JP2005118144A - 折り畳み式車椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】着座者の座り心地を確保しつつ、折り畳み作業のスムース性を向上させる。
【手段】左右きサイドフレーム1はリンク杆15,16で連結されている。背もたれ3は座体2に重なるように倒し回動させることができる。座体2は座フレーム17に取付けられており、座フレーム17は、その左側部を中心にして下向き回動し得るように左右サイドフレーム1に取付けられている。かつ、座フレーム17の右側部には、右サイドフレーム1の部材に載って座体2の水平状態を保持する受け部材が後退動可能に取付いている。着座状態で受け部材が不測に後退することを阻止するため、背もたれ2が前倒れしないと受け部材を後退させないロック手段を設けている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、折り畳み式の車椅子に関するものである。
車椅子には、折り畳み式のものと非折り畳み式のものとがあり、従来の折り畳み式の車椅子はJIS T 9201に規定されている。
すなわち、JISに規定されている折り畳み式車椅子は、左右の本体フレーム(サイドフレーム)と、左右の本体フレームにそれぞれ取り付けた主輪及び補助輪と、左右の本体フレームを互いの間隔が広狭自在となるように連結するXリンク式の折り畳みフレームとを備えており、座(シート)と背もたれ(バックレスト)とを布のような柔軟な素材製とすることにより、左右の本体フレームの間隔を狭めて折り畳みできるようになっている。
ところで、車椅子においても座り心地は重要である。むしろ、車椅子こそ快適な座り心地を提供すべきであるともいえる。
しかし、従来の折り畳み式車椅子のように、座体と背もたれとを柔軟な布状の素材製とした構成では、人はいわばハンモックに腰掛けたような状態となるため、身体が安定せずに座り心地が悪いことがあるという問題があった。また、布状の素材は柔軟であっても弾性変形する訳ではないためクッション性に欠け、この面からも座り心地が悪いことがあった。
このような問題点を解決すべく本願出願人は、特願2003−17990号において、座体と背もたれとを非柔軟構造として、両者を重ねると共に正面視上下長手の姿勢にして、左右サイドフレームフレームの間にサンドイッチ状に配置する折り畳み式の車椅子を提案した。
本願発明は、この先願の考え方を踏襲しつつ、より優れた車椅子を提供することを課題とするものである。
本発明の車椅子は、互いの間隔を広狭変更できるように連結された左右のサイドフレームと、これら左右サイドフレームに取り付けた車輪群と、左右サイドフレームの間に配置された非柔軟構造の座部と、座体の後方に配置された非柔軟構造の背部とを備えている。
そして、前記座部と背部とは、互いに重なり合うように折り畳み可能に連結されており、前記座部を、左右両側縁部のうち一方の側縁部を中心にして下向き回動させることにより、左右サイドフレームの間隔を狭める折り畳みが許容されている。
請求項2の発明では、前記座部における一方の側縁部は、当該側縁部を中心にして回動しかつ上下動し得る状態で一方のサイドフレームに取付けられており、前記座部における他方の側縁部と他方のサイドフレームとのうち何れか一方又は両方に、座部を水平姿勢に保持する支持状態と回動可能な状態とに切り換える可動式の受け部材が配置されている。更に、背もたれを手前に倒さないと受け部材が作動しないように保持するロック手段を設けている。
本発明によると、折り畳み式の車椅子でありながら、座部と背部とは例えば通常の回転椅子のような非柔軟構造であるため、着座者の姿勢の安定性に優れている。
また、座部及び背部にスポンジ等のクッション材を設けたり、座板や背板を容易に弾性変形する構造にすることにより、使用者の身体(臀部や背中)に高いクッション性を与えることも容易であり、この点からも、従来の折り畳み式車椅子に比べて座り心地を格段に向上できる。
座部と背部と重ね合わせて左右サイドフレームの間にサンドイッチ状に配置すべく、座部と背部とを重ねて正面視上下長手の姿勢にする方法としては、座部を正面視で左右いずれかの方向に跳ね上げ回動させることが考えられるが、この方法では、上向き回動させた状態に保持しながら左右サイドフレームの間隔を狭めなくてはならないため、折り畳み作業に力を要する虞がある。
これに対して本願発明は、座体と背もたれとは重力に逆らうことなく下向きに回動させておくものであるため、一々座部と背部との回動状態を保持しておく必要はなく、座部及び背部を下向き回動させてから左右サイドフレームを狭める動作にスムースに移行することができ、このため折り畳み作業を簡単に行える利点がある。
座部を下向き回動させて折り畳む構成において、人が着座している状態で座体が下向き回動すると着座者が怪我をする虞がある。この点、請求項2のように構成すると、着座状態では背部(背もたれ)は必ず起立姿勢であるため、着座状態で座部(座体)が不測に下向き回動する事態を確実に防止できて安全性を確保できる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1).概要
まず、図1〜図7に基づいて車椅子の概要を説明する。図1は展開した状態の正面図、図2は展開した状態の平面図、図3は展開した状態の右側面図、図4は展開した状態の背面図、図5は折り畳んだ状態の正面図、図6は折り畳んだ状態の右側面図、図7は折り畳んだ状態の背面図である。
車椅子は、主要構成要素として、左右のサイドフレーム1と、左右のサイドフレーム1の間に配置した座体2と、座体2の後方に配置した背もたれ3と、左右サイドフレーム1にそれぞれ回転自在に取り付けた主輪(後輪)4と、左右サイドフレーム1の前端に取付けた補助輪(前輪)5と、同じく左右サイドフレーム1の前端に取付けたステップ6と、左右サイドフレーム1の後端部に取付けたハンドル杆7とを備えている。
主輪4には手動駆動用リング8を取り付けている(もちろん、手動駆動用リング8は無くても良い)。また、左右サイドフレーム1には肘当て9を着脱自在に取り付けている(詳細は後述する)。
サイドフレーム1の上面は、手前側に行くに従って低くなる円弧状の側面形状に形成されており、かつ、座体2の前部がサイドフレーム1の手前側にはみ出るように設定している。また、主輪4はサイドフレーム1の上方にはみ出ない直径に設定している。ステップ6は乗り降りに邪魔にならないように水平旋回自在であり、かつ、上向きに跳ね上げ回動させることができる。
サイドフレーム1及び主輪4を上記のように構成しているのは、人が横移動しながら座体2に乗り降りすることを容易ならしめるためである。
なお、サイドフレーム1の上面の側面形状は円弧状には限らず、直線状の状態で側面視前傾姿勢に形成しても良い。また、サイドフレーム1の上面の全体が側面視前傾姿勢である必要はなく、後部は側面視で水平状であっても良い。更に、サイドフレーム1のうち座体2よりも下方に位置した前端部の前面は側面視で鉛直状に延びていても良い。つまり、座体2よりも上方に位置した部分でかつ後部を除いた部分が側面視で前傾状の姿勢に形成されておれば良いのである。
サイドフレーム1の前部の外面にはブレーキ装置10を設けている。ブレーキ装置10はレバー11を備えており、着座者がレバー11を手前に回動させる(引く)と、ブレーキシューが主輪4の外周面に当接してブレーキが掛かる。
例えば図4に示すように、左右のサイドフレーム1は、前後2本のリンク杆12,13をピン14でX字状に連結した主リンク15と、正面視(或いは背面視)L字状に屈曲した1本の副リンク16とで連結されており、両リンク15,16の回動作用により、左右サイドフレーム1の間隔を広狭変えて車椅子を折り畳むことができる。
座体2は座フレーム17(例えば図4参照)に着脱自在に取付けられており、背もたれ3は背フレーム18に着脱自在に取付けられている。座体2と座フレーム17とで座部が構成され、背もたれ3と背フレーム18とで背部が構成されている。
背フレーム18は座フレーム17に前倒れ可能に取付けられており、且つ、座フレーム17は、正面視で左側の端部がリンク15,16の左上端部に回動可能に取付けられており、これらにより、座体2と背もたれ3とを重ね合わせて左右サイドフレーム1の間にサンドイッチ状に挟んだ折り畳み状態を実現できる。以下、各部位の詳細を説明する。
(2).サイドフレーム相互間の連結構造
次に、主として図8〜図10に基づいて、左右サイドフレーム1の連結構造について説明する。図8は左サイドフレーム1とリンク15,16との分離斜視図、図9のうち(A)は縦断正面図、(B)は(A)のB−B視平断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)は(A)のD−D視断面図、(E)は(A)のE−E視断面図、図10は平面図である。
左右のサイドフレーム1は、側面視で湾曲した上部部材21と、下端を構成する下部部材22と、下部部材22の後部から上向きに立ち上がって側面視前傾状に延びる傾斜部材23と、傾斜部材23の後部に連設した後部起立部材24と、下部部材22の上方で前後方向に延びる中間バー25と、中間バー25の後端と下部部材22の後部とに連結されて側面視後傾状に延びる補助部材26とを備えている。
各部材はアルミ等の軽量金属製であり、このうち中間バー25のみは中実状で、他の部材は中空状に形成されている。補助部材26には、主輪4を着脱自在に取付けるための軸受け27を取付けている。また、上部部材21の前端に、補助輪5とステップ6とを取付けるための受け部材28を固着している。
サイドフレーム1の内面には、図3に示すようにカバー29を取付けている。カバー29には多数の穴が空いている(勿論、穴無しでも良い)。なお、サイドフレーム1の形状及び構造は実施形態に限定されるものではなく、例えば全体を板金製や合成樹脂製とすることも可能である。
後部リンク杆13の上端と副リンク16の上端とには、それぞれ前後方向に延びるパイプ13a,16aが固着されており、これのパイプ13a,16aに上連結軸30を挿通している一方、左サイドフレーム1における中間バー25には、パイプ13a,16aを受ける鉤状の軸受けブラケット31が複数個内向きに突設している。
また、サイドフレーム1を構成する後部起立24には、上下動ガイド手段の一例として、上下長手で中空角形のガイド部材32が固定されており、このガイド部材32には、主リンク15における後部リンク杆13のパイプ13aが上下動自在に嵌まるガイド穴33が形成されており、後部リンク杆13のパイプ13aに嵌まっている上連結軸30に、後方に延びる第1グリップ34を取付けている。
図9(A)(C)に示すように、前部リンク杆12の上端には折曲げによって後方に延びる水平部12aが形成されており、この水平部12aをガイド部材32に通して第1グリップ34を取付けている。
左右のサイドフレーム1の下部部材22には、その後部に、前後方向に延びる下軸受け筒37がブラケットを介して固定されている。そして、左サイドフレーム1の下軸受け筒37には前部リンク杆12の下端を、右サイドフレーム1の下軸受け筒37には後部リンク杆13の下端と副リンク16の下端とを回動自在に取付けている。
前部リンク杆12の下端には前向きに延びる下水平部12bが折曲げ形成されており、この下水平部12bを下軸受け筒37に挿通することにより、前部リンク杆12の回動を許容している。
他方、後部リンク杆13の下端と副リンク16の下端とには、下軸受け筒37と直線状に延びるパイプ13b,16bが固着されており、各パイプ13b,16bと軸受け筒37とに下連結軸38を挿通することにより、後部リンク杆13と副リンク16との回動を許容している。
主リンク15及び副リンク16は、その下端部はサイドフレーム1に対して回動自在に連結されており、かつ、上部はガイド部材32に上下動自在に取付けられているため、左右の第1グリップ34を手で持って上下動させると、左右のサイドフレーム1の間隔を広狭変化させることができる。
図9(E)に示すように、ガイド部材32の内部には、パイプ13aの昇降をスムースに行うため、合成樹脂製のスライダー35を内蔵している。また、図10に示すように、連結軸30には、前後のパイプ13a,16aの間に介在した合成樹脂製のワッシャー36が嵌まっており、このワッシャー36が軸受けブラケット31に載っている。これは動きをスムースにすると共に、こすれ音を防止するためである。
(3).座体及び背もたれの取付け
次に、図10に加えて図11〜図14も参照しつつ、座体2と背もたれ3との取付け構造を説明する。図11は図10のXI−XI視正断面図、図12のうち(A)は図10のXII-XII 視断面図、(B)は背もたれ2の下部の一部破断右側面図、図13は背もたれ3の角度調節機構を示す縦断側面図、図14は図13の変形例を示す図である。
座フレーム17は、帯板を平面視後向き開口コ字状に曲げて形成したメインメンバー41と、その後部を連結したパイプ製のバックメンバー42とを備えており、前部と後部とには受け板43,44を固定している。前受け板43の上面には両面ファスナー45を貼り付けている。後部受け板44には、前後長手の長穴の後部を大径に形成した係合穴46を空けている。
他方、座体2は合成樹脂製の座板(インナー板)2aの上面にクッション2bを張った構造であり、座板2aの前部には、前部受け板43の面ファスナー44に対応した面ファスナー(図示せず)を貼り付けており、また、座板2aの後部には、係合穴46に係脱する頭付きピン47を下向きに突設している。
従って、頭付きピン47を係合穴46の大径部に嵌め込んでから座体2を手前に移動させて面ファスナー45を互いに接合するという手順で、座体2をワンタッチ的に取付けることができる。逆の手順により、座体2は簡単に取り外すことができる。
座フレーム17におけるメインメンバー41の右側面には、前記副リンク16の上パイプ16aの手前側に位置する軸受け筒48がブラケット49を介して一体に取付けられている。そして、軸受け筒48に、前記した上連結軸30が貫通しており、軸受け筒48は上連結軸30に離脱不能に保持されている。
従って、座体フレーム17と座体2とから成る座部は、上連結軸30を中心にして下向きに回動可能であり、かつ、サイドフレーム1を互いに接近させるべく第1グリップ34を上昇動させると、リンク15,16の左上端部と一緒に上昇動する。
なお、座体2には着座者の重量が掛かるため、その重量を左サイドフレーム1で的確に支持すべく、サイドフレーム1の中間バー25に、パイプ13a,16a及び軸受け筒48を支持する軸受けブラケット31が突設されている。
図11に示すように、背フレーム18は金属パイプ製の左右縦メンバー51を備えており、左右縦メンバー51の上端には横長の連結板52を固着している。また、左右の縦メンバー51には連結板52よりも下方の部位において内向き片53を突設し(左右の内向き片は一体に連続していても良い)、この内向き片53に、上下が大径で下部が細巾の係合穴54を空けている。
他方、背もたれ3は、合成樹脂製の背板(背インナー板)3aの前面にクッション3bを張った構造であり、背板3aには、前記内向き片53の係合穴54に係脱する頭付きピン(図示せず)を突設している。従って、頭付きピンを係合穴54に落とし込むことにより、背もたれ3を背フレーム18にワンタッチ的に取付けることができる。図示していないが、背板3aと連結板52とには面ファスナーを貼り付けている。
背フレーム18における左右縦メンバー51の下端部は偏平状に潰されている一方、座体フレーム17におけるバックメンバー42の左右両端には略後傾状に延びる背受けブラケット55を固着しており、この背受けブラケット55に背フレーム18における左右縦メンバー51の下端部を左右長手のピン56で回動可能に取付けている。従って、背もたれ3及び背フレーム18は、ピン56を中心にして前倒しすることができる。
例えば図4や図10に示すように、ガイド部材32にはブッシュ筒57を固定しており、このブッシュ筒57に前記ハンドル杆7を嵌め入れている(なお、ハンドル杆7は高さ調節することができる)。
そして、ブッシュ筒57の上部から、2段の係止部58を有する支持体59が前向きに突設している一方、背フレーム18における縦メンバー51には、リンク体60を介して支持バー61を取付け、支持バー61を支持体59の係止部58で支持しており、これにより、背もたれ3の後傾角度を規制し、かつ、後傾角度を2段階に調節できるようにしている。リンク体60はねじりばね62で下向き方向に付勢されている。
背もたれ3の後傾角度調節手段としては例えばガスシリンダを使用することが考えられるが、これではコストが嵩むと共に構造が複雑化する。これに対して本実施形態によると、簡単な構造で、背もたれ3の後傾角度を段階的に調節することができる利点がある。
支持体59を背フレーム18に設けることも可能であるが、本実施形態のように支持体59をブッシュ筒57(すなわちサイドフレームの側の部材)に設けると、背もたれ3を前倒しするとリンク体60と支持バー61とはばね62によって左右縦メンバー51の間に内蔵された状態になるため、折り畳み時に邪魔にならない利点がある。
図14に示すように、係止部58を下向きに凹んだ状態に形成しても良く、こうすると、着座状態で例えば介助者が過って背もたれ3の上部を前に押しても背もたれ3が前倒れしない利点がある。
主リンク15は平面視で座体2の後方に配置されているので、X字状の形態で差し支えない。他方、副リンク16は座体2の下方に配置されているので、車椅子の折り畳みに際して座体2(及び背もたれ3)の下向き回動を許容する形態でなければならない。この点、本実施形態のように副リンク16をL字状に構成すると、折り畳みに際して副リンク16は座体2(及び背もたれ3)と干渉することなく回動する利点がある。
(4).座体の受け手段
次に、座体2を水平姿勢と回動可能姿勢とに切り換える受け手段の例について、図10及び図12に加えて図15〜図18に基づいて説明する。図15のうち(A)は分離斜視図、(B)は受け部材をひっくり返した状態の斜視図、図16は要部平面図、図17のうち(A)は図16のA−A視断面図、(B)は図16のB−B視断面図、(C)は動きの説明図、図18は図10及び図16の XVIII-XVIII視断面図である。
受け手段64は、座体2のうち回動中心と反対側の自由端部(本実施形態では右側部)を右サイドフレーム1で支持するものであり、着座状態では座体2を安定した状態に保持し、かつ、折り畳むときに座体2の支持状態を解除するものである。
図15に示すように、受け手段64は、座フレーム17の外側に配置されたガイドブロック65を備えている。ガイドブロック65には、右サイドフレーム1の中間バー25に向けて開口したガイド穴66が空いており、このガイド穴66に、受け部材67が左右動自在に嵌まっている。
受け部材67が突出して中間バー25の上面に載ることにより、座体2は水平状態に保持される。また、受け部材67が後退すると、座体2は下向き回動し得る。
ガイドブロック65は、座フレーム17を構成するメインメンバー41に固定した前後一対のブラケット板68にねじ69で固定されている。ブラケット板68はガイドブロック65の端面に重なっており、ずれ防止のため、ガイドブロック66の端面にはブラケット板68が嵌まる段部70を形成している。
また、ガイドブロック65の上面は外側に行くに従って高くなる傾斜面になっているが、これは、座板2aの側部が外側に向けて上傾していることに合わせたものである。
受け部材67の先端部は正面視で円弧状に形成されており、かつ、上面が大きく面取りされた状態になっている。すなわち、ガイド面67bに形成されている。また、右サイドフレーム1の中間バー25のうち受け部材67に対応した部位の下部内面には、受け部材67の上昇動をガイドするための傾斜ガイド面25aが形成されている。
受け部材67には、前後端部と中間部とに足部67aが形成されている一方、ガイドブロック66には、受け部材67が後退し切ると足部67aが嵌まる逃がし溝部66aが形成されており、受け部材67が後退し切ると、図17(C)に示すように、受け部材67はサイドフレーム1の中間バー25から離脱する。
また、座フレーム17におけるメインメンバー41には、ガイドブロック65の前後中間部のおいて内側に延びる第1ブラケット板71を固定しており、この第1ブラケット板71に、ワイヤー72が挿通された索導管73の一端部を継手74で固定し、ワイヤー72の一端部を受け部材67にビスで固定している。ガイドブロック65には、ワイヤー72の取付けを許容するため切欠き部75を形成している。また、受け部材67はばね76で突出方向に付勢している。
座フレーム17を構成するバックメンバー42の右寄り部位に前後方向に延びる補助バー77を固着しており、図18に示すように、補助バー77に、第2グリップ78と回動式レバー79とを取付け、レバー79に前記ワイヤー72の他端部を接続し、かつ、索導管73の他端部はレバー79が取付いている支持体80に継手74を介して固定している。第2グリップ78は介助者が後ろ側から手を延ばして握り得る位置に配置している。
以上の説明から理解できるように、背もたれ3を座体2に倒した状態で、介助者が第2第2グリップ78に手を当ててレバー79を回動操作すると、受け部材67は後退してサイドフレーム1の中間バー25から離脱する。
このため、第2第2グリップ78を下降動させることにより、座体2(及び背もたれ3)を下向きに回動させることができる。そして、座体2が下向き回動し切ったら、左右の第1グリップ34を手で持って上向きに引き上げると、左右のサイドフレーム1は互いに近づいき、これにより、車椅子の折り畳みが行われる。
車椅子を展開するときには、左右サイドフレーム1を互いに広げてから、第2第2グリップ78を手で持って座体2を水平姿勢に起こせば良い。この場合は、一々レバー79を引く必要はなく,第2グリップ78を握って上向きに移動させると、受け部材67は、自身のガイド面67bと中間バー25のガイド面25aとのガイド作用により、ばね76に抗して後退してから前進するいわゆるけり込み作用により、中間バー25の上面に自動的に移行する。
(5).ロック手段
着座している状態で不測に座体2が回動すると、ゆゆしき事態となる。そこで、着座状態で座体2が下向き回動しないように保持するロック手段(安全装置)を設けている。この点を、図12(B)及び図16に基づいて説明する。
本実施形態では、ロック手段の構成要素として、まず、図16に示すように、ガイドブロック65の後端部に設けた穴に、ストッパー手段の一例としてストッパーピン82を前後動自在に嵌め入れている一方、受け部材67には、ストッパーピン82が抜き差し自在に嵌まる後ろ向き開口状のストッパー穴83を空けている。
そして、座フレーム17を構成するメインメンバー41に、ガイドブロック65の後方(手前側でも良い)に位置する第2ブラケット84を設け、この第2ブラケット84に、前記ストッパーピン82に一体に設けた小径軸82aを抜き差し自在に嵌めて、ばね85でストッパーピン82を前進方向(受け部材67に嵌まる方向)に付勢している。
また、第2ブラケット82と一体に設けた第3ブラケット87には、索道管87の一端部を継手74にて固定し、索道管87に挿通したワイヤー88の一端部を小径軸82aに固定している。
他方、図12(B)に示すように、右側の背受けブラケット55に、第4ブラケット89を介して索道管87の他端部を固定し、ワイヤー88の他端部は第5ブラケット90を介して背フレーム18の下端部に固定している。
しかして、人が着座している状態では背もたれ3は必ず起こしているが、この状態では、ストッパーピン82はばね85によって前進していて受け部材67に嵌まっており、このため、着座状態で座体2が不測に倒れ回動することはない。また、背もたれ3を倒すとワイヤー88の引張作用によってストッパーピン82は後退するため、座体2を下向き回動させて車椅子を折り畳むことができる。
本実施形態では第2ブラケット84と第3ブラケット86とをガイドブロック65とは別の場所に配置したが、ストッパーピン82とばね85と継手74とを一つのセットに構成し、これをガイドブロック85に取付けけも良い。
また、ストッパーピン82のようなストッパー手段は、受け部材67の後退動を阻止できれば足り、その配置位置は特に限定はない。また、受け部材67を水平回動式に構成したりサイドフレーム1に設けたりすることも可能であるが、その場合は、受け部材の構成に応じてストッパー手段の構成も変わってくる。
(6).肘当て等
図19は肘当て9の側面図、図20は右側の肘当て9の平面図である。これら両図に示すように、肘当て9には、その前部から斜め後方に延びる傾斜状の足部9aが一体に形成されており、足部9aに設けた挿入バー92をサイドフレーム1の傾斜部材23に抜き差し自在に嵌め込んでいる。傾斜部材23にはブッシュ93を嵌め入れている。また、肘当て9の後端部には、サイドフレーム1の後部部材24(又はガイド部材32)に上方から嵌まり込む下向きの後部突起94を設けている。
本実施形態のように、肘当て9をその足部9aと後部突起94の前後2ヶ所においてサイドフレーム1で支持すると、安定性と支持強度を格段に向上することができる。特に、使用者が両手を肘当て9に当てて、両手を踏ん張った状態で車椅子に乗り降りすることがあり、この場合、肘当て9に大きな力が掛かるが、この場合でも、人を的確に支持できる。
ところで、従来の車椅子でも肘当てを着脱できる構成は採用されている。しかし、従来の車椅子は、座体の上方に主輪が露出しており、このため(すなわち主輪が邪魔になるため)、肘当てを取り外しても人は横移動にて車椅子に乗り降りし難いという問題があった。
これに対して本実施形態のように、サイドフレーム1を前傾状に形成すると共に主輪4はサイドフレーム1の上方に突出しない直径としたことを前提として、肘当て9を着脱自在に構成すると、肘当て9を取り外すことによって人はベッド等に簡単に横移動することができるのである。肘当てを着脱式にすることに代えて、後部を中心にして跳ね上げ回動式にすることも可能である。
肘当て9を前後2ヶ所(或いは複数箇所)においてサイドフレーム1で支持する場合、その支持手段(係合手段)は本実施形態に限定されるものではなく、様々の方法を採用できる。
ハンドル杆7には、主輪4にブレーキを掛けるためのレバー96と、レバー96の操作で引っ張られるワイヤーが挿通された索導管97の端部とが取付けられている。
一般の車椅子では、レバーはその回動中心が手前側に位置するようにして取付けられており、このため、介助者が衣服の袖をレバーに引っ掛けやすいという問題があった。
これに対して本実施形態では、レバー96は、回動中心が奥側に位置して自由端が手前側に位置するように配置しており、このため、衣服の袖をレバー96に引っ掛けることはない。
(7).その他
本発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化することができる。例えば、座体及び背もたれは、クッション材を備えていない単なるシェル構造としたり、環状のフレームにネットを張った構造にしたりするなど、様々の構造を採用することができる。
座部の水平状に保持する受け部材をサイドフレームに取付けて、ハンドルに取付けたレバーの操作で座部の支持状態を解除するように構成することも可能である。
展開した状態の正面図である。 展開した状態の平面図である。 展開した状態の右側面図である。 展開した状態の背面図である。 折り畳んだ状態の正面図である。 折り畳んだ状態の右側面図である。 折り畳んだ状態の背面図である。 左サイドフレームとリンクとの分離斜視図である。 (A)は縦断正面図、(B)は(A)のB−B視平断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)は(A)のD−D視断面図、(E)は(A)のE−E視断面図である。 平面図である。 図10のXI−XI視正断面図である。 (A)は図10のXII-XII 視断面図、(B)は背もたれ2の下部の一部破断右側面図である。 背もたれの角度調節機構を示す縦断側面図である。 図13の変形例を示す図である。 受け手段の斜視図である。 受け手段の要部平面図である。 (A)は図16のA−A視断面図、(B)は図16のB−B視断面図、(C)は動きの説明図である。 図10及び図16の XVIII-XVIII視断面図である。 肘当ての側面図である。 右側の肘当ての平面図である。
符号の説明
1 サイドフレーム
2 座体
3 背もたれ
4 主輪
5 補助輪
15 主リンク
16 副リンク
17 座フレーム
18 背フレーム
31 軸受けブラケット
34 ガイド部材
64 受け手段
65 ガイドブロック
67 受け部材

Claims (2)

  1. 互いの間隔を広狭変更できるように連結された左右のサイドフレームと、これら左右サイドフレームに取り付けた車輪群と、左右サイドフレームの間に配置された非柔軟構造の座部と、座体の後方に配置された非柔軟構造の背部とを備えており、
    前記座部と背部とは、互いに重なり合うように折り畳み可能に連結されており、
    前記座部を、左右両側縁部のうち一方の側縁部を中心にして下向き回動させることにより、左右サイドフレームの間隔を狭める折り畳みが許容されている、
    折り畳み式車椅子。
  2. 前記座部における一方の側縁部は、当該側縁部を中心にして回動しかつ上下動し得る状態で一方のサイドフレームに取付けられており、
    前記座部における他方の側縁部と他方のサイドフレームとのうち何れか一方又は両方に、座部を水平姿勢に保持する支持状態と回動可能な状態とに切り換える可動式の受け部材が配置されており、
    更に、背もたれを手前に倒さないと受け部材が作動しないように保持するロック手段を設けている、
    請求項1に記載した折り畳み式車椅子。
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