳み状態において、安定して自立させることが不可能である。結果として、折り畳んだ乳母車の取り扱い性が悪く、且つ、折り畳んだ乳母車に必要となる保管スペースが広くなってしまっていた。本発明による乳母車によって、このような問題が解消されるとさらに都合が良い。
本発明による第1の乳母車は、
使用状態と折り畳み状態との間で変形可能とした乳母車であって、
前輪を支持した前輪支持要素と、
前記前輪支持要素と相対回動可能に接続され且つ後輪を支持する後輪支持要素と、
前記前輪支持要素と相対回動可能に接続された主リンク要素と、
前記主リンク要素と前記後輪支持要素との間を延び、且つ、前記主リンク要素と前記後輪支持要素とのそれぞれに対して相対回動可能な連結リンク要素と、を備える。
本発明による第1の乳母車において、
前記連結リンク要素は、
前記主リンク要素のうちの、前記前輪支持要素との相対回動中心よりも前記使用状態において下方となる部分に、回動可能に取り付けられ、且つ、
前記後輪支持要素のうちの、前記前輪支持要素との相対回動中心よりも前記後輪から離間する側となる延出部に、回動可能に取り付けられていてもよい。
本発明による第1の乳母車が、前記主リンク要素と相対回動可能に接続されたハンドルを、さらに備えてもよい。あるいは、本発明による第1の乳母車において、前記主リンク要素がハンドルを構成してもよい。
本発明による第1の乳母車において、前記使用状態から前記折り畳み状態へ変形する際、前記主リンク要素のうちの前記前輪支持要素との相対回動中心から前記使用状態において延び上がっている部分が前側に倒れるように前記主リンク要素が前記前輪支持要素に対して回動して、前記主リンク要素のうちの前記前輪支持要素との相対回動中心から前記使用状態において延び上がっていた部分が前記前輪支持要素に接近するようにしてもよい。
本発明による第1の乳母車において、前記使用状態から前記折り畳み状態へ変形する際、前記前輪および前記後輪が互いに接近するように、前記前輪支持要素および前記後輪支持要素が相対回動してもよい。
本発明による第1の乳母車において、
前記主リンク要素は、前記前輪支持要素のうちの、前記前輪支持要素の前記前輪を支持する位置と、前記前輪支持要素および前記主リンク要素の相対回動中心と、の間に位置する部分と係合可能あり、
前記主リンク要素と前記前輪支持要素の前記部分とが係合することによって、前記主リンク要素と前記前輪支持要素との相対回動が規制されるようにしてもよい。
本発明による第1の乳母車において、
前記前輪支持要素は、前記主リンク要素との相対回動中心と前記前輪を支持する位置との間を少なくとも延びる前脚部材と、前記前脚部材に設けられた接続部材と、を有し、
前記後輪支持要素は、前記接続部材に回動可能に取り付けられ、
前記主リンク要素は、前記接続部材に係合可能で可能あり、前記主リンク要素と前記前輪支持要素とが係合することによって、前記主リンク要素と前記前輪支持要素との相対回動が規制されるようにしてもよい。
本発明による第1の乳母車において、乳母車に乗車する乳幼児の臀部に対面するようになる座部支持プレートが設けられ、前記連結リンク要素は、座部支持プレートによって形成されていてもよい。
本発明による第1の乳母車において、
前記座部支持プレートの両側方に一対の前記主リンク要素が設けられ、
前記座部支持プレートの両側方に一対の前記後輪支持要素が設けられ、
前記座部支持プレートの両側方に一対の前記前輪支持要素が設けられ、
前記座部支持プレートの両側部が、それぞれ、前記連結リンク要素を構成し、対応する側の主リンク要素および後輪支持要素と相対回動可能に接続され、
各前輪支持要素が、対応する側の主リンク要素および後輪支持要素と相対回動可能に接続されていてもよい。
本発明による第1の乳母車において、前記座部支持プレートの前記臀部に対面する側とは反対側の面に対面して保持体が配置され、前記保持体と前記座部支持プレートの間に、前記乳母車の展開状態において少なくとも後方に開口した、収容スペースが形成されていてもよい。
本発明による第1の乳母車において、前記座部支持プレートの後方部分に取っ手が設けられていてもよい。
本発明による第1の乳母車において、前記取っ手は、前記乳母車の折り畳み状態において前記座部支持プレートから上方に突出するようにしてもよい。
本発明による第1の乳母車において、前記座部支持プレートに荷物掛けフックが設けられていてもよい。
本発明による第1の乳母車が、座部と、前記座部と接続された背部と、前記座部および前記背部の側方に設けられた側壁部と、を有したシートを、さらに備え、
前記後輪支持要素は、前記前輪支持要素との相対回動中心を越えて、前記後輪を支持している側とは反対側に延び出した延出部を有し、
前記シートの前記側壁部は、前記延出部と、前記主リンク要素のうちの前記前輪支持要素との相対回動中心から前記使用状態において延び上がっている部分と、に取り付けられていてもよい。
本発明による第2の乳母車は、
使用状態と折り畳み状態との間を変形可能な乳母車であって、
前輪を支持した前輪支持要素と、
後輪を支持し、前記前輪支持要素と相対回動可能な後輪支持要素と、
前記前輪支持要素および前記後輪支持要素に対して相対回動可能なハンドルと、を備え、
前記使用状態から前記折り畳み状態へ変形する際、前記ハンドルが前側に倒れるように前記前輪支持要素に対して回動して、前記ハンドルおよび前記前輪支持要素が互いに接近し、且つ、前記前輪および前記後輪が互いに接近するように前記前輪支持要素および前記後輪支持要素が相対回動する。
本発明による第2の乳母車が、座部と、前記座部と接続された背部と、前記座部および前記背部の側方に設けられた側壁部と、を有したシートを、さらに備え、
前記後輪支持要素は、前記前輪支持要素との相対回動中心を越えて、前記後輪を支持している側とは反対側に延び出した延出部を有し、
前記シートの前記側壁部は、前記延出部と、前記ハンドルのうちの前記前輪支持要素との相対回動中心から前記使用状態において延び上がっている部分と、に取り付けられていてもよい。
本発明による第1または第2の乳母車が、座部と、前記座部と接続された背部と、を有したシートを、さらに備え、
前記後輪支持要素は、前記前輪支持要素との相対回動中心を越えて、前記後輪を支持している側とは反対側に延び出した延出部を有し、
前記延出部に前記シートが支持されていてもよい。
本発明による第1または第2の乳母車において、使用状態における側面視において、前記延出部の前記シートを支持する部分が前後方向に対してなす角度は、前記後輪支持要素のうちの前記後輪を支持する位置と前記前輪支持要素との相対回動中心との間に位置する部分が前後方向に対してなす角度よりも小さくなっていてもよい。
本発明による第1または第2の乳母車において、前記延出部は、使用状態における側面視において、前後方向に対してなす角度が前側で小さくなるように曲がっていてもよい。
本発明による第1または第2の乳母車において、前記折り畳み状態の側面視において、前記前輪および前記後輪が接地面に接地した状態で、前記前輪支持要素および前記後輪支持要素の相対回動中心は、前記接地面に沿った方向において前記前輪の接地位置と前記後輪の接地位置との間に位置するようにしてもよい。
本発明による第1または第2の乳母車において、前記折り畳み状態において、前記乳母車が自立可能であってもよい。
本発明によれば、乳母車が簡易な構成を有し、且つ、乳母車を折り畳んで保管する際に、シートが汚れてしまうことを効果的に防止することができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、使用状態にある乳母車を示す斜視図である。 図2は、使用状態にある図1の乳母車の乳母車本体を示す斜視図である。 図3は、使用状態にある図2の乳母車本体を側方から示す側面図である。 図4は、使用状態にある乳母車本体を示す部分斜視図である。 図5は、折り畳み状態にある乳母車本体を示す側面図である。 図6は、折り畳み状態にある乳母車本体を示す斜視図である。 図7は、使用状態から折り畳み状態へ変形中の乳母車本体を示す部分斜視図である。 図8は、図5のVIII−VIII線に沿った断面図である。 図9は、使用状態にある乳母車本体の構成要素を側方から模式的に示す線図である。 図10は、折り畳み状態にある乳母車本体の構成要素を側方から模式的に示す線図である。 図11は、図2に対応する斜視図であって、乳母車本体の一変形例を示す図である。 図12は、図2に対応する斜視図であって、乳母車本体の他の変形例を示す図である。 図13は、図9に対応する線図であって、図12の乳母車本体の構成要素を側方から模式的に示す図である。 図14は、図1に対応する斜視図であって、乳母車本体のさらに他の変形例を示す図である。 図15は、図2に対応する斜視図であって、図14の乳母車本体を示す図である。 図16は、図9に対応する線図であって、図15の乳母車本体を示す図である。 図17は、図5に対応する側面図であって、折り畳み状態にある図15の乳母車本体を示す図である。 図18は、図6に対応する斜視図であって、折り畳み状態にある図15の乳母車本体を示す図である。
以下、図1〜図10を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1には、一実施の形態における乳母車10の全体構成が示されている。図示された乳母車10は、前輪21及び後輪31を有した乳母車本体15と、乳母車本体15に装着されたシート(シートユニット)70と、乳母車本体15の取り付けられた幌75と、を有している。この乳母車10では、シート70上に乳幼児が座る又は寝ることになる。図1、図9、図10、図14及び図16以外の図では、理解の便宜上、シート70を取り外した状態で乳母車10を示している。シート70は、座部71と、座部71と接続されて座部71の後方に位置する背部72と、座部71および背部72から両側方に延び出た左右の側壁部73と、を有している。乳母車10は、全体的に、前後方向に沿って延びる幅方向中心面を中心として概ね対称な構成となっている。
ここで説明する乳母車10は、図1〜3,5,6,9,10に示すように、使用状態(展開状態)と折り畳み状態との間を変形可能となっている。図示されているように、折り畳み状態の乳母車10は、保管等に適した寸法となるよう、使用状態の乳母車10と比較して前後方向および幅方向に小型化する。乳母車本体15の多くの構成要素は、折り畳みを可能とするため相対回動可能に直接または間接的に接続されている。また、シート70は、柔軟性を有した布材やメッシュ材等を用いて形成されており、乳母車本体15の動作にともなって使用状態と折り畳み状態との間を変形する。
なお、本明細書中において、乳母車10及び乳母車本体15に対する「前」、「後」、「上」および「下」の用語は、特に指示がない場合、使用状態(展開状態)にある乳母車10に乗車する乳幼児を基準とした「前」、「後」、「上」および「下」を意味する。したがって、「前後方向」とは、図1における紙面の左下と右上とを結ぶ方向に相当する。そして、特に指示がない限り、「前」とは、乗車した乳幼児が向く側であり、図1における紙面の左下側が「前側」となる。一方、「上下方向」とは前後方向に直交するとともに乳母車10の接地面に直交する方向である。したがって、乳母車10の接地面が水平面である場合、「上下方向」とは垂直方向をさす。また、「横方向」および「幅方向」とは、「前後方向」および「上下方向」のいずれにも直交する方向である。さらに、「右」および「左」についても、それぞれ、乳母車10に乗車する乳幼児を基準とした横方向または幅方向における「右」および「左」のことを意味する。
まず、乳母車本体15について詳述し、その後に、乳母車本体15に取り付けられた構成要素について説明する。
図1〜図10に示すように、乳母車本体15は、前輪21を回転可能に支持した前輪支持要素20と、前輪支持要素20と相対回動可能であり且つ後輪31を回転可能に支持した後輪支持要素30と、前輪支持要素20および後輪支持要素30に対して相対回動可能なハンドル50と、を有している。
図示された例では、例えば図2〜図7に示すように、ハンドル50は、左右に配置された一対の主部51と、一対の主部51を連結する連結部52と、を含んで構成されている。各主部51は、乳母車本体15が使用状態と折り畳み状態との間で変形する際にリンク材として機能する主リンク要素40を構成している。すなわち、図示された実施の形態では、主リンク要素40がハンドル50の一部分を構成している。また、例えば図2〜図7に示すように、乳母車本体15には、対応する側の主リンク要素40と相対回動可能に接続された一対の前輪支持要素20と、対応する側の前輪支持要素20と相対回動可能に接続された一対の後輪支持要素30と、が設けられている。さらに乳母車10は、対応する側の主リンク要素40および後輪支持要素30の間を延び且つ対応する側の主リンク要素40および後輪支持要素30のそれぞれに対して相対回動可能な連結リンク要素60、をさらに有している。
図3および図9からよく理解できるように、各前輪支持要素20は、下方部分にて、とりわけ図示された例では下端にて、前輪21を回転可能に保持している。各前輪支持要素20は、前輪21を回転可能に支持する前脚として機能する前脚部材23と、前脚部材23の中間部に取り付けられた第1接続部材25と、を有している。前脚部材23は、前輪21を支持する位置から、前輪支持要素20と主リンク要素40との相対回動中心RC2までの間を少なくとも延びている。図示された例では、前脚部材23は、下端にて前輪21を支持するとともに、上端にて主リンク要素40と回動可能に接続されている。前脚部材23は、例えば、アルミニウム合金等の金属製パイプと、当該パイプの一端に固定され且つ車輪を回転可能且つ旋回可能に支持するキャスター機構と、から構成され得る。
第1接続部材25は、前脚部材23に固着されている。そして、図4に示すように、各前輪支持要素20は、第1接続部材25にて、同一の側に位置する後輪支持要素30と回動可能に枢着されている。図示された例において、第1接続部材25は、前後方向に延びる面内に沿って前脚部材23から延び出ている。一方、後輪支持要素30は、前輪支持要素20に対して幅方向内側に配置されている。図4に示すように、第1接続部材25および後輪支持要素30は、軸部材28によって貫通されることによって、枢着されている。すなわち、図示された例では、前輪支持要素20および後輪支持要素30が直接的に接続されている。ただし、この例に限られず、前輪支持要素20および後輪支持要素30が、他の部材を介して間接的に接続されていてもよい。
図3および図9からよく理解できるように、各後輪支持要素30は、下方部分にて、とりわけ図示された例では下端にて、後輪31を回転可能に保持している。各後輪支持要素30は、後輪31を回転可能に支持する後脚として機能する後脚部材33を有している。後脚部材33は、後輪31を支持する位置から、前輪支持要素20と後輪支持要素30との相対回動中心RC1までの間を少なくとも延びている。後脚部材33は、例えば、アルミニウム合金等の金属製パイプと、当該パイプの一端に固定され且つ車輪を回転可能に保持する保持機構と、から構成され得る。
図示された例では、後脚部材33は、下端にて後輪31を支持するとともに、輪支持要素20と後輪支持要素30との相対回動中心RC1を越えて後輪31を支持している側とは反対側に延び出ている。すなわち、後脚部材33は、後輪31を回転可能に支持する保持機構を含む後脚部34と、前輪支持要素20と後輪支持要素30との相対回動中心RC1を挟んで後脚部34とは反対側に位置する延出部35と、を有している。図1及び図9から理解されるように、延出部35には、シート70の座部71が取り付けられている。すなわち、図示された形態では、後輪支持要素30によって、シート70の座部71を支持することができる。したがって、シート70の座部71を支持するための専用の部材を省くことができる。これにより、乳母車10を構成する部品点数を減少させて乳母車10の構成を簡略化および軽量化することが可能となる。
なお、図9に示すように、使用状態における乳母車の側面視において、延出部35のシートを支持する部分が前後方向に対してなす角度θaは、後輪支持要素30のうちの後脚部34が前後方向に対してなす角度θbよりも小さくなっている。このような構成によれば、延出部35が座部71を支持する枠として有効に機能して、座部71を適切な向きに支持することができる。
図示された形態において、図9からよく理解できるように、延出部35は、使用状態における乳母車の側面視において、前後方向に対してなす角度が前側で小さくなるように曲がっている。とりわけ図示された形態では、延出部35は、使用状態における乳母車の側面視において屈曲しており、屈曲箇所を挟んで延出端部36および延出基部37を有している。延出基部37は、後脚部34に繋がっている。延出端部36は、延出基部37に前方から繋がっている。シート70の座部71は、前後方向に対してなす角度θaが小さい延出端部36に取り付けられている。
次に、ハンドル50の主部51を構成する主リンク要素40について説明する。主リンク要素40は、ハンドル50の主部51の下方部分を構成する主リンク部41と、主リンク部41に取り付けられた第2接続部材43と、を有している。主リンク部41は、ハンドル50の主部51および連結部52をなす略U字状の材料、例えばアルミニウム合金製のパイプから構成され得る。
第2接続部材43は、主リンク要素40の主リンク部41に固着されている。そして、図4に示すように、各主リンク要素40は、第2接続部材43にて、同一の側に位置する前輪支持要素20と回動可能に枢着されている。図示された例において、第2接続部材43は、前後方向に延びる面内に沿って主リンク部41から延び出ている。そして、第2接続部材43を介して接続された主リンク部41および前輪支持要素20の前脚部材23は、幅方向における配置位置は同一となっている。
図4に示すように、第2接続部材43は、主リンク部41に固定された本体部44と、本体部44から前後方向に延び出た一対の支持壁部45と、を有している。前輪支持要素20の前脚部材23が、一対の支持壁部45の間に配置されている。軸部材46が、第2接続部材43の支持壁部45および前輪支持要素20の前脚部材23を貫通することによって、前輪支持要素20および主リンク要素40が枢着されている。すなわち、図示された例では、前輪支持要素20および主リンク要素40が直接的に接続されている。ただし、この例に限られず、前輪支持要素20および主リンク要素40が、他の部材を介して間接的に接続されていてもよい。
図示された形態では、前脚部材23の上端部分が、一対の支持壁部45の間に配置されて、軸部材46によって貫通されている。図4に示すように、前脚部材23の上端部分には端部材24が嵌め込まれており、端部材24は、前脚部材23とともに、軸部材46によって貫通保持されている。端部材24は側面視において弧状の輪郭を有している。より具体的には、端部材24は、側面視において、前脚部材23の軸部材46によって貫通される位置を中心とした円弧、言い換えると前輪支持要素20と主リンク要素40との相対回動中心RC2を中心とした円弧に沿って延びる輪郭を有している。このような端部材24は、前脚部材23の上端と第2接続部材43の本体部44との間の隙間を埋め、前輪支持要素20と主リンク要素40との相対回動時に、前脚部材23の上端と第2接続部材43の本体部44との間に衣類等が挟み込まれてしまうことを効果的に防止することができる。
また、図示された形態では、乳母車10の使用状態において、主リンク要素40は、前輪支持要素20のうちの、前輪支持要素20の前輪21を支持する位置と、前輪支持要素20および主リンク要素40の相対回動中心RC2と、の間となる部分と係合可能となっている。そして、主リンク要素40と前輪支持要素20とが係合することによって、主リンク要素40と前輪支持要素20との相対回動が規制されるようになっている。より具体的には、乳母車10の使用状態において、前輪支持要素20の上方部分と、主リンク要素40の下方部分とが、概ね互いに平行に延びており、互いに平行に延びている領域の両端にて、前輪支持要素20と主リンク要素40とが互いに接続され得るようになっている。そして、前輪支持要素20と主リンク要素40とが互いに接続されることによって、主リンク要素40と前輪支持要素20との相対回動が規制されるようになっている。
後述するように、乳母車本体15は、各構成要素を相対回動させることにより、使用状態と折り畳み状態との間を変形可能となっている。このため、本実施の形態によれば、主リンク要素40および前輪支持要素20のうちの互いに沿って延びる部分をその長手方向に沿って離間した二箇所において接続するができ、これにより、主リンク要素40および前輪支持要素20の相対回動を安定して規制し、乳母車10を使用状態に安定して維持することができる。
とりわけ図示された実施の形態では、主リンク要素40の下方部分、とりわけ40の下端部分が、前輪支持要素20の第1接続部材25に係合可能で可能となっている。主リンク要素40と前輪支持要素20とが係合した場合、主リンク要素40の第2接続部材43および前輪支持要素20の第1接続部材25とにより、前輪支持要素20と主リンク要素40とが二箇所で接続され、前輪支持要素20と主リンク要素40との相対回動が規制される。このような本実施の形態によれば、前輪支持要素20の第1接続部材25が、後輪支持要素20との接続および主リンク要素40との係合の両方を担うことになる。このため、乳母車10を構成する部品点数を減少させて、乳母車の構成を簡略化および軽量化することができる。
具体的な構成として、図5および図6に示すように、主リンク要素40の主リンク部41の下端には、突出部42が設けられている。突出部42は、主リンク部41の下端から突出するように付勢されている。この突出部42は、主リンク部41の下端部分に設けられた操作片41aと連結されており、操作片41aを主リンク部41に対して摺動させることにより、突出部42を主リンク部41内に没入させることができる。一方、図3や図4に示すように、前輪支持要素20の第1接続部材25には、筒状部26が形成されている。図7に示すように、筒状部26は、先端を開放されて、突出部42を受ける受け穴27を画成している。このような構成では、主リンク要素40の突出部42が、第1接続部材25の受け穴27に嵌り込むことにより、前輪支持要素20と主リンク要素40との相対回動が規制される。
なお、前輪支持要素20と主リンク要素40とが係合するための構成は、ここで説明した例に限られることなく、種々の形態で構成され得る。また、操作片41aは、突出部42を操作するための手段としての一例に過ぎず、適宜変更され得る。例えば、ハンドル50の連結部52に、突出部42を操作するための遠隔操作手段を設け、ハンドル50の連結部52および主部51内に、遠隔操作手段の動作を突出部42に伝達するための伝達手段(例えば、ワイヤ)が設けられるようにしてもよい。
次に、連結リンク要素60について説明する。図4および図7によく示されているように、右側の連結リンク要素60は、右側に配置された主リンク要素40および後輪支持要素30の間を延び、且つ、主リンク要素40と後輪支持要素30とのそれぞれに対して相対回動可能となっている。同様に、左側の連結リンク要素60は、左側に配置された主リンク要素40および後輪支持要素30の間を延び、且つ、主リンク要素40と後輪支持要素30とのそれぞれに対して相対回動可能となっている。したがって、本実施の形態において、主リンク要素40は、連結リンク要素60を介して間接的に、後輪支持要素30に回動可能に接続されている。連結リンク要素60は、例えば金属製プレートから構成され得る。
図示された形態では、図4および図7によく示されているように、各連結リンク要素60は、まず、後輪支持要素30のうちの、後輪支持要素30と前輪支持要素20との相対回動中心RC1よりも後輪31から離間する側となる延出部35に、回動可能に取り付けられている。より具体的には、連結リンク要素60は、延出部35の延出端部36の後方部分と、軸部材61を介して枢着されている。したがって、使用状態にある乳母車10の側面視において、後輪支持要素30と連結リンク要素60との相対回動中心RC3は、後輪支持要素30と前輪支持要素20との相対回動中心RC1よりも前方かつ上方に位置している。
図示された形態では、図4および図7によく示されているように、各連結リンク要素60は、使用状態にある乳母車10の側面視において、主リンク要素40の主リンク部41のうちの、前輪支持要素20と主リンク要素40との相対回動中心RC2よりも下方となる部分に、回動可能に取り付けられている。より具体的には、連結リンク要素60は、主リンク部41の第2接続部材43が取り付けられた位置よりも下方となる部分と、軸部材62を介して枢着されている。使用状態にある乳母車10の側面視において、主リンク要素40と連結リンク要素60との相対回動中心RC4は、後輪支持要素30と連結リンク要素60との相対回動中心RC3よりも後方に位置している。
乳母車本体15は、横方向(幅方向)に延びる部材として、一対の前輪支持要素20の前脚部材23の間を連結する第1前側連結部材65および第2前側連結部材66と、一対の後輪支持要素30の後脚部34の間を連結する後側連結部材67と、を有している。このうち、第2前側連結部材66は、フットレストとして機能する。本実施の形態では、これらの部材によって、一対の前輪支持要素20、一対の後輪支持要素30、一対の主リンク要素40、および、一対の連結リンク要素60が、それぞれ、使用状態と折り畳み状態との間を変形する際、一定間隔で離間した状態に保たれる。
以上のような全体構成を有した乳母車本体15は、各構成要素を相対回動させることにより、使用状態から折り畳み状態へと折り畳むことができる。具体的には、まず、操作片41aを操作することにより、主リンク要素40の突出部42と前輪支持要素20の受け穴27との係合を解除する。この操作によって、前輪支持要素20と主リンク要素40との相対回動が可能となる。
次に、図7に示すように、主リンク要素40のうちの前輪支持要素20との相対回動中心RC2から使用状態において延び上がっている部分、すなわちこの相対回動中心RC2よりも上方に位置している部分が前側に倒れ込むようになる向きへ、主リンク要素40を前輪支持要素20に対して回動させる。この回動操作によって、主リンク要素40のうちの前輪支持要素20との相対回動中心RC2から使用状態において延び上がっていた部分が、後輪支持要素20に接近する。言い換えると、使用状態において前輪21から離れていた側となる主リンク要素40の端部(上方側端部)が、前輪21に接近する。図示された形態では、乳母車10の側面視において、ハンドル50の連結部52が、前側から、前輪支持要素20の前輪21に接近するようになる。
このような主リンク要素40の前輪支持要素20に対する動作にともなって、連結リンク要素60を介して主リンク要素40に接続された後輪支持要素30も他の構成要素に対して動作する。上述したように、連結リンク要素60は、主リンク要素40のうちの、前輪支持要素20と主リンク要素40との相対回動中心RC2よりも乳母車10の使用状態において下方となる部分に、回動可能に取り付けられ、且つ、後輪支持要素30のうちの、後輪支持要素30と前輪支持要素20との相対回動中心RC1よりも後輪31から離間する側となる延出部35に、回動可能に取り付けられている。したがって、主リンク要素40が前方に傾倒するように前輪支持要素30に対して回動して前輪支持要素20に接近する際、図5および図10に示された側面視において、主リンク要素40と連結リンク要素60との相対回動中心RC4が、上方に引き上げられる。これにともなって、図5および図10に示された側面視において、連結リンク要素60と後輪支持要素30との相対回動中心RC3も上方に引き上げられるよう、後輪支持要素30が前輪支持要素20に対して回動する。すなわち、後輪支持要素30は、連結リンク要素60により、前後方向に沿って後輪31が前輪21に接近するように、前輪支持要素20に対して回動する。
以上の手順により、主リンク要素60、前輪支持要素20および後輪支持要素40が、互いに接近するように、乳母車本体15を折り畳むことができる。このように乳母車本体15を折り畳むことにより、乳母車本体15の寸法を前後方向および上下方向の両方において小型化することができる。また、使用状態から折り畳み状態へ折り畳む際に、前輪支持要素20および後輪支持要素30が、前後方向に沿って前輪21および後輪31が互いに接近するよう相対回動するため、図5及び図6に示すように、前輪21および後輪22を接地させて折り畳み状態の乳母車本体15(乳母車10)を自立させることが可能となる。乳母車10が折り畳み状態で自立可能な場合、保管スペース等の観点から非常に好ましい。
上述した乳母車本体15の構成によれば、折り畳み状態にある乳母車本体15の側面視において、前輪21および後輪31が接地面に接地した状態で、前輪支持要素20および後輪支持要素30の相対回動中心RC1が、接地面に沿った方向(つまり、前後方向)において前輪21の接地位置(つまり、前輪21の回転中心)と後輪31の接地位置(つまり、後輪31の回転中心)との間に位置するようにすることができる。このような形態によれば、折り畳み状態の乳母車本体15(乳母車10)をより安定して自立させることができる。
また、図示された形態では、左側となる第2接続部材43の一部分によって、弾性変形可能な係合爪(係合片)47が形成されている。図1〜3に示すように、係合爪47は、乳母車10の使用状態において、第2接続部材43の本体部44の上方に位置して、前輪支持要素20から離間している。一方、主リンク要素40が前輪支持要素20に対して回動した乳母車10の折り畳み状態において、図5に示すように、係合爪47は、第2接続部材43の本体部44の下方に位置して、図8に示すように、前輪支持要素20の前脚部材23の上方部分と係合する。図8に示された係合爪47と前脚部材23との係合により、前輪支持要素20と主リンク要素40との回動が規制され、乳母車10が折り畳み状態に維持されるようになる。
なお、乳母車本体15を折り畳み状態から使用状態へ展開するには、上述した折り畳み操作と逆の手順を踏めばよい。
図1に示すように、以上のような構成からなる乳母車本体15には、すなわち、幌75およびシート70が設けられている。幌75は、乳母車本体15に取り付けられた一以上の幌骨76と、幌骨76に取り付けられた幌布77と、を有しており、日除けとして機能する。図示された例において、幌骨76は、略U字状に形成されて、略U字の両端がハンドル50に枢着されている。幌骨76がハンドル50に対して揺動することにより、幌75が開閉される。
一方、シート70は、上述したように、後輪支持要素30の延出部35に支持された座部71と、座部71から後方に延び出た背部72と、座部71および背部72の側方に設けられた一対の側壁部73と、を有している。座部71は、乳母車10に乗車する乳幼児の臀部を主として支持するようになる。一方、背部72は、乳幼児の背中に対面する位置に配置されるようになる。側壁部73は、乳母車10に乗車する乳幼児の両側方に位置する。
図1に示すように、シート70の座部71の前端部分が、後輪支持要素30の延出部35に取り付けられ、シート70の背部72の上端部分が、主リンク要素40によって構成されるハンドル50の主部51に取り付けられている。一方、上述したように、使用状態から折り畳み状態へ乳母車10を変形する際、主リンク要素40のうちの前輪支持要素30との相対回動中心RC2から乳母車10の使用状態において延び上がっている部分が前側に倒れるよう主リンク要素40が前輪支持要素20に対して回動する。このとき、乳幼児が着座または仰臥する場所となるシート70のうちの背部72が、主リンク要素40に支持されて主リンク要素40とともに動作することにより、シート背部72の乳幼児に対面する表面が、シート座部71の乳幼児に対面する表面に向けて移動する。この結果、折り畳まれた乳母車10において、シート70の乳幼児に対面する表面よりも、シート70の乳幼児に対面しない裏面が、より露出するようになる。とりわけ図10に示された形態では、シート座部71の表面がシート背部72の表面と接近して直面することができ、また、シート背部72のその他の表面は、前後方向において折り畳み状態の乳母車10の内方を向き、且つ、上下方向においていくらか下方を向くように傾斜するようになる。このため乳幼児に対面するシート70の表面にごみ等からなる異物が付着すること、さらには、シート70の表面のうちのシート70の背部72と座部71との間にごみ等からなる異物が溜まってしまうことを、効果的に抑制することができる。結果として、乳母車10を折り畳んで保管する際にシート70が汚れてしまうことを効果的に抑制することができる。
また、図示された形態において、シート70の側壁部73が、延出部35と、主リンク要素40のうちの前輪支持要素20との相対回動中心RC2から使用状態において延び上がっている部分、すなわちハンドル50の主部51と、に取り付けられている。乳母車10のシート70上に乳幼児が乗車すると、後輪31が前輪21から前後方向に離間する向きに後輪支持要素30を相対回動させる力が乳母車10に加わる。ここで説明した形態では、このような外力を、連結リンク要素60だけでなく、シート70の側壁部73によっても受けることができる。すなわち、シート70の側壁部73が、乳母車10の使用状態において主リンク要素40および前輪支持要素20に対する後輪支持要素30の相対位置を維持するための部材として機能し、乳母車10に剛性を向上させることができる。したがって、このようなシート70の側壁部73によれば、乳母車10の走行中の撓み等の発生を抑制することができる。
とりわけ本実施の形態では、図1および図9に示すように、側壁部73は、座部71および背部72から離間する側の縁部を形成するベルト状部材73aを有している。ベルト状部材73aは、側壁部73のその他の部分よりも高い引っ張り強さが高くなるように構成されている。図9によく示されているように、このベルト状部材73aが、後輪支持要素30の延出部35および主リンク要素40によってなされるハンドル50の主部51に取り付けられているため、乳母車10の剛性を効果的に向上させることができる。
以上のような本実施の形態によれば、使用状態から折り畳み状態へ変形する際、ハンドル50が前側に倒れるように前輪支持要素20に対して回動して、ハンドル50および前輪支持要素20が互いに接近し、且つ、前輪21および後輪31が互いに接近するように前輪支持要素20および後輪支持要素30が相対回動する。したがって、また、主リンク要素40、前脚として機能する前輪支持要素20および後脚として機能する後輪支持要素30が、互いに接近するようにして、乳母車10を折り畳むことが可能となる。この場合、乳母車10の折り畳み寸法を前後方向および上下方向の両方において小型化することができる。
また、乳幼児が着座または仰臥するシート70のうちの背部72が、主リンク要素40に直接的または間接的に支持されて主リンク要素40とともに動作することにより、シート背部72の乳幼児に対面する表面が、シート座部71の乳幼児に対面する表面に向けて移動する。これにより、折り畳み状態の乳母車10において、シート70の乳幼児に対面する表面よりも、シート70の乳幼児に対面しない裏面が、より露出するようになる。また、シート座部71の表面がシート背部72の表面と接近して直面するようになり、且つ、シート背部72のその他の表面が、前後方向において折り畳み状態の乳母車10の内方を向く。このため乳幼児に対面するシート70の表面にごみ等からなる異物が付着すること、さらには、シート70の表面のうちのシート70の背部72と座部71との間にごみ等からなる異物が溜まってしまうことを、効果的に抑制することができる。
さらに、前輪21および後輪31が互いに接近するように前輪支持要素20および後輪支持要素30が相対回動するので、前輪21および後輪31を接地させて折り畳み状態の乳母車10を安定して自立させることが可能となる。したがって、乳母車10の保管スペースを省スペース化することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
上述した実施の形態において、ハンドル50が、一対の主部51と、一対の主部51を連結する連結部52と、を有し、略U字状に形成された例を示したが、これに限られない。ハンドル50が、一対の主部51と、各主部51の端部に取り付けられた把持部と、からなるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態において、一対の後輪支持要素30が、その長手方向に沿った中間部分または下方部分において、後側連結部材67を介して互いに連結される例を示したが、これに限られない。一例として、図11に示すように、一対の後輪支持要素30が、その上方部分にて、言い換えるとその前方部分にて、連結部39を介して互いに連結されるようにしてもよい。このような連結部39は、乳母車本体15の剛性を向上させることができ、且つ、シート70の座部71を支持する部位としても機能する。これにより、乳母車10の走行をより安定させること、並びに、乗り心地を改善することができる。
なお、図11に示された例では、連結部39は、一対の後輪支持要素30の上方端部(前方端部)の間を延びている。そして、連結部39は、例えばU字状に曲げられたアルミニウム合金等の金属製のパイプから、後輪支持要素30の後脚部材33と一体的に形成されている。
また、図11に示された例では、前輪支持要素20と主リンク要素40との係合を解除するための遠隔操作手段54が、ハンドル50の連結部52に設けられている。前輪支持要素20および主リンク要素40の間での係合を実現するための部材、例えば上述した突出部42と、この遠隔操作手段54との間に、遠隔操作手段54の動作を突出部42に伝達するための伝達手段(例えば、ワイヤ)が設けられ、遠隔操作手段54によって突出部42を操作することができるようになっている。この遠隔操作手段54を用いることにより、乳母車本体15の使用状態と折り畳み状態との間での変形をより容易に行うことが可能となる。
さらに、上述した実施の形態において、幅方向における最外方に前輪支持要素20および主リンク要素40が配置されるとともに、幅方向における最内方に後輪支持要素30が配置され、幅方向における後輪支持要素30と主リンク要素40との間となる位置に連結リンク要素60が設けられている例を示したが、これに限られない。例えば、図11に示すように、幅方向における最外方に前輪支持要素20および主リンク要素40が配置されるとともに、幅方向における最内方に連結リンク要素60が配置され、幅方向における主リンク要素40と連結リンク要素60との間となる位置に後輪支持要素30が設けられるようにしてもよい。
より具体的には、図11に示された例では、連結リンク要素60は、主リンク要素40の下方部分から幅方向に沿って延び出た接続延出部60bと、接続延出部60bと後輪支持要素30の延出部35とに接続された本体部60aと、を有している。本体部60aは前後方向に延び、本体部60aと接続された後輪支持要素30の延出部35は、連結リンク要素60の本体部60aと、前輪支持要素20および主リンク要素40との間に位置している。したがって、接続延出部60bは、主リンク要素40から、少なくとも後輪支持要素30の延出部35の厚み分の長さだけ、幅方向に延び出ることになる。このため、連結リンク要素60の本体部60aと主リンク要素40との間に十分な隙間が形成される。これにより、乳母車本体15の変形時にシート70や衣服等が最も巻き込まれやすくなる連結リンク要素60の本体部60aと主リンク要素40との間に、当該シート70や衣服等が挟まれてしまうことを効果的に回避することができる。結果として、乳母車本体15の使用状態と折り畳み状態との間での変形をより安定して行うことが可能となる。
ところで、図11に示された例では、後輪支持要素30の後脚部材33が、後脚部34の中間部において湾曲または屈曲している。この結果、後脚部34のうちの後輪31を保持する部位は、延出部35よりも幅方向において外方に位置するようになっている。この例によれば、乳母車10の走行をより安定させることができる。
なお、図11では、乳母車本体15に取り付けられるかご85を二点鎖線で示している。
さらに、上述した実施の形態において、主リンク要素40が、ハンドル50の主部51の一部分を構成する例を示したが、これに限られない。図12および図13に示された例のように、主リンク要素40とは別途の部品としてハンドル55が設けられていてもよい。図12および図13に示された乳母車10の乳母車本体15は、前輪支持要素20、後輪支持要素30、連結リンク要素60、第1前側連結部材65、第2前側連結部材66および後側連結部材67を有する本体フレーム16と、本体フレーム16に回動可能に接続されたハンドル55と、を有している。ハンドル55は、略U字状に形成されている。ハンドル55は、略U字の両端となる部分において、本体フレーム16に回動可能に接続されている。
ハンドル55は、本体フレーム16に対して揺動して、図12および図13に実線で示す対面押し位置(前方位置)と、図12および図13に二点鎖線で示す背面押し位置(後方位置)と、の間を移動する。本体フレーム16には、ハンドル55と係合して、ハンドル55を対面押し位置に係止するための手段(図示せず)が設けられている。また、例えば本体フレーム16の主リンク要素40に、ハンドル55と係合して、ハンドル55を背面押し位置に係止するための手段(図示せず)が設けられている。ハンドル55を背面押し位置において主リンク要素40と固定することにより、上述の実施の形態と同様に、ハンドル55を主リンク要素40とともに、前輪支持要素20および後輪支持要素30に対して回動させることにより、乳母車10を使用状態と展開状態との間で変形させることができる。
したがって、このような乳母車10によっても、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができ、例えば、折り畳み状態の乳母車10が保管される際にシート70の汚れを効果的に防止することができ、また、乳母車10の折り畳み寸法を小型化することができる。
なお、図12および図13に示された例では、ハンドル55は、その下方部分、とりわけその下端部分を、使用状態の乳母車10の側面視において、主リンク要素40のうちの前輪支持要素20との相対回動中心RC2よりも下方となる部分に、枢着されている。より具体的には、ハンドル55と主リンク要素40との回動中心は、主リンク要素40と連結リンク要素60との相対回動中心RC4と一致している。したがって、上述した後輪支持要素30と連結リンク要素60とを枢着する軸部材62が、ハンドル55をさらに貫通することによって、主リンク要素40および連結リンク要素60にハンドル55を枢着することができる。
また、上述した実施の形態において、シート70が、後輪支持要素30の延出部35および主リンク要素40に支持されている例を示したが、これに限られない。例えば、図12および図13に示すように、乳母車本体15にシート保持機構80が設けられ、シート保持機構80によって、シート70の背部72が支持されるようにしてもよい。
図12および図13に示された例において、シート保持機構80は、乳母車本体15に接続された主支持枠81と、主支持枠81に揺動可能に接続された上方支持枠82と、主支持枠81の両側方に配置された一対の側方支持枠83と、を有している。上方支持枠82は、主支持枠81のうちの乳母車本体15への接続箇所とは反対側となる上方側に、揺動可能に接続されている。主支持枠81は、両端を乳母車本体15に接続された略U字状の形状を有している。図12および図13に示された例では、主支持枠81の乳母車本体15に対する回動中心は、主リンク要素40と連結リンク要素60との相対回動中心RC4と一致している。
側方支持枠83は、リンク材として機能し、主支持枠81が後輪支持要素30の延出部35に対して倒れている場合に上方支持枠82を主支持枠81から起立させる。一方、主支持枠81が後輪支持要素30の延出部35に対して立ち上がっている場合には、上方支持枠82が主支持枠81によって画成される面に概ね沿って延びるように、上方支持枠82を傾倒させる。各側方支持枠83は、乳母車本体15および上方支持枠82のそれぞれに相対回動可能に接続されている。図12および図13に示された例では、側方支持枠83の乳母車本体15に対する回動中心は、主リンク要素40と前輪支持要素20との相対回動中心RC2と一致している。
なお、図13に示すように、主支持枠81の背面側には、左右の主リンク要素40に固着されたリクライニング調節ベルト84が配設されている(図12では、リクライニング調節ベルト84を省略している)。そして、リクライニング調節ベルト84の長さを調節することにより、シート70の背部72を支持する主支持枠81の、シート50の座面部55を支持する後輪支持要素30の延長部35に対する角度、すなわち、リクライニング角度を調節することができる。
図12および図13に示された例によれば、使用状態から折り畳み状態へ乳母車10を変形する際に、シート保持機構80に支持されたシート70の背部72は、リクライニング張設ベルト84等を介してシート保持機構80を支持する主リンク要素40とともに、動作することができる。したがって、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができ、例えば、折り畳み状態の乳母車10が保管される際に、シート70の汚れを効果的に防止することができる。
さらに、図12および図13に示されたシート保持機構80に代えて、図15に示された乳母車本体15のように、図12および図13に示された主支持枠81およびリクライニング調節ベルト84のみが乳母車本体15に設けられるようにしてもよい。このような乳母車10によっても、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができ、例えば、折り畳み状態の乳母車10が保管される際に、シート70の汚れを効果的に防止することができる。なお、図14〜図18は、同一の乳母車本体15を示しているが、理解の便宜上、主支持枠81は、図17及び図18において省略され、リクライニング調節ベルト84は、図15のみに示されている。
さらに、上述した実施の形態では、一対の連結リンク要素60が設けられている例を示したが、この例に限られない。図14〜図18に示す例において、乳母車10に乗車する乳幼児の臀部に対面する位置に、座部支持プレート63が設けられ、座部支持プレート63が連結リンク要素60を形成する。座部支持プレート63は、プレート状に形成され、乳幼児の臀部を下方から面で支持する。ただし、軽量化や通気性確保の観点から、座部支持プレート63に貫通孔が形成されていてもよい。
座部支持プレート63は、一対の主リンク要素40、一対の前輪支持要素20および一対の後輪支持要素30の間を幅方向に延びている。図15及び図16から理解され得るように、座部支持プレート63の両側部が、それぞれ、連結リンク要素60を構成し、対応する側の主リンク要素40の主リンク部41に軸部材62を用いて枢着され、且つ、対応する側の後輪支持要素30の後脚部材33に軸部材61を用いて枢着されている。座部支持プレート63は、その後方部分において、主リンク要素40と接続されている。一方、座部支持プレート63は、プレート状の本体部63aと、乳母車本体15の展開状態において本体部63aから下方に突出する突出支持部63bと、を有している。座部支持プレート63は、この突出支持部63bにおいて、後輪支持要素30と接続されている。
なお、座部支持プレート63によってなされる連結リンク要素60と後輪支持要素30との相対回動中心RC3、及び、座部支持プレート63によってなされる連結リンク要素60と主リンク要素40との相対回動中心RC4は、上述した実施の形態と同様の位置に配置されている。したがって、図14〜図18に示された乳母車10においても、上述の実施の形態における乳母車と同様に折り畳むことが可能であり、上述の実施の形態における乳母車と同様の作用効果を奏することができる。
なお、図14〜図18に示された乳母車10では、後輪支持要素30をなす後脚部材33は、座部支持プレート63との枢着箇所よりも前方には延び出していない。すなわち、図14〜図18に示された乳母車10では、上述した実施の形態と異なり、シート70の座部71を支持する延出部35が設けられていない。このため、図14〜図18に示された乳母車10では、シート70の座部71は、座部支持プレート63の本体部63aの前方部分によって支持され、上述したように、シート70の背部72は、主支持枠81に支持されている。
座部支持プレート63を用いることによれば、乳母車本体15の剛性を大幅に向上させることができる。また、乳母車本体15の構成が単純化されるので、乳母車本体15の折り畳み動作および乳母車本体15の展開動作をスムースに行うことができる。さらに、乳幼児を下方から支持する構造が安定するため、乳幼児を適切な姿勢にて安定して乳母車10に乗車させることができる。さらに、幅方向に亘った領域にて、シート70の座部71を支持することができるので、展開状態と折り畳み状態との間での、シート70の変形量を少なくすることができる。
なお、図14〜図18に示された変形例では、座部支持プレート63の乳幼児に対面する側とは反対側の面に対面して保持体86が設けられている。保持体86は、柔軟性を有した布材やメッシュ材等を用いて形成されている。保持体86と座部支持プレート63の間に、乳母車10の展開状態において少なくとも後方に開口する、収容スペース87が形成される。収容スペース87は、毛布やタオル等の小物を収容するスペースとして利用され得る。この観点から、保持体86は伸張性を有した材料から形成されていてもよい。
また、保持体86は、両側縁と、乳母車10の展開状態における前方縁と、において、座部支持プレート63または座部支持プレート63に装着されたシート70に接続されていることが好ましい。この場合、収容スペース87に収容された物が、収容スペース87から意図せず落下してしまうことを抑制することができる。なお、図17及び図18に示すように、保持体86と座部支持プレート63の間に形成された収容スペース87の開口87aは、乳母車10の折り畳み状態において、上方に向けて開放される。したがって、乳母車10が折り畳み状態に自立可能であることもあり、乳母車10の折り畳み状態においても収容スペース87を活用することが可能となる。
また、図14〜図18に示された変形例では、座部支持プレート63の後方部分に取っ手88が設けられている。この取っ手88は、折り畳んだ乳母車10を運ぶ際に、乳母車10の持ち手となる。図17及び図18に示すように、取っ手88は、乳母車10の折り畳み状態において座部支持プレート63から上方に突出している。したがって、この取っ手88を用いて、折り畳み状態に自立可能な乳母車10の取り扱い性をさらに向上させることができる。
さらに、降り畳み状態で自立した乳母車10の利便性をさらに向上させるため、図17に二点鎖線で示すように、座部支持プレート63の乳幼児に対面する側とは反対側の面に、荷物掛けフック89を設けるようにしてもよい。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。

Claims (19)

  1. 使用状態と折り畳み状態との間で変形可能とした乳母車であって、
    前輪を支持した前輪支持要素と、
    前記前輪支持要素と相対回動可能に接続され且つ後輪を支持する後輪支持要素と、
    前記前輪支持要素と相対回動可能に接続された主リンク要素と、
    前記主リンク要素と前記後輪支持要素との間を延び、且つ、前記主リンク要素と前記後輪支持要素とのそれぞれに対して相対回動可能な連結リンク要素と、を備え、
    前記前輪支持要素は、前記主リンク要素との相対回動中心と前記前輪を支持する位置との間を少なくとも延びる前脚部材と、前記前脚部材に設けられた接続部材と、を有し、
    前記後輪支持要素は、前記接続部材に回動可能に取り付けられ、
    前記主リンク要素は、前記接続部材に係合可能であり、前記主リンク要素と前記前輪支持要素とが係合することによって、前記主リンク要素と前記前輪支持要素との相対回動が規制される、乳母車。
  2. 前記連結リンク要素は、
    前記主リンク要素のうちの、前記前輪支持要素との相対回動中心よりも前記使用状態において下方となる部分に、回動可能に取り付けられ、且つ、
    前記後輪支持要素のうちの、前記前輪支持要素との相対回動中心よりも前記後輪から離間する側となる延出部に、回動可能に取り付けられている、請求項1に記載の乳母車。
  3. 前記主リンク要素と相対回動可能に接続されたハンドルを、さらに備える、請求項1または2に記載の乳母車。
  4. 前記主リンク要素がハンドルを構成する、請求項1または2に記載の乳母車。
  5. 前記使用状態から前記折り畳み状態へ変形する際、前記主リンク要素のうちの前記前輪支持要素との相対回動中心から前記使用状態において延び上がっている部分が前側に倒れるように前記主リンク要素が前記前輪支持要素に対して回動して、前記主リンク要素のうちの前記前輪支持要素との相対回動中心から前記使用状態において延び上がっていた部分が前記前輪支持要素に接近する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の乳母車。
  6. 前記使用状態から前記折り畳み状態へ変形する際、前記前輪および前記後輪が互いに接近するように、前記前輪支持要素および前記後輪支持要素が相対回動する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の乳母車。
  7. 前記主リンク要素は、前記前輪支持要素のうちの、前記前輪支持要素の前記前輪を支持する位置と、前記前輪支持要素および前記主リンク要素の相対回動中心と、の間に位置する部分と係合可能あり、
    前記主リンク要素と前記前輪支持要素の前記部分とが係合することによって、前記主リンク要素と前記前輪支持要素との相対回動が規制される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の乳母車。
  8. 使用状態と折り畳み状態との間で変形可能とした乳母車であって、
    前輪を支持した前輪支持要素と、
    前記前輪支持要素と相対回動可能に接続され且つ後輪を支持する後輪支持要素と、
    前記前輪支持要素と相対回動可能に接続された主リンク要素と、
    前記主リンク要素と前記後輪支持要素との間を延び、且つ、前記主リンク要素と前記後輪支持要素とのそれぞれに対して相対回動可能な連結リンク要素と、を備え、
    乳母車に乗車する乳幼児の臀部に対面するようになる座部支持プレートが設けられ、
    前記連結リンク要素は、座部支持プレートによって形成される乳母車。
  9. 前記座部支持プレートの両側方に前記主リンク要素がそれぞれ設けられ、
    前記座部支持プレートの両側方に前記後輪支持要素がそれぞれ設けられ、
    前記座部支持プレートの両側方に前記前輪支持要素がそれぞれ設けられ、
    前記座部支持プレートの両側部が、それぞれ、前記連結リンク要素を構成し、対応する側の主リンク要素および対応する側の後輪支持要素と相対回動可能に接続され、
    各前輪支持要素が、対応する側の主リンク要素および対応する側の後輪支持要素と相対回動可能に接続されている、請求項に記載の乳母車。
  10. 前記座部支持プレートの乳幼児に対面する側とは反対側の面に対面して保持体が配置され、
    前記保持体と前記座部支持プレートの間に、前記乳母車の展開状態において少なくとも後方に開口した、収容スペースが形成される、請求項8または9に記載の乳母車。
  11. 前記座部支持プレートの後方部分に取っ手が設けられている、請求項8〜10のいずれか一項に記載の乳母車。
  12. 前記取っ手は、前記乳母車の折り畳み状態において前記座部支持プレートから上方に突出する、請求項11に記載の乳母車。
  13. 座部と、前記座部と接続された背部と、を有したシートを、さらに備え、
    前記後輪支持要素は、前記前輪支持要素との相対回動中心を越えて、前記後輪を支持している側とは反対側に延び出した延出部を有し、
    前記延出部に前記シートが支持されている、請求項1〜12のいずれか一項に記載の乳母車。
  14. 座部と、前記座部と接続された背部と、前記座部および前記背部の側方に設けられた側壁部と、を有したシートを、さらに備え、
    前記後輪支持要素は、前記前輪支持要素との相対回動中心を越えて、前記後輪を支持している側とは反対側に延び出した延出部を有し、
    前記シートの前記側壁部は、前記延出部と、前記主リンク要素のうちの前記前輪支持要素との相対回動中心から前記使用状態において延び上がっている部分と、に取り付けられている、請求項1〜12のいずれか一項に記載の乳母車。
  15. 使用状態と折り畳み状態との間を変形可能な乳母車であって、
    前輪を支持した前輪支持要素と、
    後輪を支持し、前記前輪支持要素と相対回動可能な後輪支持要素と、
    前記前輪支持要素および前記後輪支持要素に対して相対回動可能なハンドルと、
    座部と、前記座部と接続された背部と、前記座部および前記背部の側方に設けられた側壁部と、を有したシートと、を備え、
    前記後輪支持要素は、前記前輪支持要素との相対回動中心を越えて、前記後輪を支持している側とは反対側に延び出した延出部を有し、
    前記シートの前記側壁部は、前記延出部と、前記ハンドルのうちの前記前輪支持要素との相対回動中心から前記使用状態において延び上がっている部分と、に取り付けられ、
    前記使用状態から前記折り畳み状態へ変形する際、前記ハンドルが前側に倒れるように前記前輪支持要素に対して回動して、前記ハンドルおよび前記前輪支持要素が互いに接近し、且つ、前記前輪および前記後輪が互いに接近するように前記前輪支持要素および前記後輪支持要素が相対回動する、乳母車。
  16. 使用状態における側面視において、前記延出部の前記シートを支持する部分が前後方向に対してなす角度は、前記後輪支持要素のうちの前記後輪を支持する位置と前記前輪支持要素との相対回動中心との間に位置する部分が前後方向に対してなす角度よりも小さい、請求項13〜15のいずれか一項に記載の乳母車。
  17. 前記延出部は、使用状態における側面視において、前後方向に対してなす角度が前側で小さくなるように曲がっている、請求項13〜16のいずれか一項に記載の乳母車。
  18. 前記折り畳み状態の側面視において、前記前輪および前記後輪が接地面に接地した状態で、前記前輪支持要素および前記後輪支持要素の相対回動中心は、前記接地面に沿った方向において前記前輪の接地位置と前記後輪の接地位置との間に位置する、請求項1〜17のいずれか一項に記載の乳母車。
  19. 前記折り畳み状態において、前記乳母車が自立可能である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の乳母車。
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